JPH0348320Y2 - - Google Patents

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JPH0348320Y2
JPH0348320Y2 JP1984034902U JP3490284U JPH0348320Y2 JP H0348320 Y2 JPH0348320 Y2 JP H0348320Y2 JP 1984034902 U JP1984034902 U JP 1984034902U JP 3490284 U JP3490284 U JP 3490284U JP H0348320 Y2 JPH0348320 Y2 JP H0348320Y2
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JP
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tunnel
air
flexible membrane
exhaust duct
dust
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JP1984034902U
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JPS60148400U (ja
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、トンネルの横断面形状に拡開する可
撓性の膜から成るトンネル密閉化装置に関する。
トンネル或いは坑道掘削工事においては、掘削
時に発生する粉塵、壁面仕上時に生ずるコンクリ
ート粉塵、その他ガス等がトンネル内に充満す
る。そしてこれらの粉塵は、適当上処理されない
と、坑道内に拡散し、作業環境を悪化させ、坑内
通気効率の低下をもたらすことが知られている。
ところで、このような粉塵の処理は、散水処理
も可能であるが、散水によるときは効果が充分で
なく、また散水によつて生じる水の処理がまた必
要となり、実用上問題がある。更には粉塵が生ず
る近傍に集塵機を設置することも考えられるが、
粉塵を含んだ空気を集塵機が吸入するためには大
風量が必要になり、そのため集塵機は高価とな
り、また集塵機がトンネル工事の邪魔になるとい
う問題もある。
本考案の目的は、上記したような粉塵の処理に
適したトンネル密閉化装置を提供しようとするも
のである。すなわちトンネル内の粉塵が発生する
局所を密閉し、密閉された内部空間を負圧にして
粉塵が外部に拡散するのを防止すると共に、負圧
に保つために外部へ排出する排気中に粉塵を浮遊
させてトンネル外へ排出しようとするものであ
る。
そして、本考案によると密閉化装置には可撓性
の膜が適用される。可撓性膜は、トンネル工事の
邪魔になるものであつてはならない。そのため
に、本考案によると可撓性膜は空気が供給される
と拡開して、略トンネルの横断面一杯に拡がるが
空気が抜かれると縮小するように構成される。
トンネル掘削には、坑内通気のために排気ダク
トを必要とするが、ダクトは一般にトンネルの天
井部に敷設される。天井部は掘削作業用の機器の
設置等の障害にならないからである。そして勿論
トンネル内に掘削用の機器、ずり運搬用のコンベ
ヤ等が敷設されていると、これらの機器は通過で
きるように拡開される。本考案では、この排気ダ
クトが有効に利用される。すなわち排気ダクトに
可撓性膜が脱着自在に取付けられる。従つて工事
の進行に合せた排気ダクトの延長作業に同期して
可撓性膜も移動させることができる。勿論可撓性
膜が排気ダクトに取付けられているので、空気が
膜に供給されると、ダクトからトンネル一杯に可
撓性膜は拡がる。そして空気が抜かれると可撓性
膜は排気ダクト外の周囲に縮むことになる。
可撓性膜は、空気が供給されると拡がり、そし
て抜かれると縮小する袋状の単純な型式のものも
考えられるが、本考案によると可撓性膜に次のよ
うな工夫が施されている。すなわち可撓性膜は、
圧力源に連通する空気管が接続され排気ダクトの
外周を取巻くように装着される空気通路からなる
取付手段と、取付手段の空気通路に空気孔によつ
て連通し放射状に設けられた複数本の伸縮可能な
チユーブと、これらのチユーブ間を気密状につな
ぐ可撓性シートとから構成されている。従つて可
撓性膜全体に空気を供給する型式のものに比較し
て、チユーブにだけ供給すると拡開するので、供
給空気量が少くてすみ、拡開速度が速くなる。ま
た複数本のチユーブのうち、1〜2本のチユーブ
に欠損が生じて空気が抜けても、可撓性膜は拡開
して充分実用に耐えることができるという利点も
有する。可撓性膜は、チユーブ材とシート材を別
材質から構成することも可能であるし、また同材
質から構成することも可能である。同材質から構
成するときは、2枚のシートを重ねて、要所を密
着し、チユーブ部分とシート部分とにすることも
できる。
以下本考案の1実施例を添付図面によつて説明
する。第1図は本考案を実施したトンネル密閉化
装置の使用状態を示す側面断面図であり、第2図
は第1図において矢視−でみた図であるが、
これらの図を参照すると、本考案を実施した密閉
化装置は可撓性膜1から成り、この膜1が排気ダ
クト20に取付けられている。すなわち可撓性膜
1はトンネルTの局所に設けられるものであつ
て、図示の例ではトンネルの切羽Cの近傍に設け
られて切羽C部分の空間Sを気密化している。切
羽からは粉塵が発生し、また内燃機関の排気管D
からは排ガスEが出ている。この排気管Dはエア
コンプレツサからの排気であつてもよく、また壁
面仕上用のコンクリート圧送用排気ガスその他で
あつてもよい。
例えばトンネル床面にはレールが敷設されてい
る場合、このレール上にトンネル掘削用機械Mが
走行可能になつている。そして可撓性膜1は、こ
の機械Mの走行の邪魔にならないような形状にな
つている。
可撓性膜1はトンネルTを完全に密閉はしな
い。しかしながら隙間の総面積をA、制御風速を
VとするとQ=V×Aの空気が排気ダクト20か
ら排出とれると、空間Sは、負圧状態に一応保持
され、空間Sから空気、したがつて粉塵が漏れる
ことはない。かくして隙間はあつても考案の所期
の目的は達成される。また、この排気ダクトに小
型、小容量の集塵機を接続して粉塵の局所処理が
可能となる。
可撓性膜1は、第3図および第4図に示されて
いるように、排気ダクト20に着脱自在に取付け
られるようになつている。すなわち可撓性膜1
は、空気通路21を有する取付け手段22を備え
ている。この手段22によつて排気ダクト20の
任意の位置に取付けられる。そして取付け手段2
2の外周の略2分の1周には複数個の伸縮可能な
チユーブ23,23……が放射状に接着剤などで
固着されている。チユーブ23内と、取付け手段
