JPH0349973Y2 - - Google Patents

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JPH0349973Y2
JPH0349973Y2 JP11013684U JP11013684U JPH0349973Y2 JP H0349973 Y2 JPH0349973 Y2 JP H0349973Y2 JP 11013684 U JP11013684 U JP 11013684U JP 11013684 U JP11013684 U JP 11013684U JP H0349973 Y2 JPH0349973 Y2 JP H0349973Y2
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JP
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signal
air scoop
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cornering
scoop flap
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JP11013684U
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【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、自動車の車体前端下部を形成するフ
ロントスカートの存在に起因してフロントホイー
ルの前輪ブレーキ装置が熱放散されずに温度上昇
するのを走行風により冷却するようにした自動車
のブレーキ冷却装置の改良に関する。
(従来の技術) 従来より、この種の自動車のブレーキ冷却装置
として、例えば特開昭58−199256号公報に開示さ
れるように、フロントホイール前方に位置するフ
ロントスカート部に、エアスクープフラツプによ
り開閉される開口部を設け、所定車速以上の制動
時には上記エアスクープフラツプを開作動させて
走行風を開口部から前輪ブレーキ装置に流通させ
ることにより、フロントスカート部による走行風
の整流作用を可及的に確保しながら、前輪ブレー
キ装置を走行風により有効に冷却するようにした
ものが知られている。また、特開昭58−199257号
公報に開示されるものでは、前輪ブレーキ装置の
温度が設定値以上に上昇すると、上記エアスクー
プフラツプを開作動させることにより、前輪ブレ
ーキ装置を走行風により冷却するようになされて
いる。
(考案が解決しようとする問題点) しかしながら、上記従来のものでは、共に前輪
ブレーキ装置の作動後にエアスクープフラツプが
開作動するものであるため、ブレーキ装置の冷却
効果をより有効に高めるためにはブレーキ装置の
作動を予測して予めエアスクープフラツプを開作
動させて開口部を開いておくことが望ましい。
本考案は斯かる点に鑑みてなされたものであ
り、コーナリング時、特に大きな横加速度を生じ
るときにはブレーキの操作頻度が高くなることに
着目し、その目的とするところは、上記の如きエ
アスクープフラツプを設けたブレーキ冷却装置に
おいて、コーナリング時には直ちにエアスクープ
フラツプを開作動させるようにすることにより、
その後に作動し始める前輪ブレーキ装置を有効に
冷却して、冷却性能の向上を図ることにある。
(問題点を解決するための手段) 上記目的を達成するため、本考案の解決手段
は、ブレーキ装置を備えたフロントホイール前方
のフロントスカート部に、アクチユエータによつ
て開閉されるエアスクープフラツプを設けるとと
もに、車両旋回状態および車両走行状態を検出す
るセンサからの出力信号を受けて車両のコーナリ
ング走行を判別して信号を出力する出力手段を設
け、該出力手段の出力信号によりコーナリング走
行時に上記エアスクープフラツプを開作動させる
ようにアクチユエータを制御するよう構成したも
のである。
(作用) 上記構成により、本考案では、車両がコーナリ
ング走行し始めると、直ちにエアスクープフラツ
プを開作動することによつて、その後に作動し始
める前輪ブレーキ装置をその作動当初から走行風
により効果的にかつ確実に冷却するようにしたも
のである。
(実施例) 以下、本考案の実施例を図面に基づいて詳細に
説明する。
第1図および第2図は自動車の前部を示し、1
は車体左右方向に配置したフロントホイール、2
は該フロントホイール1上方で車体の前部側面を
形成するフロントフエンダ、3は車体の前部上面
を形成するボンネツト、4は車体の前端下部を形
成するフロントスカート、5は該フロントスカー
