JPH0343294A - 画像形成方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明はレーザービームを使用する画像形成方法に関す
るもので、さらに詳しくはレーザービームのエネルギー
を熱エネルギーとして利用する非接触の感熱記録方法に
関する。

〈従来の技術〉 支持体上に感熱発色層を設けた感熱記録材料に対して、
サーマルヘッドを該記録材料表面に密着走査させ、熱エ
ネルギーを感熱発色層に直接もしくは保護層を通して伝
えることによって発色画像を記録させる感熱記録方式は
広範囲に知られており、ファクシミリやプリンターなど
に適用されている。しかしながら、このような感熱記録
穴ン云においては、サーマルヘッドを感熱記録材料に密
着して走査させるために、そのサーマルヘッドが摩耗し
たり、サーマルヘッド表面へ感熱記録材料の成分がカス
となって付着したりするために、記録画像が正しく得ら
れなかったり、サーマルヘッドが壊れてしまうというよ
うな問題が生じやすい。

また、このようなサーマルヘッドを用いた感熱記録方式
には、サーマルヘッドの構造上の特質から発熱素子の加
熱冷却の高速制御や発熱素子密度を大きくすることに限
界があるためｌこ、高速記録や高密度、高画質記録の実
現に困難な菜かあう。

一方、前記のようなサーマルヘッドを用いる亨熱記録方
式の問題点を解決するために、レーザービームを用い、
感熱記録材料に対して非接触でかつ高速、高密度で熱記
録を行うことが提案されている。例えば、特開昭５０−
２３６１７号、特開昭５４−１２１１４０号、特開昭５
７−１１０９０号、特開昭５８−５６８９０号、特開昭
５８−９４４９４号、特開昭５８−１３４７９１号、特
開昭５８−１４５４９３号、特開昭５９−８９１９２号
、特開昭６０−２０５１８２号、特開昭６２−５６１９
５号公報などである。しかしながら、このようなレーザ
ービームを用いた記録方式においては、感熱発色層は、
一般に、可視及び近赤外領域の光を吸収しにくいために
レーザーの出力を相当大きくしないと発色に必要な熱エ
ネルギーが得られず、小型で安価な装置をつくることが
非常に難しい。従って、感熱発色層に効率よくレーザー
を吸収させるための提案も多くされており、一般的には
感熱発色層の中にレーザービームの波長に合った光吸収
物質を添加することか行われている。この場合、添加す
る光吸収物質が白色でないと、記録材料の地肌が着色し
てコントラストが低く、品位のない記録となってしまい
好ましくない。一般に白色の光吸収物質は、無機化合物
に多いが、そのほとんどのものは光吸収効率が低く、ま
た、光吸収効率のよい有機化合物で着色の少ない化合物
も未だ開発されていない。

〈発明の目的〉 本発明の目的は、従来技術に見られる問題点を解決し、
地肌が白く、画像濃度も高い感熱記録材料に対して、レ
ーザービームを用いて非接触で高速、高精細な記録を可
能としかつ、装置の小型、低価格化が実現できる画像形
成法を提供することである。

〈発明の構成〉 本発明によれば、透明な合成高分子フィルム上にカーボ
ンブラックを含有する光吸収層を設けた光吸収シートと
支持体上に感熱発色層を設けてなる感熱記録材料とを密
着させながら該光吸収層にレーザービームを照射し、該
光吸収層に接触している感熱発色層中に照射量に応じた
記録画像を得る画像形成方法が提供される。このとき合
成高分子フィルムを通して光吸収層にレーザービームを
照射することが好ましい。

本発明において用いる透明な合成高分子フィルムは、例
えば、ポリエチレンテレフタレートやポリブチレンテレ
フタレート等のポリエステルフィルム、三酢酸セルロー
スフィルム等のセルロース誘導体フィルム、ポリスチレ
ンフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリエチレン等
のポリオレフィンフィルム、ポリイミドフィルム、ポリ
塩化ビニルフィルム、ポリ塩化ビニリデンフィルム、ポ
リアクリルフィルム、ポリカーボネートフィルム等が挙
げられ、これら単独あるいは貼り合わせて用いることが
できる。本発明で用いる透明な合成高分子支持体は、透
明性が高くかつ照射レーザービーム波長に吸収を示さな
いこと、レーザー照射時の発熱に対しても変形せず寸度
安定性を有することが好ましい。支持体の厚みとしては
、１０μ〜２００μのものが用いられる。

