JPH0346682Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は容器内にヒーターを固定する場合の組
立の簡素化を計つた湯沸器用ヒーターユニツトの
構造（以下、構造）に関するものである。

従来の技術 従来の構造はヒーターベースの内部に温度感知
素子（以下、サーモスタツト）を取付けている
が、この取付構造は １ サーモスタツト自身に設けたねじ穴に取付ね
じを介して固定する。

２ 接着剤で固定する。

３ サーモスタツトを保持する金具をねじ等の締
結部品で固定する。

等が採用されている。

考案が解決しようとする問題点 しかるに上記取付構造では １ 取付工数が多くなる。

２ 真空容器などに取付ける場合は熱損失を少な
くする為、内容器の上部開口部を極力小径とす
るためヒーターユニツトそのものが小型化を求
められ、取付スペースが取り難い。

等の問題がある。

問題点を解決するための手段 本考案は上記の問題点を解決するためになされ
たものであり、ヒーターユニツトのヒーターベー
ス内に湯沸ヒータの端末部とサーモスタツトとを
ヒーターカバーの圧接によつて同時固定するヒー
タープレートを設けたものである。

作 用 このようにすることによつてヒータープレート
は上、下方向がヒーターカバーにより、また水平
方向は端末部によつて夫々固定、保持されるので
サーモスタツトは簡単にヒーターユニツト内に固
定出来る。

実施例 以下、本考案の一実施例を図面に従つて説明す
る。

本実施例の構成を第１図、第２図、第３図、第
４図、第５図及び第６図に示す。図において、１
は本体で内部に二重壁構造として両壁間を真空に
した魔法瓶構造の容器２を固定している。３はヒ
ーターユニツトで容器２の底部中央の開口部に水
密に固定している。４はヒーターベースで、耐
熱、耐食性のある鋼板よりなり、ほぼ偏平な円筒
状に形成した上面の外径部位に開口縁部４ａを形
成するとともに開口を有する円筒部４ｂを下面に
延設したものである。更にこの円筒部４ｂの開口
近傍の外周に前記容器２の開口部に螺着するねじ
部４ｃを設けている。５はシーズヒーターよりな
る湯沸ヒーターで、サークル状の発熱部の両端末
部５ａはほぼ直角に折曲げられてヒーターベース
４の下面を突抜けて内部に突出する如く水密に固
定され、湯沸ヒーターユニツト６を構成するもの
である。７はサーモスタツトで、偏平円柱状に形
成されており、受熱面７ａがヒーターベース４の
内面に当接し水温あるいは湯沸ヒータ５の温度等
を感知するものである。８はヒータープレート
で、円形状の弾性鋼板からなり、単品形状は第５
図に示す如く内部の端末部５ａの対応位置に端末
溝８ａ、同じく内部のサーモスタツト７の保持位
置にサーモ穴８ｂ、中央部には小判形のリード線
穴８ｃ，そして保温ヒーター固定つめ８ｂを夫々
設けている。９は低電力の保温ヒーターでヒータ
ープレート８上に載置され、保温ヒーター固定つ
め８ｄで水平方向の位置規制がされたいる。１０
はヒーターカバーで、耐熱、耐食性の鋼板よりな
り、中央部に水管１０ａを設けてあり、この水管
１０ａはヒータープレート８、保温ヒーター９を
介在させて圧接する如くヒーターベース４と水密
に接合した時、前記円筒部４ｂ内に挿通されるも
のである。１１は上部構成で水密に形成された内
部空間を示す。

次にヒーターユニツトの組立を順を追つて説明
しながら実施例の動作について述べる。

まず、湯沸ヒーターユニツト６の所定位置にサ
ーモスタツト７を載置した第７図の状態とした後
第８図の如くヒータープレート８を載置する。こ
の際ヒータープレート８はヒーターベース４内壁
と端末部５ａに規制されて水平方向の位置が決ま
る為サーモ穴８ｂに挿入保持されたサーモスタツ
ト７は所望位置に固定され、かつヒータープレー
ト８の弾性力によつて受熱面７ａは常時ヒーター
ベース４内面に安定して当接する。さらにその上
から保温ヒーター９を載置したのが第９図で、保
温ヒーター固定つめ８ｄによつて所望位置に固定
され、その後内部リード線（図示せず）をリード
線穴８ｃから通した後第２図の如くヒーターカバ
ー１０を接合して完了する。

考案の効果 以上、本考案による如くサーモスタツトの固定
をヒーターユニツト内にヒータープレートによつ
て湯沸ヒータとともに同時に行えるようにしたの
で、関係部品の加工及び組立も簡単になり、多機
能の効果を単一部品で発揮出来、信頼性の向上が
計れ原価低減にもつながる構造を得ることが出来
る。

【図面の簡単な説明】

第１図及び第２図は本考案の一実施例を示す湯
沸器用ヒーターユニツトの構造の要部断面図、第
３図及び第４図は同湯沸ヒーターユニツトの上面
図及び一部断面側面図、第５図及び第６図は同ヒ
ータープレート及び保温ヒーターの上面図、第７
図、第８図及び第９図は同組立工程順を示す上面
図である。 ４……ヒーターベース、４ａ……開口縁部、４
ｂ……円筒部、５……湯沸ヒータ、５ａ……端末
部、７……温度感知素子（サーモスタツト）、８
……ヒータープレート、１０……ヒーターカバ
ー。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 上面に開口縁部４ａを設け下面に円筒部４ｂを
   延設したヒーターベース４内に、湯沸ヒータ５の
   端末部５ａと温度感知素子７を設けるとともにこ
   れらの端末部５ａ及び温度感知素子７をヒーター
   ベース４内に固定するヒータープレート８を設
   け、かつ、端末部５ａ、温度感知素子７、ヒータ
   ープレート８を水密に覆うヒーターカバー１０を
   前記開口縁部４ａに固定したことを特徴とする湯
   沸器用ヒーターユニツト。