JPH034384B2 - - Google Patents
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- JPH034384B2 JPH034384B2 JP58089174A JP8917483A JPH034384B2 JP H034384 B2 JPH034384 B2 JP H034384B2 JP 58089174 A JP58089174 A JP 58089174A JP 8917483 A JP8917483 A JP 8917483A JP H034384 B2 JPH034384 B2 JP H034384B2
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Landscapes
- Wrappers (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
Description
本発明は積層体に関し、詳しくは強度バランス
が良好で、しかも防湿性、透明性、耐ブロツキン
グ性、成形性等にすぐれた、中間層と両外層より
なる3層の積層体に関するものである。 従来より各種物品の包装資材として低密度ポリ
エチレンや高密度ポリエチレンのフイルムなどが
用いられている。しかし、低密度ポリエチレンは
機械的強度や防湿性が十分でないため、これらの
欠点を補うためにはフイルムを厚肉化して用いる
ことが必要である。このような欠点を解消するた
めに、強度的にすぐれている高密度ポリエチレン
を使用してフイルムを薄肉化する試みがなされて
いる。ところが、耐衝撃強度の大きい通常のフイ
ルム用高密度ポリエチレンを用いると、透明性や
防湿性が十分でないため、フイルムの薄肉化、省
資源という本来的要求に応えることができない。
一方、透明性や防湿性にすぐれた特殊な高密度ポ
リエチレンは耐衝撃性、引裂強度が小さいなど包
装用フイルムとしての利用に適していない。 本発明の目的は、上記のような問題点を解消し
て強度バランスがよく、透明性、防湿性、耐ブロ
ツキング性、成形性等にすぐれた新規なポリエチ
レン系樹脂積層体を提供することである。 即ち本発明は、溶融流れ比(以下、「MFR」と
略記する。)10〜60の高密度ポリエチレン50〜95
重量%と、密度0.910〜0.940g/cm3の直鎖状エチ
レン−α−オレフイン共重合体(以下、単にエチ
レン−α−オレフイン共重合体と称する。)50〜
5重量%よりなる樹脂組成物を中間層とし、密度
0.910〜0.940g/cm3の直鎖状エチレン−α−オレ
フイン共重合体(以下、単にエチレン−α−オレ
フイン共重合体と称する。)を外層としてなる積
層体を提供するものである。 本発明では、上記したように、高密度ポリエチ
レンはエチレン−α−オレフイン共重合体と組合
せた樹脂組成物として積層体の中間層に使用され
る。高密度ポリエチレンはMFR10〜60、好まし
くは15〜50のものを使用すべきであり、この範囲
外のものでは本発明が企図している効果を十分に
達成できない。なお、MFRは荷重21.6Kgのメル
トインデツクス(MI21.6Kg)と荷重2.16Kgのメル
トインデツクス(MI2.16Kg)の比率、すなわち MFR=MI21.6Kg/MI2.16Kg で定義されるものであり、分子量分布の指標とな
るものである。上記MFRを有する高密度ポリエ
チレンは通常、密度0.945〜0.970g/cm3、メルト
インデツクス(以下、「MI」と略記する。)0.1〜
10g/10分、好ましくは0.2〜7g/10分である。
また、積層体の中間層として高密度ポリエチレン
と組合せて用いられるエチレン−α−オレフイン
共重合体は後述する外層として用いるエチレン−
α−オレフイン共重合体として定義されるものの
中から選択される。その場合、両者の配合量は高
密度ポリエチレン50〜95重量%、エチレン−α−
オレフイン共重合体5〜50重量%が適当である。 次に、上記中間層を両側から挾むように用いる
外層のエチレン−α−オレフイン共重合体として
は密度0.910〜0.940g/cm3、好ましくは0.920〜
0.940g/cm3、より好ましくは0.925〜0.940g/cm3
のものである。密度がこの範囲外のものは本発明
の目的に適さない。なお、このエチレン−α−オ
レフイン共重合体は通常、MI0.1〜30g/10分、
好ましくは0.2〜10g/10分である。ここでエチ
レンとの共重合成分たるα−オレフインとしては
プロピレン、ブテン−1、ペンテン−1、ヘキセ
ン−1,4−メチル−ペンテン−1、オクテン−
1などがあり、共重合体中のα−オレフイン含有
量は2〜15重量%、好ましくは2〜10重量%が適
当である。なお、両方の外層は同一のエチレン−
