JP2819659B2 - 可塑剤用アルコールの製造法 - Google Patents
可塑剤用アルコールの製造法Info
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は可塑剤用アルコールの製造法に関する。
炭素数10のアルコール(以下、デジルアルコールとい
う)は、炭素数4のオレフィンを原料にして、ヒドロホ
ルミル化反応、アルドール縮合反応及び水添反応をさせ
ることにより製造され、主として塩化ビニル樹脂の可塑
剤用原料アルコールとして利用される。
う)は、炭素数4のオレフィンを原料にして、ヒドロホ
ルミル化反応、アルドール縮合反応及び水添反応をさせ
ることにより製造され、主として塩化ビニル樹脂の可塑
剤用原料アルコールとして利用される。
本発明は、可塑剤用原料として総合性能の優れたデシ
ルアルコール混合物の製造法に関するものである。
ルアルコール混合物の製造法に関するものである。
デシルアルコールは、炭化水素油の熱分解又は接触分
解から多量に得られる炭素数4の留分(以下、BB留分と
いう)をヒドロホルミル化反応させてバレルアルデヒド
類を製造し、次いでこれをアルドール縮合反応させてデ
セナール類を製造し、更にこれを水添反応させることに
より製造される。BB留分中のブテンとしては、1−ブテ
ン、2−ブテン、イソブテンの3種類がある。従って、
これをヒドロホルミル化して得られるバレルアルデヒド
はn−バレルアルデヒド(以下、n-VADともいう)、2
−メチルブチルアルデヒド、3−メチルブチルアルデヒ
ド、ピバルアルデヒド(2,2−ジメチルプロピオンアル
デヒド)の混合物となる。従って、BB留分のヒドロホル
ミル化により得られるバレルアルデヒド類の縮合生成物
及びデシルアルコール製品は一般に多種類の異性体の混
合物となる。
解から多量に得られる炭素数4の留分(以下、BB留分と
いう)をヒドロホルミル化反応させてバレルアルデヒド
類を製造し、次いでこれをアルドール縮合反応させてデ
セナール類を製造し、更にこれを水添反応させることに
より製造される。BB留分中のブテンとしては、1−ブテ
ン、2−ブテン、イソブテンの3種類がある。従って、
これをヒドロホルミル化して得られるバレルアルデヒド
はn−バレルアルデヒド(以下、n-VADともいう)、2
−メチルブチルアルデヒド、3−メチルブチルアルデヒ
ド、ピバルアルデヒド(2,2−ジメチルプロピオンアル
デヒド)の混合物となる。従って、BB留分のヒドロホル
ミル化により得られるバレルアルデヒド類の縮合生成物
及びデシルアルコール製品は一般に多種類の異性体の混
合物となる。
米国特許第2921089号、同第3121051号には、n−バレ
ルアルデヒドの縮合生成物から誘導される2−プロピル
ヘプタノール及びn−バレルアルデヒドと2−メチルブ
チルアルデヒドのクロスアルドール生成物から誘導され
るデシルアルコールについて記載されており、縮合及び
水添の方法については通常の方法でよいこと、2−プロ
ピルヘプタノールは可塑剤用デシルアルコールとして優
れていること、クロスアルドール生成物は可塑剤性能が
2−プロピルヘプタノールに比べて劣るものの、2−プ
ロピルヘプタノールとの十数%までの混合物として使う
ならば性能はそれほど劣らぬことなど示されている。
ルアルデヒドの縮合生成物から誘導される2−プロピル
ヘプタノール及びn−バレルアルデヒドと2−メチルブ
チルアルデヒドのクロスアルドール生成物から誘導され
るデシルアルコールについて記載されており、縮合及び
水添の方法については通常の方法でよいこと、2−プロ
ピルヘプタノールは可塑剤用デシルアルコールとして優
れていること、クロスアルドール生成物は可塑剤性能が
2−プロピルヘプタノールに比べて劣るものの、2−プ
ロピルヘプタノールとの十数%までの混合物として使う
ならば性能はそれほど劣らぬことなど示されている。
またブテン類のオキソ反応について、Von Bernhard e
t al,Chemiker-Zeitung 99 Jahrgang(1975),Nr11,P45
2-458や特開昭55-127335号などには、通常のヒドロホル
ミル化条件でバレルアルデヒドを製造出来ること、ま
た、n−バレルアルデヒドをより高収率で得るためのヒ
ドロホルミル化条件などが示されている。
t al,Chemiker-Zeitung 99 Jahrgang(1975),Nr11,P45
2-458や特開昭55-127335号などには、通常のヒドロホル
ミル化条件でバレルアルデヒドを製造出来ること、ま
た、n−バレルアルデヒドをより高収率で得るためのヒ
ドロホルミル化条件などが示されている。
また特開昭58-206537号にはブテン類から可塑剤性能
の良いデシルアルコールを製造するために2−プロピル
ヘプタノール中のn−バレルアルデヒドと2−メチルブ
チルアルデヒドとのクロスアルドール生成物の量を20%
以下にするためのバレルアルデヒドの組成と縮合条件と
が示されている。
の良いデシルアルコールを製造するために2−プロピル
ヘプタノール中のn−バレルアルデヒドと2−メチルブ
チルアルデヒドとのクロスアルドール生成物の量を20%
以下にするためのバレルアルデヒドの組成と縮合条件と
が示されている。
炭素数4のオレフィン原料として工業的に利用価値が
高いBB留分はブテン類(1−ブテン、2−ブテン及びイ
ソブテン)の他に、C3炭化水素類やブタジエン、ブタン
などを含み、ブテン濃度は通常大よそ40〜80重量%であ
る。
高いBB留分はブテン類(1−ブテン、2−ブテン及びイ
ソブテン)の他に、C3炭化水素類やブタジエン、ブタン
などを含み、ブテン濃度は通常大よそ40〜80重量%であ
る。
BB留分は更にブタジエンの大部分を抽出された後のい
わゆるスペントBB留分や更にイソブテンの一部分を取り
除いたいわゆるスペントスペントBB留分などがあり、ブ
テンの濃度はそれぞれ約60〜90wt%、約70〜90wt%程度
