JP2537326Y2 - 浸炭熱処理炉のガスインレット構造 - Google Patents
浸炭熱処理炉のガスインレット構造Info
- Publication number
- JP2537326Y2 JP2537326Y2 JP1990118042U JP11804290U JP2537326Y2 JP 2537326 Y2 JP2537326 Y2 JP 2537326Y2 JP 1990118042 U JP1990118042 U JP 1990118042U JP 11804290 U JP11804290 U JP 11804290U JP 2537326 Y2 JP2537326 Y2 JP 2537326Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- furnace
- gas
- heat treatment
- gas inlet
- gas supply
- Prior art date
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- Expired - Lifetime
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- Furnace Details (AREA)
- Solid-Phase Diffusion Into Metallic Material Surfaces (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は浸炭熱処理のガスインレット構造に関するも
ので、特に原料ガス（炭化水素ガスと酸化性ガス）を直
接炉内に供給する浸炭熱処理炉において、上記原料ガス
の供給路に発生するスス（スーティング）の除去を、炉
内雰囲気の乱れを少なくして行うことを特徴とする。
ので、特に原料ガス（炭化水素ガスと酸化性ガス）を直
接炉内に供給する浸炭熱処理炉において、上記原料ガス
の供給路に発生するスス（スーティング）の除去を、炉
内雰囲気の乱れを少なくして行うことを特徴とする。
従来、浸炭熱処理炉として種々の炉が提供されている
が、そのほとんどは、原料ガス（炭化水素ガスと酸化性
ガス）を変成炉で変成させて得た変成ガスを使用するも
のであった。
が、そのほとんどは、原料ガス（炭化水素ガスと酸化性
ガス）を変成炉で変成させて得た変成ガスを使用するも
のであった。
近時、上記変成炉使用に伴う不経済を考え、変成炉を
使用せず、原料ガス（炭化水素ガスと空気等の酸化性ガ
ス）を直接浸炭熱処理炉内に供給する方法が提供されて
いる（特開昭51−70136号公報、特開昭59−222571号公
報、特公昭55−24500号公報参照）。
使用せず、原料ガス（炭化水素ガスと空気等の酸化性ガ
ス）を直接浸炭熱処理炉内に供給する方法が提供されて
いる（特開昭51−70136号公報、特開昭59−222571号公
報、特公昭55−24500号公報参照）。
上記浸炭熱処理方法において、炭化水素ガスと酸性化
ガスは、供給過程あるいは炉内で混合されるように炉天
井部の攪拌ファンシャフト部あるいは攪拌ファンに近接
させて構成したガスインレットから供給されていた。
ガスは、供給過程あるいは炉内で混合されるように炉天
井部の攪拌ファンシャフト部あるいは攪拌ファンに近接
させて構成したガスインレットから供給されていた。
しかしながら、炉内（高温部）に至る供給路のスーテ
ィング温度域で不完全熱分解して炭素が遊離し、ガスイ
ンレット内にスス（スーティング）として堆積してガス
供給路が狭められたり、さらに粉粒となってワーク上面
に落下する場合があり、さらにまた、ガス供給路を攪拌
ファンシャフト部に構成した場合には固化して攪拌ファ
ンを止めるごとく作用する場合があった。
ィング温度域で不完全熱分解して炭素が遊離し、ガスイ
ンレット内にスス（スーティング）として堆積してガス
供給路が狭められたり、さらに粉粒となってワーク上面
に落下する場合があり、さらにまた、ガス供給路を攪拌
ファンシャフト部に構成した場合には固化して攪拌ファ
ンを止めるごとく作用する場合があった。
そこで、本願出願人は、特開昭62−130271号公報、特
開昭62−149810号公報及び実開平２−87057号公報等に
記載の発明、考案を提供した。
開昭62−149810号公報及び実開平２−87057号公報等に
記載の発明、考案を提供した。
上記特開昭62−130271号公報及び実開平２−87057号
公報に記載され発明、考案は、原料ガスと酸化性ガスの
供給路に両ガスを交互に供給することにより、ススをバ
ーンアウトさせて除去するものであり、また、上記特開
昭62−149810号公報に記載された発明は、原料ガスの供
