JPH0344340A - 可塑剤用アルコール - Google Patents

可塑剤用アルコール

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JPH0344340A
JPH0344340A JP17971689A JP17971689A JPH0344340A JP H0344340 A JPH0344340 A JP H0344340A JP 17971689 A JP17971689 A JP 17971689A JP 17971689 A JP17971689 A JP 17971689A JP H0344340 A JPH0344340 A JP H0344340A
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宮沢 千尋
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明男 坪井
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は可塑剤用アルコールに関するものである。詳し
くは、本発明は可塑剤用原料アルコールとして総合性能
の優れた、炭素数10のアルコールと炭素数7のアルコ
ールとの混合アルコールに関するものである。
〔従来の技術〕
炭素数10のアルコール(以下、デシルアルコールとい
う)は、炭素数1のオレフィンを原料にして、ヒドロホ
ルミル化反応、アルドール縮合及び水添反応をさせるこ
とにより製造され、主として塩化ビニル樹脂の可塑剤用
原料アルコールとして利用されている。
Jj[数9のアルコール(以下、ノニルアルコールとい
う)は炭素数ダのオレフィンを二量化して得られる炭素
数gのオレフィン(以下、オクテンという。)を原料に
してヒドロホルミル化反応、及び水添反応をさせること
により製造され、主として塩化ビニル樹脂の可塑剤用原
料アルコールとして利用されている。
デシルアルコールは、炭化水素油の熱分解又は接触分解
から多量に得られる炭素数グの留分(以下、BB留分と
いう)をヒドロホルミル化反応させてバレルアルデヒド
類を製造し、次いでこれをアルドール縮合反応させてグ
セナール類を製造し、更にこれを水添反応させることに
より製造される。BB留分中のブテンとしては、/−ブ
テン、コープテン、イソブチンの3種類がある。従って
、これをヒドロホルミル化して得られるバレルアルデヒ
ドはn−バレルアルデヒド、ニーメチルブチルアルデヒ
ド、3−メチルブチルアルデヒド、ビバルアルデヒド(
2,2−ジメチルプロピオンアルデヒド)の混合物とな
る。従って、BB留分のヒドロホルミル化により得られ
るバレルアルデヒド類の縮合生成物及びデシルアルコー
ル製品は一般に多種類の異性体の混合物と々る。但し、
ブテン類の精製又はアルデヒド類の蒸留分離等によって
、単一又は数種の異性体しか含まぬデシルアルコールを
得ることも出来る。
米国特許第ユ92イ019号、同第、7. / 210
 、!t /号には、n−バレルアルデヒドの縮合生成
物から誘導されるニープロビルヘプタノール及びn−バ
レルアルデヒドと2−メチルブチルアルデヒドとのクロ
スアルドール生成物から誘導されるデシルアルコールに
ついて記載されており、縮合及び水添の方法については
通常の方法でよいこと、ニープロピルヘプタノールは可
塑剤用デシルアルコールとして優れていること、クロス
アルドール生成物は可塑剤性能がニープロピルヘプタノ
ールに比べて劣るものの、ニープロビルヘプタノールと
の十数%までの混合物として使うならば性能はそれほど
劣らぬことなどが示されている。
また、特開昭3ざ−204337号にはブテン類から可
塑剤性能の良いデシルアルコールの製造を行なうために
、コープロビルヘプタノール中のn−バレルアルデヒド
とニーメチルブチルアルデヒドとのクロスアルドール生
