JPH0349794A - 剃刀に対するシェービングエイドの固着方法並びにシェービングエイド付き剃刀 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 発明の目的 ［産業上の利用分野１ この発明は刃体を取着した剃刀ヘッドの露出部分に水溶
性シェービングエイドを固着する方法並びに同シェービ
ングエイド付き剃刀に関するものである。

［従来の技術及び発明が解決しようとする課題Ｊ従来、
シェービングエイド付き剃刀としては、例えば特開昭６
２−２２４３０６号公報や特開昭６３−１８３００５号
公報に示すものがあるが、いずれも固形シェービングエ
イドを剃刀ヘッド上の凹部内に埋め込んだ後、その固形
シェービングエイドが凹部から抜は落ちないように止め
手段を必要としている。そのため、剃刀ヘッドに対する
シェービングエイドの固着作業が大変面倒になるばかり
ではなく、剃刀ヘッドの構造も複雑となっていた。又、
固形シェービングエイドが部分的に溶けると、止め手段
から外れて扱は落ちるおそれがあった。

本発明の目的は剃刀ヘッドに対するシェービングエイド
の固着作業が容易になるとともに、剃刀ヘッドからシェ
ービングエイドが抜は落ちにくくなるシェービングエイ
ドの固着方法並びにシェービングエイド付き剃刀を提供
することにある。

発明の構成 ［課題を解決するための手段］ この目的を達成するため本発明に係るシェービングエイ
ドの固着方法は、後記する実施例の図面に示すように、
粉末シェービングエイドを溶かして液状にし、刃体４，
６を有する剃刀ヘッド１に設けた凹部８内にこの液状シ
ェービングエイドを流し込んで乾燥させ、この凹部８内
に固形化シェービングエイド９を埋設して露出させるも
のである。

又、本発明に係るシェービングエイド付き剃刀は、刃体
４，６を有する剃刀ヘッド１に設けた凹部８内に、液状
シェービングエイドを流し込んで固形化したシェービン
グエイド９を露出させて埋設したものである。

［作用］ 固形化シェービングエイド９は凹部８の内面に対し隙間
なく密着し、凹部８から抜は落ちることはなくなる。従
って、前述した従来技術で採用している特別な止め手段
を必要としない。しかも、固形化シェービングエイド９
が部分的に溶けても、その他の部分は凹部８の内面と密
着している。従って、固形シェービングエイドが部分的
に溶けて止め手段から外れ抜は落ち易くなるという従来
技術の有する欠点は一切なくなる。

［実施例］ まず、本発明を２枚方Ｔ型剃刀に具体化した〜実施例を
第１図〜第３図に従って説明する。

剃刀ヘッド１はホルダ２に対し着脱可能に支持され、刃
台３上に下刃体４、スペーサ５、上刃体６及び天板７が
重合された状態で、刃台３と天板７との間に上下両刃体
６，４及びスペーサ５が挟着されている。刃台３の前端
部にはガード３ａが形成され、このガード３ａと天板７
の前端部７ａとの間において上下両刃体６，４の刃先６
ａ、４ａが前方へ露出しているとともに、この両刃光６
ａ、４ａｌｌでスペーサ５の前端部５ａが前方へ露出し
ている。

特に、天板７の後部７ｂ上には上方へ開放された凹部８
が上下両刃体６，４の刃先５ａ　、４ａに沿って延びる
ように形成され、この凹部８内は粗面になっている。

この凹部８内には固形化シェービングエイド９が次に詳
述する固着方法により埋設され、凹部８から若干上方へ
突出して露出している。

まず、粉末のシェービングエイドを用意する。

このシェービングエイドはヒドロキシプロピルセルロー
スからなる。このヒドロキシプロピルセルロースは冷水
に対し可溶であるが、温水に対しては熱ゲル化現象を起
こして不溶となり、冷却すると元の状態に戻る性質があ
る。このヒドロキシプロピルセルロースとしては、例え
ばＲＰＣ−８Ｌ。

ＨＰＣ−Ｌ、ＨＰＣ−Ｍ、ＨＰＣ−Ｈ（商品名日ｍＨＰ
Ｃ，日本曹達株式会社製）を用いている。

ちなみに、ＲＰＣ−８Ｌ　（分子ＷＪ！３００００〜５
００００）のゲル化温度は約４８℃、ＨＰＣ−Ｌ（分子
間５５０００〜７００００）のゲル化温度は約４７℃、
ＨＰＣ−Ｍ　（分子量１１００００〜１５００００）の
ゲル化温度は約４５℃、ＨＰＣ−Ｈ（分子量２５０００
０〜４ｏｏｏｏｏ）のゲル化温度は約４２℃である。

