JPH0344645B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は電子デジタルはかりの表示方式に関す
る。

〔従来の技術及びその問題点〕

最近種々の電子料金はかりが開発されている
が、第２図はこの従来例の概略正面図であつて、
これについて概述するとのせ皿１に品物をのせる
とケーシング２に内蔵されるロードセルや演算回
路などにより、この品物の重量がデジタル的に計
重されて重量表示部３に表示され、値段表示部５
にこの品物の値段が表示される。単価表示部４に
は予めテンキースイツチ６の操作により設定され
た単価（例えば100ｇ当りの値段）が単価表示部
４に表示されており、この単価×重量が値段表示
部５に表示されることになる。７は風袋設定用ボ
タンである。

以上のようなはかりが電池を電源とする場合に
は、消費電力を少なくするためにいわゆるLCD
表示（Liquid Chrystal Display＝液晶表示）が
用いられているが、本表示はそれ自体が輝度が無
いために暗い場所では見難いばかりか、特に料金
はかりでは店の顧客に対してアツピールするとこ
ろがない。

〔発明が解決しようとする問題点〕

本発明は上記問題点に鑑みてなされ、暗い場所
でも各表示部を見やすくし、かつ表示項目の識別
を容易にする電子デジタルはかりの表示方式を提
供することを目的とする。

〔問題点を解決するための手段〕

上記目的は、少なくとものせ皿、該のせ皿に結
合される重量検知手段及び計重すべき物品の重量
に関連する各データを表示する複数の液晶表示部
を備えた電子デジタルはかりにおいて、前記各液
晶式表示部の背面にそれぞれバツクライトを配設
し、前記のせ皿に計重すべき物品をのせると前記
各バツクライトを点灯するようにし、かつこれら
のバツクライトの彩色を相互に異なるようにした
ことを特徴とする電子デジタルはかりの表示方式
によつて達成される。

〔作用〕

のせ皿に被計重物をのせると各表示部に各デー
タがデジタルで表示されるのであるが、暗い場所
であつてもバツクライトで各表示部は背面より照
光されているので、輝度のある目立つた表示とす
ることができる。しかも各表示部は彩色の異なる
バツクライトで照光されるので表示項目の識別が
容易となる。

〔実施例〕

以下、本発明の実施例につき第１図を参照して
説明するが、本実施例が適用される電子デジタル
料金はかりの外観は従来例の第２図と同様であ
る。

第１図は本実施例の電子デジタル料金はかりの
ブロツク図であるが、ロードセル１１はのせ皿１
２（第２図ののせ皿１に対応）にのせた物体の重
量を検知し、そのアナログ出力を増巾器１３に供
給する。増巾器１３によつて増巾されたアナログ
出力はアナログ／デジタル変換器１４に供給さ
れ、デジタル値に変換される。この変換出力はデ
ータ処理装置１５に接続される。また入力装置と
してキーボード１６がデータ処理装置１５に接続
され、例えばこれにより品物の単価（例えば100
グラム当り250円）が設定される。データ処理装
置１５内では各種の演算が行われ、この演算結果
が表示器１７にデジタル値として表示される。本
実施例の表示器１７は重量表示部１７ａ、単価表
示部１７ｂ及び値段表示部１７ｃから成り、これ
らはそれぞれ第２図の３，４，５に対応するもの
であり、液晶によつて構成されている。なお、第
１図に示される各種ブロツクの電源は電池である
とする。

本発明によれば、表示器１７の背後にはバツク
ライト装置１８が配設されるが、これは相互に彩
色の異なつたバツクライト１８ａ，１８ｂ，１８
ｃ（例えば１８ａは緑色、１８ｂは黄色、１８ｃ
はオレンジ色というように）から成り、これらは
それぞれ上述の表示部１７ａ，１７ｂ，１７ｃの
背後に配設される。またこれらはデータ処理装置
１５の出力線１９で得られるバツクライト点灯制
御信号により駆動されるようになつている。

のせ皿１２に被計量物をのせるとロードセル１
１はその重量を検知するのであるが、アナログ出
力が飽和値に達するまでには若干の時間を必要と
する。すなわち、はかりがバランスするまでに若
干の時間を必要とするのであるが、本実施例では
データ処理装置１５がこのバランス時点を検知す
るようになつており、この検知によりバツクライ
ト点灯制御信号を発生する。また、データ処理装
置１５はタイマーを内蔵し、バツクライト点灯制
御信号が発生した後、このタイマーの設定時間
後、該信号を消滅させるようにしている。

本発明の実施例による電子デジタル料金はかり
は以上のように構成されるが、次にこの作用につ
いて説明する。

計量すべき品物をのせ皿１２にのせると、ロー
ドセル１１から検知重量に応じたアナログ出力が
得られる。これは増巾器１３で増巾され、変換器
１４によりデジタル出力に変換される。この出力
はロードセル１１が検知する重量が定常値になる
まで増大するのであるが、データ処理装置１５内
ではこの変化が殆んど零になる、すなわちバラン
ス状態になつた時点を検知し、この検知に基いて
バツクライト点灯制御信号を発生し、各バツクラ
イト１８ａ，１８ｂ，１８ｃに供給する。