22の空気通路21とは空気孔24によつて連通
している。そしてこの空気通路21は、空気管2
5、3方弁26等を介して図示されない圧力源に
連通されている。
伸縮可能なチユーブ23,23……だけでは、
トンネルを密閉することは不可能である。従つて
本実施例では、これらのチユーブ23,23……
間を埋めるように、可撓性シート27,27がチ
ユーブ間に張設されている。伸縮可能なチユーブ
23,23……と可撓性シート27,27……と
は、相互に別材質から構成されてもよく、或いは
同材質から構成されてもよい。しかしながら、チ
ユーブは、加圧空気が供給されると第4図に示さ
れているように伸びるが、排気されると自力で縮
小して排気ダクト20の周囲に収まるような材質
で構成されるのが望ましい。
次に作用を説明する。可撓性膜1は、圧力空気
が供給されていない状態では縮小していて運搬は
容易である。このような縮小状態にある可撓性膜
を取付け手段22によつて排気ダクト20の所要
位置に取付ける。そして3方弁26を操作して加
圧空気を空気通路21に通す。すると、加圧空気
が空気孔24を通つてチユーブ23,23……に
供給される。この加圧空気によつてチユーブが伸
び、従つて可撓性シート27,27……も第1図
および第4図に示されているように展開する。か
くしてトンネルTの局所(空間S)が密閉状態に
なる。排気ダクト20によつて空間Sの空気を排
気する。すると空間Sは負圧状態になるので、粉
塵Eが可撓性膜1を越えてトンネル内に拡散する
のが防止される。
3方弁26を操作して管28からチユーブ2
3,23……内の空気を抜くと、可撓性膜1が縮
小することは明らかである。
なお排気ダクト20は、トンネルTの天井部に
必ずしも設けられている必要はなく、例えば側壁
部に設けられていてもよいことは明らかである。
更に極論すれば床部分に設けられていてもよい。
ただこのような場合はチユーブに供給される加圧
空気の圧力を高くしてチユーブを棒状に保つ必要
はある。
以上詳述したように、本考案によると、可撓性
膜によつてトンネルの局所を密閉するように構成
されているので、粉塵の拡散効果が散水方式或い
は集塵機のみによる場合に比較して高く、しかも
装置の費用が安い。また可撓性膜によつているの
で、トンネル工事に障害を与えることなく粉塵の
処理ができる。更に本考案によると、可撓性膜自
体にも工夫が施され、排気ダクトに着脱自在にな
つているので、密閉位置を任意に選定できる。ま
た可撓性膜はチユーブを有し、このチユーブに空
気を供排するようになつているので、膜全体に給
排するものに比較して展開或いは縮小に要する空
気量が小さく、従つて展開・縮小が迅速にできる
という効果も有する。さらにチユーブは複数本よ
りなるものであるので、そのうちの1〜2本のチ
ユーブに欠損が生じて空気が抜けても、可撓性膜
は拡開して充分実用に耐えることができる。また
本考案によれば、比較的に小風量の小型集塵機で
処理できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の使用状態を示す側面断面図、
第2図は第1図における矢視−でみた図、第
3図は本考案の1実施例を要部の正面断面図、第
4図は同拡大正面図である。 1……可撓性膜、20……排気ダクト、21…
…空気通路、22……取付け手段、23……伸縮
可能なチユーブ、24……空気孔、27……可撓
性シート、T……トンネル、C……切羽、S……
空間(局所)。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. トンネル内に配置されて該トンネルの局所を密
    閉化するための装置において、排気ダクトに着脱
    自在に取付けられ、圧力空気によつてトンネルの
    横断面形状に拡開し、空気が抜かれると排気ダク
    トの周囲に縮小する可撓性膜から成り、該可撓性
    膜は、圧力源に連通する空気管が接続され排気ダ
    クトの外周を取巻くように装着される空気通路か
    らなる取付け手段と、取付手段の空気通路に空気
    孔によつて連通し放射状に設けられた複数本の伸
    縮可能なチユーブと、これらのチユーブ間を気密
    状につなぐ可撓性シートとから構成されているこ
    とを特徴とするトンネル密閉化装置。
JP3490284U 1984-03-13 1984-03-13 トンネル密閉化装置 Granted JPS60148400U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3490284U JPS60148400U (ja) 1984-03-13 1984-03-13 トンネル密閉化装置

Applications Claiming Priority (1)

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JP3490284U JPS60148400U (ja) 1984-03-13 1984-03-13 トンネル密閉化装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS60148400U JPS60148400U (ja) 1985-10-02
JPH0348320Y2 true JPH0348320Y2 (ja) 1991-10-15

Family

ID=30538700

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3490284U Granted JPS60148400U (ja) 1984-03-13 1984-03-13 トンネル密閉化装置

Country Status (1)

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JP (1) JPS60148400U (ja)

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59126897A (ja) * 1983-01-12 1984-07-21 株式会社間組 吹付けコンクリートにおける粉塵の排出方法

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59126897A (ja) * 1983-01-12 1984-07-21 株式会社間組 吹付けコンクリートにおける粉塵の排出方法

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JPS60148400U (ja) 1985-10-02

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