JPH0348094Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は、プリンタ等の端末装置に単票等の媒
体を自動的に給紙する自動給紙装置に関する。

（従来の技術） 第４図は従来の自動給紙装置をプリンタに実装
した状態を示す斜視図である。

第４図において１はプリンタ２に装着された自
動給紙装置であり、単票等の媒体を給紙する時そ
の媒体を支持するプレート３、給紙時に媒体を堆
積収納するホツパ４、プリンタ２によつて印字し
た後に排出される媒体を案内する為の案内板５、
排出された媒体を保持する為のプレート６などが
備えられている。

第５図は第４図の自動給紙装置１を下方から見
た斜視図である。

第５図において、７は案内板５と共に媒体を案
内する案内板、８はこの自動給紙装置１をプリン
タ２へ装着した時に係止する為、左右に設けられ
た係止脚、９はプリンタからの動力を伝達するア
イドルギヤ、１０はプリンタ２の上部に当接して
自動給紙装置１を支持する支持部材である。

第６図は自動給紙装置１をプリンタ２に装着す
る時、係止脚８により係止する方法を示した部分
図である。

第６図において、１１はプリンタ２のフレー
ム、１２はプラテン、１３はシヤフト、１４はフ
レーム１１に固着されシヤフト１３を回転自在に
支持するプラテンベアリングである。１５はシヤ
フト１３に固着されたプラテンギヤであり、プリ
ンタ２内に設けられている図示せぬ動力源からの
動力を受けてプラテン１２を回転させると共に、
自動給紙装置１のアイドルギヤ９へとその動力を
伝える。

ここで自動給紙装置１をプリンタ２に装着する
場合、自動給紙装置１の係止脚８をプラテンベア
リング１４へと嵌め、アイドルギヤ９とプラテン
ギヤ１５とを噛合させる。

以上の構成による自動給紙装置１の動作につい
て、第４図乃至第６図に従つて説明する。

プレート３上及びホツパ４に挿入、収納された
媒体は、図示せぬローラによりプラテン１２へと
一枚づつ送られる。このローラはアイドルギヤ９
を介してプリンタ２からの動力を受けて回転する
ものである。プラテン１２へと送られた媒体は、
そこで印字され、その後にプラテン１２の回転に
伴つて案内板５と案内板７との間に排出される。
排出された媒体はプレート６上に保持される。

（考案が解決しようとする問題点） しかしながら従来この様に左右一対の係止脚を
固着して設けたものにおいては、両係止脚間の距
離が一定である為、印字可能文字数の違うなどの
幅の異なるプリンタには装着できず、特定機種の
プリンタに使用する専用装置となつてしまつて汎
用性がないという欠点があつた。

（問題点を解決するための手段） 本考案は、単票等の媒体をプリンタ内の印字部
へと送り込む自動給紙装置において、この自動給
紙装置をプリンタへ着脱自在とする様に設けられ
た左右一対の係止脚の少なくとも一方が自動給紙
装置の左右方向に移動自在である構成としたもの
である。

（作用） 本考案によれば、自動給紙装置をプリンタに係
止する為の係止脚を左右に移動可能としたので、
両係止脚の間〓を任意にすることが可能であり、
幅の異なるプリンタにおいてはそのプリンタの所
定位置に係止脚を合わせることにより装着でき
る。

（実施例） 第１図は本考案の実施例を示す正面図である。

第１図において自動給紙装置１６には、前述し
た従来の自動給紙装置同様に、単票等の給紙媒体
を支持するプレート３、媒体を堆積収納するホツ
パ４、排出する媒体を案内する案内板５、排出媒
体を保持するプレート６が備えられている。又１
７はプレート３上及びホツパ４に収納した媒体を
一枚づつ分離搬送するローラである。更に１８
は、係止脚１８ａを有し自動給紙装置１６に固着
して設けられたガイド部材、１９は係止脚１９ａ
を有しガイド部材１８と係合して左右移動可能に
形成されたガイド部材である。

又２０は印字可能文字数の多い、横幅の広いプ
リンタであり、前述したプリンタと同様に、フレ
ーム２１、プラテン２２、シヤフト２３、フレー
ム２１に固着されシヤフト２３を回転自在に支持
するプラテンベアリング２４、シヤフト２３に固
着されたプラテンギヤ２５などを備えている。

ここで自動給紙装置１６のガイド部材１９は、
プリンタ２０の幅に合わせて横方向に移動させた
状態を示しており、自動給紙装置１６をプリンタ
２０に装着する場合は、この状態で、ガイド部材
１８，１９のそれぞれの係止脚１８ａ，１９ａを
プラテンベアリング２４に嵌める。この時、プラ
テンギヤ２５に自動給紙装置１６の図示せぬアイ
ドルギヤが噛合し、プラテンギヤの回転時にこの
アイドルギヤを介して、ローラ１７が応動して回
転する構成となつている。