給路に適時に高圧空気を供給し、堆積したススを強制除
去するものである。
公報に記載され発明、考案は、原料ガスと酸化性ガスの
供給路に両ガスを交互に供給することにより、ススをバ
ーンアウトさせて除去するものであり、また、上記特開
昭62−149810号公報に記載された発明は、原料ガスの供
給路に適時に高圧空気を供給し、堆積したススを強制除
去するものである。
上記変成炉を使用せず、原料ガスを直接浸炭熱処理炉
内に供給する方法においては、炉内に供給されるガス量
が変成炉で変成された浸炭性ガスを使用する場合に比べ
て極めて少ない。
内に供給する方法においては、炉内に供給されるガス量
が変成炉で変成された浸炭性ガスを使用する場合に比べ
て極めて少ない。
特に、原料ガスの一つである酸化性ガスは、連続炉に
おいては、サイクル作動時における空気の吸い込みで十
分な場合が実際には多く、バッチ炉においては酸化性ガ
ス少なくした方が粒界酸化が少ないことが確認された。
おいては、サイクル作動時における空気の吸い込みで十
分な場合が実際には多く、バッチ炉においては酸化性ガ
ス少なくした方が粒界酸化が少ないことが確認された。
となると、上記原料ガスと酸化性ガスの供給路に両ガ
スを交互に供給する方法において、十分なバーンアウト
効果を期待できないことになり、また上記の適時に高圧
空気を供給する方法においては、炉内CO分圧が下げられ
るなど、炉内雰囲気が乱されて浸炭品質に問題を生じる
ことがあった。
スを交互に供給する方法において、十分なバーンアウト
効果を期待できないことになり、また上記の適時に高圧
空気を供給する方法においては、炉内CO分圧が下げられ
るなど、炉内雰囲気が乱されて浸炭品質に問題を生じる
ことがあった。
そこで、本考案は、上記のごとき欠点を除去できるガ
スインレットを提供することを目的とするものである。
スインレットを提供することを目的とするものである。
本考案は、上記欠点を除去した浸炭熱処理炉のガスイ
ンレット構造に関するもので、炉天井部に貫通した原料
ガスを直接炉内に供給する原料ガス供給管の炉外部に、
開閉弁を介して加圧CO2源に連なる高圧CO2ガス供給管を
連結した構成としたものである。
ンレット構造に関するもので、炉天井部に貫通した原料
ガスを直接炉内に供給する原料ガス供給管の炉外部に、
開閉弁を介して加圧CO2源に連なる高圧CO2ガス供給管を
連結した構成としたものである。
本考案では、原料ガス供給管（４）にスス（スーティ
ング）が生じた場合、あるいは定期的にワーク（Ｘ）の
装入のための入口扉の開放に同期させて原料ガス供給管
（４）から原料ガスの供給に加えて高圧CO2ガス供給管
（８）から高圧CO2が炉（１）内に送られる。
ング）が生じた場合、あるいは定期的にワーク（Ｘ）の
装入のための入口扉の開放に同期させて原料ガス供給管
（４）から原料ガスの供給に加えて高圧CO2ガス供給管
（８）から高圧CO2が炉（１）内に送られる。
その結果、原料ガス供給管（４）内に付着、堆積等し
たスス（Ｙ）が強制除去され、開かれている入口扉から
炉外に排出されるものであり、有効且つ迅速にスス（ス
ーティング）除去を行うことができ、同時にワーク
（Ｘ）が持込む空気、入口扉から侵入した空気が追い出
され、炉内雰囲気中のCO分圧の下げも防止でき、炉内雰
囲気の乱れを従来の空気を供給する場合に比べて少なく
できるものである。
たスス（Ｙ）が強制除去され、開かれている入口扉から
炉外に排出されるものであり、有効且つ迅速にスス（ス
ーティング）除去を行うことができ、同時にワーク
（Ｘ）が持込む空気、入口扉から侵入した空気が追い出
され、炉内雰囲気中のCO分圧の下げも防止でき、炉内雰
囲気の乱れを従来の空気を供給する場合に比べて少なく
できるものである。
以下に本考案の一実施例を図面について詳細に説明す
る。第２図には浸炭熱処理炉の要部縦断面図が示されて
いる。
る。第２図には浸炭熱処理炉の要部縦断面図が示されて
いる。
すなわち、炉（１）の天井部に攪拌ファン（２）が設
けられ、該攪拌したファン（２）はファンシャフト
（３）で支持され、該ファンシャフトの外部端に設けた
モータ（図示せず）で回転させられる。
けられ、該攪拌したファン（２）はファンシャフト
（３）で支持され、該ファンシャフトの外部端に設けた
モータ（図示せず）で回転させられる。
さらに、炉（１）の天井部の上記攪拌ファン（２）に
近接する位置に、炉内に開口する原料ガス供給管（４）
が設けられる。
近接する位置に、炉内に開口する原料ガス供給管（４）
が設けられる。
該原料ガス供給管（４）となるガスインレット（５）
が第１図に示されている。同図中、（６）は炭化水素ガ
ス供給口、（７）は酸化性ガス供給口であり、本考案で
