JPH02196741A - 可塑剤用アルコールの製造法 - Google Patents

可塑剤用アルコールの製造法

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JPH02196741A
JPH02196741A JP1230599A JP23059989A JPH02196741A JP H02196741 A JPH02196741 A JP H02196741A JP 1230599 A JP1230599 A JP 1230599A JP 23059989 A JP23059989 A JP 23059989A JP H02196741 A JPH02196741 A JP H02196741A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は可塑剤用アルコールの製造法に関する。
炭素数10のアルコール(以下、デシルアルコールとい
う)は、炭素数4のオレフィンを原料にして、ヒドロホ
ルミル化反応、アルドール縮合反応及び水添反応をさせ
ることにより製造され、主として塩化ビニル樹脂の可塑
剤用原料アルコールとして利用される。
本発明は、可塑剤原料として総合性能の優れたデシルア
ルコール混合物の製造法に関するものである。
(従来の技術〕 デシルアルコールは、炭化水素油の熱分解又は接触分解
から多量に得られる炭素数4の留分(以下、BB留分と
いう)をヒドロホルミル化反応させてバレルアルデヒド
類を製造し、次いでこれをアルドール縮合反応させてデ
モナール類を製造し、更にこれを水添反応させることに
より製造される。
BB留分中のブテンとしては、1−ブテン、2ブテン、
イソブチンの3種類がある。従って、これをヒドロホル
ミル化して得られるバレルアルデヒドはn−バレルアル
デヒド(以下、n−VADともいう)、2−メチルブチ
ルアルデヒド、3−メチルブチルアルデヒド、ピバルア
ルデヒド(2゜2−ジメチルプロピオンアルデヒド)の
混合物となる。従って、BB留分のヒドロホルミル化に
より得られるバレルアルデヒド類の縮合生成物及びデシ
ルアルコール製品は一般に多種類の異性体の混合物とな
る。
米国特許第2921089号、同第3121051号に
は、n−バレルアルデヒドの縮合生成物から誘導される
2−プロピルヘプタツール及びnバレルアルデヒドと2
−メチルブチルアルデヒドとのクロスアルドール生成物
から誘導されるデシルアルコールについて記載されてお
り、縮合及び水添の方法については通常の方法でよいこ
と、2〜プロピルヘプタツールは可塑剤用デシルアルコ
ールとして優れていること、クロスアルドール生成物は
可塑剤性能が2−プロピルヘプタツールに比べて劣るも
のの、2−プロピルヘプタツールとの十数%までの混合
物として使うならば性能はそれほど劣らぬことなどが示
されている。
またブテン類のオキソ反応について、VonBernh
ard  et  al、   Chemiker−Z
eitung  99  Jahrgang(1975
)、Nrll、P2S5 458や特開昭55−127
335号などには、通常のヒドロホルミル化条件でバレ
ルアルデヒドを製造出来ること、また、n−バレルアル
デヒドをより高収率で得るためのヒドロホルミル化条件
などが示されている。
また特開昭58−206537号にはブテン類から可塑
剤性能の良いデシルアルコールを製造するために2−プ
ロピルヘプタツール中のn−バレルアルデヒドと2−メ
チルブチルアルデヒドとのクロスアルドール生成物の量
を20%以下にするためのバレルアルデヒドの組成と縮
合条件とが示されている。
〔発明が解決しようとする課題〕
炭素数4のオレフィン原料として工業的に利用価値が高
いBB留分はブテン類(1−ブテン、2−ブテン及びイ
