JPH0348741Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0348741Y2
JPH0348741Y2 JP12677484U JP12677484U JPH0348741Y2 JP H0348741 Y2 JPH0348741 Y2 JP H0348741Y2 JP 12677484 U JP12677484 U JP 12677484U JP 12677484 U JP12677484 U JP 12677484U JP H0348741 Y2 JPH0348741 Y2 JP H0348741Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
arm
chassis
switching lever
spring
moves
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP12677484U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6140741U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP12677484U priority Critical patent/JPS6140741U/ja
Publication of JPS6140741U publication Critical patent/JPS6140741U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0348741Y2 publication Critical patent/JPH0348741Y2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、オートリバース方式のテープレコー
ダに係り、特に、テープ走行方向の切換機構に関
する。
〔従来の技術〕 最近はオートリバース方式のテープレコーダが
飛躍的に普及してきている。この種のオートリバ
ース方式のテープレコーダは、一対のキヤプスタ
ンが相反する方向へ回転し、各キヤプスタンに対
向して設けられた一対のピンチローラが交互にキ
ヤプスタンに圧接することにより、テープの走行
方向が切換えられるようになつている。一対のピ
ンチローラには各々にソレノイドやカムの機構が
備えられており、その交互の駆動により、キヤプ
スタンへの圧接が切換えられている。また、録音
再生用の磁気ヘツドには、回転式等が用いられ、
テープの走行方向の切換えに対して、動作される
ようになつている。
〔考案が解決しようとする問題点〕
しかしながら、上記従来のオートリバーステー
プレコーダでは、一対のピンチローラには各々に
ソレノイドやカムの機構が備えられており、片側
ずつ独立して動作させるようにしていたので、部
品点数が多く、機構が複雑になるとともに大型化
し、さらには電気的制御が複雑となる欠点があつ
た。
そこで本考案者らは一つの駆動部材と一つの切
換レバーとで一対のピンチローラをそれぞれ対応
するキヤプスタンに選択的に圧接することができ
るオートリバース方式のテープレコーダを開発
し、出願した。
しかしながら上記テープレコーダでは、ストツ
プ状態で磁気ヘツドは常にノーマル走行方向に向
いており、通常のノーマルプレイ、リバースプレ
イの場合はそれぞれの選択ボタンによつてそれぞ
れ指令が出されるが、例えば留守録音等、外部の
タイマー等によつて電源がON、OFFされ、更に
それが断続的に行われる場合において、リバース
側で録音していて、一度ストツプし、再びリバー
ス側で録音するということはできなかつた。
そこで本考案者らはこの問題を解決するために
鋭意研究を重ねた結果、シヤーシに回動、保持さ
れるアームのストツプ直前の位置によつて次に作
動するノーマルプレイかリバースプレイかのモー
ドを機構的に記憶することができるテープレコー
ダを開発し、本考案を完成した。
〔考案の目的〕
従つて本考案の目的とするところは、オートリ
バースを簡素な機構にて駆動させるようにしてテ
ープレコーダ自体の小型化を図るとともに、タイ
マー等による自動録音の際、断続的な録音であつ
てもテープ走行方向を連続的に選択させることが
できるオートリバーステープレコーダを提供する
ことを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
かかる目的を達成するため本考案は、相反する
方向へ回転する一対のキヤプスタンと、各キヤプ
スタンに対向する一対のピンチローラと、磁気ヘ
ツドをテープに近接離反させるヘツドベースとが
シヤーシ上に備えられたオートリバーステープレ
コーダにおいて、前記ヘツドベースに磁気ヘツド
の近接時にばねを介して各ピンチローラを対応す
