JPH0350464B2

JPH0350464B2 -

Info

Publication number: JPH0350464B2
Application number: JP60159599A
Authority: JP
Inventors: Nobunari Shioda
Original assignee: Fujitsu General Ltd
Current assignee: Fujitsu General Ltd
Priority date: 1985-07-19
Filing date: 1985-07-19
Publication date: 1991-08-01
Also published as: JPS6221086A

Description

【発明の詳細な説明】［産業上の利用分野］この発明はAVMシステム（Automatic
Vehicle Monitoring System：車両位置等自動
表示システム）に関するもので、特に基地局から
のポーリング信号にもとづいて移動局が応答信号
を返信する場合のタイム・スロツト設定方式に関
するものである。

［従来の技術］ AVMシステムは電波を利用して運行中の車両
（例えば無線タクシーなどの移動局）の位置や活
動状況（実車、空車または作業中など）を自動的
に運用管理センタ（基地局）にて収集し、これら
を運用管理センタ内において、常時把握するシス
テムのことである。このようなAVMシステムに
おいて、移動局の活動状況を把握するには、基地
局はポーリング信号という電波を送信し、また、
この電波を受信した移動局は移動局ごとに予め設
定されたタイム・スロツトにもとづいて応答信号
を基地局に返信し、基地局にて移動局からの応答
信号を受信することによつて、CRTデイスプレ
イなどの表示装置にその活動状況と移動局の局番
（車番）などを表示するようにしている。

移動局に設定されるタイム・スロツト方式とし
ては、例えば固有タイム・スロツト方式、ランダ
ムタイム・スロツト方式、優先順タイム・スロツ
ト方式がある。

固有タイム・スロツト方式とは、全車両を例え
ば16分割し、１〜16のタイム・スロツトのいずれ
かを各車両に固定的に付与してしまう方式であ
る。この方式は予め車両ごとに異なる固有のタイ
ム・スロツトを付与してしまうので回路構成ある
いはその設計上、またタイム・スロツトの変更な
どの点で簡便であり、好ましいものであるが、そ
の反面、遅いタイム・スロツトを設定された車両
の基地局からのポーリングに際して常に遅い時間
差をもつてしか応答信号を返信することができな
い。

このような固有タイム・スロツト方式の欠点を
改良するものとして考えられたものがランダムタ
イム・スロツト方式である。この方式はポーリン
グ信号の受信ごとに移動局内で例えば１〜16の乱
数を発生させ、その乱数によつてタイム・スロツ
トを決定する。

また、優先順タイム・スロツト方式とは、例え
ば車両（タクシー）が空車になつたときからの経
過時間（待機時間）などにもとづいて、予め移動
局内に記憶されている手段に従つて同様に１〜16
のタイム・スロツトのいずれかを付与する方式で
ある。

［発明が解決しようとする問題点］このようにタイム・スロツト方式は複数方式あ
るにも拘らず、従来のAVMシステムにおいては
そのいずれか一方式のみを選択的に採用してい
た。このために、基地局によるポーリングにもと
づいて移動局からの応答信号を返信させる場合
に、固有タイム・スロツト方式、ランダムタイ
ム・スロツト方式、優先順タイム・スロツト方式
のいずれかで応答させたいような場合であつて
も、これらの方式を切替えて応答させることがで
きないものであつた。

［問題点を解決するための手段］しかるに、この発明は上述した問題点を解決す
るために、移動局に固有タイム・スロツト方式で
応答することができる固有タイム・スロツト設定
手段、ランダムタイム・スロツト方式で応答する
ことができるランダムタイム・スロツト設定手
段、優先順タイム・スロツト方式で応答すること
ができる優先順タイム・スロツト設定手段などの
全てのタイム・スロツト方式を適用し、一方、基
地局からのポーリング信号中にタイム・スロツト
方式を選択的に切替えて設定するためのタイム・
スロツト設定信号を割当ておき、このタイム・ス
ロツト設定信号によつて固有タイム・スロツト方
式、ランダムタイム・スロツト方式、優先順タイ
ム・スロツト方式のいずれかに移動局のタイム・
スロツト方式を基地局で任意に切替えて設定する
ことができるようにしたタイム・スロツト方式を
提供するものである。