第２図は、第１図のガイド部材１８及びガイド
部材１９を示す部分斜視図であり、ガイド部材１
８は屈曲部１８ｂを有し、この屈曲部１８ｂにて
ガイド部材１９を挟持して左右移動可能に支持し
ている。

以上の様に、この自動給紙装置１６を横幅の異
なるプリンタへ装着する場合は、ガイド部材１
８，１９を、装着するプリンタの幅に合わせてそ
れぞれの係止脚１８ａ，１９ａの間隔が適当とな
る位置まで移動させることにより装着が可能とな
る。

又第３図は自動給紙装置１６をプリンタに実装
した状態を示す概略機構図である。

第３図において、自動給紙装置１６は、ガイド
部材１８，１９のそれぞれの係止脚１８ａ，１９
ａ（係止脚１９ａは第３図に図示せず）がプラテ
ンベアリング２４に嵌つて係止され、自動給紙装
置１６の後方底部に設けられた支持ブラケツト２
６がプリンタ２０の上部に当接して支持されてい
る。２７は単票等の媒体であり、プレート３及び
ホツパ４に収納され、ローラ１７によつて挟持さ
れている。このローラ１７は、プラテン２２がプ
リンタ２０内の図示せぬ駆動源により回転するの
に伴い、媒体２７を一枚づつプリンタ２０内に設
けられているペーパーシユート２８へと送り込む
様に構成されている。又２７ａはペーパーシユー
ト２８に案内され、プラテン２２に沿つて送られ
た媒体であり、プレツシヤローラ２９によりプラ
テン２２に押圧されている。媒体２７ａは印字ヘ
ツド３０により印字された後、案内板５及びガイ
ド部材１８の屈曲部１８ｂにより案内され、排出
用ローラ３１ａ，３１ｂに送られて挟持される。
ここでガイド部材１８は、屈曲部１８ｂにて、媒
体２７ａがプラテン２２の回転方向に送られるの
を阻止する案内板の役割を果している。続いて排
出された媒体２７ｂは収納ブラケツト３２にて保
持される。

尚、本実施例においては、係止脚１８ａ，１９
ａをプリンタ２０内のプラテンベアリング２４に
嵌める例について説明したが、プラテンベアリン
グに限らずにフレーム等の所定位置に嵌められる
様に構成したものにおいても実施可能である。

又、本実施例においては、一方のガイド部材１
８を自動給紙装置１６に固着して設け、他方のガ
イド部材１９を左右移動自在に設けて、係止脚１
９ａのみを移動させる構成としているが、両係止
脚を左右移動自在としたものにおいても実施可能
である。

（考案の効果） 以上詳細に説明した様に、本考案によれば自動
給紙装置をプリンタへと係止する係止脚を左右移
動可能に構成した為に、印字可能文字数の違うな
どの横幅の異なるプリンタに対しても、前記係止
脚をプリンタの幅に合つた位置に移動させること
により装着可能である。

従つて、特定機種のプリンタに限らず使用で
き、汎用性を有した自動給紙装置となる。

更に、両係止脚を移動可能とすればプリンタ上
の任意の位置に設置できる為、印字開始位置の異
なるプリンタにおいても媒体の所定位置より印字
させることができ、更には媒体の任意所望位置よ
り印字を開始する様に設置可能である。

又、本考案の実施例に示した様に、係止脚を移
動可能に構成する為に設けたガイド部材が、媒体
排出時の案内板の役割を兼ねるので、他に案内板
を設ける必要がないという利点がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の実施例を示す自動給紙装置の
正面図、第２図は第１図のガイド部材１８，１９
を示す部分斜視図、第３図は第１図の自動給紙装
置１６をプリンタに実装した状態を示す概略機構
図、第４図は従来の自動給紙装置をプリンタに実
装した状態を示す斜視図、第５図は第４図の自動
給紙装置１を下方より見た斜視図、第６図は第４
図の自動給紙装置１をプリンタへと装着する時の
係止部を示す部分図である。 ９……アイドルギヤ、１６……自動給紙装置、
１８，１９……ガイド部材、１８ａ，１９ａ……
係止脚、２４……プラテンベアリング、２５……
プラテンギヤ、２７……媒体。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 プリンタ内の印字部に印字媒体を供給する自動
   給紙装置において、 前記自動給紙装置をプリンタへ着脱自在に取り
   付ける為の左右一対の係止脚を備え、 この一対の係止脚の少なくとも一方が自動給紙
   装置の左右方向に移動自在である構成としたこと
   を特徴とする自動給紙装置。