JPH0343392B2 - - Google Patents

Description

請求の範囲 １ 処理媒体を受ける複数の固定容器であつて該
複数の容器は最上部処理容器と最下部処理容器を
有して積み重ね形態をなし、且つ該容器は処理媒
体を導入し排出する手段を備え、上記処理媒体が
最初に上記最上部処理容器に供給される複数の固
定容器と、 材料をその間に案内する少なくとも２本のエン
ドレス浸透性ベルトであつて該ベルトは、容器の
下方の一部を周つて延びて複数の屈曲部を含む波
状の通路を走り、１つの屈曲部内には１つの容器
が配されるようにしたベルトと、 材料を相互間に保持するベルトをベルト通路に
おいて上記処理容器を周つて上方へ移送する手段
であつて、該移送手段はベルトによつて上記材料
を最初は最下部処理容器から搬送し始める移送手
段と、 ベルトガイドひいては材料に対するガイドであ
つて該ガイドはベルトの上面に面するよう容器の
下面によつて形成され、上記容器下面にはベル
ト、さらには該容器の下方に配置された他の処理
容器へ処理媒体を供給するための開口部が設けら
れており、さらに該下方の処理容器の壁は上部境
界部を有し、該ガイドはこの上部境界部によつて
さらに追加的に形成されているベルトガイドとを
備えた材料処理装置。

２ 処理媒体を受ける複数の固定容器であつて該
容器は垂直方向に、１個が他の１個の下方に位置
するように連続的に連結配置されており、該複数
の容器は最下部処理容器と最上部処理容器を含
み、該容器は処理媒体の重力流下洗浄のためこの
処理媒体を導入し排出する手段を含み、新鮮な処
理媒体が最初上記最上部処理容器に供給される複
数の固定容器と、 処理容器を周つて材料を案内する少なくとも２
本のエンドレス・スクリーンベルトであつて、該
ベルトは該容器の下面の一部を周つて延びる複数
の屈曲部を含む波状の通路を走り、１つの屈曲部
内には１つの容器が配されるようにしたベルト
と、 材料をベルトの間に送り込む両ベルト漸近部
と、 材料を相互の間に保持するベルトをベルトの通
路における上記処理容器を周つて上方へ移送する
手段であつて、該移送手段は上記材料をベルトに
よつて最初は最下部の処理容器から搬送し始める
移送手段と、 ベルトガイドひいては材料に対するガイドであ
つて該ガイドはベルトの上面に面するよう容器の
下面によつて形成され、上記容器下面にはベルト
へ、さらには該容器の垂直下方に配置された他の
処理容器へ処理媒体を供給するための開口部が設
けられており、さらには該下方の処理容器の壁部
は上部境界部を有し、該ガイドはこの上部境界部
によつてさらに追加的に形成されているベルトガ
イドとを備えた繊維状材料の洗浄装置。

明細書 本発明は、少なくとも２本のエンドレス透水ベ
ルト、例えばスクリーンベルト又は類似の搬送手
段の間を通過させられる材料、特に材料のウエブ
もしくはバルブの処理用、特にフイルターケーク
の変位洗浄（displacement washing）又は繊維
性物質の洗浄用装置に関する。上記材料は、処理
媒体、例えば洗液、漂白剤又はその他の薬品の導
入又は排出の役目を果す容器に沿つて、便宜上は
圧力帯域を、望ましくは楔状帯域を通過後、ベル
トの間を通され、直ちに上記材料は、押圧帯域及
び前後に連続して任意に配列され、各種処理媒
体、例えば、任意の各種パラメータ又は状態値、
例えば、各種濃度又は各種圧力の水及び又は漂白
剤用の取入口又は排出口に有利に接続してある上
記容器まで任意に搬送される。公知のスクリーン
ベルト圧搾、特に二重スクリーンベルト圧搾に
は、通常、相当な表面スペースが必要である。前
記圧搾のエネルギー消費も比較的高く、特に真空
処理箱が、スクリーンベルトに沿つて設けてある
場合は高くなつている。