ソブチン)の他に、C3炭化水素類やブタジェン、ブタ
ンなどを含み、ブテン濃度は通常大よそ40〜80重量
%である。
BB留分は更にブタジェンの大部分を抽出された後のい
わゆるスペントBB留分や更にイソブチンの一部分を取
り除いたいわゆるスペントスペン)BB留分などがあり
、ブテンの濃度はそれぞれ約60〜90wt%、約70
〜90wt%程度となる。
但しいずれにしてもブテン類は物性が非常に似通ってお
り、l−ブテン、2−ブテン、イソブチンのそれぞれを
単品に分離するのは、コスト高となり工業上著しく不利
となる。
従って1−ブテン、2−ブテン、イソブチン全てを含ん
だ混合ブテンから性能のよい可塑剤用デシルアルコール
が得られることが望ましい。
C4オレフイン混合物のヒドロホルミル化において、反
応条件、触媒等を適当に選択すれば、生成物のバレルア
ルデヒドの組成をある程度選択出来ることは知られてい
るが、ある成分を実質的に含まないものにする方法は知
られておらず、結局、n−バレルアルデヒド、2−メチ
ルブチルアルデヒド、3−メチルブチルアルデヒド、ピ
バルアルデヒドを全て含むことになり、生成するデシル
アルコールの組成も多種類の異性体の混合物となる。
従って、上記4種のバレルアルデヒドから工業的有利に
可塑剤性能の良好な異性体温合デシルアルコールを得る
ことが望まれていた。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者らは、上記の従来技術に鑑み、その課題を解決
すべく鋭意検討を重ねた結果、本発明に到達した。
即ち、本発明は、ブテン留分をヒドロホルミル化反応、
アルドール縮合反応及び水添反応させて炭素数10のア
ルコールの混合物を製造するにあたり、該縮合反応に供
する炭素数5のアルデヒドの組成が、モル比で、 2−メチルブチルアルデヒド/ n −V A D= 
0.02〜0.3 3−メチルブチルアルデヒド/ n −V A D=o
、ooi〜0.05 ピバルアルデヒド/ n −V A D=o、ooos
〜0.05 (式中、n −V A Dはn−バレルアルデヒドを表
わす) であり、かつ、該縮合反応における炭素数5のアルデヒ
ドの転化率が、いずれも90%以上であることを特徴と
する可塑剤用アルコールの製造法、を要旨とするもので
ある。
以下に本発明につき更に詳細に説明する。
出発原料であるブテン留分とは、ブテン類を主要な成分
とするBB留分てあり、ナフサ等の炭化水素油の熱分解
によって得られるBB留分あるいは重軽質油等の炭化水
素油の接触分解(FCCなど)によって得られるBB留
分のいずれも使用することができる。
また、更に、上記の熱分解又は接触分解によって得られ
たBB留分からブタジェンの大部分を取り除いた後のい
わゆるスペントBB留分や、更にイソブチンの一部分を
取り除いた後のいわゆるスペントスペントBB留分など
も好適に使用出来る。
またこれらの混合物も使用出来る。
ヒドロホルミル化反応は常法に従って行なわれる。ヒド
ロホルミル化条件も特に臨界的なものではなく、従来公
知のロジウム法やコバルト法のいずれも使用出来るが、
生成物たるバレルアルデヒド中のα一体の比率が多い方
が経済的にはある程度有利である。ロジウム法の場合の
ロジウム源としては″#酸ロジウムなどの有機塩、硝酸
ロジウムなどの無機塩あるいはヒドリドカルボニルトリ
ス(トリフェニルホスフィン)ロジウムなどの錯体など
いずれも使用できる。コバルト法の場合のコバルト源と
しては、ラウリン酸コバルトなどの有機酸塩、硝酸コバ
ルトなどの無機酸塩のほか、ジコバルトオクタカルボニ
ル、ヒドリドコバルトテトラカルボニルなどの錯体が使
用できる。
反応圧力としては、通常、常圧〜300 kg/cm”
G、反応温度としては通常、50〜150℃、H2/C
o比としてはモル比で通常、1〜10.触媒濃度として