るキヤプスタン方向へ押圧する一対の押圧部を設
け、前記ピンチローラの対応するキヤプスタン方
向への移動を阻止する各ピンチローラに対応した
ストツパを有し、この一対のストツパが各ピンチ
ローラの対応するキヤプスタンへの接近を阻止す
る位置へ交互に移動できるように移動自在に設け
られた切換レバーと、この切換レバーを前記移動
位置へ移動させる駆動部材と、シヤーシに回動自
在に支持され、前記切換レバーのいずれか一方へ
の移動に伴なつて回動し保持され、一方切換レバ
ーの他方への移動に伴なつて逆方向へ回動し保持
されるアームと、前記アームの静止位置を検知す
る検知部材を備えている。
〔作用〕
本考案によれば、1つの駆動機構と1つの切換
レバーとで一対のピンチローラを対向するキヤプ
スタンに選択的に圧接することができる上、録音
または再生時のテープ走行方向を検知するととも
に、磁気ヘツドがテープから離反する直前のテー
プ走行方向を検出することができる。
〔実施例〕
本考案の1実施例を第1図ないし第14図によ
り説明する。
第1図において1はシヤーシであり、このシヤ
ーシ1には一対のキヤプスタン2,3が回転自在
に設けられている。シヤーシ1の裏側にはフライ
ホイール4,5がそれぞれキヤプスタン2,3に
固定され設けられており、図示していないがモー
タやゴムベルト等により回転駆動されるようにな
つている。すなわち第1図において右側のキヤプ
スタン2はテープ(図示せず)のノーマル方向走
行用で反時計回りに回転駆動され、左側のキヤプ
スタン3はテープのリバース方向走行用で時計回
りに回転駆動されるようになつている。さらにフ
ライホイール4上にはこのフライホイール4と一
体に回転するギア6が設けられている。
キヤプスタン2にはピンチローラ7が対向して
設けられ、キヤプスタン3にはピンチローラ8が
対向して設けられている。ピンチローラ7はブラ
ケツト9に軸着されている。このブラケツト9は
合成樹脂でできており、ピンチローラ7を保持す
る本体とシヤーシ1上に植設された軸11に係合
する部分とから成つており、シヤーシ1に回動自
在に支持されている。同様にピンチローラ8はブ
ラケツト10に軸着され、ブラケツト10はシヤ
ーシ1上の軸12に回動自在に支持されている。
また、一方のブラケツト9にはこのブラケツト9
と一体にピン13が形成されており、他方のブラ
ケツト10には同様にピン14が形成されてい
る。各ピン13,14はそれぞれシヤーシ1を貫
通し、シヤーシ1の裏側に達するよう延出されて
いる。シヤーシ1の各ピン13,14が貫通する
部分は、図示していないが孔が穿設されており、
各ピン13,14の動作が妨げられないようにな
されている。また、シヤーシ1上の軸11にはブ
ラケツト9を介して巻ばね15が巻装されてい
る。この巻ばね15はその両端部が延長されてお
り、一方の腕15aはブラケツト9の本体に係止
され、他方の腕15bはブラケツト9のピン13
に係止されている。同様に、軸12にはブラケツ
ト10を介して巻ばね16が巻装されており、こ
の巻ばね16の一方の腕16aがブラケツト10
の本体に、また、他の腕16bがピン14にそれ
ぞれ係止されている。
シヤーシ1上にはヘツドベース17が備えられ
ている。このヘツドベース17は、シヤーシ1に
形成されたガイド18a,18b,18cに保持
され、シヤーシ1上を移動自在になされている。
また、ヘツドベース17には一端がシヤーシ1に
掛止されたばね19の他端が掛止されており、ヘ
ツドベース17は第1図において矢印A方向に付
勢されている。さらに、ヘツドベース17の底部
の両端部付近には、前記したブラケツト9,10
のピン13,14が通過する切欠き17a,17
bが設けられ、この切欠き17a,17bに隣接
して、シヤーシ1の一部が立上げられて形成され
た押圧突起17c,17dがそれぞれ巻ばね1
5,16の腕15b,16bに対向する位置に設
けられている。ヘツドベース17の斜め左上方に
延長されたL字状の腕には、シヤーシ1を貫通
し、シヤーシ1の裏側まで延長された押圧片17
eが折曲げ形成されている。ヘツドベース17の
中央部には角形の窓が穿設されており、この窓の
縁には、シヤーシ1を貫いてシヤーシ1の裏側に
達するよう折曲げられた係合片17fが設けられ
ている、さらにヘツドベース17の中央下方には
回転式磁気ヘツドたる回転ヘツド20の回転軸2
0aを軸支した台座21が載置されている。回転
ヘツド20の回転軸20aの端部には歯車22が
固定されており、第3図に示すようにこの歯車2
2は台座21に軸着された扇形歯車23とかみ合
されている。扇形歯車23には、その歯部と反対
側に腕部23aが形成されており、この腕部23
aはシヤーシ1の裏側に達するよう延長されてい
る。
第4図は、シヤーシ1の裏側の機構を表側から
