JPH03503247A - 電気掃除機の前輪部 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 電気掃除機の前輪部 技　　術　　分　　野 本発明は、電気掃除機に関するものであり、さらに詳しくは、電気掃除機の電源 コードを巻き付（する機能をも有する電気掃除機の車輪部に関するものである。

背　　景　　技　　術 電気掃除機の掃除機本体はこれに通常固定された軸に取り付けられた一対の後輪 とキャスター等からなる回動可能な前輪部とを有する。このような電気掃除機は その前面部に接続されたホースによって引き回すことが可能である。上記前輪部 はその鉛直軸にのまわりを回動自在となっており、その結果上記引き回しの際に その引き回す方向を変えることができるものである。

このようなキャスターはＭｅｙｅｒｈｏｅｆｅｒの米国特許第２．８１０．２９ ５号、Ｄｅｓｃａｒｒｉｅｓの米国特許第３．００３．１７９号、Ｊｏｈａｎｓ ｏｎらの米国特許第３、４１０．９５２号等において開示されている。このよう なキャスターにおいては、掃除機の掃除機本体の下面を貫通する鉛直軸に沿って キャスターを回動させるためにボールベアリングが配設されている。更に、該キ ャスターホイールの回転方向が該キャスタ一部の回動軸と交差しており、該キャ スターホイールの回転軸と上記回動軸とがずれている。この結果、該電気掃除機 が前方向に移動させられる際に、キャスターホイールがキャスタ一部の回動軸に 対して後方に動く傾向がある。

このような従来技術のキャスターにおいては以下のような問題が生じる。第１に は、ボールベアリングを使用しているため部品の点数が増加し、ひいては組立の コストが上昇する。更に、キャスタ一部の組立て、組み込みに手間及び時間がが かり、製品コストが上昇する。このような問題点に鑑み、本発明の第１の目的は 部品点数を減少させ、組立工程を簡略化させたキャスタ一部を提供することにあ る。

更に、電気掃除機は電気によって作動するものでり、バッテリーで作動するタイ プを除いては、電気掃除機からはコンセントに接続される電源コードがその後方 に延設されている。高級な掃除機には、該非使用時に電源コードを収納する引き 込み可能なコードリールが設けられている。廉価版の機種には、電源コード収納 のために該コードを巻き付ける巻き付は部材が取り付けられている。これら付加 的な部材は、電気掃除機のコストを上昇させることとなる。本発明の更なる目的 はキャスタ一部を電源コードの巻ぎ付は手段として使用することにある。

発　　明　　の　　開　　示 上記のような目的は以下のような構成を有する本発明によって達成されるもので ある。本発明は電気掃除機の掃除機本体用のキャスタ一部であって、ボディ部と 、掃除機本体部の略平坦な下部面に上記ボディ部を取り付けるための取り付は手 段であって、該ボディ部を掃除機本体に対しその上記下部面を貫通する鉛直軸を 中心としだ回動運動を許容させつるように取り付ける手段と、上記ボディ部に回 転のために取り付けられ、電気掃除機を床面に対し支持すべく回転自在に床面と 接するキャスターホイールであって、該キャスターホイールの回転方向に延びる 延長線が上記回動軸と交差するものであり、該キャスターホイールの回転軸が上 記回動軸から離間して、かつ、上記下部面と略平行であるキャスターホイールと 、上記ボディ部に回転のために取り付けられ、上記掃除機本体の下面と回転自在 に接触する一対の遊び車であって、該遊び車の回転軸の延長線が上記回動軸と交 差するものである遊び車とからなることを特徴とする電気掃除機の掃除機本体用 のキャスタ一部を提供するものである。

本発明の特徴は遊び車の回転軸の延長線がキャスターホイールの回転方向を挟ん で反対方向に同一角度だけ離れていることにある。

本発明の他の特徴は遊び車の回転軸の延長線相互間の角度が約９０度であること にある。

更に、本発明の特徴は遊び車の回転軸の延長線相互間の角度が約８４度であるこ とにある。

本発明の更なる特徴は、各遊び車が車軸を有し、ボディ部が該車軸を受は入れる 長孔を形成された複数の壁部を有しており、該長孔が略円形の円形部を有すると 共に、これに向かって先細りする部分を有し、該遊び車の車軸が該長孔に嵌着し うるものであることである。

加えて、本発明の特徴は、ボディ部がキャスターホイールが設けられた位置を基 準にしてその回動軸の反対側に突起部を有し、該突起部が上記下部面より離間し ている電気掃除機の電源コード収納用の舌状巻き付は部を有していることにある 。

