JPH0350046B2 - - Google Patents

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JPH0350046B2
JPH0350046B2 JP16957586A JP16957586A JPH0350046B2 JP H0350046 B2 JPH0350046 B2 JP H0350046B2 JP 16957586 A JP16957586 A JP 16957586A JP 16957586 A JP16957586 A JP 16957586A JP H0350046 B2 JPH0350046 B2 JP H0350046B2
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JP
Japan
Prior art keywords
slope
frame
vegetation
unit
plants
Prior art date
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Expired
Application number
JP16957586A
Other languages
English (en)
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JPS6327623A (ja
Inventor
Chuzaburo Nakao
Toshio Hara
Kyoo Hoshi
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Raito Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Raito Kogyo Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Raito Kogyo Co Ltd filed Critical Raito Kogyo Co Ltd
Priority to JP16957586A priority Critical patent/JPS6327623A/ja
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  • Pit Excavations, Shoring, Fill Or Stabilisation Of Slopes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、法面の安定化工法に関する。
〔従来の技術〕
法面の安定に当つて、約10年ほど前から、金網
を型枠としてそれらの間にモルタル類を吹付けに
より充填するいわゆるフリーフレーム工法が汎用
されるようになり、またその改良工法も普及しつ
つある。
この種の法枠構築工法においては、基本的には
現場において、所定形状たとえば方形に組み立て
るもので、その一つの方形の型枠が法枠で囲まれ
る空間を定める。したがつて、通常、型枠として
は、たとえば1.2m×1.2mと大きなものである。
また、法枠で囲まれる部分においては、モルタル
吹付、袋詰め、石詰め等のほか、客土、あるいは
植生がなされる。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながら、法枠の構築と共に、法枠で囲ま
れる部分に客土または植生を行なう場合、次の問
題点がある。
(1) 型枠が大きいため、法枠で囲まれる面積も当
然のことながら大きくなり、法枠に近接する部
分はさほどでもないが、特に中央部分の土類
は、これを支持するものがないため、降雨に伴
つて流亡あるいは崩落する危険性が高い。たと
え、客土と共に播種または種子吹付けを行い植
生を図る植生工法においても、草の根が十分に
生えるまでには、同様に危険性が高く、しかも
十分に生えたとしても、なお危険性が残る。
(2) 型枠が大きいと、たとえそれが折り畳み可能
なものであつても、地上から対象法面地点まで
持ち込むのに、作業員にとつてあまりにも負担
が大きい。
(3) 急傾斜地はともかく、植生工法を行う法枠構
築工法では草木が十分、生育した時点では、主
として草木の生育のみで地山の崩落を防止でき
ることが多いにもかかわらず、前記(1)のよう
に、種子の十分な生育を待つまでの間におい
て、客土の流亡を防止するために、法枠の地山
からの高さを必要以上に高くして客土に対する
堰高さを高くせねばならず、このため、法枠を
形成するモルタル類の材料費が嵩む。
(4) 法面に不陸がある場合、大きな型枠その一辺
において、法面に沿わせるために、変形させな
ければならず、したがつて、予め型枠の辺にお
いて屈曲可能にしておかなければならず、この
ための材料費ならびに位置調整施工手間が多大
である。
(5) 緑化工事に当つて、寒冷地の冬期における発
芽を図ることは困難であるため、工事時期が限
定されてしまう。
(6) 現場で種子吹付けを行つても、発芽し緑化さ
