JPH0345187B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0345187B2
JPH0345187B2 JP24311083A JP24311083A JPH0345187B2 JP H0345187 B2 JPH0345187 B2 JP H0345187B2 JP 24311083 A JP24311083 A JP 24311083A JP 24311083 A JP24311083 A JP 24311083A JP H0345187 B2 JPH0345187 B2 JP H0345187B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
peripheral wall
side wall
upper peripheral
wall
repair
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP24311083A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS60138172A (ja
Inventor
Koji Ishii
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP24311083A priority Critical patent/JPS60138172A/ja
Publication of JPS60138172A publication Critical patent/JPS60138172A/ja
Publication of JPH0345187B2 publication Critical patent/JPH0345187B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Working Measures On Existing Buildindgs (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (発明の目的) 本発明は、石油化学プラントの附帯設備として
設けられる原油タンク、殻物や粉体貯蔵用の鋼製
サイロなど大型の鋼製円筒型構造物側壁の解体補
修工法に関するものであり、特に工期が短く、ま
た作業にあたつて、いわゆる高所作業がなく、さ
らに火気の使用場所が狭所に限定された安全な解
体及び補修工法を提供することを目的とする。
(従来の技術及びその問題点) 従来、一般に大型の鋼製円筒形構造物を解体補
修する場合、まず、その構造物の最上部から下方
に向けて、順次、ガス切断作業及び撤去作業を繰
り返して補修箇所を解体し、しかる後に新規部材
を組み込んで仕上げる方法が一般的である。
近年、原油タンク、LPGタンク、サイロなど
の構造物も大型化の傾向があり、その高さは20数
メートル、高いもので40〜50mに達するものも現
われている。したがつて、それらの大型構造物の
解体補修作業にあたつては、構造物側壁全面に大
規模な足場を架設したり、作業員の落下防止のた
めの安全ネツトを全面に張設するなど、作業の安
全確保に体する配慮が特に強く要請され、その実
施に伴つて工事費用が膨大化する致命的な欠点が
あつた。
また、被解体構造物である貯槽類は化学プラン
トや油操所の中のひとつの設備として設置されて
いるケースがほとんどであり、他の設備が稼働中
の場合においては、解体補修作業に伴う火気の取
扱いは厳格に制限される結果、作業の能率低下を
招来し、また周辺設備への引火防止対策に多大な
費用を投入する必要があつた。すなわち、従来の
解体補修工法においては構造物側壁の全面に渡つ
て広範囲に、ガス切断等で火気を使用することに
なり、火気の飛散など安全上問題があつた。
さらに従来法によれば、構造物の全周に渡つて
高所より切断片を吊り降ろしたり、または逆に吊
り上げる必要があり、そのためには、吊り上げ高
さの高い重荷重用の大型クレーン設備が必須であ
り、またそのクレーン設備が構造物の全周に渡つ
て移動できる程度の作業空地が必要であつた。
また、従来から貯槽類の側壁を部分的に交換す
る工法として、ジヤツキアツプ・ジヤツキダウン
工法などが採用されている。
すなわち、貯槽全体をジヤツキ等の昇降手段に
よつて、一時的に上昇させて保持し、その間に交
換を要する部位(主として底板及び側壁下部)を
解体撤去し、次に新規な部材で該部を組み立てた
上に貯槽上方部分を降下させて接合する方法であ
る。この従来法では交換補修する側壁の高さが低
い場合は、1回のジヤツキ操作で腐食部の解体及
び新しい部材との交換、補修が比較的に容易に可
能であるが、側壁の腐食部分が広範囲に及び、そ
の高さが貯槽側壁の高さの1/3ないし1/2に及ぶ場
合には、ジヤツキ操作を何度にも分けて多数行う
必要があり、また治具の付け換え、ジヤツキ操作
のため多数の作業員を要する欠点があつた。
なお、貯槽類の底部及び下部周壁には、貯蔵物
質に含まれる不純物や雨水、腐食性を有する物質
などが沈積し易いため、底板及び周壁のうち下段
付近は特に腐食の進行が顕著であり、至急交換を
要する場合が多い一方、屋根及び周壁上部の部分
は比較的腐食も少いため交換を要しない場合が多
い。
その場合、腐食部分である下段側板部のみを交
換できれば経済的である。ところが交換すべき腐
食部分が地上より7〜8m位の高さまで及んでい
る場合には、当該腐食部分を解体・撤去するだけ
でも何度もジヤツキ等による昇降手段で構造物を
上げ下げする必要があり、さらに新しい部材で組
み上げる際にも同様に非常に非能率的でかつ労力
を必要とする問題があつた。
(発明の構成及び作用) 本発明は以上のような問題点を解決した安全で
かつ能率的に解体、補修作業ができる新しい工法
を提起するものであり、その要旨とするところ
は、まず円筒型構造物の地上付近において、水平
に対して一定の傾斜を有する切断線にて側壁を一
周に渡つて切断して、上段及び下段の周壁部に分
離し、下段周壁の上端全周に荷重支持ローラーを
適数配設し、このローラー上に上段周壁を回転自
在に載置した状態から、上段周壁の最下部に相当
する構造物の側壁部材を切断・撤去する工程と、
撤去した後に生じた空間部を埋めるように、上段
周壁部をローラー上で回転して降下させる工程と
を順次交互に繰り返し、被解体構造物を下部より
順次切断撤去することにより解体作業を低所で行
つた後に、撤去した側壁部分間に新規の周壁部材
を挿入して、それを上段周壁の下縁に接合する工
程と、その上段周壁部全体を解体作業時とは逆方
向に回転してせり上げ新たな空間部を形成する工
程とを交互に繰り返して所定の高さまで周壁を組
み上げることにより、補修作業を低所で行うとこ
ろにある。
次に図面に示す実施例に従つて、本発明の解
体・補修工法を説明する。図面では球面屋根式の
円筒型貯槽を解体・補修する場合を例示する。
第1図は既設の円筒型貯槽の地上付近におい
て、水平に対して、一定の傾斜を有する切断線R
にて、側壁を一周切断した状態を表わす斜視図で
