JPH034847Y2 - - Google Patents

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JPH034847Y2
JPH034847Y2 JP1985161924U JP16192485U JPH034847Y2 JP H034847 Y2 JPH034847 Y2 JP H034847Y2 JP 1985161924 U JP1985161924 U JP 1985161924U JP 16192485 U JP16192485 U JP 16192485U JP H034847 Y2 JPH034847 Y2 JP H034847Y2
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hub
crankshaft
rubber
outer hub
stoppers
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案はトーシヨナルダンパに関し、特に、
トルク変動を吸収することのできるトーシヨナル
ダンパに関するものである。
〔従来技術および解決しようとする課題〕
従来、トーシヨナルダンパにあつては、第3図
に示すように内燃機関のクランクシヤフト(図示
せず)が嵌入する通孔19を有する内側ハブ11
の外周に、外周にゴム14を介して慣性質量であ
る外側ハブ12が設けられているスリ−ブ16が
圧入されている。
そして、この外側ハブ12の外周にはクランク
シヤフトの駆動力をジエネレータ等の補器に伝達
するためのVベルト等の駆動ベルト用の溝が設け
られ、この溝には断面が単一の台形となつている
Vベルト用のV溝12aや、断面がV形の複数の
畝状部を有するVベルト用のポリV溝12bがあ
る。
この場合、前記ゴム14は外側ハブ12とスリ
−ブ16との固着用の接着材として薄層の状態で
加硫接着などにより設けられている。
一般に、機関運転中においては、クランクシヤ
フトは主としてその捩り振動と、シリンダ内の爆
発による角度変動などのトルク変動とにより均一
な回転をしておらず、しかも、薄層状の接着材層
としてのゴム14は、これらの振動や変動の吸収
能力はない。
この場合、捩り振動は外側ハブが振動リングと
しての機能を発揮するので吸収することができる
が、トルク変動は直接に外側ハブ12に伝達して
しまい、Vベルトの張力や速度が大きく、または
頻繁に変動し、したがつて、Vベルトが早期に破
損してしまうという問題点を有していた。
この考案の目的は、クランクシヤフトの捩り振
動とトルク変動とを吸収し、Vベルトの早期破損
の防止を図り、その寿命を大幅に改善することの
できるトーシヨナルダンパを提供することにあ
る。
〔課題を解決するための手段〕
上記の目的を達成するためにこの考案は、クラ
ンクシヤフトと一体に回転する内側ハブの外側
に、ダンバゴムを介して振動リングを配設すると
とともに、軸受を介して外周に駆動ベルト用の溝
を有する環状の外側ハブを回転可能に配設し、前
記内側ハブの外面と、前記外側ハブの内面とに、
円周方向に所定の間隔をおいて複数のストツパを
それぞれ突設して、内側ハブに設けたストツパ間
に外側ハブに設けたストツパをそれぞれ位置させ
て、内側ハブに対する外側ハブの円周方向の最大
のずれを規制し、さらに、前記外側ハブと内側ハ
ブとの間に変動吸収ゴムを介在させたことを特徴
とするトーシヨナルダンパを構成したものであ
る。
〔作用〕
この考案は上記の手段を採用したことにより、
クランクシヤフトと一体に内側ハブが回転し、こ
の回転は変動吸収ゴムを介して外側ハブに伝達さ
れ、この時、クランクシヤフトに生じた捩り振動
およびトルク変動は振動リングおよび変動吸収ゴ
ムで吸収され、軸受で支持された外側ハブは円滑
に回転する。
また、クランクシヤフトに過大なトルク変動が
生じた際には、内側ハブに対して外側ハブが円周
方向に大きく変位するが、内側ハブおよび外側ハ
ブに設けたストツパが当接する以上の変位は確実
に規制されることになる。
〔実施例〕
以下、図面に示すこの考案の実施例について説
明する。
第1図および第2図にはこの考案によるトーシ
ヨナルダンパが示されている。
この考案によるトーシヨナルダンパにあつて
は、内燃機関のクランクシヤフトが嵌入する通孔
9を有する円筒状の内側ハブ1の外周に軸受10
を介して環状の外側ハブ2が回転可能に設けられ
ている。
なお、15,16は軸受10が離脱するのを阻
止する止め輪である。
また、前記外側ハブ2の内周面の一部を大径に