は通常数ppm−数wt%の条件が採用される。配位子
としてはトリフェニルホスフィン、トリフェニルホスフ
ァイトなどの3価の有機リン化合物やそのオキシドなど
が上記触媒に対するモル比で通常1〜1000で適宜用
いられる。
溶媒は用いなくても良いが、必要に応じて溶媒を用いる
こともできる。溶媒としては触媒を溶解し、かつ反応に
悪影響を与えないものであれば、任意のものを用いるこ
とができる。例えばベンゼン、トルエン、キシレン、ド
デシルベンゼン等の芳香族炭化水素;シクロヘキサン等
の脂環式炭化水素;ジブチルエーテル、エチレングリコ
ールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジエチル
エーテル、トリエチレングリコールジメチルエーテル、
テトラヒドロフラン等のエーテル類;ジエチルフタレー
ト、ジオクチルフタレート等のエステル類などが用いら
れる。また、ヒドロホルミル化反応により生成したアル
デヒド類、アルコール類を溶媒とすることもできる。ま
たアルデヒドの重縮金物などの高沸点副生物も用いるこ
とが出来る。
反応は連続方式および回分方式のいずれでも行なうこと
が出来る0次に蒸留により生成バレルアルデヒドを収得
する。
ヒドロホルミル化反応においては、ブテン類の反応速度
は各成分毎に違い、α−アルデヒドとイソ−アルデヒド
との比率もある程度反応条件によって変化させることが
出来ることが知られている。
従って、上記したヒドロホルミル化反応において適当な
反応条件を採用することによってバレルアルデヒドの組
成をある程度コントロールすることができる。また、バ
レルアルデヒド各成分は10数℃の沸点差があり、通常
の蒸留によっても組成をコントロールすることが出来る
本発明方法においては、バレルアルデヒドの組成をモル
比で、 2−メチルブチルアルデヒド/ n −V A D −
0,02〜0.3、好ましくは0.05〜0.33−メ
チルブチルアルデヒド/ n −V A D =0.0
01〜0.05、好ましくは0.001〜0.03ビバ
ルアルデヒド/n−VAD=0.0005〜0.05、
好ましくは0.001〜0.03にコントロールしてか
らアルドール縮合反応に供する。
アルドール縮合反応においては通常水酸化ナトリウム、
水酸化カリウム等のアルカリ水溶液を触媒に用いるが、
アミン類なども用いることが出来る。反応温度は通常、
50〜150℃、反応圧力は、通常、常圧〜数kg/c
m”G、反応時間は通常、数分〜数時間で行なわれるが
、本発明においては上記バレルアルデヒドの転化率をい
ずれも90%以上、好ましくは95%以上にする。
n−バレルアルデヒド以外のバレルアルデヒドの縮合速
度は比較的遅く、n−バレルアルデヒド以外のバレルア
ルデヒドの、相互の縮合反応あるいは自身の三量化反応
はほとんどおこらないが、n−バレルアルデヒドとのク
ロスアルドール化反応は上記C,アルデヒド組成では比
較的速やかに起り、所望の組成のデセナール混合物を与
える。
デセナール混合物は次いで水添反応に付される。
水添反応は通常の方法で行なうことができる。
すなわち、N tx cr、、Cu等の通常の水添触媒
により、反応圧力は通常常圧〜150kg/am”G、
反応温度は通常、40〜300℃で行なわれる。
次いで通常の蒸留精製により炭素数10のアルコールの
混合物が得られる。
本発明方法によって得られる可塑剤用アルコールは、2
−プロピルヘプタツール(以下、PRHという)以外に n−バレルアルデヒドと2−メチルブチルアルデヒドと
の縮合生成物の骨格を有するもの(A成分):n−バレ
ルアルデヒドと3−メチルブチルアルデヒドとの縮合生
成物の骨格を有するもの(B成分) :C−C−C−C
−C−C−C−OH −C n−バレルアルデヒドとビバルアルデヒドとの縮合生成
