JPH03501702A - 高スピードカーテンコーティング法及び装置 - Google Patents

高スピードカーテンコーティング法及び装置

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 高スピードカーテンコーティング法及び装置主貝至立互 本発明は一般にカーテンコーティング法、特に写真フィルム及び写真用紙のよう な写真材料の製造におけるカーテンコーティングの使用に関する。更に具体的に は、本発明は、写真分野において必須である高度の精密性を達成することが可能 な高速製造操業に特に適応させた改良カーテンコーティング法及びかかる方法に おいて使用するための装置に関する。
主里皇宜且 多くの公知の写真材料塗布方法の中には、塗布均一性、層の極薄性、広範囲の塗 布スピード及び特に複数層の同時塗布能力についての写真産業の厳しい要件に合 致したものが2つある。ビーズコーティングとして知られる第一の方法は、ベギ ュイン(Beguin)、1954年6月15日発行の米国特許第2.681. 294号及びラッセル(Russell) 1956年9月4日発行の米国特許 第2.761.791号に記載されている。後者の特許は特に写真材料の製造に おいて移動支持体に2又はそれ以上の層の塗布組成物を同時に塗布する多層塗布 に関する。カーテンコーティングとして知られる第2の方法はグライラ−(Gr eiller)、1972年1月4日発行の米国特許第3.632.374号及 びヒユーズ(Hughes)、1970年4月28日発行の米国特許第3.50 8.947号に記載されている。後者の特許は特に写真材料の製造において自由 落下カーテンにより移動支持体に2又はそれ以上の層の塗布組成物を同時に塗布 する多層カーテンコーティング法に関する。
カーテンコーティング法は、巾方向についても長さ方向についても均一性を備え た精確な厚さの塗布層を連続的に移動する支持体材料へ塗布することが必要とさ れる写真材料の製造においては特に多くの利点を有する。カーテンコーティング 法により達成される利点の多くは、移動支持体の塗布地点に対しては非常に接近 していないスライドホッパーにより自由落下カーテンを形成できるという事実か ら得られるということが認められている。ビーズコーティング法は、写真材料の 製造においてカーテンコーティングが登場するまでにあまりに高度に発展してい たので、続けて一般的に使用されている。写真材料を塗布するためのビーズコー ティングについての研究は、ビーズ形成に影響を及ぼす2つの安定化力を制御す ることが極めて安定な方法を確立するためには必要だと判明した塗布ゾーンに特 に向けられている。ビーズ形成を制御しかつ安定化することにより広範囲の、塗 布スピード、層粘度及び層厚さを用いることが可能となった。安定化力は、第1 にベギュイン(Beguin)、米国特許第2.681.294号に開示されて いるように、塗布ビーズを横切って塗布地点にかけられる差圧(吸引)であり、 第2に1960年9月13日発行のナトー(Nadeau)、米国特許第2.9 52.559号に記載されているように、塗布地点の直前にかけられる静電荷差 (electrostatic chargeclifferential)で ある。このように差圧及び静電荷の両者がビーズを塗布ゾーン内に保持するのに 役立つ、ビーズコーティング法においては、ウェブに対して作用する力、例えば 、差圧又は静電荷により与えられる力はビーズの安定化の助けとなりかつビーズ を移動ウェブと湿潤接触状態に保持する。
しかしながら、カーテンコーティング法においてはビーズが形成されることはな (塗布作用のメカニズムは明らかに異る。
例えば、カーテンコロ−ティング法においては、カーテンは自由落下しついでか なりの運動量をもって移動支持体上に衝突して塗布地点を安定化するのに十分な 力を与えかつ移動支持体上に均一な湿潤線を確保する。必要な運動量はカーテン 流動速度及び自由落下の高さを適切に選択することにより得られる。
ビーズコーティングにおいて、塗布物を塗布する地点で均一な静電荷力を得るの に好ましい方法は、支持体上に結合極性電荷を均一レベルで形成することである 。結合電荷には支持体の2面上には同等のしかも反対の静電荷がある。塗布物塗 布地点に到達するまで電荷を支持体上に保持し続けるには支持体は極めて高い抵 抗を有する誘電材料であることが要求される。荷電された支持体がアースされた 塗布ロール上を通過する際に、塗布ロールに近い支持体の側面が電荷を塗布ロー ル表面上に反射し、それにより塗布ロール表面と接触している支持体上の電荷を 効果的に中和しついで塗布されている支持体の表面上に等偏量の正味電荷を作り 出す、このことにより、支持体表面とアースされているホッパー口との間の塗布 物塗布地点に静電界が作り出される。塗布されるべき表面上に正味電荷をもつ移 動支持体が、アースされた塗布ロール上を通過すると、電荷の静電界はアースさ れた塗布ロール表面上に反射された電荷により効果的に中和される。
しかしながら、塗布物塗布地点に均一な静電界を得るのは極めて困難で、米国特 許第2,952.559号の開示以来のそれに続くすべての特許開示は吸引と静 電気極性電荷力との組合せ効果に関するものである。例えば、米国特許第3.2 06.323号が注目される。他の特許には、かなり低い塗布スピードでの写真 材料のビーズコーティングに極性電荷アシストを用いることが述べられている。
これらのものとしては米国特許第3.470.417号、米国特許第3,670 ,203号及び米国特許第3.671,806号が挙げられる。更に、他の特許 は、必要量の均一電荷が得られるように静電界を測定し制御する方法を開示して いる。これらのものとしては、米国特許第3,531.314号、米国特許第3 .730.753号、米国特許第3.702.258号、米国特許第3,757 ,163号及び米国特許第3.549.406号が挙げられる。
先に簡単に検討したように、ビーズコーティング及びカーテンコーティングに含 まれる塗布のメカニズムは完全に異る。
塗布地点で塗布物を安定化するのに用いる力が異ることに加えて、塗布組成物の 粘度、塗布の単位巾当りの流動速度及び支持体表面の滑らかさのような塗布変数 の効果は通常ビーズコーティング法対カーテンコーティング法では全く異る。ビ ーズコーティングについては、米国特許第4.001 、024号に開示されて いるように、塗布均一性には影響を与えずに塗布スピードを増すために、底層の 粘度を減少させ(希釈により)、それによって湿潤被覆量(wet coνer age)を増加させなければならない。また粗支持体表面、例えば、織物表面又 はマ・ント表面は高スピードで塗布するのが更にもっと困難になる。これらの場 合にはすべて、塗布スピードが上昇すると、塗布ビーズは破壊または不安定にな る傾向が強く、その結果塗布物に縦横線が生じたり又は支持体と塗布物の境界線 の塗布物中に気泡の飛沫同伴(entrainment)が広がったりする。カ ーテンコーティング法については、上記のビーズコーティングの関係とはちょう ど反対の関係が認められる。高塗布スピードでカーテン塗布故障がおこった場合 、それらは塗布組成物の粘度を上げる、又は底層の湿潤被覆量を下げるもしくは 粗支持体を塗布するごとにより回避することができることが多い。
一方、高スピードでのカーテンコーティングの場合、単−巾当りの流動速度を高 めると支持体上の塗布物の“かたまり”の問題を生じさせることが多く、これは 普通支持体上の塗布地点でのカーテン速度が塗布されている支持体の速度より大 きい時におこるものである。しかしながら、かたまりは支持体速度がカーテン速 度より大きい場合にもまた生じる。このように、高塗布スピードでのカーテンコ ーティングの故障は、塗布物塗布地点でのカーテンの運動量があまりに高すぎる ためにおこるもののようである。
ビーズコーティング法及びカーテンコーティング法に含まれる根本的に異る塗布 メカニズムから生じるこれらの直接的に相対立する要件から考えると、支持体表 面に高レベルの静電気極性電荷をもたせることによってカーテンコーティングに おいて予期せざる利点を得ることができたことは実に驚くべきことである。低レ ベルの静電界を用いることはよく知られておりかつビーズコーティング法のため に発達したが、写真材料の高スピードカーテンコーティングにおこる問題を解決 するのに有用かもしれないという認識は従来技術においては全くない。それとは 反対に、このような力は、適当なカーテン運動量がある限り何の利益もないであ ろうと信じられていた。高スピードでのカーテンコーティングに見られる故障は 、カーテンコーティング運動量があまりに多(ありすぎるのでおこるので、塗布 物塗布地点に静電気力をかけることは何かあるとしても状況を悪化させるであろ うと思われていた。
このような力は、カーテン運動量が適量以上である場合ではなくて、カーテン運 動量が不十分な低塗布スピードにおいて有用であると考えられる可能性はあった かもしれない。
本発明が機能する方法の理論的説明によって束縛されることを本発明者は望まな いが、静電気極性電荷が、均一なしかも欠陥のない塗布を行うのに十分に強い吸 引力を落下カーテンと支持体の間につくり出すと信じられている。
ウェブスピードが極めて高いレベルまで高められる際にカーテンコーティングに おいておこる塗布欠陥は部分的には本明細書中において“不十分粘性摩擦(in Sufficient、 viscousfriction) ”力と呼ぶメカ ニズムから生じると仮定される。
“不十分粘性摩擦”力の効果は、塗布物と支持体間の大量の同伴気泡、及び塗布 組成物の液滴が塗布地点の上流に生じて塗布物からとび出して細長いバンドをつ くる時に生じる細長いバンドの存在によって特徴づけられる。“不十分粘性摩擦 ”力という仮説は、塗布溶液の粘性が低すぎる、流動速度が速すぎる、又は支持 体表面が滑らかすぎるために均一に塗布できないことにより示唆される。“不十 分粘性摩擦”力から生じる問題はカーテンコーティングにおいては極めて高い塗 布スピード、例えば、約250cm / sec以上のウェブスピードにおいて のみ現われる。明らかに異った目的、すなわち塗布ビーズを安定化する目的をも つビーズコーティングにおいて静電気極性電荷を使用することが知られているの とは対照的に、本発明によれば、所定の高レベルの静電気極性電荷は高スピード カーテンコーティングのこれらの問題を解決するのに利用される。高レベルの静 電気極性電荷は明らかに、適切な方向に、カーテンがウェブに突き当る領域中で 作用し、それによりカーテンコーティングのメカニズムにより成功裡に塗布を行 うことができるスピードを実質的に高める実質的吸引力に寄与している。更に具 体的には、適切なレベルの静電気極性電荷を用いると、特定の組み合せの操作パ ラメーター、例えば、ウェブの滑らかさ、流動速度、塗布組成物の粘度及びカー テンの高さを用い、一方では写真塗布技術の極めて高い品質基準にもなお成功裡 に合致させながら、極めて高い塗布スピードで操作することができる。
先に説明したように、本発明の高スピードカーテンコーティング法は、代表的に は約250C11/ sec以上ではじまるウェブスピードで実施される。約1 .000cm/sec 、又はそれ以上の高いスピードを、適切なレベルの静電 気極性電荷の助けをかりて効果的に用いることができる。
主貝夏翌1 本発明の目的は、極めて高い塗布スピードで移動物体を塗布するためのカーテン コーティング法及び装置を提供することである。
