JPH0343243Y2 - - Google Patents

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JPH0343243Y2
JPH0343243Y2 JP15785988U JP15785988U JPH0343243Y2 JP H0343243 Y2 JPH0343243 Y2 JP H0343243Y2 JP 15785988 U JP15785988 U JP 15785988U JP 15785988 U JP15785988 U JP 15785988U JP H0343243 Y2 JPH0343243 Y2 JP H0343243Y2
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barrel
drive source
barrels
surface treatment
reciprocating
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Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本考案は、処理槽列に沿つて、バレルを垂設す
るバレルユニツトを移送し、該バレルを所定の処
理槽内に順次浸漬することにより、バレル内の被
処理物の表面処理を行う金属表面処理装置におい
て、前記バレルに回転又は揺動のいずれかの運動
を選択的に与え得る構成を備えた金属表面処理装
置におけるバレルの駆動装置に関する。
〈従来技術〉 従来、バレルは回転運動又は揺動運動をさせら
れるものであるが、そのいずれとするかは製作時
固定されたものであつた。
〈考案が解決しようとする課題〉 薄板のプレス加工品等のように変形し易いもの
や、板材に損傷し易い線が形成されたもの等の処
理には、バレルに攪拌能力は劣るものの衝撃の少
ない揺動運動をさせた方が良く、厚板のプレス加
工品のように変形し難いものの処理には、バレル
に回転運動をさせた方が良い。
このように、バレルの運動を揺動にするか、回
転にするかは、その処理物の材質、形状によつて
選択されるべきものである。
しかるに、従来のバレルは、いずれか一方の運
動のみをするものであるから、同一の処理装置を
使用する限りは、処理物にとつて必ずしも最適な
攪拌方法とはいえなかつた。
本考案は、揺動又は回転のいずれかの運動をバ
レル単位で選択可能な金属表面処理用バレルの駆
動装置を提供することを目的とするものである。
〈問題点を解決するための手段〉 本考案は、処理槽列に沿つて、バレルを垂設す
るバレルユニツトを移送し、該バレルを所定の処
理槽内に順次浸漬することによりバレル内の被処
理物の表面処理を行う金属表面処理装置におい
て、 前記バレルの側部に固着した被動歯車を連繋す
る伝導軸に、連繋伝動車を駆動案内を介して軸方
向へ移動可能に装着するとともに、 処理槽のバレル浸漬位置側傍に前記連繋伝動車
と係合可能な往復駆動源と、一方向駆動源とを並
設し、 前記ハンガーの下降に伴つてバレルが処理槽内
に浸漬した位置で、前記連繋伝動車を前記往復駆
動源に連繋する第一の位置と、一方向駆動源に連
繋する第二の位置とに選択的に保持する位置決め
部材を前記伝導軸に備えた ことを特徴とするものである。
〈作用〉 まずあらかじめ、処理物の材質、形状等に対応
して、連繋伝動車を駆動案内を介して伝導軸に沿
つて移動し、揺動させる場合には第一の位置に、
回転させる場合には第二の位置に位置決めする。
かかる操作により、所要処理槽内にバレルが浸
漬すると、第一の位置にあつては、連繋伝動車は
処理槽側傍の往復駆動源に係合し、伝導軸の回動
力をバレルの被動歯車が受けて、該バレルは揺動
することとなる。また第二の位置にあつては、連
繋伝動車は一方向駆動源に係合し、同様にして該
バレルは回転することとなる。
而して、バレルは、揺動又は回転のうちいずれ
か一方の攪拌運動が選択的に施される。
〈実施例〉 本考案の一実施例を添付図面について説明す
る。
第1図にあつて、1は水平方向に長い上部梁で
あり、該梁1上に自走式キヤリア2が乗載し、そ
の台車3上に装架した横行用モータ4を駆動制御
することにより、該梁1上を走行移動する。
前記キヤリア2の台車3からは、昇降案内5が
垂下し、前記台車3上に設けた昇降用モータ6に
よつて昇降されるブラケツト7が、該昇降案内5
により案内される。このブラケツト7からはフツ