ト4の上方に所定間隔を隔てて配設されたフロン
トバンパである。
上記フロントホイール1には、その内方中央部
において該フロントホイール1の回転を停止させ
るデイスクブレーキ装置6が備えられているとと
もに、上記フロントスカート4にはフロントホイ
ール1の前方に位置する部位において走行風を上
記デイスクブレーキ装置6に導く開口部7,7が
形成されていて、該開口部7,7にはそれぞれ該
開口部7,7を覆うエアスクープフラツプ8(一
方しか図示せず)が配置されている。また、フロ
ントホイール1上方に位置するホイールエプロン
9上には、エアスクープフラツプ8のほぼ上方に
位置する部位においてエアスクープフラツプ8を
開閉制御するためのアクチユエータとしてのモー
タ10がビス11,11により固定されている。
上記エアスクープフラツプ8は、第3図に拡大
詳示するように、その側端下部がフロントスカー
ト4後面に溶着せしめたL字片12にビス13に
より回動自在に取付けられて開口部7,7を開閉
するように設けられているとともに、モータ10
の前端部には、該モータ10により所定の減速比
で回転駆動されるローラ14が設けられ、該ロー
タ14には該ローラ14の回転動を上下動に変換
するクランク機構15を介してエアスクープフラ
ツプ8がその側端部に設けた腕部8aにて回動可
能に連結されている。よつて、モータ10の駆動
に伴うロータ14の図中矢印で示す前方回転によ
りクランク機構15を下降動させて、エアスクー
プフラツプ8を図中仮想線で示す如く水平位置に
位置付けることにより、開口部7を開く一方、ロ
ーラ14の後方回転によりクランク機構15を上
昇動させて、エアスクープフラツプ8を図中実線
で示す如く前傾位置に位置付けることにより、開
口部7を閉じるように構成されている。
次に、上記モータ10を作動制御する制御回路
20を第3図に示す。同図において、21は車速
を検出して車速に応じたパルス信号を発生するリ
ードスイツチよりなる車速センサ、22は該車速
センサ21からのパルス信号を電圧信号に変換す
る電圧変換器、23は該電圧変換器22からの電
圧信号を2個の抵抗R1,R2で設定された所定車
速(例えば40Km/h)に相当する基準値と大小比
較し、電圧信号が基準値以上のとき高車速信号
(「H」信号)を出力する第1コンパレータであ
る。
また、24はハンドル操作に応じて摺動子24
aが抵抗R3上を摺動してハンドル舵角を検出す
る舵角センサ、25は該舵角センサ24からの電
圧信号を2個の抵抗R4,R5で設定された所定舵
角(例えば60°)に相当する基準値と大小比較し
て、電圧信号が基準値以上のとき大舵角信号
(「H」信号)を出力する第2コンパレータであつ
て、上記第1コンパレータ23からの高車速信号
(「H」信号)と第2コンパレータ25からの大舵
角信号(「H」信号)とはアンド回路26に入力
されている。そして、上記舵角センサ24および
車速センサ21により、車両旋回状態および車両
走行状態を検出するセンサを構成している。ま
た、上記アンド回路26により、所定値以上の横
加速度の発生するコーナリング走行を判別してコ
ーナリング走行判別信号(「H」信号)を出力す
るようにした出力手段27を構成している。
さらに、28は上記アンド回路26からのコー
ナリング走行判別信号(「H」信号)の出力に基
づいてON作動するリレー、29はモータ10の
自己接点であつて、クランク機構15の上昇端位
置時(エアスクープフラツプ8の前傾位置時)に
閉端子側に切換わり、クランク機構15の下降端
位置時(エアスクープフラツプ8の水平位置時)
に開端子側に切換わるものである。そして、上記
モータ10とリレー28と自己接点29とは配線
30……によりそれぞれ接続されており、リレー
28のON作動時には、二極切換接点28aの
ON側への切換えに基づきモータ10を矢印の如
く前方回転させることにより、エアスクープフラ
ツプ8を開作動させるとともに、これによりエア
スクープフラツプ8が水平位置に達すると、モー
タ10の自己接点29の開端子への切換わりによ
りモータ10の回転を停止させる。一方、この状
態でリレー28がOFF作動すると、二極切換接
点28aがOFF側への切換えに基づきモータ1
0を後方回転させることにより、エアスクープフ
ラツプ8を閉作動させるとともに、これによりエ
アスクープフラツプ8が前傾位置に達すると、モ
ータ10の自己接点29の閉端子側への切換わり
によりモータ10の回転を停止させるようになさ
れている。尚、第4図中、31はアンド回路26
からのコーナリング走行判別信号(「H」信号)
の出力の停止時に、リレー28のON作動をさら
に設定時間(例えば3〜5秒)のあいだ継続させ
るタイマである。