成物の量を20%以下にするためのバレルアルデヒドの
組成と縮合条件とが示されており、主にその場合のニー
プロビルヘプタノール及びn−バレルアルデヒドとニー
メチルブチルアルデヒドとのクロスアルドール生成物よ
りのアルコールのコ成分混合アルコールの性能が示され
ている。
また、オクテンを原料とするノニルアルコールについて
も英国特許第7g????号に開示されているように可
塑剤用アルコールとして用いられることが知られている
〔発明が解決しようとする課題〕
炭素数りのオレフィンをヒドロホルミル化反応、アルド
ール縮合反応及び水添反応をさせることによって得られ
る炭素数10のアルコール(以下、IDAという)の可
塑剤としての性能は、汎用の可塑剤用アルコールである
ニーエチルヘキサノールと比較して、低揮発性であるこ
とに最大の特長があるとは言うものの、可塑化効率、電
気抵抗などの他の性能に欠点があった。
特に可塑化効率は可塑剤のコストに直接関係し、不良で
あるものは工業上不利と々る。
従って、これらの欠点を克服し、総合性能の優れた可塑
剤用デシルアルコールの開発が切望されていた。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者らは上記の従来技術に鑑み、その課題を解決す
べく鋭意検討を重ねた結果、IDAに特定のノニルアル
コールを特定の割合で混合することにより、デシルアル
コールの総合性能を大幅に改善出来ることを見出し本発
明を完成した。
即ち、本発明は、 ブテン類をヒドロホルミル化反応、アルドール縮合反応
及び水添反応させて得られる炭素数10のアルコール(
以下、「IDA」という)とブテン類を二量化して得ら
れる炭素数gのオレフィンをヒドロホルミル化反応及び
水添反応させて得られる炭素数?のアルコール(以下、
rlNAJという)との混合アルコールであって、IN
AとIDAとの重量比率が、INA/IDk=0.0/
〜0.lIの範囲であることを特徴とする可塑剤用アル
コール、 を要旨とするものである。
以下に本発明につき更に詳細に説明する。
本発明の可塑剤用アルコールを構成するIDAは、ブテ
ン類をヒドロホルミル化反応、アルドール縮合反応及び
水添反応させて得られる炭素数10のアルコールである
ブテン類としては/−ブテン、コープテン、イソブチン
それぞれ単品の他にこれらの混合物又はナフサ等の炭化
水素油の熱分解によって得られるBB留分あるいは重軽
質油等の炭化水素油の接触分解(FCCなど)によって
得られるBB留分のいずれも使用することができる。
また、更に、上記の熱分解又は接触分解によって得られ
たBB留分からブタジェンの大部分を取り除いた後のい
わゆるスペン)BB留分や、更にイノブテンの一部分を
取り除いた後のいわゆるスペントスペントBB留分なと
も好適に使用出来る。
また、これらの混合物も使用出来る。
ヒドロホルミル化反応は常法に従って行なわれる。ヒド
ロホルミル化条件も特に臨界的なものではなく、従来公
知のロジウム法やコバルト法のいずれも使用出来る。
ロジウム法の場合のロジウム源としては酢酸ロジウムな
どの有機塩、硝酸ロジウムなどの無機塩あるいはヒドリ
ドカルボニルトリス(トリフェニルホスフィン)ロジウ
ムなどの錯体すといずれも使用できる。コバルト法の場
合のコバルト源としては、ラウリン酸コバルトなどの有
機酸塩、硝酸コバルトなどの無機酸塩のほか、ジコバル
トオクタカルボニル、ヒ9トリトコパルトチトラカルボ
ニルなどの錯体が使用できる。
反応圧力としては、通常、常圧〜、700 kg/cr
IL”G1反応温度としては通常、Sθ〜/!θ℃、H
z / CO比としてはモル比で通常、/〜10゜触媒
濃度としては通常数ppm〜数wt%の条件が採用され
る。配位子としてはトリフェニルホスフィン、トリフェ
ニルホスファイトなどの3価の有機リン化合物やそのオ
キシドなどが上記触媒に対するモル比で通常/〜/θ0