ク8が突出し、バレルユニツト10を吊持し得る
ものとしている。また前記キヤリア2の移動方向
には処理槽xが列設されている。
尚、本考案に適用するバレルの移送手段として
は、上記のキヤリアを使用したいわゆるキヤリア
型に限ることなく、上下の案内枠桟間に支持され
て間欠移動し、かつハンガーを昇降可能に保持す
る、いわゆるエレベーター型のキヤリア(例えば
実公昭60−32124号実施例)であつても良い。
次にバレルユニツト10の構成を第2図に従つ
て説明する。
このバレルユニツト10は、取付けフレーム1
1の両端位置で、上方へ係合腕12,12を突成
し、下方へ吊持フレーム13,13を垂下して、
該吊持フレーム13,13にバレル15等を支持
してなる。
前記バレル15は、めつき液等の処理液が流入
するための通液孔16を多数穿設された六角形断
面の筐体からなり、その一辺面を投入取出口17
とし、該投入取出口17を蓋18で閉塞してい
る。
またバレル15の両側板の中心には、吊持フレ
ーム13,13の下端に設けた回動支軸14,1
4が嵌着して、該バレル15を回動可能に枢支
し、さらに回動支軸14,14には可撓性リード
線20,20を通入し、その突端の電極21、2
1をバレル15内に収納される処理物wに接触す
るようにしている。この可撓性リード線20は、
吊持フレーム13に支持される。
また前記吊持フレーム13,13には、該バレ
ルユニツト10を処理槽xの両側棚縁に設けられ
た係止片22,22に掛け止められる乗載片2
3,23が外方突設される。乗載片23,23に
は前記可撓性リード線20が接続され、係止片2
2を介して給電される。そして、バレルユニツト
10が、係止片22,22に乗載片23,23を
掛けて処理槽x上に支持されると、キヤリア2は
フツク8を係合腕12,12から離脱して、バレ
ルユニツト10と分離移動する。
次に本考案の要部に係るバレル15の駆動装置
について説明する。
前記バレル15の一側面には、回動支軸14と
中心を一致させて被動歯車24が固定され、その
直上で伝導軸25が吊持フレーム13に軸着さ
れ、その内端に固定した歯車26を前記被動歯車
24に噛み合わせている。
前記伝導軸25の他端部には、第4図に示す様
に、軸方向の摺動案内30を介して連繋スプロケ
ツト31(連繋伝動車)が該軸方向への摺動可能
に外嵌している。この摺動案内30の両側には、
係止リング33a,33bが固定され、かつ該連
繋スプロケツト31の二位置を規定する係止孔3
4a,34bが形成されている。そして、連繋ス
プロケツト31の軸管部35には、装着筒体37
が径方向に嵌着し、該装着筒体37内に係止孔3
4a,34bに嵌入する係止突起39が形成され
た係合ロツド38が挿入され、その係合ロツド3
8の大径部と該装着筒体37の天面間に付装した
発条40により、該係合ロツド38を軸心方向に
付勢している。また、係合ロツド38はその上端
を装着筒体37から上方突出し、外端に操作ノブ
41を備えている。そして発条40を付装した係
合ロツド38及び係止孔34a,34bで本考案
の構成要素である位置決め部材を具現化してい
る。
而して、前記操作ノブ41を発条40に抗して
持ち上げて、連繋スプロケツト31を係止リング
33a,33b間で、伝導軸25に沿つて摺動さ
せ、係止突起39を係止孔34aに嵌入すると第
一の位置(第4図実線)に保持され、係止突起
39を係止孔34bに嵌入すると第二の位置
(第4図鎖線)に保持される。この連繋スプロケ
ツト31の位置変更作業は、投入取出口17から
バレル15内に処理物を出し入れする時に作業者
が切り換えればよい。
一方、前記処理槽xの側傍には、往復走行チエ
ーン(揺動用往復駆動源)43と、一方向走行チ
エーン(回転用一方向駆動源)44とを、前記係
止孔34a,34bの間隔と等間隔で幅方向に離
間させて張り渡している。前記往復走行チエーン
43、一方向走行チエーン44は第3図に示す様
に、処理槽xの列の側方両端位置に設けた従動ス
プロケツトと、駆動モータ45,46の駆動軸と
連結する駆動スプロケツトに掛け渡される。ここ
で往復走行チエーン43の駆動モータ45は所定
回動を往復連続する可逆モータとし、一方向走行
チエーン44の駆動モータ46は一方向駆動する
ものとする。
尚、往復走行チエーン43を有端状とし、これ
をフレームに張り渡して、該フレームをシリンダ
により往復直線運動させることにより往復走行を