となる。
わゆるスペントBB留分や更にイソブテンの一部分を取り
除いたいわゆるスペントスペントBB留分などがあり、ブ
テンの濃度はそれぞれ約60〜90wt%、約70〜90wt%程度
となる。
但しいずれにしてもブテン類は物性が非常に似通って
おり、1−ブテン、2−ブテン、イソブテンのそれぞれ
を単品に分離するのは、コスト高となり工業上著しく不
利となる。
おり、1−ブテン、2−ブテン、イソブテンのそれぞれ
を単品に分離するのは、コスト高となり工業上著しく不
利となる。
従って1−ブテン、2−ブテン、イソブテン全てを含
んだ混合ブテンから性能のよい可塑剤用デシルアルコー
ルが得られることが望ましい。
んだ混合ブテンから性能のよい可塑剤用デシルアルコー
ルが得られることが望ましい。
C4オレフィン混合物のヒドロホルミル化において、反
応条件、触媒等を適当に選択すれば、生成物のバレルア
ルデヒドの組成をある程度選択出来ることは知られてい
るが、ある成分を実質的に含まないのにする方法は知ら
れておらず、結局、n−バレルアルデヒド、2−メチル
ブチルアルデヒド、3−メチルブチルアルデヒド、ピバ
ルアルデヒドを全て含むことになり、生成するデシルア
ルコールの組成も多種類の異性体の混合物となる。
応条件、触媒等を適当に選択すれば、生成物のバレルア
ルデヒドの組成をある程度選択出来ることは知られてい
るが、ある成分を実質的に含まないのにする方法は知ら
れておらず、結局、n−バレルアルデヒド、2−メチル
ブチルアルデヒド、3−メチルブチルアルデヒド、ピバ
ルアルデヒドを全て含むことになり、生成するデシルア
ルコールの組成も多種類の異性体の混合物となる。
従って、上記4種のバレルアルデヒドから工業的有利
に可塑剤性能の良好な異性体混合デシルアルコールを得
ることが望まれていた。
に可塑剤性能の良好な異性体混合デシルアルコールを得
ることが望まれていた。
本発明者は、上記の従来技術に鑑み、その課題を解決
すべく鋭意検討を重ねた結果、本発明に到達した。
すべく鋭意検討を重ねた結果、本発明に到達した。
即ち、本発明は、ブテン留分をヒドロホルミル化反
応、アルドール縮合反応及び水添反応させて炭素数10の
アルコールの混合物を製造するにあたり、該縮合反応に
供する炭素数5のアルデヒドの組成が、モル比で、 2−メチルブチルアルデヒド/n-VAD =0.02〜0.3 3−メチルブチルアルデヒド/n-VAD =0.001〜0.05 ピバルアルデヒド/n-VAD =0.0005〜0.05 (式中、n-VADはn−バレルアルデヒドを表わす) であり、かつ、該縮合反応における炭素数5のアルデヒ
ドの転化率が、いずれも90%以上であることを特徴とす
る可塑剤用アルコールの製造法、を要旨とするものであ
る。
応、アルドール縮合反応及び水添反応させて炭素数10の
アルコールの混合物を製造するにあたり、該縮合反応に
供する炭素数5のアルデヒドの組成が、モル比で、 2−メチルブチルアルデヒド/n-VAD =0.02〜0.3 3−メチルブチルアルデヒド/n-VAD =0.001〜0.05 ピバルアルデヒド/n-VAD =0.0005〜0.05 (式中、n-VADはn−バレルアルデヒドを表わす) であり、かつ、該縮合反応における炭素数5のアルデヒ
ドの転化率が、いずれも90%以上であることを特徴とす
る可塑剤用アルコールの製造法、を要旨とするものであ
る。
以下に本発明につき更に詳細に説明する。
出発原料であるブテン留分とは、ブテン類を主要な成
分とするBB留分であり、ナフサ等の炭化水素油の熱分解
によって得られるBB留分あるいは重軽質油等の炭化水素
油の接触分解(FCCなど)によって得られるBB留分のい
ずれも使用することができる。
分とするBB留分であり、ナフサ等の炭化水素油の熱分解
によって得られるBB留分あるいは重軽質油等の炭化水素
油の接触分解(FCCなど)によって得られるBB留分のい
ずれも使用することができる。
また、更に、上記の熱分解又は接触分解によって得ら
れたBB留分からブタジエンの大部分を取り除いた後いわ
ゆるスペントBB留分や、更にイソブテンの一部分を取り
除いた後のいわゆるスペントスペントBB留分なども好適
に使用出来る。またこれらの混合物も使用出来る。
れたBB留分からブタジエンの大部分を取り除いた後いわ
ゆるスペントBB留分や、更にイソブテンの一部分を取り
除いた後のいわゆるスペントスペントBB留分なども好適
に使用出来る。またこれらの混合物も使用出来る。
ヒドロホルミル化反応は常法に従って行なわれる。ヒ
ドロホルミル化条件も特に臨界的なものではなく、従来
公知のロジウム法やコバルト法のいずれも使用出来る
が、生成物たるバレルアルデヒド中のα−体の比率が多
い方が経済的にはある程度有利である。ロジウム法の場
合のロジウム源としては酢酸ロジウムなどの有機塩、硝
酸ロジウムなどの無機塩あるいはヒドリドカルポニルト
リス(トリフェニルホスフィン)ロジウムなどの錯体な
どいずれも使用できる。コバルト法の場合のコバルト源
としては、ラウリン酸コバルトなどの有機酸塩、硝酸コ
バルトなどの無機酸塩のほか、ジコバルトオクタカルボ
ニル、ヒドリドコバルトテトラカルボニルなどの錯体が
使用できる。
ドロホルミル化条件も特に臨界的なものではなく、従来
公知のロジウム法やコバルト法のいずれも使用出来る
が、生成物たるバレルアルデヒド中のα−体の比率が多
い方が経済的にはある程度有利である。ロジウム法の場
合のロジウム源としては酢酸ロジウムなどの有機塩、硝
酸ロジウムなどの無機塩あるいはヒドリドカルポニルト
リス(トリフェニルホスフィン)ロジウムなどの錯体な
どいずれも使用できる。コバルト法の場合のコバルト源
としては、ラウリン酸コバルトなどの有機酸塩、硝酸コ
バルトなどの無機酸塩のほか、ジコバルトオクタカルボ
ニル、ヒドリドコバルトテトラカルボニルなどの錯体が
使用できる。
反応圧力としては、通常、常圧〜300kg/cm2G、反応
