JPH0350392A

JPH0350392A - ポンプの潤滑装置

Info

Publication number: JPH0350392A
Application number: JP18371589A
Authority: JP
Inventors: Susumu Honaga; 進穂永; Motoyasu Yamamori; 元康山盛
Original assignee: Toyoda Koki KK
Current assignee: Toyoda Koki KK
Priority date: 1989-07-18
Filing date: 1989-07-18
Publication date: 1991-03-04

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〈産業」二の利用分野〉本発明は、ベーン型ポンプの潤滑装置に関し、殊に空圧
ポンプに適用される。

〈従来の技術〉ベーン型ポンプにおいては、ロータとボンプウハウジン
グとの間の相対摺動面を潤滑する必要がある。この部分
の潤滑装置として特開昭６２−２４８８９１号が提供さ
れている。

〈発明が解決しようとする課題〉上記従来装置は、ロータサイドの吐出室に肝油空間を形
成し、この肝油空間内の潤滑油を吐出された高圧気体に
より加圧して給油通路を経て背圧溝へ導いている。

このような装置をバキュームポンプとコンプレッサを備
えた空圧ポンプに適用した場合、バキューム側では潤滑
油がですぎて気体中に多量の潤滑油が混入する不具合が
ある。

く課題を解決するなめの手段〉本発明は上記の課題に鑑みてなされたもので、その構成
は、円形内周のカム面を有するカムリング並びにこのカ
ムリングの両側面に固着されたサイドプレートによって
構成されたポンプハウジングと、このポンプハウジング
内に駆動軸によって回転し前記カム面に対し偏心して配
置されたロータと、このロータに周方向等間隔で放射状
に配置され半径方向に摺動可能に支持された複数個のベ
ーンと、前記ポンプハウジング、ロータ及びベーンによ
り形成される圧縮室並びに負圧室にそれぞれ連通した吐
出ポート並びに吸込みポートとを備えたポンプにおいて
、前記両サイドプレートのロータ側の側面に前記圧縮室
側と負圧室側とにそれぞれ給油溝を設け、前記サイドプ
レートに、油ポンプからの油を圧縮室側の給油溝に供給
する油通路と、圧縮室側の給油溝に給油された油を回収
して貯留し負圧室側の給油溝に連通ずる肝油空間と、負
圧室側の給油溝より上方にあり肝油空間に連通ずる排油
ポートとを設けたものである。

く作　用〉上記の構成により、圧縮室側のロータの潤滑は油ポンプ
からの潤滑油を給油溝に積極的に導いて給油し、圧縮室
側の給油溝より駆動軸側へ漏出した油は肝油空間を経て
排出ポートへ導かれる。この肝油空間には排出ポートの
高さ位置まで油が貯留され、この油は負圧室側の給油溝
に導かれる。

〈実施例〉以下本発明の実施例を図面に基づいて説明する。第１図
及び第２図において、１はポンプハウジングである。こ
のポンプハウジング１は円形内周のカム面２ａを有する
カムリング２と、このカムリング２の両側面に固着され
たザイドフ。

レート３．４とにより構成されている。前記ポンプハウ
ジング１には、ポンプハウジング１内と連通ずる吸込み
ポート５と吐出ポート６と供給ポート４０とを有してい
る。

７は駆動軸であり、前記サイドプレート３．４にベアリ
ンクを介して回転可能に軸承されている。この駆動軸７
は前記カムリング２のカム面２ａの円中心に対し偏心し
た位置を回転中心としている。８は駆動軸７端に固着さ
れたプーリである。

前記ポンプハウジング１内における駆動軸７には、この
駆動軸７と同心円のロータ９がスプライン嵌合されてい
る。このロータ９の周方向には駆動軸７の回転中心を中
心とする放射線上に等間隔でスリット１１が設けられ、
このスリット１１にベーン１０が半径方向に摺動可能に
支持されている。

さらに、前記ロータ９の両側面に環状溝１２が設けられ
、これにカム面２ａと同心円のリング１３が装填され、
その外周面に前記ベーン１０の基部が当接している。

従って、カム面２ａ、ロータ９及びベーン１０によって
ポンプハウジング１内は、前記ロータ９が第２図におい
て時計回りの場合、圧縮室１４と負圧室１５とに区画さ
れる。

そこで、第１図及び第３図で示すように、１７り９の側
面の両サイドプレート３．４の前記圧縮室１４側と負圧
室１５側とにそれぞれ給油溝１６ａ　、１６ｂ　、１７
ａ　、１７ｂを設け、ロータ９には両サイドプレート３
．４の給油溝１６ａ　、１６ｂ並びに給油溝１７ａ　、
１７ｂ間を連通ずる通路穴１８を穿設する。

さらに、一方のサイドプレート４には、油ポンプ２０か
ら吐出される油の給油ポート１９と、この給油ポート１
９からチエツク弁２２を介して圧縮室１４側の給油溝１
６ａに連通ずる油通路２１と駆動軸７の軸受部に連通ず
る油通路２６とが設けられている。

また、両サイドプレート３．４の負圧室１５側の給油溝
１７の部位には肝油空間２３ａ　、２３ｂが設けられ、
他方のサイドプレート３側の肝油空間２３ｂはドレン穴
２５を介して排油ポート２４と連通している。ドレン穴
２５と排油ポート２４は負性室１５側の給油７１Ｉｊ１
７ａ　、１７ｂより上方で駆動軸７と同じ高さ位置に設
けられている。