図　　面　　の　　簡　　単　　な　　説　　明上述のことは以下の説明及び図 面によって容易に理解できることとなる。以下、 第１図はキャスターホイールとして機能している際の本発明にかかるキャスタ一 部を示す電気掃除機を示す下面斜視図：第２図はコード巻取り部として機能して いる際の本発明にかかるキャスタ一部を示す電気掃除機を示す下面斜視図：第３ 図は本発明のキャスタ一部を示す分解斜視図：第４図は本発明のキャスタ一部の ボディ部を示す上面図；第５図は第４図の５−５線に沿ったボディ部の断面を示 す断面図： 第６図は遊び車の車軸を受けるためのスナップ部（長孔部）の詳細を示す図面で ある。

発明を実施するための最良の形態 異なった図面において同様の部材は同一の番号で示されている。第１図は電気掃 除機の掃除機本体１０の下側面を示すものである。該掃除機本体１０は略平面の 下面１２と一対の後部車輪１４とを有する。この車輪１４は従来の掃除機同様一 本の回転軸（不図示）の回りを回転するように取り付けられている。

ホース１６が従来の掃除機と同様に、上記掃除機本体の前端部、若しくは正面部 から外側方向に向かって延設されている。このホース１Ｇは内部モーター（不図 示）によって掃除機本体１０内に吸引される塵芥を含んだ空気流の通路となるも のである。

このポース１６は掃除機使用者が動き回る際、掃除機本体１゜を引き回すために ６使用されるものでもある。掃除機を外部のコンセントと接続し、掃除機内のモ ーターに電気を供給するために掃除機本体１０の後部から電源コードが延設され ている。

Ｌ記の構成、機能等は従来の電気掃除機と同様のものである。

上記掃除機本体１０には図中符号２０で示される本発明にかかる前輪部が取り付 けられている。この前輪部２０の主要部は回り継ぎ平部若しくはボディ部２２で ある。この部材は第３図、第４図及び第５図において更に明確に示されるもので ある。このボディ部２２は一体成型されたプラスチック製の部材であり、複数の 機能をこなすように形づくられている。このボディ２２は掃除機本体１ｏの平坦 な下面１２上に回動自在に取り付けられている。この回動を可能とするためにボ ディ部２２には中央開口部２６を有する立ち上がり部２４が形成されている。ネ ジ切りされたボルト２８がこの立ち上がり部２４の中央開口部２６を貫通し下面 １２の適切な位置に穿設され、内側にネジ切りをされた開口部（不図示）に差し 込まれている。この差し込みよってボディ部２２は、ボルト２８の中心軸によっ て規定される下面１２を貫通する鉛直軸を中心をして回動し得る状態を維持した まま、掃除機本体１０の下面１２上に取り付けられることとなる。ボルト２８の 頭部とボディ２２との間に配置されたワッシャ３０がボルト頭部との間に低摩擦 の支持面を提供することとなる。

ボルト２８の軸に沿ったボディ部２２の回動を許容するように、ボディ部２２に は間隔をおいて設けられた複数の壁部８２．３４．３６．３８が形成されている 。第０図に詳細に示されるように、それぞれの壁部３２．３４．３６．３８には 長孔４゜が形成されている。該長孔４０は内側方向に先細りする形状の側壁部４ ２．４４とこれに連設された−回り大きな寸法の略円形の円形部４６からなる。

上記壁部３２乃至３８及び長孔４０は一対の遊び車４８を取り付は得る構造とな っている。該遊び車４８は車軸５０と一体的に成型されたプラスチック製の部材 である。壁部３２．３４間、壁部３６．３８間の間隔及び車軸５０に対する長孔 ４０の寸法は、遊び車４８をボディ部２２に装着することができ、更に装着後、 遊び車４８が自由に回転するに十分な間隙が円形部４６、車軸５０間に形成され るように適宜設定されるものである。遊び車４８を装着されたボディ部２２がボ ルト２８によって掃除機本体１０の下面１２に固定されると、遊び車４８は下面 １２と回転自在に接触することとなる。第４図において明確に示されているよう に、遊び車４８の回転軸の延長線はボディ部２２の回動中心である開口２６の中 心を通過する。従って、遊び車４８はボディ２２の回動中心をその中心とする円 の接線に沿って転がることとなる。その結果、該遊び車４８はキャスタ一部２０ の回動動作に対して低摩擦のベアリングとしての機能をなすこととなる。

キャスタ一部２０には更にキャスターホイール５２が使用されている。キャスタ ーホイール５２はその回転の中心となる開口部５４を有する。この開口部５４は 車軸ビン５６が貫通し得るような寸法となっている。ボディ部２２には長尺状の 開口部５８が形成されている。該開口部５８はキャスターホイール５２がその中 に装着された際、該開口部５８の縁部と該ホイールとが接触しないように十分な 間隙が形成される寸法となっている。該開口部５８は車軸ビン５６が装着可能な はめ込み長孔θ２を有する一対の壁部６０が両側に設けられている。このように してキャスターホイール５２が装着されると、掃除機の掃除機本体１０が使用状 態におかれた際には、キャスターホイール５２は床に沿って転がることとなる。