0−で適宜用いられる。溶媒は用いなくても良いが、必
要に応じて溶媒を用いることもできる。溶媒としては触
媒を溶解し、かつ反応に悪影響を与えないものであれば
、任意のものを用いることができる。例エバベンゼン、
トルエン、キシレン、ドデシルベンゼン等の芳香族炭化
水素;シクロヘキサン等の脂環式炭化水素二ジブチルエ
ーテル、エチレンクリコールジメチルエーテル、ジエチ
レングリコールジエチルエーテル、トリエチレングリコ
ールジメチルエーテル、テトラヒドロフラン等のエーテ
ル類ニジエチルフタレート、ジオクチルフタレート等の
エステル類などが用いられる。また、ヒドロホルミル化
反応により生成したアルデヒド類、アルコール類を溶媒
とすることもできる。またアルデヒドの重縮合物などの
高沸点副生物も用いることが出来る。
反応方式は連続方式および回分方式のいずれでも行なう
ことが出来る。
生成物中のバレルアルデヒド各成分は十数℃の沸点差が
あり混合バレルアルデヒドを蒸留により各成分に分離す
ることも出来る。
アルドール縮合反応においては通常、水酸化ナトリウム
、水酸化カリウム等のアルカリ水溶液を触媒に用いるが
、アミン類なども用ち・ることか出来る。反応温度は、
通常10−/!;O℃、反応圧力は、通常、常圧〜数に
9/cWL” G 、反応時間は通常数分〜数時間で行
なわれる。
生成したグセナール類は蒸留精製した後、水添反応に付
されるが、蒸留精製なしで水添反応に付すことも出来る
水添反応は通常の方法で行なうことができる。
すなわち、Ni、Cr、Cu等の通常の水添触媒により
、反応圧力は通常常圧〜”r Okg/m” G 。
反応温度は通常、qo〜300℃で行にわれる。
次いで通常の蒸留精製により炭素数70のアルコール(
IDA)を得ることができる。
また本発明の可塑剤用アルコールを構成するINAは、
ブテン類を二量化して得られる炭素数gのオレフィンを
ヒドロホルミル化反応及び水添反応させて得られる炭素
数デのアルコールである。
オクテンはニッケル系触媒などの公知の方法によりブテ
ン類を重量比して得られる。該ブテン類としては上記I
DAの原料と同様のものが用いられる。
オクテンのヒドロホルミル化反応は常法に従って行なわ
れる。
ヒドロホルミル化条件も特に臨界的なものではなく、上
記IDAを製造する際に採用されるブテン類のヒドロホ
ルミル化反応とほぼ同様の条件の、ロジウム法やコバル
ト法のいずれも使用出来る。
生成ノニルアルデヒドの水添反応も、前記したごとくグ
セナール類の水添反応と同様の条件の常法により行うこ
とが出来、次いで通常の蒸留精製により炭素数りのアル
コール(INA)を得ることができる。
本発明の可塑剤用アルコールは、IDAとINAとの重
量比率がINA/■DA=o、o/〜o、9、好ましく
は0.02〜0.tI、さらに好ましくは0.03〜0
.3、最も好ましくは0.01〜0.3であるものであ
るが、混合する時点としてはIDA及びINAの製品同
士のみでなく、水添反応後で蒸留精製前の塩アルコール
を混合し蒸留精製によって上記の比率に調整することも
出来るし、水添反応に供されるグセナール類及びノニル
アルデヒドを混合してから水添反応を行々った後、蒸留
精製によって上記比率に調整することも出来る。
上記I NA/I DAの重量比率がo、01未満では
可塑化効率及び電気抵抗が改善されず、また、0.グを
越えた場合には可塑化効率及び電気抵抗が低−下するの
で好ましくない。
上記のようにして得られる本発明の可塑剤用アルコール
は、常法により無水フタル酸などとエステル化反応させ
て可塑剤として用いられる。
デシルアルコールはコーエチルヘキサノールなどの汎用
可塑剤用アルコールと比べ一般的には耐熱性に優れてい
ることが知られているが、電気抵抗や可塑化効率などに
ついては一般に劣っている。
可塑剤の性能は、 ■ 可塑化効率(100%モジュラスン■ 揮発減量(
