JPH0347263A - 人工毛髪 - Google Patents

人工毛髪

Info

Publication number
JPH0347263A
JPH0347263A JP1180469A JP18046989A JPH0347263A JP H0347263 A JPH0347263 A JP H0347263A JP 1180469 A JP1180469 A JP 1180469A JP 18046989 A JP18046989 A JP 18046989A JP H0347263 A JPH0347263 A JP H0347263A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
artificial hair
chitosan
hair according
hair
pva
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP1180469A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2579216B2 (ja
Inventor
Takanori Minami
三南 隆徳
Takashi Kobayashi
丘 小林
Shojiro Horiguchi
堀口 正二郎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dainichiseika Color and Chemicals Mfg Co Ltd
Original Assignee
Dainichiseika Color and Chemicals Mfg Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dainichiseika Color and Chemicals Mfg Co Ltd filed Critical Dainichiseika Color and Chemicals Mfg Co Ltd
Priority to JP1180469A priority Critical patent/JP2579216B2/ja
Publication of JPH0347263A publication Critical patent/JPH0347263A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2579216B2 publication Critical patent/JP2579216B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Materials For Medical Uses (AREA)
  • Polysaccharides And Polysaccharide Derivatives (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は人工毛髪に関し、更に詳しくは、冷水及び熱水
のいずれにも耐久性を示し、外観(特に艶)、手触り、
感触等が入毛のそれと極めて近似している人工毛髪に関
する。
(従来の技術及びその問題点) 近年、老年層或いは壮年層ばかりでなく、かなりの若年
層においても頭部毛髪の部分的後退或いは全体の脱毛で
悩む人が増えている。
これらのいわゆる゛薄毛パや“禿げ°°を何らかの手段
で補い目立たなくする為には、入毛或いは合成繊維(ス
トランド)を用いた゛かつら°゛を着用することが即座
に悩みを解消出来る簡便な方法として広く用いられてい
る。
これらのかつらに使用される毛のうち、入毛については
、まさに本物の毛髪を使用する為、ソフト面及びハード
面のいずれにおいても最も良い結果が得られる様に思わ
れがちだが、ソフト面はともかく、ハード面では元系で
ある為、毛の表面のキューティクルの乱れ等に起因する
毛絡みが起こりがちである。
又、合成繊維ではアクリル樹脂や塩化ビニル樹脂等が用
いられてきたが、これらは熱に弱く、毛絡みも起こし易
いという欠点があり、入毛と比較して不自然な艶が出る
点も合成繊維系の欠点である。
この為繊維の表面を粗面化することによって、不自然な
艶を改良したポリエステル系の人工毛髪(特開昭63−
12716号公報参照)も開発されてル\る。しかし、
これまでの物は何れもかつらとした後は、自由な染色が
出来ないという問題があった。
従って本発明の目的は、上記従来技術の問題点を解決し
、生きている入毛と区別が困難で、且つ自由に染色可能
な人工毛髪を提供することである。
(問題点を解決する為の手段) 上記目的は以下の本発明によって達成される。
