JPS58161237A - 質量分析計 - Google Patents

質量分析計

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JPS58161237A
JPS58161237A JP57214560A JP21456082A JPS58161237A JP S58161237 A JPS58161237 A JP S58161237A JP 57214560 A JP57214560 A JP 57214560A JP 21456082 A JP21456082 A JP 21456082A JP S58161237 A JPS58161237 A JP S58161237A
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magnet
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magnetic pole
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J49/00Particle spectrometers or separator tubes
    • H01J49/26Mass spectrometers or separator tubes
    • H01J49/28Static spectrometers
    • H01J49/30Static spectrometers using magnetic analysers, e.g. Dempster spectrometer

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  • Analytical Chemistry (AREA)
  • Other Investigation Or Analysis Of Materials By Electrical Means (AREA)
  • Electron Tubes For Measurement (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、質量分析計に関し、特に、物質中の同位体
成分を決定する質量分析計に関する。
物質中に存在する化学元素の同位体の相対的な比率全決
定する方法の一つは、物質を質量分析することである。
通常使用される質量分析計は、同位体分析の必要な試料
中の元素の特性を示すイオンビームを発生するイオン源
、イオンの運動方向に直角な磁場によりイオンビームを
偏向させて電荷に対して異なる質量のイオンに種々の軌
道を描かせる質量セレクタおよび入射するイオンの数に
比例した電気信号を発生するイオン検出器からなる。
狭いスリット(コレクタースリットという)がイオン検
出器の前方に配置され、電荷に対して唯一の特定の質量
のイオンが、イオン検出器に入射可能となる。全ての質
量分析計において、イオンの移動する通路は、高真空に
維持されなければならない。イオンビームを偏向させる
磁場の強さの変化によって、電荷に対して異なる質量を
有するイオンが、コレクタースリットを通過出来るよう
になり、種々のビームの相対強度が、測定出来ることと
なり、試料中に存在する同位体の相対比の決定が可能と
なる。以上のような質量分析計は従来周知であり、これ
以上の説明は不用であろう。
このようなタイプの質量分析計が、試料中の元素の同位
体に対応した二つのイオンビームの強度比の決定に用い
られるときは、磁場強度は、まず電荷に対して第一の質
量を有するイオンを通過させ、次いで第二の質量のイオ
ンを通過させるようにコレクタースリットを調節しなけ
ればならない。上記の比率の測定の精度は、イオン源に
より生成されるイオンの総数が、測定の行なわれている
時間中の何んらかの理由で変化しなげればならなかった
とき低下する。実際のところ、この種の変化は避は難い
。この問題は、単一のコレクタースリットと検出器の代
りに、一つのイオン源に対して二つ以上のコレクタース
リットを各々配置することによって回避し得るものであ
ることが知られている。これらのスリット及び検出器は
、電荷に対して第一の所定の質量のイオンを第一のスリ
ットが受は入れ、同時に第二のスリットが第二の質量の
イオンを受は入れるように配置される。このようにして
電荷に対して種々の質量のイオンに対応したイオンビー
ム強度が、同時に測定出来るこ゛ととなり、これらの値