形成することで外側ハブの一部を延長部2cに形
成して、この延長部2cと前記内側ハブ1との間
で環状の空所を形成してある。
一方、前記内側ハブの外周面のうちの前記軸受
10が設けられている部分と、前記空所を形成し
ている部分との間の部分は、円周方向に所定の間
隔をおいて複数のストツパ13,13、……が突
設され、一方、このストツパ13,13、……に
対応する前記外側ハブ2の内周面の部分にも、前
記各ストツパ13,13、……の間に位置するス
トツパ13,13、……がそれぞれ突設されてい
る。
したがつて、前記外側ハブ2と内側ハブ1とは
両ストツパ13,13、……が当接する範囲内に
おいて円周方向に相対的に回動可能となつてい
る。
また、前記外側ハブ2の外周面には、クランク
シヤフトの駆動力を補器に伝達するためのVベル
ト用のV溝2aおよびポリV溝2bが円周方向に
設けられている。
そして、前記内側ハブ1と外側ハブ2の延長部
2cとの間で形成された環状の空所内には、変動
吸収部材としての環状の変動吸収ゴム4が、その
内周および外周に加硫接着によるスリ−ブ7,8
がそれぞれ固着された状態で圧入され、クランク
シヤフトの角度変動などのトルク変動の吸収を図
つている。
なお、前記変動吸収ゴム4の内周と外周とにス
リーブ7,8をそれぞれ用しているために変動吸
収ゴム4の成形用の型は、その厚み分だけ小型の
もので良いという利点を有している。
さらに、前記内側ハブ1の外周には、外周にゴ
ム5を介して振動リング3が設けられているスリ
ーブが圧入され、この振動リング3は主にクラン
クシヤフトからの捩り振動を振動リング3自体の
慣性質量を利用して吸収するようになつている。
なお、前記振動リング3の内側に位置するスリ
ーブ6と前記変動吸収ゴム4の内側に位置するス
リーブ7とを一体に形成し、さらにダンパゴム5
と変動吸収ゴム4とを一体に形成することによ
り、組立てを容易にすることができるものであ
る。
つぎに上記のように構成したものの作用につい
て説明する。
上記のように構成したものをクランクシヤフト
に取付けたのちにクランクシヤフトを回転する
と、内側ハブ1、外側ハブ2、振動リング3およ
び変動吸収ゴム4が一体に回転する。
この場合、クランクシヤフトからの捩り振動は
慣性質量である振動リング3で減衰され、一方、
トルク変動は変動吸収ゴム4自体が回転方向に弾
性を発揮するので、変動吸収ゴム4で吸収され、
これらによつて、前記外側ハブ2の外周面に設け
たV溝2aおよびポリV溝2bに巻回したVベル
トに付与される張力と回転速度との変動が実質的
に減少されることとなる。
しかも、この時、外側振動ハブ2は軸受10で
支持されているので、内側ハブ1、すなわち、ク
ランクシヤフトの軸心と、外側ハブ2の軸心とが
つねに一致した状態で外側ハブ2が回転され、V
ベルトを介して補器に回転力を確実に伝達するも
のである。
そして、クランクシヤフトに過大なトルク変動
が生じた際には、前記変動吸収ゴム4が破断する
ような前記内側ハブ1と外側ハブ2との円周方向
のずれが生じる恐れがある。
しかしながら、前記内側ハブ1の外周面には円
周方向に所定の間隔を置いて突設した複数のスト
ツパ13,13、……が設けられ、また、前記外
側ハブの内周面にも円周方向に所定の間隔を置い
て突設した複数のストツパ13,13、……が設
けられて、各ストツパ13,13、……が、相手
側のストツパ13,13、……間に位置するよう
に構成されているので、外側ハブ2と内側ハブ1
との円周方向のずれは、ストツパ13,13、…
…どうしが当接する以上になることはまつたくな
い。
これによつて、変動吸収ゴム4の破断は確実に
防止されるものである。
なお、前記変動吸収ゴム4の形状として断面が
ほぼ台形のものについて記載したが、変動吸収ゴ
ムがトルク変動を十分吸収するものであれば、そ
の形状は特に限定するものではない。
また、一般にトルク変動の伝達効率を下げるた
めには、変動吸収ゴムのゴム硬度は極力低いこと
が好ましいが、一方、補器の駆動トルクでゴムが
破損しない程度の硬度が必要であり、したがつ
て、ゴム硬度はこれらの兼ね合いで適宜決められ
るものである。
〔考案の効果〕
この考案は前記のように構成したことにより、
クランクシヤフトで発生する捩り振動およびトル
ク変動は確実に吸収されるので、Vベルトには実
質上ほとんど張力や回転速度の変動が伝達される
ことはなく、そのためにVベルトの早期破損が防
止されて、Vベルトの寿命を長持ちさせることが
できる。
また、クランクシヤフトに過大なトルク変動が
生じた場合には、クランクシヤフトと一体の内側