本発明の上記目的は、物体を経路に沿って塗布ゾーンを通って前進させ、1層又 は複数層の液体塗布組成物からなりかつ上記経路を横切って延びる自由落下カー テンを前記塗布ゾーン内で移動物体の表面上に衝突させて1層又は複数層からな る塗布物をその上に形成する、物体に液体塗布組成物を塗布するための方法及び 装置により達成することができる。本発明は、前記塗布物を塗布する前記物体の 表面上に、前記塗布物の均一性を確保するのに十分な量の静電気極性電荷を印加 することに向けられる。
本発明は更に、物体を経路に沿って塗布ゾーンを通って前進させ、1層又は複数 層の液体塗布組成物からなりかつ前記経路を横切って延びる自由落下カーテンを 前記塗布ゾーン内で前記移動物体の表面上に衝突させて1層又は複数層からなる 塗布物をその上に形成する、物体に液体塗布組成物を塗布するための方法及び装 置において、前記物体が少(とも400Cm/secのスピードで前進し、かつ 前記塗布物が塗布される前記物体の表面上に静電気極性電荷を印加し、前記表面 上の任意の点での、ボルトで測定された前記電荷の、cm/secで測定された 前記スピードに対する比が少(とも1:1となるように、前記物体のスピードに 従って前記電荷の量を選択する方法及び装置に向けられている。
本発明は、単一層又は複数層の液体写真塗布組成物を、経路に沿って前進したウ ェブを横切って延びる自由落下カーテン状に形成し、ついで前記カーテンを塗布 ゾーン内で前記ウェブ上に衝突させて、単一層又は多層塗布物を形成する、写真 要素の製造に特に適切である。この改良法は前記ウェブを少くとも400cm/ secのスピードで前進させついで前記塗布物を塗布する前記ウェブの表面上に 静電気極性電荷を印加し、前記表面の任意の点での、ボルトで測定した前記電荷 の、口/secで測定した前記スピードに対する比が少くとも1:1となるよう に前記電荷の量を前記ウェブのスピードに従って選択することを含んでなる。
本発明の目的は更に、自由落下カーテンを形成する手段が、支持体上の静電気極 性電荷が結合電荷又は極性電荷である複数スライドホッパーを含んでなるもので あり、かつ静電気電荷を印加する手段が塗布ゾーンの直前に用いられかつアース されたパツキングロール及び少(とも1つのグリッド制御イオン発生装置を含ん でなるカーテンコーティング装置により達成される。
Σ皿Ω呈単星豆里 第1図は、所定レベルの静電気極性電荷をウェブ表面に印加し、その後ウェブ表 面に液体塗布組成物をカーテンコーティングするための装置の略図である。
第2図は、写真材料の製造用の代表的カーテンコーティング法における、静電気 極性電荷レベルと塗布スピードを関連づけるグラフである。
第3図は、写真材料の製造用の代表的カーテンコーティング法における、塗布組 成物の流動速度と塗布スピードを関連づけるグラフである。
しい ヒ の−藍 本発明を、本明細書においては写真材料の塗布と特に関連づけて記載する。この 塗布の分野には高度に精密な操作が含まれるので、本発明は特にこの分野におい て有益である。しかしながら、本発明は写真材料の塗布における使用に限定され ることは全くなく、極めて高速スピードで非常に均一な塗布を行うことが望まれ る任意のカーテンコーティング操作に有利に用いることができる。単層及び多層 のカーテンコーティング法の両者とも静電気極性電荷により大いに利益を得てい る。
本発明が解決するカーテンコーティングの問題は極めて高い塗布スピードにおい て、例えば代表的には250c!l/secより上のウェブスピードにおいての みおこる。明らかに異なる目的、すなわち、塗布ビーズを安定化する目的のため の静電気電荷の使用を含む、ビーズコーティングにおける静電気電荷の従来技術 での使用と対照的に、本発明によれば、所定の高レベルの静電気極性電荷を利用 して高速カーテンコーティングにおけるこれらの問題を解決する0本発明の好ま しい実施B様において、塗布地点での静電気極性電荷は、高レベルの結合電荷又 は極性電荷を有する支持体とアースされた塗布ロールを使用することにより得ら れる。カーテンコーティングにおける所定の高レベルの静電気極性電荷のこのよ うな使用を本明細書においては便宜上、それが効果的塗布を達成するのに直接動 けとなるという意味で、“極性電荷アシスト(polar charge as sist)″の使用と呼ぶことが多い。高レベルの静電気極性電荷は、適切な方 向に、カーテンがウェブに衝突する領域において作用する実質的な吸引力に明ら かに寄与し、それにより、カーテンコーティングのメカニズトによって塗布物を 成功裡に塗布することができるスピードを実質的に高める。更に具体的には、適 切なレベルの静電気極性電荷を用いて、ウェブ織物、流動速度、塗布組成物の粘 度、及びカーテンの高さのような操作パラメーターの特定な組み合せを用い、し かもなお一方では写真塗布の技術分野の極めて高度の品質標準にも成功裡に合致 させて、実質的により高い塗布スピードで操作することが可能である。
先に示したように、本発明の高スピードカーテンコーティング法は、代表的には 250C11/ secより上のウェブスピードで行われる。約1,000cm /sec 、又はそれ以上の高スピードは適切なレベルの静電気極性電荷の助け をかりて効果的に利用することができる。
任意のタイプのカーテンコーティング装置を本発明においては使用することがで きる。従って、例えば、塗布装置はオーバーフローせき型、圧力押出し型、スラ イド型、又はスライド押出し型のカーテンコーティングホッパーであってよい。
しかしながら、特に写真塗布操作用にはスライドホッパーが特に好ましい、塗布 装置は単一層塗布を実施するように適応させることもできるし又は複数層を同時 に塗布するタイプのものであってもよい0例えば、リサーチ・ディスクロージャ (Research Disclosure) 、第17553項、第175巻 、1978年11月に記載されているように、全中塗布の実施用又は接触(ab utting)もしくは非接触(non−abutting)縞状塗布の実施用 に適応させることができる。
本発明の方法は、液体状、例えば、溶液、分散物もしくは懸濁物の形にすること ができる任意の材料又は材料混合物を塗布するのに利用することができる0本発 明を応用できる多くの場合において、塗布組成物は水性組成物であるが、有機性 又は無機性の他の液体ビヒクルもまた利用することができ、十分に本発明の意図 するものに含まれる。1数層が塗布される場合には、それぞれの層は同−又は異 る液体塗布組成物のものに形成することができ、これらの塗布組成物は互いに混 和性であっても又は非混和性であってもよい。
先に述べたように、本発明方法は、写真技術分野において多層写真要素、すなわ ち、複数個の写真塗布組成物重層を塗布した支持体からなる要素の製造に特に有 用である0個々の層の数は10又はそれ以上という多数であってもよい、写真技 術分野においては、使用される液体塗布組成物は通常水性組成物であるが、有機 性組成物もまた用いることができる。写真要素の製造においては、塗布される個 々の層は極めて薄くなければならず、すなわち、湿潤被覆量は最高的0.015 cmで、一般にはこの値をはるかに下回り、約0.0001cmはど薄くてもよ い。加えるに、層は極めて均一な厚さのものでなければならず、厚さの均一性に おける最高変動は代表的には±2%であり、ある場合には±0.5%という程小 さい。
本発明方法は任意の液体写真塗布組成物と共に使用するのに適しておりかつ任意 のタイプの写真用支持体と共に用いることができ、従って本明細書中及び添付の 請求の範囲において用いられているように、これらの用語の範囲内で写真技術分 野において利用されているようなすべての塗布組成物及び支持体を包含すること を意図している。
有用な写真用支持体としては、フィルム基材、例えば、硝酸セルロースフィルム 、酢酸セルロースフィルム、ポリビニルアセタールフィルム、ポリカーボネート フィルム、ポリスチレンフィルム、ポリエチレンテレフタレートフィルム及ヒ他 のポリエステルフィルム5紙;ガラス;布;金属等が挙げられる。α−オレフィ ンポリマー、例えば、ポリエチレン及びポリプロピレンで、又は他のポリマー、 例えば、セルロース有機酸エステル及び線状ポリエステルで被覆された紙支持体 もまた所望の場合は用いてもよい。
用語“写真用”は普通感放射材料を指すが、写真要素の製造において支持体に塗 布されるすべての層がそれ自身感放射性であるとは限らない。例えば、下塗り層 、ペロイド(pelloid)保護層、フィルター層1、ハレーション防止層等 は別個に及び/又は組み合せて塗布することが多く、これらの特定層は感放射性 ではない。本発明はまたかかる層の塗布にも関連するものであり、本明細書中で 用いられる用語゛写真用塗布組成物”はそこからかかる層が形成される組成物を 包含することを意図している。更に、本発明は、電子写真材料並びに不可視放射 に感応する材料と同時に可視放射に感応するものをはじめとする、すべての感放 射性材料をその範囲内に包含するものである。
更に具体的には、本発明方法により塗布される写真層は、怒光材料、例えば、ハ ロゲン化銀、酸化亜鉛、二酸化チタニウム、ジアゾニウム塩、感光性染料等、並 びに写真層に用いるための当該技術分野において公知の他の成分を含有すること ができる。
種々のタイプの界面活性剤を、本発明による写真塗布組成物の表面張力及び塗布 性を改善するために用いることができる。有用な界面活性剤としては、サポニン ;ポリアルキレンオキサイド、(例えば、ポリエチレンオキサイド)及びグリコ ールとアルキルフェノールの水溶性アダクツのような非イオン性界面活性剤;ア ルキルアリ・−ルボリエーテル硫酸塩及びスルホン酸塩のような陰イオン性界面 活性剤;並びにアリールアルキルタウリン、N−アルキル及びN−アシルβ−ア ミノプロピオネートのよう、な両性界面活性剤;アルキルアンモニウムスルホン 酸ベタイン等が挙げられる。
水性写真塗布組成物は代表的には親水性コロイドを含有する。有用な親水性コロ イドの例としては、蛋白質、例えば、ゼラチン、蛋白質誘導体;セルロース誘導 体、ポリサッカライド、例えばでんぷん;砂糖、例えば、デキストラン;植物ゴ ム等;合成ポリマー、例えば、ポリビニルアルコール、ポリアクリルアミド及び ポリビニルピロリドン;並びに米国特許第3.297.446号に開示されてい るような他の適切な親水性コロイドが挙げられる。前記コロイドの混合物も望ま しい場合には用いてもよい。
本発明の好ましい実施態様においては、塗布組成物はゼラチンハロゲン化銀乳剤 である。広範囲の様々な銀塩、例えば、臭化銀、沃化銀、塩化銀、又は混合ハロ ゲン化銀、例えば、塩臭化銀、臭沃化銀もしくは塩沃化銀を含有する乳剤を用い ることができる。常用の添加物、例えば、硬化剤、カブリ防止剤、安定化剤、マ ット剤、可塑剤、現像剤等を乳剤に包含せしめることができる。カラー写真に用 いるためには、乳剤は発色カプラーを含有することができるし又は発色カプラー もしくは他の色発生物質を含む溶液中で現像されるように適応させた乳剤であっ てもよい。
本発明に従って、所定の高レベルの静電気極性電荷をウェブ表面に衝突させるた めに用いることができる装置は米国特許第3,470,417号及び第3.73 0.753号並びにリサーチ・ディスクロージャ、第16974項、1978年 5月(IndustrialOpportunities Ltd、発行、Ho mewell、 )Iavant Haw+pshtrePO91EF 、英国 )に記載されており、それらの開示は参考のため本明細書中に包含されている。
カーテンコーティング法による単層又は多層コーティングに用いることができる 装置はヒユーズ(Hughes)の米国特許第3.508,947号及びグライ ラ(Greiller)の米国特許第3.632.374号に記載されており、 それらの開示は本明細書中に参考のため包含されている。
