JPH0347196B2 - - Google Patents

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JPH0347196B2
JPH0347196B2 JP315984A JP315984A JPH0347196B2 JP H0347196 B2 JPH0347196 B2 JP H0347196B2 JP 315984 A JP315984 A JP 315984A JP 315984 A JP315984 A JP 315984A JP H0347196 B2 JPH0347196 B2 JP H0347196B2
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aluminum
chloride
nitric acid
sample
acid
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JPS60147394A (ja
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Shuichi Takamya
Kazunari Takizawa
Hirokazu Sakaki
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH0347196B2 publication Critical patent/JPH0347196B2/ja
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41NPRINTING PLATES OR FOILS; MATERIALS FOR SURFACES USED IN PRINTING MACHINES FOR PRINTING, INKING, DAMPING, OR THE LIKE; PREPARING SUCH SURFACES FOR USE AND CONSERVING THEM
    • B41N3/00Preparing for use and conserving printing surfaces
    • B41N3/03Chemical or electrical pretreatment
    • B41N3/034Chemical or electrical pretreatment characterised by the electrochemical treatment of the aluminum support, e.g. anodisation, electro-graining; Sealing of the anodised layer; Treatment of the anodic layer with inorganic compounds; Colouring of the anodic layer

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Electrochemistry (AREA)
  • Printing Plates And Materials Therefor (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
〔発明の分野〕 本発明はアルミニウム板(アルミニウム合金板
を含む。)の表面を電解粗面化することからなる
平版印刷版用アルミニウム支持体の製造方法に関
する。詳細には、親水性、保水性に優れた表面を
有し、しかもその上に設けられる感光層との接着
性が良好で耐刷力に優れた平版印刷版を得ること
ができる平版印刷版用アルミニウム支持体の製造
方法に関するものである。 〔従来技術〕 従来、アルミニウム板を粗面化して平版印刷版
用支持体を製造する方法は多種多様あり、例えば
