JPH0342574Y2 - - Google Patents

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JPH0342574Y2
JPH0342574Y2 JP5320082U JP5320082U JPH0342574Y2 JP H0342574 Y2 JPH0342574 Y2 JP H0342574Y2 JP 5320082 U JP5320082 U JP 5320082U JP 5320082 U JP5320082 U JP 5320082U JP H0342574 Y2 JPH0342574 Y2 JP H0342574Y2
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JP
Japan
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wire
insulator
test
conductor
aging
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JP5320082U
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JPS58155705U (ja
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Description

【考案の詳細な説明】
本考案は難燃性の良好な絶縁電線に係る。 近年、TVや音響機器の普及に伴い、電気製品
からの火災事故防止のため機器内に使用される電
線の難燃化の要求が高まつている。このため機器
内配線用電線の絶縁体として、ポリ塩化ビニルや
塩素化ポリエチレン等のハロゲンを分子構造内に
含む熱可塑性樹脂、あるいは塩素化パラフインの
ようなハロゲン系難燃剤をポリエチレン、エチレ
ン酢酸ビニル共重合体等のハロゲンを含まない熱
可塑性樹脂に添加したものが用いられる。 一方TVや音響機器等に使用される機器内配線
用の絶縁電線に適用される規格として著名なUL
規格(Underwriter′s Laboratories Ine.規格)
がある。このUL規格の難燃性試験規格は非常に
きびしく、UL規格には熱老化引張試験、熱老化
巻付試験などもあるため、これらの試験を同時に
満足させる必要がある。このUL規格も各種グレ
ードがあり最近はますます難燃性に対する要求が
きびしくなつているため、従来の導体材料と絶縁
体材料の組合わせでは要求を満足させることが出
来なくなつてきた。 種々の導体材料と絶縁体材料の組合わせについ
て検討したが、従来の裸銅線あるいは錫メツキ銅
線とハロゲン難燃材を添加したポリエチレン絶縁
材料の組合わせでは158℃、168時間老化あるいは
136℃、60日間老化において電線状のものは不合
格になつたが、絶縁体単独では合格することがわ
かつた。 又別の実験でハロゲン難燃剤を添加しないで老
化防止剤のみを添加したポリエチレンを絶縁材料
として使用し、導体として裸銅線を使用した場
合、難燃性試験には合格しないまでも上述の老化
試験には合格することがわかつた。このことか
ら、導体材料が絶縁体材料に対し何らかの影響を
もつのではないかと考え鋭意検討した結果、導体
材料としてニツケルメツキ銅線を使用し、絶縁体
としてハロゲン難燃剤を添加した熱可塑性樹脂を
用いれば、電線状に加工しても上述の老化条件に
おける試験に十分耐え、更に難燃性試験にも合格
することがわかつた。 裸銅線、錫メツキ銅線の場合は銅イオンがハロ
ゲン難燃剤に作用して絶縁体の劣化を促進し、ニ
ツケルメツキをすればメツキ層によつて銅イオン
がハロゲン難燃剤に作用しにくくなるのではない
かと考えられる。 本考案はニツケルメツキ銅線からなる導体上に
ハロゲン難燃剤を添加した熱可塑性樹脂を絶縁体
として設けたことを特徴とするものである。第1
図は本考案の実施例で1は導体、2は絶縁体を示
す。なお導体は単線又は撚線のいずれでもよく、
撚線の場合ニツケルメツキは素線状態でほどこす
か撚線状態でほどこすかのいずれか一方又は両方
の適用が可である。 以下実施例および比較例について説明する。 実施例 1 外径0.83mmのニツケルメツキ銅線を導体とし、
第1表に示した組成物を絶縁体として該導体上に
絶縁体を外径1.6mmに押出被覆した。又押出被覆
後に20Mradの電子線照射を行つた。 この絶縁電線を使つて電線状試料と導体を除去
した絶縁体のみの円筒状試料を作り、158℃、168
時間、及び136℃、60日間のギアーオーブン内で
の熱老化を行つた。老化後、円筒状試料はインス
トロン引張試験機を用いて引張試験を、電線状材
料は自己径巻付試験を行い亀裂の有無を調べたが
いずれも第2表に示すとおり満足するものであつ
た。又難燃性試験も合格した。 比較例 1 外径0.83mmの裸銅線を導体とし、第1表に示し
た組成物を絶縁体として該導体上に絶縁体を外径
1.6mmに押出被覆した。又押出被覆後に20Mradの
電子線照射を行つた。 この絶縁電線を使つて実施例−1と同じ条件に
よる試験を行つた。その結果は第2表に示すとお
りで、円筒状試料は老化後引張試験の力、伸びと
もあまり低下せず満足しうるものであつたが、電
線状試料は老化後の自己径巻付試験で絶縁体に亀
裂が発生し不合格となつた。なお難燃性試験は合
格であつた。 比較例 2 外径0.83mmの錫メツキ軟銅線を導体とし、第1
表に示した組成物を絶縁体として該導体上に絶縁
体を外径1.6mmに押出被覆した。又押出被覆後に
20Mradの電子線照射を行つた。 この絶縁電線を使つて実施例−1と同じ条件に
よる試験を行つた。その結果は第2表に示すとお
りで、円筒状試験は老化後引張試験の力、伸びと
もあまり低下せず満足しうるものであつたが、電
線状試料の老化後の自己径巻付試験は絶縁体に亀
裂が発生し不合格となつた。なお難燃性試験は合
格であつた。 以上説明したように本考案の絶縁電線はきびし
い老化試験においても円筒状試料、電線状試料と
も十分合格し、更に難燃性試験においてもハロゲ
ン難燃剤を添加してあるので十分合格するもので
あり、厳しいUL規格の合格品として最近のTV、
音響機器用電線としての要求を満たすことができ
るものである。
【表】
【表】
【表】
力:単位Kg/mm2、伸び:単位%
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の絶縁電線実施例で,1はニツ
ケルナツキ導体(単線又は撚線)、2は絶縁体で
ある。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. ニツケルメツキ銅線からなる導体上にハロゲン
    難燃剤を添加した熱可塑性樹脂を絶縁体としても
    うけたことを特徴とする絶縁電線。
JP5320082U 1982-04-12 1982-04-12 絶縁電線 Granted JPS58155705U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5320082U JPS58155705U (ja) 1982-04-12 1982-04-12 絶縁電線

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5320082U JPS58155705U (ja) 1982-04-12 1982-04-12 絶縁電線

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS58155705U JPS58155705U (ja) 1983-10-18
JPH0342574Y2 true JPH0342574Y2 (ja) 1991-09-06

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ID=30063880

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JP5320082U Granted JPS58155705U (ja) 1982-04-12 1982-04-12 絶縁電線

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JPS58155705U (ja) 1983-10-18

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