本発明の実施に用いられるカーテンコーティングホッパーは代表的には自由落下 カーテンを案内しかつその巾を定めるための末端ガイドを備えている。有用な末 端ガイド法としては、グライラー及びヒユーズの前述特許に記載されているよう な、ウェブ上に載置された末端ガイドの使用、及びリサーチ・ディスクロージャ 、第17553項、第175巻、1978年11月に記載されているような“液 体末端ガイド”技法の使用が挙げられる。
写真材料の製造に用いられる代表的なカーテンコーティング条件下では、約25 0cm/secより遅い塗布スピードでは極性電荷アシストを使用したことから 得られるものは普通はとんどない。何故ならそのようなスピードで極性アシスト を使用しても塗布物の均一性に普通実質的影響を与えないし又満足のいく塗布の 均一性を達成するのに他の手段を用いることが可能だからである。
静電気極性電荷のレベルに加えて、ウェブのスピード、カーテンの高さ、各層の 粘度、各層の流動速度、表面張力、塗布ロール上の塗布地点及びウェブ材の性質 をはじめとする、カーテンコーティング法に影響を及ぼす多くの他の要因がある 。これらの要因のすべてが極めて複雑なやり方で互いに作用し合い、すべてのも のが高スピード塗布に有意の影響を及ぼすことがある。
塗布地点についてここで言及すれば、プラス又はマイナスのいずれの角度につい ても言及されるが、その角度により、自由落下カーテンによって定められた面が 、ウェブを支持する塗布ロールの中央点から偏る。中央点からあまりに大巾に離 れるとカーテンコーティング法の望ましくない障害がおこることもあり、塗布欠 陥が生じることになる。
本発明方法は、塗布されるべき表面に衝突する、液体塗布組成物の自由落下カー テンの作用から得られる、塗布の均一性を高めるのに十分に効果的な所定の高レ ベルでの静電気極性電荷の印加を包含するものである。従って、不規則の静電気 電荷パターンもしくは低レベルの静電気電荷を得るかもしれないウェブ又は他の 物体のカーテンコーティングとは、これは明らかにちがうものである。不規則及 び/又は低レベルの静電気電荷のかかる蓄電は様々の原因から得ることができる 0例えば、ウェブ支持体を一連のローラー上を運搬すると、ウェブ表面上に不規 則な静電気電荷パターンを発生させることができる。また、塗布性を高揚する目 的でウェブ表面のコロナ−活性化を行えば、ウェブ表面は不規則な静電気電荷パ ターンを得ることになる。しかしながら、このような電荷パターンは、本発明に より解決されるカーテンコーティングにおける問題を克服するのには効果的では ない。何故ならこれらの問題を解決するためには、塗布されるべき支持体表面の 実質的にすべての点において、効果的最少レベルとして知られていたものと同等 又はそれ以上のレベル−代表的には少くとも400ボルトのレベル−にある静電 気極性電荷が塗布されるべき表面上に存在することが必要であるからである。
本発明の好ましい実施態様においては、塗布されるべきウェブ又は他の物体は、 400cm / sec又はそれ以上のスピードで塗布ゾーンを通って前進しか つ静電気極性電荷は塗布されるべき表面上に、表面上の任意の点での電荷(ボル トで測定されたもの)の、スピード(cm/secで測定されたもの)に対する 比が少くとも1:1となるようなレベルで印加される。
従って、例えば、400cm/secのスピードで塗布する場合には、少くとも 400ボルトである電荷レベルを用いることになるであろうが、他の要因、例え ば、塗布均一性を達成するのが特に困難であるような表面織物を有する支持体を 用いることにより必要な場合には400を十分に越えるものであることもできる であろう。本発明の特に好ましい実施態様においては、静電気極性電荷レベル( ポルトで)はウェブスピード(cm/secで)と同等又はそれ以上に、200 ポルトを加えたもの、すなわち、400cm/secのウェブスピードについて は600ボルト又はそれ以上の極性電荷レベルとする。
本発明方法においては、利用できる極性電荷のレベルの上限は電荷発生装置のデ ザイン及び構成に含まれる実際上の配慮により及び写真乳剤又は他の塗布組成物 に悪効果を及ぼす程強(ないレベルという要件により定められる。
本発明の好ま“しい実施態様においては、ウェブ表面全体に亘って実質的に均一 であるレベルの極性電荷を印加する。他の実施態様においては、塗布均一性の目 的を促進するために、ウェブ表面のある区域に他の区域より高いレベルの極性電 荷を与えることが有利である。従って、例えば、あるカーテンコーティング法に おいては、ウェブは塗布ロールの末端を越えて延びているように、すなわち、ウ ェブが塗布ロールの巾より広く、従ってロールから張り出しているように改変す る。
このことは、例えば、塗布ロールに塗布組成物が付着するようになる傾向を減ら すために行われてもよい。これらの方法においては、張り出した区域のウェブ上 に均一な塗布を行おうとする際に問題がおこることがある。特に、W与i翻5九 張り出し区域においてはウェブの後方に電気的接地を与える塗布ロールがないと いう明らかな理由で張り出し区域のウェブ上では残りのウェブ表面上より、極性 電荷はその効果が低い。この理由のために、塗布ロールから張り出している区域 のウェブには、残りのウェブ表面より、より高いレベルの極性電荷を印加するこ とが望ましい0本発明方法においては、塗布ロールから張り出している区域のウ ェブのみに補充の極性電荷をかける補充荷電手段を備えることによりこのことを 容易に達成することができる。従って、例えば、ウェブがその全表面に亘って極 性電荷をかけるための荷電手段の下方を通過した後、そして塗布組成物を受ける 前に、塗布ロールから張り出すであろう区域のウェブのみに極性電荷をかけるた めの第二荷電手段の下方を通過させる。これらの区域においてかけられた電荷は ウェブ表面全体に亘ってかけられたものと同一の極性のものでなければならずか つ2〜3倍の大きさの電圧レベルであることが好ましい0例示の目的で言えば、 ウェブ表面全体に800ボルトの極性電荷をかけたならば、張り出し区域にかけ る補充の極性電荷は約1600〜約2400ボルトとするのが有利である。
ウェブが塗布ロールから張り出している方法に用いる代替技法としては、張り出 し区域を含む全ウェブ表面に、用いた特定の塗布スピード及び塗布条件にとって 必要なものより実質的に高い均一極性電荷レベルに荷電し、それによって張り出 し区域のウェブ上に、残りのウェブ表面上と同様に均一塗布が確実に行われるの に適切なレベルの極性電荷を与えることである。このことは、勿論残りのウェブ 表面上には必要とする最低レベルより高いレベルの極性電荷があるであろうこと を意味しているが、このことは通常問題はない。
本発明方法を用いることにより達成することができる塗布スピードの上昇は著し い。例えば、同等の塗布品質を維持しながら、有意レベルの極性電荷アシストな しで用いることができる最高スピードと比較して、塗布スピードを2倍にするこ とが可能である。
図面を参照すれば、第1図は、複数−スライドホッパーを用いて三層の液体塗布 組成物をウェブ支持体上に同時に塗布する本発明の塗布方法の略図である。第1 図に示したように、ウェブ10は供給ロール12から巻き出され次にテンション ロール14を回り、ついでアースされた金属ロール16上を通過し、そこで適切 なレベルの均一静電気極性電荷を受ける。静電気極性電荷発生用装置はグリッド 制御イオン化装置タイプのものである。第1のかかるイオン化装置は一連の導電 要素20:例えば、タングステンのロンド又はワイヤーと組み合されたグリッド 要素1日を含んでなる。グリッド18はD C’ia源22と連結し、一方導電 要素20はDC電源24と連結している。第2のイオン化装置はDC可変電源2 8と連結しているグリッド26及びDC可変電源32と連結している導電要素3 0を含んでなる。
第1のイオン化装置の機能は入ってくるウェブの表面上の極性電荷の偏差を除去 することである。高電圧直列電源は導電要素20に15,000ボルト電圧を与 える。この高電圧が大気をイオン化しついで荷電イオンはグリッド18を介して ウェブ10へ向って加速される。ウェブ10は、グリッド18への電源電圧によ り決定される均一レベルまで荷電される。ウェブがいったんグリッド電位に達す るとイオンはもはやグリッドとウェブ表面間で加速されることはなく、均一極性 電荷レベルがウェブ表面上に存在する。第2のイオン化装置は均一電位を高レベ ルまで高めるのに役立ちこのレベルを制御する。この機能は可変出力電源を用い て達成される。この出力電圧は、ウェブ上の電圧を測定する静電気電圧計34を 含んでなるフィードバックループを用いて電気的に制御される。制御回路36に よってこの電圧は参照電圧と比較されついで電源出力電圧は自動的に昇圧又は降 圧されてウェブ10上に一定の電圧レベルを保つ。
ウェブ10が所望の均一レベルの静電気極性電荷まで達したのち、ウェブは案内 ロール40゜42 、44 、46及び4日をついでアースされた塗布ロール5 0上を通過し、この塗布ロールでは、適切な供給源(図示せず)から乳剤を受け かつウェブ上に衝突する自由落下カーテン54を発生する複数スライドカーテン コーティングホッパー52を用いて、ウェブに液体塗布組成物、例えば3つの異 る写真乳剤の三層塗布液を塗布する。塗布ロール50上を通過した後、ウェブ1 0は乾燥室56に向けられ、そこで乳剤層を高温に保たれた空気又は他の気体媒 体と接触させて乾燥し、次に案内ロール5日をまわって巻きとりロール60上に 巻き取られる。
第2図は、ゼラチンハロゲン化銀写真乳剤をウェブ表面上に塗布する代表的なカ ーテンコーティング法についての塗布スピードと、均一塗布を行うのに必要な静 電気極性電荷のレベルを関連づけるものである。第2図に示された曲線は次の塗 布条件(異る組合せの塗布条件では曲線移動が生じるであろうが)についての代 表的なものである:カーテンの高さ−12,5C11 カーテン流動速度−カーテン中Ω当り1.5〜6g/sec塗布組成物の粘度− 60センチポアズ ウ工ブ表面−光沢ポリエチレン 塗布地点−一15°。
均一塗布は曲線の左側域において達成されているが、写真製造操作においては有 用ではないと思われる非均−塗布が曲線の右側域では生じている。換言すれば、 曲線は満足のい(塗布と失敗塗布間の境界線を表している。
第2図に示したように1.約250C!I / secまでの塗布スピードでは 失敗塗布を防ぐために極性電荷アシストは全く必要ではない。約250と約40 0em/secの間の塗布スピードの領域においては、曲線は徐々に極性電荷ア シストの必要性が増していることを示している。しかしながら、通常は、250 と約400em/see間のスピードレベルでは、満足のい<1布均−性を達成 するのに他の手段が用いられてもよいので極性電荷アシストは施されない。曲線 の傾斜は塗布スピードが更に増加するにつれて減少している。用いた特定の塗布 条件で400〜800 cIIl/secのスピード範囲に亘って均一塗布を達 成するには、電荷(ボルトで測定)の、スピード(Ω/secで測定)に対する 比は少くとも1:1でなければならないということに注目すべきである0本発明 の好ましい実施態様では更に200ボルトのオーダーの追加の静電気電荷、例え ば、400cm / secのウェブスピードについては600ボルト又はそれ 以上の極性電荷レベルが必要かもしれない。
第3図は、塗布スピードに対する、カーテンの単位巾当りの塗布組成物の流動速 度に関する。均一塗布領域が示されているが、この領域は低品質塗布がおこって いる確認可能領域により囲まれている。均一塗布領域の大きさ及び形状はカーテ ンの高さ、塗布組成物の粘度、塗布地点、ウェブ表面の性質及び静電気極性電荷 アシストのレベルにより左右される。
