JPH07189599A - トンネル換気方法 - Google Patents

トンネル換気方法

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JPH07189599A
JPH07189599A JP34859493A JP34859493A JPH07189599A JP H07189599 A JPH07189599 A JP H07189599A JP 34859493 A JP34859493 A JP 34859493A JP 34859493 A JP34859493 A JP 34859493A JP H07189599 A JPH07189599 A JP H07189599A
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JP
Japan
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tunnel
air
passage
blower
sheet material
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Application number
JP34859493A
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English (en)
Inventor
Koji Shirai
耕治 白井
Fumito Fujino
文人 藤野
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Fujita Corp
Original Assignee
Fujita Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 換気コストを大幅に低減し、トンネル坑内環
境を良好に保つことを目的とする。 【構成】 2次覆工したトンネル1の天井アーチ部分1
bと、この天井アーチ部分1bに対向して配設したシー
ト材5とにより、トンネル1の長手方向に沿って延在す
る空気流通用通路4を形成する。そして、トンネル1の
切羽で発生する汚染空気を送風機13で吸引し、通路管
11を通して空気流通用通路4へ圧送することにより、
空気流通用通路4を中継して汚染空気をトンネル1外へ
排出し、トンネル1内を換気する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、トンネル内の換気方法
に関し、更に詳しくは、2次覆工したトンネルのアーチ
部分に空気流通用通路を形成し、この空気流通用通路を
利用してトンネル内を換気する換気方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、トンネル工事において、特にトン
ネル延長が比較的長い場合等には、トンネル外の比較的
新鮮な空気をトンネル切羽近傍へ圧送する送風機付き通
風管と、掘削により発生する粉塵や内燃機関等からの排
ガスを含んだトンネル切羽近傍の汚染空気をトンネル坑
外へ排出する少なくとも1系統の送風機付き通風管をト
ンネル内にそれぞれ配設し、これらによりトンネル内を
換気するようにしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、トンネルの
換気に使用される通風管の径は、通路トンネルや複線ト
ンネルなどの大断面トンネルであっても、トンネル内空
断面積と坑内機械の占有面積により限界がある。従っ
て、トンネルの長さが長くなる程通風管の圧力損失が増
大し、送風量も著しく低下してしまい、1台の送風機ま
たは1系統の換気通路では十分な換気ができなくなり、
坑内環境を悪化させるという問題がある。そこで、従来
においては、通風管の途中に送風機を増設したり、或は
換気通路を2系統ないしそれ以上設置する方式を採って
いた。しかしながら、送風機を増設する方式では、電力
消費量が増大し、換気コストも上昇する問題があり、ま
た、換気通路を2系統ないしそれ以上にした場合には、
通路管が2倍ないしそれ以上必要になるため、換気通路
の設置コストが大幅に増大し、換気コストも上昇すると
いう問題があった。
【0004】本発明は、上記のような従来の問題を解決
するものであり、その目的とするところは、換気コスト
を大幅に低減できるとともに、坑内環境を良好に保つこ
とができるトンネルの換気方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1の発明は、トンネル内の空気を換気する方法
であって、2次覆工したトンネルの天井アーチ部分と該
天井アーチ部分に対向して配設したシート材とにより、
トンネルの長手方向に沿って延在する空気流通用通路を
形成し、空気を前記空気流通用通路を通してトンネル内
外に流通させるようにした。
【0006】請求項2の発明は、前記空気流通用通路を
形成する2次覆工面は前記シート材と別のシート材によ
り覆われているものである。請求項3の発明は、前記シ
ート材を、トンネルの長手方向に複数枚接合して構成す
る。請求項4の発明は、前記シート材同志をファスナに
より接合したものである。請求項5の発明は、前記空気
流通用通路内の空気の流れを送風機により作るようにし
たものである。請求項6の発明は、前記空気が汚染空気
で、該汚染空気が前記空気流通用通路を通してトンネル
外に排出されるようにしたものである。