光吸収層に用いられる光吸収物質としては、使用スるレ
ーザービームに対して吸収を示すものであればよく、特
開昭５８−９４４９５号記載の硫酸銅、特開昭５８−９
４４９４号記載のシアニン色素類、特開昭５７−１１０
９０号記載のベンゼンジチオール系ニッケル錯体類、特
開昭５４−１２１１４０号記載のベンゼンチオールニッ
ケル錯体類、特開昭５８−１４５４９３号記載の無機金
属塩類などの他に従来から公知の金属の酸化物、水酸化
物、硅酸塩、硫酸塩、炭酸塩、硝酸塩、錯化合物、シア
ニン類、ポリエン類などを使用することが可能であるが
、その光吸収効率が極めて低いために使用するレーザー
の出力を大きくしなければならないこと、また、特に取
り扱い性や将来の低価格化、小型化など最も期待される
半導体レーザーに対する適性がそれらの化合物にはあま
りないことの理由により、本発明の光吸収物質としては
カーボンブラックが最も適している。

カーボンブラックは、１０〜１００ｍμの粒子径を持ち
、比表面積が１０〜１０００ｒｄ／９のものが好ましく
用いられる。透明な合成高分子フィハム上にカーボンブ
ラックを含有する光吸収層を設けるためには、公知の水
系塗布あるいは有機溶剤系塗布の手段が用いられる。こ
の時、光吸収層を安定かつ均一に塗布し、塗膜の強度を
保持するために、本発明においては、下記の化合物をカ
ーボンブラックと共存させて用いることができる。

それらは、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロ
ース、ヒドロキシエチルセルロース、デンプン類、ゼラ
チン、ポリビニルアルコール、カルボキシ変成ポリビニ
ルアルコール、ポリアクリル７ミド、ポリスチレン及び
その共重合体、ポリエステル及びその共重合体、ポリエ
チレン及びその共重合体、エポキシ樹脂、７クリレート
及びメタアクリレート系樹脂及びその共重合体、シリコ
ーン樹脂、ポリプロピレン及びその共重合体、ポリウレ
タン樹脂、ポリアミド樹脂などである。カーボンブラッ
クと上記化合物は重量比で０．０１〜１０になるように
混合される。

また、カーボンブラックと上記塗膜構成剤との混合を安
定に保持するために、必要に応じて公知の界面活性剤を
用いることができる。それらは、スルホコハク酸のアル
カリ金属塩やポリスチレンスルホン酸のアルカリ金属塩
のような７ニオン界面活性剤、ポリオキシエチレンアル
キルエーテルのようなノニオン界面活性剤、長鎖フルキ
ルトリメチルアンモニウム塩のようなカチオン界面活性
剤などである。

光吸収層はカーボンブラックが０．１〜１０（１７Ｍに
なるように塗布されることが好ましい。

本発明の感熱記録材料としては、加熱により発色する反
応を利用しているものならば、いずれも好都合に用いる
ことができる。このような感熱記録材料としては、電子
供与性の無色染料と電子受容性化合物との接触による発
色を利用した記録材料が挙げられ、電子供与性染料の種
類、電子受容性化合物の種類をはじめ素材の構成や層の
構成、記録材料の製造方法など、例えば特開昭６２−６
４５９２号明細書に詳しく記載されている。

また、本発明に用いられる感熱記録材料としては、ジア
ゾニウム塩とカプラーとの反応を利用して７ゾ色素を形
成させる記録材料が挙げられ、ジアゾニウム塩、カプラ
ー、塩基などの化合物例や層の構成、記録材料の製造方
法など、例えば特開昭５７−１６９３９１号明細書に詳
しく記載されている。さらに、特開昭５９−１９０８８
６号明細書記載のジアゾニウム塩、カプラー、塩基のう
ち少なくともひとつがマイクロカプセルに含有させた記
録材料も本発明の感熱記録材料として好ましく用いるこ
とができる。