非安定カーテン領域は単位巾当りのカーテン流動速度が安定なカーテンを形成す るにはあまりに遅すぎる領域である。この領域においては、カーテンは数多くの ストランドに開裂しそれにより均一塗布の形成が不可能となっている。かたまり (puddling)領域は塗布物塗布地点でのカーテン速度がウェブ速度より 大きい状態を表している。その結果、塗布組成物がカーテン後方に積もり縦縞を 生じる。
操作条件のある任意の組合せに対して、静電気極性電荷アシストを用いて、すな わちウェブ表面へ十分に高レベルの静電気極性電荷を施こすことによって、均一 塗布領域を実質的に広げることができるということは本発明の特に重要な特徴で ある。このように、静電気極性電荷アシストを使用することにより、非均−塗布 が発生しはじめる塗布スピードを大巾に広げることができる。このことにより、 塗布品質において何らの犠牲もはられずに、特定の塗布用機械をはるかに速いス ピードで運転し、それによりはるかに多くの製品を製造することが可能となる。
次の例により本発明を更に説明する。
tL−ビーズコーーイング法による 7層を同時に塗布するようにホッパーをセットした他は米国特許第2,761. 791号に示されたものと同様の複数スライドビーズコーティングホッパーを使 用した。塗布生成物は7つの別々の層を含むエクタカラー・ペーパー(Ekta color Papar)であった。7層の湿潤被覆量及び粘度を第1表に表示 する。
男−」ニー表 青感性(底)32又は37 6.5又は4.6中間層 5 115 緑感性 50 紫外線フィルター 763 赤感性 1432 紫外線フイルター 763 オーバーコート 793 底層の粘度は十分な塗布性を得るために水で希釈して調整した。十分な塗布性と はまだら、横断線、微細泡及び他の塗布欠陥のない安定塗布系として定義される 。高スピード(400cm/sec又はそれ以上)でこの生成物を塗布するよう 試みることが望まれた。第■表は底層の粘度及び極性電荷電圧の関数として達成 される最高塗布スピードを示す。第■表に示したように、マット(粗)面支持体 及び光沢(滑)面支持体の両者を使用した。
■ ビーズコーーイング法 6.5cps 4.6cps 6.5cps 4.6cpsマツト 300cm /sec 350cm/sec 350cm/see 400口/see光沢3 50aa/sec 400cm/sec 400cm/see *** * 4 00cm/seeで塗布するためには極性電荷は不要。
マット面支持体については、例1 (a)及びI (b)に示されているように 6.5から4.6センチボアズへの底層の希釈により最高塗布スピードは300 から350cm / secに増加する結果となり、一方光沢面についてはその 増加は350から400cm/secであった。例1 (c)及びI (d)に 示したように、350ボルトの極性電荷を塗布ゾーンの前方で支持体にかける場 合、マット面支持体についての最高塗布スピードは、高希釈底層に対しては50 cm/sec増加して最高400cm / secとなった。マット面を用いた 場合には、底層の粘度次第で約14%から17%の改善最高塗布スピードに達す る。350ボルトより高レベルの極性電荷をかけても認められる程度までビーズ 塗布スピードを改善しないことが判明した。
光沢面支持体については、400c11/ secより速いスピードでは、十分 な塗布性を達成するのに極性電荷は必要ではなかった。光沢面支持体は一般には マット面より約50cm/secだけ速いスピードで塗布することができる0両 タイプの支持体について、底層を6.5から4.6センチポアズまで希釈すると 、最高塗布スピードは50cm/secだけ増加した。
公知のビーズコーティング法に比べて、写真材料を塗布するのにカーテンコーテ ィング法を用いる利点の1つは、底層を他層より更に希釈する必要がないという ことであることはよく知られてい゛る。ビーズコーティングにおいては高希釈底 層を用いる必要があるのと対照的である。上側においては、全体で40%の水が 底層中にある。この要件のために連続的な塗布ウェブ支持体を乾燥できるスピー ドは限定される傾向がある。ビーズコーティング法における最下層は通常10セ ンチポアズ以下、好ましくは3〜5センチポアズであるのに対し、安定な自由落 下カーテンの外側層は通常40センチポアズ以上である。高粘度塗布組成物を塗 布する利点はよく知られておりかつヒユーズ(lughes)、米国特許第3, 508.947号において検討されているが、連続的かつ均一に繊細な写真塗布 物を乾燥しなければならない乾燥器上での水添加要件がかなり減少することが1 つの利・点である。
肛−カーテンコーティング 7層の塗布組成物を同時に塗布するようにホッパーをセットした他は米国特許第 3,508.947号の第1図に示したものと同様の複数スライドカーテンコー ティングホッパーを使用した。底(青感性)層以外のすべての層の粘度及び湿潤 被覆量(coverage)は第1表に示したものと同一であった。底(青感性 )層は湿潤被覆量20ミクロンで粘度が26センチボアズの塗布組成物と取り代 えた。マット支持体面及び光沢支持体面を用いて得られた塗布スピードを第■表 に表示する。
■ カーテンコーティング 底層粘度26センチボアズ、湿潤被覆量20ミクロンマット 400cm/se c * * * * 400cm/secでの塗布には極性電荷は不要。
第■表に記録されたマット面カーテンコーティングのデータを第■表に記録され たマット面ビーズコーティングのデータと比較されたい。ビーズコーティングに ついては400cm/secの最高スピードで塗布するには350ボルトの極性 電荷を用いることが必要であったが、カーテンコーティング法では極性電荷アシ ストを用いることなしにかかるスピードを達成することができたことが示された 。
しかしながら、光沢面支持体についての塗布要件はかなり異なることが判明して おり、従ってビーズコーティング法の従来の知識に基づいては予測できないもの であった0例えば、第m表は、極性電荷アシストが使用されない場合、26セン チボアズの底層を用いると、光沢面支持体については僅か300Cm/36(の 最高塗布スピードが達成されるにすぎないことを示している。ビーズコーティン グ法に関する第■表は、光沢面については極性電荷を用いることなしに400c +a/secの最高塗布スピードが達成できたことを示している。
塗布地点の前方で塗布表面に700ボルトの極性電荷をかけた場合、光沢面支持 体は少(とも500em/secのスピードで力・−テン塗布することができた 。これは、極性電荷を用いなかった場合に得られるものと比べて、光沢支持面に ついては達成しうるカーテンコーティングスピードが少くとも67%増加したこ とになる。第2図に示したように、更に徐々により高レベルの極性電荷を用いた 場合にはより高スピードでの塗布が可能である。
これらの例を比較すると、高希釈(低粘度)底層を要するビーズコーティング法 を用いる写真材料の塗布は塗布スピードについて約400cm / secの上 限を有することが示される。
カーテンコーティング法を用いる写真材料の塗布は更に速い塗布スピードが可能 であることが、予期せざることであるが、判明した。カーテンコーティングを用 いた場合、高濃度(高粘度)の底層を塗布しても、光沢支持体のような滑らかな ウェブ支持体を塗布するのに極めて高レベルの極性電荷を印加すれば優に400 cm / sec以上の塗布スピードが得られるであろうことが予期せざること ではあったが判明した。
塗布スピード 補正書の翻訳文提出書 (特許法第184条の8) 平成2年Δ月2日 特許庁長官 吉 1)文 毅 殿 1 特許出願の表示 PCT/US 87103190 2 発明の名称 高スピードカーテンコーティング法及び装置3 特許出願人 住 所 アメリカ合衆国、ニューヨーク 14650゜ロチニスター。ステイト  ストリート343名称 イーストマン コダック カンパニー4代理人 明 細 書 高スピードカーテンコーティング法及び装置主皿生立国 本発明は一般にカーテンコーティング法、特に写真フィルム及び写真用紙のよう な写真材料の製造におけるカーテンコーティングの使用に関する。更に具体的に は、本発明は、写真分野において必須である高度の精密性を達成することが可能 な高速製造操業に特に適応させた改良カーテンコーティング法及びかかる方法に おいて使用するための装置に関する。
光尻■豆量 多くの公知の材料塗布方法の中には、塗布均一性、層の極薄性、広範囲の塗布ス ピード及び特に複数層の同時塗布能力についての写真産業の厳しい要件に合致し たものが2つある。
ビーズコーティングとして知られる第一の方法は、ベギュイン(Beguin) 、1954年6月15日発行の米国特許第2.681.294号及びラッセル( Russell) 1956年9月4日発行の米国特許第2.761.791号 に記載されている。後者の特許明細書は特に写真材料の製造において移動支持体 に2又はそれ以上の層の塗布組成物を同時に塗布する。多層塗布に関する。カー テンコーティングとして知られる第2の方法はグライラ−(Greiller) 、1972年1月4日発行の米国特許第3.632.374号及びヒユーズ(H ughes)、1970年4月28日発行の米国特許第3.508.947号に 記載されている。後者の特許明細書は特に写真材料の製造において自由落下カー テンにより移動支持体に2又はそれ以上の層の塗布組成物を同時に塗布する多層 カーテンコーティング法を開示している。
カーテンコーティング法は、巾方向についても長さ方向についても均一性を備え た精確な厚さの塗布層を連続的に移動する支持体材料へ塗布することが必要とさ れる写真材料の製造においては多くの・利点を有する。カーテンコーティング法 により達成される利点の多くは、移動支持体の塗布地点に対しては非常に接近し ていないスライドホッパーにより自由落下カーテンを形成できるという事実から 得られるということが認められている。ビーズコーティング法は、写真材料の製 造においてカーテンコーティングが登場するまでにあまりに高度に発展していた ので、続けて一般的に使用されている。
写真材料を塗布するためのビーズコーティングについての研究は、ビーズ形成に 影響を及ぼす2つの安定化力を制御することが極めて安定な方法を確立するため には必要だと判明した塗布ゾーンに特に向けられている。ビーズ形成を制御しか つ安定化することにより広範囲の、塗布スピード、層粘度及び層厚さを用いるこ とが可能となった。安定化力は、第1に米国特許第2,681,294号に開示 されているように、塗布ビーズを横切って塗布地点にかけられる差圧(吸引)で あり、第2に1960年9月13日発行の米国特許第2,952.559号に記 載されているように、塗布地点の直前にかけられる静電荷差(electros tatic charge differential)である。このように差 圧及び静電荷の両者がビーズを塗布ゾーン内に保持するのに役立つ、ビーズコー ティング法においては、ウェブに対して作用する力、例えば、差圧又は静電荷に より与えられる力はビーズの安定化の助けとなりかつビーズを移動ウェブと湿潤 接触状態に保持する。しかしながら、カーテンコーティング法においてはビーズ が形成されることはなく塗布作用のメカニズムは明らかに異る。例えば、カーテ ンコーティング法においては、カーテンは自由落下しついでかなりの運動量をも って移動支持体上に衝突して塗布地点を安定化するのに十分な力を与えかつ移動 支持体上に均一な湿潤線を確保する。
必要な運動量はカーテン流動速度及び自由落下の高さを適切に選択することによ り得られる。