は直接比較され、これらの間の比率は、全てのビームの
強度の絶対値が何んらかの理由で変化しても、正確に測
定されることとなる。測定が、唯一のコレクタースリッ
トと検出器を有する方法に比して、同時に行なわれるた
め比率決定に要する時間が少な(て済むという他の利点
もこの方法にはある。これは、単一のコレクタースリッ
トシステムに比して比率決定に必要な試料の量が少なく
てすみかつ正確であるということを意味している。
電荷に対して異なる質量のイオンビームの分離に際して
、磁場は、電荷に対して特定の質量を有するイオン全コ
レクタースリットにフォーカスし、イオン源及びコレク
タースリットの位置、磁極の形状及び大きさは、最適の
フォーカシング特性を有するように選ばれねばならない
。もしこれが実行されないと、電荷に対してほんの僅か
だけ異なる質量のイオンビームがオーバーラツプするこ
ととなり、それらの強度は正確には測定されないことと
なる。最良の結果を得ることの出来る質量分析計の幾何
学的配置全計算する理論は、良く知られており、説明の
必要はないであろう。
この理論及びこれを用いた予知によって、コレクタース
リット上にフォーカスされたビーム以外の種々の質量の
イオンビームは、種々の点にフォーカスされ、磁石の光
軸に対しである角度をもって傾いていることがわかって
いる。大抵の場合、この角度は、90’よりも相当小さ
い。上述したマルチプルコレクター質量分析計の構成の
ために、イオンビーム間の解像力が維持されているなら
ば、コレクタースリット全測定すべきイオンビームの各
々の焦点のある焦点面に配置する必要がある。
このような質量分析計は周知であるが、その性能を低下
させる二つの欠点がある。
第一の欠点は、感度及び精度が、例え第一のコレクター
スリットにイオンビームが入射しないときでも、隣接す
るコレクタースリットに入射するイオンビーム強度によ
ってこの第一のスリットに生じるバックグラウンド信号
によって低下するということである。一般に、ビーム強
度を受けるコレクタースリット背後に取り付けられたコ
レクタースリットへ最も悪い影響を受け、この問題は、
浅い角度でコレクターアセンブリに入射するビーム中の
軸外イオンのためとされ、これらのイオンは隣接するコ
レクタースリット、特にビームを受は入れるコレクター
スリット後方のスリットに入射する。これは、同位体比
率の測定時に特有の問題であり、一つのビームがメイン
ビームの1%よりはるかに小さいとき、電荷に対する質
量の差が僅か1〜2ドルトンであるような二つのビーム
の強度比を測定する必要がしばしば生じるからである。
充分な結果を得るためには、従ってコレクターアセンブ
リ間にスクリーンを取り付ける必要があるが、不可能で
はないとしても、コレクターがイオンの運動方向に対し
て浅い角度で焦点面上で交叉しているときには、これを
完全に行なうことは困難である。
この方法の第二の欠点は、以下の如くである。すなわち
、コレクタースリットが受は入れる電荷と質量の比を変
えることが望ましいとき、別の同位体比が測定出来るこ
ととなり、質量分析計のコレクタースリットの分解が必
要で機械的な変形が困難になるということにある。実際
のところ、大幅な変更が必要であるときは、完全に新規
なコレクターアセンブリの製造が必要となるであろう。
この困難さは、電荷に対する質量の比が異なるイオンビ
ームの間隔が、それらの差量様、上記の比率の実際の値
に影響を受けるというところにある。さらに実際に使用
される磁石は、理論的な処理におけるものと正確には一
致しないため、特定の電荷と質量の比のためのコレクタ
ースリット間に必要な間隔全正確に計算することは不可
能である。測定の最初の設定中はコレクタースリットが
正しいイオンビームのみを受は入れることが出来るよう
に、コレクタースリットの僅かな位置調節が必要であム
調節によって分析計中への空気の流入を許容し、コレク
タースリットアセンブリの少なく共部分的な分解が必要
であるために、この手続には、大きな時間が消費される
。明らかに真空装置の外部からコレクタースリット調節
が可Sヒであると好都合であるが、焦点面がイオンの光
軸に対して少し傾いているために磁石の焦点面に沿って
スリントヲ移動するように機構を構成することは困難で
ある。光軸に対して直角の位置にあるコレクタースリッ
トを移動する機構は周知であるが、コレクタースリット
が焦点面を外れて移動し、測定器の解像力を低下させる
ため結果は、不満足なものである。結果的に、これらの
