JPH0345139A - 直流機の固定子 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［発明の目的］ （産業上の利用分野） 本発明は、直流機の固定子に係り、特に磁極鉄心の取付
構造に関するものである。

（従来の技術） 直流機の固定子には、磁気枠に固定子継鉄を取付け、こ
の固定子継鉄に磁極を取付けた構造のものがある。

第５図〜第７図は、このような構造とした従来の直流機
の固定子において、固定子！！鉄１に設けたボルト孔２
にボルト３を挿入し、このボルト３處 によって磁極鉄心４を取付け、さらにこの＃極鉄心４に
磁極コイル５を取付けた構造を示している。

上記した固定子ｍ鉄１は、薄鋼板の抜板を所定の厚さに
積層し、両側面に側板１ａを当ててボルト１ｂで締付け
て組立てられ、磁極鉄心４を取付けるボルト３挿入用の
ボルト孔２が加工されている。

又、上記した磁極鉄心４は、薄鋼板の抜板を所定の厚さ
に積層し、リベット４ａで締付けられ組立られ、背面に
は固定子継鉄１にボルト３で取付ける為の数個のネジ穴
５が加工されている。この磁極鉄心４は、薄鋼板の抜板
を積層したものであり、ネジ穴５の加工を容易にする為
、長さ方向に沿って溝７を設け、この溝７を溶接してグ
ラインダー仕上げをしていた。

（発明が解決しようとする課題） しかしながら、固定子継鉄１のボルト孔２及び磁極鉄心
４のネジ穴６の加工は、組立て後に行う為、寸法精度を
出す為の段取り及び切削油や切粉の清掃等に多大の時間
を必要とし、使用する加工機械も大形機でなければなら
ず、この加工する為の運搬も必要とする等製造工程上の
ネックとなっていた。一方、磁極コイル５の落下防止を
する為、磁極コイル５の下面（第５図では上面になる）
が当るように支持板（図示しない）を磁極鉄心４に溶接
するが、磁極コイル５があるのでこの絶縁。

層を損傷しないように細心の注意を必要としていた。

そこで、本発明の目的は、固定子継鉄のボルト孔及び磁
極鉄心のネジ穴の加工を不要し、そして磁極鉄心のネジ
穴加工の為に必要となっていた溝の溶接及びこの溶接後
のグラインダー仕上げを不要とし、短期間に組立製作が
できるようにした直流機の固定子を提供することにある
。

［発明の構成］ （課題を解決するための手段） 本発明は、薄鋼板からなる抜板を＠５層した固定子継鉄
に、薄鋼板からなる抜板を積層すると共に磁極コイルを
装着した磁極鉄心を固定する直流機の固定子に於いて、
固定子継鉄には内周側に開口するＴ状の溝を設け、磁極
鉄心には背面部にこの溝に挿入可能の固定部を設け、こ
の固定部を溝に挿入して磁極鉄心を固定子継鉄に固定し
、且つ、固定子継鉄の側面に取付けたＬ状の固定部材に
より、磁極鉄心の軸方向位置を固定するようにしたもの
である。

（作　用） 固定子継鉄の内周側に設けた溝に、磁極鉄心の背面部に
設けた固定部を挿入することにより、磁極鉄心の半径方
向に沿った固定ができ、又、固定子継鉄の側面に取付け
たＬ状の固定部材の端面を磁極鉄心の側面に当てること
により、磁極鉄心の軸方向に沿った固定ができる。この
ような固定構造により、薄鋼板の抜板を積層した固定子
継鉄に、磁極鉄心固定用ボルトのボルト孔を加工する必
要がなく、又、薄鋼板の抜板を積層した磁極鉄心に、磁
極鉄心固定用ボルトのネジ穴を加工する必要がなく、組
立製作を大幅に短縮することができる。

（実施例） 以下、本発明の一実施例を図面を参照して説明する。第
１図は、本発明の一実施例の要部を示す部分横断面図で
あり、第２図は、第１図のＡ−Ａ線に沿って断面すると
共に一部を切断した断面図である。

第１図及び第２図に示すように、直流機の固定子１０は
、図示しない磁気枠に固定子継鉄１１を取付け、この固
定子継鉄１１には磁極コイル５を取付けた磁極鉄心１２
を取付け、この磁極鉄心１２の軸方向位置の調整と磁極
コイル５の落下防止をする為に、固定部材１３を固定子
継鉄１１にボルトｉ４で取付けている。