第３図において、２７は圧縮室１４側と負圧室１５側と
の境界のシール区間を環状溝１２に連通ずる連通路であ
り、前記吐出ポート６１１Ｉのポンプ室に閉じ込まれた
高圧を環状溝１２に解放し、吸込みポート５側の負圧室
１５へ漏出するのを防止するものである。

本発明は蒸気の通りの構造であるから、駆動軸７による
回転によりロータ９がカムリング２のカム面２ａに対し
偏心回転し、カム面２ａに摺動するベーン１０により負
圧室１５ではバキューム作用を行い、吸込みポート５に
負圧を発生させ、供給ポート４０よりエアを吸引する。

また、圧縮室１４では、前記吸引したエアを漸次圧縮し
て高圧化し、吐出ポート６より高圧エアを吐出する。

ベーン１０の基部が当接しているリング１３は、ロータ
９の回転でつれ回りし、殊に圧縮行程を通過するベーン
１０の強制的にカム面２ａ方向に押圧し、ベーン１０の
先端をカム面２ａに押し付けて十分なシール作用をもっ
て摺接させ、効率のよいポンプ作用を行うものである。

一方、油ポンプ２０（例えばエンジンの潤滑油ポンプ）
から吐出される油は給油ポート１９に導入され、その一
部は油通路２６を通って駆動軸７の軸受部に導かれ、他
の一部はチエツク弁２２を開口して油通路２１を通って
圧縮室１４側の給油溝１６ａに導かれる。この給油ｆｉ
１６ａに導かれた油はロータ９に穿設している通路穴１
８を通って他方の給油溝１６ｂに導かれる。従って、圧
縮室１４側のロータ９の両側面とサイドプレート３．４
との相対摺動面は油ポンプ２０によって送り込まれる油
により積極的に潤滑作用を行うのである。

また、負圧室１５側のロータ９の両側面とサイドプレー
ト３．４との相対摺動面の潤滑は、前記圧縮室１４側の
給油溝１６ａ　、１６ｂに供給される油の一部がロータ
９とサイドプレート３．４とのクリアランスを通って肝
油空間２３ａ　、　２３ｂに入り、ドレン穴２５まで油
か溜まる。この肝油空間２３ａ　、２３ｂに溜まった油
は給油溝１７ａ　、１７ｂに溜まり、負圧室１５に発生
ずる負圧によって吸収され、負圧室１５側のロータ９の
両側面とサイドプレート３．４との相対摺動面を潤滑す
るのである。尚、一方の肝油空間２３ａに溜まる油はロ
ータ９に穿設している通路穴１８を通って他方の肝油空
間２３ｂに導かれ、肝油空間２３１１の油はドレン穴２
５を介して排油ポート２４よりタンクに排出されるが、
肝油空間２３ａ　、２３ｂの油のレベルは常にドレン穴
２５の位置まで保持されている。

圧縮室１４側と負圧室１５側との境界のシール区間を環
状溝１２へ連通させる連通路２７は、前述のように吐出
ポート６ｒｆＩ！Ｊの圧縮室１４に閉じ込められな高圧
を環状溝１２に解放し、ポンプ騒音の低減と、吸込みポ
ート５へのエアの漏れをなくし、バキューム効率の低下
を防止するものである。

〈発明の効果〉以上のように本発明によると、ロータ側面の両サイドプ
レートの圧縮室側に油ポンプから吐出される油が供給さ
れる給油溝を設け、負圧室側には前記圧縮室側の給油溝
に供給された油を溜める肝油空間と給油溝とを設け、肝
油空間内に溜まる油を常に一部レベルで保持してタンク
に排出するようにした構成であるから、圧縮室側では潤
滑油が十分に供給され、負圧室側では適正な油量により
潤滑作用が得られるなめ、ポンプの焼付の防止ができ、
負圧室側での潤滑油のできすぎを防止できる。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の実施例を示し、第１図はポンプの断面図
、第２図は第１図■−■線断面図、第３図は第１図１１
１−１線断面図である。１・・・ポンプハウジング、２・・・カムリング、２ａ
・・・カム面、３．４・・・サイドプレート、５・・・
吸込みポート、６・・・吐出ポート、７・・・駆動軸、
９・・・ロータ、１０・・・ベーン、１４・・・圧縮室
、１５・・・負圧室、１６ａ　、１６ｂ　、１７ａ　、
１７ｂ−・・給油溝、１８−・・通路穴、２０・・・油
ポンプ、２３ａ　、２３ｂ・・・肝油空間、２４・・・
排油ポート、２５・・・ドレン穴う

Claims

【特許請求の範囲】

円形内周のカム面を有するカムリング並びにこのカムリ
ングの両側面に固着されたサイドプレートによって構成
されたポンプハウジングと、このポンプハウジング内に
駆動軸によって回転し前記カム面に対し偏心して配置さ
れたロータと、このロータに周方向等間隔で放射状に配
置され半径方向に摺動可能に支持された複数個のベーン
と、前記ポンプハウジング、ロータ及びベーンにより形
成される圧縮室並びに負圧室にそれぞれ連通した吐出ポ
ート並びに吸込みポートとを備えたポンプにおいて、前
記両サイドプレートのロータ側の側面に前記圧縮室側と
負圧室側とにそれぞれ給油溝を設け、前記サイドプレー
トに、油ポンプからの油を圧縮室側の給油溝に供給する
油通路と、圧縮室側の給油溝に給油された油を回収して
貯留し負圧室側の給油溝に連通する肝油空間と、負圧室
側の給油溝より上方にあり肝油空間に連通する排油ポー
トとを設けたことを特徴とするポンプの潤滑装置。