JPH0349307B2 - - Google Patents

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JPH0349307B2
JPH0349307B2 JP60115145A JP11514585A JPH0349307B2 JP H0349307 B2 JPH0349307 B2 JP H0349307B2 JP 60115145 A JP60115145 A JP 60115145A JP 11514585 A JP11514585 A JP 11514585A JP H0349307 B2 JPH0349307 B2 JP H0349307B2
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JP
Japan
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oil
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gel composition
polyoxyalkylene
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JP60115145A
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Masaaki Ishiwatari
Yutaka Okunuki
Tomyuki Nanba
Yoshihiro Kimura
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Shiseido Co Ltd
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Shiseido Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕 本発明はシリコンオイルを含む油性ゲル組成物
に関する。さらに詳しくは、構造粘性が高く、広
い温度範囲に亘つて優れた温度安定性を有し、ま
た、必要に応じて容易に希釈可能であり、かつ希
釈された油性ゲル組成物も優れた温度安定性、耐
水性を有するシリコンオイルを含む油性ゲル組成
物に関する。 〔従来の技術〕 従来、シリコンオイルはさまざまな製品に使用
されている。特に化粧料においては、シリコンオ
イルがなめらかな使用性を持ち撥水性に優れてお
り、また揮散性シリコンオイルを配合すると当初
のびがよく且つ塗布にともなつてシリコンオイル
が揮散してしまうので塗布後の化粧くずれが少な
いメーキヤツプ化粧料を製造することができるこ
とから、のびのよい使用感を求められるフエーシ
ヤル化粧料や水はじきの性能を要求されるハンド
クリームや頭髪化粧料あるいはまたメーキヤツプ
化粧料などに配合が期待されてきた。また、シリ
コンオイルは皮膚安定性が高いという化粧料原料
としての条件も備えている。 〔発明が解決しようとする問題点〕 しかしながら、シリコンオイルは安定な増粘系
を得るのが非常に困難であるという欠点を有して
おり、強く要望されているにもかかわらず、この
ものを多量に配合し且つ適当な粘度を有する組成
物は得られない。 これまで、安定性良好なシリコンオイルの増粘
系を得るためにはシリコンオイルをワツクス類と
ともに固化する方法や、シリカあるいは親油化処
理したシリカで増粘するなどの方法がとられてき
た。しかしながら、ワツクス類とともに固化する
方法はのびが重くべたつくといつた使用性上の欠
点や、流動性がないため適用できる範囲が限られ
ている。また、シリカで増粘する方法は経時での
安定性が悪く、使用前によく振ることが必須であ
り好ましくない。 本発明者らは、こうした事情にかんがみ、シリ
コンオイルの増粘法について鋭意研究を重ね、シ
リコンオイルに特定のシリコン化合物と有機変性
粘土鉱物とを特定量配合することにより、任意の
粘度を有する経時安定性及び使用性が良好な油性
ゲル組成物が得られることを見出した。本発明は
この知見にもとづくものである。 〔問題を解決するための手段〕 すなわち、本発明は、下記(a)、(b)、および(c)か
らなり、水を含まない油性ゲル組成物である。 (a) シリコンオイル (b) 有機変性粘土鉱物 (c) 一般式()、()または()で示される
ポリオキシアルキレン変性オルガノポリシロキ
サン {一般式()、()、()中、Rはメチル基ま
たは一部がフエニル基、R′は水素または炭素数
1〜12のアルキル基、pは1〜5の数、qは2〜
3の数、x、m、nは平均数でポリオキシアルキ