は、さらに、適時に高圧CO2を供給する高圧CO2ガス供給
管（８）が連結される。
が第１図に示されている。同図中、（６）は炭化水素ガ
ス供給口、（７）は酸化性ガス供給口であり、本考案で
は、さらに、適時に高圧CO2を供給する高圧CO2ガス供給
管（８）が連結される。
そして、通常は、上記炭化水素ガス供給口（６）及び
酸化性ガス供給口（７）と炭化水素ガス源（９）及び酸
化性ガス源（10）との間に設けられた開閉弁（11）及び
（12）の開度及び開閉調整により、所定混合比の原料ガ
スが上記原料ガス供給管（４）から炉（１）内に供給さ
れるものである。
酸化性ガス供給口（７）と炭化水素ガス源（９）及び酸
化性ガス源（10）との間に設けられた開閉弁（11）及び
（12）の開度及び開閉調整により、所定混合比の原料ガ
スが上記原料ガス供給管（４）から炉（１）内に供給さ
れるものである。
図中、（13）は加圧CO2源、（14）は開閉弁、（15）
はヒータ、（Ｘ）はワークである。
はヒータ、（Ｘ）はワークである。
上記構成において、高圧CO2の供給は、原料ガス供給
管（４）中にススが少ない時期に定期的に行い、その堆
積を防止することが望ましい。
管（４）中にススが少ない時期に定期的に行い、その堆
積を防止することが望ましい。
具体的には、バッチ炉においては、扉開放に合わせて
開閉弁（14）を開いて高圧CO2を供給することが望まし
い。その結果、炉内に侵入した空気が追い出され、同時
に炉内のCOを目的とする分圧に迅速に到達させることが
できる。
開閉弁（14）を開いて高圧CO2を供給することが望まし
い。その結果、炉内に侵入した空気が追い出され、同時
に炉内のCOを目的とする分圧に迅速に到達させることが
できる。
また、連続炉においては、熱処理室に適当間隔をあけ
て本考案のガスインレット（５）が設けられ、順次スス
の除去が行われる。すなわち、まず、最初のサイクル
で、最も入口扉に近いガスインレットに高圧CO2を供給
してススの除去を行い、次のサイクルでは入口扉から２
番目のガスインレットに高圧CO2を供給してススの除去
を行い、順次ガスインレット（５）内のススの除去を行
ったら、最初に戻って再び、順次繰り返せばよく、その
結果としてススの堆積を防止できるとともに、上記した
ごとく炉内のCO分圧の下げも防止でき、炉内雰囲気の乱
れを少なくして浸炭品質の維持を図ることができる。
て本考案のガスインレット（５）が設けられ、順次スス
の除去が行われる。すなわち、まず、最初のサイクル
で、最も入口扉に近いガスインレットに高圧CO2を供給
してススの除去を行い、次のサイクルでは入口扉から２
番目のガスインレットに高圧CO2を供給してススの除去
を行い、順次ガスインレット（５）内のススの除去を行
ったら、最初に戻って再び、順次繰り返せばよく、その
結果としてススの堆積を防止できるとともに、上記した
ごとく炉内のCO分圧の下げも防止でき、炉内雰囲気の乱
れを少なくして浸炭品質の維持を図ることができる。
なお、上記炉内への高圧CO2の供給は、該高圧CO2をワ
ーク（Ｘ）に直接ぶつけないように行うことが望まし
い。
ーク（Ｘ）に直接ぶつけないように行うことが望まし
い。
本考案のガスインレットによれば、浸炭熱処理炉内雰
囲気の乱れを少なくして、浸炭品質を損ねることを防止
でき、しかもガスインレット中におけるススの除去を有
効且つ迅速に行うことができる。
囲気の乱れを少なくして、浸炭品質を損ねることを防止
でき、しかもガスインレット中におけるススの除去を有
効且つ迅速に行うことができる。
図面は本考案の一実施例を示すもので、第１図は一部切
欠正面図、第２図は浸炭熱処理炉の要部縦断面図であ
る。 （４）……原料ガス供給管、（８）……高圧CO2ガス供
給管。
欠正面図、第２図は浸炭熱処理炉の要部縦断面図であ
る。 （４）……原料ガス供給管、（８）……高圧CO2ガス供
給管。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 五井 均 神奈川県横浜市港北区箕輪町２丁目６番 26号 東京熱処理工業株式会社内 (72)考案者 渡辺 雅彦 神奈川県横浜市港北区箕輪町２丁目６番 26号 東京熱処理工業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭62−149810（ＪＰ，Ａ) 特公 平１−38846（ＪＰ，Ｂ２)
Claims (1)
- 【請求項１】炉天井部に貫通した原料ガスを直接炉内に
供給する原料ガス供給管の炉外部に、開閉弁を介して加
圧CO2源に連なる高圧CO2ガス供給管を連結したことを特
徴とする浸炭熱処理のガスインレット構造。