温度としては通常、50〜150℃、H2/CO比としてはモル比
で通常、1〜10、触媒濃度といては通常数ppm〜数wt%
の条件が採用される。配位子としてはトリフェニルホス
フィン、トリフェニルホスファイトなどの3価の有機リ
ン化合物やそのオキシドなどが上記触媒に対するモル比
で通常1〜1000で適宜用いられる。
温度としては通常、50〜150℃、H2/CO比としてはモル比
で通常、1〜10、触媒濃度といては通常数ppm〜数wt%
の条件が採用される。配位子としてはトリフェニルホス
フィン、トリフェニルホスファイトなどの3価の有機リ
ン化合物やそのオキシドなどが上記触媒に対するモル比
で通常1〜1000で適宜用いられる。
溶媒は用いなくても良いが、必要に応じて溶媒を用い
ることもできる。溶媒としては触媒を溶解し、かつ反応
に悪影響を与えないものであれば、任意のものを用いる
ことができる。例えばベンゼン、トルエン、キシレン、
ドデシルベンゼン等の芳香族炭化水素;シクロヘキサン
等の脂環式炭化水素;ジブチルエーテル、エチレングリ
コールジメエチルエーテル、ジエチレングリコールジエ
チルエーテル、トリエチレングリコールジメチルエーテ
ル、テトラヒドロフラン等のエーテル類;ジエチルフタ
レート、ジオクチルフタレート等のエステル類などが用
いられる。また、ヒドロホルミル化反応により生成した
アルデヒド類、アルコール類を溶媒とすることもでき
る。またアルデヒドの重縮合物などの高沸点副生物も用
いることが出来る。
ることもできる。溶媒としては触媒を溶解し、かつ反応
に悪影響を与えないものであれば、任意のものを用いる
ことができる。例えばベンゼン、トルエン、キシレン、
ドデシルベンゼン等の芳香族炭化水素;シクロヘキサン
等の脂環式炭化水素;ジブチルエーテル、エチレングリ
コールジメエチルエーテル、ジエチレングリコールジエ
チルエーテル、トリエチレングリコールジメチルエーテ
ル、テトラヒドロフラン等のエーテル類;ジエチルフタ
レート、ジオクチルフタレート等のエステル類などが用
いられる。また、ヒドロホルミル化反応により生成した
アルデヒド類、アルコール類を溶媒とすることもでき
る。またアルデヒドの重縮合物などの高沸点副生物も用
いることが出来る。
反応は連続方式および回分方式のいずれでも行なうこ
とが出来る。次に蒸留により生成バレルアルデヒドを収
得する。
とが出来る。次に蒸留により生成バレルアルデヒドを収
得する。
ヒドロホルミル化反応においては、ブテン類の反応速
度は各成分毎に違い、α−アルデヒドとイソ−アルデヒ
ドとの比率もある程度反応条件によって変化させること
が出来ることが知られている。
度は各成分毎に違い、α−アルデヒドとイソ−アルデヒ
ドとの比率もある程度反応条件によって変化させること
が出来ることが知られている。
従って、上記したヒドロホルミル化反応において適当
な反応条件を採用することによってバレルアルデヒドの
組成をある程度コントロールすることができる。また、
バレルアルデヒド各成分は10数℃の沸点差があり、通常
の蒸留によっても組成をコントロールすることが出来
る。
な反応条件を採用することによってバレルアルデヒドの
組成をある程度コントロールすることができる。また、
バレルアルデヒド各成分は10数℃の沸点差があり、通常
の蒸留によっても組成をコントロールすることが出来
る。
本発明方法においては、バレルアルデヒドの組成をモ
ル比で、 2−メチルブチルアルデヒド/n-VAD=0.02〜0.3、好ま
しくは0.05〜0.3 3−メチルブチルアルデヒド/n-VAD=0.001〜0.05、好
ましくは0.001〜0.03 ピバルアルデヒド/n-VAD=0.0005〜0.05好ましは0.001
〜0.03 にコントロールしてからアルドール縮合反応に供する。
ル比で、 2−メチルブチルアルデヒド/n-VAD=0.02〜0.3、好ま
しくは0.05〜0.3 3−メチルブチルアルデヒド/n-VAD=0.001〜0.05、好
ましくは0.001〜0.03 ピバルアルデヒド/n-VAD=0.0005〜0.05好ましは0.001
〜0.03 にコントロールしてからアルドール縮合反応に供する。
アルドール縮合反応においては通常水酸化ナトリウ
ム、水酸化カリウム等のアルカリ水溶液を触媒に用いる
が、アミン類なども用いることが出来る。反応温度は通
常、50〜150℃、反応圧力は、通常、常圧〜数kg/cm
2G、反応時間は通常、数分〜数時間で行なわれるが、
本発明においては上記バレルアルデヒドの転化率をいず
れも90%以上、好ましくは95%以上にする。
ム、水酸化カリウム等のアルカリ水溶液を触媒に用いる
が、アミン類なども用いることが出来る。反応温度は通
常、50〜150℃、反応圧力は、通常、常圧〜数kg/cm
2G、反応時間は通常、数分〜数時間で行なわれるが、
本発明においては上記バレルアルデヒドの転化率をいず
れも90%以上、好ましくは95%以上にする。
n−バレルアルデヒド以外のバレルアルデヒドの縮合
速度は比較的遅く、n−バレルアルデヒド以外のバレル
アルデヒドの、相互の縮合反応あるいは自身の二量化反
応はほとんどおこらないが、n−バレルアルデヒドとの
クロスアルドール化反応は上記C5アルデヒド組成では比
較的速やかに起り、所望の組成のデセナール混合物を与
える。
速度は比較的遅く、n−バレルアルデヒド以外のバレル
アルデヒドの、相互の縮合反応あるいは自身の二量化反
応はほとんどおこらないが、n−バレルアルデヒドとの
クロスアルドール化反応は上記C5アルデヒド組成では比
較的速やかに起り、所望の組成のデセナール混合物を与
える。
デセナール混合物は次いで水添反応に付される。水添
反応は通常の方法で行なうことができる。
反応は通常の方法で行なうことができる。
すなわち、Ni、Cr、Cu等の通常の水添触媒により、反
応圧力は通常常圧〜150kg/cm2G、反応温度は通常、40
〜300℃で行なわれる。