れるまでは裸地であるので、その間の美観上好
ましくない。
そこで、本発明の主たる目的は、上記問題点を
解決し、法枠内の土類の流亡、崩落が無く、しか
も運搬や設置が容易な法面の安定化工法を提供す
ることにある。
〔問題点を解決するための手段〕
上記問題点を解決するための本発明は、対象法
面外において、単位囲枠型枠内に植生基盤を設け
るとともに、草木類をこれを植生基盤が雨水等に
より流亡しない程度まで成育させたものを、対象
法面上に搬入して複数隣接させて組合せ枠として
配置し、その後組合せ枠間の間〓にモルタル類に
よる法枠を構築することを特徴とするものであ
る。
〔作用〕
本発明では、法枠構築工法と植生工法とを併用
するに際して、草木が十分生育するまでは流亡が
避けられないことに鑑みて、対象法面外で生育さ
せた草木を対象法面に持ち込むようにしてあるの
で、搬入後においては、草木およびその生育基盤
の流亡、崩落を防止できる。しかも、即時緑化お
よび季節を問わない施工を行うことができる。
また、草木は小さな単位囲枠型枠(すなわち、
周囲が囲まれた無端状の枠。以下単位枠ともい
う)において生育を図るものであるため、1つ単
位枠および植生基盤重量は軽いものとなり、法面
外の育成地から対象法面上に人力のみで十分搬入
できる。また、法面に凹凸がある場合であつて
も、単位枠が小さいため、法面の凹凸に好適に沿
うようになるから、従来のように、大きな型枠の
辺を折り曲げ調整して法面の凹凸に沿わせる必要
がなく、この面でも格段と作業性に優れたものと
なる。さらに、草の生育に際しては、たとえば播
種作業に際して、地上でこれを行うことができ、
しかも降雨量が少い場合であつても、地上で近く
の水源を利して散水を図るようにすればよいか
ら、これらの一連の作業を、高所でかつ辺地の法
面で行う作業に比較すれば、きわめて容易に行う
ことができる。
〔発明の具体例〕
以下本発明をその具体例によつて説明する。
第1図〜第7図は、方形法枠1と単位枠(単位
囲枠形枠)2内に草木3を植生する植生工法とを
併用した例を示したものである。
施工順序例に従つて説明すると、まず第3図の
ように、3種の単位枠2A,2B,2Cを用意し
ておく。すなわち、これら単位枠2(2A,2
B,2C)は、各辺が好ましくは50cm以下、通常
20〜50cm程度の正方形、または長方形をなし、高
さ4〜30cm、望ましくは7〜15cmの高さの寸法を
もち、自閉形の単位枠2を、圃場または対象設置
面近くの地上で成形しておく。この単位枠の材質
としては、ポリプロピレン、ポリエチレン、発泡
スチロール等のプラスチツク、セラミツク等から
なる非腐食性のもの;木、竹、金網、エキスパン
ドメタル、紙等の腐食性のもの、針金と網との組
み合せなどを用いることができる。
また、好適には、第3図のように、全辺面が透
孔を有する透過可能面2Xを有するもの2A;隣
接する2辺面は透孔を有しない閉塞面2Yであ
り、他の2面は透過可能面2Xであるもの2B;
一辺面のみが閉塞面2Yで他の3面が透過可能面
2Xであるもの2Cの3種のものを用意しておく。
ここで、透過可能面2Xとしては、その透孔が、
草木の根が自由に透過可能であり、逆に閉塞面2
Yとしては、透孔を全く有しないか、透孔を有し
ていても草木の根が透過可能な透孔の大きさのも
のである。
さらに、単位枠2の底面は無くとも、あつても
よい。有る場合は、草木の根が原地盤にもぐるよ
うに透孔を有するものであることが必要である。
施工に際しては、まずかかる単位枠2A,2
B,2Cを圃場に平地において適宜に配置し、第
4図のように、植生基盤4、たとえば土に対し
て、種子を含ませたもの5をハイドロシーダー6
またはモルタルガンにより散布して単位枠2A,
2B,2C内に収納する。あるいは、土のみを充
填しておき、幼草を植え付けるようにしてもよ
い。土に代えて、有機質ものを植生基盤としても
よい。散布時、もし第2図の符号4′ように、単
位枠2上端を越えて盛り上げてしまつたときは、
盛り上げ部分を棒などを用いて除去する。使用す
る土は、黒土等の肥沃のものが好ましく、必要な
らばこれに肥料等を添加してもよい。その後、草
木が、法面に配置したとき流亡を生じない程度ま
で生育するのを待つ。この生育の際、草木の根
が、育成地盤に侵入するのを防止するために、育
成地にシート類を敷いておくのがよい。
次いで、かかる植生済単位枠2A,2B,2C
を、育成地から対象法面上に搬入し、それぞれ法
枠1に臨まない部分、コーナー部、法枠に臨むが
コーナー部でない部分に配置する。この場合、法
枠に相当する部分には間隙を確保しておく。
次いで、上記各単位枠2A,2B,2Cを一つ
の集合体とした組み合せ枠20,20間の間隙
に、モルタルまたはコンクリート等のモルタル類
を流し込むまたは好ましくは吹付けによつて充填
し、法枠1をたとえば格子状に構築する。
ところで、法枠1の構築に際しては、第2図の
ようにその法枠高さを単位枠2の高さと同一とし
てもよく、また図示はしないがそれより低くして
もよい。さらに、同図右方の法枠のように、上面