したがつて、上記実施例においては、例えば直
進走行時、エアスクープフラツプ8は前傾位置に
あつて開口部7は閉じられており、走行風は第2
図に実線矢印で示す如くフロントスカート4で良
好に整流されている。そして、所定車速(例えば
40Km/h)以上の速度でハンドル舵角が所定舵角
(例えば60°)以上に大きくなつたコーナリング時
つまり大きな横加速度の発生時には、アンド回路
26からコーナリング走行判別信号(「H」信号)
が出力されて、モータ10が直ちに前方回転し、
このことによりエアスクープフラツプ8が開作動
して開口部7が直ちに開かれるので、その後に作
動し始めるデイスクブレーキ装置6が第2図に破
線矢印で示す如く開口部7から該デイスクブレー
キ装置6に流通する走行風によつて有効にかつ十
分に冷却されて、フエード現象やベーパロツクが
確実に防止されることになる。よつて、走行上の
安全性の向上を図ることができる。
尚、上記実施例では、車速センサ21および舵
角センサ24からの両信号をアンド回路26に入
力してコーナリング走行を判別するようにした
が、その他、上記両センサに代えて横加速度を検
出する加速度センサを設け、該加速度センサから
の出力信号に基づいてコーナリング走行を判別す
るようにしてもよいのは勿論である。
(考案の効果) 以上説明したように、本考案の自動車のブレー
キ冷却装置によれば、ブレーキの操作頻度の高い
コーナリング時には、ブレーキ装置の作動に先立
つてエアスクープフラツプを開作動させることが
できるので、ブレーキ装置を十分にかつ有効に冷
却してフエード現象やベーパロツクを確実に防止
でき、走行安全性の向上に寄与するものである。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の実施例を示し、第1図は自動車
の前部を示す斜視図、第2図はブレーキ冷却装置
の概略構成を示す側面図、第3図は第2図の要部
拡大斜視図、第4図は制御回路の内部構成を示す
電気回路図である。 1……フロントホイール、4……フロントスカ
ート、6……デイスクブレーキ装置、7……開口
部、8……エアスクープフラツプ、10……モー
タ(アクチユエータ)、21……車速センサ、2
4……舵角センサ、26……アンド回路、27…
…出力手段。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) ブレーキ装置を備えたフロントホイール前方
    のフロントスカート部に位置し、アクチユエー
    タによつて開閉されるエアスクープフラツプ
    と、車両旋回状態および車両走行状態を検出す
    るセンサの出力信号を受け、車両のコーナリン
    グ走行を判別して信号を出力する出力手段とを
    備え、該出力手段の出力信号に基づきコーナリ
    ング走行時に上記アクチユエータを制御してエ
    アスクープフラツプを開作動させるよう構成さ
    れていることを特徴とする自動車のブレーキ冷
    却装置。 (2) 出力手段は、車速および舵角を検出するセン
    サよりの出力を受けてコーナリング走行を判別
    するものである実用新案登録請求の範囲第(1)項
    記載の自動車のブレーキ冷却装置。
JP11013684U 1984-07-19 1984-07-19 自動車のブレ−キ冷却装置 Granted JPS6124352U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11013684U JPS6124352U (ja) 1984-07-19 1984-07-19 自動車のブレ−キ冷却装置

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JP11013684U JPS6124352U (ja) 1984-07-19 1984-07-19 自動車のブレ−キ冷却装置

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Publication Number Publication Date
JPS6124352U JPS6124352U (ja) 1986-02-13
JPH0349973Y2 true JPH0349973Y2 (ja) 1991-10-24

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JP11013684U Granted JPS6124352U (ja) 1984-07-19 1984-07-19 自動車のブレ−キ冷却装置

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