JPH0348905B2 - - Google Patents

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JPH0348905B2
JPH0348905B2 JP10096483A JP10096483A JPH0348905B2 JP H0348905 B2 JPH0348905 B2 JP H0348905B2 JP 10096483 A JP10096483 A JP 10096483A JP 10096483 A JP10096483 A JP 10096483A JP H0348905 B2 JPH0348905 B2 JP H0348905B2
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JP
Japan
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group
general formula
formula
acetone
pyrimidines
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JP10096483A
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English (en)
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JPS59227866A (ja
Inventor
Katsutoshi Ishikawa
Hitoshi Shimotori
Noboru Iida
Shuji Ozawa
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Mitsui Toatsu Chemicals Inc
Original Assignee
Mitsui Toatsu Chemicals Inc
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Publication date
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Priority to JP10096483A priority Critical patent/JPS59227866A/ja
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  • Plural Heterocyclic Compounds (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、一般式() (式中、Rはアルキル基またはアルケニル基を表
わし、Xは水素原子、アルキル基、フエニル基、
ハロゲン原子、アルキルチオ基、ニトロ基または
シアノ基を表わす)で表わされる2,4−ジアル
コキシ−6−ヒドロキシピリミジン類の新規製造
法に関する。 一般式()で表わされるピリミジン類は、医
薬においてはサルフア剤の製造中間体として、ま
た農薬においては殺虫活性、殺菌活性を有するピ
リミジン類の製造中間体として極めて有用であ
る。 従来、一般式()で表わされるピリミジン類
は医薬、農薬の原料として有用にもかかわらず、
ヒドロキシ基とアルコキシ基を置換基として共有
するピリミジン類の製造は困難であり、6−アミ
ノ−2,4−ジアルコキシピリミジン類のジアゾ
化、加水分解する方法がとられていた。しかしな
がら、この方法は収率が低く、工業的製造法とし
ては不適であるため、その改良として、以下の数
例が知られている。 (Mは水素またはアルカリ金属、R5は水素また
はアルキル基である) 特開昭49−7295 Heterocycles、、451(1974). Chem.Pharm.Bull.、24、26(1976). (xは低級アルコキシカルボニル基等) 特開昭50−129577 しかしながら、これらの方法のうち、式(1)、(2)
で示される製造法ではピリミジン環の5位の置換
基が水素、アルキル基に限定されており、式(3)で
示される製造法では副反応としてN−アルキル化
が同時におこり、O−アルキル体の生成率は必ず
しも満足すべきものではない。また、反応式(4)で
示される反応は、5−シアノ−2,4,6−トリ
メトキシピリミジンを得る目的で行なわれたもの
の目的物を得ることができず、後処理中に変化し
たと思われる5−シアノ−2,4−ジメトキシ−
6−ヒドロキシピリミジンを副生物として得てい
るにすぎず、収率の記載もない。この事実に関し
ては、従来からピリミジン環の2,4および6位
のアルコキシ基は酸性水溶液中で加水分解され、
ヒドロキシ体を与えることはよく知られたことで
ある。しかし、2,4,6−トリアルコキシ体の
ような多置換体の場合には、通常、数種の混合物
