JPH0349605Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、肌に綺麗に塗布できる液体化粧料
又は、ペースト状化粧料用コンパクトに関する。

〔従来の技術〕

液体化粧料又は、ペースト状化粧料用を使用す
るコンパクトは、市場では見あたらず、出願書類
にて示されるものは、液体又はペースト状化粧料
の収納容器をコンパクトに内包し、外部より圧力
をかけて、ノズルより受け皿に液体又はペースト
状化粧料を出して受け使用するものばかりであつ
た。

〔考案が解決しようとする問題点〕

このコンパクトによるときは、圧力がかけにく
く、ポンピング作業が充分にできにくいため液体
又はペースト状化粧料の出がわるかつたり、化粧
料の取り換えがうまくゆかなかつたり、狭いコン
パクトで内包するため、機能面での問題点が多く
みられた。

この考案は従来のものがもつ以上のような問題
点を解決してだれにでも簡単に、そして確実な使
用の出来る液体又はペースト状化粧料用のコンパ
クトを提供することを目的とする。

〔問点を解決するための手段〕

この目的を達成するために、この考案は次のよ
うな構成としている。すなわち、この構成に係る
コンパクトは、パフ収納凹部２１を凹設し、蓋体
１と後端部で回動自在に枢支される本体２の右側
に、液体又はペースト状化粧料の収納壜４を着脱
自在に取り付け、又、パフ収納凹部２１を被蓋
し、しかも、上面に、浅い化粧料溜り用凹部５１
を凹設したパレツト５を、蓋体１と本体２の枢支
軸と同軸で回動自在に枢支した。

〔作 用〕

壜４よりパレツト５の凹部５１に搾り出した化
粧料をパフ６でこすり取り、そのまま肌に塗布す
る。

〔実施例〕

この考案の１実施例を別紙添付の図面に依り詳
述する。

１：は蓋体、プラスチツクで形成され、裏面に鏡
７を貼設し後端部に蝶番１１を垂設し、本体
２と回動自在に枢支し、前端内側に、内側に
向けて係止突起１２を突設している。又、蝶
番部１１は内側中央を大きく穿ち、パレツト
５の蝶番部５２が回動自在であるようにして
ある。更に右側端には、やや高い提状の突条
１３を突設し、更に又、表面は金属薄板で形
成された蓋カバー８により被い、美的感覚を
助長している。

２：は本体、プラスチツクで形成され、後端部に
蝶番１１を挟嵌する蝶番部２２を切欠設し、
表面の大部分にパフ収納凹部２１を凹設し、
前端部には、係止突起１２と係合する係合鉤
を有するフツク３を摺動自在に埋設してあ
る。又、右側面、前後端には、壜４を着脱自
在で、しかも、ゆるみなく嵌着する、ジヨイ
ント凹２３，２３′を突設し、裏面には通気
孔２４，２４，…を貫通設している。そして
表面は、蓋１同様薄い金属板で形成される、
本体カバー９により、被われている。

３：はフツク、係合鉤３１を本体２の上面前端部
に穿設した孔２５から摺動自在に突出させ、
前側に穿設された孔２６から押し部３２を摺
動自在に突出させ、更に、たえず前方に付勢
させるための板バネ３３をその後方に当接さ
せて係止突起１２と、閉蓋時には、たえず係
合するようにしている。

４：は壜、軟質プラスチツク製で、キヤツプ４１
のネジによる締め付けで密封し、本体２の右
側面と当接する側に、本体２のジヨイント凹
２３，２３′と着脱自在で、しかもゆるみな
く嵌着する、ジヨイント凸４２，４２′を突
設し、反対側上部に、蓋１の突条１３と歯合
する段部４３を段設している。

５：は金属薄板で成され、後部には、蓋１及び本
体２の蝶番用芯金と同じ芯金で、回動自在に
枢支される蝶番を巻設し、上面に浅い凹部５
１を凹設し右前端に爪かけ５３を突設してい
る。

６：はパフ ７：は鏡 ８：は蓋カバー ９：は本体カバー 〔考案の効果〕 この考案に係るコンパクトにより次の効果があ
がつた。

ａ：化粧料の容器を手にしつかりつかんで、搾り
出せるので出しやすい。

ｂ：使用ごとにキヤツプを閉めるので、化粧料の
減量が少ない。

ｃ：使用ごとにキヤツプを閉めるので、化粧料の
粘度が変らない。

ｄ：元来取りはずし式なので、化粧料の交換は容
易である。

ｅ：密封してあるのでコンパクト内、及び外部の
ごみ、雑菌におかされない。

ｆ：パレツトに出してから使用できるので、分量
を確認しやすい。

ｇ：パレツトが蓋に成るので、パフの湿気やよご
れで鏡等が、よごれない。

【図面の簡単な説明】

図はこの考案の１実施例の図で第１図は、開蓋
して、壜を取りはづしパフを取り出したところの
斜視図。 符号の簡単な説明、１……蓋、１１……蓋蝶
番、１２……蓋係止突起、１３……蓋突条、２…
…本体、２１……本体凹部、２２……本体蝶番、
２３……本体ジヨイント凹Ａ、２３′……本体ジ
ヨイント凹Ｂ、２４……本体通気孔、２５……本
体孔、２６……本体前孔、３……フツク、３１…
…フツク係合鉤、３２……フツク押し部、３３…
…フツク板バネ、４……壜、４１……壜キヤツ
プ、４２……壜ジヨイント凸Ａ、４２′……壜ジ
ヨイント凸Ｂ、４３……壜段部、５……パレツ
ト、５１……パレツト凹部、５２……パレツト蝶
番、５３……パレツト爪かけ、６……パフ、７…
…鏡、８……蓋カバー、９……本体カバー、１０
……芯金。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. パフ６を収納する凹部２１を凹設し、底面に通
   気孔２２，２２，２２，…を貫設し、側面に壜４
   を着脱自在に嵌着する、嵌合手段を設けた本体２
   と、本体２の側面に、該係合手段で嵌着される壜
   ４と結合した本体２を被蓋し、本体２後端部と回
   動自在に枢支される蓋１と本体２の凹部２１を被
   蓋し、上面に壜４に充填された液体化粧料又は、
   ペースト状化粧料を受ける凹部５１を凹設し、後
   端部を蓋１と本体２の枢支軸と同軸で、回動自在
   に枢支したパレツト５から成るコンパクト。