上記の欠点は、本発明によつて、解決される。
本発明は、自然流下洗浄液に処理液材料を逆行せ
しめる洗浄処理、便宜的には自然流下洗浄液で洗
い落す洗浄処理（重力変位洗浄）を提供し、特に
概ね垂直に重置される処理容器と、処理容器の周
り及びその間をループ状即ち屈曲して波形径路を
辿つて登つて通るようになつている材料を間に挟
んだベルトとを供することで排除されること；前
記材料は、ベルトにより最下部の処理容器に搬送
され、前記処理液、例えば真水は、便宜上加圧さ
れて、先ず最上部の容器及びベルト又は材料の上
側に面する側面、特に処理液をベルト又は材料あ
るいは下側に位置するその他の処理容器に供給又
は搬送するための開口部を有する容器の下側に設
けられたことを特徴とする処理容器である。本発
明による実施態様では、変位洗浄等に重力を用い
ることにより、エネルギー必要量が特に低く、装
置は、ポンプ及び制御手段のような付加装置を排
除して大いに単純化でき、処理容器を重置方式
（super−imposed way）で配列することによつ
て、装置の表面スペース必要量が特に低く保てる
という利点がある。98パーセント以上までの高度
の適用範囲、例えば最大１未満の低稀釈因子、と
りわけ低発泡であるという利点が上記の利点につ
け加えられる。

望ましくは、垂直に重置した処理容器を配列す
れば、該処理容器は、都合よく開き、又は、ベル
ト又は材料の下側に面する側面、特に上部又は上
側部分に、処理液排出又は搬送用の開口部を設け
られる。表面範囲の必要量を減少するため、処理
容器は重置した容器の間に設けられた、ベルト及
びベルトの間に挟まれた材料用の通路のある容器
収容塔に、特に有利に（望ましく）組み込まれ
る。処理容器の下側又は前記通路は、凹凸に曲げ
ることができ、隣接する容器の壁面がベント用ガ
イドを構成する。

本発明の他の実施態様によれば、特に効果的な
洗浄、スクラビング（scrubbing）等は、任意に
駆動するガイドロール、押圧ロール、押圧ニツプ
等が処理容器又は容器収容塔の側方に配列され、
材料を伴うベルトが、それらの周り又は内側を通
るようにし、ベルトが、ベルト又は材料の移動方
向に関連して、先行又は後続の処理容器にできる
限り接続されておれば、達成できる。材料、特に
フイルターケーク又は洗浄する繊維性物質は、望
ましくは、先ず最下部の容器とその上側の容器と
の間の通路に、ベルトにより、便宜上はガイド・
ロールで、任意には押圧ニツプを通つて導入さ
れ、引き続き、ループ等で登つて通される。こう
して得られた反復偏向により、特定の押圧効果が
達成され洗浄又はスクラビング工程の全効率が増
大し真水消費が減少する。適切に配列したロール
上方の押圧ニツプ及びＳ字型スクリーン・ベル
ト・ガイド径路は、こういつた効果をさらに増大
させる。

実用的実施態様では、最上部の処理容器は、そ
れに沿つて通るベルト及び間に挟まれた材料の方
に下方に曲つた多孔底部の圧力シユー（pressure
shoe）として形成され、前記容器では、この最
上部容器の高さによつて、処理液が、制圧下にあ
り、又はポンプに接続することによつて、超圧力
下にあることを特徴とすることができる。少なく
とも、処理容器の底部の一部は、上昇ベルト又は
材料ループのそれぞれ隣接する部分に従い、特に
それに平行に、上方に曲げることができる。多少
加圧されているベルト及び材料に達し又はその方
向に流れている処理液と関連し、容器の下側のベ
ルトの摩擦は、こうして、かなり減少される。湾
曲は、非対称でもよいが、容器の中心軸と関連し
て対称とすることもできる。