を与え、選択的に収率よく一個のアルコキシ基の
みを加水分解する方法については全く知られてい
ない。 本発明者らは2,4−ジアルコキシ−6−ヒド
ロキシピリミジン類が農薬、医薬の重要な中間体
であるため、その経済的に有利な製造法を鋭意検
討した結果、一般式() (式中、RおよびXは一般式()の場合に同
じ)で表わされるピリミジン類を有機溶媒中、酸
で加水分解することにより、収率よく、しかも選
択的に一般式()で表わされるピリミジン類が
得られることを見出し、本発明を完成した。 本発明の方法で使用する出発物質は、前記一般
式()で表わされるピリミジン類である。 これらのピリミジン類は、2,4,6−トリク
ロロピリミジン類を塩基の存在下ROHと反応さ
せることにより容易に得ることができる。 ピリミジン類としては、具体的には、2,4,
6−トリメトキシピリミジン、2,4,6−トリ
エトキシピリミジン、2,4,6−トリイソプロ
ポキシピリミジン、2,4,6−トリアリルオキ
シピリミジン、2,4,6−トリ(2−プロピニ
ルオキシ)ピリミジン、2,4,6−トリフエノ
キシピリミジン、2,4,6−トリベンジルオキ
シピリミジン、2,4,6−トリメトキシ−5−
メチルピリミジン、2,4,6−ジイソプロポキ
シ−5−メチルピリミジン、2,4,6−トリ
(2−プロピニルオキシ)−5−メチルピリミジ
ン、2,4,6−トリベンジルオキシ−5−メチ
ルピリミジン、2,4,6−トリエトキシ−5−
エチルピリミジン、2,4,6−トリアリルオキ
シ−5−エチルピリミジン、2,4,6−トリフ
エノキシ−5−エチルピリミジン、2,4,6−
トリエトキシ−5−イソプロピルピリミジン、
2,4,6−トリ(2−プロピニルオキシ)−5
−イソプロピルピリミジン、2,4,6−トリフ
エノキシ−5−イソプロピルピリミジン、2,
4,6−トリベンジルオキシ−5−イソプロピル
ピリミジン、2,4,6−トリメトキシ−5−ア
リルピリミジン、2,4,6−トリイソプロポキ
シ−5−アリルピリミジン、2,4,6−トリ
(2−プロピニルオキシ)−5−アリルピリミジ
ン、2,4,6−トリベンジルオキシ−5−アリ
ルピリミジン、2,4,6−トリイソプロポキシ
−5−(2−プロピニル)ピリミジン、2,4,
6−トリ(2−プロピニルオキシ)−5−(2−プ
ロピニル)ピリミジン、2,4,6−トリベンジ
ルオキシ−5−(2−プロピニル)−ピリミジン、
2,4,6−トリメトキシ−5−フエニルピリミ
ジン、2,4,6−トリアリルオキシ−5−フエ
ニルピリミジン、2,4,6−ベンジルオキシ−
5−フエニルピリミジン、2,4,6−トリイソ
プロポキシ−5−ベンジルピリミジン、2,4,
6−トリフエノキシ−5−ベンジルピリミジン、
2,4,6−トリアリルオキシ−5−クロロピリ
ミジン、2,4,5,6−テトラメトキシピリミ
ジン、2,4,6−トリエトキシ−5−メトキシ
ピリミジン、2,4,6−トリアリルオキシ−5
−メトキシピリミジン、2,4,6−トリフエノ
キシ−5−メトキシピリミジン、2,4,6−ト
リエトキシ−5−メチルチオピリミジン、2,
4,6−トリ(2−プロピニルオキシ)−5−メ
チルチオピリミジン、2,4,6−トリアリルオ
キシ−5−ニトロピリミジン、2,4,6−トリ
フエノキシ−5−ニトロピリミジン、2,4,6
−トリエトキシ−5−アミノピリミジン、2,
4,6−トリベンジルオキシ−5−アミノピリミ
ジン、2,4,6−トリエトキシ−5−シアノピ
リミジン、2,4,6−トリフエノキシ−5−シ
アノピリミジン、などが例示される。 本発明の方法で使用する酸は鉱酸であり、例え
ば塩酸、臭化水素酸等である。 使用する鉱酸の濃度は濃い方が好ましく、また
濃塩酸にくらべて濃臭化水素酸の方が収率の点で
好ましい。 また、鉱酸は、触媒量から大過剰まで使用可能
であるが、好ましい使用量は、原料である一般式
()のピリミジン類の1部に対して鉱酸が0.1部
から1部の範囲である。 これらの酸による処理は、有機溶媒中で行なう
ことによつて、加水分解による一般式()のピ
リミジンの収率を著しく向上させる。 本発明の方法ぜ使用される有機溶媒としては、
アセトン、メチルエチルケトンなどのケトン類、
アセトニトリル、プロピオニトリルなどのニトリ
ル類、ベンゼン、トルエン、キシレンなどの炭化
水素類、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジエ
チルエーテルなどのエーテル類、ジメチルホルム
アミド、ジメチルスルホキシド、ヘキサメチルリ
ン酸アミドなどがあげられるが、特にアセトン、
メチルエチルケトンなどのケトン類が望ましい。 反応温度は0℃から溶媒の沸点まで可能である
が、30℃から60℃で反応を行なう方が望ましい。
生成物は、反応終了後析出した固体を別するこ
とにより、容易に単離することができる。 以下、実施例により本発明を説明する。 なお、得られた化合物の構造は以下のようにし
