JPH0348450Y2 - - Google Patents

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JPH0348450Y2
JPH0348450Y2 JP3364887U JP3364887U JPH0348450Y2 JP H0348450 Y2 JPH0348450 Y2 JP H0348450Y2 JP 3364887 U JP3364887 U JP 3364887U JP 3364887 U JP3364887 U JP 3364887U JP H0348450 Y2 JPH0348450 Y2 JP H0348450Y2
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back pressure
rotating
stationary
pressure relief
seal ring
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は特に高圧、高温流体の軸封に好適なメ
カニカルシールに関する。
〔従来の技術〕
高圧、高温流体を有効に密封できる信頼性のき
わめて高いメカニカルシールとして、静止密封環
と回転密封環とを密封端面で摺接させるととも
に、例えば回転密封環の背面部において空気が熱
膨張して背圧が高くなつた場合に生じる回転密封
環の飛び出しや、回転密封環とこの回転密封環を
嵌合している回転リテーナとの間に介装したOリ
ングから高圧液が万一前記背面部に混入した場合
に生じる回転密封環の飛び出しを防止するため
に、回転側リテーナに背圧逃し通路を形成した構
成のものが本考案出願人によつてすでに提供され
ている(特公昭61−60307公報)。
このメカニカルシールでは、回転密封環の背面
部の空気が熱膨張した時に背圧逃し通路を介して
排出され、また、高圧液がOリングから背面部に
侵入したとしても、この高圧液を背圧逃し通路か
ら排出させることができるから、回転密封環の飛
び出しを確実に防止できる優れた機能を有してい
る。
〔考案が解決しようとする問題点〕
しかし、前記従来のメカニカルシールでは、何
らかの原因で背圧逃し通路の出口から高圧液体が
逆流して背面部に侵入し、回転密封環を飛び出さ
せる問題点がある。
本考案はこのような従来技術の問題点を解決す
るためになされたもので、万一、背圧逃し通路の
出口から高圧液体が逆流したとしても、背面部へ
の侵入を確実に阻止して回転密封環の飛び出しを
防止することができるメカニカルシールを提供す
ることを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
本考案に係るメカニカルシールは、静止側リテ
ーナと回転側リテーナに形成した背圧逃し通路の
少なくとも一方に背圧逃し方向に開弁可能な逆止
弁を設けたものである。
〔作用〕
本考案においては背圧逃し通路の出口から高圧
液体が逆流したとしても、背圧逃し方向に開弁可
能な逆止弁によつて、静止密封環と回転密封環の
少なくとも一方に高い背圧が負荷されるのを阻止
する。
〔実施例〕
第1図は本考案に係るメカニカルシールの一実
施例を示す半截断面図であり、図において1は例
えば撹拌機の回転軸で、Xはモータ側(低圧側)、
Yは撹拌槽側(高圧、高温側)を示し、ケーシン
グ2と保持部材3の中心部に回転自在に設けら
れ、この回転軸1とケーシング2および保持部材
3との環状空間部4に本考案のメカニカルシール
が装着されている。
このメカニカルシールは回転密封環5、回転側
リテーナ6、静止密封環7、静止側リテーナ8を
有し、回転側リテーナ6は回転軸1に同時回転可
能に外嵌され、かつ内周部に形成した環状溝にO
リング9を嵌合し、このOリング9を回転軸1の
外周に圧接させることで両者1,5間のシール性
を確保して液密に構成している。
回転密封環5は回転側リテーナ6の外周部にお
ける静止側リテーナ8との対向面側に形成した環
状溝10に嵌合保持され、内外周部にOリング1
1A,11Bを介設し両者5,6間のシール性を
確保して液密に構成しており、回転側リテーナ6
には回転密封環5の背面部空間12と環状空間部
4の低圧側Xとを連通させる背圧逃し通路13を
形成し、その出口13A側に逆止弁14を介設し
ている。
静止密封環7は静止側リテーナ8の外周部にお
ける回転側リテーナ6との対向面側に軸移動のみ
可能に嵌合保持され、外周部と背面部にOリング
15A,15Bを介設して両者7,8間のシール
性を確保して液密に構成しており、静止側リテー
ナ8と保持部材3との間および保持部材3とケー
シング2との間にそれぞれOリング16A,16
Bを介設してシール性を確保し液密に構成してい
る。そして、圧縮状態のコイルスプリング17に
より静止側リテーナ8を介して静止密封環7を回
転密封環5に常時押圧し、両者5,7の密封端面
5A,7Aが摺接する。また、静止側リテーナ8
には静止密封環7の背面部空間18と環状空間部
4の低圧側Xとを連通させる背圧逃し通路19を
形成し、その出口19Aに逆止弁14を介設して
いる。
逆止弁14は、第2図に拡大して示すように、
コーン状弁体14A、圧縮状態のコイルスプリン
グ14Bおよび押えねじ14Dとからなり、背圧
逃し通路13,19の出口13A,19Aにそれ
ぞれ介設され、コーン状弁体14Aはコイルスプ
リング14Bにより背圧逃し通路13,19に形
成した弁座20に常時押圧され、押えねじ14D
に軸方向の通路14dを形成している。したがつ