【0007】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1は、本発明方法をトンネル内の換気設備に適
用した場合の一実施例を示す全体の概略構成図、図2は
図1にAーA線に沿う断面図である。図1及び図2にお
いて、1は例えばNATM工法により掘削される山岳ト
ンネルであり、このトンネル1の内壁面には、図略の支
保工や吹き付けコンクリートによる1次覆工が施された
後に、トンネル1の坑口1aから2次覆工が施され、2
次覆工コンクリート2が構築されている。3はトンネル
1内に移動可能に配設された2次覆工用のコンクリート
枠である。
【0008】図1及び図2中、4は2次覆工コンクリー
ト2の天井アーチ部分1bにトンネル1の長手方向に沿
って形成した断面積が大きく圧力損失の小さい空気流通
用通路であり、この空気流通用通路4はトンネル1の切
羽近傍で発生する汚染空気をトンネル1外へ排出するた
めのもので、天井アーチ部分1bと、これに対向してト
ンネル1の長手方向に延在した非通気性のシート材5と
から構成される。なお、前記シート材5には、数10m
単位の長さのシートを長手方向に順に継ぎ足すことによ
り構成され、各シート同志は図略のファスナ等により気
密に接合される。
【0009】前記シート材5の左右両側縁を2次覆工面
に気密に固着するための手段としては、図3に示すよう
に、2次覆工コンクリート2の表面にトンネル1の長手
方向に伸びるシート取付金具6の基部6aをシール材7
を介し押し当てて、アンカボルト8により2次覆工コン
クリート2に固定する。さらにシート材5の縁部には、
シート材5の長手方向に伸びるシート連結金具9を固着
し、この連結金具9の先端縁9aをシート取付金具6の
円弧状溝部6b内にシール材10を介して係合する。こ
れにより、シート材5の左右両側縁が2次覆工コンクリ
ート2に気密に固着され、空気流通用通路4が形成され
る。
【0010】図1において、11は空気流通用通路4の
トンネル1側内端とトンネル1の切羽近傍1c間に差し
渡し状態に配設した排気用の通路管であり、この通路管
11の一端はレジューサ12を介して空気流通用通路4
の内端に連通され、その他端には、切羽近傍1cの汚染
空気を吸引して空気流通用通路4側へ圧送する送風機1
3が連結されている。送風機13は切羽近傍1cに移動
可能に配置した送風機架台14上に設置されている。1
5は2次覆工が済んだ後のトンネル1箇所と切羽近傍1
c間に差し渡し状態に配設した給気用の通路管であり、
この通路管15の前記トンネル1箇所側の端部には、ト
ンネル1の坑口から取り入れた比較的新鮮な空気を切羽
側へ供給する送風機16が連結され、この送風機16
は、トンネル1内に移動可能に配置したシート敷設兼用
の送風機架台17上に設置されている。尚、シート敷設
用の架台と送風機16用の架台とは個別に設けてもよ
い。
【0011】次に、上記のように構成された本実施例の
動作について説明する。図1において、排気側の送風機
13を起動すると、トンネル1の切羽で発生する粉塵及
び内燃機関等の排ガスを含む汚染空気は吸引され、通路
管11を通して空気流通用通路4へ圧送されるととも
に、空気流通用通路4内を通してトンネル1外へ排出さ
れる。この場合、掘進によりトンネル1の長さが増加し
ても排気側通路管11の長さは一定であるが、空気流通
用通路4は2次覆工の進行に伴いシート材5を継ぎ足す
こといより伸長される。しかも、その断面積は、通路管
11の断面積の数倍以上になっている。このため、通路
管11からの吹き出し風量に対する空気流通用通路4の
圧力損失は極めて小さく、送風機13の圧送風量を抑圧
して低下させるという現象は軽微となる。従って、送風
機13によるトンネル1内の排気を1系統で効率よく行
うことができる。
【0012】一方、吸気側の送風機16が起動される
と、2次覆工の完了したトンネル内の比較的新鮮な空気
が吸引され、この空気は通路管15を通して切羽近傍1
cへ吹き出される。これにより、上記排気動作と協働し
てトンネル1内を効率よく換気できる。
【0013】上述のような本実施例においては、2次覆
工したトンネル1の天井アーチ部分1bと、この天井ア
ーチ部分1bに対向して配設したシート材5とにより、
トンネル1の長手方向に沿って延在する空気流通用通路
4を形成し、この空気流通用通路4を利用してトンネル
切羽で発生する汚染空気をトンネル1外へ排出する構成
にしたので、排気側通路を容易に設備することができる
とともに、トンネルの長さが比較的長くなっても、通路
管11及び送風機13からなる排気系が一系統で済み、
その結果、換気設備が簡単になり、換気コストを大幅に
低減できる。また、本実施例においては、空気流通用通
路4の断面積を通路管11の断面積の数倍以上にして、
その圧力損失を大幅に低減できるので、送風機13の送
風量を低下させるという問題が軽減され、低圧の送風が
可能になる。これに伴い空気流通用通路4からの空気の
漏れを少なくできるとともに、1台の送風機13でトン
ネル1内の汚染空気を効率よく排気でき、かつ坑内の環
境を良好に保つことができる。
【0014】さらに、本実施例においては、シート取付
金具6、シート連結金具9及びシール材7、10を用い
てシート材5を2次覆工面に気密に固着して空気流通用
通路4を構成するため、空気流通用通路4からの空気の
漏れを少なくできるほか、シート材5を利用して空気流
通用通路4を構成するため、空気流通用通路4の設置、
解体が簡便で、その取扱いも容易になる。また、シート
材5は所定長さのシートを図略のファスナにより接合で
きる構成になっているため、トンネルの進行に伴い空気
