JPH0347542Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は、下部収納庫と上部収納棚とが上下方
向に分割組立自在になされた組立式収納庫に関す
る。

（従来の技術） 従来、上下方向に分割組立可能な組立式収納庫
としては、例えば第３図に示すように、下部収納
庫Ａの上に、少なくとも左右の側壁Ｂ，Ｂと天板
Ｃからなる上部収納棚Ｄとを有し、下部収納庫と
上部収納棚とが上下方向に分割組立自在になされ
た組立式収納庫が公知であつた。

（考案が解決しようとする問題点） しかしながら、上記従来の組立式収納庫では、
第４図に示すように、上部収納棚の底部下面のみ
が下部収納庫の天板上面に当接した状態で支承さ
れ且つボルト・ナツト締めされているため、上部
収納棚に対し横方向からの外力が作用した場合、
棚の横揺れ、捻り、撓み等が生じ易く、特に上部
収納棚の高さが全高の1/2を超える場合この傾向
が著しいという欠点があつた。

（問題点を解決するための手段） 本考案組立式収納庫は、下部収納庫と、少なく
とも左右の側壁及び天板からなる上部収納棚とを
有し、下部収納庫と上部収納棚とが上下方向に分
割組立自在になされた組立式収納庫に於いて、下
部収納庫の天板上面に、上部収納棚の少なくとも
左右の側壁下部内面に当接可能な支承突部が設け
られ、下部収納庫の上に上部収納棚が、その左右
の側壁下部内面を支承突部に当接した状態で載置
され、左右の側壁下部と支承突部、並びに左右の
側壁底部と天板とがそれぞれ固定具により着脱自
在に固定されてなることを特徴とするものであ
る。

（作用） 本考案は、上記した構成により、上部収納棚の
左右側壁下部が下部収納庫の天板上面に設けられ
た支承突部と天板との２つの面で固定されている
ので、上部収納棚の横揺れ、捻り、撓み等が生じ
難い。

（実施例） 次に、本考案の組立式収納庫の一例を図面を参
照しながら説明する。

図面において、１は上下方向に分割組立可能な
組立式収納庫の下部収納庫であり、金属又は合成
樹脂等で製された箱体であつて、その前面には観
音開きの扉１１が設けられている。天板１２に
は、その両側端から後述する上部収納棚の格子状
側壁の各々の幅Ｗだけ残して段違いの支承突部１
３が設けられ、支承突部１３の外側の細幅の平板
部１４には透孔１５、支承突部１３には雌螺子孔
１６が設けられている。２は上部収納棚にして、
左右の側壁２１，２１と天板２４とからなり、側
壁２１，２１の底面の前後部には雄螺子２２，２
２が突設され、且つ該側壁２１，２１下部内面に
は、前記支承突部１３に設けられた雌螺子孔１６
と対応する位置に雌螺子孔２３が設けられてい
る。３，３…は、雌螺子孔１６，２３…に螺合可
能なボルトであり、該ボルト３と雌螺子孔１６，
２３とで側壁２１下部内面と支承突部１３との固
定具となされている。又、４，４…は、雄螺子２
２，２２…に螺合可能な蝶ナツトであり、該蝶ナ
ツト４、透孔１５、雄螺子２２とで側壁底部と天
板上面との固定具となされている。

次に本考案組立式収納庫の組立方法をを前記実
施例に基き説明する。

先ず、上部収納棚２の側壁２１の底面の雄螺子
２２を天板１２の透孔１５に挿嵌し、下方より蝶
ナツト４により固定する。次いで、ボルト３を上
部収納棚２の側壁２１の雌螺子孔２３及び支承突
部１３の雌螺子孔１６に螺入し側壁２１を支承突
部１３に固定する。

前記実施例では、支承突部としては、天板両側
端に段違い状のものを設けた例を示したが、その
他例えば第２図イもしくはロに図示した如く、Ｌ
字状板材もしくはロ字状管材を天板に熔着しても
よい。

本考案に於ける上部収納棚としては、少なくと
も左右の側壁と天板とを必要とするが、その他必
要に応じて背板や仕切棚を設けたものであつても
よい。

本考案に於ける左右の側壁下部とと支承突部、
もしくは左右の側壁底部と天板等との固定具とし
ては、ボルト、ナツトを設ける側は必ずしも前記
実施例の如くにする必要はない。

（考案の効果） 本考案によれば、上部収納棚の左右側壁下部が
下部収納庫の天板上面に設けられた支承突部と天
板との二つの面で固定されているので、上部収納
棚の高さが全高の1/2を超える場合もしくは重量
物を上部収納棚に載置した状態であつても、横方
向からの外力により、横揺れ、捻り、撓みを生じ
難い。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す斜視図、第２
図イ，ロは下部収納の天板に設けられる支承突部
の他の実施例を示す斜視図、第３図及び第４図は
従来例を示す斜視図である。 １……下部収納庫、２……上部収納棚、３……
ボルト、４……蝶ナツト、１２……天板、１３…
…支承突部、１６，２３……雌螺子孔、２１……
側壁、２２……雄螺子。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ 下部収納庫と、少なくとも左右の側壁及び天
   板からなる上部収納棚とを有し、下部収納庫と
   上部収納棚とが上下方向に分割組立自在になさ
   れた組立式収納庫に於いて、下部収納庫の天板
   上面に、上部収納棚の少なくとも左右の側壁下
   部内面に当接可能な支承突部が設けられ、下部
   収納庫の上に上部収納棚が、その左右の側壁下
   部内面を支承突部に当接した状態で載置され、
   左右の側壁下部と支承突部、並びに左右の側壁
   底部と天板とがそれぞれ固定具により着脱自在
   に固定されてなる組立式収納庫。 ２ 側壁下部と支承突部との固定具が、側壁下部
   と支承突部に設けられた雌螺子孔とこれに螺着
   可能なボルトである実用新案登録請求の範囲第
   １項記載の組立式収納庫。 ３ 側壁底部と天板との固定具が、側壁底部に突
   設された雄螺子と天板に貫設された透孔と雄螺
   子に螺合可能な雌螺子とからなる実用新案登録
   請求の範囲第１項記載の組立式収納庫。