ある。切断線Rは、図のように貯槽の底板に近い
点を始点Sとして、水平方向に対して一定の角度
で傾斜するように貯槽周壁2を一周して設けられ
る。従つてその切断切口は螺旋形を呈する。
貯槽周壁2を一周した切断線Rの終点Lとその
始点Sとの距離に相当する段差Hは通常2〜3m
程度であり、この段差が1回の解体作業で撤去さ
れる周壁部材6の高さに相当する。この切断線R
を境界として、貯槽は球面屋根1を含む上段周壁
部3と最下段周壁部4とに上下に2分される。
第2図は第1図の状態から上段周壁部3をジヤ
ツキ等で上昇させ、最下段周壁部4との間に荷重
支持ローラー5を配置した状態を示す図である。
すなわち、第5図で拡大して例示するように、こ
の荷重支持ローラー5は最下段周壁4の上端全周
に適当な間隔(通常2〜5m程度)をもつて複数
個が固定され、このローラー5によつて上段周壁
3を回転自在に支持するように構成する。
次にその状態において、上段周壁3の最下部に
相当する被解体構造物の周壁部材6をガス切断等
の手段により切断した後に、小型クレーンなどに
よつて吊り上げて撤去する。すなわち第2図にお
いて、螺旋形の切断線Rの延長線上に破断線にて
示した切断予定線7に沿つてガス切断し、周壁部
材6を切り出す。なお、部材6の長さは、車輌に
よつて搬出できる限界長さを考慮して通常6m程
度に設定される。
第3図は周壁部材6を撤去した直後の状態を示
す斜視図であり、撤去した部分に空間8が形成さ
れる。
次にローラー5を駆動することによつて上段周
壁部3を矢印方向に所定量だけ回転させる。する
と第4図に示すように前記空間8を埋めるように
上段周壁部3が螺旋部に沿つて回転しながら降下
する。
こうして、周壁部材6の切断・撤去の工程と、
上段周壁部3全体の回転、降下の工程とを交互に
繰り返すことによつて補修を要する周壁部分を解
体・撤去する。次に撤去した周壁部分に新しい周
壁部材を組み込む作業に入る。
つまり撤去した周壁部材に相当する新規の板材
を上記の解体工法とは逆の手順に従つて組み込む
ようにする。すなわち組み込み作業では従来から
ヘリカル工法(螺旋工法)と称している工法に準
拠し、第3図で示す空間8に新規の周壁部材を挿
入して上段周壁部3の下縁に接合し、次に上段周
壁部3全体を解体時とは逆方向にローラ上で回転
してせり上げて新たな空間部を形成し、同様な手
順を繰り返して所定の高さまで周壁を組み上げ、
しかる後にローラー5を撤去して上段周壁部3と
最下段周壁部4とを接合して、全ての解体・補修
作業を完了する。
(発明の効果) 以上の説明で明らかなように本工法によれば前
述のような工程により、解体作業と逆の手順によ
つて組み立て作業が連続的に可能であり、従来の
ジヤツキアツプ工法の場合には必要となる治具の
つけ替えなどの段取り替えが一切不要となり、効
率的に作業を進めることができる。
また、本工法によれば構造物の解体・補修作業
を一切地上付近の低所で行うものであるため、ま
ず第1に従来の頂部から解体を始めていく工法の
場合のように、構造物の全周かつ全高に渡つて膨
大な仮設足場や安全ネツトなどを設ける必要がな
く、工事費用を大幅に削減できる。
第2に解体及び補修作業がほとんど地上に近い
位置でかつ任意に限定された区画で一連の作業を
行うものであるためいわゆる高所作業が回避さ
れ、安全性も高く能率的な作業が可能である。ま
た、周壁部材の撤去には小型のクレーンで充分で
ある。さらにクレーンの移動のための道路として
構造物の全周に空地を確保する必要もなく、また
作業面積も少く済むために、特に構造物の周囲に
他の既設の構造物がある場合に優れた効果、機動
性を発揮する工法である。第3に最も危険性を伴
う火気による切断作業が低所の限定された狭所で
行う工法のため、その火気に対する安全確保が容
易であり、構造物周辺の設備が稼働中であつても
安全に作業を進めることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、既設の円筒型貯槽の地上付近におい
て、切断切口が螺旋形を呈するように貯槽の全周
に渡つて切断した状態を示す斜視図である。第2
図は第1図の状態から上段周壁部3を上昇させ
て、最下段周壁部4との間に荷重支持ローラー5
を配設した状態を示す斜視図である。第3図は周
壁部材6を撤去した直後の状態を示す斜視図であ
る。第4図は第3図の状態から上段周壁部3を矢
印方向に回転させて、第3図における空間8を埋
めた状態を示す斜視図である。第5図は荷重支持
ローラー5部を拡大して示す斜視図である。 1……球面屋根、2……貯槽周壁、3……上段
周壁部、4……最下段周壁部、5……荷重支持ロ
ーラー、6……周壁部材、7……切断予定線、8
……空間、R……螺旋形の切断線、H……段差、
S……始点、L……終点。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 鋼製円筒型構造物側壁の解体補修に際し、ま
    ず既設構造物の地上付近において、水平に対して
    一定の傾斜を有する切断線にて側壁を一周切断し
    て、上段及び下段の周壁部に分離し、上記下段周
    壁の上端全周に荷重支持ローラーを所定間隔で配
    設し、この荷重支持ローラー上に上段周壁を回転
    自在に載置した状態から上段周壁の最下部の側壁
    部材を切断撤去する工程と、撤去した部分に生じ
    た空間部を埋めるように上段周壁部をローラー上
    で回転して降下させる工程とを、順次交互に繰り
    返すことによつて構造物の補修を要する側壁部分
    を下部より順次切断撤去し、しかる後に撤去した
    側壁部空間に新規の周壁部材を挿入して、それを
    上段周壁の下縁に接合する工程と、上段周壁部全
    体を解体作業時とは逆方向に回転してせり上げ新
    たな空間部を形成する工程とを交互に繰り返し
    て、所定の高さまで周壁を組み上げることによ
    り、補修作業を低所で行うことを特徴とする鋼製
    円筒型構造物側壁の解体補修工法。
JP24311083A 1983-12-24 1983-12-24 鋼製円筒型構造物側壁の解体補修工法 Granted JPS60138172A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24311083A JPS60138172A (ja) 1983-12-24 1983-12-24 鋼製円筒型構造物側壁の解体補修工法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24311083A JPS60138172A (ja) 1983-12-24 1983-12-24 鋼製円筒型構造物側壁の解体補修工法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS60138172A JPS60138172A (ja) 1985-07-22
JPH0345187B2 true JPH0345187B2 (ja) 1991-07-10

