JPH0343816Y2 - - Google Patents

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JPH0343816Y2
JPH0343816Y2 JP1981143775U JP14377581U JPH0343816Y2 JP H0343816 Y2 JPH0343816 Y2 JP H0343816Y2 JP 1981143775 U JP1981143775 U JP 1981143775U JP 14377581 U JP14377581 U JP 14377581U JP H0343816 Y2 JPH0343816 Y2 JP H0343816Y2
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JP
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surge
arc
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surge absorber
filler
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JP1981143775U
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、各種電気電子機器の電気回路に侵入
するサージ(誘導雷、誘導性負荷の開閉によつて
生ずるサージ電流等)を吸収するサージ吸収器に
関するものである。
(従来の技術) 従来のこの種のサージ吸収器には酸化亜鉛バリ
スタ等の電圧依存性非直線抵抗特性の抵抗素子が
使用されており、爆発を防止するために金属容器
に収容されている。従つて、金属容器を他の部品
及び回路から絶縁するための工作やスペースが必
要となり、配線基板の小型化及び生産性向上の障
害となつている。
(考案が解決しようとする課題) 本考案は、この問題を解消することの可能なサ
ージ吸収器を提供することを目的とするものであ
る。
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成するために、本考案は、表面を
電気絶縁性樹脂でコーテイングした酸化亜鉛バリ
スタ等よりなるサージ吸収素子の本体を、消弧作
用を有しかつ分子構造的に流動性を有するゲル化
したシリコン樹脂からなる充填剤と共に充填剤の
中に完全に埋没するようにして金属片又はガラス
繊維等の強化剤を混入した強化プラスチツクスよ
りなる絶縁容器に収容した構成とする。
(作用) 上記構成によれば、強化プラスチツクスよりな
る絶縁容器を使用しているので他の部品との絶縁
が確保されると共に短絡電流によるアーク発生に
対して機械的破損が防止され、安全性が高い。
又、サージ吸収素子を、消弧作用を有するゲル化
したシリコン樹脂からなる充填剤の中に完全に埋
没させているので、短絡電流によるアークが発生
して万一サージ吸収素子の本体が破損しても、こ
のゲル化したシリコン樹脂の一部分は飛び散る
が、大半はアーク発生部に残り、これが溶融又は
ガス化時にアークの熱を奪い、アーク消弧効果が
発揮されて速やかに消弧し、発煙、発火が防止さ
れる。
(実施例) 以下、図面を用いて実施例を詳細に説明する。
第1図は、本考案の一実施例を示したものであ
り、1は酸化亜鉛バリスタ等の電圧依存性非直線
特性の抵抗素子よりなる円盤状のサージ吸収素子
で、その表面には電気絶縁性で接着性の良好な樹
脂によつてコーテイングが施されている。2,
2′はサージ吸収素子1の端子部で、リード線3,
3′が樹脂接着剤によつて取付けてある。4は絶
縁材料よりなる基板で、端子部2,2′とリード
線3,3′との接続部を保持する。5は金属片又
はガラス繊維等を混入した強化プラスチツクスよ
りなる絶縁容器、6は充填剤で、消弧作用(アー
クの放熱効果、冷却効果があるため、アークを速
やかに消滅させる働きを言う)を有するゲル化し
たシリコン樹脂を採用し、サージ吸収素子1が完
全に埋没する如く絶縁容器5中に充填されてい
る。ここでいうゲル化したシリコン樹脂とは、通
常のシリコンゴムのような固体ではなく、分子構
造的には液体構造を有し、広い意味での流動性を
持つた物質(例えばブヨブヨした物質)であり、
具体的にはトーレ・シリコン(株)製の電子部品放熱
用シリコン(ゲルSE4440)がある。
第2図は、本考案のサージ吸収器8を電流ヒユ
ーズ7を介して回路に接続した状態を示してお
り、aは電源側、bは負荷側である。イは回路に
直列に接続された電流ヒユーズ7の負荷側に接続
した場合であり、サージ吸収器8がサージによつ
て短絡したとき電流ヒユーズ7は溶断して電源を
遮断する。ロは電流ヒユーズ7を直列に接続した
サージ吸収器8を回路に接続した場合で、サージ
吸収器が短絡して電流ヒユーズ7が溶断しても電
源は遮断されない。ここで、電流ヒユーズ7は、
本考案のサージ吸収器8がサージによつて短絡し
た場合に回路を短絡電流から守るためのものであ