応圧力は通常常圧〜150kg/cm2G、反応温度は通常、40
〜300℃で行なわれる。
次いで通常の蒸留精製により炭素数10のアルコールの
混合物が得られる。
混合物が得られる。
本発明方法によって得られる可塑剤用アルコールは、
2−プロピルヘプタノール(以下、PRHという)以外に n−バレルアルデヒドと2−メチルブチルアルデヒドと
の縮合生成物の骨格を有するもの(A成分): n−バレルアルデヒドと3−メチルブチルアルデヒドと
の縮合生成物の骨格を有するもの(B成分): n−バレルアルデヒドとピバルアルデヒドとの縮合生成
物の骨格を有するもの(C成分): その他の炭素数10のアルコール(D成分) (以上水素原子は省略) を含み、 各成分の量比が、概ね、モル比で、 A成分/PRH=0.04〜1.0、好ましくは0.1〜0.7 B成分/PRH=0.002〜0.3、好ましくは0.002〜0.1 C成分/PRH=0.001〜0.3、好ましくは0.002〜0.1 D成分/PRH≦0.3、好ましくは0.1以下となるような組成
を有する。
2−プロピルヘプタノール(以下、PRHという)以外に n−バレルアルデヒドと2−メチルブチルアルデヒドと
の縮合生成物の骨格を有するもの(A成分): n−バレルアルデヒドと3−メチルブチルアルデヒドと
の縮合生成物の骨格を有するもの(B成分): n−バレルアルデヒドとピバルアルデヒドとの縮合生成
物の骨格を有するもの(C成分): その他の炭素数10のアルコール(D成分) (以上水素原子は省略) を含み、 各成分の量比が、概ね、モル比で、 A成分/PRH=0.04〜1.0、好ましくは0.1〜0.7 B成分/PRH=0.002〜0.3、好ましくは0.002〜0.1 C成分/PRH=0.001〜0.3、好ましくは0.002〜0.1 D成分/PRH≦0.3、好ましくは0.1以下となるような組成
を有する。
上記のようにして得られるデシルアルコール混合物は
次いで常法によりチタン系触媒や、酸性触媒(p−トル
エンスルホン酸など)の存在下に無水フタル酸などとエ
ステル化反応させてフタル酸エステルなどの可塑剤とし
て用いられる。また、可塑剤としては、無水ピロメリッ
ト酸、無水トリメット酸等の芳香族カルボン酸との反応
により得られた芳香族カルボン酸エステル、アジピン
酸、アゼライン酸、セバシン酸等の脂肪族二塩基酸との
反応により得られた脂肪族二塩基酸エステル等としても
用いられる。
次いで常法によりチタン系触媒や、酸性触媒(p−トル
エンスルホン酸など)の存在下に無水フタル酸などとエ
ステル化反応させてフタル酸エステルなどの可塑剤とし
て用いられる。また、可塑剤としては、無水ピロメリッ
ト酸、無水トリメット酸等の芳香族カルボン酸との反応
により得られた芳香族カルボン酸エステル、アジピン
酸、アゼライン酸、セバシン酸等の脂肪族二塩基酸との
反応により得られた脂肪族二塩基酸エステル等としても
用いられる。
2−プロピルヘプタノールを主成分とするデシルアル
コールは2−エチルヘキサノールなどの汎用可塑剤用ア
ルコールと比べ、一般的には耐熱性に優れていることが
知られているが、電気抵抗や可塑化効率などについては
一般に劣っている。
コールは2−エチルヘキサノールなどの汎用可塑剤用ア
ルコールと比べ、一般的には耐熱性に優れていることが
知られているが、電気抵抗や可塑化効率などについては
一般に劣っている。
可塑剤の性能は、 可塑化効率(100%モジュラス) 揮発減量(耐熱性) 低温柔軟温度(耐寒性) ケロシン抽出性(耐油性) 電気抵抗(絶縁性) などを総合的に評価する必要があり、単一の性質、例え
ば、耐熱性のみの問題ではない。上記やなど相反す
る傾向をもつものもあり、複雑であるが、本発明方法に
よれば、得られるデシルアルコール混合物は、2−又は
3−メチルブチルアルデヒドの骨格をもつものとピバル
アルデヒドの骨格をもつものが少量存在するものとな
り、総合的に優れた性能を有する可塑剤用アルコールを
製造することが出来る。
ば、耐熱性のみの問題ではない。上記やなど相反す
る傾向をもつものもあり、複雑であるが、本発明方法に
よれば、得られるデシルアルコール混合物は、2−又は
3−メチルブチルアルデヒドの骨格をもつものとピバル
アルデヒドの骨格をもつものが少量存在するものとな
り、総合的に優れた性能を有する可塑剤用アルコールを
製造することが出来る。
以下に本発明につき、実施例に基づいて更に具体的に
説明するが、本発明はその要旨を越えない限り以下の実
施例によって限定されるものではない。
説明するが、本発明はその要旨を越えない限り以下の実
施例によって限定されるものではない。
参考例−1 (1) 2−プロピルヘプタノールの合成 市販のn−バレルアルデヒド純品を縮合反応に付し
た。
た。
縮合条件は95℃で常圧下、3%水酸化ナトリウム水溶
液/n−バレルアルデヒド=1(重量比)にて、反応時間
30分でバッチ反応を行なった。
液/n−バレルアルデヒド=1(重量比)にて、反応時間
30分でバッチ反応を行なった。
n−バレルアルデヒドの転化率は99.9%であった。
次いで液液分離後のデセナールを、ニッケル系の固体
触媒により水添した。
触媒により水添した。
水添条件は圧力100kg/cm2G、温度100℃、触媒/デセ
ナール=0.1(重量比)でバッチ反応により3.0時間反応
を行なった。
ナール=0.1(重量比)でバッチ反応により3.0時間反応
を行なった。
デセナールの転化率は99.9%であった。
次に30段のガラス製オールダーショウ蒸留搭によって
粗2−プロピルヘプタノールを精製し、初留カット1
%、主留96%、釜残4%で精製2−プロピルヘプタノー
ルを収得した。
粗2−プロピルヘプタノールを精製し、初留カット1
%、主留96%、釜残4%で精製2−プロピルヘプタノー
ルを収得した。
(2) 可塑剤の合成と評価 (1)で得た2−プロピルヘプタノールと無水フタル
酸とを常法によりエステル化し可塑剤とした。