を凹陥させてもよく、この例によれば、その上面
を排水路に利用できる。法枠の強度向上を図る場
合、法枠1内に鉄筋7を設け、アンカーピン8を
地山に打込むのがよい。
単位枠2の法面上への設置は、単に法面上への
配置のみで足りるが、もし必要ならば、アンカー
用のピンによつて法面上に打込んで安定化させる
ようにしてもよい。単位枠2相互は、設置後、第
5図のように、クリツプ9等にて連結するのがよ
い。
法面に、第4図のように不陸がある場合、単位
枠2が小さいので、法面の凹凸に良く沿わせるこ
とができる。
第6図は、法枠1に蓋体10を設けた例であ
る。
なお、単位枠2の形状は、四方形に限らず、他
の角形や円形、楕円形等であつてもよい。また、
法枠は格子、斜格子など適宜形状のもののほか、
縦枠を省略した横枠のみであつてもよい。
このように施工を完了した法面においては、各
単位枠2内の植生基盤4は、小さな単位枠2内に
納つているので、単位枠2の壁が植生基盤4を支
持する壁として作用し、降雨や法面に沿う流水が
あつても、流亡、洗掘されることがきわめて少く
なる。しかも、草木がすでに十分生育しているの
で、この面でも流亡が少い。
また、実施例のような特定の単位枠を使用する
場合には、第2図のように、やがて草木3の根が
透過可能面2Xを介して他の枠2内の植生基盤4
内にも侵入するので、組み合せ枠20全体が、草
木の根を媒介にして一団化しながら、流亡に対抗
するようになる。また、単位枠全体が安定して法
面上に固定されることにもなる。
〔発明の効果〕
以上の通り、本発明によれば、法枠内の草木お
よびその基盤の流亡および崩落を確実に防止でき
るのみならず、植生済単位枠について可搬性に優
れるなどのため、施工性に優れるなどの効果がも
たらされる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明法に従う植生前状態の平面図、
第2図はその−線矢視図、第3図a〜cは単
位枠例の斜視図、第4図は凹凸法面への単位枠配
置例の側面図、第5図は単位枠相互の連結例の斜
視図、第6図は蓋をもつた法枠例の断面図、第7
図は播種法例の概要図である。 1……法枠、2,2A,2B,2C……単位枠
(単位自閉形枠)、2X……透過可能面、2Y……
閉塞面、3……草木、4……土類。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 対象法面外において、単位囲枠型枠内に植生
    基盤を設けるとともに、草木類をこれを植生基盤
    が雨水等により流亡しない程度まで成育させたも
    のを、対象法面上に搬入して複数隣接させて組合
    せ枠として配置し、その後組合せ枠間の間〓にモ
    ルタル類による法枠を構築することを特徴とする
    法面安定化工法。
JP16957586A 1986-07-18 1986-07-18 法面安定化工法 Granted JPS6327623A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16957586A JPS6327623A (ja) 1986-07-18 1986-07-18 法面安定化工法

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JP16957586A JPS6327623A (ja) 1986-07-18 1986-07-18 法面安定化工法

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Publication Number Publication Date
JPS6327623A JPS6327623A (ja) 1988-02-05
JPH0350046B2 true JPH0350046B2 (ja) 1991-07-31

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JP16957586A Granted JPS6327623A (ja) 1986-07-18 1986-07-18 法面安定化工法

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Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2589136B2 (ja) * 1988-03-28 1997-03-12 日本特殊陶業株式会社 酸素センサ素子
JP2795589B2 (ja) * 1992-11-06 1998-09-10 哲功 諸喜田 法面への緑化バスケットの敷設方法、法面への緑化バスケットの固定構造および法面への緑化バスケットの固定具

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JPS6327623A (ja) 1988-02-05

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