透視した図である。24は切換レバーであり、切
換レバー24はシヤーシ1に左右方向に移動自在
に支持されるとともに、シヤーシ1と切換レバー
24との間に張設されたばね25によつて図中常
時C方向に付勢されている。この切換レバー24
の左右両端部には、前記ブラケツト9,10のピ
ン13,14が通過する孔24a,24bが穿設
されており、この孔24a,24bの上縁には段
部が左右対称に形成されている。それぞれの段部
には、ピン13,14の移動を阻止するストツパ
24c,24dが設けられている。また、切換レ
バーの中央部には、前記回転ヘツド20の台座2
1に設けられた扇形歯車23の腕部23aが係合
する切欠き24eが形成されており、この切欠き
24eのやや右方には図の奥方向へコ字状に折曲
げ形成された舌片24fが設けられている。舌片
24fの先端には駆動ピン26が植設されており
駆動ピン26は駆動カム27の裏面側に係合され
ている。さらに、切換レバーの左方上端には、図
面裏側方向へ折曲げ形成された押圧子24gが設
けられている。
シヤーシ1にその裏側へ突出して軸止された軸
28には、切換レバー24の駆動部材の一部を構
成する円形型の駆動カム27が軸支されており、
この駆動カム27は、切換レバー24とその舌片
24fとの間の空隙を通過しうるように位置され
ている。駆動カム27の外周には歯(図示省略)
が形成されており、この歯と、前記したフライホ
イール4と一体に回転するギア6とがかみ合い、
駆動カム27は回転駆動されるようになつてい
る。また、この歯には2か所の欠損部27a,2
7bが設けられており、この欠損部27a,27
b内のいずれかにギア6が位置したときには回転
力は伝達されないようになつている。駆動カム2
7の表側中央にはヘツドベースカム27cが一体
成形されており、このヘツドベースカム27cは
前記ヘツドベース17の係合片17fと係合して
ヘツドベース17を駆動させる。駆動カム27の
表側外周付近には、押圧突起27dが形成されて
いる。この押圧突起27dにはヘツドベース17
がA方向に移動しているとき、駆動カム27を第
4図において時計回りに付勢する巻ばね29の一
端が係止されている。この巻ばね29はシヤーシ
1の軸30に巻装されており、他端はシヤーシに
係止されている。この巻ばね29はシヤーシ1の
軸30に巻装されており、他端はシヤーシ1に係
止されている。さらに、駆動カムの裏面には、第
5図に示すように、その周縁部にはその内方の裏
面より一段高いガイド面27eが連続して形成さ
れており、このガイド面27eには中心に向けて
3か所の保持突起27f,27g,27hが所定
位置に設けられている。駆動カム27のガイド面
27eより内側の裏面には、ガイドカム27i,
27j,27kと補助突起27lが間隔をあけて
所定位置突設されている。ガイドカム27iと2
7j並びにガイドカム27jと27kの間には、
前記切換レバー24の舌片24fに植設された駆
動ピン26の通路27m,27nが形成されてい
る。
また、第2図から理解しうるようにシヤーシ1
の裏面には、切換レバー24の駆動部材の一部を
構成するレバー31がシヤーシ1に立設された軸
32に回動自在に支持されており、レバー31の
一方の端部にはロツクピン33が植設され、この
ロツクピン33は、駆動カム27のガイド面27
eの内周面に摺接するように設けられているとと
もに、レバー31の自由端部の先端は切換レバー
24の駆動ピン26と係合する位置まで延長され
ている。レバー31の他端部はソレノイド34の
プランジヤ34aに連結されている。また、この
端部と回動中心との間のレバー31の部分にはば
ね35が掛止され、このばね35の他端がシヤー
シ1に掛止されており、レバー31は第1図およ
び第4図において反時計回りに付勢されている。
されに、シヤーシ1の裏側には、同一の軸42
にアーム36,37が回動自在にシヤーシ1に支
持されている。第2アーム36は略ヘ字状を程し
ており、端部36aにはばね38が掛止されてい
る。この端部36aの下面は前記ヘツドベース1
7の押圧片17eに対向するよう位置されてい
る。また、他端部36bは、略その幅の半分が切
欠かれた形状をしており、この端部36bがシヤ
ーシ1に立設されたストツパ39aに当接するこ
とにより、第2アーム36の回動が阻止されるよ
うになつている。もう一方の第1アーム37は端
部37a,37bを有しており、この長手側の端
部37aには、第2アーム36の端部36aに一
端が掛止されたばね38の他端が掛止されてい
る。この端部37aには、さらに、シヤーシ1に
一端が掛止されたばね40の他端が掛止されてい
る。第1アーム37の端部37aは、前記切換レ
バー24が左方に移動することにより、その押圧
子24gが当接するよう設けられ、さらに、端部
37aの先端は、第1アーム37に隣接してシヤ