物の骨格を有するもの(C成分):その他の炭素数10
のアルコール(D成分)(以上水素原子は省略) を含み、 各成分の量比が、概ね、モル比で、 A成分/PRH=0.04〜1.0、好ましくは0、1
〜0.7 B成分/PRH=0.002〜0.3、好ましくは0、
002〜0.1 C成分/PRH=0.OO1〜0.3、好ましくは0、
 OO2〜0.1 D成分/PRH≦0.3、好ましくは0.1以下となる
ような組成を有する。
上記のようにして得られるデシルアルコール混合物は次
いで常法によりチタン系触媒や、酸性触媒(p−)ルエ
ンスルホン酸など)の存在下に無水フタル酸などとエス
テル化反応させてフタル酸エステルなどの可塑剤として
用いられる。また、可塑剤としては、無水ピロメリット
酸、無水トリメリット酸等の芳香族カルボン酸との反応
により得られた芳香族カルボン酸エステル、アジピン酸
、アゼライン酸、セバシン酸等の脂肪族二塩基酸との反
応により得られた脂肪族二塩基酸エステル等としても用
いられる。
2−プロピルヘプタツールを特徴とする特許ルアルコー
ルは2−エチルヘキサノールなどの汎用可塑剤用アルコ
ールと比べ、−船釣には耐熱性に優れていることが知ら
れているが、電気抵抗や可塑化効率などについては一般
に劣っている。
可塑剤の性能は、 ■ 可塑化効率(100%モジュラス)■ 揮発減量(
耐熱性) ■ 低温柔軟温度(耐寒性) ■ ケロシン抽出性(耐油性) ■ 電気抵抗(絶縁性) などを総合的に評価する必要があり、単一の性質、例え
ば、耐熱性のみの問題ではない、上記■・や■なと相反
する傾向をもつものもあり、複雑であるが、本発明方法
によれば、得られるデシルアルコール混合物は、2−又
は3−メチルブチルアルデヒドの骨格をもつものとピバ
ルアルデヒドの骨格をもつものが少量存在するものとな
り、総合的に優れた性能を有する可塑剤用アルコールを
製造することが出来る。
〔実施例〕
以下に本発明につき、実施例に基づいて更に具体的に説
明するが、本発明はその要旨を越えない限り以下の実施
例によって限定されるものではない。
会」J(二1 (1)2−プロピルヘプタツールの合成市販のn−バレ
ルアルデヒド純品を縮合反応に付した。
縮合条件は95℃で常圧下、3%水酸化ナトリウム水溶
液/n−バレルアルデヒド=1(重量比)にて、反応時
間30分でバッチ反応を行なった。
n−バレルアルデヒドの転化率は99.9%であった。
次いで気液分離後のデセナールを、ニッケル系の固体触
媒により水添した。
水添条件は圧力100 kg/cm” G、温度100
°C1触媒/デセナール=0.1(重量比)でバッチ反
応により3.0時間反応を行なった。
デセナールの転化率は99.9%であった。
次に30段のガラス製オールダーショウ蒸留塔によって
粗2−プロピルヘプタツールを精製し、初留カッ)1%
、主留96%、釜残4%で精製2プロピルヘプタツール
を収得した。
(2)可塑剤の合成と評価 (1)で得た2−プロピルヘプタツールと無水フタル酸
とを常法によりエステル化し可塑剤とした。
次いで可塑剤/塩化ビニル樹脂=67/l 00(重量
比)で混合し、常法により軟質塩化ビニル樹脂とし、常
法により種々の試験を行なった。
結果を表−1に記す。
表−1には汎用の可塑剤であるジー2−エチルへキシル
フタレート(DOP)の試験結果も記す。
大旌桝二上 ナフサのクラッカーよりのBB留分から、ブタジェンと
イソブチンとを大部分を除去したあとの下記組成のスペ
ントスペン)BB留分を連続的にヒドロホルミル化した
〔組 成〕 l−ブテン   43wt%2−ブテン 
  22 イソブチン    4 ブタジェン    1.3 C1類      0.3 その他 29.4 反応条件は 全圧カフkg/cm”G、オキソガス分圧4kg/cm
” G (Ht / G O= 1 )、反応温度10