流通用通路4の長さを容易に調節することができる。
【0015】なお、上記実施例において、トンネル1の
コンクリート覆工面が汚染空気により汚れるおそれがあ
る場合は、図2の破線に示すように、空気流通用通路4
に対抗するコンクリート覆工面を別のシート材18によ
りカバーし、シート材5と18との間に空気流通用通路
4を形成する。これにより、コンクリート覆工面の汚れ
を防止することができる。また、本発明は、上記実施例
に示すように、送風機13で吸引した汚染空気を通路管
11を介して空気流通用通路4に圧送する構成のものに
限定されず、例えば、送風機13からの汚染空気を直接
空気流通用通路4に送り込むようにしてもよい。
【0016】さらに、上記実施例では、空気流通用通路
4により切羽近傍1cの汚染空気をトンネル1の坑口側
に排気する場合について示したが、該空気流通用通路4
によりトンネル1の坑口から取り入れた比較的新鮮な空
気を切羽側へ供給するようにしてもよい。その場合に
は、トンネル1の坑口に短めの送風管を配設し、該送風
管の坑口側の端部に送風機を配設し、送風管の坑内側の
端部にレジューサを介して空気流通用通路4を接続する
と共に、前記送風機13を省略して、前記短めの送風
管、レジューサ、空気流通用通路4、前記レジューサ1
2、及び通路管11を介して新鮮空気を切羽側へ供給す
ればよい。また、切羽近傍1cの汚染空気は、前記空気
流通用通路4を除いたトンネル1の断面部分を介して前
記トンネル1の坑口側に排出すればよく、その際に、排
気用の送風機を用いるか否かは任意である。
【0017】さらに、上記実施例では、例えばNATM
工法により掘削された山岳トンネルに本発明を適用した
場合について説明したが、本発明は、例えばシールド機
により掘削される地下トンネル等を含む種々の長さで種
々の形態のトンネル全般に適用可能であることは言うま
でもない。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ト
ンネル内の空気を換気する方法であって、2次覆工した
トンネルの天井アーチ部分と該天井アーチ部分に対向し
て配設したシート材とにより、トンネルの長手方向に沿
って延在する空気流通用通路を形成し、空気を前記空気
流通用通路を通してトンネル内外に流通させるようにし
たので、トンネルの換気設備が簡単になり、換気コスト
を大幅に低減することができるとともに、空気流通用通
路の断面積を大きくできるため、その圧力損失が大幅に
低減され、一系統の換気系でトンネル内を効率よく排気
でき、かつ坑内の環境を良好に保つことができる。ま
た、本発明によれば、前記空気流通用通路に対応する2
次覆工面を前記シート材と別のシート材によりカバーす
ることにより、該空気流通用通路を通過する空気により
2次覆工面が汚れるのを防止できる。さらに、本発明に
よれば、前記シート材を、トンネルの長手方向に複数枚
接合し、各シート材同志をファスナにより接合すること
により、トンネルの進行に伴い空気流通用通路の長さを
容易に調節することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明換気方法をトンネルの換気設備に適用し
た場合の一実施例を示す全体の概略構成図である。
【図2】図2は図1のAーA線に沿う断面図である。
【図3】図2におけるB部分の詳細を示す拡大図であ
る。
【符号の説明】
1 トンネル 1b 天井アーチ部 2 2次覆工コンクリート 4 空気流通用通路 5 シート材 11 排気用通路管 13 送風機 15 給気用通路管 16 送風機 18 シート材

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トンネル内の空気を換気する方法であっ
    て、 2次覆工したトンネルの天井アーチ部分と該天井アーチ
    部分に対向して配設したシート材とにより、トンネルの
    長手方向に沿って延在する空気流通用通路を形成し、 空気を前記空気流通用通路を通してトンネル内外に流通
    させるようにした、 ことを特徴とするトンネル換気方法。
  2. 【請求項2】 前記空気流通用通路を形成する2次覆工
    面は前記シート材と別のシート材により覆われている請
    求項1記載のトンネル換気方法。
  3. 【請求項3】 前記シート材は、トンネルの長手方向に
    複数枚接合されている請求項1または2記載のトンネル
    換気方法。
  4. 【請求項4】 前記シート材同志はファスナにより接合
    されている請求項3記載のトンネル換気方法。
  5. 【請求項5】 前記空気流通用通路内の空気の流れは送
    風機により作られる請求項1,2,3,4または5記載
    のトンネル換気方法。
  6. 【請求項6】 前記空気は汚染空気で、該汚染空気は前
    記空気流通用通路を通してトンネル外に排出される請求
    項1,2,3または4記載のトンネル換気方法。
JP34859493A 1993-12-27 1993-12-27 トンネル換気方法 Pending JPH07189599A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101015379B1 (ko) * 2010-04-21 2011-02-22 (주)동명기술공단종합건축사사무소 아치형태의 풍도 바닥 슬래브를 구비한 터널 풍도 및 그 형성방법

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