酸とを常法によりエステル化し可塑剤とした。
次いで可塑剤/塩化ビニル樹脂=67/100(重量比)で
混合し、常法により軟質塩化ビニル樹脂とし、常法によ
り種々の試験を行なった。
混合し、常法により軟質塩化ビニル樹脂とし、常法によ
り種々の試験を行なった。
結果を表−1に記す。
表−1には汎用の可塑剤であるジ−2−エチルヘキシ
ルフタレート(DOP)の試験結果も記す。
ルフタレート(DOP)の試験結果も記す。
実施例−1 ナフサのクラッカーよりのBB留分から、ブタジエンと
イソブテンとを大部分を除去したあとの下記組成のスペ
ントスペントBB留分を連続的にヒドロホルミル化した。
イソブテンとを大部分を除去したあとの下記組成のスペ
ントスペントBB留分を連続的にヒドロホルミル化した。
〔組 成〕 1−ブテン 43wt% 2−ブテン 22 イソブテン 4 ブタジエン 1.3 C3類 0.3 そ の 他 29.4 反応条件は 全圧力7kg/cm2G、オキソガス分圧4kg/cm2G(H2/CO
=1)、 反応温度100℃ 原料/触媒液=10(重量比) 反応器滞留時間 2.0時間 であった。
=1)、 反応温度100℃ 原料/触媒液=10(重量比) 反応器滞留時間 2.0時間 であった。
反応液を脱圧後、蒸留により生成バレルアルデヒドを
ほぼ全量回収したところ、モル比で 2−メチルブチルアルデヒド/n-VAD=0.1 3−メチルブチルアルデヒド/n-VAD=0.02 ピバルアルデヒド/n-VAD=0.01 であった。
ほぼ全量回収したところ、モル比で 2−メチルブチルアルデヒド/n-VAD=0.1 3−メチルブチルアルデヒド/n-VAD=0.02 ピバルアルデヒド/n-VAD=0.01 であった。
次にこのアルデヒドをそのまま反応温度95℃、常圧、
アルデヒド/3%水酸化ナトリウム水溶液=1(重量比)
で10lのオートクレーブにて1.5時間縮合反応を行なっ
た。
アルデヒド/3%水酸化ナトリウム水溶液=1(重量比)
で10lのオートクレーブにて1.5時間縮合反応を行なっ
た。
各アルデヒドの転化率は n−バレルアルデヒド 99.9% 2−メチルブチルアルデヒド 99.8 3−メチルブチルアルデヒド 99.8 ピバルアルデヒド 98.2 であった。
このデセナール混合物を参考例−1と全く同一の方法
で水添してデシルアルコールを得て、精製し可塑剤とし
て評価を行なった。結果を表−1に示す。
で水添してデシルアルコールを得て、精製し可塑剤とし
て評価を行なった。結果を表−1に示す。
また、この場合のデシルアルコールの組成を、キャピ
ラリーガスクロマトグラフで分析したところ、モル比で A成分/PRH=0.22 B成分/〃 =0.045 C成分/〃 =0.022 D成分/〃 =0.01 であった。
ラリーガスクロマトグラフで分析したところ、モル比で A成分/PRH=0.22 B成分/〃 =0.045 C成分/〃 =0.022 D成分/〃 =0.01 であった。
実施例−2 実施例−1と同様の原料を用い、全圧力を18kg/cm
2G、オキソガス分圧15kg/cm2G(H2/CO=1)とした以
外は実施例−1と同様の反応条件でヒドロホルミル化反
応を行ない、バレルアルデヒドを収得したところ、モル
比で 2−メチルブチルアルデヒド/n-VAD =0.5 3−メチルブチルアルデヒド/ 〃 =0.1 ピバルアルデヒド/n-VAD=0.1 であった。
2G、オキソガス分圧15kg/cm2G(H2/CO=1)とした以
外は実施例−1と同様の反応条件でヒドロホルミル化反
応を行ない、バレルアルデヒドを収得したところ、モル
比で 2−メチルブチルアルデヒド/n-VAD =0.5 3−メチルブチルアルデヒド/ 〃 =0.1 ピバルアルデヒド/n-VAD=0.1 であった。
次にこのアルデヒドを90段のガラス製オールダーショ
ウ蒸留搭で精留し、ピバルアルデヒド、2−メチルブチ
ルアルデヒド、3−メチルブチルアルデヒドを一部分留
出させ、モル比で 2−メチルブチルアルデヒド/n-VAD =0.2 3−メチルブチルアルデヒド/ 〃 =0.03 ピバルアルデヒド/n-VAD=0.02 とした後、実施例−1におけるのと同一条件で縮合反応
を行なった。
ウ蒸留搭で精留し、ピバルアルデヒド、2−メチルブチ
ルアルデヒド、3−メチルブチルアルデヒドを一部分留
出させ、モル比で 2−メチルブチルアルデヒド/n-VAD =0.2 3−メチルブチルアルデヒド/ 〃 =0.03 ピバルアルデヒド/n-VAD=0.02 とした後、実施例−1におけるのと同一条件で縮合反応
を行なった。
各アルデヒドの転化率は n−バレルアルデヒド 99.9% 2−メチルブチルアルデヒド 99.0 3−メチルブチルアルデヒド 98.5 ピバルアルデヒド 98.0 であった。
このデセナール混合物を参考例−1におけるのと同一
の条件で水添してデシルアルコールを得て、精製し可塑
剤として評価を行なった。結果を表−1に示す。
の条件で水添してデシルアルコールを得て、精製し可塑
剤として評価を行なった。結果を表−1に示す。
またこの場合のデシルアルコールの組成をキャピラリ
ーガスクロマトグラフで分析したところ、モル比で A成分/PRH=0.48 B成分/〃 =0.073 C成分/〃 =0.05 D成分/〃 =0.02 であった。
ーガスクロマトグラフで分析したところ、モル比で A成分/PRH=0.48 B成分/〃 =0.073 C成分/〃 =0.05 D成分/〃 =0.02 であった。
実施例−3 ナフサのクラッカーよりのBB留分からブラジエンを除
去したあとの下記組成: 1−ブテン 24.3wt% 2−ブテン 13.1 イソブテン 51.5 ブタジエン 0.02 C3類 0.15 そ の 他 10.93 のスペントBB留分を原料とし、反応温度を110℃とした
以外は実施例−1におけるのと同一の条件でヒドロホル
ミル化反応を行ない、モル比で、 2−メチルブチルアルデヒド/n−バレルアルデヒド=0.