Priority Applications (10)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1990118042U JP2537326Y2 (ja) | 1990-11-09 | 1990-11-09 | 浸炭熱処理炉のガスインレット構造 |
| US07/699,305 US5133813A (en) | 1990-07-03 | 1991-04-12 | Gas-carburizing process and apparatus |
| KR1019910010839A KR950001215B1 (ko) | 1990-07-03 | 1991-06-28 | 가스 침탄방법 및 그의 장치 |
| EP91306003A EP0465226B1 (en) | 1990-07-03 | 1991-07-02 | Gas-carburizing process |
| ES97114454T ES2214571T3 (es) | 1990-07-03 | 1991-07-02 | Aparato de carburacion por gas. |
| EP97114454A EP0825274B1 (en) | 1990-07-03 | 1991-07-02 | Gas-carburizing apparatus |
| DE69129390T DE69129390T2 (de) | 1990-07-03 | 1991-07-02 | Verfahren zur Gasaufkohlung |
| DE69133356T DE69133356T2 (de) | 1990-07-03 | 1991-07-02 | Vorrichtung zur Gasaufkohlung |
| ES91306003T ES2116275T3 (es) | 1990-07-03 | 1991-07-02 | Procedimiento de cementacion por gas. |
| US07/851,962 US5225144A (en) | 1990-07-03 | 1992-03-16 | Gas-carburizing process and apparatus |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1990118042U JP2537326Y2 (ja) | 1990-11-09 | 1990-11-09 | 浸炭熱処理炉のガスインレット構造 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0481956U JPH0481956U (ja) | 1992-07-16 |
| JP2537326Y2 true JP2537326Y2 (ja) | 1997-05-28 |
Family
ID=31865948
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1990118042U Expired - Lifetime JP2537326Y2 (ja) | 1990-07-03 | 1990-11-09 | 浸炭熱処理炉のガスインレット構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2537326Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002107066A (ja) * | 2000-09-28 | 2002-04-10 | Shinwa Jitsugyo Kk | 熱処理炉及びその操業方法 |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS62149810A (ja) * | 1985-12-23 | 1987-07-03 | Tokyo Netsushiyori Kogyo Kk | 熱処理方法及びその装置 |
| JPS6438846A (en) * | 1987-08-05 | 1989-02-09 | Nec Corp | Memory address assignment changing mechanism |
-
1990
- 1990-11-09 JP JP1990118042U patent/JP2537326Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0481956U (ja) | 1992-07-16 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
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