耐熱性) ■ 低温柔軟温度(耐寒性) ■ ケロシン抽出性(耐油性) ■ 電気抵抗(絶縁性) などを総合的に評価する必要があり、単一の性質、例え
ば、耐熱性のみの問題ではない。上記■や■など相反す
る傾向をもつものもあり複雑であるが、本発明によれば
総合的に優れた性能を有する可塑剤用アルコールを得る
ことが出来る。
〔実施例〕
以下に本発明につき、実施例に基づいて更に具体的に説
明するが、本発明はその要旨を越えない限り以下の実施
例によって限定されるものではない。
参考例1 (1) IDAの合成 /−ブテンをlolのオートクレーブでバッチ反応によ
りヒドロホルミル化反応を行なった。反応条件は、 全圧力/ Okg/art2G 、オキソガス分圧ダに
、9/crtt”G H2/CO= / 原料/触媒液=3(重量比) 反応時間 よ0時間 であった。
オートクレーブを冷却、脱圧後、反応液を全量回収し、
10段のオールダーシシー蒸留塔にて回分蒸留を行ない
、n−バレルアルデヒドを収得した。
蒸留条件は、塔頂圧力を常圧とし、還流比20で、初留
として少量の未反応l−ブテン及びコーメチルブチルア
ルデヒドをカットし、主留分として純度99.97%の
n−バレルアルデヒドを収得した。不純物としてはキシ
レンaθ3%であった。
得られたn−バレルアルデヒドな縮合反応に付した。
縮合条件は90℃で常圧下、3%水酸化ナトリウム水溶
液I n −バレルアルデヒド=i、s(重量比)にて
、反応時間30分でバッチ反応を行なった。n−バレル
アルデヒドの転化率は99.9%であった。次いで気液
分離後のデセナールを、ニッケル系の固体触媒により水
添した。水添条件は圧力りθkl? /cWI2G 。
温度/20℃、触媒/デセナール=0./(重量比)で
バッチ反応によりJ、 0時間反応を行なった。デセナ
ールの転化率は9 q、 9%であった。次に30段の
ガラス製オールグーショウ蒸留塔によって粗コープロピ
ルヘプタノールを精製し、初留カット/%、主留9s%
、釜残ダ%で精製コープロビルヘプタノールを収得した
(2)可塑剤の合成と評価 (1)で得たコープロビルヘプタノールと無水フタル酸
とを常法によりエステル化し可塑剤とした。次いで可塑
剤/塩化ビニル樹脂=60/100(重量比)で混合し
、常法により軟質塩化ビニル樹脂とし、常法により種々
の試験を行なった。結果を表−/に記す。表−/には汎
用の可塑剤であるジーコーエチルへキシルフタレー) 
(DOP )の試験結果モ記す。
参考例コ 参考例1の(1)において得られたn−バレルアルデヒ
ドと、コーメチルプチルアルデヒドとを/ : 0./
 (重量比)で混合したものを縮合反応の原料とした以
外は参考例1におけるのと同様にしてデシルアルコール
とし、可塑剤として評価を行なった。結果を表−/に示
す。この場合の縮合でのバレルアルデヒドの転化率はn
−バレルアルデヒド=?デ、9% コーメチルプチルアルデヒド= 99.2%であった。
また、デシルアルコールの組成は次のとおりであった。
〔組 或〕
λ−プロピルヘプタツール    g/、Jwt%二−
プロピルーダーメチルヘキ?/−ル /7.9wt%ソ
ノ他の異性体デシルアルコ−k   0.gwt%参考
例3 ナフサのクラッカーよりのBB留分から、ブタジェンと
イソブチンとを大部分除去したあとの下記組成のスペン
トスペン)BB留分を連続的にヒドロホルミル化した。
〔組 或〕
l−ブテン    ダJwt% λ−ブテン    22 インブテン     l ブタジェン     1.3 03類    0.3 その他      コタ、lI 反応条件は 全圧カフ kg/crn2G 。
cm”G (H2/ Co = / 反応温度100℃ ) オキソガス分圧ダk19/ 原料/触媒液=10(重量比) 反応器滞留時間2.0時間 であった。
反応液を脱圧後、蒸留にまり生成バレルアルデヒドの組