即ち、本発明は、キトサン又はポリビニルアルコール(
PVA)とキトサンとを主成分とする繊維からなること
を特徴とする人工毛髪である。
(作  用) 人工毛髪を、キトサン又はPVAとキトサンとの混合物
から形成することによって、自然な艶を持ち、手触り、
感触等が入毛のそれと極めて近似し、更にその上かつら
とした後も自由な染色が可能な人工毛髪を提供すること
が出来る。
(好ましい実施態様) 次に好ましい実施態様を挙げて本発明を更に詳しく説明
する。
本発明で使用するキトサンとは、キチンを公知の方法で
脱アセチル化処理することにより調製されるD−グルコ
サミンとN−アセチル−D−グルコサミンとからなるポ
リマーである。
ここで原料となるキチンは、特に限定するものではなく
、通常、カニ、エビ等の節足動物のクチクラや、昆虫、
菌類等から公知の方法で得ることが出来る。
本発明で用いるキトサンの分子量は特に限定されないが
、繊維を紡糸する際に使用するドープの粘度を必要以上
に上げない為には、分子量はあまり大きくない方が良い
。脱アセチル化度は70乃至90%が最適であるが、希
酸に溶解する程度に脱アセチル化されていればよく、通
常50乃至100%程度の脱アセチル化物を用いること
が出来る。
本発明ではこれらのキトサンを希酢酸に溶解し、適当な
フィルターで濾過して不溶分を除いてキトサン溶液(ド
ープ:紡糸原液)を調製し、これを通常の湿式紡糸方法
により紡糸して、キトサン繊維を得る。紡糸凝固浴とし
ては、濃芒硝とアルカリ溶液との混合液又は水と相溶性
の有機溶媒等が好ましい。
以上の如きキトサンのjJtMtは、冷水及び熱水の何
れにも極めて強く、入毛のキューティクルにも似た美し
い輝きがあり、又、腰が強く毛絡みし難いという特性を
有する。
本発明の別の好ましい実施態様では、PVAとキトサン
との混合物からなる人工毛髪を提供する。
使用するPVAの分子量に特に限定はなく、紡糸性があ
ればよい。鹸化度も98乃至99%以上の完全鹸化物が
耐水性を上げる為にも望ましいが、それ以下でも差し支
えない。このPVAを水に分散溶解してPVA溶液を調
製し、前記キトサン溶液と混合して紡糸用ドープとする
。混合比は固形分重量比でPVA/キトサン=5/95
〜9515の範囲が好ましい。キトサンの使用量が上記
範囲未満であると耐水性、耐熱性、色艶等の点で不満足
であり、一方、PVAの使用量が少なすぎると、強度、
伸縮性、経済性等の点で不十分である。
上記で得られたドープを細孔より凝固洛中に押し出し、
温式紡糸を行ないロールに巻き取り、本発明の人工毛髪
が得られる。凝固液には、濃芒硝溶液、濃芒硝+NaO
H溶液、水と相溶性の有機溶媒等を用いることが出来る
紡糸に際して、強度のある繊維を得る為には、紡糸繊維
をシェアをかけながら巻き取ってもよい、風乾後、熱処
理を行ない更に結晶性を向上させることも必要に応じて
行なう。
この様にして得られた繊維は冷水、温水のいずれにも不
溶で人工毛髪として利用することが出来る。
PVA単独の繊維は、毛髪として不自然な艶を持つ上、
腰がなく毛絡みし易いが、これにキトサンを加えること
により、低コストで適度な腰が出て、同時にあたかも入
毛の如き艶が得られる。
更に注目すべきは、塩化ビニル樹脂或いはPVA単独の
繊維等が染料で自由に染色することが不可能なのに対し
て、PVAにキトサンを加えて紡糸して人工毛髪とする
ことにより、染料と顔料のいずれでも着色することが可
能となる。つまり、かつらとした後であってもユーザー
が市販の染色剤で自由に好みの色に染めることが可能で
ある。
又、高い耐水性が要求される場合には、PVA及びキト
サンを主成分とする繊維を黒褐色になるまで高温で長時
間乾熱処理、例えば、120乃至250℃において30
分間以上の熱処理すると、架橋剤等の第3の化学物質を
加えることなく耐水性を向上させることが出来る。
化学処理によって耐水性を付与することも可能であり、
架橋によって耐水性を付与する場合の架橋剤としては、
例えば、エチレングリコールジグリシジルエーテル、ポ
リエチレングリコールジグリシジルエーテルの様なエポ
キシ化合物、ヘキサメチレンジイソシアナート、フェニ
ルジイソシアナートの様なイソシアナート類、アジピン
酸ジクロライドの様な酸ハライド類或いはホルムアルデ
ヒド、グリオキサールの様なアルデヒド類から選ばれた
多官能化合物が挙げられ、又、疎水基の導入によって耐
水性を向上させることも可能であり、この場合の疎水基
の導入剤としては、例えば、ブチレンオキサイド、スチ
レンオキサイドの様なエポキシ類、メチルイソシアナー
ト、フェニルイソシアナートの様なイソシアナート類、
無水酢酸の様な酸無水物、アセチルクロライドの様な酸