機構は、非常に狭い範囲の調節にのみ使用可能であり、
異なる同位体比率をモニターするように測定装置を同調
させるのには不充分である。
この発明は、これらの困難なり欠点なりを克服し、高い
感度と精度を有し、従来の装置に比して使用及び調節が
容易なマルチコレクター質量分析計の提供を目的とする
ものである。
この発明の一態様において、質量分析計を六同位体比率
の測定に好都合であるように構成され、この分析計は、
質量セレクタとして、磁石のイオン光軸に対してほぼ直
角な焦点面を形成するように彎曲した射出磁極面を有す
るセクタ磁石を有し、さらにこの分析計は、同時に上記
焦点面の二つ以上の位置でイオンビームを検出する手段
を有する。
セクタ磁石は、射出磁極面及び(或いは)入射磁極面が
、イオン光軸に対して傾げられているステイグマチイン
ク磁石(stigmaticmagnet )であるこ
とが好ましい。この種の磁石は、イオンビームが、yお
よび2方向の両方にフォーカスされる、すなわちイオン
光軸に直角の二つの方向にフォーカスされるという利点
を有している。射出磁極向は、 で与えられる曲率半径R2を有する才うに構成されてい
ることが好ましい。ここでRは、セクタ磁石自身の半径
、βは、イオン光軸が、tanハ0.5tan(9!V
2)である磁極面が切る点において引かれた直角に対す
る射出磁極面の傾きの角度、Xは偏向角度である。90
°のステイグマチインク磁石に対して、射出磁極向の曲
率半径は、その凹面が凹面であるときは、0.7Rであ
ることが好ましい。
別の態様からみると、セクタ磁石質量分析計は、磁石の
焦点面がイオン光軸に対してほぼ直角にあり、これは、
射出面において適当に彎曲し、入射面において必要に応
じて彎曲した磁極を用いることによって達成され、この
質量分析計は、前記焦点面に沿って二つ以上のコレクタ
ーアセンブリを配置し、少な(共その一つは、前記焦点
面に沿って真空装置外から機械的な連動機構によって可
動にされている。
このようにして、コレクタースリットとイオン検出器か
ら各々なるコレクターアセンブリは、質量分析計を分解
することな(独立して調節可能であり、分析計が電荷と
質量の比率の異なるイオンビーム全測定すべきとき&ス
上記構成の各々は目的に応じてイオンビームを受は入れ
るのに最適な位置を占め、また種々のイオンビームを受
は入れることとなる。
この目的を達成するための機構の設計は、スリント移動
面が光軸に対して90°であるときは、極めて容易とな
る。さらに、コレクターアセンブリが光軸に対して直角
な面に増り伺けられているときは、コレクターの一つか
ら散乱される荷電粒子が隣のコレクターに侵入すること
は極めて少な(なり、その結果、上述したバンクグラウ
ンド信号の問題も非常に僅かとなって同位体比率の測定
の精度向上に寄与すること大である。
コレクターシステムは、三組のスリットと検出器からな
り、一つのスリットと検出器6J固定され、残りは光軸
を横切る方向に焦点面内を可動であることが好ましい。
しかしながら、この発明は、多数のスリットと検出器を
備えたコレクターシステムを可能とするものである。例
えば、−組のスリットと検出器を固定し、多数組を可動
となし、測定装置の操作ノフレキシビリテイを増加させ
ることが出来る1、そのためには、真空装置外から可動
とすべきコレクターの調節手段を設けるのみでよく、磁
石の焦点面が光軸に直角であるときはこれが極めて容易
になる。多くの場合、真空装置の外部から全てのコレク
ターを独立して位置調節する必要はな(、これらの間の
間隔が予め調節してあれば、一対のコレクターのい(つ
かを位置調節すれば事足りることとなる。この発明は従
って、従来よりも多数のコレクター金偏えた質量分析計
の構築を可能とするものである。
磁石の焦点面は、その射出磁極面を適当に彎曲させるこ
とによって光軸に対して直角な必要な位置に回転させる
ことが出来るが、磁石のフォーカシングに成る程度の収
差を生じさせ、質量分析計の解像力を低下させる。これ
らの収差は、一つあるいはそれ以上の静電的或いは磁気
的な四重極の使用で減少或いは除去可能であるが、入射
磁極面を彎曲させることが好ましい。射出磁極面同様入
射磁極面を彎曲させることによって、収差は、直線的な
磁極面により得られるものに近付き、光軸に対して90
°の必要な位置への焦点面の回転を可能ならしめる。
このようにして、この発明の他の態様によれば、同位体
比率の測定に必要な質量分析計は、射出磁険と入射磁極
とが彎曲されて磁石の光軸にほぼ直角な面内に磁石の焦