実現しても良い。また、往復走行チエーン43に
換えて、フレームにピンを幅方向に多数本定間隔
に差渡してなるラツク構造のものを適用しても良
い。
かかる構成にあつて、バレル15が処理槽x内
に浸漬して支持された状態で、連繋スプロケツト
31は上記設定位置に対応して往復走行チエーン
43又は一方向走行チエーン44のうちいずれか
に噛み合う。すなわち、第一の位置では往復走
行チエーン43に噛みあい、第二の位置では一
方向走行チエーン44に噛み合う。そして、伝導
軸25から歯車26と被動歯車24の噛み合いに
より、バレル15は前記往復走行チエーン43、
一方向走行チエーン44の走行状態に従つて回動
し、第一の位置では往復揺動し、第二の位置
では一方向回転することとなる。
そこで、処理物wが薄板のプレス加工品等の様
に変形し易いものや、板材に損傷し易い細い線縁
等が形成された材料である場合には、連繋スプロ
ケツト31を係止孔34aに係合させて第一の位
置として、該処理物wへの衝撃を緩和するよう
にし、肉厚で変形し難い材料の場合には、連繋ス
プロケツト31を係止孔34bに係合させて第二
の位置とすれば良い。そしてこれにより、バレ
ル内の処理物wは最適な攪拌駆動を付与されなが
ら、可撓性リード線20の電極21に接触して給
電され、めつき処理されることとなる。
第5図は、連繋伝動車の他の実施例を示し、揺
動用の連繋スプロケツト31aと回転用の連繋ス
プロケツト31bとを夫々設けて一体化してお
き、該連繋スプロケツト31aを往復走行チエー
ン43にのみ係合させるか、連繋スプロケツト3
1bを一方向走行チエーン44にのみ係合させ
て、一方を待機するようにしたものである。この
構成にあつては、該連繋スプロケツト31a,3
1bの摩耗を軽減することができると共に、スプ
ロケツトの仕様を合わせる必要がないから、揺動
用と回転用の夫々に最適な歯の形状を選定できる
利点がある。すなわち、例えば、連繋スプロケツ
ト31aにあつては揺動角度を一定とするため
に、欠歯スプロケツトにすることも可能となる。
〈考案の効果〉 本考案は、上述のように、連繋伝動車31,3
1a,31bを伝導軸25に沿つて移動して、往
復駆動源43又は一方向駆動源44に選択的に連
繋するようにし、該バレル15に、揺動又は回転
のうち何れの運動を選択して与え得るようにした
から、処理物wの形状、材質等に応じて最適な攪
拌を施し得る優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
添付図面は本考案の一実施例を示し、第1図は
金属表面処理装置の一部の正面図、第2図はバレ
ルユニツト10を示す縦断側面図、第3図は処理
槽列の平面図、第4図は伝導軸25の端部を示す
縦断側面図、第5図は他の実施例の同縦断側面図
である。 2……キヤリア、8……フツク、10……バレ
ルユニツト、15……バレル、24……被動歯
車、25……伝導軸、30……摺動案内、31…
…連繋スプロケツト、33a,33b……係止リ
ング、34a,34b……係止孔、38……係合
ロツド、39……係止突起、40……発条、44
……往復走行チエーン、44……一方向走行チエ
ーン。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 処理槽列に沿つて、バレルを垂設するバレルユ
    ニツトを移送し、該バレルを所定の処理槽内に順
    次浸漬することによりバレル内の被処理物の表面
    処理を行う金属表面処理装置において、 前記バレルの側部に固着した被動歯車と連繋す
    る伝導軸に、連繋伝動車を駆動案内を介して軸方
    向へ移動可能に装着するとともに、 処理槽のバレル浸漬位置側傍に前記連繋伝動車
    と係合可能な往復駆動源と、一方向駆動源とを並
    設し、 前記ハンガーの下降に伴つてバレルが処理槽内
    に浸漬した位置で、前記連繋伝動車を前記往復駆
    動源に連繋する第一の位置と、一方向駆動源に連
    繋する第二の位置とに選択的に保持する位置決め
    部材を前記伝導軸に備えた ことを特徴とする金属表面処理装置におけるバレ
    ルの駆動装置。
JP15785988U 1988-12-02 1988-12-02 Expired JPH0343243Y2 (ja)

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