α−オレフイン共重合体であつてもよく、あるい
は異なる共重合体であつてもよい。さらに、前記
中間層として用いるときの共重合体と同一であつ
ても異なるものであつても差支えない。 上記の如く、本発明の積層体は外層/中間
層/外層よりなる3層積層体であるが、各層の
層比については特別な制限はなく、一般的には
0.5/9/0.5〜3/4/3の範囲で適宜決定すれ
ばよい。本発明の積層体の各層には、必要に応じ
て他の樹脂(たとえば高圧法低密度ポリエチレ
ン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−
アクリル酸共重合体、密度0.910g/cm3未満のエ
チレン−α−オレフイン共重合体、ポリプロピレ
ン、プロピレン−エチレンランダム共重合体な
ど)、ゴム類、安定剤、着色剤、帯電防止剤、ア
ンチブロツキング剤、スリツプ剤などを適宜添加
することができる。 上記素材を用いて本発明の積層体を製造するに
は種々の方法を適用することが可能であり、たと
えば共押出インフレーシヨン成形法、共押出T−
ダイ成形法等により積層フイルムまたはシートを
成形することができる。共押出インフレーシヨン
成形法の場合、ブロー比2.0〜5.0で行ない、さら
にダブルスリツトエヤーリングを使用することも
できる。 本発明の積層体は、互いに性質の異なる素材を
それぞれの性質を考慮して適切に組合せることに
よつて高強度で、しかも強度バランスが良好なも
のとなり、薄肉化することによつて省資源化を図
ることができる。さらに、透明性、防湿性、耐ブ
ロツキング性、成形性等にすぐれている上、光沢
が向上し、剛性も高い等の特性を有している。 したがつて、本発明の積層体は湿気を嫌う複写
用紙や食品等の包装資材をはじめ、新聞、雑誌、
機械類などの包装資材として有用である。特に、
透明性が要求される包装用資材として極めてすぐ
れている。 次に、本発明を実施例により説明する。 比較例 1 第1表に示す所定の原料樹脂を押出機により溶
融混練し、ダイ内接着型のサーキユラー・ダイに
導入した後、溶融押出し通常のシングルスリツト
型エヤーリングを用いて空冷し、ブロー比4.3、
フロストライン高さ300mmの条件でインフレーシ
ヨン成形を行ない厚み40μの3層積層フイルムを
得た。このようにして得たフイルムの各種物性の
測定結果を第1表に示す。 比較例 2〜4 第1表に示す所定の樹脂の単層フイルムおよび
3層フイルムについて比較例1と同様に物性の測
定を行なつた。結果を第1表に示す。 実施例1〜3および比較例5〜8 第1表に示す所定の原料樹脂を押出機により溶
融混練し、ダブルスリツト型エヤーリングを用い
て空冷し、ブロー比4.0、フロストライン高さ100
mmの条件でインフレーシヨン成形を行ない厚み
40μの3層積層フイルムを得た。得られたフイル
ムについての各種物性の測定結果を第1表に示
す。 比較例 9〜11 第1表に示す所定の樹脂の単層フイルムおよび
2層フイルムについて実施例1に準じて行なつ
た。 結果を第1表に示す。
が良好で、しかも防湿性、透明性、耐ブロツキン
グ性、成形性等にすぐれた、中間層と両外層より
なる3層の積層体に関するものである。 従来より各種物品の包装資材として低密度ポリ
エチレンや高密度ポリエチレンのフイルムなどが
用いられている。しかし、低密度ポリエチレンは
機械的強度や防湿性が十分でないため、これらの
欠点を補うためにはフイルムを厚肉化して用いる
ことが必要である。このような欠点を解消するた
めに、強度的にすぐれている高密度ポリエチレン
を使用してフイルムを薄肉化する試みがなされて
いる。ところが、耐衝撃強度の大きい通常のフイ
ルム用高密度ポリエチレンを用いると、透明性や
防湿性が十分でないため、フイルムの薄肉化、省
資源という本来的要求に応えることができない。
一方、透明性や防湿性にすぐれた特殊な高密度ポ
リエチレンは耐衝撃性、引裂強度が小さいなど包
装用フイルムとしての利用に適していない。 本発明の目的は、上記のような問題点を解消し
て強度バランスがよく、透明性、防湿性、耐ブロ
ツキング性、成形性等にすぐれた新規なポリエチ
レン系樹脂積層体を提供することである。 即ち本発明は、溶融流れ比(以下、「MFR」と
略記する。)10〜60の高密度ポリエチレン50〜95
重量%と、密度0.910〜0.940g/cm3の直鎖状エチ
レン−α−オレフイン共重合体(以下、単にエチ
レン−α−オレフイン共重合体と称する。)50〜
5重量%よりなる樹脂組成物を中間層とし、密度
0.910〜0.940g/cm3の直鎖状エチレン−α−オレ
フイン共重合体(以下、単にエチレン−α−オレ
フイン共重合体と称する。)を外層としてなる積
層体を提供するものである。 本発明では、上記したように、高密度ポリエチ
レンはエチレン−α−オレフイン共重合体と組合