点面があるようなセクター磁石を質量セレクターとして
用い、さらに、この質量分析計は、前記焦点面に二つ或
いはそれ以上の位置でイオンビームを検出する手段を備
える。
セクター磁石の入射磁極面の曲率半径は、射出磁極面の
それよりも適当に大きくされ、互いの曲面は反対側にあ
る。
第1図において、イオンは、分析すべき試料から従来周
知の如く、図においてイオン源1かも発生される。イオ
ンは、軌道2全描いて磁石3の磁極へと向かう。磁極間
全通過する際、イオンは、異なる電荷と質量の比率のた
めビームに分離され、第1図では3本のビームが示され
ている。磁場強度の設定により、測定すべき電荷と質量
の比率の最も高いイオンは、磁石により偏向され、軌道
15を描いて板6のスリットヲ通過してコレクターアセ
ンブリ18に入射する。より低い電荷と質量の比率のイ
オンは、軌道17に従って板5のスリン14−通過しコ
レクターアセンブリ19に入射する。中間の比率のイオ
ンは、質量分析計の光軸である軌道16を通り、固定板
4のスリットヲ通過し、矩形のドリフト管12ヲ介シて
コレクターアセンブリ9に入射する。
またイオンの電荷とは反対の極性の高いポテンシャルが
、電極10に印加されると、管12を出るイオンは、電
極10と衝突するように偏向され、二次電子を発生して
シンチレータ検出器11に入射する。コレクターアセン
ブリ9.電極10および検出器11を設けるのは、この
種の測定を意図した単一コレクター質量分析計の一般的
な特徴である。。
この発明によれば、スリット板4,5及び6が位置する
焦点面は光軸16に対してほぼ90°となるように、磁
石3が構成されている。
コレクタースリット板6及び5がそれぞれ取り付けられ
ているコレクターアセンブリ18及び19は、軸7及び
8方向に可動であるので、これらのスリットは、質量分
析計の真空ハウジングに取り付けられた真空シールされ
たマイクロメータリニヤ−駆動機構によってビーム15
及び17と対向する。このような駆動機構は、最近の質
量分析計の共通の構成であり、周矧である。軸7および
8は、磁石3の焦点面に沿って位置し、この焦点面は、
磁石の射出磁極面の彎曲13によって軌道16すなわち
イオン光軸にほぼ90°をなしている。
第2図は、可動のコレクターアセンブリ18の構造を示
しているものである。コレクターアセンブリ19及び9
も同様の構造を有している。第2図において、イオンの
通過する開孔33を備え1こコレクタースリット板6は
、リンク32を介してリニヤ−運動駆動機構に接続すれ
ている。セラミックの如き絶縁体からなる3本の棒とス
ペーサ34及び35が、板20,21,22,23及び
27を固定している。板23は、ファラデーパケットイ
オン検出器25ff:有し、板27は、パケット25の
いずれかの側にある間隔を置いて配置されk=つの小磁
石26を保持している。磁石26を設けた目的は、イオ
ンがパケット25の壁面に衝突し、パケットから離れる
とき生じる二次電子発生のチャンスを少なくしようとす
ることにある3、板21ば、約−100■の電位に保持
されて、パケット25かもの如何なる電子もそこに戻そ
うとするためのものである。板20及び22は接地され
て、静電スクリーンとして働く。パケット25と板21
の接続は、絶縁体30により固定板31に取り付けられ
に可撓性のばね付勢接点29と摺動接触する二つの接点
28を介して行なわれる。
第3図は、イオン光軸16の方向からみにコレクターア
センブリの簡単な説明図で、取り付は板が、固定のスリ
ット板4とガイド37全支持している。摺動スリツ′ト
板5及び6(東金てのスリット開孔が磁石の焦点面にあ
るようにガイド37により所定位置に保持されているも
のとする。コレクターアセンブリ19及び18は、棒2
4により板5及び6に取り付けられ、板5及び6は、リ
ンク32により真空シールされたマイクロメータリニヤ
−駆動機構36に接続されている。この駆動機構36は
、金線シールされたフランジ39によって真空ハウジン
グ38の孔に取り付けられている。
例えば、電気的な位置決め装置或いはバイメタル片を用
いた機構を代りに使用することが出来ることも容易に理
解されよう。さらムスリットの数も3個に限定する必要
はない。
第4図は、コレクタースリットの数を5個に増やした例
を示すものである。正規のイオンビーム開孔40及び4
1を有する摺動板5及び6は、さらにより大きな開孔4
6及び47全有している。スリット開孔43及び45を
を有する2個の小さな摺動スリット板42及び44が、