他方、キーボード１６によりのせ皿１２にのせ
た品物の単価がデータ処理装置１５内に設定さ
れ、これは単価表示部１７ｂにデジタル値として
表示される。データ処理装置１５内ではのせ皿１
２にのせた品物の検知重量にその品物の単価が乗
じられ、その乗算結果は値段表示部１７ｃに表示
される。また検知重量はデジタル値として重量表
示部１７ａに表示される。これら表示値ははかり
がバランスするまで急速に変化する。バランスす
ると一定値として表示されるが、これらがその品
物の値段であり、重量である。

上述したようにはかりがバランスするとバツク
ライト点灯信号が発生するのであるが、これによ
りバツクライト１８ａ，１８ｂ，１８ｃが点灯
し、表示部１７ａ，１７ｂ，１７ｃが背後から照
光される。これら表示部１７ａ，１７ｂ，１７ｃ
は液晶で成り、電池からの電力で表示すべき数値
のセグメントの屈折率を変化させてこの数値を表
示せんとするものであるが、それ自体に輝度はな
いので、周囲が暗いと従来は読み取りにくかつ
た。然しながら、本発明によれば、バツクライト
１８ａ，１８ｂ，１８ｃで背後から照光されるの
で、周囲が暗くてもくつきりと読み取ることがで
き、また本実施例のように料金はかりである場合
には、店頭で客にも表示部を見せるようにしてい
るのでアツピールすることになつて好適である。
しかもバツクライト１８ａ，１８ｂ，１８ｂは異
なつた彩色を施されているので表示項目の識別が
容易である。

以上、本発明の実施例について説明したが、勿
論、本発明はこれに限定されることなく本発明の
技術的思想に基づいて、種々の変形が可能であ
る。

例えば以上の実施例では料金はかりを説明した
が、これに限ることなく他種のはかり、例えば、
個数計数はかりに本発明が適用されてもよい。個
数計数はかりは自動計数はかりとも称せられ、例
えばボルトのような部品の個数が計数される。こ
のために該はかりに部品１個の重さが設定され、
これが単位重量表示部に表示される。大量にのせ
皿に部品をのせると、その全重量が計重され、全
重量÷単位重量が演算されてその個数が求められ
る。これらはそれぞれ重量表示部及び個数表示部
に表示されるのであるが、これら表示部及び上述
の単位重量表示部に液晶が用いられる場合に実施
例のように彩色の異なつた各バツクライトを背後
に配設すれば上述と同様な効果が得られるもので
ある。

また以上の実施例では、はかりがバランスする
とバツクライトが点灯するようにしたが、これに
代えて、のせ皿に計重すべき物体をのせるとバツ
クライトが点灯するようにしてもよい。すなわ
ち、重量検知手段が零に近いある所定値を検知す
ると点灯するようにしてもよい。

また以上の実施例ではバツクライトが点灯した
後タイマーにより所定時間が経過するとバツクラ
イトを消灯するようにしたが、これに代え、のせ
皿から物体を除くとバツクライトを消灯するよう
にしてもよい。すなわち、重量検知手段の出力が
ある値（零に近いか零）でバランスしているとき
にバツクライトを消灯するようにしてもよい。

〔発明の効果〕

以上述べたように本発明の電子デジタルはかり
によれば、液晶で成る表示部でありながら、暗い
場所でもくつきりと各表示値を判読することがで
き、また料金はかりなどの場合には客にアツピー
ルすることができる。しかも彩色の異なるバツク
ライトを各表示部に用いているので表示項目の識
別が容易である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例による電子料金はかり
のブロツク図、及び第２図は同実施例が適用され
る電子料金はかりの概観正面図である。 なお図において、１７……表示器、１７ａ，１
７ｂ，１８ｃ……表示部、１８……バツクライト
装置、１８ａ，１８ｂ，１８ｃ……バツクライ
ト。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 少なくとものせ皿、該のせ皿に結合される重
   量検知手段及び計重すべき物品の重量に関連する
   各データを表示する複数の液晶表示部を備えた電
   子デジタルはかりにおいて、前記各液晶式表示部
   の背面にそれぞれバツクライトを配設し、前記の
   せ皿に計重すべき物品をのせると前記各バツクラ
   イトを点灯するようにし、かつこれらのバツクラ
   イトの彩色を相互に異なるようにしたことを特徴
   とする電子デジタルはかりの表示方式。 ２ 前記重量検知手段の検知出力がバランスする
   と前記バツクライトが点灯するようにした前記第
   １項に記載の電子デジタルはかりの表示方式。 ３ 前記各バツクライトが点灯した後、所定の時
   間が経過すると該各バツクライトが消灯するよう
   にした前記第１項又は第２項に記載の電子デジタ
   ルはかりの表示方式。 ４ 前記のせ皿から前記計重すべき物品を除いた
   ときに前記各バツクライトが消灯するようにした
   前記第１項又は第２項に記載の電子デジタルはか
   りの表示方式。 ５ 前記電子デジタルはかりは料金計算はかりで
   あり、前記各液晶表示部は重量表示部、単価表示
   部、料金表示部である前記第１項に記載の電子デ
   ジタルはかりの表示方式。 ６ 前記電子デジタルはかりは個数計数はかりで
   あり、前記各液晶表示部は重量表示部、単位重量
   表示部、個数表示部である前記第１項に記載の電
   子デジタルはかりの表示方式。