0℃ 原料/触媒液=10(重量比) 反応器滞留時間 2.0時間 であった。
反応液を脱圧後、蒸留により生成バレルアルデヒドをほ
ぼ全量回収したところ、モル比で2−メチルブチルアル
デヒド/ n −V A D =0.1 3−メチルブチルアルデヒド/ n −V A D=0
.02 ピバルアルデヒド/n−VAD=0.01であった。
次にこのアルデヒドをそのまま反応温度95°C1常圧
、アルデヒド/3%水酸化ナトリウム水溶液=1(重量
比)で10ffiのオートクレーブにて1゜5時間槽合
反応を行なった。
各アルデヒドの転化率は n−バレルアルデヒド      99.9%2−メチ
ルブチルアルデヒド   99.83−メチルブチルア
ルデヒド   99.8ピバルアルデヒド      
  98.2であった。
このデセナール混合物を参考例−1と全く同一の方法で
水添してデシルアルコールを得て、精製し可塑剤として
評価を行なった。結果を表−1に示す。
また、この場合のデシルアルコールの組成を、キャピラ
リーガスクロマトグラフで分析したところ、モル比で A成分/PRH=0.22 B成分/  ”  =0.045 C成分/  〃=0.022 D成分/  〃=0.01 であった。
亥1」トニ1 実施例−1と同様の原料を用い、全圧力を18kg/c
m2G、オキソガス分圧15 kg/ cm”  (H
z/C0=1)とした以外は実施例−1と同様の反応条
件でヒドロホルミル化反応を行ない、バレルアルデヒド
を収得したところ、モル比で 2−メチルブチルアルデヒド/ n −V A D=0
.5 3−メチルブチルアルデヒド/  〃 =0.1 ピバルアルデヒド/ n −V A D = 0.1で
あった。
次にこのバレルアルデヒドを90段のガラス製オールダ
ーショウ蒸留塔で精留し、ピバルアルデヒド、2−メチ
ルブチルアルデヒド、3−メチルブチルアルデヒドを一
部分留出させ、モル比で2−メチルブチルアルデヒド/
 n −V A D−0,2 3−メチルブチルアルデヒド/  〃 =0.03 ピバルアルデヒド/ n −V A D = 0.02
とした後、実施例−1におけるのと同一条件で縮合反応
を行なった。
各アルデヒドの転化率は n−バレルアルデヒド      99.9%2−メチ
ルブチルアルデヒド   99.03−メチルブチルア
ルデヒド   98.5ピバルアルデヒド      
  98.0であった。
このデセナール混合物を参考例−1におけるのと同一の
条件で水添してデシルアルコールを得て、精製し可塑剤
として評価を行なった。結果を表−1に示す。
またこの場合のデシルアルコールの組成をキャピラリー
ガスクロマトグラフで分析したところ、モル比で A成分/PRH=0.48 B成分/  〃=0.073 C成分/〃=0.05 D成分/  〃=0.02 であった。
実1」ト二l ナフサのクラッカーよりのBB留分からブタジェンを除
去したあとの下記組成: ■−ブテン   24.3 w t% 2−ブテン   13.1 イソブチン   51.5 ブタジェン    0.02 C2類    0.15 その他 10.93 のスペントBB留分を原料とし、反応温度を110°C
とした以外は実施例−1におけるのと同一の条件でヒド
ロホルミル化反応を行ない、モル比で、2−メチルブチ
ルアルデヒド/n−バレルアルデヒド=0.3 3−メチルブチルアルデヒド/n−バレルアルデヒド=
0.03 ビバルアルデヒド/n−バレルアルデヒド士0.04 のバレルアルデヒドを得た。
次いで、実施例−1において、水酸化ナトリウム水溶液
の濃度を5%にした以外は全く同一の条件で縮合反応を
行なったところ、各アルデヒドの転化率は n−バレルアルデヒド= 99.9% 2−メチルブチルアルデヒド= 99.13−メチルブ
チルアルデヒド−98,3ビバルアルデヒド= 97.