大きな開孔46及び47全介してみえる。スリット板4
4及び42の位置は、ビーム15よりも大きな電荷と質
量の比率のビーム及び小さな比率のビームをそれツレ受
は入れるように調節される。コレクターアセンブリ18
と同様のアセンブリが、摺動スリット板の各々に取り付
けられ、その際スリット板5及び6のコレクターアセン
ブリの取り付は棒24が通過出来る開孔が後方の板42
及び44に設けられる。二つの摺動スリットアセンブリ
ノ各々の位置決めは、二つの同心のマイクロメータ駆動
機構の使用で達成さべそれらは、外部でスリット板5及
び6を制御し、内部でスリット板42及び44を制御す
る。このようにして、コレクターシステムは、質量分析
計の如何なる部品をも分解することなく五つのイオンビ
ームを同時に受は入れるように調節出来ることになる。
第2図、第3図及び第4図に示したコレクターアセンブ
リは、5個の独立したコレクターを有するコレクターア
センブリに適したものであったが、第5図、第6図及び
第7図に示すように3個或いはそれ以上のコレクターア
センブリを有するマルチプルコレクターアセンブリを構
成出来ると都合が良い。これらの図は、7個の独立した
コレクターを備えたアセンブリを示している。これらの
コレクターは、そのうち1個をイオン光軸上の固定スリ
ットに配し、3個宛の可動コレクターを固定スリットの
両側に配置している。第5図において、片側の3個の可
動スリットの配置が示され、50,51及び52で示さ
れるコレクターアセンブリの各々は、薄いスクリーン付
きのボックス内に配置され、以下に詳細に説明される。
固定スリットに隣接するコレクターアセンブリ50は、
突起53及びねじ54によってフォーク状の板49に取
り付けられている。板49は、第4図の摺動板42およ
び43と置換可能であり、第3図のガイド37と同様の
リン青銅板の対の内側を自由に摺動する。板49は、そ
の他端を二つの同心マイクロ駆動機構(図示せず)に取
り付けられ、或いは他の適当な可動手段に取り付けられ
る。
残りのコレクター51及び52は、それぞれ突起71と
73及びねじ72と55により第2のフォーク状板48
に取り付けられる。第4図のスリット板5或いは6に替
る板48は、板49とは別に一対のガイド内を自由に摺
動する。その位置は、同心マイクロメータ駆動機構の他
の部分によって制御される。第5図に示す如く板48及
び49並びにコレクター側方の突起71.73及び53
の位置は、各コレクターの入射スリットスなわち第5図
の上面と同一平面にあり、この面は磁石の焦点面である
ようにされる。コレクター52はさらに、フォーク状板
48の両端の凹部と突起73に設けたスリット状開孔と
によってコレクター51に対して可動であるように構成
されている。これにより、コレクター51と52の間の
距離が所望の値に調節可能となる。このような構成では
、真空装置の外側から全てのコレクターを独立して位置
決めすることが難しいという欠点があるが、従来周知の
構成のみを用い、2つのプリセット調節を行なうのみで
7個のコレクターシステムを構成出来るという利点があ
る。
コレクターアセンブリ50.51及び52は、第6図に
詳細に示されており、断面で描かれている。コレクター
の各々は、薄い金属板60を取り付けたアセンブリ全体
の厚みを構成する板57からなり、この板6oは、U形
に曲げられて箱を形成するように板57の開放端を覆い
、入射スリット70を除いてこれを遮蔽している(第5
図及び第7図参照χ箱内では、他の板58が二本のセラ
ミック棒64により支持されており、絶縁体65により
板57に形成された棚から離隔されている。
板58は、板57よりも薄く、両側を薄い金属板で覆わ
れていて、別の箱を形成しており、スリット70を面す
る開放端を有している。
短いセラミック棒59が、二つの箱を正しい位置に保持
し、如何なる点においても箱58が箱57と接触しない
ようにしている。スリット70と同様の、しかしこれよ
りも僅かに大きなスリットを有する二枚の細長い薄い金
属板66及び67が、セラミック棒64に保持され、図
示の如く絶縁体65によって離隔されている。これらは
、外側のカバー60により所定の位置に保持され、二つ
のねじによって板57の端部に保持されることとなり、
結局コレクターを板48に取り付けるように働くことと
々る。突起53が板57の側下方に取り付けられている
コレクター50の場合には、特別のねじが用意されねば
なら々い。
板58により部分的に形成された箱は、コレクターパケ