ハライド類から選ばれた単官能化合物等がいずれも使用
出来る。
PVA及びキトサンを主成分とする繊維を架橋等により
耐水性を付与すると、熱水洗浄が可能になり、又、疎水
基の導入により親油性も上がり、グリースやヘアクリー
ム等のコンディショナーの乗りも良い。
又、人間の頭部毛髪にはかなり個人差があり、好みも千
差万別なので、従来の人工毛髪を自毛と併せて用いる場
合は、色艶や手触り等を合せるのが困難であったが、本
発明の人工毛髪に無機微粒子を分散させることによって
重質感が増し、艶を一層キメ細かく調整することが出来
る。
この様な無機粒子としては、亜鉛華、カオ′リン、カル
シウム、硅素酸化物、硅素の金属塩、酸化アルミニウム
、酸化錫、シリカ、タルク、炭酸カルシウム、チタン白
、マグネシウム、マンガンの燐酸塩、硫化亜鉛、硫酸バ
リウム等のいずれか又は2f!11以上の混合物が挙げ
られる。
又、紡糸時のドープに、テトラサイクリン、クロラムフ
ェニコール等の抗菌剤を添加して紡糸を行なうと、得ら
れた繊維に抗菌作用を付与することが出来る。
又、人工毛髪の着色に使用される顔料或いは染料として
は、黒色ではカーボンブラックが主体に使用されている
。しかし、カーボンブラックによる黒色は太陽光線下に
おいて赤外線を吸収し易く、頭部の皮膚温が上昇して汗
、蒸れ、日照りなどの不快感を起こし易い。
本発明の好ましい実施態様では、赤外線反射タイプであ
る顔料或いは染料を用いて人工毛髪を着色し、太陽光線
に起因する頭部の皮膚温の上昇を抑えることが出来る。
好ましい赤外線反射色素としては、下記の一般式(I)
で表わされるアゾメチン基を有する残基を有するアゾ系
色素が挙げられる。
1 (但し、上記式中のArは芳香族化合物或いは複素環式
化合物の残基であり、Xは水素原子又はハロゲン原子で
あり、mは1以上の整数である。)上記赤外反射性色素
は、アゾメチン基を有するジアゾ成分を常法に従いジア
ゾ化し、従来公知のカップリング成分或いはアゾメチン
基を有するカップリング成分とカップリング反応させる
ことによって得られる。
又、従来公知のジアゾ成分をジアゾ化して、アゾメチン
基を有するカップリング成分とカップリング反応させて
も、本発明で使用するアゾメチン基を有するアゾ系色素
とすることが出来る。
上記アゾメチン基を有する残基(I)において、Arは
芳香族或いは複素環式化合物の残基であり、例えば、ベ
ンゼン環、ナフタレン環、アンとラセン環、ピリジン環
等である。
アゾメチン基を有するジアゾ成分としては、例えば、 3−(4’−アミノフェニルイミノ)−1−オキソ−4
,5,6,7−チトラクロルイソインドリン、 3− (3′−アミノフェニルイミノ)−1−オキソ−
4,5,6フーテトラクロルイソインドリン、 3−(2’−アミノフェニルイミノ)−1−オキソ−4
,5,6,7−チトラクロルイソインドリン、 3−(4“−アミノ−ジフェニル−4′−イミノ)−1
−オキソ−4,5,6,7−チトラクロルイソインドリ
ン等 及びそれらのフェニレン基又はジフェニレン基にハロゲ
ン原子、メチル基、メトキシ基、エトキシ基、ニトロ基
等の置換基を1個乃至それ以上置換された化合物等が挙
げられる。
上記のアゾメチン基を有するジアゾ成分とカップリング
反応させる為に使用する従来公知のカップリング成分と
しては、例えば、 C,1,アゾイックカップリングコンポーネントl、2
.10.22.17.27.18.31゜8.21.2
9.20.34.41.6.11.24.19.12.
23.14.30.46.4.7.40.3.32.3
6.25.13、l5.16.5.35.13.19、 アセト酢酸アニライド、 アセト酢酸−2−メチルアニライド、 アセト酢酸−4−メチルアニライド、 4アセト酢酸−2,4−ジメチルアニライド、アセト酢
酸−2−メチルアニライド、 アセト酢酸−2−クロルアニライド、 アセト酢酸−2−メトキシ−5−メチル−4−クロルア
ニライド、 アセト酢酸−2,5−ジメトキシ−4−クロルアニライ
ド、 アセト酢酸−4−クロル−2−ニドロアニライド等のア
セトアセティツクアリルアミド類;3−メチル−1−フ
ェニル−5−ピラゾロン、1−フェニル−5−ピラゾロ
ン−3−カルボン酸エチルエステル、 ヒドロキシナフトエ酸、 フェノール等が挙げられる。
又、前記した該アゾメチン基を有するカップリング成分
としては、例えば、 2−ヒドロキシ−3−ナフトエ酸、 2−ヒドロキシ−アントラセン−3−カルボン酸、 3−ヒドロキシベンゾフラン−2−カルボン酸、2−ヒ
ドロキシカルバゾール−3−カルボン酸、2−ヒドロキ
シ−α−ベンゾカルバゾール−3−カルボン酸、 1−フェニル−5−ピラゾロン−3−カルボン酸、 アセト酢酸等 のカップリングし得るカルボン酸類と前記のアゾメチン
