JPH0343596Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0343596Y2
JPH0343596Y2 JP1858486U JP1858486U JPH0343596Y2 JP H0343596 Y2 JPH0343596 Y2 JP H0343596Y2 JP 1858486 U JP1858486 U JP 1858486U JP 1858486 U JP1858486 U JP 1858486U JP H0343596 Y2 JPH0343596 Y2 JP H0343596Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gas
vacuum container
matsufuru
furnace
heating chamber
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP1858486U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS62130394U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP1858486U priority Critical patent/JPH0343596Y2/ja
Publication of JPS62130394U publication Critical patent/JPS62130394U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0343596Y2 publication Critical patent/JPH0343596Y2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Powder Metallurgy (AREA)
  • Muffle Furnaces And Rotary Kilns (AREA)
  • Furnace Details (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 この考案は、セラミツクスや金属の焼結体を製
造するための焼成炉に関するものである。
「従来の技術」 この種の焼成炉においては、加熱焼成中に被処
理物(圧縮成型体)から発生する金属ミストやワ
ツクス等の不純物を炉内から除去することが、焼
結製品の品質や炉の保守管理上極めて重要であ
る。
このため、不純物を除去し得る炉として第3図
に示す熱処理炉が提案されている(特公昭59−
20404号)。これは、炉体1の内部に加熱室2を設
けるとともにその内部にさらに内室3を設け、こ
の内室3内において被処理物4を加熱焼成するも
のである。この熱処理炉では、キヤリアガスを導
入管5により炉体1内に吹き込んで、図中の矢印
で示すように内室3とその扉6との隙間7から、
あるいは扉6を開放して内室3内に導入するよう
になつている。そして、焼成中に発生した不純物
をキヤリアガスとともに排出管8より排出するよ
うになつている。
「考案が解決しようとする問題点」 ところが上記従来の熱処理炉では、キヤリアガ
スを内室3に導くために扉6を開放するか、ある
いは隙間7を設けておけなければならないことか
ら、その扉6あるいは隙間7を通つて不純物が内
室3から炉体1内に流出してしまうことがあつ
た。したがつて不純物の完全除去は困難であり、
炉体1内面が不純物により汚染されたり腐食され
易いという問題があつた。
また、近年、キヤリアガスとして塩素等の腐食
性ガスを用い、この腐食性ガスと不純物とを反応
させることにより不純物を効率良く除去すること
が考えられているが、上記従来の熱処理炉におい
て腐食性ガスを用いようとする場合には、キヤリ
アガスが炉体1内面に直接接触してしまうもので
あるから炉体1の材料を耐腐食性に優れたものと
する必要があり、このため製造コストが上昇して
しまうという問題もあつた。
この考案は上記の事情に鑑みてなされたもの
で、確実に不純物を除去でき、またコストを上昇
させることなく腐食性ガスの使用が可能な焼成炉
を提供することを目的とする。
「問題点を解決するための手段」 この考案は、真空容器と、その真空容器の内部
に配設された加熱室と、その加熱室の内部に配設
された略気密状態を保持可能なマツフルと、前記
真空容器の外部から前記マツフル内にガスを導入
するガス導入管と、前記マツフル内から前記真空
容器の外部にガスを排出するガス排出管と、前記
真空容器内および前記マツフル内の圧力をそれぞ
れ検知してそれらの間の差圧を制御する差圧制御
装置とを備えてなるものである。
「作用」 この考案の焼成炉では、キヤリアガスをガス導
入管により直接マツフル内に導き、またガス排出
管より直接排出する。そして、差圧制御装置によ
りマツフル内の圧力を真空容器内の圧力より低く
制御することにより、キヤリアガスおよび不純物
は略気密状態を保持可能なマツフルから流出する
ことがなく、また真空容器内面に接触することが
ない。
「実施例」 以下、この考案の一実施例について第1図およ
び第2図を参照して説明する。
これらの図において付号10は円筒状の真空容
器である。この真空容器10の一端側(第2図に
おいて左側)には炉蓋11が設けられており、他
端側(第2図において右側)には送風機12が取
り付けられている。この真空容器10の上部に
は、雰囲気ガスを真空容器10内に導入する雰囲
気ガス導入管13が接続されている。この真空容
器10は、真空ポンプ(図示略)によつて内部を
真空に保持できるものである。
この真空容器10の内部には円筒状の加熱室1
4が配設され、さらにその内部に断面矩形のマツ
フル(間接加熱室)15が配設されている。この
マツフル15の周囲には複数のヒーター16…が
取り付けられており、これらのヒーター16…に
より加熱室14内部、マツフル15内部が加熱さ
れて、マツフル15内に装入した被処理物17を
加熱焼成するようにされている。
上記加熱室14の一端側には扉18が設けら
れ、この扉18にはマツフル15の扉19が連結
部材20,20により連結されていて、これらは
気動シリンダ21,21により開閉できるように
されている。また加熱室14の他端側には、加熱
室14およびマツフル15の両者に兼用の扉22