ボールグレイニング、ワイヤーグレイニング、ブ
ラシグレイニングなどの機械的粗面化法と電解グ
レイニング法のごとき電気化学的方法あるいは両
者を組み合わせた方法などがあり、これらの粗面
化処理によつて、その表面が梨地状にされたの
ち、必要により酸またはアルカリ等の水溶液によ
りエツチングされ、次いで陽極酸化処理を経たの
ち、所望により親水化処理が施されて平版印刷版
用支持体とされる。この支持体上に感光層が設け
られて感光性平版印刷版(いわゆるPS版)とさ
れる。このPS版は通常露光、現像、修正、ガム
引き等の工程が施されて平版印刷版とされたの
ち、印刷機に装着されて印刷が行なわれる。 ところでアルミニウムシート表面の粗面化にお
いて、前述の機械的粗面化方法では、比較的粗く
且つ不均一な砂目立て表面が得られ、多くの平版
印刷用途において満足な結果を与えない。一方、
電解粗面化方法では、電解粗面化の途中までは機
械的粗面化の場合と同様の砂目を形成するが更に
電解粗面化を続けると、このピツト内に、2次的
により細かな2次ピツトが生じ2重構造砂目をも
つアルミニウム板が得られ、これを支持体とした
平版印刷版は著しく向上した印刷性能を有する
が、その製造において消費電力の大きいのが難点
であつた。そのため1次ピツトの形成を機械的グ
レイニング、2次ピツトを電解粗面化法で行なう
方法も開発されている(例えば特開昭55−142695
号公報参照)。この方法では電解による2次粗面
化工程において径の小さい半球状ピツトを密度多
く形成させる事が肝要である。また電解粗面化処
理のみにより2重構造砂目を形成させる方法とし
て硝酸系電解液中で第1段目は高電流密度で電解
し1次ピツト構造を形成しデスマツト処理した
後、第2段目を低電流密度で電解し2次ピツトを
形成させる方法が特公昭56−5119号公報に開示さ
れている。しかし、これらの方法で製造されたア
ルミニウム支持体を用いた平版印刷版は非画像部
に汚れが生じ易いという欠点を有していた。 所で、電解粗面化処理により形成された砂目は
アルミニウムの溶出により生じたピツテイング孔
が発達したもので、クレーター状又はハニカム状
の構造を呈しており、機械的砂目立てに比べて孔
がストレート且つオープンであることが特徴であ
る。更に機械的砂目立てに比べて孔の深さを任意
にコントロールでき、且つ機械的砂目立てで得ら
れる表面の粗さに比べ、より大きい粗さを持つ基
板をつくることができる。 砂目の形状と表面粗さは、電解液の種類及び電
解条件によつて調整可能であつて、例えば西独国
公開特許OLS2650762号報には以下のように開示
されている。 硝酸又はこれを主体とする電解液を使用した時
に得られる粗面化面は電気化学的に腐食されて生
ずる開孔面に更に極く微細な開孔が存在する2重
構造的な開孔の形状を示すが、その開孔の深さは
全体的に浅い。それに対して塩酸またはこれを主
体とする電解液を使用した場合には開孔の深さは
一般に大であるが開孔面が比較的平滑で硝酸系の
電解液を使用した場合のような複雑な凹凸面とは
ならない。 しかし乍ら、従来より知られている電解粗面化
方法により製造されたアルミニウム支持体を用い
た平版印刷版は、依然として耐刷力が不十分であ
るか又は非画像部が汚れ易いといういずれかの欠
点を有しており、十分に高い耐刷力を有し、且つ
非画像部が汚れ難い平版印刷版が得られる平版印
刷版用支持体の製造方法は見い出されていなかつ
た。 〔発明の目的〕 従つて、本発明の目的は、優れた親水性と保水
性をもち、高耐刷力を有し、しかも、非画像部に
汚れを生じにくい平版印刷版を得ることができる
アルミニウム支持体の製造方法を提供することで
ある。本発明の別の目的は、消費電力が少なく経
済性に富んだ電解粗面化方法を使つた平版印刷版
用アルミニウム支持体の製造方法を提供すること
にある。 〔発明の構成と効果〕 本発明者等は鋭意検討した結果、アルミニウム