基を有するアミノ化合物とを縮合反応させることにより
得られるもの等が挙げられる。
上記のアゾメチン基を有するカップリング成分とカップ
リング反応させる為に使用する従来公知のジアゾ成分と
しては、例えば、 C,1,アゾイックジアゾコンポーネント44.2.3
.6,7.37.9.16.49.17.18.19.
26.33.46.11.32.34.12.8.10
,5.13.1.29.31.42.14.24.43
.4!、40.20、15.38.51.21.23.
4.27.39.48.22.47.35.45.36
、アニリン、トルイジン、アニシジン、ナフチルアミン
等が挙げられる。
上記成分のジアゾ化、カップリング反応、生成した色素
の精製、顔料の場合の顔料化等は、常法に従って水性或
いは有機溶媒等の適当な媒体中行うことが出来る。
特に好ましいアゾメチン基を有するアゾ系色素としては
、例えば、 特開昭58−174446号公報、 特願昭59−4775号明細書、 特許第1063816号明細書、 特許第1052019号明細書、 特許第1141514号明細書、 特許第1141515号明細書、 特願昭60−168540号明細書、 特願昭60−277929号明細書に開示されているア
ゾ系色素が挙げられる。
特に好ましいカップリング成分として2−ヒドロキシ−
α−ベンゾカルバゾール−3−カルボン酸アリルアミド
及びその誘導体を使用したアゾメチン基を有するアゾ顔
料は、可視光線下では暗緑色乃至黒色の色調を示し、特
に黒色においては黒色度の高い鮮明な黒色を示す。
上記のアゾメチン基を有するアゾ系色素は耐熱性、耐光
性、耐水性、耐薬品性に優れ、更に、高い着色力を有し
ている。又、顔料タイプの色素では更に耐溶剤性に極め
て優れた性質を示す。
以上の例は好ましい赤外線反射性色素の例であり、本発
明では無機複合顔料等の他の赤外線反射性色素も同様に
使用できることは勿論である。
以上の本発明の人工毛髪の太さは、60乃至120LL
m程度が最適であるが、特にこの範囲にある必要はなく
、紡糸時のノズルの口径を変えることにより自由に調節
することが出来、繊維の断面も特に丸である必要はない
(実施例) 以下実施例によって本発明を更に具体的に説明する。
実施例1 キトサンを20℃で500乃至5,000cP程度の粘
度となる様に希酢酸溶液に溶解し、G3フィルターで濾
過してキトサンドープとした。
上記のドープを80gmX I 0Oholesの紡糸
ノズルを通して、1.5mの濃芒硝+N a OH凝固
液中に押し出した。これをシェアをかけずに巻き取り、
流水で充分洗浄した後風乾してキトサン繊維からなる本
発明の人工毛髪を得た。
この繊維は、水道水中で121’C及び15分間のオー
トクレーブにかけても全(変化はな(、後記実施例のP
VA−キトサン繊維以上に耐熱水性に優れ、外観、手触
り、感触も人毛のそれと極めて近似していた。
実施例2 鹸化度98乃至99%のPVAを溶解して15%PVA
水溶液を調製した。又、低粘度キトサンを10%酢酸水
溶液を溶媒として溶解し、G3フィルターで濾過して1
0%キトサン溶液を調製した。このP V A ifJ
液80gに対して30gの割合でキトサン溶液を添加し
てPVA−キトサンドープとした。
上記のドープを80umX 100holesの紡糸ノ
ズルを通して1.5mの濃芒硝凝固液中に押し出した。
これを約1.3倍のシェアをかけて巻き取った。風乾後
、緊張下で185℃及び5分間の乾熱処理をした。これ
をNa2SO425wt%、+(2S0゜20wt%を
含む1oft%ホルマリン溶液中で、70℃で1時間ホ
ルマール化を行なった。流水で充分洗浄した後風乾して
PVA−キトサン繊維からなる本発明の人工毛髪を得た
。この繊維の外観(特に艶)、手触り、感触は人毛のそ
れと極めて近似していた。
実施例3 実施例2のPVA−キトサンドープにおいて、キトサン
の含有率を5乃至80%まで変化させてドープを調製し
、実施例2と同様に紡糸を行なって、種々のキトサン濃
度の本発明の人工毛髪を得た。
得られた夫々の繊維を冷水及び熱水に浸したところ、キ
トサン含有率の高い物の方が耐久性が優れていた。又、
キトサンが多い方が腰の強い糸が出来た。
実施例4 鹸化度98乃至99%のPVAを溶解して15%PVA
水溶液を調製し、実施例2と同様に紡糸を行なって比較
用の人工毛髪を得た。
実施例2で得られたPVA−キトサン繊維と、上記で調
製された比較用PVA繊維とを、市販の白髪染めにより
染色を行なったところ、PVA単独の繊維は若干着色し
た程度で染色することは出来なかったが、PVA−キト
サン繊維はきれいに染色することが出来た。又、部分染