が設けられ、この扉22は気動シリンダ23,2
3により開閉されるようになつている。上記マツ
フル15は、たとえばグラフアイトにより形成さ
れており、扉19,22が閉じられた時には内部
の気密状態を保持できるようにされている。
また、このマツフル15の上面には、真空容器
10の外部からガス導入管24,24が接続され
ており、また側面には真空容器の外部に向かうガ
ス排出管25が接続されている。ガス導入管2
4,24はキヤリアガスを図示しない供給源から
直接マツフル15内に導入するためのものであ
り、またガス排出管25は、図示しないメカニカ
ルブースタポンプおよび油回転ポンプにより、キ
ヤリアガスおよび不純物をマツフル15内から直
接真空容器10の外部に排出するためのものであ
る。
また、この焼成炉には差圧制御装置Cが備えら
れている。この差圧制御装置Cは、前記真空容器
10と加熱室14との間、およびマツフル15の
内部にそれぞれ配されたガス圧力センサ26,2
7と、差圧発信器28、差圧指示調節計29およ
び前記雰囲気ガス導入管13の途中に取り付けら
れている電磁弁30により構成されており、ガス
圧力センサ26,27により検出した差圧に基づ
いて電磁弁30を開閉して雰囲気ガスの導入量を
制御することにより、真空容器10内の雰囲気ガ
スの圧力を調節するようにされている。
次に、上記構成の焼成炉の使用方法を説明す
る。まず、加熱室14およびマツフル15の扉1
8,19,22を開き、真空容器10の炉壁11
を閉じて真空容器10内を真空とする。それから
加熱室14およびマツフル15の扉18,19,
22を閉じ、真空容器10内に雰囲気ガス導入管
13から雰囲気ガス(不活性ガス)を吹き込んで
所定のガス圧力を保つて充満させる。そして、マ
ツフル15内には、図中の矢印で示すように、ガ
ス導入管24,24からキヤリアガスを導入し、
またガス排出管25からキヤリアガスを排出しつ
つ、ヒーター16…によりマツフル15内部を加
熱して被処理物17を加熱焼成させる。
これにより、マツフル15に導入されたキヤリ
アガスは不純物を伴つて排出される。そして、キ
ヤリアガスは気密状態の保たれるマツフル15内
を通過するのみで、キヤリアガスおよび不純物が
真空容器10内に流出することがない。
なおこの時、差圧制御装置Cによつてマツフル
15内のキヤリアガスの圧力が常に真空容器10
内に充満された雰囲気ガスの圧力より低く保つよ
うにする。そのためには、ガス圧力センサ26,
27により検出した差圧が所定値以下となつたら
電磁弁30を開いて雰囲気ガスをさらに吹き込
み、真空容器10側の圧力を高めるように制御す
る。こうすることにより、仮にマツフル15の気
密状態が充分でなかつたり損なわれたりした場合
でもキヤリアガスがマツフル15内から流出する
ことがない。
処理が終了したら加熱を停止し、加熱室14お
よびマツフル15の扉18,19,22を開き、
送風機12を駆動して真空容器10内の雰囲気ガ
スを強制循環させて炉内を冷却した後、被処理物
17を取り出す。
以上で述べたように、この焼成炉によれば、キ
ヤリアガスおよび焼成に伴つて発生する不純物
を、マツフル15より真空容器10内に流出させ
ることなく完全除去することができる。したがつ
て、従来の炉のように真空容器10の内面が不純
物により汚染されたり腐食することがなく、炉の
寿命を延ばすことができ、また保守も容易とな
る。
なお、キヤリアガスとして腐食性ガスを用いる
場合であつても、その腐食性ガスはマツフル15
内を通過するのみであるから真空容器10に対し
て何等悪影響を及ぼすことがなく、したがつて真
空容器10の材料としては従来広く用いられてい
る比較的安価なものをそのまま用いることがで
き、コストアツプとなることがない。
また、この焼成炉では、キヤリアガスや、被処
理物17から発生した金属ミストがそのまま高濃
度でガス排出管25から排出されるので、必要で
あればこれらを効率良く回収して処理することが
可能である。
以上、この考案の一実施例を説明したが、この
考案は上記に限定されるものではなく、たとえば
マツフルの形状やガス導入管、ガス排出管の本
数、取り付け位置等は適宜変更して良いことは勿
論である。
「考案の効果」 以上詳細に説明したように、この考案によれば
加熱室の内部に略気密状態を保持可能なマツフル
を設け、真空容器の外部からマツフル内にガスを
直接導入するとともに直接排出するように構成
し、さらに差圧制御装置を備えたので、焼成に伴
つて発生する不純物を真空容器内に流出させるこ
となく、完全に排出することができる。したがつ
て、真空容器内面の腐食や汚染を防止することが
でき、もつて炉の寿命を延ばすことができるとと
もに保守も容易となるという効果を奏する。ま
た、真空容器の材料を従来と同等のものを用いた
ままで、したがつてコストを上昇させることな
く、不純物除去に有効な腐食性ガスを使用するこ
とができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図はこの考案の実施例を示す
図であつて、第1図はこの実施例の焼成炉の概略
構成を示す正断面図、第2図は側断面図である。
第3図は従来の熱処理炉を示す側断面図である。 10……真空容器、14……加熱室、15……
マツフル、24……ガス導入管、25……ガス排
出管、C……差圧制御装置。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 真空容器と、その真空容器の内部に配設された
    加熱室と、その加熱室の内部に配設された略気密
    状態を保持可能なマツフルと、前記真空容器の外
    部から前記マツフル内にガスを導入するガス導入
    管と、前記マツフル内から前記真空容器の外部に
    ガスを排出するガス排出管と、前記真空容器内お
    よび前記マツフル内の圧力をそれぞれ検知してそ
    れらの間の差圧を制御する差圧制御装置とを備え
    てなることを特徴とする焼成炉。
JP1858486U 1986-02-12 1986-02-12 Expired JPH0343596Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1858486U JPH0343596Y2 (ja) 1986-02-12 1986-02-12