8 であった。
次に実施例−1におけるのと同一の条件で水添してデシ
ルアルコールを得て、精製し、可塑剤として評価を行な
った。
結果を表−1に示す。
またこの場合のデシルアルコールの組成をキャピラリー
ガスクロマトグラフで分析したところモル比で A成分/PRH=0.93 B成分/  〃=0.09 C成分/  〃=0.12 D成分/  〃−0,03 であった。
皇1」[二1 実施例−2においてヒドロホルミル化反応により得られ
たバレルアルデヒド(精留前のもの)を実施例−1にお
けるのと同様の条件で縮合、水添及び精製し、可塑剤と
して評価を行なった。
結果を表−1に示す。
縮合でのバレルアルデヒドの転化率は n−バレルアルデヒド    99.9%2−メチルブ
チルアルデヒド 92.23−メチルブチルアルデヒド
 93.5ピバルアルデヒド      91.8であ
りデシルアルコールの組成はモル比で、A成分/PRH
=1.3 B成分/ P RH= 0.3 C成分/  〃=0.3 D成分/  〃=0.03 であった。
量考■二主 市販のn−バレルアルデヒドと2−メチルブチルアルデ
ヒドを1F0.1(重量比)で混合したちのを縮合反応
の原料とした以外は参考例−1におけるのと同様にして
デシルアルコールとじ可塑剤として評価を行なった。結
果を表−1に示す。
この場合の縮合でのバレルアルデヒドの転化率は n−バレルアルデヒド   = 99.9%2−メチル
ブチルアルデヒド−99,2であった。
また、デシルアルコールの組成はモル比で、A成分/P
RH=0.22 B成分/〃=O C成分/〃=O D成分/  〃=0.O1 であった。
書1]に1 市販のn−バレルアルデヒドと2−メチルブチルアルデ
ヒドと3−メチルブチルアルデヒドとを1:O,lO,
02(重量比)で混合したものを原料とした以外は参考
例−1におけるのと同様にして縮合、水添し、可塑剤と
して評価を行なった。
結果を表−1に示す。
縮合でのバレルアルデヒドの転化率は n−バレルアルデヒド   = 99.9%2−メチル
ブチルアルデヒド−99 3−メチルブチルアルデヒド= 98.5であった。ま
た、デシルアルコールの組成はモル比で A成分/PRH=0.88 B成分/  〃=0.058 C成分/〃=O D成分/  〃=0.03 であった。
表俸例−( ナフサのクラッカーよりのBB留分から、ブタジェンと
イソブチンとを大部分除去したあとの下記組成のスペン
トスペントBB留分を連続的にヒドロホルミル化した。
〔組 成〕  l−ブテン 2−ブテン イソブチン ブタジェン C1類 その他 43wt% 0.71 1.3 0.3 32.7 反応条件は 全圧力9kg/cm2G、オキソガス分圧4kg/cr
mz c (H2/CO= H1 反反応度100℃ 原料/触媒液=10(重量比) 反応器滞留時間 2.0時間 であった。
反応液を脱圧後、蒸留により生成バレルアルデヒドをほ
ぼ全量回収したところ、モル比で2−メチルブチルアル
デヒド/n−バレルアルデヒド=0.1 3−メチルブチルアルデヒド/n−バレルアルデヒド=
0.0030 ピバルアルデヒド/n−バレルアルデヒド−0,004
8 であった。
次にこのアルデヒドをそのまま反応温度95℃、常圧、
アルデヒド/3%水酸化ナトリウム水溶液=1 (重量
比)で101のオートクレーブにて1゜7時間線合反応
を行なった。
各アルデヒドの転化率は n−バレルアルデヒド      99.9%2−メチ
ルブチルアルデヒド   99.83−メチルブチルア
ルデヒド   97.5ピバルアルデヒド      
  99.4であった。
このデセナール混合物を参考例−1と全く同一の方法で
水添してデシルアルコールを得て、精製し可望剤として
評価を行なった。結果を表−2に示す。
また、この場合のデシルアルコールの組成を、キャピラ