せた樹脂組成物として積層体の中間層に使用され
る。高密度ポリエチレンはMFR10〜60、好まし
くは15〜50のものを使用すべきであり、この範囲
外のものでは本発明が企図している効果を十分に
達成できない。なお、MFRは荷重21.6Kgのメル
トインデツクス(MI21.6Kg)と荷重2.16Kgのメル
トインデツクス(MI2.16Kg)の比率、すなわち MFR=MI21.6Kg/MI2.16Kg で定義されるものであり、分子量分布の指標とな
るものである。上記MFRを有する高密度ポリエ
チレンは通常、密度0.945〜0.970g/cm3、メルト
インデツクス(以下、「MI」と略記する。)0.1〜
10g/10分、好ましくは0.2〜7g/10分である。
また、積層体の中間層として高密度ポリエチレン
と組合せて用いられるエチレン−α−オレフイン
共重合体は後述する外層として用いるエチレン−
α−オレフイン共重合体として定義されるものの
中から選択される。その場合、両者の配合量は高
密度ポリエチレン50〜95重量%、エチレン−α−
オレフイン共重合体5〜50重量%が適当である。 次に、上記中間層を両側から挾むように用いる
外層のエチレン−α−オレフイン共重合体として
は密度0.910〜0.940g/cm3、好ましくは0.920〜
0.940g/cm3、より好ましくは0.925〜0.940g/cm3
のものである。密度がこの範囲外のものは本発明
の目的に適さない。なお、このエチレン−α−オ
レフイン共重合体は通常、MI0.1〜30g/10分、
好ましくは0.2〜10g/10分である。ここでエチ
レンとの共重合成分たるα−オレフインとしては
プロピレン、ブテン−1、ペンテン−1、ヘキセ
ン−1,4−メチル−ペンテン−1、オクテン−
1などがあり、共重合体中のα−オレフイン含有
量は2〜15重量%、好ましくは2〜10重量%が適
当である。なお、両方の外層は同一のエチレン−
α−オレフイン共重合体であつてもよく、あるい
は異なる共重合体であつてもよい。さらに、前記
中間層として用いるときの共重合体と同一であつ
ても異なるものであつても差支えない。 上記の如く、本発明の積層体は外層/中間
層/外層よりなる3層積層体であるが、各層の
層比については特別な制限はなく、一般的には
0.5/9/0.5〜3/4/3の範囲で適宜決定すれ
ばよい。本発明の積層体の各層には、必要に応じ
て他の樹脂(たとえば高圧法低密度ポリエチレ
ン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−
アクリル酸共重合体、密度0.910g/cm3未満のエ
チレン−α−オレフイン共重合体、ポリプロピレ
ン、プロピレン−エチレンランダム共重合体な
ど)、ゴム類、安定剤、着色剤、帯電防止剤、ア
ンチブロツキング剤、スリツプ剤などを適宜添加
することができる。 上記素材を用いて本発明の積層体を製造するに
は種々の方法を適用することが可能であり、たと
えば共押出インフレーシヨン成形法、共押出T−
ダイ成形法等により積層フイルムまたはシートを
成形することができる。共押出インフレーシヨン
成形法の場合、ブロー比2.0〜5.0で行ない、さら
にダブルスリツトエヤーリングを使用することも
できる。 本発明の積層体は、互いに性質の異なる素材を
それぞれの性質を考慮して適切に組合せることに
よつて高強度で、しかも強度バランスが良好なも
のとなり、薄肉化することによつて省資源化を図
ることができる。さらに、透明性、防湿性、耐ブ
ロツキング性、成形性等にすぐれている上、光沢
が向上し、剛性も高い等の特性を有している。 したがつて、本発明の積層体は湿気を嫌う複写
用紙や食品等の包装資材をはじめ、新聞、雑誌、
機械類などの包装資材として有用である。特に、
透明性が要求される包装用資材として極めてすぐ
れている。 次に、本発明を実施例により説明する。 比較例 1 第1表に示す所定の原料樹脂を押出機により溶
融混練し、ダイ内接着型のサーキユラー・ダイに
導入した後、溶融押出し通常のシングルスリツト
型エヤーリングを用いて空冷し、ブロー比4.3、
フロストライン高さ300mmの条件でインフレーシ
ヨン成形を行ない厚み40μの3層積層フイルムを
得た。このようにして得たフイルムの各種物性の
測定結果を第1表に示す。 比較例 2〜4 第1表に示す所定の樹脂の単層フイルムおよび
3層フイルムについて比較例1と同様に物性の測
定を行なつた。結果を第1表に示す。 実施例1〜3および比較例5〜8 第1表に示す所定の原料樹脂を押出機により溶
融混練し、ダブルスリツト型エヤーリングを用い
て空冷し、ブロー比4.0、フロストライン高さ100
mmの条件でインフレーシヨン成形を行ない厚み
40μの3層積層フイルムを得た。得られたフイル
ムについての各種物性の測定結果を第1表に示