3 3−メチルブチルアルデヒド/n−バレルアルデヒド=0.
03 ピバルアルデヒド/n−バレルアルデヒド=0.04 のバレルアルデヒドを得た。
去したあとの下記組成: 1−ブテン 24.3wt% 2−ブテン 13.1 イソブテン 51.5 ブタジエン 0.02 C3類 0.15 そ の 他 10.93 のスペントBB留分を原料とし、反応温度を110℃とした
以外は実施例−1におけるのと同一の条件でヒドロホル
ミル化反応を行ない、モル比で、 2−メチルブチルアルデヒド/n−バレルアルデヒド=0.
3 3−メチルブチルアルデヒド/n−バレルアルデヒド=0.
03 ピバルアルデヒド/n−バレルアルデヒド=0.04 のバレルアルデヒドを得た。
次いで、実施例−1において、水酸化ナトリウム水溶
液の濃度を5%にした以外は全く同一の条件で縮合反応
を行なったところ、各アルデヒドの転化率は n−バレルアルデヒド =99.9% 2−メチルブチルアルデヒド=99.1 3−メチルブチルアルデヒド=98.3 ピバルアルデヒド =97.8 であった。
液の濃度を5%にした以外は全く同一の条件で縮合反応
を行なったところ、各アルデヒドの転化率は n−バレルアルデヒド =99.9% 2−メチルブチルアルデヒド=99.1 3−メチルブチルアルデヒド=98.3 ピバルアルデヒド =97.8 であった。
次に実施例−1におけるのと同一の条件で水添してデ
シルアルコールを得て、精製し、可塑剤として評価を行
なった。
シルアルコールを得て、精製し、可塑剤として評価を行
なった。
結果を表−1に示す。
またこの場合のデシルアルコールの組成をキャピラリ
ーガスクロマトグラフで分析したところモル比で A成分/PRH=0.93 B成分/〃 =0.09 C成分/〃 =0.12 D成分/〃 =0.03 であった。
ーガスクロマトグラフで分析したところモル比で A成分/PRH=0.93 B成分/〃 =0.09 C成分/〃 =0.12 D成分/〃 =0.03 であった。
参考例−2 実施例−2においてヒドロホルミル化反応により得ら
れたバレルアルデヒド(精留前のもの)を実施例−1に
おけるのと同様の条件で縮合、水添及び精製し、可塑剤
として評価を行なった。
れたバレルアルデヒド(精留前のもの)を実施例−1に
おけるのと同様の条件で縮合、水添及び精製し、可塑剤
として評価を行なった。
結果を表−1に示す。
縮合でのバレルアルデヒドの転化率は n−バレルアルデヒド 99.9% 2−メチルブチルアルデヒド 92.2 3−メチルブチルアルデヒド 93.5 ピバルアルデヒド 91.8 でありデシルアルコールの組成はモル比で、 A成分/PRH=1.3 B成分/PRH=0.3 C成分/〃 =0.3 D成分/〃 =0.03 であった。
参考例−3 市販のn−バレルアルデヒドと2−メチルブチルアル
デヒドを1:0.1(重量比)で混合したものを縮合反応の
原料とした以外は参考例−1におけるのと同様にしてデ
シルアルコールとし可塑剤として評価を行なった。結果
を表−1に示す。
デヒドを1:0.1(重量比)で混合したものを縮合反応の
原料とした以外は参考例−1におけるのと同様にしてデ
シルアルコールとし可塑剤として評価を行なった。結果
を表−1に示す。
この場合の縮合でのバレルアルデヒドの転化率は n−バレルアルデヒド =99.9% 2−メチルブチルアルデヒド=99.2 であった。
また、デシルアルコールの組成はモル比で、 A成分/PRH=0.22 B成分/〃 =0 C成分/〃 =0 D成分/〃 =0.01 であった。
参考例−4 市販のn−バレルアルデヒドと2−メチルブチルアル
デヒドと3−メチルブチルアルデヒドとを1:0.3:0.02
(重量比)で混合したものを原料とした以外は参考例−
1におけるのと同様にして縮合、水添し、可塑剤として
評価を行なった。
デヒドと3−メチルブチルアルデヒドとを1:0.3:0.02
(重量比)で混合したものを原料とした以外は参考例−
1におけるのと同様にして縮合、水添し、可塑剤として
評価を行なった。
結果を表−1に示す。
縮合でのバレルアルデヒドの転化率は n−バレルアルデヒド =99.9% 2−メチルブチルアルデヒド=99 3−メチルブチルアルデヒド=98.5 であった。また、デシルアルコールの組成はモル比で A成分/PRH=0.88 B成分/〃 =0.058 C成分/〃 =0 D成分/〃 =0.03 であった。
実施例−4 ナフサのクラッカーよりのBB留分から、ブタジエンと
イソブテンとを大部分除去したあとの下記組成のスペン
トスペントBB留分を連続的にヒドロホルミル化した。
イソブテンとを大部分除去したあとの下記組成のスペン
トスペントBB留分を連続的にヒドロホルミル化した。
〔組 成〕 1−ブテン 43wt% 2−ブテン 22 イソブテン 0.71 ブタジエン 1.3 C3類 0.3 そ の 他 32.7 反応条件は 全圧力9kg/cm2G、オキソガス分圧4kg/cm2G(H2/CO
=1)、 反応温度100℃ 原料/触媒液=10(重量比) 反応器滞留時間 2.0時間 であった。
=1)、 反応温度100℃ 原料/触媒液=10(重量比) 反応器滞留時間 2.0時間 であった。
反応液を脱圧後、蒸留により生成バレルアルデヒドを
ほぼ全量回収したところ、モル比で 2−メチルブチルアルデヒド/n−バレルアルデヒド=0.
1 3−メチルブチルアルデヒド/n−バレルアルデヒド=0.
0030 ピバルアルデヒド/n−バレルアルデヒド=0.0048 であった。
ほぼ全量回収したところ、モル比で 2−メチルブチルアルデヒド/n−バレルアルデヒド=0.
1 3−メチルブチルアルデヒド/n−バレルアルデヒド=0.