ーシに固定されたリーフスイツチ41の押圧部4
1aに当接されるように延長されている。リーフ
スイツチ41は、第1アーム37の保持位置を検
知する検知部材である、第1アーム37は、その
端部37a,37bがシヤーシ1に設けられたス
トツパ39b,39cに当接することにより回動
が阻止されるようになつている。また、第1アー
ム37の端部37aに掛止されたばね40の一端
は、シヤーシ1に掛止され、第1アーム37の端
部37bがストツパ39cに当接したとき、第4
図において反時計回りに付勢され、もう一方の端
部37aがストツパ39bに当接したときには時
計回りに付勢されるようになされている。
次に、上記構成によるオートリバーステープレ
コーダの動作について説明する。
第6図a,b、第8図a,bはストツプ状態を
示し、第7図a,bはノーマルプレイ状態を示す
ものであり、第6図a、第7図a、第8図aはシ
ヤーシ1の表側からシヤーシ1を除いて見た図で
あり、第6図b、第7図b、第8図bはシヤーシ
1の裏側からシヤーシ1を除いて見た図である。
ここで、ノーマルプレイ状態とは、第1図におい
て、テープ(図示せず)が右方向に走行し、録音
あるいは再生動作をする状態をいう。
第6図a、bに示すようにプレイ開始前のスト
ツプ状態では、ヘツドベース17は、ばね19に
よつてA方向に移動しており、ガイド18aによ
り、所定の位置に保持されている。このとき第1
図の回転ヘツド20はテープ面から離反してお
り、ピンチローラ7,8のピン13,14はヘツ
ドベース17の切欠き17a,17bの奥部によ
り、A方向へ押戻されており、ピンチローラ7,
8はキヤプスタン2,3から離れている。さら
に、駆動カム27の押圧突起27dには巻きばね
29の端部が当接し、駆動カム27はE方向に付
勢されている。しかし、ソレノイド34側のレバ
ー31のロツクピン33が駆動カム27裏面の保
持突起27fに係合しており、駆動カム27の歯
の欠損部27a内にフライホイール4のギア6が
位置しているので、駆動カム27は停止してい
る。一方、切換レバー24はばね25により、C
方向に移動している。
上記ストツプ状態から、録音または再生スイツ
チを操作する等により、ノーマルプレイ状態にし
ようとするには、ソレノイド34を励磁し、プラ
ンジヤ34aを吸引する。これにより、レバー3
1は軸32を中心にしてF方向へ回動され、ロツ
クピン33は保持突起27fから外れる。する
と、駆動カム27は巻きばね29のばね力によ
り、第6図a、b中E方向に回動され、駆動カム
27の歯はフライホイール4上のギア6にかみ合
つて、さらにE方向に回動される。ソレノイド3
4のプランジヤ34a吸引時間は短かく、吸引が
解除されるとレバー31はばね35によつて軸3
2を中心にしてG方向に回動され、復帰される。
第5図は駆動カム27の裏面とロツクピン33、
駆動ピン26との相対的な動きを示したものであ
り、第5図を用いて上記の動きを説明するとロツ
クピン33は、ソレノイド34が励磁されると、
第5図中イからロに移動し、プランジヤ34aの
吸引が解除されるとハに移り、その後はガイド面
27eに摺接する。さらにまたレバー31が軸3
2中心にF方向へ回動すると、レバー31の先端
は切換レバー24の駆動ピン26に当接し、さら
に、レバー31の回動に追従させて駆動ピン26
を第5図においてホからヘへ移動させるが、プラ
ンジヤ34aの吸引が解除され、レバー31がG
方向に復帰するのに伴なつて、駆動ピン26はト
に移る。
駆動カム27がフライホイール4上のギア6に
より回動を続けると、やがてロツクピン33は第
7図a,bに示すように保持突起27gに当接
し、駆動カム27はロツクされる。このとき、駆
動カム27の欠損部27b内にギア6が位置す
る。この間、ヘツドベース17はその係合片17
fを介して、駆動カム27のヘツドベースカム2
7cによりB方向へ押上げられ、回転ヘツド20
がテープに当接する位置まで移動される。ヘツド
ベース17がB方向へ移動するとヘツドベース1
7の押圧突起17c,17dはそれぞれ第1図に
示したブラケツト9,10に係止された巻ばね1
5,16の腕15b,16bを押上げる。それに
従つてブラケツト9,10のピン13,14はそ
れぞれ切換レバー24の孔24a,24bに挿通
されているためブラケツト9,10の移動ととも
に孔24a,24bの上縁に近づいて行く。しか
し切換レバー24はばね25によりC方向に移動
しているので、ピン14の移動方向へはストツパ
24dが対向しているが、ピン13の移動方向へ
はストツパ24cは対向していないので、ヘツド
ベース17の移動に伴なうピン14の移動は、ス
トツパ24dに当接することにより阻止され、他
方のピン13の移動はさらに続けられる。そし
て、回転ヘツド20がテープに当接する位置まで