ットとして働き、絶縁管67を介して外側のスクリーン
箱57を貫通しているリード線68に接続されている。
板67は、第2図の板21と同様の抑制電極であり、絶
縁管63を通るリード線62によってほぼ=100■に
維持される。板66は接地され、静電スクリーンとして
働く。このようにして板57とカバー60から々る外側
のスクリーン箱は、コレクター58とこれに関係する板
66及び67を完全に包囲して、散乱イオン或いは二次
電子の脱出と隣接するコレクターへの侵入を防止する。
このタイプのコレクターアセンブリは、第2図のものよ
りもコンパクトで、限られた空間内へのマルチプルコレ
クターシステムの導入を容易にする。
磁石3は、均質な磁場を有し、射出磁極の彎曲及び必要
に応じて入射電極の彎曲が以下に述べる如き方法で定め
られるならば従来周知のタイプのものが使用出来る。第
1図の実施例では、この種の質量分析計ではスティグマ
ティック磁石が慣用されているので、スティグマティッ
ク磁石が示された。これらの磁石は、第1図に示されて
いる面にのみイオンをフォーカスするだけでな(、これ
に直角な面にもフォーカスし、すなわち磁石3の磁極間
の磁場に平行な面にフォーカスする。従来のスティグマ
ティック磁石は、直線状の射出磁極及び入射磁極を有し
ているが、垂直面へのフォーカシングは、光軸2及び1
6に対してこれらの面を適当な角度傾けることによって
行なわれる。多くの場合、射出磁極面の角度を調節出来
ると都合が良く、予想される作用とのずれは、実際の磁
石の使用時に補償可能である。
イオン光軸に対して90°焦点面を回転するのに必要な
射出磁極の曲率半径は、使用される磁石のタイプによっ
て定まる。必要な曲率の計算のために、磁石の理論的な
作用を、例えば1967年にニューヨークにおいてAc
ademicPressにより刊行され、Albert
 5eptierにより編集され、H,A、Engeに
よってアウトラインを記述された「Focussing
 of ChargedParticles jに従っ
て計算する必要がある。
その手続きは複雑であり、あらゆる磁石の可能なタイプ
について曲率が計算されたかの式を述べることは不可能
である。結論として、実際的々理由によっても理論的な
理由によっても、この方法によって焦点面が正しい位置
に回転出来ないという成る特定の配置があるであろう。
これは、非常な時間を浪費して非常に多量の計算を行な
うことによってのみ可能であろう。しかしながら、これ
は、この発明のやり方に従って焦点面を回転することが
可能であるかどうかに関係彦く、特足の磁石について導
き出された式から明らかであろう。
例えば、半径がRで偏向角がダの対称的なスティグマテ
ィック磁石、これは通常使用されるタイプのものである
が、について以下の式が適用出来よう。
ここで、aは、物体距離(磁極とイオン源との距離)、
bは、像距離(磁極とコレクターとの距離)、αは、入
射角(入射磁極面とイオン元軸に直角な線との々す角)
、βは、射出角(磁極面とイオン光軸に直角々線とのな
す角)、C2は、射出磁極面彎曲に関係するパラメータ
、R2は、イオン元軸に対して焦点面を90°に位置さ
せるのに必要々磁極の曲率半径である。
従ってR2の値は、考慮すべき磁石システムの性質であ
る2とRの値を知ることによってこれらの式から得られ
る。
90°のスティグマティック磁石の場合には、α=β=
26.565°となり、必要な曲率半径測量磁極面の)
は、−0,6988Rとなる。
しかしながら、実際のところ、磁極の有効境界部は、磁
石の周縁磁場のために実際の磁極の境界部とは一致しな
い。Engeの方法に従えば、実際に必要な曲率半径(
Rm2 )は、次の式から計算される。
(すなわち、Rrnz = R/ (cos”β[: 
C2−(0,7RD/W2C053β)))−0,8D
)ここでWは、磁極幅(丁々わちy方向、第1図の面に
それぞれR1とR2に対して直角をなす方向)及びDは
、磁極間距離(磁石のN、S極のギャップ)である。
上述した如く、射出磁極面は調節可能であると有利であ
る。これは、射出磁極面を半球形の凹面と外し、この発
明による彎曲面をなす磁極面となる合致片を取り付ける
ことによって行なわれる。この合致片は、適当な角度で
クランプされ、磁極の固定部に安定して嵌合する。同様
の装置が、平坦面を有するスティグマティック磁石にお
いて知られている。
上述した如く、必要な位置へ焦点面を回転させるように
射出磁極面を彎曲させると、イオンビームのフォーカシ
ングに際して磁石の収差が増加する。これらの収差は、