0030 ピバルアルデヒド/n−バレルアルデヒド=0.0048 であった。
次にこのアルデヒドをそのまま反応温度95℃、常圧、
アルデヒド/3%水酸化ナトリウム水溶液=1(重量比)
で10lのオートクレーブにて1.7時間縮合反応を行なっ
た。
アルデヒド/3%水酸化ナトリウム水溶液=1(重量比)
で10lのオートクレーブにて1.7時間縮合反応を行なっ
た。
各アルデヒドの転化率は n−バレルアルデヒド 99.9% 2−メチルブチルアルデヒド 99.8 3−メチルブチルアルデヒド 97.5 ピバルアルデヒド 99.4 であった。
このデセナール混合物を参考例−1と全く同一の方法
で水添してデシルアルコールを得て、精製し可塑剤とし
て評価を行なった。結果を表−2に示す。
で水添してデシルアルコールを得て、精製し可塑剤とし
て評価を行なった。結果を表−2に示す。
また、この場合のデシルアルコールの組成を、キャピ
ラリーガスクロマトグラフで分析したところ、モル比で A成分/PRH=0.22 B成分/〃 =0.004 C成分/〃 =0.011 D成分/〃 =0.01 であった。
ラリーガスクロマトグラフで分析したところ、モル比で A成分/PRH=0.22 B成分/〃 =0.004 C成分/〃 =0.011 D成分/〃 =0.01 であった。
実施例−5 ナフサのクラッカーよりのBB留分から、ブタジエンと
イソブテンとを大部分除去したあとの下記組成のスペン
トスペントBB留分を連続的にヒドロホルミル化した。
イソブテンとを大部分除去したあとの下記組成のスペン
トスペントBB留分を連続的にヒドロホルミル化した。
〔組 成〕 1−ブテン 43wt% 2−ブテン 22 イソブテン 0.68 ブタジエン 1.3 C3類 0.3 そ の 他 32.7 反応条件は 全圧力8kg/cm2G、オキソガス分圧4kg/cm2G(H2/CO
=1)、 反応温度100℃ 原料/触媒液=10(重量比) 反応器滞留時間 2.0時間 であった。
=1)、 反応温度100℃ 原料/触媒液=10(重量比) 反応器滞留時間 2.0時間 であった。
反応液を脱圧後、蒸留により生成バレルアルデヒドを
ほぼ全量回収したところ、モル比で 2−メチルブチルアルデヒド/n−バレルアルデヒド=0.
1 3−メチルブチルアルデヒド/n−バレルアルデヒド=0.
003 ピバルアルデヒド/n−バレルアルデヒド=0.0026 であった。
ほぼ全量回収したところ、モル比で 2−メチルブチルアルデヒド/n−バレルアルデヒド=0.
1 3−メチルブチルアルデヒド/n−バレルアルデヒド=0.
003 ピバルアルデヒド/n−バレルアルデヒド=0.0026 であった。
次にこのアルデヒドをそのまま反応温度95℃、常圧、
アルデヒド/3%水酸化ナトリウム水溶液=1(重量比)
で10lのオートクレーブにて1.8時間縮合反応を行なっ
た。
アルデヒド/3%水酸化ナトリウム水溶液=1(重量比)
で10lのオートクレーブにて1.8時間縮合反応を行なっ
た。
各アルデヒドの転化率は n−バレルアルデヒド 99.9% 2−メチルブチルアルデヒド 99.8 3−メチルブチルアルデヒド 97.5 ピバルアルデヒド 99.4であった。
このデセナール混合物を参考例−1と全く同一の方法
で水添してデシルアルコールを得て、精製し可塑剤とし
て評価を行なった。結果を表−2に示す。
で水添してデシルアルコールを得て、精製し可塑剤とし
て評価を行なった。結果を表−2に示す。
また、この場合のデシルアルコールの組成を、キャピ
ラリーガスクロマトグラフで分析したところ、モル比で A成分/PRH=0.22 B成分/〃 =0.004 C成分/〃 =0.006 D成分/〃 =0.01 であった。
ラリーガスクロマトグラフで分析したところ、モル比で A成分/PRH=0.22 B成分/〃 =0.004 C成分/〃 =0.006 D成分/〃 =0.01 であった。
実施例−6 ナフサのクラッカーよりのBB留分から、ブタジエンと
イソブテンとを大部分除去したあとの下記組成のスペン
トスペントBB留分を連続的にヒドロホルミル化した。
イソブテンとを大部分除去したあとの下記組成のスペン
トスペントBB留分を連続的にヒドロホルミル化した。
〔組 成〕 1−ブテン 57.9wt% 2−ブテン 7.1 イソブテン 0.68 ブタジエン 1.3 C3類 0.3 そ の 他 32.7 反応条件は 全圧力7kg/cm2G、オキソガス分圧4kg/cm2G(H2/CO
=1)、 反応温度100℃ 原料/触媒液=10(重量比) 反応器滞留時間 2.0時間 であった。
=1)、 反応温度100℃ 原料/触媒液=10(重量比) 反応器滞留時間 2.0時間 であった。
反応液を脱圧後、蒸留により生成バレルアルデヒドを
ほぼ全量回収したところ、モル比で 2−メチルブチルアルデヒド/n−バレルアルデヒド=0.
04 3−メチルブチルアルデヒド/n−バレルアルデヒド=0.
0025 ピバルアルデヒド/n−バレルアルデヒド=0.0025 であった。
ほぼ全量回収したところ、モル比で 2−メチルブチルアルデヒド/n−バレルアルデヒド=0.
04 3−メチルブチルアルデヒド/n−バレルアルデヒド=0.