成を調節してモル比で コータチルブチルアルデヒド/n−バレルアルデヒド=
0.! 3−メチルブチルアルデヒド/n−バレルアルデヒド=
 0. / ピバルアルデヒド/n−バレルアルデヒド=o、/ の混合アルデヒドを得た。
次にこのアルデヒドをそのまま反応温度qj℃、常圧、
アルデヒド/3%水酸化ナトリウム水溶液=/(重量比
)で101のオートクレーブにて/、!時間縮合反応を
行なった。
各アルデヒドの転化率は n−バレルアルデヒド     99.9%ココ−チル
ブチルアルデヒド  q9.g3−メチルブチルアルデ
ヒド  9 q、 tピバルアルデヒド       
9g、2であった。
このデセナール混合物を参考例/と全く同一の方法で水
添してデシルアルコールを得て、精製し可塑剤として評
価を行なった。結果を表−/に示す。
また、この場合のデシルアルコールの組成を、キャピラ
リーガスクロマトグラフで分析したところ、モル比で A成分/2−プロピルヘプタツール=/、3B成分/ 
            = 0.3C成分/2−プロ
ピルヘプタツール=0.3D成分/         
   = 0.0.7であった。
ここでA成分とはコープロビルーグーメチルヘキサノー
ルを、B成分とはn−バレルアルデヒドと3−メチルブ
チルアルデヒドとのアルドール縮合体の骨格をもつデシ
ルアルコールを、C成分とはn−バレルアルデヒドとピ
バルアルデヒドとのアルドール縮合体の骨格をもつデシ
ルアルコールを、D成分とはその他のデシルアルコール
を夫々表わす。
参考例グ (1)オクテン類の合成 ナフサのクラッカーから得られたBB留分よりブタジェ
ン及びイソブチンを除去した後のC4留分(イソブチン
6重量%、l−ブテン1フ3重量%、2−ブテン2夕重
量%、ブタン類25重量%、その他/重量%)をモレキ
ュラーシーブ/、7Xにより脱水した。次いで容積10
1のSUS製誘導攪拌型オートクレーブに窒素雰囲気下
にて、上記した脱水後のC4留分クユ、オクタン酸ニッ
ケルのn−ヘキサン溶液j、!;g(Ni含有量4w1
%)及びエチルアルミニウムジクロリド/ /、 39
を仕込み、グθ℃で7時間反応させた。
反応後、jwt%Has o4水溶液3aogを添加し
、触媒を失活させた後に液々分離によりオクテン類を得
た。
上記の反応を3回行なった。
(2)蒸留によるオクテン留分の収得 上記(1)で得られたオクテン類を、内径りθm冨X2
0段のオールグーショウ型蒸留塔にて常圧で精留した。
塔頂部温度10g〜/コク℃のオクテン留分をj、 g
 ′Kg得た。
(3)ISAの合成並びに可塑剤の合成及び評価容積1
01のSUS製オートクレーブに窒素雰囲気下で、上記
(2)で得たオクテン留分2、Okg及びジコバルトオ
クタカルボニル20Eta:加工、Hz/CO=/のオ
キソガスで全圧/6θkg /cm2Gに保持し、/l
lO〜/、tθ℃で反応させた。コ時間後、ガス吸収が
なくなったので、反応器を急冷し、3%NaOH水溶液
を圧入し、コバルト触媒を失活させた後、さらに冷却し
、オキソガスを放圧した後、反応液を全量取り出し、液
々分離して有機相を収得した。
次いで圧力10mHHの減圧単蒸留で炭素数りのアルデ
ヒド及びアルコールを収得した。
アルデヒド及びアルコールの合計収得率は99%であっ
た。
次に容積1073のSUS製オートクレーフに、窒素雰
囲気下にて上記単蒸留の収得液全量及びニッケル担持固
体触媒/6θgを仕込み、水素ガスで全圧90 KG/
cm2Gに保持し、反応温度730℃で水添反応させた
。S時間後、ガス吸収が止まったので急冷し、水素ガス
を放圧した後、反応液を全量取り出し、固体触媒をテ過
して取り除〜・た後、内径3Su×コO段のオールグー
ショウ型蒸留塔で精留した。還流比は3、圧力は10m
Hgであった。初留0.夕%、釜残3%をカットして9
6.夕%を収得した。
水添反応及び精留を通してのINAの収率は9S%であ