ビーズコ・−ティングにおいて、塗布物を塗布する地点で均一な静電荷力を得る のに好ましい方法は、支持体上に結合極性電荷を均一レベルで形成することであ る。結合電荷には支持体の2面上には同等のしかも反対の静電荷がある。塗布物 塗布地点に到達するまで電荷を支持体上に保持し続けるには支持体は極めて高い 抵抗を有する誘電材料であることが要求される。荷電された支持体がアースされ た塗布ロール上を通過する際に、塗布ロールに近い支持体の側面が電荷を塗布ロ ール表面上に反射し、それにより塗布口・−ル表面と接触している支持体上の電 荷を効果的に中和しついで塗布されている支持体の表面上に等偏量の正味電荷を 作り出す、このことにより、支持体表面とアースされているホッパー口との間の 塗布物塗布地点に静電界が作り出される。塗布されるべき表面上に正味電荷をも つ移動支持体が、アースされた塗布口−Jし上を通過すると、電荷の静電界はア ースされた塗布ロール表面上に反射された電荷により効果的に中和される。
しかしながら、塗布物塗布地点に均一な静電界を得るのは極めて困難で、米国特 許第2,952,559号の開示以来のそれに続くすべての特許開示は吸引と静 電気極性電荷力との組合せ効果に関するものである。例えば、米国特許第3,2 06.323号が注目される。他の特許には、かなり低い塗布スピードでの写真 材料のビーズコーティングに極性電荷アシストを用し)ることが述べられている 。これらのものとしては米国特許第3.470.417号、米国特許第3,67 0.203号及び米国特許第3.671,806号が挙げられる。更に、他の特 許は、必要量の均一電荷が得られるように静電界を測定し制御する方法を開示し ている。これらのものとしては、米国特許第3,531.314号、米国特許第 3,730.753号、米国特許第3,702.258号、米国特許第3,75 7.163号及び米国特許第3.549.406号が挙げられる。
先に簡単に検討したように、ビーズコーティング及びカーテンコーティングに含 まれる塗布のメカニズムは完全に異る。
塗布地点で塗布物を安定化するのに用いる力が異ることに加えて、塗布組成物の 粘度、塗布の単位巾当りの流動速度及び支持体表面の滑らかさのような塗布変数 の効果は通常ビーズコーティング法においてはカーテンコーティング法と比べて 全く異る。ビーズコーティングについては、米国特許第4.001,024号に 開示されているように、塗布均一性には影響を与えずに塗布スピードを増すため に、底層の粘度を減少させ(希釈により)、それによって湿潤被覆量(wet  coverage)を増加させなければならない。また粗支持体表面、例えば、 織物表面又はマツI・表面は高スピードで塗布するのが更にもっと困難になる。
これらの場合にはすべて、塗布スピードが上昇すると、塗布ビーズは破壊または 不安定になる傾向が強く、その結果塗布物に縦横線が生じたり又は支持体と塗布 物の境界線の塗布物中に気泡の飛沫同伴(en tra i nmen t、  )が広がったりする。カーテンコーティング法については、上記のビーズコーテ ィングの関係とはちょうど反対の関係が認められる。高塗布スピードでカーテン 塗布故障がおこりやすい場合、それらは塗布組成物の粘度を上げる、又は底層の 湿潤被覆量を下げるもしくは粗支持体を塗布することにより回避することができ ることが多い、一方、高スピードでのカーテンコーティングの場合、単−巾当り の流動速度を高めると支持体上の塗布物の“かたまり”の問題を生じさせること が多く、これは普通支持体上の塗布地点でのカーテン速度が塗布されている支持 体の速度より大きい時におこるものである。しかしながら、かたまりは支持体速 度がカーテン速度より大きい場合にもまた生じる。このように、高塗布スピード でのカーテンコーティングの故障は、塗布物塗布地点でのカーテンの運動量があ まりに高すぎるためにおこるもののようである。
ビーズコーティング法及、びカーテンコーティング法に含まれる根本的に異る塗 布メカニズムから生じるこれらの非常に異る要件から考えると、支持体表面に高 レベルの静電気極性電荷をもたせることによってカーテンコーティングにおいて 予期せざる利点を得ることができたことは実に驚くべきことである。低レベルの 静電界を用いることはよく知られておりかつビーズコーティング法のために発達 したが、写真材料の高スピードカーテンコーティングにおこる問題を解決するの に有用かもしれないという認識は従来技術においては全くない。それとは反対に 、このような力は、適当なカーテン運動量がある限り何の利益もないであろうと 信じられていた。高スピードでのカーテンコーティングに見られる故障は、カー テンコーティング運動量があまりに多くありすぎるのでおこるので、塗布物塗布 地点に静電気力をかけることは何かあるとしても状況を悪化させるであろうと思 われていた。このような力は、カーテン運動量が適量以上である場合ではなくて 、カーテン運動量が不十分な低塗布スピードにおいて有用であると考えられる可 能性はあったかもしれない。
本発明が機能する方法の理論的説明によって束縛されることを本発明者は望まな いが、静電気極性電荷が、均一なしかも欠陥のない塗布を行うのに十分に強い吸 引力を落下カーテンと支持体の間につくり出すと信じられている。
ウェブスピードが極めて高いレベルまで高められる際にカーテンコーティングに おいておこる塗布欠陥は部分的には本明細書中において“不十分粘性摩擦(in sufficient viscousfriction) ”力と呼ぶメカニ ズムから生じると仮定される。
“不十分粘性摩擦”力の効果は、塗布物と支持体間の大量の同伴気泡、及び塗布 組成物の液滴が塗布地点の上流に生じて塗布物からとび出して細長いバンドをつ くる時に生じる細長いバンドの存在によって特徴づけられる。“不十分粘性摩擦 ”力という仮説は、塗布溶液の粘性が低すぎる、流動速度が速すぎる、又は支持 体表面が滑らかすぎるために均一に塗布できないことにより示唆される。“不十 分粘性摩擦”力から生じる問題はカーテンコーティングにおいては極めて高い塗 布スピード、例えば、約250cm/sec以上のウェブスピードにおいてのみ 現われる。明らかに異った目的、すなわち塗布ビーズを安定化する目的をもつビ ーズコーティングにおいて静電気極性電荷を使用することが知られているのとは 対照的に、本発明によれば、所定の高レベルの静電気極性電荷は高スピードカー テンコーティングのこれらの問題を解決するのに利用される。高レベルの静電気 極性電荷は明らかに、適切な方向に、カーテンがウェブに突き当る領域中で作用 し、それによりカーテンコーティングのメカニズムにより成功裡に塗布を行うこ とができるスピードを実質的に高める実質的吸引力に寄与している。更に具体的 には、適切なレベルの静電気極性電荷を用いると、特定の組み合せの操作パラメ ーター、例えば、ウェブの滑らかさ、流動速度、塗布組成物の粘度及びカーテン の高さを用い、一方では写真塗布技術の極めて高い品質基準にもなお成功裡に合 致させながら、極めて高い塗布スピードで操作することができる。
先に説明したように、本発明の高スピードカーテンコーティング法は、代表的に は約250cm/sec以上ではじまるウェブスピードで実施される。約1 、 000Ω/sec、又はそれ以上の高いスピードを、適切なレベルの静電気極性 電荷の助けをかりて効果的に用いることができる。
主皿互翌1 本発明の目的は、極めて高い塗布スピードで移動物体を塗布するためのカーテン コーティング法及び装置を提供することである。
本発明の上記目的は、物体を経路に沿って塗布ゾーンを通って少くとも250c m/seeのスピードで前進させ、1層又は複数層の液体塗布組成物からなりか つ上記経路を横切って延びる自由落下カーテンを前記塗布ゾーン内で移動物体の 表面上に衝突させて1層又は複数層からなる塗布物をその上に形成する、物体に 液体塗布組成物を塗布するための方法及び装置により達成することができる0本 発明は、前記塗布物を塗布する前記物体の表面上に、前記表面上の任意の点での 、ボルトで測定された前記電荷の、cm/secで測定された前記スピードに対 する比が少くとも1:1となるように、前記物体のスピードに従って前記電荷の 量を選択して静電気極性電荷を印加することに向けられている。
電圧は、前記比により到達する電圧より200ボルト大きいことが有利である。
塗布される物体がウェブであり、単一層又は複数層の液体写真塗布組成物を、経 路に沿って前進したウェブを横切って延びる自由落下カーテン状に形成しついで 前記カーテンを塗布ゾーン内で前記ウェブ上に衝突させて単一層又は多層塗布物 を形成する、写真要素の製造用に特に意図された本発明の実施態様によって有利 点が得られる。好ましい実施態様においては、ウェブは少くとも400cm/s ecのスピードで前進する。
回1丁」11〜E皿 第1図は、所定レベルの静電気極性電荷をウェブ表面に印加し、その後ウェブ表 面に液体塗布組成物をカーテンコーティングするための装置の略図である。
第2図は、写真材料の製造用の代表的カーテンコーティング法における、静電気 極性電荷レベルと塗布スピードを関連づけるグラフである。
第3図は、写真材料の製造用の代表的カーテンコーティング法における、塗布組 成物の流動速度と塗布スピードを関連づけるグラフである。
ましい F の量 本発明を、本明細書においては写真材料の塗布と特に関連づけて記載する。この 塗布の分野には高度に精密な操作が含まれるので、本発明は特にこの分野におい て有益である。しかしながら、本発明は写真材料の塗布における使用に限定され ることは全くなく、極めて高速スピードで非常に均一な塗布を行うことが望まれ る(E意のカーテンコーティング操作に有利に用いることができる。単層及び多 層のカーテンコーティング法の両者とも静電気極性電荷により大いに利益を得て いる。
本発明が解決するカーテンコーティングの問題は極めて高い塗布スピードにおい て、例えば代表的には250cm/secより上のウェブスピードにおいてのみ おこる。明らかに異なる目的、すなわち、塗布ビーズを安定化する目的のための 静電気電荷の使用を含む、ビーズコーティングにおける静電気電荷の従来技術で の使用と対照的に、本発明によれば、所定の高レベルの静電気極性電荷を利用し て高速カーテンコーティングにおけるこれらの問題を解決する。塗布地点での静 電気極性電荷は、高レベルの結合電荷又は極性電荷を有する支持体とアースされ た塗布ロールを使用することにより得られるかもしれない。カーテンコーティン グにおける所定の高レベルの静電気極性電荷のこのような使用を本明細書におい ては便宜上、それが効果的塗布を達成するのに直接動けとなるという意味で、′ 極性電荷アシスト(polar charge assist) ”の使用と呼 ぶことが多い、高レベルの静電気極性電荷は、適切な方向に、カーテンがウェブ に衝突する領域において作用する実質的な吸引力に明らかに寄与し、それにより 、カーテンコーティングのメカニズムによって塗布物を成功裡に塗布することが できるスピードを実質的に高める。更に具体的には、適切なレベルの静電気極性 電荷を用いて、ウェブ織物、流動速度、塗布組成物の粘度、及びカーテンの高さ のような操作パラメーターの特定な組み合せを用い、しかもなお一方では写真塗 布の技術分野の極めて高度の品質標準にも成功裡に合致させて、実質的により高 い塗布スピードで操作することが可能である。
先に示したように、本発明の高スピードカーテンコーティング法は、代表的には 250cm / secより上のウェブスピードで行われる。約1 + 000 cm / sec 、又はそれ以上の高スピードは適切なレベルの静電気極性電 荷の助けをかりて効果的に利用することができる。