0025 ピバルアルデヒド/n−バレルアルデヒド=0.0025 であった。
次にこのアルデヒドをそのまま反応温度95℃、常圧、
アルデヒド/3%水酸化ナトリウム水溶液=1(重量比)
で10lのオートクレーブにて1.5時間縮合反応を行なっ
た。
アルデヒド/3%水酸化ナトリウム水溶液=1(重量比)
で10lのオートクレーブにて1.5時間縮合反応を行なっ
た。
各アルデヒドの転化率は n−バレルアルデヒド 99.9% 2−メチルブチルアルデヒド 99.8 3−メチルブチルアルデヒド 97.0 ピバルアルデヒド 98.2 であった。
このデセナール混合物を参考例−1と全く同一の方法
で水添してデシルアルコールを得て、精製し可塑剤とし
て評価を行なった。結果を表−2に示す。
で水添してデシルアルコールを得て、精製し可塑剤とし
て評価を行なった。結果を表−2に示す。
また、この場合のデシルアルコールの組成を、キャピ
ラリーガスクロマトグラフで分析したところ、モル比で A成分/PRH=0.08 B成分/〃 =0.004 C成分/PRH=0.006 D成分/〃 =0.01 であった。
ラリーガスクロマトグラフで分析したところ、モル比で A成分/PRH=0.08 B成分/〃 =0.004 C成分/PRH=0.006 D成分/〃 =0.01 であった。
実施例−7 ナフサのクラッカーよりのBB留分から、ブタジエンと
イソブテンとを大部分除去したあとの下記組成のスペン
トスペントBB留分を連続的にヒドロホルミル化した。
イソブテンとを大部分除去したあとの下記組成のスペン
トスペントBB留分を連続的にヒドロホルミル化した。
〔組 成〕 1−ブテン 59wt% 2−ブテン 6.0 イソブテン 1.2 ブタジエン 1.3 C3類 0.3 そ の 他 32.2 反応条件は 全圧力5kg/cm2G、オキソガス分圧4kg/cm2G(H2/CO
=1)、 反応温度100℃ 原料/触媒液=10(重量比) 反応器滞留時間 2.0時間 であった。
=1)、 反応温度100℃ 原料/触媒液=10(重量比) 反応器滞留時間 2.0時間 であった。
反応液を脱圧後、蒸留により生成バレルアルデヒドを
ほぼ全量回収したところ、モル比で 2−メチルブチルアルデヒド/n−バレルアルデヒド=0.
03 3−メチルブチルアルデヒド/n−バレルアルデヒド=0.
005 ピバルアルデヒド/n−バレルアルデヒド=0.0014 であった。
ほぼ全量回収したところ、モル比で 2−メチルブチルアルデヒド/n−バレルアルデヒド=0.
03 3−メチルブチルアルデヒド/n−バレルアルデヒド=0.
005 ピバルアルデヒド/n−バレルアルデヒド=0.0014 であった。
次にこのアルデヒドをそのまま反応温度95℃、常圧、
アルデヒド/3%水酸化ナトリウム水溶液=1(重量比)
で10lのオートクレーブにて1.5時間縮合反応を行なっ
た。
アルデヒド/3%水酸化ナトリウム水溶液=1(重量比)
で10lのオートクレーブにて1.5時間縮合反応を行なっ
た。
各アルデヒドの転化率は n−バレルアルデヒド 99.9% 2−メチルブチルアルデヒド 99.8 3−メチルブチルアルデヒド 99.8 ピバルアルデヒド 98.2 であった。
このデセナール混合物を参考例−1と全く同一の方法
で水添してデシルアルコールを得て、精製し可塑剤とし
て評価を行なった。結果を表−2に示す。
で水添してデシルアルコールを得て、精製し可塑剤とし
て評価を行なった。結果を表−2に示す。
また、この場合のデシルアルコールの組成を、キャピ
ラリーガスクロマトグラフで分析したところ、モル比で A成分/PRH=0.06 B成分/〃 =0.01 C成分/〃 =0.003 D成分/〃 =0.001 であった。
ラリーガスクロマトグラフで分析したところ、モル比で A成分/PRH=0.06 B成分/〃 =0.01 C成分/〃 =0.003 D成分/〃 =0.001 であった。
参考例−5 参考例−1において、(2)で無フタル酸の代わりに
アジピン酸を用い常法によりエステル化し可塑剤とし
た。次いで可塑剤/塩化ビニル樹脂=43/100(重量比)
で混合し、常法により軟質塩化ビニル樹脂とし、常法に
より種々の試験を行なった。結果を表−3に記す。表−
3には汎用の可塑剤であるジ−2−エチルヘキシルアジ
ペート(DOA)の試験結果も記す。
アジピン酸を用い常法によりエステル化し可塑剤とし
た。次いで可塑剤/塩化ビニル樹脂=43/100(重量比)
で混合し、常法により軟質塩化ビニル樹脂とし、常法に
より種々の試験を行なった。結果を表−3に記す。表−
3には汎用の可塑剤であるジ−2−エチルヘキシルアジ
ペート(DOA)の試験結果も記す。
実施例−8 実施例−1で得たデシルアルコールを参考例−5と同
様にしてアジピン酸を用いてエステル化し可塑剤として
評価を行った。結果を表−3に記す。
様にしてアジピン酸を用いてエステル化し可塑剤として
評価を行った。結果を表−3に記す。
実施例−9 実施例−4で得たデシルアルコールを実施例−8にお
けるのと同様にしてアジピン酸を用いてエステル化し、
可塑剤として評価を行った。結果を表−3に記す。
けるのと同様にしてアジピン酸を用いてエステル化し、
可塑剤として評価を行った。結果を表−3に記す。
参考例−6 参考例−2で得たデシルアルコールを実施例−8にお
けるのと同様にしてアジピン酸を用いてエステル化し、
可塑剤として評価を行った。結果を表−3に記す。
けるのと同様にしてアジピン酸を用いてエステル化し、
可塑剤として評価を行った。結果を表−3に記す。
〔発明の効果〕 本発明の方法によれば、可塑剤原料として総合的に優
れた性能を示す可塑剤用アルコールを製造することがで
きる。
れた性能を示す可塑剤用アルコールを製造することがで
きる。
Claims (1)
- 【請求項1】ブテン留分をヒドロホルミル化反応、アル
ドール縮合反応及び水添反応させて炭素数10のアルコー
ルの混合物を製造するにあたり、該縮合反応に供する炭
素数5のアルデヒドの組成が、モル比で、 2−メチルブチルアルデヒド/n-VAD =0.02〜0.3 3−メチルブチルアルデヒド/n-VAD =0.001〜0.05 ピバルアルデヒド/n-VAD =0.0005〜0.05 (式中、n-VADはn−バレルアルデヒドを表わす) であり、かつ、該縮合反応における炭素数5のアルデヒ
ドの転化率が、いずれも90%以上であることを特徴とす
る可塑剤用アルコールの製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23059989A JP2819659B2 (ja) | 1988-10-27 | 1989-09-06 | 可塑剤用アルコールの製造法 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27139688 | 1988-10-27 | ||
JP63-271396 | 1988-10-27 | ||
JP23059989A JP2819659B2 (ja) | 1988-10-27 | 1989-09-06 | 可塑剤用アルコールの製造法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02196741A JPH02196741A (ja) | 1990-08-03 |
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ID=26529429
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1989
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