て、逆止弁14は背圧逃し方向(矢印A)にのみ
開弁する。
21は導液通路で、この導液通路21から環状
空間部4の低圧側Xに低圧液体を導入して封液す
る。
22は静止側シール部材でケーシング2の内周
部開口に取付けられ、回転軸1に同時回転可能に
取付けられている回転側シール部材23に摺接し
て液封を行う。
前記構成において、環状空間部4の高圧、高温
側Yの高圧、高温液体によつて回転密封環5およ
び静止密封環7における背面部空間12,18の
空気が高温化され熱膨張しても、この熱膨張した
空気が背圧逃し通路13,19に介設されている
逆止弁14のコーン状弁体14Aをコイルスプリ
ング14Bのばね力に抗して押し戻して開弁さ
せ、背圧逃し通路13,19の出口13A,19
A、つまり押えねじ14Dの軸方向通路14dか
ら環状空間部4の低圧側Xに吐出されて背面部空
間12,18を低圧保持する。したがつて、回転
密封環5と静止密封環7が回転側リテーナ6と静
止側リテーナ8から飛び出す不都合を防止でき
る。
一方、環状空間部4の高圧、高温側Yの高圧、
高温液体が万一、Oリング11A,15Aから背
面部空間12,18に侵入したとしても、この侵
入した高圧、高温液は前記膨張空気と同様に背圧
逃し通路13,19に介設されている逆止弁14
を開弁させ、押えねじ14Dの軸方向通路14d
から環状空間部4の低圧側Xに吐出されるから、
高温、高圧液体による回転密封環5と静止密封環
7の飛び出しが防止される。
他方、例えば前述のように高圧、高温側Yから
低圧側Xに高圧、高温液体が移動することによつ
て、圧力がX>Yに逆転して、X側の高圧液体が
背圧逃し通路13,19の出口13A,19A、
つまり押えねじ14Dの軸方向通路14dから逆
流したとしても、この高圧液体によつて逆止弁1
4がさらに強固に閉弁され、高圧液体が背面部空
間12,18に侵入して、回転密封環4と静止密
封環7に高い背圧が負荷されるのを阻止し、両密
封環4,7の飛び出しを防止する。
前記実施例では両背圧逃し通路13,19のそ
れぞれに逆止弁14を介設して説明しているが、
本考案は前記実施例にのみ限定されるものではな
く、いずれか一方の背圧逃し通路13又は19に
のみ逆止弁14を介設しても前記実施例と同様の
効果を奏する。また、逆止弁14の弁体14Aを
球状に形成してもよい。
〔考案の効果〕
本考案によれば背圧逃し通路の少なくとも一方
に背圧逃し方向に開弁可能な逆止弁を設けた構成
としているから、万一背圧逃し通路の出口から高
圧液体が逆流したとしても、逆止弁によつて静止
密封環と回転密封環の少なくとも一方に高い背圧
が負荷されるのを確実に阻止して飛び出しを防止
できる利点を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係るメカニカルシールの一実
施例を示す半截断面図、第2図は同要部の拡大断
面図である。 5……回転密封環、5A,7A……密封端面、
6……回転側リテーナ、7……静止密封環、8…
…静止側リテーナ、13,19……背圧逃し通
路、14……逆止弁。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 静止側リテーナに嵌合した静止密封環と回転側
    リテーナに嵌合した回転密封環とを密封端面で摺
    接させるとともに、前記両リテーナのそれぞれに
    静止密封環と回転密封環の背圧逃し通路を形成し
    たメカニカルシールにおいて、前記背圧逃し通路
    の少なくとも一方に背圧逃し方向に開弁可能な逆
    止弁を設けたことを特徴とするメカニカルシー
    ル。
JP3364887U 1987-03-06 1987-03-06 Expired JPH0348450Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3364887U JPH0348450Y2 (ja) 1987-03-06 1987-03-06

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3364887U JPH0348450Y2 (ja) 1987-03-06 1987-03-06

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Publication Number Publication Date
JPS63141368U JPS63141368U (ja) 1988-09-19
JPH0348450Y2 true JPH0348450Y2 (ja) 1991-10-16

Family

ID=30841451

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JP3364887U Expired JPH0348450Y2 (ja) 1987-03-06 1987-03-06

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7164490B2 (ja) * 2018-06-08 2022-11-01 株式会社酉島製作所 分割型メカニカルシール

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JPS63141368U (ja) 1988-09-19

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