JPH0342869Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［技術分野］ 本考案はトイレの空間を有効に利用できるトイ
レの収納ユニツトに関する。

［背景技術］ 従来のトイレにあつては、たいていの場合、便
器は壁面と平行に略中央部に設置されており、従
つて、狭いトイレでは有効空間を徒に占有してし
まつていた。このためにも、便器への局部洗浄装
置の付設、トイレ内への暖房装置の配置、あるい
はトイレの必需品を設置する場所とか小物収納箱
とかの設置場所に制約を受けたりして使い勝手が
悪いものであつた。

［考案の目的］ 本考案は上記事情に鑑みて為されたものであ
り、その目的とするところは、トイレが狭い場合
にも器が有効空間を徒に占有することがなく、便
器へ局部洗浄装置を付設したり、トイレの必需品
の設置とか、小物の収納空間の設定に制約を受け
ることがないトイレの収納ユニツトを提供するこ
とにある。

［考案の開示］ 本考案のトイレの収納ユニツトは、平面視で略
方形の一側を台形状に切り欠いた形状であり、両
端部が突出した三角状部１で中央部が細長部２と
なつた収納体３の一方の三角状部１ａの前面の斜
面部４ａに便器５の後部を取付けて便器５を他方
の三角状部１ｂの前面の斜面部４ｂと略平行に前
方に突出させて成るものであり、この構成により
上記目的を達成できたものである。即ち、収納体
３の一方の三角状部１ａの前面の斜面部４ａに便
器５の後部を取付けて便器５を前方に突出させて
取付けているので、トイレの略対角線状に便器１
を配置させることができ、従つて、狭いトイレの
有効空間を有効に利用でき、しかも便器５を他方
の三角状部１ｂの斜面部４ｂと略平行に前方に突
出させているので、斜面部４ｂにペーパホルダー
とか局部洗浄装置の操作部を設けることにより、
使用者は便器１に腰を掛けた状態で、局部洗浄装
置の操作ができ、又収納体３内を収納空間とする
ことにより、トイレの必需品や少物用品を収納し
てトイレ内をすつきりとさせることができるもの
である。

以下、本考案を添付の図面に示す実施例に基づ
いて説明する。収納体３は上面がカウンター６と
なつており、平面視で略長方形の長手方向の一側
を台形状に切り欠いた形状であり、両端部が突出
した中空の三角柱状である三角状部１で中央部が
中空の四角柱状である細長部２となつて左右対称
形である。この収納体３の一方の三角状部１ａの
前面の斜面部４ａには開口部が形成さており、こ
の開口部に便器５の後部の後部が嵌め込まれて便
器５が前方に突出されて床に取付けられている。
三角状部１の斜面部４は略45゜の傾斜角度θ有し
ており、便器１も略45゜傾斜させて取付けられ、
便器１は他方の三角状部１ｂの斜面部４ｂと平行
となつている。従つて、この収納ユニツトをトイ
レにその背面と三角状部１ａ，１ｂの外側面を壁
面に当接させて配置した場合には、便器５がトイ
レの対角線上に位置することになり、第４図のよ
うに同じ奥行きの収納体３′に便器１の後部を取
付けた場合に比較して、第３図に斜線で示すよう
に有効空間を節約できる。三角状部１ａ内には第
３図に示すようにロータンク７、温水タンク等が
設置されている。他方の三角状部１ｂの斜面部４
ｂにはペーパホルダー８を取付けている。又、こ
の三角状部１ｂ内には温風機を収納しておき、そ
の前面の斜面部４ｂの下部に温風吹き出しグリル
を形成したり、三角状部１ｂの上面にカウンター
に手洗い器を設けたり、斜面部４ｂに局部洗浄装
置とかロータンク７の操作部を設けておけば、使
用者が便器５に腰掛けた状態で、温風吹き出しグ
リルから温風が吹き出して足元を緩めることがで
き、又便器５に腰掛けた状態で操作部１２を操作
でき、使い勝手が良くなるものであり、更に手を
洗浄することができ、衛生的である。収納体３の
前面部には扉体９が設けられており、収納体３内
を略全面に渡つて小物用品の収納空間としてい
る。

［考案の効果］ 本考案にあつては、両端部が突出した三角状部
で中央部が細長部となつた収納体の一方の三角状
部の前面の斜面部に便器のの後部を取付けて便器
を前方に突出させて取付けているので、トイレの
略対角線状に便器を配置させることができ、従つ
て、狭いトイレの有効空間を有効に利用でき、し
かも便器を他方の三角状部の斜面部と略平行に前
方に突出させているので、斜面部にペーパホルダ
ーとか局部洗浄装置などの操作部を設けることに
より、使用者は便器に腰を掛けた状態で、局部洗
浄装置などの操作ができ、又収納体内を収納空間
とすることにより、トイレの必需品や小物用品を
収納してトイレ内をすつきりとさせることがで
き、更に収納体によりトイレのデザインに変化を
与えてユーザーの多様化のニーズに対応できるも
のである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す平面図、第２
図は同上の斜視図、第３図は同上の有為性を示す
説明図、第４図は比較例を説明する説明図であつ
て、１は三角状部、２は細長部、３は収納体、４
ａ，４ｂは斜面部、５は便器である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 平面視で略方形の一側を台形状に切り欠いた形
   状であり、両端部が突出した三角状部で中央部が
   細長部となつた収納体の一方の三角状部の前面の
   斜面部に便器の後部を取付けて便器を他方の三角
   状部の前面の斜面部と略平行に前方に突出させて
   成るトイレの収納ユニツト。