磁石の入射磁極面に彎曲14を施すことによって大幅に
改善される。磁極面J4の曲率半径は、磁石のフォーカ
シング特性に関する式に現われる最も重要な収差項目に
ついて与えられた彎曲の似たような効果について計算す
ることによって定められ、最少の収差を生じる値を選択
丁ればよい。このような手続は、複雑ではあるが、荷電
粒子のフォーカシングビームにつ(・て磁石を設計する
者にとって親しまれていることであろう。第1図の磁石
に対しては、値は、以下の範囲にある。
0 < CI <、 C2 ここで、CI及びC2は、それぞれ入射磁極面及び射出
磁極面の曲率につ(・てのパラメー値は、最良の性能が
得られるように実験により定めることが望ましい。射出
磁極面の場合には、適切な補正が成る磁石の配置につい
ては得られ々いであろうが、問題となる磁石についての
フォーカシング式中の収差項目の大きさから明らかとな
ろう。
一般に、Engeの方法により計算される六つの収差係
数が、C1とC2によって変化し、他は影響を受けない
。これらの六つの値が02を選びC1に対してプロット
されるとき、CIは、最も重要な項目が最少であるか(
・くつかが反対の符号を有するため打消し合う点と々る
ように定められる。この点は、収差項目が、R2α、β
、グ等の如きパラメータを収差項目が含むために、質量
分析計の配置によって影響を受ける。CIが−02より
太きいときは、結果は、全ての六つの収差項目が非常に
急激に増加し、C1の上限が−C2となるようにされる
。CIが−02より小さくOより太きいときは、C1に
関しての収差係数の変化は通常は小さく、収差を最少と
するCIの適当表値が容易に選択されることになる。上
述した90’の対称型スティグマティック磁石について
は、R1ニー1.1412すなわちCI/C2ニー08
8のとき満足のゆ(結果が得られた。性能を最良のもの
とするためには、計算値から出発してR1の微調整を行
なうのが最も良い。
第1図に示した如く、R1とR2は、イオン光軸16と
交叉する磁石の原位置である面に直角に測定される。彎
曲した磁極面の間の磁場内にある軸16に沿った距離は
、直線的な面を有する磁石のそれと正確に同じで々けれ
ばならず、さもな(・と磁石のセクター角が相違し、磁
石はフォーカスし々いことになる。
これは、凹面の射出磁極面が、磁極面のコーナーを有し
、凸面の入射磁極面がコーナーを除去されていることを
事実上意味している。
磁石3の他の構成は、同様なタイプの従来の磁石と同様
であり、ここでは詳述しない。
この発明は、第1図に示したタイプの質量分析計に限定
されるものではなく、単一フォーカス磁石セクター質量
分析計の多(への適用が可能であり、イオンがコレクタ
ーアセンブリに到達する以前に磁石が最後のフォーカシ
ング手段となるようなマルチプルフォーカシング質量分
析計への適用をも可能とするものである。またこの発明
のコレクターは、第2図〜第7図に示す形状のものに限
定されるものでは々く、磁石の焦点面に沼って移動する
他のタイプの可動コレクターをも使用し得るものである
【図面の簡単な説明】
第1図は、この発明により構成された単一フォーカシン
グタイプの質量分析計のイオン光学系を示す平面図、 第2図及び第3図は、この発明に用いられるコレクター
アセンブリの詳細を示す平面図及び正面図、 第4図は、第2図及び第3図のアセンブリに多数のコレ
クターを収容する実施例の説明図、 第5図は、この発明に用いられる他のコレクターアセン
ブリの部分図であり、3個以上のコレクターが必要な場
合に適した実施例を示す、 第6図は、第5図のアセンブリに使用される個々のコレ
クターの断面図および第7図は、第5図に示すようにア
センブルされた第6図のコレクターの前面図である。 ■・・・イ  オ  ン  源  3・・・磁    
    石2.15.17・・・軌  道 4,5.6
・・・・・・・・・・・・・・板9.18,1.9・・
・コレクターアセンブリ10・・・電   極 16・
・・イオン光軸4.3.45・・・スリット開孔

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 (1)  同位体比率を測定するだめの質量分析計にお
    いて、セクター磁石を備えその焦点面が前記磁石のイオ
    ン光軸にほぼ直角となるように射出磁極面を彎曲させて
    なる質量セレクタと、前記焦点面の二つあるいはそれ以
    上の位置において同時にイオンビームを検出する手段と