特に、重置した処理容器が、相互に関連して振
動（ずれ）（staggered（offset））する場合は、ベ
ルト及び材料をそれぞれの下側の容器からそれぞ
れの上側容器まで搬送するため、ガイドロールを
設けて、ベルトの適切な誘導を行う。上記の場合
のみならず、垂直に重置した容器の場合にも、そ
れぞれの容器に接続されている側面回収用バツト
等が、ガイド・ロール、押圧ロール、押圧ニツプ
等の下側に設けられ、また、下側に配列された、
例えば、オフセツト処理容器に取付けられるの
が、特に有利である。

エンドレス透水ベルトは、例えば多孔鋼製ベル
ト又はプラスチツク材料のスクリーンベルトで、
端部が適切な方法、例えば溶接、織加工
（weaving）又は挿入加工（inserting）で接続さ
れている。

本発明による配置は、処理媒体によつて根本的
に改良され、根本的にうまく管理できる材料の処
理を結果的にもたらす。その結果各々の処理媒帯
をうまく利用でき、装置、例えば共通装置の処理
モジユールの根本的にコンパクトなレイアウトが
利用できる。

フランジ及び処理容器の底部に加わるベルトの
摩擦を根本的に減少するという別の成果もある。

本発明を添付図面を参照して、２つの実施例に
より説明する。第１図は、塔状二重スクリーン洗
浄機の側面図を示し、第２図及び第３図は改良し
た実施例の詳細図である。

材料１、特にパルプケークは、ベルト２と３の
間に導入され、そのベルトループ（部）又は波形
（部）によつて、底部から最上部に上昇して通過
する。前記ループは、処理容器４乃至１０の周り
及びその間を上昇して通過する。そのため、ガイ
ドロール１１乃至１８が設けられ、通路１９乃至
２４は、容器の間で自在に保たれ、ベルト２，３
及びその間に挟んだ材料１は、特にさらに案内す
るために、容器５乃至１０の下側２５乃至３０に
沿つて摺動又は通過させられる。開口部が設けら
れている底部を通り、ベルト及び材料まで多少加
圧されて流れる洗浄液又はその他の処理媒体によ
つて、前記ベルト及び材料は、底部からわずかに
押しのけられ、又は底部とスクリーンベルトとの
間の摩擦は、少なくとも減少する。

洗浄水は洗浄箱（容器）５乃至１０に堰止めら
れて、重力の下に流下するが、この時材料１にこ
の進行方向に逆らつて通流する。転向部１にこの
進行方向に逆らつて通流する。転向部（ロール１
３乃至１８）で材料１を絞ることによつてよりよ
り洗浄効果が得られる。

第２図の細部で明らかなとおり、押圧ニツプ３
１，３２は、ガイドロール１２乃至１８又は圧力
ロールの代りに使用できるが、このロール１２乃
至１８全部を押圧ニツプ等と交換する必要はな
い。

望ましくは、洗浄水は、個々のループ（屈曲
部）に配列され、この事例では洗浄用シユーとし
て形成されている容器５乃至１０を通つて加工さ
れて通過する。漂白用のような薬品を洗浄水の代
りに使用できることも留意すべきである。上述の
圧力は、静圧として、例えば容器１０を適切な高
さ（特に図示の高さを超えるように）にし、特に
操作中は、容器に処理媒体、例えば水をほとんど
満杯にすることに注意して加えられる。

この場合、処理容器は、垂直に重置してある。
しかし、前記処理容器は、水平方向に相互に関連
してずらしたり、オフセツトできるがその場合
は、追加ガイドロールが必要であることもある。

特殊スタンド３３で、この実施例の塔状構造が
できる。偏向又は押圧ロール１１乃至１８及び押
圧ニツプ３１，３２からそれて流れる水及びその
他の処理液は、回収用バツトが側方に取付けられ
ている下側に位置する各々の、例えばオフセツト
容器に接続されている回収用バツト３４乃至３８
等により回収される。この事例では、容器４乃至
９は、完全に頂上部が開放されているが、容器２
５乃至３０は、一部分閉じることができ、特に処
理液の堰止め効果を得るために、さもなければ閉
じている底部に開口部を設けてある場合は、一部
閉じることができる。このことは、特別な圧力
が、例えばベルト１０を圧力ポンプに接続するこ
とにより、又は第１図に示す高さに比較して、さ
らに圧力ポンプを高くして、ベルトに加えられる
場合には特に重要である。