Family

ID=17098939

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP24311083A Granted JPS60138172A (ja) 1983-12-24 1983-12-24 鋼製円筒型構造物側壁の解体補修工法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS60138172A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1998028507A1 (fr) * 1996-12-20 1998-07-02 Kyuseki Kogyo Co., Ltd. Procede pour demonter un reservoir ou une structure du meme type

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3259978B2 (ja) * 1992-03-30 2002-02-25 九石興業株式会社 円筒形貯槽の解体方法
JPH09256642A (ja) * 1996-03-25 1997-09-30 Kiyuuseki Kogyo Kk ローラー付トロッコ

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1998028507A1 (fr) * 1996-12-20 1998-07-02 Kyuseki Kogyo Co., Ltd. Procede pour demonter un reservoir ou une structure du meme type

Also Published As

Publication number Publication date
JPS60138172A (ja) 1985-07-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20060045720A1 (en) Method of fabricating a tall multi-stage work piece
US2866261A (en) Method of erecting sheet plate casings having a cylindrical shape with vertical axis, by shifting the sheet plates along a helical line
JPH0345187B2 (ja)
JP3259978B2 (ja) 円筒形貯槽の解体方法
JP4559313B2 (ja) 鉄塔支持型煙突の解体方法
CN111058538A (zh) 一种大跨度门式网壳塔架支撑施工方法
JP2010065460A (ja) 大型貯槽の解体方法
JP4904927B2 (ja) 貯槽側板の更新施工法
EP0246046B1 (en) Support for building structures
JPH07102793A (ja) 塔体の解体方法およびその装置
JPS59210164A (ja) 二重殻タンクの構築方法
JPH09324544A (ja) タンク解体工法
JPH1046839A (ja) タンク解体工法
JP4839052B2 (ja) 貯槽の回転解体工法
RU2584713C1 (ru) Способ подъема и удержания вертикального стального резервуара
CN217380543U (zh) 一种可移动式斜竖井作业及扒渣平台
JP5770571B2 (ja) 貯蔵タンクの解体方法
JPH0437224B2 (ja)
JPH102116A (ja) タンク解体工法
JP2000255681A (ja) 既設タンクの底板取り替え方法
JP4160926B2 (ja) 地下式低温貯槽の解体方法
CN116575347A (zh) 一种受限空间下承式贝雷梁支架施工方法
JPH06101348A (ja) 塔体の構築方法
JPH0224455A (ja) 建造物の解体工法
JPH10131520A (ja) 貯槽の解体工法

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees