JPH0348247B2 - - Google Patents

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JPH0348247B2
JPH0348247B2 JP5686086A JP5686086A JPH0348247B2 JP H0348247 B2 JPH0348247 B2 JP H0348247B2 JP 5686086 A JP5686086 A JP 5686086A JP 5686086 A JP5686086 A JP 5686086A JP H0348247 B2 JPH0348247 B2 JP H0348247B2
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JP
Japan
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molten steel
ladle
heating
blowing
acid
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Expired
Application number
JP5686086A
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English (en)
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JPS62214122A (ja
Inventor
Mutsuo Nakajima
Masatomo Sasagawa
Toshitaka Inatomi
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
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Publication date
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  • Treatment Of Steel In Its Molten State (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
<産業上の利用分野> 本発明は精錬炉から取鍋内に出鋼された溶鋼の
効果的昇熱法に関する。 <従来技術> 近年、連続鋳造の普及、高速化に伴ない、精錬
部から連続鋳造設備への溶鋼供給についての時間
的な制約は極めて厳しいものになつており、製鋼
時間の短縮等余裕のない操業形態とならざるを得
ない。 製鋼時間を短縮する方法としては、この製鋼炉
での精錬終了時の分析結果の確認を行なわず、精
錬末期に採取した試料の分析結果より判断する方
法がとられているが、この場合あくまでも予測に
よる成分末確認出鋼となるためこの後、取鍋精錬
設備により合金鉄を添加して溶鋼の規格成分に調
整する方法がとられている。 しかしながら該取鍋精錬の処理時間や添加すべ
き合金鉄の量によつては溶鋼の温度が下がり連続
鋳造で要求する温度を満足しない場合が発生す
る。 又連続鋳造設備の事故の場合にも事故復旧まで
溶鋼を取鍋内で待機する場合には溶鋼の温度が下
がり連続鋳造で処理出来ない。 この場合、従来では精錬部に返送して再吹錬す
る方法がとられているが精錬部の耐火物溶損、添
加有価元素の酸化ロスが大きく又、時間的にも後
工程である連続鋳造の生産休止を招く等、経済的
な損失が極めて大きい。従つて、従来より例えば
特開昭53−149826号公報、あるいは特開昭59−
133314号公報に示すように、取鍋内溶鋼の上層面
に浸漬管を浸漬するとともに、該取鍋底部から不
活性ガス吹込みにより溶鋼を撹拌しつつ、Al、
Si等の可燃物を添加して吹酸することにより昇熱
する方法が採用されている。 これら従来の方法は耐火物の節減や有価元素の
酸化損失、及び歩留低下等を抑制できることから
かなりの効果を上げている。しかしながら昇熱速
度が小さく、短時間での昇温及び温度差の大きい
昇熱を行なうことができない。また、この大きい
温度差の昇熱を行なうには多量の発熱剤の消費と