レン変性オルガノポリシロキサンが分子中にポリ
オキシアルキレン基を2〜50重量%含有し且つ該
ポリオキシアルキレン変性オルガノポリシロキサ
ンの粘度が25℃において5〜3000センチストーク
スになるような数値を表す。} 以下、本発明の構成について詳述する。 本発明で用いられるシリコンオイルは従来用い
られている周知のものを使用することができる。
たとえば、ジメチルポリシロキサン、メチルフエ
ニルポリシロキサン、オクタメチルシクロテトラ
シロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン
などが挙げられる。これらの中から一種又は二種
以上が任意に選択される。 配合量は通常本発明の油性ゲル組成物全量中の
20〜98重量%である。 本発明で用いられる有機変性粘土鉱物は粘土鉱
物の結晶層間に介在する水や交換性カチオンを有
機極性化合物や有機カチオンで置換したものであ
り、たとえば、ジオクタデシルジメチルアンモニ
ウム塩変性モンモリロナイト、オクタデシルジメ
チルベンジルアンモニウム塩変性モンモリロナイ
ト、ジヘキサデシルジメチルアンモニウム塩変性
モンモリロナイトなどが挙げられる。これらの中
から一種または二種以上が任意に選択される。 配合量は本発明の油性ゲル組成物全量中の0.5
〜50重量%の範囲にて選択されるが、好ましくは
2〜30重量%である。0.5重量%未満では増粘効
果が十分でなく経時安定性も悪い。50重量%を超
えると粘度が高くなり過ぎ製造が困難となる。 本発明で用いられるポリオキシアルキレン変性
オルガノポリシロキサン(以下、ポリエーテル変
性シリコンと略記する)は前記一般式()、
()または()で表されるものであり、これ
らのうちの任意の一種又は二種以上が選ばれて用
いられる。 本発明の目的に合致した効果、すなわち経時安
定性及び使用性の良好な油性ゲル組成物を得るた
めには、ポリエーテル変性シリコンはポリオキシ
アルキレン基をその分子量に対して2〜50重量%
の割合で含有し且つ25℃においてそのもの自体の
粘度が5〜3000センチストークスの範囲に存する
必要がある。すなわち、ポリオキシアルキレン基
のポリエーテル変性シリコン全重量に対する割合
が2重量%未満では増粘効果が十分でなく、50重
量%を超えると経時安定性が悪くなる。またポリ
エーテル変性シリコンの粘度が5センチストーク
ス未満では増粘効果が十分でなく、3000センチス
トークスを超えると使用感がべたつき好ましくな
い。 本発明の油性ゲル組成物に対するポリエーテル
変性シリコンの配合量は全量中の0.1〜30重量%
の範囲で選択されるが、好ましくは0.2〜25重量
%である。01重量%未満では増粘効果が十分でな
く経時安定性も悪い。30重量%を超えるとべたつ
き好ましくない。 本発明の油性ゲル組成物に、更にワツクス、油
脂、保湿剤、水、顔料、樹脂、香料、防腐剤、他
の界面活性剤等と混合することにより、化粧料等
への応用が可能である。この場合、あらかじめ必
須成分が充分混合・分散されているために、他の
成分の分散・乳化の状態も良好となる。 本発明の油性ゲル組成物は前記(a)、(b)、(c)の三
成分を混合すれば得られる。好ましくはロールミ
ル、サンドミル等の高シエアの練合力を有する混
合機を使用する。 〔発明の効果〕 本発明の油性ゲル組成物は配合成分を単に混合
するという簡単な製造工程で得られるという利点
を有すると共に、高い構造粘性を有し、広い温度
範囲にわたつて優れた保存安定性、耐水性および
撥水性を有する。更に本発明の油性ゲル組成物は
必要に応じて容易に希釈、分散することができる
ため、あらかじめ多量に油性ゲルベースとして製
造し、貯蔵しておけるという利点をも有する。油
性ゲルベースの希釈、分散の際に要する撹拌力は
デイスパーやホモジナイザー等の通常の撹拌力で
十分であり、このことも本発明に斯かる利点と言
える。 〔実施例〕 次に実施例によつて本発明をさらに詳細に説明
する。本発明はこれにより限定されるものではな
い。配合量は重量%である。 なお、実施例および比較例の諸特性についての
試験法は次の通り行つたものである。 (1) 安定性 サンプル管に試料を取り0℃、RT、37℃に
放置し、分離度で評価した。 評価基準 ○;分離なし △;1/5程度分離 ×;2/3上分離 (2) 粘度 コーンプレート型粘度計にて測定(25℃)。
粘度値は1700-1secのズリ速度における値で表
してある。 実施例1、2、3、比較例1、2
〔製法〕
、の一部(20/94)、を予備撹拌混合す
る。これを、加圧力5Kg/cm2のロールミル練合を
2回行い油性ゲルベースを得た。得られた油性ゲ
ルベースをの残部に添加し、デイスパーにて撹