す。 比較例 9〜11 第1表に示す所定の樹脂の単層フイルムおよび
2層フイルムについて実施例1に準じて行なつ
た。 結果を第1表に示す。
【表】
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 溶融流れ比10〜60の高密度ポリエチレン50〜
95重量%と、密度0.910〜0.940g/cm3の直鎖状エ
チレン−α−オレフイン共重合体50〜5重量%よ
りなる樹脂組成物を中間層とし、密度0.910〜
0.940g/cm3の直鎖状エチレン−α−オレフイン
共重合体を外層としてなる積層体。 2 高密度ポリエチレンが溶融流れ比15〜50のも
のである特許請求の範囲第1項記載の積層体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8917483A JPS5938059A (ja) | 1983-05-23 | 1983-05-23 | 積層体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8917483A JPS5938059A (ja) | 1983-05-23 | 1983-05-23 | 積層体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5938059A JPS5938059A (ja) | 1984-03-01 |
JPH034384B2 true JPH034384B2 (ja) | 1991-01-22 |
Family
ID=13963414
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8917483A Granted JPS5938059A (ja) | 1983-05-23 | 1983-05-23 | 積層体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5938059A (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US20060188678A1 (en) * | 2005-02-21 | 2006-08-24 | Ohlsson Stefan B | Multi-layer polyethylene films |
JP5620123B2 (ja) * | 2009-02-25 | 2014-11-05 | 旭化成ケミカルズ株式会社 | ポリエチレン積層フィルム |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5244878A (en) * | 1975-10-07 | 1977-04-08 | Nissan Chemical Ind Ltd | Method of producing thin film of inorganic filling plastic |
JPS5764551A (en) * | 1980-10-09 | 1982-04-19 | Mitsui Petrochemical Ind | Composite film |
JPS57115344A (en) * | 1981-01-07 | 1982-07-17 | Mitsubishi Chem Ind | Manufacture of polyethylene laminated film |
-
1983
- 1983-05-23 JP JP8917483A patent/JPS5938059A/ja active Granted
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5244878A (en) * | 1975-10-07 | 1977-04-08 | Nissan Chemical Ind Ltd | Method of producing thin film of inorganic filling plastic |
JPS5764551A (en) * | 1980-10-09 | 1982-04-19 | Mitsui Petrochemical Ind | Composite film |
JPS57115344A (en) * | 1981-01-07 | 1982-07-17 | Mitsubishi Chem Ind | Manufacture of polyethylene laminated film |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5938059A (ja) | 1984-03-01 |
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