JPH0349257Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は、シリンダ錠のキー孔の防水、防塵を
目的としたシヤツタ装置に関する。

（従来の技術） この種装置として、シリンダ錠のキー孔前面に
存してキー孔と平行の対向辺を有する２枚のシヤ
ツタプレートを用い、該シヤツタプレートの両端
辺を、インナー先端に設けたキーの厚さ方向に伸
びるガイド面で案内させると共に、各シヤツタプ
レートを背後からばねで押圧して対向辺を弾接さ
せたものは公知である。

（考案が解決しようとする課題） しかし、従来のものは、キー挿入時にシヤツタ
プレートが傾斜しながら後退し易く、この傾斜に
よりプレートの前記両端辺と案内面との間でこじ
りが生じて円滑に摺動せず、キー操作感が極めて
悪いという問題点を有していた。

（課題を解決するための手段） 本考案は、かかる問題点を解決することを目的
としたもので、シリンダ錠のキー孔前面に存し
て、シヤツタープレートの２枚をそれぞれの背面
側に設けたばねで互いに弾接させたシリンダ錠の
キー孔シヤツタ装置において、前記２枚のシヤツ
タプレートを、キー孔の正常方向に対して傾斜す
る傾斜線上で一方の上端と他方の下端を軸支する
と共に、該シヤツタプレートの対向辺を前記傾斜
線上で互いに弾接させたことを特徴とする。

（実施例） 以下本考案の一実施例を図面に基いて説明する
と、１はシリンダ錠のインナーを示し、該インナ
ー１の先端の環状の開口壁２内には、キー孔３の
前面に存して２枚のシヤツタプレート４，４が内
装され、該プレート４，４は、その一方の上端に
設けた支軸５と、その他方の下端に設けた支軸６
とを介してインナー１の前壁に軸支されると共
に、該支軸５，６を結ぶ線はキー孔３の正常方向
に対して傾斜しており、プレート４，４の対向面
は、この傾斜線上で弾接するようにその背面に設
けたばね７，７で弾接されている。図中８は開口
壁２の前面に装着されるキヤツプ、４ａはシヤツ
タ４の合せ面に設けた傾斜面を示し、キヤツプ８
のキー孔、傾斜面４ａ，４ａ及びインナー１のキ
ー孔３は略一線上に配列される。キーａを挿入す
るとシヤツタプレート４は、傾斜面４ａ，４ａを
キー先端で押されて支軸５，６を中心として回動
して開き、キーａが通過できる。

（考案の効果） このような本考案によるときは、２枚のシヤツ
タプレート４，４は、その一方の上端に設けた支
軸５と、その他方の下端に設けた支軸６とを介し
て軸支すると共に、その軸支点を結ぶ傾斜線上で
互いに弾接させたから、その接合面へのキー挿入
時キーａの先端で押し広げられ各シヤツタプレー
ト４，４はその対角線上の両端の支軸５，６即ち
軸支点を中心として回動運動が与えられるためそ
のばね７，７に抗した押し開きが円滑に行われ、
摺動部分がないためこじりが生ぜず、キー挿入感
を著しく向上できる効果を有する。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示すもので第１図は
正面図、第２図は第１図の−線断面図、第３
図は分解斜面図である。 ３……キー孔、４……シヤツタプレート、５…
…支軸、６……支軸、７……ばね。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. シリンダ錠のキー孔前面に存して、シヤツタプ
   レートの２枚をそれぞれの背面側に設けたばねで
   互いに弾接させたシリンダ錠のキー孔シヤツタ装
   置において、前記２枚のシヤツタプレートを、キ
   ー孔の正常方向に対して傾斜する傾斜線上で一方
   の上端と他方の下端を軸支すると共に、該シヤツ
   タプレートの対向辺を前記傾斜線上で互いに弾接
   させたことを特徴とするシリンダ錠のキー孔シヤ
   ツタ装置。