板に硝酸および当該硝酸1重量部に対して0.25〜
0.5重量部の塩化物を含む水溶液中で、非対称交
番波形電流を印加して電解粗化したアルミニウム
支持体が不均一な砂目立て表面を実質的に有さ
ず、均一な2重構造砂目を有し、このアルミニウ
ム支持体を用いた平版印刷版が高耐刷力であつ
て、且つ非画像部に汚れが発生しにくいことを見
い出した。 次に、本発明による平版印刷版用アルミニウム
支持体の表面処理方法について詳細に説明する。
本発明に用いるアルミニウム板は、純アルミニウ
ム及びアルミニウム合金板が含まれる。アルミニ
ウム合金としては種々の合金が使用でき、例えば
ケイ素、鉄、銅、マンガン、マグネシウム、クロ
ム、亜鉛、ビスマス、ニツケルなどの金属とアル
ミニウム合金が用いられる。 アルミニウム板は電解粗面化処理されるに先立
つて必要に応じて表面の圧延油を除去するために
及び清浄なアルミニウム面を露出させるために脱
脂処理又はエツチング処理が行なわれる。前者の
ためにはトリクレン等の溶剤、界面活性剤等を用
いて表面を洗浄し又後者のためには水酸化ナトリ
ウム、水酸化カリウム等のアルカリエツチング剤
を用いる方法が広く用いられている。アルカリエ
ツチング剤は0.05〜40重量%水溶液を用い40℃〜
100℃の液温において、5〜300秒処理するのが一
般的である。アルカリエツチングの場合、一般に
アルミニウムの表面にスマツトが生成するので燐
酸、硝酸、硫酸、クロム酸またはこれらの内の2
つ以上の酸を含む混酸で処理する所謂デスマツト
処理を施すことが好ましい。 このように脱脂処理したアルミニウムを次に本
発明の方法で電解式に処理することができる。本
発明の実施に使用する電解質溶液は少量ではある
が有効量の硝酸と少量ではあるが有効量の塩化物
(塩化アンモニウム、塩化アルミニウム、塩化マ
グネシウムetc)が活性電解質として組合わされ
て存在しなければならない電解質水溶液である。
好ましい塩化物としては塩化アルミニウム、塩化
アンモニウム、塩化マグネシウム、塩化亜鉛等が
用いられる。 塩化アンモニウムの場合は、少くとも約2g/
から約20g/までの濃度、好ましくは3.5〜
7g/の濃度で電解質水溶液中に存在するとき
満足すべき結果即ち、表面粗さが大きく均一な砂
目が得られることがわかつた。硝酸電解質は少な
くとも2g/〜53g/までの濃度、好ましく
は7g/〜15g/の濃度で電解質水溶液中に
存在しなければならない。また電解浴の温度は約
10〜60℃が好ましく特に15〜50℃が特に好まし
い。最も好ましい塩化アンモニウムの実施態様は
硝酸対塩化アンモニウムの重量比が1対0.25〜
0.5の範囲が最も満足すべき結果、即ち表面粗さ
が大きく均一な砂目が得られ、これにより高い保
水性と親水性を有し、耐刷力の高い、しかも非画
像部の汚れにくい平版印刷版が得られる。 また、塩化アルミニウムの場合は少なくとも約
1g/から約5g/までの濃度好ましくは
1.3〜1.9g/の濃度で電解質水溶液中に存在す
るとき満足すべき結果即ち、表面粗さが大きく、
均一な砂目が得られることがわかつた。硝酸電解
質は少なくとも2g/〜約53g/までの濃度
好ましくは3g/〜35g/の濃度で電解質水
溶液中に存在する。また電解浴の温度は約10〜60
℃が好ましく特に15〜50℃が特に好ましい。最も
好ましい塩化アルミニウムの実施態様は、硝酸対
塩化アルミニウムの重量比が1対0.25〜0.5の範
囲が最も満足すべき結果を与える。 また、塩化マグネシウムの場合も、同様の結果
がえられた。 このように、硝酸に対する塩化物の重量比が1
対0.25〜0.5の範囲にすることにより、表面粗さ
の大きな、かつ均一な砂目をアルミニウム表面に
形成することができる。 本発明の電解粗面化方法で使用される電流は、
非対称波形のものでなければならない。このよう