リーガスクロマトグラフで分析したところ、モル比で A成分/ P RH= 0.22 B成分/  〃=0.004 C成分/  〃=0.011 D成分/  〃=0.01 であった。
実施例−5 ナフサのクラッカーよりのBB留分から、ブタジェンと
イソブチンとを大部分除去したあとの下記組成のスペン
トスペン)BB留分を連続的にヒドロホルミル化した。
〔組 成〕
l−ブテン   43wt% 2−ブテン   22 イソブチン    0.68 ブタジェン    1.3 C1類    0.3 その他 32.7 反応条件は 全圧力8kg/aa”G、オキソガス分圧4kg/cn
” G (Hz / CO= 1 )、反応温度100
℃ 原料/触媒液−10(重量比) 反応器滞留時間 2.0時間 であった。
反応液を脱圧後、蒸留により生成バレルアルデヒドをほ
ぼ全量回収したところ、モル比で2−メチルブチルアル
デヒド/n−バレルアルデヒド=0.1 3−メチルブチルアルデヒド/n−バレルアルデヒド−
0,003 ピバルアルデヒド/n−バレルアルデヒド=0.002
6 であった。
次にこのアルデヒドをそのまま反応温度95℃、常圧、
アルデヒド/3%水酸化ナトリウム水溶液−1(重量比
)で102のオートクレーブにて1゜8時間槽合反応を
行なった。
各アルデヒドの転化率は n−バレルアルデヒド      99.9%2−メチ
ルブチルアルデヒド   99.83−メチルブチルア
ルデヒド   97.5ピバルアルデヒド      
  99.4であった。
このデセナール混合物を参考例−1と全く同一の方法で
水添してデシルアルコールを得て、情製し可塑剤として
評価を行なった。結果を表−2に示す。
また、この場合のデシルアルコールの組成を、キャピラ
リーガスクロマトグラフで分析したところ、モル比で A成分/PRH=0.22 B成分/  〃−0,004 C成分/  〃=0.006 D成分/  〃=0.01 であった。
大隻例二エ ナフサのクラッカーよりのBB留分から、ブタジェンと
イソブチンとを大部分除去したあとの下記組成のスペン
トスペントBB留分を連続的にヒドロホルミル化した。
〔組 成〕  ■−ブテン   57.9 w t%2
−ブテン    7.1 イソブチン    0.68 ブタジェン    1.3 C1類      0.3 その他 32.7 反応条件は 全圧力1kg/ca+” G、オキソガス分圧4kg/
cm!G (Hz /CO= 1 )、反応温度100
″C 原料/触媒液=10(重量比) 反応器滞留時間 2.0時間 であった。
反応液を脱圧後、蒸留により生成バレルアルデヒドをほ
ぼ全量回収したところ、モル比で2−メチルブチルアル
デヒド/n−バレルアルデヒド= 0.04 3−メチルブチルアルデヒド/n−バレルアルデヒド=
0.0025 ビバルアルデヒド/n−バレルアルデヒド=0、002
5 であった。
次にこのアルデヒドをそのまま反応温度95℃、常圧、
アルデヒド73%水酸化ナトリウム水溶液=1(重量比
)で1(lのオートクレーブにて1゜5時間線合反応を
行なった。
各アルデヒドの転化率は n−バレルアルデヒド      99.9%2−メチ
ルブチルアルデヒド   99.83−メチルブチルア
ルデヒド   97.0ビバルアルデヒド      
  98.2であった。
このデセナール混合物を参考例−1と全く同一の方法で
水添してデシルアルコールを得て、精製し可塑剤として
評価を行なった。結果を表−2に示す。
また、この場合のデシルアルコールの組成を、キャピラ
リーガスクロマトグラフで分析したところ、モル比で A成分/PRH=0.08 B成分/  〃=0.004 C成分/PRH=0.006 D成分/  〃=0.01 であった。
実1」にエ ナフサのクラッカーよりのBB留分から、ブタジェンと