取鍋、あるいは浸漬管等の耐火物の損耗を招くと
ともに、溶鋼中の有価元素の損失も大きくなるこ
とから2〜4℃/分程度が限界となり迅速な昇熱
処理を必要とする場合は適用困難であつた。 <発明が解決しようとする問題点> 本発明は、前述した如き従来法では取鍋内溶鋼
の昇熱に際して昇熱コストが高価で昇熱速度が小
さいために昇熱に長時間を要し、又昇熱精錬の適
用が極めて限定される等の欠点を解決した極めて
高熱効率、高速昇熱を可能にする簡便な取鍋溶鋼
昇熱方法を提供することにある。 <問題点を解決するための手段> 以下本発明による吹酸昇熱法について述べる。 まず、本発明者等は、浸漬管内の如き限定区域
内であつて、しかも可燃源の添加によつて昇熱す
る際には、単なるランスによる酸素ガスの上方吹
付け、あるいは吹付け強さであるL/Loを変化
しても高速昇熱は不可能であること、また、浸漬
管内の浴面下にランスを浸漬して吹酸しても吹酸
によるスロツピングと溶鋼の酸化を招き品質の阻
害、及びランス、あるいは浸漬管の損耗が急増す
ることを知見し得た。 さらに、これ等の知見をもとに、限定域内の吹
酸昇熱を検討した結果、添加される可燃源であ
るAl、あるいはAl合金、アルミドロス、Si等の
燃焼熱の溶鋼への有効な伝達、前記の可燃源の
存在による溶鋼、及び含有する有価元素の酸化防
止、溶鋼中介在物の生成の十分な抑制等を同時
に満足して経済性の良い高速昇熱を安定して行な
うには、取鍋底部からの不活性ガスと上吹ランス
より吹付ける酸素若しくは酸素を含む吹酸ガスに
よる溶鋼のホーミング領域内に、該上吹ランス先
端を位置せしめる必要があることを見い出した。 即ち、浸漬管先端を取鍋溶鋼内に浸漬した状態
で取鍋底部から不活性ガスを吹込むと浸漬管内溶
鋼の盛上り高さは該不活性ガス量により決定され
第2図に示す80・Eg0.7/(d・ρe 0.5)(mm)=Kで
表わされる。 ここでEg:不活性ガスが溶鋼内を浮上するエ
ネルギー(watt) Eg=28.5・F・T・log(1+H/1.48) F:取鍋底部よりの不活性ガス量(Nm3/min) T:〓 H:取鍋底部ガス吐出部の溶鋼深さ(m) d:浸漬管内径(m) ρe:溶鋼密度 である。 次いで上吹ランスから、例えば15Nm3/分〜
110Nm3/分の吹酸をした場合の浸漬管内溶鋼の
盛上り高さは取鍋底部からの不活性ガスによる盛
上り高さより、更に第3図に示すように 〔10・Fo2/d2+200〕(mm)で表わされる。 ここでFo2は上吹吹酸速度であり、第3図は15
〜110Nm3/分を示したが吹酸による盛上り高さ
は吹酸速度Fo2と浸漬管内径(d)mがこれ以外の範
囲でも同様の傾向を示す。 この盛上がつた溶鋼の性状は取鍋底部からの不
活性ガスによるものはあまりフオーミングをして
いない。一方上吹吹酸による盛上がり溶鋼は極め
てフオーミングした溶鋼となつている。これは上
吹吹酸によつて溶鋼中の〔C〕が酸化されCOガ
スあるいはCO2ガスが発生し溶鋼をフオーミング
させることに加え、これに底吹ガスの作用が相加
されたものである。 この状態における溶鋼表面は溶鋼を覆つて形成
されたフオーミングスラグとこれを一部差込んだ
フオーミング溶鋼層を形成している。 而して、本発明は上吹吹酸によりもり上がる極
めて高いフオーミング性の溶鋼の中で吹酸するこ
とで高熱効率、高速昇熱を実現し得た。即ち、該
フオーミング溶鋼の下部である取鍋底部からの不
活性ガスによるもり上がり溶鋼下面では上吹ラン
ス先端は直ちに着火溶損してしまい、継続して吹
込まれる酸素により上吹ランスは溶損や急進する
とともに浴内酸化も進行する。又、該フオーミン
グ溶鋼の上部、即ち溶鋼上面より吹酸すると吹酸
により発生する高温点火が露出することになり、
熱放散が極めて大きくなり熱効率は低下する。又
浸漬管や上吹ランスを著しく溶損させる等好まし
くない。 この理由から上吹ランス先端と浸漬管内の溶鋼
静止面(ガス吹込みの全くない浴面)との距離L
をK<L<〔K+(10・Fo2/d2+200)〕とすること により極めて高いフオーミング溶鋼の内部に高温
火点を形成させ該高温火点域から取鍋溶鋼全体に
熱伝播させることにより高熱効率、高速昇熱を可
能にできた。 <実施例> 以下に本発明による昇熱方法の一実施例につい