った。このINAにつき参考例/の(2)におけるのと
同様な方法で可塑剤とし、評価を行なった。結果を表−
7に示す。
実施例/〜3 参考例7〜3で得たデシルアルコール(IDA)を夫々
参考例ダの(3)で得たINAとI NA/IDA=6
.2(重量比)で混合したものを参考例/の(2)にお
けるのと同様の方法で可塑剤とし性能を評価した。結果
を表−7に示す。
実施例グ 参考例コにおいてデセナールを水添反応する際に、参考
例ダの(3)におけろ水添反応前の、炭素数りのアルデ
ヒド及びアルコールと/対l(重量比)で混合した後、
参考例/の(1)におけるのと同様の方法で水添し混合
粗アルコールを得た。
この混合粗アルコールを6θ段のオールダーショウ蒸留
装置で回分蒸留を行なった。条件は10tntHg、条
部温度iqo〜/AO℃、還流比!、Oであった。仕込
液に対し初留カットo、3wt%、INAを主体とする
INA−IDA留分、IDAを主体とするI NA−I
 DA留分、釜残乞Owt%を取得した。このIDAを
主体とするINA−IDA留分中のINAをキャピラリ
ーガスクロマトグラフにより測定したところ、g、 O
wt%であった。
このIDAを主体とするINA−IDA留分を参考例1
の(2)におけるのと同様の方法でエステル化し可塑剤
として評価を行なった。結果を表−/に示す。
実施例S 参考例3においてデセナール混合物を水添反応する際、
参考例ダの(3)におけろ水添反応前の炭素数9のアル
デヒド及びアルコールとl対/(重量比)で混合し、こ
れを実施例ダにおけるのと同様に水添し、回分蒸留し、
IDAを主体とするINA−IDA留分を得た後、可塑
剤として評価を行なった。このIDAを主体とするIN
A−IDA留分中のINAは/Jjwt%であった。結
果を表−/に示す。
実施例6 混合粗アルコールの、蒸留条件のうちの還流比を/、θ
とした以外は実施例ダと全く同様に行ない、IDAを主
体とするINA−IDA留分を得た後、可塑剤として評
価を行なった。このIDAを主体とするINA−IDA
留分中のINA&!コ!;、 9 w t%であった。
結果を表−7に示す。
比較例/〜3 INAとIDAの混合比をI NA/I DA=0、0
θ3(重量比)とした以外は夫々実施例1と同様(比較
例1)、実施例コと同様(比較例コ)、実施例3と同様
(比較例3)に行なった。
結果を表−7に示す。
比較例q〜6 INAとIDAの混合比をI NA/I DA=0.5
(重量比)とした以外は夫々実施例1と同様(比較例グ
)、実施例コと同様(比較例よ)、実施例3と同様(比
較例6)に行なった。結果を表−7に示す。
〔発明の効果〕
本発明の可塑剤用アルコールは、可塑剤原料として総合
的に優れた性能を示すものであり、工業的に有用である

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)ブテン類をヒドロホルミル化反応、アルドール縮
    合反応及び水添反応させて得られる炭素数10のアルコ
    ール(以下、「IDA」という)と、ブテン類を二量化
    して得られる炭素数8のオレフィンをヒドロホルミル化
    反応及び水添反応させて得られる炭素数9のアルコール
    (以下、「INA」という)との混合アルコールであっ
    てINAとIDAとの重量比率が、INA/IDA=0
    .01〜0.4の範囲であることを特徴とする可塑剤用
    アルコール。
  2. (2)請求項1に記載の可塑剤用アルコールにおいて、
    INAとIDAとの重量比率が、INA/IDA=0.
    02〜0.4の範囲であることを特徴とするもの。
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Cited By (7)

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