JPH0347084Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は、ボンネツトロツク装置、特に、警報
手段を備えたボンネツトロツク装置に関するもの
である。

（従来の技術とその問題点） 従来、ボンネツトロツク装置は、ストライカと
噛み合うフオーク及びこのフオークに係合するク
ローレバーを備え、このクローレバーと車室内の
運転席前方に備えられたボンネツト開放操作レバ
ーとをワイヤーで接続し、ボンネツト開放操作レ
バーを操作してクローレバーとフオークの係合を
外し、フオークとストライカとの噛み合いを解除
してボンネツトを開放することができるようにし
ている。

しかしながら、このボンネツトロツク装置は、
車体下部から棒状物を挿入して、クローレバー等
を無理やり操作してフオークとストライカの噛み
合いを解除させてボンネツトが不正に開かれるお
それがあつた。そのため、ボンネツトにスイツチ
を取り付け、警報装置との組み合わせにより、不
正にボンネツトロツクが解除されたときには、警
報を発するようにしたものが提案された。

しかし、このものでは、不正な手段でボンネツ
トが開放された場合に警報を発生し、その後、い
たずれされるのを防止するようにしたものである
が、警報が鳴つてもボンネツトそのものは開放さ
れてしまうし、また車体下部から棒状物でまず盗
難防止用スイツチを破壊してからクローレバーを
操作すればボンネツトが開放されてしまうので、
盗難防止は不十分であつた。

本考案はかかる問題点に鑑み、ボンネツトの不
正開放を確実に防止し、完全に盗難防止を図るこ
とができるボンネツトロツク装置を提供すること
を目的とするものである。

（問題点を解決すべき手段） 本考案は、前記問題点を解決するために、ボン
ネツトに設けたストライカと噛み合うフオーク
と、このフオークに係合するように付勢され、フ
オークをロツク位置に保持するとともに、一端の
操作部が運転席のボンネツト開放操作レバーとワ
イヤーで接続されたクローレバーと、基板に取り
付けられたブラケツトに装着され、前記クローレ
バーの下方で、クローレバーの移動を検出する盗
難防止用スイツチとを備え、 前記ブラケツトの盗難防止用スイツチの下方側
に、当該盗難防止用スイツチと前記クローレバー
の操作部を覆うカバーを設けたものである。

（実施例） つぎに、本考案を一実施例である図面にしたが
つて説明する。

図において、１は、図示しない自動車のボンネ
ツト下部車体に取り付けられる基板で、この基板
１はボンネツトに取り付けた図示しないストライ
カと噛合する嵌合溝２を有する。また、基板１に
は、先端にＵ字状溝４を有し、スプリング７によ
り、矢印ａの如く付勢されたフオーク３が軸５に
より設けられている。なお、６は係止溝である。

さらに、基板１には、前記係止溝６と係合する
突起１０を備え、一端の操作部がワイヤ１１によ
つて図示しないボンネツト開放操作レバーと連結
され、かつ、スプリング１２により、常時、突起
１０が前記係止溝６に係合するように、矢印ｂの
如く付勢されたクローレバー９が軸８により設け
られている。

なお、１３は基板１に回動自在に取り付けら
れ、先端に爪部１４を有するロツク解除レバー
で、ボンネツト開放操作レバーを操作して、クロ
ーレバー９とフオーク３との係合を外し、フオー
ク３に噛み合つたストライカを解除しても、すぐ
には、ボンネツトが開放しないように、先端の爪
部１４でストライカを保持するようにしたもので
ある。

１５は前記クローレバー９の回動によりレバー
１６で作動する盗難防止用のスイツチで、クロー
レバー９の下方にブラケツト１７を介して設けて
ある。

該スイツチ１５のコード１５ａの端子１５ｂ，
１５ｃは、所定の操作により警報発生状態になる
警報装置（図示せず）に接続されている。そし
て、警報装置が警報発生状態にあるとき、クロー
レバー９が回動し、スイツチ１５がオンすると警
報を発するようになされている。

このボンネツトロツク装置は、クローレバー９
の先端が下方に位置するように配置され、前記ス
イツチ１５を取り付けたブラケツト１７の下部に
折り曲げによつてカバー部１８を設け、このカバ
ー部１８によりスイツチ１５、レバー１６および
クローレバー９の下面側を覆つて保護してある。

なお、ブラケツト１７はねじ１９，１９により
基板１に取り付けられ、取り付け、取り外しが容
易に行えるようになつている。

本実施例では、警報装置が警報発生状態にある
ときボンネツト開放操作レバーを操作すると、す
なわち、不正にボンネツト開放操作レバーを操作
すると、警報を発する。また、外部から棒状物を
挿入してもカバー部１８が邪魔になつてスイツチ
１５を破壊することもできないし、クローレバー
９の操作部を操作することもできないので、ボン
ネツトを開くことができず、盗難が完全に防止さ
れる。

（考案の効果） 本考案は、前記説明で明らかなように、ブラケ
ツトにカバーを設け、このカバーで、盗難防止用
スイツチおよびクローレバーの操作部を下方から
保護したため、車体の下部から棒状物を挿入して
も、カバーの存在により盗難防止用スイツチおよ
びクローレバーの操作部に接触することができ
ず、つまり、ボンネツトの不正開放を確実に防止
することができ、完全な盗難防止が図られる。

なお、前記実施例では、カバーはブラケツトに
一体的に設けたものを示したが、両者を別部材と
し、後に一体化してもよい。

【図面の簡単な説明】

第１図および第２図は本考案にかかるボンネツ
トロツク装置の概略図で、第３図はブラケツトの
斜視図である。 １……基板、３……フオーク、９……クローレ
バー、１５……スイツチ、１７……ブラケツト、
１８……カバー部。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 ボンネツトに設けたストライカと噛み合うフオ
   ークと、このフオークに係合するように付勢さ
   れ、フオークをロツク装置に保持するとともに、
   一端の操作部が運転席のボンネツト開放操作レバ
   ーと接続されたクローレバーと、基板に取り付け
   られたブラケツトに装着され、前記クローレバー
   の下方で、クローレバーの移動を検出する盗難防
   止用スイツチとを備え、 前記ブラケツトの盗難防止用スイツチの下方側
   に、当該盗難防止用スイツチと前記クローレバー
   の操作部を覆うカバーを設けたことを特徴とする
   ボンネツトロツク装置。