ヘツドベース17が移動されたときには、ピン1
4は巻ばね16によりストツパ24dに圧接され
ており、ピンチローラ8はキヤプスタン3から離
されているが、ピン13は何れにも当接されてお
らず、ピンチローラ7がキヤプスタン2に圧接さ
れる。そして、テープはキヤプスタン2とピンチ
ローラ7に挟持され、第1図右方向へ送られ、録
音または再生状態となる。
上記ノーマルプレイ状態からストツプ状態に戻
す場合には、再びソレノイド34を励磁し、プラ
ンジヤ34aを吸引する。このとき、プランジヤ
34aを一度吸引し、直ちに解除すると、プレイ
状態においてはヘツドベース17がばね19によ
りA方向へ付勢されていることから、駆動カム2
7はヘツドベースカム27cを介してE方向へ付
勢されて、駆動カム27はE方向へ回動する。し
かし、レバー31のロツクピン33は、プランジ
ヤ34aの吸引により、保持突起27gの係止位
置ヲから外れるが、第5図に示すように直ぐにワ
の軌跡を描いて内方寄りの補助突起271に当接
し、プランジヤ34aの吸引が解除されると、保
持突起27hとの係合位置カに移動し、駆動カム
27は再びロツクされる。そこでもう一度プラン
ジヤ34aの吸引及び解除をくり返すと、ロツク
ピン33は保持突起27hから外れて、駆動カム
27がE方向へ回動され、さらに駆動カム27の
歯がフライホイール4上のギア6とかみ合うこと
により回動が続けられる。その後、ロツクピン3
3は第5図中イの位置に戻り、第8図a,bに示
すように駆動カム27をロツクさせる。ここで、
補助突起271と保持突起27hは、所謂キユー
及びレビユー動作をさせるためのものであるが、
詳しい説明は省略する。
上記作動において駆動カム27がE方向に回動
すると、ヘツドベース17はばね19による付勢
と、ヘツドベースカム27cによりA方向へ移動
され、またピンチローラ7,8もストツプ状態の
位置に戻される。
第9図および第10図a,bはリバースプレイ
の動作を示すもので、第9図はリバースプレイに
移行する途中を示し、第10図a,bはリバース
プレイ状態を示すものである。第9図、第10図
bはシヤーシ1の裏側から見た図であり、第10
図aはシヤーシ1の表側から見たシヤーシ1を除
いた図である。ここでリバースプレイ状態とは、
第1図において、テープが左方向へ走行し、録音
または再生動作をする状態をいう。
第8図a,bに示すストツプ状態からリバース
プレイさせるときにも、ソレノイド34を励磁さ
せ、プランジヤ34aを吸引させる。ただし、こ
の場合の吸引時間はノーマルプレイの場合よりも
長くとる。プランジヤ34aを吸引するとレバー
31は軸32中心に第9図中F方向へ回動し、ロ
ツクピン33が駆動カム27の保持突起27fか
ら外れ、駆動カム27は巻ばね29の付勢により
第9図中E方向へ回動する。さらに、駆動カム2
7の歯はフライホイール4上のギア6とかみ合う
ので回動を続ける。レバー31がF方向へ回動す
ると、レバー31の先端は切換レバー24の駆動
ピン26に当接し、これをさらにD方向へ押圧す
る。プランジヤ34aを吸引する時間が長いの
で、駆動ピン26が押圧されている時間が長く、
第5図において、駆動ピン26はヘからリの位置
へ円弧を描いて移動し、ガイドカム27jの端に
当接する。そして駆動カム27の回動に伴なつて
駆動ピン26はガイドカム27jに沿つて通路2
7mに導かれる。プランジヤ34aは、駆動ピン
26がガイドカム27jに当接した後、吸引が解
除され、ロツクピン33は第5図中ハより先のニ
の位置にてガイド面27eに摺接する状態に戻
る。駆動カム27の回動により、やがて第10図
bに示すようにロツクピン33は保持突起27g
に当接し、駆動カム27は停止する。このとき、
駆動ピン26は通路27mの終端よりやや手前の
第5図中ルの位置に保持される。駆動ピン26が
通路27mを通過することにより、切換レバー2
4は、ばね25に抗して、第10図に示すように
D方向に移動される。ヘツドベース17はノーマ
ルプレイと同様に、ヘツドベースカム27cによ
つてB方向へ移動し、ピンチローラ7,8も巻ば
ね15,16を介して、キヤプスタン2,3方向
へ押圧される。ところが、第10図bに示すよう
に切換レバー24はD方向へ移動しているので、
ピン13の移動方向へはストツパ24cが対向し
ているが、ピン14にはストツパ24dは対向し
ておらず、ヘツドベース17のB方向への移動に
対し、ピン13の移動はピン13がストツパ24
cに当接することで阻止される。したがつて、ピ
ンチローラ7はキヤプスタン2に当接せず、ピン
チローラ8がキヤプスタン3に圧接し、テープは
キヤプスタン3とピンチローラ8とで挟持され
て、第1図左方向へ送られる。
また、切換レバー24の切欠き24eには回転
ヘツド20の台座21に軸着された扇形歯車23