イソブチンとを大部分除去したあとの下記組成のスペン
トスペントBB留分を連続的にヒドロホルミル化した。
〔組 成〕  1−ブテン 2−ブテン イソブチン ブタジェン C8類 その他 5 9wt% 6.0 1.2 1.3 0.3 32.2 反応条件は 全圧力5kg/cm”G、オキソガス分圧4kg/el
l” G (Hz /CO= 1)、反応温度100℃ 原料/触媒液=10(重量比) 反応器滞留時間 2.0時間 であった。
反応液を脱圧後、蒸留により生成バレルアルデヒドをほ
ぼ全量回収したところ、モル比で2−メチルブチルアル
デヒド/n−バレルアルデヒド=0.03 3−メチルブチルアルデヒド/n−バレルアルデヒド=
0.005 ピバルアルデヒド/n−バレルアルデヒド=0.001
4 であった。
次にこのアルデヒドをそのまま反応温度95℃、常圧、
アルデヒド/3%水酸化ナトリウム水溶液=1(重量比
)で104’のオートクレーブにて1゜5時間線合反応
を行なった。
各アルデヒドの転化率は n−バレルアルデヒド      99.9%2−メチ
ルブチルアルデヒド   99.83−メチルブチルア
ルデヒド   99.8ビバルアルデヒド      
   98.2であった。
このデセナール混合物を参考例−1と全く同一の方法で
水添してデシルアルコールを得て、精製し可塑剤として
評価を行なった。結果を表−2に示す。
また、この場合のデシルアルコールの組成を、キャピラ
リーガスクロットグラフで分析したところ、モル比で A成分/ P RH= 0.06 B成分/  〃=0.OI C成分/  #=0.003 D成分/  〃−0,001 であった。
表 参考例−5 参考例=1において、(2)で無フタル酸の代わりにア
ジピン酸を用い常法によりエステル化し可塑剤とした。
次いで可葉剤/塩化ビニル樹脂=437100(重量比
)で混合し、常法により軟質塩化ビニル樹脂とし、常法
により種々の試験を行なった。結果を表−3に記す。表
−3には汎用の可塑剤であるジー2−エチルへキシルア
ジペート(DOA)の試験結果も記す。
人施適ニエ 実施例−1で得たデシルアルコールを参考例5と同様に
してアジピン酸を用いてエステル化し可塑剤として評価
を行った。結果を表−3に記す。
剣缶例−9 実施例−4で得たデシルアルコールを実施例8における
のと同様にしてアジピン酸を用いてエステル化し、可塑
剤として評価を行った。結果を表−3に記す。
薬考±ニエ 参考例−2で得たデシルアルコールを実施例8における
のと同様にしてアジピン酸を用いてエステル化し、可塑
剤として評価を行った。結果を表−3に記す。
〔発明の効果〕
本発明の方法によれば、可塑剤原料として総合的に優れ
た性能を示す可塑剤用アルコールを製造することができ
る。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)ブテン留分をヒドロホルミル化反応、アルドール
    縮合反応及び水添反応させて炭素数10のアルコールの
    混合物を製造するにあたり、該縮合反応に供する炭素数
    5のアルデヒドの組成が、モル比で、 2−メチルブチルアルデヒド/n−VAD =0.02〜0.3 3−メチルブチルアルデヒド/n−VAD =0.001〜0.05 ピバルアルデヒド/n−VAD =0.0005〜0.05 (式中、n−VADはn−バレルアルデヒドを表わす) であり、かつ、該縮合反応における炭素数5のアルデヒ
    ドの転化率が、いずれも90%以上であることを特徴と
    する可塑剤用アルコールの製造法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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