な非対称電流波形は、特開昭52−58602号公報、
特開昭52−152302号公報、特開昭55−158298号公
報などに記載されている。波形は正弦波交流、特
殊正弦波交流、特殊交番波形を用いて行なうこと
ができる。使用電力を低くできる点から特殊交番
波形が特に好ましい。 本発明の電解粗面化方法で使用される交番波形
電流とは正負の極性を交互に交換させて得られる
波形であつて、正弦波の単相交流および正弦波の
三相交流の他、矩形波、台形波などの交番波形電
流も含まれる。 本発明の好ましい態様においては、前述のよう
な電解質水溶液中でアルミニウム板に陽極時電気
量(QA)が陰極時電気量(QC)よりも大となる
ように交番波形電流が流される。特に好ましい
QC/QAの比は0.3〜0.95である。この場合、米国
特許第4087341号明細書に記載されているような、
陽極時電圧が陰極時電圧よりも大となるような電
圧で陽極時電気量が陰極時電気量よりも大きくな
るようにアルミニウム板に交番波形電流を流す方
法が好ましい。第1図に交番波形電流の波形を示
した。第1図aは正弦波、bは矩形波、cは台形
波を用いた交番波形電圧であり、本発明は、いず
れの波形も用いることができる。 アルミニウムに印加される電圧は、約1〜
50V、好ましくは2〜30Vで電流密度は約10〜
100A/dm2であり、電気量は約100〜30000クロ
ーン/dm2、好ましくは100〜3000クローン/d
m2を与える電解粗面化処理条件の場合に、本発明
の実施において最も好ましい結果を得ることがで
きる。 このような条件を採用すると、アルミニウム表
面に大きく深いピツトのクレーター構造砂目が形
成し、このクレーター構造砂目の中に微細な、ハ
ニカム構造砂目が形成し、2重構造砂目が得られ
る。クレーター構造砂目のピツト径は、2〜30μ
m、深さは0.1〜10μmが適当であり、ハニカム構
造砂目のピツト径は1〜3μm、深さは0.1〜1μm
が適当である。 極めて予想外なことには、本発明の操作条件が
上記操作条件の範囲外にあるときは、本発明の所
望は且つ有利な結果が得られないことがわかつ
た。 例えば硝酸対塩化物の比率が0.25より小さいと
アルミニウムシートの表面は光沢を有する不均一
な砂目表面となる。又硝酸対塩化物の比率が0.5
より大きいとアルミニウムシートの表面は均一に
粗面化されているが粗さが小さく、しかも2重構
造砂目を形成しない。 以上のようにして電解粗面化処理を行なつたア
ルミニウム表面にはスマツトが生じるので、通常
このスマツトを取り除くために水洗後、デスマツ
ト処理が施される。このようなデスマツト処理
は、酸またはアルカリの水溶液とアルミニウム板
の表面を、例えば浸漬処理などの方法で接触させ
ることにより行なわれる。上記の酸としては、燐
酸、硫酸、クロム酸などが含まれ、アルカリとし
ては、先に説明した機械的な粗面化ののちに施し
得る化学的エツチング処理の場合と同様のものを
使用することができる。これらの内、特に好まし
いデスマツト処理は、特開昭53−12739号公報に
記されているような50〜90℃の温度の15〜65重量
%の硫酸と接触させる方法及び特公昭48−28123
号公報に記されているアルカリエツチする方法で
ある。 このように処理されたアルミニウムシートは、
好ましくは陽極酸化処理される。 陽極酸化処理は、この分野で従来より行なわれ
ている方法で行なうことができる。具体的には、
硫酸、燐酸、クロム酸、蓚酸、スルフアミン酸、
ベンゼンスルホン酸等あるいはこれらの二種類以
上を組み合せた水溶液又は非水溶液中でアルミニ
ウムに直流または交流の電流を流すと、アルミニ
ウム支持体表面に陽極酸化皮膜を形成させること
ができる。 陽極酸化の処理条件は使用される電解液によつ
て種々変化するので一概には決定され得ないが一
般的には電解液の濃度が1〜80重量%、液温5〜
70℃、電流密度0.5〜60アンペア/dm2、電圧1