の腕部23aが挿通されており、上記のように切
換レバー24が第10図bに示すようにD方向に
移動することにより、腕部23aは同一方向であ
る第3図中D方向に押圧され、回転ヘツド20は
歯車22を介して180°回転される。この状態で、
リバースプレイの録音または再生動作が可能とな
る。
リバースプレイの状態からストツプ状態に戻す
には前記したノーマルプレイからの場合と同様に
プランジヤ34aの吸引及び解除を2度くり返
す。すると、レバー31のロツクピン33は、駆
動カム27の保持突起27g及び27hから外
れ、駆動カム27は第10図b中E方向に回動す
る。したがつて、上記した通りヘツドベース17
及びピンチローラ7,8はA方向に移動する。さ
らに、ロツクピン33が保持突起27fに当接し
て駆動カム27をロツクする。駆動カム27のE
方向への回動に伴なつて、駆動ピン26は第5図
ルの位置からヨを経由してホに戻る。駆動ピン2
6がルの位置から移動し、ガイドカムに27jか
ら離れると、切換レバー24は、ばね25によつ
て、C方向に移動される。切換レバー24がC方
向に移動することにより、切欠き24eに挿通さ
れた扇形歯車23の腕部23aもC方向に移動さ
れ、回転ヘツド20が180°回転されて元の状態に
戻る。
このように、ノーマルプレイ状態からでも、リ
バースプレイ状態からでも、ストツプ状態に戻つ
たときには、切換レバー24は、常にC方向に位
置されている。
次に、アーム36,37の動作について説明す
る。
第11図〜第15図はアーム36,37の動作
状態を示すもので、第11図および第14図はス
トツプ状態におけるアーム36,37の状態をシ
ヤーシ1の表側からシヤーシ1部分を除いて見た
図であり、第12図、第13図および第15図は
プレイ状態におけるアーム36,37の状態をシ
ヤーシ1の表側からシヤーシ1部分を除いて見た
図である。
オートリバーステープレコーダがノーマルプレ
イ状態前のストツプの状態にあり、アーム36,
37が第11図の状態にあるとする。即ち、第1
アーム37はばね40により図中H方向に付勢さ
れており、第1アーム37の端部37bがストツ
パ39cに当接することにより、その回動が阻止
されている。またもう一方の第2アーム36の端
部36aには、一端が第1アーム37の端部37
aに掛止されたばね38の他端が掛止されてお
り、アーム36はJ方向へわずかな付勢力を受け
ており、端部36bがストツパ39aに当接する
ことで回動が阻止されている。
この状態から、ノーマルプレイ状態に操作され
ると、第12図に示すようにヘツドベース17の
押圧片17eはB方向に移動し、この押圧片17
eが第2アーム36に当接し、さらに第2アーム
36をH方向に回動させる。切換レバー24の押
圧子24gは最初わずかにD方向に移動するが、
直ぐ元の位置に戻るので押圧子24gと対向した
第1アーム37は元の位置に保持されたままとな
る。再びストツプ状態に戻るときは、押圧片17
eがA方向に移動し、それに伴なって、第2アー
ム36はJ方向に回動し、第11図の状態とな
る。
次に、第11図のストツプ状態から、リバース
プレイ状態に操作されると、第13図に示すよう
に押圧片17eのB方向への移動に伴なつて、第
2アーム36がH方向に回動されるとともに、押
圧子24gがD方向に移動するので第1アーム3
7はJ方向に回動される。ばね40は最初第1ア
ーム37をH方向に付勢しているが第1アーム3
7のJ方向への回動が進むと、ばね40は第1ア
ーム37の回動中心(軸42)を通過する。する
と、ばね40は第1アーム37にJ方向への付勢
力を与えるようになる。第1アーム37はばね3
8によつてH方向へも付勢されており、第1アー
ム37にはこのばね38によるH方向への付勢力
がばね40によるJ方向への付勢力を優るように
与えられているが、押圧子24gに第1アーム3
7が当接することでH方向への回動は阻止されて
いる。このとき、第1アーム37の端部aはリー
フスイツチ41の押圧部41aを押圧し、リーフ
スイツチ41の各接点を接触させ、ON状態とし
ている(第13図参照)。
このリバースプレイ状態からストツプ状態に戻
るように操作されると、第14図に示すように押
圧片17eはA方向に移動し、第2アーム36は
J方向へ回動する。また、押圧子24gもC方向
へ戻るが、前記駆動カム27のヘツドベースカム
27c及びガイドカム27jの形状から、ヘツド
ベース17の移動が切換レバー24の移動より早
く行なわれるようにされており、押圧片17eが
A方向へ移動してから押圧子24gがC方向へ移
動する。したがつて、第2アーム36はJ方向に
回動して戻るが、第1アーム37はばね40によ
る付勢により、H方向へは回動せず、逆にJ方向
に回動し、第1アーム37は、その端部37aが
ストツパ39bに当接した状態で保持される(こ