拌混合し、均一に希釈して、油性ゲル組成物を得
た。 表中に示した特性から実施例1、2、3は、経
時安定性に優れた構造粘性を有する油性ゲル組成
物であることがわかる。 実施例4、5、6、比較例3、4、5、6
【表】
〔製法〕
〜を予備撹拌混合する。これを2mmφのガ
ラスビーズを充填したサンドミルで3回パスし油
性ゲル組成物を得た。 表中に示した特性から実施例4、5、6は経時
安定性にら優れた構造粘性を有する油性ゲル組成
物であることがわかる。 次に本発明に係る油性ゲル組成物を用いた化粧
料、医薬品等の実施例をあげる。 実施例 7 日焼け用ゲル 油性ゲル組成物 50 ポリエーテル変性ジメチルポリシロキサン{一
般式()タイプ}(ポリオキシエチレン含有
率30%粘度 460CS/25℃) 3 ポリエーテル変性ジメチルポリシロキサン{一
般式()タイプ}(ポリオキシエチレン含有
率35%粘度 70CS/25℃) 1 デカメチルシクロペンタシロキサン 41 オクタデシルジメチルベンジル アンモニウム
塩変性モンモリロナイト 5 デカメチルシクロペンタシロキサン 43 メチルフエニルポリシロキサン(粘度
15CS/25℃) 5 p−ジメチルアミノ安息香酸イソオクチル2 香料 適量 〔製法〕 の油性ゲル組成物は実施例1で準じてあらか
じめ製造しておく。〜を混合溶解しこの中に
を添加しデイスパーにて均一混合して日焼け用
サンタンゲルを得た。 実例例 8 サンスクリーン 油性ゲル組成物 20 ポリエーテル変性ジメチルポリシロキサン{一
般式()タイプ}(ポリオキシエチレン含有
率27%粘度 260CS/25℃) 2 デカメチルクロペンタシロキサン 15 ジオクタデシルジメチルアンモニウム塩変性モ
ンモリロナイト 3 ジメチルポリシロキサン(粘度 1.5CS/25
℃) 67 ジメチルポリシロキサン(粘度 6CS/25
℃) 5 p−ジメチルアミノ安息香酸イソオクチル3 酸化チタン 5 香料 適量 〔製法〕 の油性ゲル組成物は実施例1で準じてあらか
じめ製造しておく。、、、を混合溶解
し、この中にを添加しデイスパーで分散する。
次いでの油性ゲル組成物を添加しデイスパーで
均一に混合してサンスクリーンを得た。 実施例 9 軟膏 油性ゲル組成物 53 ポリエーテル変性ジメチルポリシロキサン{一
般式()タイプ}(ポリオキシエチレン含有
率25%粘度 640CS/25℃) 1.5 ポリエーテル変性ジメチルポリシロキサン{一
般式()タイプ}(ポリオキシプロピレン含
有率35%粘度 110CS/25℃) 0.5 オクタメチルシクロテトラシロキサン 40 ジヘキサデシルジメチルアンモニウム塩変性モ
ンモリロナイト 10 グリセリン 1 ジメチルポリシロキサン(粘度 6CS/25
℃) 42 流動パラフイン 5 薬剤 適量 〔製法〕 実施例7に準じて製造し軟膏を得た。 実施例 10 つや出しクリーム 油性ゲル組成物 55 ポリエーテル変性メチルフエニルポリシロキサ
ン{一般式()タイプ}(ポリオキシエチレ
ン含有率25%粘度 700CS/25℃) 3 ポリエーテル変性ジメチルポリシロキサン{一
般式()タイプ}(ポリオキシエチレン含有
率35%粘度 420CS/25℃) 3 オクタメチルシクロテトラシロキサン 45 ジオクタデシルジメチルアンモニウム塩変性モ
ンモリロナイト 4 ジメチルポリシロキサン(粘度 100CS/25
℃) 5 アミノ変性シリコンオイル 40 〔製法〕 実施例7に準じてつや出しクリームを得た。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 下記(a)、(b)、および(c)からなり、水を含まな
    い油性ゲル組成物。 (a) シリコンオイル (b) 有機変性粘土鉱物 (c) 一般式()、()または()で示される
    ポリオキシアルキレン変性オルガノポリシロキ
    サン {一般式()、()、()中、Rはメチル基ま
    たは一部がフエニル基、R′は水素または炭素数
    1〜12のアルキル基、pは1〜5の数、qは2〜
    3の数、x、m、nは平均数でポリオキシアルキ
    レン変性オルガノポリシロキサンが分子中にポリ
    オキシアルキレン基を2〜50重量%含有し且つ該
    ポリオキシアルキレン変性オルガノポリシロキサ
    ンの粘度が25℃において5〜3000センチストーク
    スになるような数値を表す。}
JP11514585A 1985-05-28 1985-05-28 油性ゲル組成物 Granted JPS61271030A (ja)

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