次に、このような粉末シェービングエイドを水や各種有
機溶剤により溶かして液状にする。

そして、剃刀ヘッド１又は天板７を型内にセットし、前
記液状シェービングエイドを加圧しながら前記凹部８内
に流し込む。

その後、離型して乾燥させると、凹部８内に前記固形化
シェービングエイド９が埋設される。

前記ヒドロキシプロピルセルロース以外に同様な性質を
有するセルロース誘導体としては、メチルセルロースや
ヒドロキシプロピルメチルセルロース等があり、これら
もヒドロキシプロピルセルロースと同様にシェービング
エイドとして用いることができる。このメチルセルロー
スとしては、メトロ−１８Ｍ型（商品名メトローズ、信
越化学工業株式会社製）を用い、そのゲル化温度は分子
量１３０００〜１７００００で約５０〜７０’Ｃである
。又、ヒドロキシブ口ビルメチルセルロースとしでは、
メトローズＳＨ型（商品名メトローズ、信越化学工業株
式会社製）を用い、そのゲル化温度は分子ｆｆ１１３０
００〜２５００００で約６０〜８７℃である。

特に本実施例においては、前述したシェービングエイド
の固着方法を採用しているので、固形化シェービングエ
イド９が凹部８の内面に対し隙間なく密着し、凹部８か
ら抜は落ちることはなくなる。従って、前述した従来技
術で採用している特別な止め手段を必要とせず、シェー
ビングエイドの固着作業が容易になるとともに、構造が
簡単になる。しかも、固形化シェービングエイド９が部
分的に溶けても、その他の部分は凹部８の内面と’１Ｆ
２１１しているので、固形シェービングエイドが部分的
に溶けて止め手段から外れ抜は落ち易くなるという従来
技術の有する欠点は一切なくなる。

又、本実施例では、シェービングエイドとして前述した
セルロース誘導体（ヒドロキシプロセルロース、メチル
セルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース）を
用いているので、シェービングエイドは水の温度が前述
したゲル化温度以下に下がると可溶であるが、ゲル化温
度以上に上がると熱ゲル化現象を起こして不溶となり、
ゲル化の際に透明から白色に変化する。従って、剃刀を
水蒸気のある所、例えばサウナ等に不用意に持ち込んだ
り、浴室等の温水に不用意に落としたりしても、剃刀ヘ
ッド１上の固形化シェービングエイド９が溶けて剥離す
ることはなくなる。

その他、前述したセルロース誘導体を２種類以上混合し
てゲル化温度を調整したり、前述したセルロース誘導体
にショ糖脂肪酸エステル（好ましくはシヨ糖オイレン酸
エステルやショ糖ラウリン酸エステル）を添加（含有率
０．１〜１０％）して吸湿性や洗浄性を改善したり、シ
ョ糖脂肪酸エステル以外に酸化防止剤、止血剤、界面活
性剤を添加したりしてもよい。

なお、第４図又は第５図に示すように、凹部８の内庭に
さらに小凹部８ａ又は小孔８ｂを設けて固形化シェービ
ングエイド９の固着性をより一層高めるようにしてもよ
い。

その他、次のように構成することも可能である。

（イ）剃刀ヘッド１のガード３ａ上に同様な方法により
固形化シェービングエイド９を固着する。

（ロ）前述した実施例では２枚方Ｔ型剃刀を例示したが
、例えば、実開昭５５−１５３０７２号公報に示すよう
な１枚方Ｔ型剃刀に応用する。

（ハ）前述した実施例では剃刀ヘッド１がホルダ２に対
し着脱可能になっているが、例えば、実開昭５５−１５
３０７２号公報に示すように剃刀ヘッドがホルダに対し
一体化されたＴ型剃刀に応用する。

（ニ）Ｔ型剃刀以外に、例えば、実開昭５７−１２４３
７５号公報や実開昭５７−１４９８６６号公報に示すよ
うな長柄剃刀に応用する。

発明の効果 本発明によれば、剃刀に対するシェービングエイドの固
着作業が容易になるとともに、凹部８の内面に対する固
形化シェービングエイド９の固着性が高まり、固形化シ
ェービングエイド９がたとえ部分的に溶けても凹部８か
ら抜は落ちにくくなる。

【図面の簡単な説明】

第１図〜第３図は本発明の一実施例を示し、第１図は天
板にシェービングエイドを固着する前の２枚方Ｔ型剃刀
を示す斜視図、第２図は天板にシェービングエイドを固
着した２枚方Ｔ型剃刀を示す斜視図、第３図は同じく剃
刀ヘッドの断面図、第４図及び第５図はそれぞれ他の実
施例を示す剃刀ヘッドの断面図である。 １・・・剃刀ヘッド、８・・・凹部、９・・・固形化シ
ェービングエイド。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、粉末シエービングエイドを溶かして液状にし、刃体
   （４、６）を有する剃刀ヘッド（１）に設けた凹部（８
   ）内にこの液状シエービングエイドを流し込んで乾燥さ
   せ、この凹部（８）内に固形化シェービングエイド（９
   ）を埋設して露出させることを特徴とする剃刀に対する
   シエービングエイドの固着方法。 ２、刃体（４、６）を有する剃刀ヘッド（１）に設けた
   凹部（８）内に、液状シェービングエイドを流し込んで
   固形化したシエービングエイド（９）を露出させて埋設
   したことを特徴とするシェービングエイド付き剃刀。