    を有する質量分析計。 (2)  前記磁石が、イオン光軸に対して傾斜した射
    出磁極面及び(或いは)入射磁極面を備えるスティグマ
    ティック磁石である特許請求の範囲第1項記載の質量分
    析計。 (3)  前記磁石の射出磁極面の曲率半径(R2)が
    、およそ、R2−V(02coS3β)で与えられ、こ
    こでRは、セクター磁石の半径であり、βは、イオン光
    軸が前記射出磁極面を横切る点に引いた直角線に対する
    前記射出磁極面の傾斜角であシ、C2が、C2=−2(
    jan’β十(5/4 ) tanLβ+t/s ) 
    / tanβで与えられ、その際、負の符号が前記射出
    磁極面が凹面であることを示している特許請求の範囲第
    2項記載の質量分析計。 (4)  前記磁石の前記射出磁極面の実際の曲率半径
    (Rmz )が、R1112= R/ (cos3β〔
    C2(0,7RD /W2co s 3β))−0,8
    Dで与えられ、ここで、R1C2、βは、特許請求の範
    囲第3項で規定され、Dは、前記磁石のN極とS極の距
    離であり、Wは、イオン光軸に清って測定した前記磁石
    の前記射出及び入射磁極面間の距離である特許請求の範
    囲第2項記載の質量分析計。 の傾斜角度がほぼ26.6°である特許請求の範囲第2
    項から第4項のいずれか1項に記載の質量分析計。 (句 前記射出磁極面の曲率半径が、磁石セクターの半
    径の約0.7倍であり、かつ、該磁極面が凹面である特
    許請求の範囲第5項記載の質量分析計。 (7)磁石の焦点面がイオン光軸に対してほぼ90°を
    なし、射出磁極面と必要に応じて入射磁極面を彎曲させ
    る磁極片を磁石に嵌合させ、二つあるいはそれ以上のコ
    レクターシステムを前記焦点面に配置して、真空装置の
    外部から前記コレクターの少なく共一つを機械的に制御
    して前記焦点面に沿って可動であるようにしたセクター
    磁石質量分析計。 (8)前記コレクターシステムが3つあるいはそれ以上
    のコレクターからなり、そのうちの一つが固定で、他の
    コレクターが、イオン光軸を横断する前記磁石の焦点面
    を独立して可動であるようにした特許請求の範囲第7項
    記載の質量分析計。 (9)  前記コレクターシステムが三つあるいはそれ
    以上のコレクターからなり、その一つは固定で、残りの
    少なく共二つがイオン光軸を横断する前記磁石の焦点面
    を可動の共通な支持手段に取シ付けられ、前記支持手段
    が、取シ付けられたコレクター間の距離を調節可能とす
    るプリセット手段と協働するようにした特許請求の範囲
    第7項記載の質量分析計1. 00)  前記コレクターシステムが、三つ以上のコレ
    クターからなって、うち少なく共一つが固定であシ、少
    なく共二つがイオン光軸を横断する前記磁石の焦点面を
    可動の共通な支持手段に取シ付けられ、前記支持手段が
    、取り付けられたコレクター間の距離調節を可能とする
    プリセット手段と協働し、少なく共他の一つが、イオン
    光軸を横断する前記磁石の前記焦点面を独立して可動で
    あるようにした特許請求の範囲第7項記載の質量分析計
    。 (11)射出磁極面及び入射磁極面が、磁石の焦点面が
    イオン光軸にほぼ直角となるように彎曲させられ、その
    際前記磁石のフォーカシング作用における収差が最少と
    なるようになし、前記焦点面の二つ或いはそれ以上の位
    置においてイオンビーム強度を同時に検出しかつ測定す
    る手段を設けた特許請求の範囲第7項から第10項のい
    ずれか1項記載の質量分析計1、 (12)前記入射磁極面の曲率半径が前記射出磁極面の
    それよりも大きくかつ反対の符号を有する特許請求の範
    囲第11項記載の質量分析計。 03)前記入射磁極面の彎曲が実験により前記収差を最
    少とするように定められるようにした特許請求の範囲第
    11項または第12項記載の質量分析計。 Oa  前記入射磁極面の曲率半径が前記射出磁極面の
    それの約1.14倍であり、該入射磁極面が凸面である
    ようにした特許請求の範囲第11項または第12項記載
    の質量分析計。
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