ハブに対する外側ハブの円周方向の最大のずれ
は、内側ハブおよび外側ハブに設けたストツパど
うしが当接することで決定されて、それ以上のず
れが生じることはまつたくないので、内側ハブと
外側ハブとの間に位置している変動吸収ゴムが破
断する恐れもまつたくない。
これらによつて、長期間に渡つて安定してVベ
ルトを介して回転力を伝達することができるとい
う効果を有している。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図はこの考案によるトーシヨ
ナルダンパを示し、第1図は概略縦断面図、第2
図は第1図のA部における内側ハブと外側ハブと
の関係を示す概略図、第3図は従来のトーシヨナ
ルダンパを示す概略縦断面図である。 1,11……内側ハブ、2,12……外側ハ
ブ、2a,12a……V溝、2b,12b……ポ
リV溝、2c……延長部、3……振動リング、4
……変動吸収ゴム、5……ダンパゴム、6,7,
8……スリーブ、9,19……通孔、10……軸
受、13……ストツパ、14……ゴム、15,1
6……止め輪。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. クランクシヤフトと一体に回転する内側ハブ1
    の外側に、ダンパゴム5を介して振動リング3を
    配設するととともに、軸受10を介して外周に駆
    動ベルト用の溝2a,2bを有する環状の外側ハ
    ブ2を回転可能に配設し、前記内側ハブ1の外面
    と、前記外側ハブ2の内面とに、円周方向に所定
    の間隔をおいて複数のストツパ13,13……を
    それぞれ突設して、内側ハブ1に設けたストツパ
    13,13……間に外側ハブ2に設けたストツパ
    13,13……をそれぞれ位置させて、内側ハブ
    1に対する外側ハブ2の円周方向の最大のずれを
    規制し、さらに、前記外側ハブ2と内側ハブ1と
    の間に変動吸収ゴム4を介在したことを特徴とす
    るトーシヨナルダンパ。
JP1985161924U 1985-10-22 1985-10-22 Expired JPH034847Y2 (ja)

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JP1985161924U JPH034847Y2 (ja) 1985-10-22 1985-10-22

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JP1985161924U JPH034847Y2 (ja) 1985-10-22 1985-10-22

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JPS6269647U JPS6269647U (ja) 1987-05-01
JPH034847Y2 true JPH034847Y2 (ja) 1991-02-07

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JP1985161924U Expired JPH034847Y2 (ja) 1985-10-22 1985-10-22

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Families Citing this family (1)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2526946Y2 (ja) * 1989-06-30 1997-02-26 富士機工株式会社 ダンパープーリー

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JPS5845460B2 (ja) * 1975-07-04 1983-10-11 大日本インキ化学工業株式会社 シ−トセイケイヨウエチレン / サクサンビニルキヨウジユウゴウタイソセイブツ

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JPS57200739U (ja) * 1981-06-16 1982-12-21
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JPS6269647U (ja) 1987-05-01

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