〜100V、電解時間10秒〜50分の範囲が適当であ
る。 これらの陽極酸化処理の内でも、特に英国特許
第1412768号明細書に記載されている硫酸中で高
電流密度で陽極酸化する方法および米国特許第
3511661号明細書に記載されている燐酸を電解浴
として陽極酸化する方法が好ましい。 陽極酸化されたアルミニウム板は、更に米国特
許第2714066号および同第3181461号の各明細書に
記されている様にアルカリ、金属シリケート、例
えば珪酸ナトリウムの水溶液で浸漬などの方法に
より処理したり、米国特許第4153461号明細書に
記載されている様にポリビニルホスホン酸水溶液
で処理したり、米国特許第3860426号明細書に記
載されているように、水溶性金属塩(例えば酢酸
亜鉛など)を含む親水性セルロース(例えば、カ
ルボキシメチルセルロースなど)の下塗り層を設
けることもできる。 このようにして得られた平版印刷版用支持体の
上には、PS版(Pre−Sensitized Plateの略称)
の感光層として、従来より知られている感光層を
設けて、感光性平版印刷版を得ることができ、こ
れを製版処理して得た平版印刷版は、優れた性能
を有している。 上記の感光層の組成物としては、露光の前後で
現像液に対する溶解性又は膨潤性が変化するもの
ならば使用できる。以下、その代表的なものにつ
いて説明する。 ポジ作用型感光性ジアゾ化合物としては、特
公昭43−28403号公報に記載されているベンゾ
キノン−1,2−ジアジドスルホン酸クロリド
とポリヒドロキシフエニルとのエステル又はナ
フトキノン−1,2−ジアジドスルホン酸クロ
リドとピロガロール−アセトン樹脂とのエステ
ルが最も好ましいものである。その他の比較的
好適なo−キノンジアジド化合物としては、米
国特許第3046120号及び同第3188210号の各明細
書中に記載されているベンゾキノン−1,2−
ジアジドスルホン酸クロリド又はナフトキノン
−1,2−ジアジドスルホン酸クロリドとフエ
ノールホルムアルデヒド樹脂とのエステルがあ
る。 o−キノンジアジド化合物は単独で感光層を
構成するが、アルカリ水に可溶な樹脂を結合剤
(バインダー)としてこの種の樹脂と共に使用
される。このアルカリ水に可溶性の樹脂として
は、この性質を有するノボラツク樹脂があり、
たとえばフエノールホルムアルデヒド樹脂、ク
レゾールホルムアルデヒド樹脂、p−t−ブチ
ルフエノール−ホルムアルデヒド樹脂、フエノ
ール変性キシレン樹脂、フエノール変性キシレ
ン・メジチレン樹脂などである。その他の有用
なアルカリ水可溶性樹脂としてポリヒドロキシ
スチレン、ポリハロゲン化ヒドロキシスチレン
化(メタ)アクリル酸と他のビニル化合物との
コポリマーを挙げることができる。 ジアゾ樹脂とバインダーとからなる感光組成
物。 ネガ作用型感光性ジアゾ化合物としては米国
特許第2063631号及び同第2667415号の各明細書
に開示されているジアゾニウム塩とアルドール
やアセタールのような反応性カルボニル基を含
有する有機縮合剤との反応生成物であるジフエ
ニルアミン−p−ジアゾニウム塩とフオルムア
ルデヒドとの縮合生成物(所謂感光性ジアゾ樹
脂)が好適に用いられる。この他の有用な縮合
ジアゾ化合物は特公昭49−48001号、同49−
45322号、同49−45323号の各公報等に開示され
ている。これらの型の感光性ジアゾ化合物は、
通常水溶性無機塩の型で得られ、従つて水溶液
から塗布することができる。又、これらの水溶
性ジアゾ化合物を特公昭47−1167号公報に開示
された方法により1個又はそれ以上のフエノー
ル性水酸基、スルホン酸基又はその両者を有す
る芳香族又は脂肪族化合物と反応させ、その反
応生成物である実質的に水不溶性の感光性ジア
ゾ樹脂を使用することもできる。 また、特開昭56−121031号公報に記載されて