任意のタイプのカーテンコーティング装置を本発明を実施するのに使用すること ができる。従って、例えば、塗布装置はオーバーフローせき型、圧力押出し型、 スライド型、又はスライド押出し型のカーテンコ・−ティングホッパーであって よい。しかしながら、特に写真塗布操作用にはスライドホッパーが特に好ましい 。塗布装置は単一層塗布を実施するように適応させることもできるし又は複数層 を同時に塗布するタイプのものであってもよい。例えば、リサーチ・ディスクロ ージ+ (Research Disclosure) 、第17553項、第 175巻、1978年11月に記載されているように、全中塗布の実施用又は接 触(abutting)もしくは非接触(non−abutting)縞状塗布 の実施用に適応させることができる。
本発明の方法は、液体状、例えば、溶液、分散物もしくは懸濁物の形にすること ができる任意の材料又は材料混合物を塗布するのに利用することができる。本発 明を応用できる多くの場合において、塗布組成物は水性組成物であるが、有機性 又は無機性の他の液体ビヒクルもまた利用することができる。複数層が塗布され る場合には、それぞれの層は同−又は異る液体塗布組成物のものに形成すること ができ、これらの塗布組成物は互いに混和性であっても又は非混和性であっても よい。
先に述べたように、本発明方法は、写真技術分野において多層写真要素、すなわ ち、複数個の写真塗布組成物重層を塗布した支持体からなる要素の製造に特に有 用である。個々の層の数は10又はそれ以上という多数であってもよい。写真技 術分野においては、使用される液体塗布組成物は通常水性組成物であるが、有機 性組成物もまた用いることができる。写真要素の製造においては、塗布される個 々の層は極めて薄くなければならず、すなわち、湿潤被覆量は最高約0.015 −で、−mにはこの値をはるかに下回り、約0.0001cmはど薄(でもよい 、加えるに、層は極めて均一な厚さのものでなければならず、厚さの均一性にお ける最高変動は代表的には±2%であり、ある場合には±0.5%という程小さ い。
本発明方法は任意の液体写真塗布組成物と共に使用するのに適しておりかつ任意 のタイプの写真用支持体と共に用いることができ、従って本明細書中及び添付の 請求の範囲において用いられているように、これらの用語の範囲内で写真技術分 野において利用されているようなすべての塗布組成物及び支持体を包含すること を意図している。
有用な写真用支持体としては、フィルム基材、例えば、硝酸セルロースフィルム 、酢酸セルロースフィルム、ポリビニルアセタールフィルム、ポリカーボネート フィルム、ポリスチレンフィルム、ポリエチレンテレフタレートフィルム及び他 のポリエステルフィルム;祇;ガラス;布;金属等が挙げられる。α−オレフィ ンポリマー、例えば、ポリエチレン及びポリプロピレンで、又は他のポリマー、 例えば、セルロース有機酸エステル及び線状ポリエステルで被覆された紙支持体 もまた所望の場合は用いてもよい。
用語“写真用”は普通感放射材料を指すが、写真要素の製造において支持体に塗 布されるすべての層がそれ自身感放射性であるとは限らない。例えば、下塗り層 、ベロイド(pelloicl)保護層、フィルター層、ハレーション防止層等 は別個に及び/又は組み合せて塗布することが多く、これらの特定層は感放射性 ではない。本発明はまたかかる非感放射性層の塗布にも関連するものであり、本 明細書中で用いられる用語“写真用塗布組成物”はそこからかかる層が形成され る組成物を包含することを意図している。更に、本発明は、電子写真材料並びに 不可視放射に感応する材料と同時に可視放射に感応するものをはじめとする、す べての感放射性材料をその範囲内に包含するものである。
更に具体的には、本発明方法により塗布される写真層は、感光材料、例えば、ハ ロゲン化銀、酸化亜鉛、二酸化チタニウム、ジアゾニウム塩、感光性染料等、並 びに写真層に用いるための当該技術分野において公知の他の成分を含有すること ができる。
種々のタイプの界面活性剤を、写真塗布組成物の表面張力及び塗布性を改善する ため社用いることができる。有用な界面活性剤としては、サポニン;ポリアルキ レンオキサイド、(例えば、ポリエチレンオキサイド)及びグリコールとアルキ ルフェノールの水溶性アダクツのような非イオン性界面活性剤;アルキルアリー ルポリエーテル硫酸塩及びスルホン酸塩のような陰イオン性界面活性剤;並びに アリールアルキルタウリン、N−アルキル及びN−アシルβ−アミノプロピオネ ートのような両性界面活性剤;アルキルアンモニウムスルホン酸ベタイン等が挙 げられる。
水性写真塗布組成物は代表的には親水性コロイドを含有する。有用な親水性コロ イドの例としては、蛋白質、例えば、ゼラチン、蛋白質誘導体;セルロース誘導 体、ポリサッカライド、例えばでんぷん;砂糖、例えば、デキストラン;植物ゴ ム等;合成ポリマー、例えば、ポリビニルアルコール、ポリアクリルアミド及び ポリビニルピロリドン;並びに米国特許第3.297.446号に開示されてい るような他の適切な親水性コロイドが挙げられる。前記コロイドの混合物も望ま しい場合には用いてもよい。
塗布組成物はゼラチンハロゲン化銀乳剤であってもよい。
広範囲の様々な銀塩、例えば、臭化銀、沃化銀、塩化銀、又は混合ハロゲン化銀 、例えば、塩臭化銀、臭沃化銀もしくは塩沃化銀を含有する乳剤を用いることが できる。常用の添加物、例えば、硬化剤、カブリ防止剤、安定化剤、マット剤、 可塑剤、現像剤等を乳剤に包含せしめることができる。カラー写真に用いるため には、乳剤は発色カプラーを含有することができるし又は発色カプラーもしくは 他の色発生物質を含む溶液中で現像されるように適応させた乳剤であってもよい 。
本発明に従って、所定の高レベルの静電気極性電荷をウェブ表面に衝突させるた めに用いることができる装置は米国特許第3.470.417号及び第3,73 0.753号並びにリサーチ・ディスクロージャ、第16974項、1978年 5月(IndustrialOpportunities Ltd、発行、Ho mewell、 Havant HampshirePO91EF 、英国)に 記載されており、それらの開示は参考のため本明細書中に包含されている。カー テンコーティング法による単層又は多層コーティングに用いることができる装置 はヒユーズ(Hughes)の米国特許第3.508,947号及びグライラ− (Greiller)の米国特許第3.632.374号に記載されており、そ れらの開示は本明細書中に参考のため包含されている。
本発明の実施に用いられるカーテンコーティングホッパーは代表的には自由落下 カーテンを案内しかつその巾を定めるための末端ガイドを備えている。有用な末 端ガイド法としては、グライラー及びヒユーズの前述特許に記載されているよう な、ウェブ上に載置された末端ガイドの使用、及びリサーチ・ディスクロージャ 、第17553項、第175巻、1978年11月に記載されているような“液 体末端ガイド”技法の使用が挙げられる。
写真材料の製造に用いられる代表的なカーテンコーティング条件下では、約25 0Ω/secより遅い塗布スピードでは極性電荷アシストを使用したことから得 られるものは普通はとんどない。何故ならそのようなスピードで極性アシストを 使用しても塗布物の均一性に普通実質的影響を与えないし又満足のいく塗布の均 一性を達成するのに他の手段を用いることが可能だからである。
静電気極性電荷のレベルに加えて、ウェブのスピード、カーテンの高さ、各層の 粘度、各層の流動速度、表面張力、塗布ロール上の塗布地点及びウェブ材の性質 をはじめとする、カーテンコーティング法に影響を及ぼす多くの他の要因がある 。これらの要因のすべてが極めて複雑なやり方で互いに作用し合い、すべてのも のが高スピード塗布に有意の影響を及ぼすことがある。
塗布地点についてここで言及すれば、プラス又はマイナスのいずれの角度につい ても言及されるが、その角度により、塗布ロールの軸及び自由落下カーテンの接 触線によって定められた面が、塗布ロールの軸を含む面及びウェブを支持する塗 布ロールの頂点に沿った軸線から偏る。゛中央点からあまりに大巾に離れるとカ ーテンコーティング法の望ましくない障害がおこることもあり、塗布欠陥が生じ ることになる。
本発明方法は、塗布されるべき表面に衝突する、液体塗布組成物の自由落下カー テンの作用から得られる、塗布の均一性を高めるのに十分に効果的な所定の高レ ベルでの静電気極性電荷の印加を包含するものである。従って、不規則の静電気 電荷パターンもしくは低レベルの静電気電荷を得るかもしれないウェブ又は他の 物体のカーテンコーティングとは、これは明らかにちがうものである。不規則及 び/又は低レベルの静電気電荷のかかる蓄電は様々の原因から得ることができる 0例えば、ウェブ支持体を一連のローラー上を運搬すると、ウェブ表面上に不規 則な静電気電荷パターンを発生させることができる。また、塗布性を高揚する目 的でウェブ表面のコロナ−活性化を行えば、ウェブ表面は不規則な静電気電荷パ ターンを得ることになる。しかしながら、このような電荷ノぐターンは、本発明 により解決されるカーテンコーティングにおける問題を克服するのには効果的で はない。何故ならこれらの問題を解決するためには、塗布されるべき表面上に静 電気極性電荷が存在することが必要であるからである。好ましくは極性電荷は塗 布されるべき支持体表面の実質的にすべての点において、効果的最少レベルとし て知られていたものと同等又はそれ以上のレベル−代表的には少くとも400ボ ルトのレベル−である。
本発明の好ましい実施態様においては、塗布されるべきウェブ又は他の物体は、 400cm / sec又はそれ以上のスピードで塗布ゾーンを通って前進しか つ静電気極性電荷は塗布されるべき表面上に、表面上の任意の点での電荷(ボル トで測定されたもの)の、スピード(cm/secで測定されたもの)に対する 比が少くとも1:1となるようなレベルで印加される。
従って、例えば、400cm/secのスピードで塗布する場合には、少くとも 400ボルトである電荷レベルを用いることになるであろうが、他の要因、例え ば、塗布均一性を達成するのが特に困難であるような表面織物を有する支持体を 用いることにより必要な場合には400を十分に越えるものであることもできる であろう。本発明の特に好ましい実施態様においては、静電気極性電荷レベル( ボルトで)はウェブスピード(Cm/secで)と同等又はそれ以上に、200 ボルトを加えたもの、すなわち、400cm/secのウェブスピードについて は600ボルト又はそれ以上の極性電荷レベルとする。
本発明方法においては、利用できる極性電荷のレベルの上限は電荷発生装置のデ ザイン及び構成に含まれる実際上の配慮により及び写真乳剤又は他の塗布組成物 に悪効果を及ぼす程強くないレベルという要件により定められる。