第４図において明らかなように、キャスターホイール５２の回転方向に延びる直 線６４はキャスタ一部２ｏの回動軸を通過する。又、キャスターホイール５２の 回転軸はキャスタ一部の回動軸から離れており、かつ、下面１２とほぼ平行であ る。従って、掃除機が床面に沿って引き回された際、前輪部は従来のもの同様、 回動軸を中心・とじて回動しうろこととなる。第４図は両遊び車４８の回転軸の なす角が約８０度でり、両回転軸がキャスターホイールの回転方向の線６４から それぞれ反対方向にほぼ同−角をもって離間している状態を示している。遊び車 の回転軸のなす角は８４度であることが好ましい。

上述したように、前輪部２０はキャスターとして機能するほかに機能を有するも のである。この付加的な機能は電気掃除機のコード巻き付は部としての機能であ る。この機能を達成するために、キャスタ一部２ｏのボディ部２２には突起部６ ６が形成されている。この突起部６６は幅広かつ平坦であり、掃除機本体１０の 下面１２から離間し、これとほぼ平行に形成されている。このコード巻取り部の もう一方の部材はボディ部２２とほぼ同一形状の固定されたコード巻き付は部８ ８である。この固定コード巻き付は部６８はボディ２２の突起部６６と同様に、 幅広かつ平坦であり、掃除機本体１０の下面１２がら離間して、これとほぼ平行 に形成された舌状の突起部７ｏを有しているものである。この固定コード巻き付 は部６８はネジ７２等の手段によって掃除機本体１０の下面１２に固定されてい る。

第１図に示すように、電気掃除機が使用される際、前輪部２０のボディ部２２と 固定コード巻き付は部６８は同一の方向を向く。しかしながら、掃除機を使用せ ずこれを収納するため電源コードを本体に固定したいときは、前輪部２ｏのボデ ィ部２２の向きを第２図に示されるように使用者が変え、突起部６Ｇが掃除機本 体１０の前方方向を向くようにする。しかる後、電源コード１８は従来の掃除機 と同様にして、ボディ部２２の突起部６８及び固定コード巻と付は部６８の突起 部７ｏの下側に巻き付けられることとなる。

本明細書はコード巻き付は手段の一部としても機能する電気掃除機のための改良 された前輪部について上記のように開示するものである。本明細書においては本 発明の一実施例が上記のように開示されたものであるが、当業者等が上記実施例 に種々の変更、改良等を加え得ることは明らかであり、本発明は請求の範囲の内 容によってのみ限定され得るものである。

補正書の翻訳文の提出書 （特許法第１８４条の７第１項） 平成３年４月１７日

Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. １．電気掃除機の掃除機本体用のキャスター部であって、ボデイ部と、 掃除機本体部の略平坦な下部面に前記ボディ部を取り付けるための取り付け手段 であって、上記下部面を貫通する鉛直軸に沿った掃除機本体に対する該ボディ部 の回動運動を許容するような取り付け手段と、 前記ボディ部に回転のために取り付けられ、電気掃除機を床面に対し支持すべく 回転自在に床面と接するキャスターホイールであって、前記キャスターホイール の回転方向に延びる延長線が上記回動軸と交差するものであり、前記キャスター ホイールの回転軸が上記回動軸から離間しており、かつ、上記下部面と略平行で あるキャスターホイールと、前記ボディ部に回転のために取り付けられ、上記掃 除機本体の下部面と回転自在に接触する一対の遊び車であって、該遊び車の回転 軸の延長線が上記回動軸と交差するものである遊び車とからなる電気掃除機の掃 除機本体用のキャスター部。
2. ２．上記遊び車の回転軸が上記キャスターホイールの回転方向に延びる延長線か ら同一角をもって相対する方向に離間して延びている請求の範囲１記載のキャス ター部。
3. ３．上記一対の遊び車の回転軸のなす角が約９０度である請求の範囲２記載のキ ャスター部。
4. ４．上記角度が８４度である請求の範囲３記載のキャスター部。
5. ５．上記各遊び車が車軸を有し、更に上記ボディ部が車軸受け用長孔が形成され た相互に離間する複数の壁部を有し、上記それぞれの長孔が略円形の円形部を有 すると共にこれに向かって内側に先細りする形状の部分を有し、上記遊び車の車 軸が嵌着し得るものである請求の範囲１記載のキャスター部。
6. ６．上記ボディ部がキャスターホイールが設けられた位置を基準にしてその回動 軸の反対側に突起部を有し、該突起部が上記掃除機本体の下面から離間しており 、電気掃除機の電源コード用の巻き付け部を形成している請求の範囲１記載のキ ャスター部。