いるようにヘキサフルオロ燐酸塩またはテトラ
フルオロ硼酸塩との反応生成物として使用する
こともできる。そのほか、英国特許第1312925
号明細書に記載されているジアゾ樹脂も好まし
い。 活性光線の照射により二量化を起す化合物を
含む組成物。例えばポリ珪皮酸ビニル、ポリビ
ニルシンナモイルエチルエーテル、ポリエチル
シンナメートアクリレート、及びその共重合
体、ポリエチルシンナメートメタクリレート及
びその共重合体、ポリパラビニルフエニルシン
ナメート及びその共重合体、ポリビニルベンザ
ールアセトフエノン及びその誘導体、ポリビニ
ルシンナミリデンアセテート及びその誘導体、
アクリル酸アリルプレポリマー及びその誘導
体、パラフエニレンジアクリル酸とポリハイド
リツクアルコールから成るポリエステル樹脂の
誘導体で、例えば米国特許第3030208号明細書
に記載されているような化合物などがある。 活性光線の照射により重合反応を起す、いわ
ゆる光重合性組成物。例えば米国特許第
2760863号および同第3060023号明細書に記載の
2個又はそれ以上の末端エチレン基を有する付
加重合性不飽和化合物と光重合開始剤よりなる
組成物がある。 上記活性光線の照射により二量化する化合物
および重合反応する化合物には、更にバインダ
ーとしての樹脂、増感剤、熱重合防止剤、色
素、可塑剤などを含有させることができる。 上記の如き感光性組成物は、通常、水、有機
溶剤、又はこれらの混合物の溶液として、本発
明による支持体上に塗布し、乾燥されて感光性
平版印刷版が作成される。 感光性組成物の塗布量は、一般的には約0.1
〜約5.0g/m2が適当であり、約0.5〜約3.0g/
m2がより好ましい。 かくして得られる感光性平版印刷版はカーボン
アーク灯、キセノン灯、水銀灯、タングステン
灯、メタルハライドランプなどの如き活性光線を
含む光源により画像露光し、現像して平版印刷版
が得られる。 〔実施例〕 以下、本発明を実施例を用いて、より詳細に説
明する。なお、実施例中の「%」は、特に指定の
ない限り「重量%」を示すものである。 実施例 1 厚さ0.24mmのJIS1050−H18アルミニウム合金
圧延板を10%水酸化ナトリウム水溶液に60℃、20
秒間浸漬し、清浄なアルミニウム面を露出させた
後、30%硝酸水溶液でデスマツト処理した。 このように用意した基板を第1図bの矩形波を
用いた交番波形により硝酸(7.0g/):塩化ア
ンモニウム(3.5g/)=1:0.5を含む電解質
水溶液中に浸漬し電解粗面化処理を行なつた。電
解条件は、陽極時電流密度DA=43A/dm2、陽
極時電気量QA=420クローン/dm2、陰極時電気
量QCの陽極時電気量QAに対する比を0.95となる
ように行ない、水洗したのち10%水酸化ナトリウ
ム水溶液中で完全にスマツトを溶解させた。(サ
ンプルA)。 また硝酸(10g/):塩化アンモニウム(5
g/)=1:0.5の電解質水溶液で電解粗面化処
理したサンプルB、硝酸(15g/):塩化アン
モニウム(7.5g/)=1:0.5、硝酸(20g/
):塩化アンモニウム(5g/)=1:0.25、
硝酸(10g/):塩化アンモニウム(20g/)
=1:2、硝酸(15g/):塩化アンモニウム
(15g/)=1:1、および硝酸(7g/):
塩化アンモニウム(5g/)=1:0.7の各電解
質水溶液中で、それぞれ電解粗面化処理したサン
プルC、サンプルF、サンプルE、サンプルD、
サンプルGを用意した。 また硝酸(7g/):塩化アンモニウム(3.5
g/)=1:0.5の電解質水溶液中で商用交流を
用いて電解粗面化処理したサンプルHを用意し
た。 このように作製した各サンプルに、更に15%硫
酸中で陽極酸化処理を施して1μの酸化皮膜を設
けたのち、下記組成の感光層を乾燥時の塗布量が
2.5g/m2となるように設けた。 組成〔1〕 ナフトキノン−1,2−ジアジド−5−スルホ