め用のへアダイで着色を試みたところ、PVA−キトサ
ン繊維と比較してPVA単独の繊維は、ヘアダイの乗り
が悪く均一に着色することが出来なかった。
実施例5 実施例2で得られたPVA−キトサンドープを80μm
X 100holesの紡糸ノズルを通して1.5mの
濃芒硝凝固液中に押し出した。これらを約1.3倍のシ
ェアをかけて巻き取った。風乾後、緊張下で夫々185
℃及び5分間、185℃及び60分間の乾熱処理を行な
い各々繊維A及びBとした。
又、実施例4で調製されたPVAドープを実施例5と同
様に紡糸を行なった。風乾後、緊張下で夫々185℃及
び5分間、185℃及び60分間の乾熱処理を行ない各
々繊維C及びDとした。
これらの繊維A、B、C及びDを各々20乃至100℃
の水道水に30秒間浸したところ、下記第1表の様な結
果を得た。
(以下余白) 急I」−j安 01;本質的には溶けていた。
°2;乾燥すると値着し、硬化していた。
繊維Bは更に水道水中で121℃及び15分間オートク
レーブにかけても、31cmから24cmに縮んだだけ
で強度及び風合い共に変化はなかった。
実施例6 実施例2のドープの樹脂部に対してチタン白を0.1%
添加し、ペイントシェーカーで分散させた。このドープ
を濃芒硝凝固浴中に押し出して紡糸を行なうと、更に外
観や手触りがきめ細か(調整された。
実施例7 実施例2のドープの樹脂部に対してクロルテトラサイク
リンを0.1%添加し、スリーワンモーターで撹拌して
溶解させた。このドープを濃芒硝凝固浴中に押し出して
紡糸を行なった。
この繊維とテトラサイクリンを添加していない通常の繊
維を各々Micrococcus 旺趙肌朋var凹島
匹209Pの標準画を接種したF、D、A。
寒天培地の表面に置き、37℃で24hr培養した。そ
の後生じたHaloの程度を評価したところ前者はFa
irで有意差が認められた。
実施例8 実施例2のドープの樹脂部に対して固形分が3乃至20
%となる様にクロモファインブラックA−1103(赤
外線反射性色素、以下へ−1103とする)を添加し、
ペイントシェーカーで分散させた。又、比較の為、カー
ボンブラックを添加したドープも調製した。
上記で調製されたドープを80%mX100holes
の紡糸ノズルを通して1.5mの濃芒硝凝固中に押し出
した。これを約1.3倍のシェアをかけて巻き取った。
これらを風乾後、緊張下で185℃及び5分間の乾熱処
理をした。これをNaaSO425wt%、H,504
20wt%を含む10wt%ホルマリン溶液中で、70
℃及び1時間ホルマール化を行なった。流水で充分洗浄
した後風乾して本発明の人工毛髪を得た。この繊維の外
観、手触り及び感触は入毛のそれと極めて近似していた
上記で得られた繊維を長さ7.5cmに切り、その1g
を幅5cmに揃えて両端を5mmづつクリップで挟んだ
。これを3.5cm間隔で置いた2本の細棒の上に渡し
、繊維の下に温度計をセットした。この繊維から9cm
離れた真上から185Wの赤外線ランプを照射し、時間
による温度変化を測定した。
A−1103を10%添加した繊維と、カーボンブラッ
クを5%添加した繊維の温度変化を比較すると、第1図
に示した様に、A−1103を10%添加した繊維は、
ピーク温度が5乃至6℃低く、温度上昇度も低かった。
又、上記赤外線反射性色素に代えて、3−(4′−アミ
ノフェニルイミノ)−1−オキソ−4,5,6,7−テ
トラクロルイソインドリンをジアゾ化し、2−ヒドロキ
シ−N−(4’−メトキシフェニル)−11−H−ベン
ゾra)−力ルバゾール−3−カルボキシアミドとカッ
プリングさせた色素、又は3−(3′−アミノフェニル
イミノ)−1−オキソ−4,5,6,7−テトラクロル
イソインドリンをジアゾ化し、1.4−ビス−[2′−
ヒドロキシ−11’−H−ベンゾ[al−力ルバゾール
−3′−カルボニルアミノ1ベンゼンとカップリングさ
せた色素を用いても同様な結果が得られた。
実施例9 上記実施例で用いたφ0.08mmの紡糸ノズルの他に
、φ0.35mmの紡糸ノズルを用いて紡糸を行ない、
入毛と同程度の太さの繊維を得ることが出来た。又、星
形や楕円形等の異型紡糸ノズルでも紡糸することが出来
た。
(効  果) 以上の如基本発明によれば、人工毛髪を、キトサン又は
PVAとキトサンとの混合物から形成することによって
、自然な艶を持ち、手触り、感触等が人毛のそれと極め
て近似し、更にその上かつらとした後も自由・な染色が
可能な人工毛髪を提供することが出来る。勿論、本発明
の人工毛髪はかつらに限定されず、人形用の毛髪等とし
ても有用である。
【図面の簡単な説明】
第1図は実施例8における昇温テストの結果を示す図で
ある。