［実施例］以下、この発明に係るタイム・スロツト設定方
式を図面とともに説明する。

今、図示省略の基地局で移動局の活動状況を把
握するためにポーリング信号を送信したとしよ
う。このポーリング信号は、例えば前置ビツト同
期信号、ワード同期（フレーム同期）信号、地区
信号、車番信号、タイム・スロツト設定信号およ
び訂正信号などからなる。タイム・スロツト設定
信号に２ビツトを割当てると、例えば「01」は固
有タイム・スロツト設定用、「10」はランダムタ
イム・スロツト設定用、「11」は優先順タイム・
スロツト設定用とすることができる。

移動局１において、基地局からのポーリング信
号は受信用のアンテナ２を介した受信機３にて受
信される。受信機３からの受信出力は復調手段４
にてデイジタル信号に復調され、さらにデータ検
出手段５にてデータ成分があるか否かが検出され
る。

一方、４ビツトのスイツチなどで構成される固
有タイム・スロツト設定手段６の内容は一時記憶
手段７に記憶されている。また、ポーリングがあ
つたとき、例えばデータ検出手段５の出力にもと
づいてその都度乱数を発生するランダムタイム・
スロツト設定手段８の内容は一時記憶手段９に記
憶されている。さらに、タクシー・メーター１０
に連動し、タクシーが空車になつたときから待機
時間を計時する時計手段１１の出力にもとづいて
タイム・スロツトを設定するための優先順タイ
ム・スロツト設定手段１２の内容は一時記憶手段
１３に記憶されている。

データ検出手段５にてタイム・スロツト設定信
号が検出されると、その信号の内容、ここでは
「01」、「10」、「11」によつて、タイム・スロツト
切替手段１４は一時記憶手段７，９，１３のいず
れかを選択的に接続する。タイム・スロツト設定
信号が「01」であれば、一時記憶手段７が選択さ
れるのでタイム・スロツト方式は固有タイム・ス
ロツト方式となり、タイム・スロツト設定信号が
「10」であれば一時記憶手段９が選択されるので
タイム・スロツト方式はランダムタイム・スロツ
ト方式となり、タイム・スロツト設定信号が
「11」であれば一時記憶手段１３が選択されるの
で、タイム・スロツト方式は優先順タイム・スロ
ツトとなる。

このようにしていずれかのタイム・スロツト方
式が採用されると、応答タイミング制御手段１５
によつて応答信号を返信するためのタイミングが
設定され、送信機１６および送信用のアンテナ１
７を介して応答信号が基地局に対して送信される
ことになる。なお、応答信号は前置ビツト同期信
号、ワード同期（フレーム同期）信号、地区信
号、車番信号、実車、空車などを示す動態コード
および訂正信号などからなる。

［発明の効果］以上にて述べたようにこの発明においては、基
地局のポーリング信号により移動局に設定されて
いる複数のタイム・スロツト方式のいずれか１つ
を任意に選択的に採用することができるので、
種々の形式で移動局の活動状況を把握する上で非
常に都合の良いものである。例えば、移動局の全
車両のデータを収集する場合には固有タイム・ス
ロツト方式を採用し、全車両のタイム・スロツト
の車両ごとの不均衡の是正が必要な場合にはラン
ダムタイム・スロツト方式を採用し、空車データ
などが得られ次第配車をする必要があるときなど
には優先順タイム・スロツト方式を採用するとい
う具合に適宜切替えることができる。

【図面の簡単な説明】

図はこの発明に係るタイム・スロツト設定方式
を説明するための移動局のブロツク図である。図中、１は移動局、２，１７はアンテナ、３は
受信機、４は復調手段、５はデータ検出手段、６
は固有タイム・スロツト設定手段、７，９，１３
は一時記憶手段、８はランダムタイム・スロツト
設定手段、１０はタクシー・メータ、１１は時計
手段、１２は優先順タイム・スロツト設定手段、
１４はタイム・スロツト切替手段、１５は応答タ
イミング制御手段、１６は送信機である。

Claims

【特許請求の範囲】１基地局からのポーリング信号にもとづいて移
動局が応答信号を返信するようにしたAVMシス
テムにおいて、上記移動局側に固有タイム・スロツト設定手
段、ランダムタイム・スロツト設定手段および待
機時間に基づく優先順タイム・スロツト設定手段
を設け、上記基地局からのポーリング信号に含ま
れるタイム・スロツト設定信号により上記移動局
のタイム・スロツトをいずれか１つのタイムスロ
リツト方式に選択するようにしたことを特徴とす
るタイム・スロツト設定方式。