この構造において、上記した固定子継鉄１１は、第３図
（ただし、一部のみを示す）に示すように内周側に開口
する溝１５ａ及びボルト孔１５ｂを打抜いた薄鋼板の抜
板１５を所定の厚さに積層し、溝１５ａ及びボルト孔１
５ｂと同形状の溝及びボルト孔を加工した厚鋼板の側板
１６を積層した抜板１５の両側面に当て、ボルト１６で
締付けて組立てている。

又、磁極鉄心１２は、第４図に示すように固定部１７ａ
及びリベット孔１７ｂを打抜いた薄鋼板の抜板１７を所
定厚さに積層し、リベット孔１７ａを貫通したリベット
で締付けて組立てる。ここで、固定部Ｌ７ａは、固定子
Ｉ！鉄１１の抜板１５に設けたｔＩＩ５ａに挿入できる
大きさとする。すなわち、溝１５ａの幅をＷｌ、Ｗ２及
び高さをＨ１，Ｈ２とし、固定部１７ａ幅をＷ、、Ｗ２
及び高さｈ　ｔ　、　　ｈ　２としたとき、Ｗｌ＞ｗｌ
、Ｗ２〉ｗｌ及びＨｌ＞ｈｌ。

Ｈ２くｈ２とし、高さＨ，、ｈｌについては、固定部１
７ａを？Ｍ１５Ｂに挿入したときに隙間（ライナー挿入
用）が形成できるようにする。更に、固定部材１３は、
絶縁材でＬ状に形成され、辺１３ａの端部にはボルト１
４の貫通する孔（楕円孔が好ましい）を設ける。

次に、固定子継鉄１１．磁極鉄心１２及び磁極コイル５
の組立手順について説明する。まず、磁極コイル５を磁
極鉄心１２に挿入（又は磁極鉄心１２に磁極コイル５を
巻回）し、次に、磁極鉄心１２の固定部１７ａを固定子
継鉄１１の溝１５ａに挿入する。この後、溝１５ａと固
定部１７が形成する隙間に薄鋼板のライナー１８ａ及び
１８ｂを挿入し、半径方向に沿って磁極の位置を調整（
回転子とギャップ調整）する。これにより、磁極の半径
方向位置が固定される。次に、固定子継鉄ｉｔにボルト
１４で固定部材１３を取付け、辺１３ｂの端面を磁極鉄
心１２に当てることにより、磁極の軸方向位置の調整及
び固定ができる。又、このとき、辺１３ｂの外側面を磁
極コイル５に当てる。これにより、第１図の磁極鉄心１
２と対称位置に配置される磁極鉄心に取付けられる磁極
コイルの落下防止をすることができる。

［発明の効果］ 以上説明したように本発明によれば、固定子継鉄に設け
た溝に磁極鉄心に設けた固定部を挿入して固定するので
、固定子継鉄のボルト孔及び磁極鉄心のネジ穴の加工が
不要となり、又、磁極鉄心のネジ穴の加工の為に必要と
していた溝の溶接及びこの溶接後のグラインダー仕上げ
も不要となるので、短時間に組立製作ができる。更に、
磁極の軸方向の固定をする固定部材は、磁極コイルの落
下防止も兼用し、従来の支持板の溶接を不要として磁極
コイル損傷の恐れをなくすことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例の要部を示す部分横断面図、
第２図は第１図のＡ−Ａ線に沿って断面すると共に一部
を切断した断面図、第３図は本発明の一実施例の固定子
継鉄の抜板に設けた溝を示す詳細図、第４図は本発明の
一実施例の磁極鉄心の抜板を示す詳細図、第５図は従来
の直流機の固定子の要部を示す部分横断面図、第６図は
第５図のＡ−Ａ線に沿って断面すると共に一部を切断し
た断面図、第７図は従来の磁極鉄心の断面図である。 ５・・・磁極コイル、　　　１１・・・固定子継鉄、１
２・・・磁極鉄心、 ｉ３・・・固定部材、 １５ａ・・・溝、 １７ａ・・・固定部。 （８７３３）

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 薄鋼板からなる抜板を積層した固定子継鉄に、薄鋼板か
   らなる抜板を積層すると共に磁極コイルを装着した磁極
   鉄心を固定する直流機の固定子に於いて、前記固定子継
   鉄には内周側に開口するＴ状の溝を設け、前記磁極鉄心
   には背面部にこの溝に挿入可能の固定部を設け、この固
   定部を前記溝に挿入して前記磁極鉄心を前記固定子継鉄
   に固定し、且つ、前記固定子継鉄の側面に取付けたＬ状
   の固定部材により、前記磁極鉄心の軸方向位置を固定す
   るようにしたことを特徴とする直流機の固定子。