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)キトサンを主成分とする繊維からなることを特徴
    とする人工毛髪。
  2. (2)ポリビニルアルコールとキトサンとの混合物を主
    成分とする繊維からなることを特徴とする人工毛髪。
  3. (3)120乃至250℃において30分間以上の熱処
    理により耐熱水性が付与されている請求項2に記載の人
    工毛髪。
  4. (4)化学的処理によって耐水性が付与されている請求
    項2に記載の人工毛髪。
  5. (5)化学的処理が架橋である請求項4に記載の人工毛
    髪。
  6. (6)架橋剤が、エチレングリコールジグリシジルエー
    テル、ポリエチレングリコールジグリシジルエーテルの
    様なエポキシ化合物、ヘキサメチレンジイソシアナート
    、フェニルジイソシアナートの様なイソシアナート類、
    アジピン酸ジクロライドの様な酸ハライド類或いはホル
    ムアルデヒド、グリオキサールの様なアルデヒド類から
    選ばれた多官能化合物である請求項4に記載の人工毛髪
  7. (7)化学的処理が疎水基の導入である請求項4に記載
    の人工毛髪。
  8. (8)疎水基の導入剤が、ブチレンオキサイド、スチレ
    ンオキサイドの様なエポキシ類、メチルイソシアナート
    、フェニルイソシアナートの様なイソシアナート類、無
    水酢酸の様な酸無水物、アセチルクロライドの様な酸ハ
    ライド類から選ばれた単官能化合物である請求項7に記
    載の人工毛髪。
  9. (9)亜鉛華、カオリン、カルシウム、硅素酸化物、硅
    素の金属塩、酸化アルミニウム、酸化錫、シリカ、タル
    ク、炭酸カルシウム、チタン白、マグネシウム、マンガ
    ンの燐酸塩、硫化亜鉛、硫酸バリウム等のいずれか又は
    2種以上の混合物を主成分とする無機微粒子を含有する
    請求項1乃至8に記載の人工毛髪。
  10. (10)テトラサイクリン類、クロラムフェニコール類
    等の抗菌剤を含有する請求項1乃至9に記載の人工毛髪
  11. (11)着色剤を含有する請求項1乃至10に記載の人
    工毛髪。
  12. (12)着色剤が赤外反射性色素である請求項11に記
    載の人工毛髪。
  13. (13)赤外線反射色素が、下記の一般式( I )で表
    わされるアゾメチン基を有する残基を有するアゾ系色素
    である請求項12に記載の人工毛髪。 ▲数式、化学式、表等があります▼( I ) (但し、上記式中のArは芳香族化合物或いは複素環式
    化合物の残基であり、Xは水素原子又はハロゲン原子で
    あり、mは1以上の整数である。)
JP1180469A 1989-07-14 1989-07-14 人工毛髪 Expired - Lifetime JP2579216B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1180469A JP2579216B2 (ja) 1989-07-14 1989-07-14 人工毛髪