て決定した。すなわち、NMRおよび元素分析の
結果からアルコキシ基またはアルケニルオキシ基
の1個のみが加水分解されたものであることを確
認した。さらに、アルコキシ基またはアルケニル
オキシ基のNMRのδ値が不等価であることか
ら、2,4−ジアルコキシまたは2,4−ジアル
ケニルオキシ置換体であると決定した。 実施例 1 還流冷却器、温度計および撹拌機を付した100
ml四ツ口フラスコに5−メチル−2,4,6−ト
リメトキシピリミジン5.77gを装入し、アセトン
23mlを加えて溶解した。47%臭化水素酸5.7mlを
加え、1時間加熱還流した後、0℃に冷却した。
反応液中に析出した固体を別し、アセトンで3
回洗浄した後、減圧下乾燥して、2,4−ジメト
キシ−5−メチル−6−ヒドロキシピリミジン−
4.11gを白色固体として得た。収率78%、mp225
〜227℃。 NMR(DMSO−d6)δ1.72(3H、s)、3.84(3H、
s)、3.87(3H、s)。 実施例 2 還流冷却器、温度計および撹拌機を付した100
ml四ツ口フラスコに5−メチルチオ−2,4,6
−トリメトキシピリミジン5.0gを装入し、アセ
トン20mlを加えて溶解した。47%臭化水素酸50ml
を加え、3時間加熱還流した後、0℃に冷却し
た。反応液中に析出した固体を別し、アセトン
で3回洗浄した後、減圧下乾燥して2,4−ジメ
トキシ−5−メチルチオ−6−ヒドロキシピリミ
ジン3.51gを白色固体として得た。収率75%、
mp191〜193℃(decomp)NMR(DMSO−d6
δ2.10(3H、s)、3.93(3H、s)、3.96(3H、s) 実施例 3 還流冷却器、温度計および撹拌機を付した100
ml四ツ口フラスコに5−メチルチオ−2,4,6
−トリメトキシピリジン5.0gを装入し、アセト
ン20mlを加えて溶解した。濃塩酸5.0mlを加え、
3時間加熱還流した後、0℃に冷却した。反応液
中に析出した固体を別し、アセトンで3回洗浄
した後、減圧下乾燥して2,4−ジメトキシ−5
−メチルチオ−6−ヒドロキシピリミジン3.09g
を得た。収率66% 実施例 4 還流冷却器、温度計および撹拌機を付した100
ml四ツ口フラスコに5−シアノ−2,4,6−ト
リメトキシピリミジン5.0gを装入し、アセトン
20mlを加えて溶解した。濃塩酸5mlを加え、室温
で1時間撹拌した。反応液中に析出した固体を
別し、アセトンで3回洗浄した後、減圧下に乾燥
して5−シアノ−2,4−ジメトキシ−6−ヒド
ロキキシピリミジン4.45gを白色固体として得
た。収率96%、mp242〜244℃(decomp)NMR
(DMSO−d6)δ4.05(s) 実施例 5〜12 原料ピリミジン類を表−1に示すものを用い、
実施例1または3に準じ鉱酸で加水分解した。得
られた結果を表−1に示す。
【表】
【表】

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一般式() (式中、Rはアルキル基またはアルケニル基を表
    わし、Xは水素原子、アルキル基、フエニル基、
    ハロゲン原子、アルキルチオ基、ニトロ基または
    シアノ基を表わす)で表わされる2,4,6−ト
    リアルコキシピリミジン類を有機溶媒中、酸で加
    水分解することを特徴とする一般式() (式中、RおよびXは一般式()の場合に同
    じ)で表わされる2,4−ジアルコキシ−6−ヒ
    ドロキシピリミジン類の製造法。
JP10096483A 1983-06-08 1983-06-08 2,4−ジアルコキシ−6−ヒドロキシピリミジン類の製造法 Granted JPS59227866A (ja)

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JP10096483A JPS59227866A (ja) 1983-06-08 1983-06-08 2,4−ジアルコキシ−6−ヒドロキシピリミジン類の製造法

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JPS59227866A JPS59227866A (ja) 1984-12-21
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02262565A (ja) * 1988-12-19 1990-10-25 Mitsui Toatsu Chem Inc ピリミジン誘導体、その製造法およびこれらを含有する除草剤ならびに除草剤組成物

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JPS59227866A (ja) 1984-12-21

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