ニルクロライドとピロガロール、アセトン樹脂
とのエステル化物(米国特許3635709号明細書
実施例1に記載されているもの) 0.75g クレゾールノボラツク樹脂 2.00g オイルブル−#603(オリエンタル化学製)
0.04g エチレンジクロライド 16g 2−メトキシエチルアセテート 12g このようにして作られた感光性平版印刷版は、
真空焼枠中で、透明ポジテイブフイルムを通し
て、1mの距離から3KWのメタルハライドラン
プにより、50秒間露光を行つたのち、SiO2
Na2Oのモル比が1.74のケイ酸ナトリウムの5.26
%水溶液(PH=12.7)で現像しアラビアガム水溶
液でガム引きした。 このようにして得られた平版印刷版を常法の手
順に従つてオフセツト印刷機で印刷したところ第
1表に示したような結果が得られた。
【表】 * ○…全くなし。 △…多少汚れる。
実施例のサンプルA、サンプルB、サンプルC
及びサンプルDは2重構造砂目が形成しており汚
れ耐刷共に優れた結果を得た。一方電解液組成硝
酸対塩化アンモニウムが1:0.7、1:1、1:
2のサンプルG、F、Eは大きく深いピツトが形
成せず、微細なピツトが形成しており平均表面粗
度が小さく、汚れ耐刷共に劣つた。また商用交流
を用いたサンプルHは砂目が不均一であり耐刷力
の劣る結果であつた。 実施例 2 厚さ0.24mmのJIS1050−H18アルミニウム合金
圧延板を10%水酸化ナトリウム水溶液に60℃、20
秒間浸漬し、清浄なアルミニウム面を露出させた
のち、30%硝酸水溶液でデスマツト処理した。 このように用意した基板をHNO3(7.0g/
):NH4Cl(3.5g/)=1:0.5HNO3(10g/
):NH4Cl(20g/)=1:2、HNO3(15
g/):NH4Cl(15g/)=1:1の電解質水
溶液中で実施例1と同様の電解条件にて電解粗面
化し、実施例1と同様の方法にて陽極酸化処理ま
で終了したサンプルI、サンプルJ、サンプルK
と用意した。このようにして作成した各サンプル
を2%珪酸ナトリウム水溶液に70℃で1分間浸漬
し、水洗、乾燥した後、下記感光層組成物を塗布
し乾燥して1.5g/m2の感光層を設けた。 感光層組成物 N−(4−ヒドロキシフエニル)メタクリルア
ミド/2−ヒドロキシエチルメタクリレート/
アクリロニトリル/メチルメタクリレート/メ
タクリル酸(=15:10:30:38:7モル比)共
重合体(平均分子量60000) 5.0g 4−ジアゾジフエニルアミンとホルムアルデヒ
ドの縮合物の六弗化燐酸塩 0.5g 亜リン酸 0.05g ビクトリアピユア−ブル−BOH(保土ケ谷化学
(株)社製) 0.1g 2−メトキシエタノール 100g このようにして作られた感光性平版印刷版を真
空焼枠中で透明ネガテイブフイルムを通して1m
の距離から富士フイルムPSライト(東芝メタル
ハライドランプMU2000−2−DL型3kwの光源
を有し富士写真フイルム(株)より販売されているも
の)により、50秒間露光を行なつたのち下記組成
の現像液で現像しアラビアガム水溶液でガム引き
して平版印刷版を得た。 現像液 亜硫酸ナトリウム 5g ベンジルアルコール 30g 炭酸ナトリウム 5g イソプロピルナフタレンスルホン酸ナトリウム
12g 純 水 1000g この印刷版を用いてオフセツト輪転機にて印刷
試験を行つた。その結果を第2表に示す。
【表】 * ○…全くなし。
サンプルIは汚れ、耐刷共に優れた結果を得た
がHNO3対NH4Clが1:2、1:1の電解水溶
液にて粗面化したサンプルJ、サンプルKは耐刷
が極端に劣つた。 実施例 3 厚さ0.24mmのJIS1050−H18アルミニウム合金
圧延板を10%水酸化ナトリウム水溶液に60℃、20
秒間浸漬し清浄なアルミニウム面を露出させたの
ち、30%硝酸水溶液でデスマツト処理した。 このように用意した基板を第1図bの矩形波を