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1180469A JP2579216B2 (ja) 1989-07-14 1989-07-14 人工毛髪

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0347263A true JPH0347263A (ja) 1991-02-28
JP2579216B2 JP2579216B2 (ja) 1997-02-05

Family

ID=16083765

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1180469A Expired - Lifetime JP2579216B2 (ja) 1989-07-14 1989-07-14 人工毛髪

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2579216B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08280780A (ja) * 1995-04-10 1996-10-29 Chubu Pile Kogyosho:Kk 抗菌性微髪毛
EP1142988A4 (en) * 1999-01-14 2003-05-14 Gold Kosan Co Ltd NEW MICROORGANISM AND USE THEREOF

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08280780A (ja) * 1995-04-10 1996-10-29 Chubu Pile Kogyosho:Kk 抗菌性微髪毛
EP1142988A4 (en) * 1999-01-14 2003-05-14 Gold Kosan Co Ltd NEW MICROORGANISM AND USE THEREOF

Also Published As

Publication number Publication date
JP2579216B2 (ja) 1997-02-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
DE2840785C2 (de) Kosmetisches Mittel für die Behandlung von Haaren oder der Haut
EP0024702A2 (de) Disazoverbindungen, Verfahren zu ihrer Herstellung und ihre Verwendung als Farbmittel
JPH0276807A (ja) パーマネントヘアカラーとパーマネントウエーブ又は縮毛矯正を同時に施すための毛髪処理剤組成物とその施術方法
Bhatti et al. Effect of radiation on textile dyeing
CN103993381A (zh) 一种功能性蛋白质再生纤维及其制造方法
KR19990045205A (ko) 인공모발 및 이를 이용한 두발장식 제품용 섬유다발
JPH0347263A (ja) 人工毛髪
JP2566464B2 (ja) 人工毛髪
JP4117614B2 (ja) 人工毛髪
JPS63243166A (ja) ジスアゾ化合物及びそれを用いる基材の染色法
CA2024014C (en) Process for preparation of black coloring material and application thereof
EP0534112B1 (en) Dye composition, dyeing method, and dyed protein fiber
JP2003328222A (ja) 失透性の改良された人工毛髪用繊維及びその製造方法
EP0601302A1 (de) Mittel zum Färben von Haaren mit einem Gehalt an 3-Pyridinazofarbstoffen sowie neue 3-Pyridinazofarbstoffe
JP2006149510A (ja) 頭飾製品用毛髪繊維
EP0009191A1 (de) Wasserunlösliche Disazofarbstoffe, ihre Herstellung und Verwendung
JPH0742417B2 (ja) 染料組成物、染色方法、及び染色蛋白繊維
CN109295535A (zh) 五谷有色活性有机功能纤维的制备方法及五谷有色活性有机功能纤维和应用
CN107881611A (zh) 远红外仿毛复合纤维及其制备方法
DE1769775B2 (de) Verfahren zum Färben von Textilmaterial aus Mischungen von Polyesterfasern mit Cellulosefasern
CN111101388B (zh) 一种天然植物染料腈纶纤维染色方法
Satake et al. Chemistry of colour
JPH0742418B2 (ja) 染料組成物、染色方法、及び染色蛋白繊維
JP2805907B2 (ja) 分散染料組成物およびそれを用いる疎水性繊維の染色方法
US2607980A (en) Staple fiber mixture and preparation of spun yarn therefrom

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081107

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091107

Year of fee payment: 13

EXPY Cancellation because of completion of term
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091107

Year of fee payment: 13