て述べる。 第1図は本発明の取鍋溶鋼昇熱法の一実施例の
断面図を示す。 図において取鍋1内の溶鋼2の上面にキヤツプ
型浸漬管3(以下単に浸漬管と称する)を設置
し、浸漬管3の上方には昇熱材投入管4が浸漬管
3の上下昇降に追随する構造体で接続されてい
る。又浸漬管3とは独立して昇降する上吹酸素ラ
ンス5が設置されている。 取鍋溶鋼2を撹拌する目的のため取鍋1の底部
にポーラスプラグ6が埋設されている。 上述の如く構成された装置を用いて実際の昇熱
作業方法を述べる。 まず、取鍋溶鋼2の重量は350Tonであり、溶鋼
深さは3.6m、浸漬管3の内径は1.6mとした。次
に前述の如きフオーミンング溶鋼の中に浸漬する
位置、即ち、浸漬管の内径1.6m、上吹吹酸速度
66.7Nm3/分、ポーラスプラグからのAr底吹量
200N/分の場合、第2図よりポーラスプラグ
からのAr吹込ガスにより溶鋼は約260mmまで盛り
あがり、第3図より約480mm盛り上がることとな
り、結果として上吹ランス先端位置を静止浴面か
ら400mmとして吹酸した。 昇熱用Alを吹酸中連続的に酸素で十分燃焼す
る量投入することにより昇熱速度10℃/分を得
た。 この操業条件でのAlの熱効率は92%と高効率
であり、上吹ランスの溶損量は17〜22mm/5分間
と極めて小さい。又、浸漬管内溶鋼上面に高温火
点がないため浸漬管の熱負荷も少なく溶損は極め
て小さく、溶鋼の清浄度も極めて良好であつた。 上吹ランス先端を本発明の位置とそれ以外の位
置で溶鋼昇熱を行つたテスト結果を表−1に示
す。 上吹ランス先端の位置を本発明の範囲より上部
で吹酸昇熱した場合は、昇熱速度が著しく低下し
ており、かつ浸漬管の内張耐火物の溶損が激し
く、寿命が短かくなつている。 又上吹ランス先端の位置が本発明の範囲以下で
は、上吹ランスの激しい震動と溶損が激しく、上
吹ランス寿命は極めて短かく実際操業は不可能で
あつた。
【表】
【表】 <発明の効果> 以上述べた如く、本発明によれば高熱効率で高
速昇熱、即ち、92%の熱効率、10℃/分の昇熱速
度を達成することができると共に、上吹ランス、
浸漬管の溶損も極めて僅かな優れた溶鋼取鍋昇熱
法を提供しうるので産業上稷益することが極めて
大である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明による取鍋昇熱法の一実施例の
断面図、第2図は取鍋底部に設置されたポーラス
プラグから吹込まれたArガス流量と浸漬管内の
溶鋼盛り上がり高さとの関係を示す図、第3図は
上吹ランスから吹付けられた酸素ガスと浸漬管内
のフオーミング溶鋼盛り上がり高さの関係を示す
図である。 符号の説明、1……取鍋、2……溶鋼、3……
浸漬管、4……昇熱材投入管、5……上吹ラン
ス、6……ポーラスプラグ。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 取鍋内溶鋼に底部から不活性ガスを吹き込み
    つつ、溶鋼内に浸漬管を浸漬せしめて、該浸漬管
    内に上吹きランスを介して吹酸により昇熱する方
    法において、上吹きランス先端と浸漬管内の溶鋼
    静止面との距離Lが K<L<〔K+(10・Fo2/d2+200)〕 であることを特徴とする取鍋内溶鋼の吹酸昇熱
    法。 但し、 K:80×Eg0.7/(d・ρe0.5) Eg:撹拌エネルギー(watt) Eg=28.5・F・T・log(1+H/1.48) F:取鍋の底部よりの不活性ガス量(Nm3/分) T:〓 H:取鍋底部の不活性ガス吹出部の溶鋼深さ
    (m) d:浸漬管内径(m) ρe:溶鋼密度(Kg/m3) Fo2:上吹吹酸量(Nm3/分)
JP5686086A 1986-03-17 1986-03-17 取鍋内溶鋼の吹酸昇熱法 Granted JPS62214122A (ja)

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JPS62214122A JPS62214122A (ja) 1987-09-19
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