JPH0347150Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本考案は空気調和機の排気ダンパ構造の改良に
関するものである。

「従来の技術」 第５図ないし第８図に一体形空気調和機を示
す。

空気調和機本体１の前面カバー２の吸込グリル
３から吸込まれる空気４は熱交換器５で冷却（あ
るいは加熱）され送風機６によつて吹出グリル７
を経て室内に吹出される。

冷却（加熱）空気の排気８は、室内外の仕切板
１１に排気孔１２を設け、この排気孔１２に合わ
せて排気ダンパ機構１３が組込まれている。

排気ダンパ機構１３の断面詳細図を第７図およ
び第８図に示す。

プラスチツク成形または鉄板にて構成された排
気ダンパ機構１３は排気時には第７図の状態とな
り、仕切板１１の排気孔１２より吹出空気１４の
一部が排気８される。排気ダンパ機構１３の開閉
はワイヤ１５によつて行われ、一方はダンパ蓋１
６の一端に、他方はコントロールパネル９のレバ
ー１０につながつており、レバー１０を動かすこ
とによつてダンパ蓋１６の開閉が行われる。

「考案が解決しようとする問題点」 従来の排気ダンパ機構１３は以上のように構成
されているので、運転時にダンパ蓋１６を開く
と、ダンパ蓋１６は風路１４に風を受ける形に突
出するため、風切り音が発生する。

また、運転時ダンパ蓋１６が開いている場合は
もちろんのこと、閉じていても、仕切板１１の排
気孔１２とダンパ蓋１６の隙から室外側のコンプ
レツサおよび室外フアンの音が侵入する。

運転停止時に、ダンパ蓋１６が開いたままであ
ると、室外側より排気孔１２を通して砂、塵埃、
雨、小動物、昆虫などが侵入する等の問題点があ
つた。

「問題点を解決するための手段」 本考案は上記従来の問題点を解決したもので、
室内空気の一部を換気のため排出する排気ダンパ
機構を備えてなる空気調和機において、室内空気
の吹出風路壁の適所にスリツトを設け、スリツト
に対応して吹出風路壁の裏面に室外側への排気孔
との間を連通すると共に排気孔を開閉するダンパ
を有するダンパボツクスを設けた空気調和機の排
気ダンパ構造である。

「作用」 本考案は、スリツトとダクトおよび開口部によ
り形成されるＳ字形の流路を設けることにより、
吹出空気による音の発生および室外側からの騒
音、砂、小動物等の侵入を軽減することができ
る。

「実施例」 本考案の一実施例を第１図ないし第４図に示
す。

符号１ないし１０は従来の空気調和機と同一箇
所に従来と同一符号を付けた。

室内空気の排気８は、送風機６によつて吹出さ
れた風路２１の下部の電装品収納部２２に設けた
ダンパ機構２３によつて行われる。

ダンパ機構２３は風路下部の導風板２４に１箇
ないしは複数箇のスリツト２５を形成し、スリツ
ト２５下部に一体成形にてダンパ蓋２６を内蔵し
たダンパボツクス２７を設け、ダンパボツクス２
７を通して室外側に排気８できるよう仕切板２８
に孔２９を設けた構成となつている。

ダンパ蓋２６の開閉はワイヤによつて行われ、
ダンパ蓋２６の回転軸から伸びたアーム３０と、
コントロールパネル９のレバー１０につながつて
おり、レバー１０を動かすことによつてダンパ蓋
２６の開閉が行われる。

この構造によつてダンパ蓋２６の開閉による風
路への突起がなくなり、風路での風切り音の発生
はなくなつた。

またダンパ蓋２６の室外側の部分には外側に下
り勾配を持つ格子３１を設け、室外側からの砂、
塵埃、小動物、昆虫等の侵入を軽減することがで
きる。

ダンパ構造２３は仕切板２８の孔２９にダンパ
構造２３の格子３１の部分を引掛け、ねじ３２に
て導風板２４に固定されている。

「考案の効果」 本考案は上記のように、排気はスリツト、ダン
パボツクス等を介して行われるので、運転中の吹
出空気による風切音の発生はなくなり、また室外
側からの砂、塵埃、小動物、昆虫等の侵入を軽減
することができる。等の効果を奏するのである。

【図面の簡単な説明】

第１図ないし第４図は本考案の一実施例、第５
図は空気調和機本体の斜視図で、第１図は第５図
の横断面図、第２図は第１図のＡ−Ａ断面図、第
３図は第１図の仕切板の部分断面図、第４図はダ
ンパ機構の展開図、第６図ないし第８図は従来の
空気調和機の排気ダンパ構造で、第６図は従来排
気ダンパ構造の第５図の横断面図、第７図および
第８図は第６図のＢ部詳細図で、第７図はダンパ
蓋の開状態、第８図はダンパ蓋の閉状態を示す。 １……空気調和機本体、２……前面カバー、３
……吸込グリル、４……空気、５……熱交換器、
６……送風機、７……吹出グリル、８……排気、
９……コントロールパネル、１０……レバー、２
１……風路、２２……電装品収納部、２３……ダ
ンパ機構、２４……導風板、２５……スリツト、
２６……ダンパ蓋、２７……ダンパボツクス、２
８……仕切板、２９……孔、３０……アーム、３
１……格子、３２……ねじ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 室内空気の一部を換気のため排出する排気ダン
   パに機構を備えてなる空気調和機において、前記
   室内空気の吹出風路壁の適所にスリツトを設け、
   該スリツトに対応して前記吹出風路壁の裏面に室
   外側への排気孔との間を連通すると共に、前記排
   気孔を開閉するダンパを有するダンパボツクスを
   設けたことを特徴とする空気調和機の排気ダンパ
   構造。