本発明の好ましい実施態様においては、ウェブ表面全体に亘って実質的に均一で あるレベルの極性電荷を印加する。他の実施態様においては、塗布均一性の目的 を促進するために、ウェブ表面のある区域に他の区域より高いレベルの極性電荷 を与えることが有利である。従って、例えば、あるカーテンコーティング法にお いては、ウェブは塗布ロールの末端を越えて延びており、すなわち、ウェブが塗 布ロールの巾より広く、従ってロールから張り出しているように改変する。この ことは、例えば、塗布ロールに塗布組成物が付着するようになる傾向を減らすた めに行われてもよい。これらの方法においては、張り出した区域のウェブ上に均 一な塗布を行おうとする際に問題がおこることがある。特に、張り出し区域にお いてはウェブの後方に電気的接地を与える塗布ロールがないという明らかな理由 で張り出し区域のウェブ上では残りのウェブ表面上より、極性電荷はその効果が 低い。この理由のために、塗布ロールから張り出している区域のウェブには、残 りのウェブ表面より、より高いレベルの極性電荷を印加することが望ましい。本 発明方法においては、塗布ロールから張り出している区域のウェブのみに補充の 極性電荷をかける補充荷電手段を備えることによりこのことを容易に達成するこ とができる。従って、例えば、ウェブがその全表面に亘って極性電荷をかけるた めの荷電手段の下方を通過した後、そして塗布組成物を受ける前に、塗布ロール から張り出すであろう区域のウェブのみに極性電荷をかけるための第二荷電手段 の下方を通過させる。これらの区域においてかけられた電荷はウェブ表面全体に 亘ってかけられたものと同一の極性のものでなければならずかつ2〜3倍の大き さの電圧レベルであることが好ましい。例示の目的で言えば、ウェブ表面全体に 800ポルI・の極性電荷をかけたならば、張り出し区域にかける補充の極性電 荷は約1600〜約2400ボルトとするのが有利である。
ウェブが塗布ロールから張り出している方法に用いる代替技法としては、張り出 し区域を含む全ウェブ表面に、用いた特定の塗布スピード及び塗布条件にとって 張り出し部がない場合に必要なものより実質的に高い均一極性電荷レベルに荷電 し、それによって張り出し区域のウェブ上に、残りのウェブ表面上と同様に均一 塗布が確実に行われるのに適切なレベルの極性電荷を与えることである。このこ とは、勿論残りのウェブ表面上には必要とする最低レベルより高いレベルの極性 電荷があるであろうことを意味しているが、このことは通常問題はない。
本発明方法を用いることにより達成することができる塗布スピードの上昇は著し い。例えば、同等の塗布品質を維持しながら、有意レベルの極性電荷アシストな しで用いることができる最高スピードと比較して、塗布スピードを2倍にするこ とが可能である。
図面を参照すれば、第1図は、複数−スライドホッパーを用いて三層の液体塗布 組成物をウェブ支持体上に同時に塗布する本発明の塗布方法の略図である。第1 図に示したように、ウェブ10は供給ロール12から巻き出され次にテンション ロール14を回り、ついでアースされた金属ロール16上を通過し、そこで適切 なレベルの均一静電気極性電荷を受ける。静電気極性電荷発生用装置はグリッド 制御イオン化装置タイプのものである。第1のかかるイオン化装置は一連の導電 要素20:例えば、タングステンのウッド又はワイヤーと組み合されたグリッド 要素18を含んでなる。グリッド18はDC電源22と連結し、一方導電要素2 0はDC電源24と連結している。第2のイオン化装置はDC可変電源28と連 結しているグリッド26及びDC可変電源32と連結している導電要素30を含 んでなる。
第1のイオン化装置の機能は入ってくるウェブの表面上の極性電荷の偏差を除去 することである。高電圧直列電源は導電要素20に15,000ボルト電圧を与 える。この高電圧が大気をイオン化しついで荷電イオンはグリッド18を介して ウェブ10へ向って加速される。ウェブ10は、グリッド18への電源電圧によ り決定される均一レベルまで荷電される。ウェブがいったんグリッド電位に達す るとイオンはもはやグリッドとウェブ表面間で加速されることはなく、均一極性 電荷レベルがウェブ表面上に存在する。第2のイオン化装置は均一電位を高レベ ルまで高めるのに役立ちこのレベルを制御する。この機能は可変出力電源を用い て達成される。この出力電圧は、ウェブ上の電圧を測定する静電気電圧計34を 含んでなるフィードバックループを用いて電気的に制御される。制御回路36に よってこの電圧は参照電圧と比較されついで電源出力電圧は自動的に昇圧又は降 圧されてウェブ10上に一定の電圧レベルを保つ。
ウェブlOが所望の均一レベルの静電気極性電荷まで達したのち、ウェブは案内 ロール40 、42 、44 、46及び48をついでアースされた塗布ロール 50上を通過し、この塗布ロールでは、適切な供給源(図示せず)から乳剤を受 けかつウェブ上に衝突する自由落下カーテン54を発生する複数スライドカーテ ンコーティングホッパー52を用いて、ウェブに液体塗布組成物、例えば3つの 異る写真乳剤の三層塗布液を塗布する。塗布ロール50上を通過した後、ウェブ 10は乾燥室56に向けられ、そこで乳剤層を高温に保たれた空気又は他の気体 媒体と接触させて乾燥し、次に案内ロール58をまわって巻きとりロール60上 に巻き取られる。
第2図は、ゼラチンハロゲン化銀写真乳剤をウェブ表面上に塗布する代表的なカ ーテンコーティング法についての塗布スピードと、均一塗布を行うのに必要な静 電気極性電荷のレベルを関連づけるものである。第2図に示された曲線は次の塗 布条件(異る組合せの塗布条件では曲線移動が生じるであろうカリについての代 表的なものである:カーテンの高さ−12,acm カーテン流動速度−カーテン中口当り1.5〜6g/sec塗布組成物の粘度− 60センチポアズ ウェブ表面−光沢ポリエチレン 塗布地点−−15’。
均一塗布は第2図の曲線の左側域において達成されているが、写真製造操作にお いては有用ではないと思われる非均−塗布が曲線の右側域では生じている。換言 すれば、曲線は満足のいく塗布と失敗塗布間の境界線を表している。
第2図に示したように、約250cm/secまでの塗布スピードでは失敗塗布 を防ぐために極性電荷アシストは全く必要ではない。約250と約・400cm  / secの間の塗布スピードの領域においては、曲線は徐々に極性電荷アシ ストの必要性が増していることを示している。しかしながら、通常は、250と 約400cm/sec間のスピードレベルでは、満足のいく塗布均一性を達成す るのに他の手段が用いられてもよいので極性電荷アシストは施されない。曲線の 傾斜は塗布スピードが更に増加するにつれて減少している。用いた特定の塗布条 件で400〜800 cim/secのスピード範囲に亘って均一塗布を達成す るには、電荷(ボルトで測定)の、スピード(cm/seeで測定)に対する比 は少くとも1:1でなければならないということに注目すべきである。本発明の 好ましい実施態様では更に200ボルトのオーダーの追加の静電気電荷、例えば 、400cm / secのウェブスピードについては600ボルト又はそれ以 上の極性電荷レベルが必要かもしれない。
第3図は、塗布スピードに対する、カーテンの単位巾当りの塗布組成物の流動速 度に関する。均一塗布領域が示されているが、この領域は低品質塗布がおこって いる確認可能領域により囲まれている。均一塗布領域の大きさ及び形状はカーテ ンの高さ、塗布組成物の粘度、塗布地点、ウェブ表面の性質及び静電気極性電荷 アシストのレベルにより左右される。
非安定カーテン領域は単位巾当りのカーテン流動速度が安定なカーテンを形成す るにはあまりに遅すぎる領域である。この領域においては、カーテンは数多くの ストランドに開裂しそれにより均一塗布の形成が不可能となっている。かたまり (puddling) SR域は塗布物塗布地点でのカーテン速度がウェブ速度 より大きい状態を表している。その結果、塗布組成物がカーテン後方に積もり縦 縞を生じる。
操作条件のある任意の組合せに対して、静電気極性電荷アシストを用いて、すな わちウェブ表面へ十分に高レベルの静電気極性電荷を施こすことによって、均一 塗布領域を実質的に広げることができるということは本発明の特に重要な特徴で ある。このように、静電気極性電荷アシストを使用することにより、非均−塗布 が発生しはじめる塗布スピードを大巾に広げることができる。このことにより、 塗布品質において何らの犠牲もはられずに、特定の塗布用機械をはるかに速いス ピードで運転し、それによりはるかに多くの製品を製造することが可能となる。
次の例により本発明を更に説明する。
五土−互二スコ:ゴニGつひ芝に&ゑ 7層を同時に塗布するようにホッパーをセットした他は米国特許第2.761, 791号に示されたものと同様の複数スライドビーズコーティングホッパーを使 用した。塗布生成物は7つの別々の層を含むエクタカラー・ペーパー(Ekta color Papar)であった。7Nの湿潤被覆量及び粘度を第1表に表示 する。
青感性(底)32又は37 6.5又は4.6中間層 5115 緑感性 1550 紫外線フイルター 763 赤感性 32 紫外線フィルター ′163 オーバーコート793 底層の粘度は十分な塗布性を得るために水で希釈して調整した。十分な塗布性と はまだら、横断線、微細泡及び他の塗布欠陥のない安定塗布系として定義される 。高スピード(400cm/sec又はそれ以上)でこの生成物を塗布するよう 試みることが望まれた。第■表は底層の粘度及び極性電荷電圧の関数として達成 される最高塗布スピードを示す。第■表に示したように、マット(粗)面支持体 及び光沢(滑)面支持体の両者を使用した。
■ ビーズコーーイングー 6、5cps 4.6cps 6.5cps 4.6cpsマツト 300cm /sec 350cm/sec 350cm/sec 400cie/sec光 沢350cm/sec 400cm/sec 400cm/see *** *  400cm/seeで塗布するためには極性電荷は不要。
マット面支持体については、例1 (a)及び1 (b)に示されているように 6.5から4.6センチボアズへの底層の希釈により最高塗布スピードは300 から350C111/secに増加する結果となり、一方光沢面についてはその 増加は350から400cm/secであった。例I (c)及びI (d)に 示したように、350ボルトの極性電荷を塗布ゾーンの前方で支持体にかける場 合、マット面支持体についての最高塗布スピードは、高希釈底層に対しては50 cm/sec増加して最高400cm / secとなった。マット面を用いた 場合には、底層の粘度次第で約14%から17%の改善最高塗布スピードに達す る。350ボルトより高レベルの極性電荷をかけても認められる程度までビーズ 塗布スピードを改善しないことが判明した。
光沢面支持体については、400cm/secより速いスピードでは、十分な塗 布性を達成するのに極性電荷は必要ではなかった。光沢面支持体は一般にはマッ ト面より約50cm/secだけ速いスピードで塗布することができる。両タイ プの支持体について、底層を6.5から4.6センチポアズまで希釈すると、最 高塗布スピードは50cm/secだけ増加した。
公知のビーズコーティング法に比べて、写真材料を塗布するのにカーテンコーテ ィング法を用いる利点の1つは、底層を他層より更に希釈する必要がないという ことであることはよく知られている。ビーズコーティングにおいては高希釈底層 を用いる必要があるのと対照的である。上側においては、全体で40%の水が底 層中にある。この要件のために連続的な塗布ウェブ支持体を乾燥できるスピード は限定される傾向がある。ビーズコーティング法における最下層は通常10セン チポアズ以下、好ましくは3〜5センチポアズであるのに対し、安定な自由落下 カーテンの外側層は通常40センチポアズ以上である。高粘度塗布組□成物を塗 布する利点はよく知られておりかつヒユーズ(Hughes)、米国特許第3+ 508−947号において検討されているが、連続的かつ均一に繊細な写真塗布 物を乾燥しなければならない乾燥器上での水添加要件がかなり減少することが1 つの利点である。
1−カーテンコーティング法 7層の塗布組成物を同時に塗布するようにホッパーをセットした他は米国特許第 3,508,947号の第1図に示したものと同様の複数スライドカーテンコー ティングホッパーを使用した。底(青感性)層以外のすべての層の粘度及び湿潤 被覆量(coverage)は第1表に示したものと同一であった。底(青感性 )層は湿潤被覆量20ミクロンで粘度が26センチポアズの塗布組成物と取り代 えた。マット支持体面及び光沢支持体面を用いて得られた塗布スピードを第■表 に表示する。