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1858486U JPH0343596Y2 (ja) 1986-02-12 1986-02-12

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS62130394U JPS62130394U (ja) 1987-08-18
JPH0343596Y2 true JPH0343596Y2 (ja) 1991-09-12

Family

ID=30812389

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1858486U Expired JPH0343596Y2 (ja) 1986-02-12 1986-02-12

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0343596Y2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4974805B2 (ja) * 2007-08-10 2012-07-11 トヨタ自動車株式会社 加熱炉および加熱炉の加熱方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPS62130394U (ja) 1987-08-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0343596Y2 (ja)
US20200406319A1 (en) Method and apparatus for air extraction in the area of a heating press
JP2646732B2 (ja) ホットプレス装置
CA1277442C (en) Gas scavenger
JPS634957Y2 (ja)
CN111795574A (zh) 一种耐火砖烧结炉
JPH05157455A (ja) 加熱装置
JPS6328188Y2 (ja)
JP2510035Y2 (ja) 熱処理炉
JP2003042664A (ja) 真空加熱炉
SU885298A1 (ru) Установка дл термической обработки изделий
CN218034356U (zh) 一种新型独立双室多用炉
JPH06117772A (ja) 雰囲気炉の炉蓋シール構造
US5054748A (en) Multi-chamber vacuum installation
JPH046863B2 (ja)
JPS6348950B2 (ja)
JPH058473Y2 (ja)
JPH058470Y2 (ja)
JPH0537925U (ja) 真空炉
JPS6023097Y2 (ja) 低圧鋳造炉
JP2579759B2 (ja) 真空熱処理炉
JP2537326Y2 (ja) 浸炭熱処理炉のガスインレット構造
JPH076697U (ja) 真空熱処理炉
CN113983819A (zh) 燃气式烧结炉
JPS60197815A (ja) 被熱物の装入・抽出方法