の状態でばね40の第1アーム37に対するJ方
向への付勢は、ばね38によるH方向への付勢よ
り優るように設定されている。)。
このストツプ状態から、再びリバースプレイ状
態に操作されると、押圧片17eはB方向に移動
し、第2アーム36はH方向に回動される。これ
に伴ない、ばね38が第1アーム37をH方向に
回動させようとする力が大きくなり、第1アーム
37を引張つてH方向に回動させようとするが、
押圧子24gがD方向へ移動するのでD方向へ押
圧されて、第13図のリバースプレイ状態とな
る。この状態からストツプ状態に戻すと、前記し
たように、第1アーム37がストツパ39bに当
接して保持され、第14図の状態となる。
さらに、第14図のストツプ状態からノーマル
プレイ状態に操作されると、押圧片17eはB方
向に移動し、第2アーム36がH方向に回動され
る。この場合には、押圧子24gはD方向へはほ
とんど移動しないので、ばね38の第1アーム3
7をH方向へ回動させる力が、ばね40が第1ア
ーム37をJ方向に回動させる力よりも大きくな
ると、第1アーム37はH方向へ回動される。そ
して、ばね40が軸42上を通過すると、第1ア
ーム37は、ばね40からH方向への回動力を与
えられて、第1アーム37の端部37bがストツ
パ39cに当接するまで回動する。第1アーム3
7がH方向へ回動することにより、リーフスチツ
チ41の各接点は離れ、OFF状態となり、第1
2図と同状態である第15図の状態となる。この
ノーマルプレイ状態からストツプ状態へ戻る動作
は前記したノーマルプレイ状態からストツプ状態
へ戻る場合と同じであり、第11図の状態とな
る。
以上のように、ノーマルプレイ状態及びノーマ
ルプレイ状態からストツプ状態となつたときに
は、第1アーム37はその端部37bがストツパ
39cに当接した位置で保持され、リーフスイツ
チ41はOFF状態とされている。また、リバー
スプレイ状態及びリバースプレイ状態からストツ
プ状態となつたときには、第1アーム37はJ方
向に回動され、リーフスイツチ41がONとなる
位置に保持される。なお、上記においては、第2
アーム36を設け、このアーム36にばね38を
掛止させたが、アーム36を省略し、ばね38を
ヘツドベース17に掛止させても同様の動作をさ
せることができる。
〔考案の効果〕
以上のように、本考案によれば、ヘツドベース
によってキヤプスタン方向に移動される一対のピ
ンチローラに、切換レバーを移動することによ
り、この切換レバーに設けられたストツパを交互
に対向させて、一対のピンチローラのキヤプスタ
ン方向への移動を交互に阻止するようにしたの
で、一対のピンチローラの駆動を1つの切換レバ
ーで行なえるようになり、この切換レバーの駆動
機構も1組で足り、機構を簡素かつ小型にでき
る。特にソレノイドによつて駆動カムを制御すれ
ば、ソレノイドの吸引時間を変えるだけでノーマ
ルプレイとリバースプレイの切換えができ、電気
的制御も簡単になる。また、切換レバーの一方向
への移動により回動し保持され、一方切換レバー
の他方向への移動によつて逆方向に回動され保持
されるアームを設けたので、切換レバーの移動方
向即ち、テープの走行方向によつてアームの保持
位置が変わりこのアームによつてON、OFFする
スイツチにより、テープ走行方向を検出するとと
もに磁気ヘツドが離反する直前のテープ走行方向
を検出するようにしたので、録音または再生中の
テープ走行方向の表示をすることができ、タイマ
ー等による自動録音の際、断続的な録音であつて
も、テープ走行方向を連続的に選択させることが
できる等、簡単な機構によつて種々の動作を可能
にする。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の1実施例を示し、第1図はオー
トリバーステープレコーダの主要部を示す正面
図、第2図は第1図の一部の側面図、第3図は第
1図の一部の平面図、第4図はシヤーシの裏側の
機構をシヤーシの表側から透視した正面図、第5
図は駆動カムの背面を示す拡大図、第6図a,b
はストツプ状態を示す動作説明図、第7図a,b
はノーマルプレイ状態を示す動作説明図、第8図
a,bはストツプ状態を示す動作説明図、第9図
はリバースプレイに移行する状態を示す動作説明
図、第10図a,bはリバースプレイ状態を示す
動作説明図、第11図〜第15図はアームの状態
を示す動作説明図である。 1:シヤーシ、2,3:キヤプスタン、7,
8:ピンチローラ、15,16:巻ばね、17:
ヘツドベース、17c,17d:押圧突起、2
0:回転ヘツド(磁気ヘツド)、24:切換レバ
ー、24c,24d:ストツパ、26:駆動ピ
ン、27:駆動カム、31:レバー、33:ロツ
クピン、34:ソレノイド、36:アーム、3
7:アーム、38,40:ばね、41:リーフス