るが、過度的な短絡電流によつて溶断するのを避
けるために、その溶断するまでの時間t2は第3図
に示すように、サージ吸収器8が短絡するまでの
時間t1よりも若干長い溶断特性dをもつ電流ヒユ
ーズが使用される。cはサージ吸収器8の電流と
短絡時間との関係を示している。
(考案の効果) 以上述べたように、本考案のサージ吸収器は、
表面を電気絶縁性樹脂でコーテイングした酸化亜
鉛バリスタ等よりなるサージ吸収素子1の本体
を、消弧作用を有しかつ分子構造的に流動性を有
するゲル化したシリコン樹脂からなる充填剤6と
共にその充填剤6の中に完全に埋没するようにし
て、金属片又はガラス繊維等の強化剤を混入した
強化プラスチツクスよりなる絶縁容器5に収容し
たことを特徴とするものであつて、以下述べるよ
うな効果を有する。
(1) サージ吸収素子1が絶縁容器5に収容されて
いるので、金属容器に収容した従来のサージ吸
収器のように、他の部品及び回路との絶縁のた
めの工作やスペースの必要がなく、配線基板の
小型化及び生産性の向上を可能にする。
(2) サージ吸収素子1の本体の表面が電気絶縁性
樹脂でコーテイングされているため、サージ侵
入時にサージ吸収素子1の電極間(素子側面)
が絶縁破壊することなく、正常にサージ吸収作
用を行うことができる。
(3) サージ吸収素子1は消弧作用を有するゲル化
したシリコン樹脂からなる充填剤6と共に充填
剤6の中に完全に埋没するようにして絶縁容器
5に収容されているので、短絡電流によるアー
クが発生して万一サージ吸収素子の本体が破損
しても、このゲル化したシリコン樹脂の一部分
は飛び散るが、大半はアーク発生部に残り、こ
れが溶融又はガス化時にアークの熱を奪い、ア
ーク消弧効果が発揮されて速やかに消弧し、発
煙、発火が防止できるため、耐環境性も確保で
きる。
(4) 絶縁容器5が強化プラスチツクスによつて形
成されているので、金属ケースとほぼ同等の強
度を有し、サージ吸収素子1の破損時に、短絡
電流による発煙、発火事故が発生しないように
した構造になつている。又、この強化プラスチ
ツクスを絶縁容器5に用いることにより、短絡
電流によるアーク発生に伴う機械的破損が防止
でき、安全性が確保できる。
(5) 第2図に示すように、電流ヒユーズ7と共に
接続することによつて短絡電流による爆発を未
然に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案のサージ吸収器の一実施例を
示す図で、イは断面図、ロは側面図、第2図は、
同サージ吸収器の回路接続図で、イおよびロは電
流ヒユーズとの接続が異なる場合を示している。
第3図は、同サージ吸収器と共に使用される電流
ヒユーズの特性図である。 1……サージ吸収素子、2,2′……端子部、
3,3′……リード線、4……基板、5……絶縁
容器、6……充填剤、7……電流ヒユーズ、8…
…サージ吸収器。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 表面を電気絶縁性樹脂でコーテイングした酸化
    亜鉛バリスタ等よりなるサージ吸収素子の本体
    を、消弧作用を有しかつ分子構造的に流動性を有
    するゲル化したシリコン樹脂からなる充填剤と共
    に充填剤の中に完全に埋没するようにして金属片
    又はガラス繊維等の強化剤を混入した強化プラス
    チツクスよりなる絶縁容器に収容したことを特徴
    とするサージ吸収器。
JP14377581U 1981-09-28 1981-09-28 サ−ジ吸収器 Granted JPS5849536U (ja)

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JP14377581U JPS5849536U (ja) 1981-09-28 1981-09-28 サ−ジ吸収器

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JP14377581U JPS5849536U (ja) 1981-09-28 1981-09-28 サ−ジ吸収器

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Publication Number Publication Date
JPS5849536U JPS5849536U (ja) 1983-04-04
JPH0343816Y2 true JPH0343816Y2 (ja) 1991-09-13

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JPS56114501U (ja) * 1980-02-04 1981-09-03

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JPS5849536U (ja) 1983-04-04

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