本発明に用いられる感熱記録材料としては、上記の記録
材料のほかに、ステアリン酸第２鉄、ミリスチン酸第２
鉄のような長鎖脂肪族鉄塩と没食子酸、サリチル酸アン
モニウムのようなフェノール類との組み合わせ、酢酸、
ステアリン酸、パルミチン酸などのニッケル、コバルト
、水銀、鉛、銅、鉄、銀塩のような有機酸重金属塩と硫
化カルシウム、硫化ストロンチウム、硫化カリウムのよ
うなアルカリ土類金属硫化物との組み合わせ、ベヘン酸
銀、ステアリン酸銀のような有機金属塩とプロカテキン
酸、スピロインダン、ハイドロキノンのような芳香族有
機還元剤との組み合わせなども挙げられる。

本発明で用いられるレーザービームは、可視及び近赤外
、赤外領域にその波長領域をもつものが使用され、ヘリ
ウム−ネオンレーザ−、アルゴンレーザー、炭酸ガスレ
ーザー、ＹＡＧレーザー半導体レーザーなどが挙げられ
る。

本発明において、レーザービーム照射時は、光吸収層と
感熱記録材料とは十分密着していることが、レーザー照
射によって光吸収層に発生した熱エネルギーを感熱記録
材料に無駄なく伝えるためには必要であり、お互いの塗
膜表面の平滑性を上げておくことのほか、荷重をかけて
密着させた状態でレーザー照射するなどの方法が好まし
い。

〈発明の効果〉 本発明の記録方法を実施するには、あらかじめ透明な合
成高分子フィルムに設けたカーボンブラックを含有する
光吸収層と感熱記録材料の記録面とを密着させ、合成高
分子フィルムを通してレーザービームを照射する。これ
によって、光吸収層が発熱して、その熱が光吸収層と密
着している感熱記録材料の感熱発色層に伝わり発色させ
必要な記録を行うことができる。照射後、光吸収シート
と感熱記録材料とを分けてやればよい。この方法こまれ
ば、従来、感熱記録材料とサーマルヘッドとの密着走査
に起因して生じていたサーマルヘッドの摩耗、カス付着
、ヘッドの破壊、高速、高画質記録の困難さなどの問題
を解決することが可能である。

〈実施例〉 メチルエチルケトン７０部、塩素化ポリエチレン１０部
、カーボンブラック３部をテトラヒドロフラン３０部に
溶解させた液を混合し、ペイントシェカーで良く分散さ
せた塗布液をポリエチレンテレフタレートフィルム上に
固形分として１．０９／ｒｒｌになるように塗布し、本
発明の光吸収シートを作成した。一方、特開昭６２−６
４５９２号明細書実施例１に記載に従って感熱記録紙を
作成した。この感熱記録紙の塗布面と光吸収シートの塗
布面とを密着保持させながら、半導体レーザー光（Ｇａ
Ａｓ接合レーザー）を照射して発色画像を得た。レーザ
ー光の出力は、感熱記録紙の表面に１ｍｓで３５　ｍ　
Ｊ　／　ｍ−のエネルギーが与えられるように調節した
。発色部分をマクベス濃度計にて測定すると、０．９５
であった。同様の実験を光吸収シートを使用せずに行っ
た時、発色濃度の値は、０．２３でほとんど発色がみら
れなかった。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）透明な合成高分子フィルム上にカーボンブラック
   を含有する光吸収層を設けた光吸収シートと支持体上に
   感熱発色層を設けてなる感熱記録材料とを密着させなが
   ら該光吸収層にレーザービームを照射し、該光吸収層に
   接触している感熱発色層中に照射量に応じた記録画像を
   得る画像形成方法。
2. （２）合成高分子フィルムを通して光吸収層にレーザー
   ビームを照射することを特徴とする請求項１に記載の画
   像形成方法。