■ カーーンコー九孤 底層粘度26センチポアズ、湿潤被覆量20ミクロンマット 400cm/se c 不要 **400Ω/secでの塗布には極性電荷は不要。
第■表に記録されたデータから、ビーズコーティングについては400cm/s ecの最高スピードで塗布するには350ボルトの極性電荷を用いることが必要 であったが、カーテンコーティング法では極性電荷アシストを用いることなしに かかるスピードを達成することができたことが示されるであろう。
しかしながら、光沢面支持体についての塗布要件はかなり異なることが判明して おり、従ってビーズコーティング法の従来の知識に基づいては予測できないもの であった。例えば、第■表は、極性電荷アシストが使用されない場合、26セン チポアズの底層を用いると、光沢面支持体については僅か300am/secの 最高塗布スピードが達成されるにすぎないことを示している。ビーズコーティン グ法に関する第■表は、光沢面については極性電荷を用いることなしに400c m/secの最高塗布スピードが達成できたことを示している。
塗布地点の前方で塗布表面に700ボルトの極性電荷をかけた場合、光沢面支持 体は少くとも500cm / seeのスピードでカーテン塗布することができ た。これは、極性電荷を用いなかった場合に得られるものと比べて、光沢支持面 については達成しうるカーテンコーティングスピードが少くとも67%増加した ことになる。第2図に示したように、更に徐々により高レベルの極性電荷を用い た場合にはより高スビー・ドでの塗布が可能である。
これらの例から、高希釈(低粘度)底層を要するビーズコーティング法を用いる 写真材料の塗布は塗布スピードについて約400cm/secの上限を有するこ とが示されるであろう。
極性電荷アシストと共にカーテンコーティング法を用いて写真材料を塗布する場 合、更に速い塗布スピードが可能であることが、予期せざることであるが、判明 した。カーテンコーティングを用いた場合、高濃度(高粘度)の底層を塗布して も、光沢支持体のような滑らかなウェブ支持体を塗布するのに極めて高レベルの 極性電荷を印加すれば優に400em/sec以上の塗布スピードが得られるで あろうことが予期せざることではあったが判明した。
請求の範囲 1、物体を経路に沿って塗布ゾーンを通って前進させ、及び1層又は複数層の液 体塗布組成物からなりかつ前記経路を横切って延びる自由落下カーテンを前記塗 布ゾーン内で前記移動物体上に衝突させて1層又は複数層からなる塗布物をその 上に形成する、物体に液体塗布組成物を塗布する方法において、前記物体を少く とも250cm+/secのスピードで前進させかつ前記塗布物を塗布する前記 物体の表面上に静電気極性電荷を印加し、前記表面上の任意の点での、ボルトで 測定された前記電荷の、cm/secで測定された前記スピードに対する比が少 くともl:1となるように、前記物体のスピードに従って前記電荷の量を選択す ることを含んでなる改良方法。
2、前記比から得られる電圧より200ボルトの量大きい静電気極性電荷を印加 することを含んでなる請求の範囲第1項の更なる改良方法。
3、経路に沿って塗布ゾーンを通って前進する物体がウェブであり、自由落下カ ーテンを形成する液体塗布組成物が液体写真塗布組成物である写真要素の製造用 であり、前記ウェブが少くとも400cm/secのスピードで前進することを 含んでなる請求の範囲第1項又は第2項の更なる改良方法。
4、前記ウェブが前記塗布ロールから張り出すように前記ウェブの巾より狭い巾 とした塗布ロールのまわりを通過し、前記塗布ロールから張り出す領域の前記ウ ェブ表面上には残りの前記ウェブ表面上より大きい量の静電気極性電荷を前記ウ ェブ上に印加することを含んでなる請求の範囲第3項の更なる改良方法。
5、前記ウェブがセルロースアセテートフィルムからなる請求の範囲第3項又は 第4項の方法。
6、前記ウェブがポリエチレンテレフタレートからなる請求の範囲第3項又は第 4項の方法。
7、前記ウェブがポリエチレン被覆紙からなる請求の範囲第3項又は第4項の方 法。
8、前記層の少くとも1つがゼラチンハロゲン化銀写真乳剤からなる請求の範囲 第3項又は第4項の方法。
9、塗布されるべき物体を経路に沿って塗布ゾーンを通って少くとも250cm /secのスピードで前進させる手段;前記経路を横切って延びる1層又は複数 層の液体塗布組成物からなる自由落下カーテンを形成しついで前記塗布ゾーン内 で前記移動物体の表面上に衝突させて1層又は複数層からなる塗布物をその上に 形成する手段;並びに前記塗布物を塗布する前記物体の表面上に静電気極性電荷 を印加し、その量がボルトで測定した前記電荷の、am/secを含んでなるカ ーテンコーティング装置。
10、前記物体がウェブであり、前記物体を前進させる前記手段が、制御され予 め定められたスピードで操作することができるウェブ搬送システムである請求の 範囲第9項のカーテンコーティング装置。
11、静電気電荷が結合電荷又は極性電荷であり、静電気極性電荷を印加する前 記手段がアースされたパツキングロール及び少くとも1つのグリッド−制御イオ ン化装置を含む請求の範囲第9項のカーテンコーティング装置。
12、自由落下カーテンを形成する前記手段が複数スライドホッパーを含んでな る請求の範囲第9項のカーテンコーティング装置。
国際調査報告 国際調査報告

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 1.物体を経路に沿って塗布ゾーンを通って前進させ、及び1層又は複数層の液 体塗布組成物からなりかつ前記経路を横切って延びる自由落下カーテンを前記塗 布ゾーン内で前記移動物体上に衝突させて1層又は複数層からなる塗布物をその 上に形成する、物体に液体塗布組成物を塗布する方法において、前記組成物を塗 布する前記物体の表面上に静電気極性電荷を印加し、前記電荷の量を前記塗布物 の均一性を確保するのに十分なものにすることを含んでなる改良方法。
  2. 2.物体を経路に沿って塗布ゾーンを通って前進させ、及び1層又は複数層の液 体塗布組成物からなりかつ前記経路を横切って延びる自由落下カーテンを前記塗 布ゾーン内で前記移動物体上に衝突させて1層又は複数層からなる塗布物をその 上に形成する、物体に液体塗布組成物を塗布する方法において、前記物体を少く とも250cm/secのスピードで前進させかつ前記塗布物を塗布する前記物 体の表面上に静電気極性電荷を印加し、前記表面上の任意の点での、ボルトで測 定された前記電荷の、cm/secで測定された前記スピードに対する比が少く とも1:1となるように、前記物体のスピードに従って前記電荷の量を選択する ことを含んでなる改良方法。
  3. 3.ウェブを経路に沿って塗布ゾーンを通って前進させ、及び単一層の液体写真 塗布組成物からなりかつ前記経路を横切って延びる自由落下カーテンを前記塗布 ゾーン内で前記ウエブ上に衝突させて塗布物をその上に形成する、写真要素の製 造方法において、前記塗布物を塗布する前記ウェブの表面上に、前記塗布物の均 一性を高めるのに十分な量の静電気極性電荷を印加することを含んでなる改良方 法。
  4. 4.ウェブを経路に沿って塗布ゾーンを通って前進させ、及び単一層の液体写真 塗布組成物からなりかつ前記経路を横切って延びる自由落下カーテンを前記塗布 ゾーン内で前記ウエブ上に衝突させて塗布物をその上に形成する写真要素の製造 方法において、前記ウェブを少くとも400cm/secのスピードで前進させ かつ前記塗布物を塗布する前記ウェブの表面上に静電気極性電荷を印加し、前記 表面の任意の点での、ボルトで測定された前記電荷の、cm/secで測定され た前記スピードに対する比が少くとも1:1となるように前記ウェブのスピード に従って前記電荷の量を選択することを含んでなる改良方法。
  5. 5.ウェブを経路に沿って塗布ゾーンを通って前進させ、及び複数層の液体写真 塗布組成物からなりかつ前記経路を横切って延びる自由落下カーテンを前記塗布 ゾーン内で前記ウエブ上に衝突させて多層塗布物をその上に形成する写真要素の 製造方法において、前記塗布物を塗布する前記ウェブの表面上に、前記多層塗布 物の均一性を高めるのに十分な量の静電気極性電荷を印加することを含んでなる 改良方法。
  6. 6.前記ウェブが塗布ロールから張り出すように前記ウエブの巾より狭い巾をも つ塗布ロールのまわりを前記ウェブは通過し、及び前記ウェブ上に印加される静 電気極性電荷は、前記塗布ロールから張り出す領域の前記ウェブ表面上では残り の前記ウェブ表面上に比べより大きい量のものである請求の範囲第5項の方法。
  7. 7.ウェブを経路に沿って塗布ゾーンを通って前進させ、及び複数層の液体写真 塗布組成物からなりかつ前記経路を横切って延びる自由落下カーテンを前記塗布 ゾーン内で前記ウエブ上に衝突させて多層塗布物をその上に形成する写真要素の 製造方法において、前記ウェブを少くとも400cm/secのスピードで前進 させかつ前記多層塗布物を塗布する前記ウエブの表面上に静電気極性電荷を印加 し、前記表面上の任意の点での、ボルトで測定した前記電荷の、cm/secで 測定した前記スピードに対する比が少くとも1:1となるように前記ウェブのス ピードに従って前記電荷の量を選択する改良方法。
  8. 8.前記ウェブがセルロースアセテートフィルムからなる請求の範囲第7項の方 法。
  9. 9.前記ウェブがポリエチレンテレフタレートからなる請求の範囲第7項の方法 。
  10. 10.前記ウェブがポリエチレン被覆紙からなる請求の範囲第7項の方法。
  11. 11.前記層の少くとも1つがゼラチンハロゲン化銀写真乳剤からなる請求の範 囲第7項の方法。
  12. 12.ボルトで測定された前記電荷の量が、少くとも、cm/secで測定した 前記ウェブのスピードに100を加えたものに等しい請求の範囲第7項の方法。
  13. 13.塗布されるべき物体を経路に沿って塗布ゾーンを通って前進させる手段; 前記経路を横切って延びる1層又は複数層の液体塗布組成物からなる自由落下カ ーテンを形成しついで前記塗布ゾーン内で前記移動物体の表面上に衝突させて1 層又は複数層からなる塗布物をその上に形成する手段;並びに前記塗布物を塗布 する前記物体の表面上に、前記塗布物の均一性を高めるのに十分な量の静電気極 性電荷を印加する手段 を含んでなるカーテンコーティング装置。
  14. 14.前記前進手段が少くとも250cm/secのスピードで前記物体を前進 させることが可能であり及び前記電荷印加手段が、ボルトで測定された前記電荷 の、cm/secで測定された前記スピードに対する比が少くとも1:1となる ような量の静電気極性電荷を印加することが可能である請求の範囲第13項のカ ーテンコーティング装置。
  15. 15.前記物体がウェブであり、前記物体を前進させる前記手段が、制御され予 め定められたスピードで操作することができるウェブ搬送システムである請求の 範囲第14項のカーテンコーティング装置。
  16. 16.静電気電荷が結合電荷又は極性電荷であり、静電気極性電荷を印加する前 記手段がアースされたバッキングロール及び少くとも1つのグリッドー制御イオ ン化装置を含んでなる請求の範囲第14項のカーテンコーティング装置。
  17. 17.自由落下カーテンを形成する前記手段が複数スライドホッパーを含んでな る請求の範囲第14項のカーテンコーティング装置。
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