イツチ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 相反する方向へ回転する一対のキヤプスタン
    と、各キヤプスタンに対向する一対のピンチロー
    ラと、磁気ヘツドをテープに近接離反させるヘツ
    ドベースとが、シヤーシ上に備えられたオートリ
    バーステープレコーダにおいて、前記ヘツドベー
    スには磁気ヘツドの近接時にばねを介して各ピン
    チローラを対応するキヤプスタン方向へ押圧する
    一対の押圧部が設けられ、前記ピンチローラの対
    応するキヤプスタン方向への移動を阻止する各ピ
    ンチローラに対応したストツパを有し、該一対の
    ストツパが各ピンチローラの対応するキヤプスタ
    ンへの接近を阻止する位置へ交互に変位すること
    ができるように移動自在に設けられた切換レバー
    と、該切換レバーを前記移動方向へ移動させる駆
    動部材と、シヤーシに回動自在に支持され、前記
    切換レバーのいずれか一方向への移動に伴なつて
    回動し保持され、一方切換レバーの他方向への移
    動に伴なつて逆方向へ回動し保持されるアーム
    と、前記アームの保持位置を検知する検知部材を
    備えたことを特徴とするオートリバーステープレ
    コーダ。
JP12677484U 1984-08-21 1984-08-21 オ−トリバ−ステ−プレコ−ダ Granted JPS6140741U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12677484U JPS6140741U (ja) 1984-08-21 1984-08-21 オ−トリバ−ステ−プレコ−ダ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12677484U JPS6140741U (ja) 1984-08-21 1984-08-21 オ−トリバ−ステ−プレコ−ダ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6140741U JPS6140741U (ja) 1986-03-14
JPH0348741Y2 true JPH0348741Y2 (ja) 1991-10-17

Family

ID=30685446

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP12677484U Granted JPS6140741U (ja) 1984-08-21 1984-08-21 オ−トリバ−ステ−プレコ−ダ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS6140741U (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPS6140741U (ja) 1986-03-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPS5856166B2 (ja) テ−プレコ−ダ
JPH0614297Y2 (ja) オートリバース式テープレコーダのテープ走行方向制御装置
JPS624919Y2 (ja)
JPS6055894B2 (ja) 記録再生装置
JPH0348741Y2 (ja)
JPH0418097Y2 (ja)
EP0215627B1 (en) Auto-reverse tape recording apparatus
US4656321A (en) Three position switch and switching device for a magnetic-tape-cassette apparatus
JPH0636502Y2 (ja) 磁気テープカセット装置の切換装置
JPH0348732Y2 (ja)
JPH0548250Y2 (ja)
JPH0337157Y2 (ja)
JPH0621064Y2 (ja) テ−プレコ−ダのテ−プ走行方向反転装置
JPS6029063Y2 (ja) テ−ププレヤにおけるレバ−操作機構
JPH0621063Y2 (ja) テ−プ走行装置におけるピンチロ−ラ駆動装置
JPH0516645Y2 (ja)
JPH0516644Y2 (ja)
JP2667843B2 (ja) テープレコーダ
JPH0422422Y2 (ja)
JPS5932052Y2 (ja) 押釦装置
JPH0450573Y2 (ja)
JPH0422420Y2 (ja)
JP3008528B2 (ja) テーププレーヤ
JPS6040977Y2 (ja) カセツトテ−プレコ−ダに於けるヘツド基板の操作装置
JPH082818Y2 (ja) 音響再生装置