用いた交番波形により硝酸(20g/):塩化ア
ルミニウム(10g/)=1:0.5を含む電解質水
溶液中に浸漬し電解粗面化処理を行なつた。電解
条件は陽極時電流密度DA=43A/dm2、陽極時
電気量QA=420クローン/dm2、陰極時電気量QC
の陽極時電気量QAに対する比を0.95となるように
行ない、水洗したのち10%水酸化ナトリウム水溶
液中で完全にスマツトを溶解させた(サンプル
L)。比較として硝酸(10g/):塩化アルミニ
ウム(10g/)=1:1、及び硝酸(20g/
):塩化アルミニウム(40g/)=1:2の各
電解質水溶液中でそれぞれ電解粗面化処理したサ
ンプルM、サンプルNを用意した。 また硝酸(20g/):塩化アルミニウム(10
g/)=1:0.5の電解質水溶液中で商用交流を
用いて電解粗面化処理したサンプルOを用意し
た。 このように作製した各サンプルを用いて、実施
例1で示した方法により平版印刷版を作成し、印
刷した結果を第3表に示した。
【表】 * ○……全くなし。 △……多少汚れ
る。
実施例のサンプルLは2重構造砂目が形成して
おり、汚れ耐刷共に優れた結果を得た。一方電解
液組成硝酸:塩化アルミニウム=1:1、1:2
のサンプルM、Nは均一に粗面化されているが粗
さが小さく、2重構造砂目を形成せず、汚れ耐刷
が極端に劣つた。また商用交流を用いたサンプル
Oは砂目が不均一であり耐刷力の劣る結果であつ
た。 実施例 4 厚さ0.24mmのJIS1050−H18アルミニウム合金
圧延板を10%水酸化ナトリウム水溶液に60℃、20
秒間浸漬し、清浄なアルミニウム面を露出させた
のち、30%硝酸水溶液でデスマツト処理した。 このように用意した基板を、HNO3(20g/
):AlCl3(10g/)=1:0.5HNO3(10g/
):AlCl3(10g/)=1:1およびHNO3(20
g/):AlCl3(40g/)=1:2の電解質水
溶液中で実施例1と同様の電解条件にて電解粗面
化し実施例1と同様の電解条件にて電解粗面化し
実施例1と同様の方法にて陽極酸化処理まで終了
したサンプルP、サンプルQ、サンプルRを用意
した。このようにして作成した各サンプルを2%
珪酸ナトリウム水溶液に70℃で1分間浸漬し、水
洗、乾燥した後実施例2に示した感光層組成物を
塗布し乾燥して1.5g/m2の感光層を設けた。 このPS版を用いて実施例2と同様にして平版
印刷版を作り、オフセツト印刷機で印刷した結果
を第4表に示す。
【表】 * ○……全くなし。 △……多少汚れる。
実施例のサンプルPは汚れ、耐刷共に優れた結
果を得たがHNO3:AlCl3=1:1の電解水溶液
にて粗面化したサンプルQは耐刷が極端に劣つ
た。またHNO3:AlCl3=1:2の電解水溶液に
て粗面化したサンプルRは汚れも耐刷も劣つた。
【図面の簡単な説明】
第1図は、交番波形電流として得られる電流の
電圧波形でありaは正弦波、bは矩形波、cは台
形波である。 VAは陽極時電圧、VCは陰極時電圧、tAは陽極
時間、tCは陰極時間である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 硝酸および該硝酸1重量部に対して0.25〜
    0.5重量部の塩化物を含む水溶液中で、アルミニ
    ウム板に極性が交互に変換する非対称交番波形電
    流を印加して、該アルミニウム板表面を電解粗面
    化することを特徴とする平版印刷版用アルミニウ
    ム支持体の製造方法。 2 該塩化物が塩化アンモニウム、塩化アルミニ
    ウムおよび塩化マグネシウムから選ばれた少なく
    とも1つであることを特徴とする特許請求の範囲
    第1項記載の平版印刷版用アルミニウム支持体の
    製造方法。
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