容器と容器５乃至１０の底部２５乃至３０の間
に設けられ移動方向に上昇している通路３９乃至
４４は、下側に曲つており、即ち凹状で、隣接容
器の壁面が、ベルトの案内の役割りを果せること
は明白である。

さらに、洗浄する材料、特にフイルターケーク
又は繊維性物質が、ベルト２，３により、便宜上
はガイドロール１１，１２を、任意には押圧ニツ
プを通つて、先ず、最下部の容器４とその上側の
容器５との間の通路３９に入り、ループ等で引き
続きさらに上方に通ることは、さらに明白であ
る。最上部の容器１０は、それに沿つて通るベル
ト２，３及びその間に挟んである材料１の方に下
方に曲つている多孔底部３０の圧力シユーとして
形成されており、前記容器内では、この最上部の
容器の高さを高くしているため、処理液は、静圧
状態か、又は、ポンプに接続されて、超圧力状態
にある。図示したとおり、少なくとも処理容器の
底部２５乃至３０の一部は、上昇ループ又は材料
ループのそれぞれの隣接部分に従つて底部から最
上部まで上昇して曲つており、特に前記ループに
関連して平行に曲つている。しかし、特別な場合
は、少なくとも処理容器の底部の一部を容器の中
心軸との関連で、対称に曲げることも考えられ
る。

洗浄する材料１は、４５で下方に導入され、両
ベルト漸近部４６を経由して洗浄手段に送られ
る。洗浄手段を通過後、処理された材料、特に洗
浄バルブは、ベルト２，３の間のスペースから回
収用バツト４７に排出される。

ガイドロール又は押圧ニツプは、ベルトの引張
りを分散又は減少するため、便宜上少なくとも一
部駆動されている。

第３図は、本発明に係る他の実施例の細部を示
す。処理容器５乃至１０の側方壁面は四角形で、
特に概ね矩形であり、垂直側方境界線１０３，１
０４と同じく概ね平面上側境界線１０１及び、又
は下側境界線１０２を有している。処理容器又は
容器収容塔の側面には、任意に駆動するガイドロ
ール、押圧ロール、押圧ニツプ等が、設けられて
おり、即ち、少なくとも前記の２個のロール等１
０９，１１０又は１１１，１１２が、各処理容器
用に、垂直側方境界線即ち壁面１０３又は１０４
の範囲の矩形の角部１０５，１０６又は１０７，
１０８に設けられている。この第２の実施例の利
点は、容器が比較的多量の処理液を上方に運べる
ことできることにある。別の四角形、例えば台形
の側方壁面が、問題の垂直境界線で、２個以上の
ロール等と関連して考えられ、適用例によつて
は、例えば構造の高さを減少するのに利点があ
る。

要約すると、下記事項が強調されることにな
る。本発明による垂直二重スクリーン機では、約
10から40、特に約12パーセントにまで前もつて脱
水した材料は、１個又は数個のループで上方に通
過し、洗浄水は、開放した洗浄箱を通り、逆流で
材料を通り下方に流れるようになつている。偏向
が、洗浄作業の全効率を増す絞り効果をもたら
し、真水の使用（稀釈因子）を減少する。偏向帯
域は、数個のＳ字型ロール、又は上述のとおり、
１個以上の押圧ニツプでも形成できる（第２図）。

本発明による上記実施例の主な利点は、変位洗
浄のため重力に依存することで、エネルギー必要
量は、極めて低くなり、ポンプ及び制御手段のよ
うな付加装置を排除するため（必要としないた
め）構造が極めて単純であるという事実に主に存
している。