JPH0342350B2 - - Google Patents

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JPH0342350B2
JPH0342350B2 JP5032484A JP5032484A JPH0342350B2 JP H0342350 B2 JPH0342350 B2 JP H0342350B2 JP 5032484 A JP5032484 A JP 5032484A JP 5032484 A JP5032484 A JP 5032484A JP H0342350 B2 JPH0342350 B2 JP H0342350B2
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alcohol
present
carbon atoms
branched hydrocarbon
yarn
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JP5032484A
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  • Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は合成繊維用処理剤に関するものであ
る。 従来、合成繊維用処理剤としてアルキルリン酸
エステルを含むものがあるが、このもので処理し
た繊維は帯電防止効果が充分でなかつた。 本発明者らは、上記問題解決のため鋭意検討し
た結果本発明に到達した。 すなわち本発明は炭素数が20以上の分岐炭化水
素基を有する−価アルコールのリン酸モノおよ
び/またはジエステル塩を含有してなることを特
徴とする合成繊維用処理剤である。 本発明における炭素数が20以上の分岐炭化水素
基を有する−価アルコール類のリン酸モノおよ
び/またはジエステル塩において、炭素数20以上
の分岐炭化水素基を有する−価アルコール類とし
ては炭素数20以上の分岐炭化水素基を有する脂肪
族−価アルコールおよび/またはそのアルキレン
オキシド付加物があげられる。 −価アルコールとしては一般式 (式中、m.nは1以上の整数であり、m+nは18
以上の整数である。)で示される化合物があげら
れる。 基CnH2n+1およびCoH2o+1は直鎖でも分岐を有
していてもよい。 m+nは好ましくは22〜32である。m+nが18
未満では帯電防止効果が劣る。 また直鎖高級アルコールの場合は帯電防止効果
が劣ること、および平滑剤や界面活性剤との相溶
性が悪いなどの問題がある。 一般式(1)で示される炭素数20以上の分岐炭化水
素基を有する。−価アルコールとしてはm=10、
n=8のアルコール(2−オクチルドデカノー
ル、エヌジエコール200A、新日本理化(株));m=
12、n=10のアルコール(2−デシルテトラデカ
ノール、エヌジエコール240A、新日本理化(株));
m=13、n=11のアルコール(ダイアドール
26G、三菱化成工業(株));m+n=26〜30のアル
コール(ダイアドール2630G、三菱化成工業
(株));およびm+n=30〜32のアルコール(エヌ
ジエコール C32〜36、新日本理化(株))があげられ
る。 炭素数が20以上の分岐炭化水素基を有する−価
アルコールのアルキレンオキシド付加物としては
この−価アルコールの炭素数2〜3のアルキレン
オキシド(エチレンオキシド、プロピレンオキシ
ドおよびこれらの併用(ブロツク、ランダム))
付加物があげられる。これらのうち好ましくはこ
のアルコールのエチレンオキシド付加物およびプ
ロピレンオキシド、エチレンオキシドの順に付加
されたブロツク付加物である。 付加モル数は通常1〜5モル好ましくは1〜3
モルである。 炭素数20以上の分岐炭化水素基を有する−価ア
ルコール類に加えて必要により他のアルコールを
用いてもよく、このアルコールとしては直鎖また
は炭素数20未満の分岐−価アルコール(2−エチ
ルヘキシルアルコール、トリデシルアルコール、
オレイルアルコールなど)、多価アルコール(ペ
ンタエリスリトールなど)があげられる。この場
合、アルコール中の炭素数20以上の分岐炭化水素
基を有する−価アルコールの含量は通常30モル%
以上、好ましくは50モル%以上である。 本発明におけるリン酸エステル塩の塩としては
アルカリ金属(Na、K、Liなど)、アンモニウ
ム、有機アミン(アルカノールアミンたとえばモ
ノ、ジまたはトリエタノールアミン、イソプロパ
ノールアミン;アルキルアミンたとえばオクチル
アミン、ラウリルアミン、オレイルアミン)など
の塩およびこれらの二種以上の混合塩があげられ
る。これらのうちで好ましいのはNaおよびK塩
である。 本発明におけるリン酸エステル塩はモノアルキ
ルリン酸エステル塩およびジアルキルリン酸エス
テル塩の単独および混合物が含まれるが、一般に
は混合物でもありモノエステル塩とジエステル塩
のモル比は通常2:1〜1:2である。好ましい
比率は1:1前後にある。 本発明においてリン酸モノおよび/またはジエ
ステル塩に代えてリン酸トリエステルを用いた場
合は帯電防止効果が劣る。 リン酸エステル塩は一般に本発明における炭素
数20以上の分岐炭化水素基を有する−価アルコー
ルおよび/またはそのアルキレンオキシド付加物
とP2O5を反応させ、生成物をアルカリ金属など
の塩形成塩基性化合物で中和することにより得ら
れる。 反応に際しP2O5と炭素数20以上の分岐炭化水
素基を有する−価アルコールおよび/またはその
アルキレンオキシド付加物のモル比は通常1:2
〜4.5好ましくは1:3である。炭素数20以上の
分岐炭化水素基を有する−価アルコールおよび/
またはそのアルキレンオキシド付加物のモル比が
2未満では摩擦が大きくなりまた4.5をこえると
帯電防止性が低下する。 反応温度は通常50〜130℃、好ましくは60〜110
℃である。 中和の方法は従来の方法と同様でよい。 本発明の処理剤は本発明におけるリン酸エステ
ル塩のほか必要に応じて平滑剤および/または界
面活性剤(乳化剤および/または帯電防止剤)お
よびその他の添加剤を含有する。 平滑剤としては鉱物油(30℃におけるレツドウ
ツド秒が60秒〜500秒のものなど)およびカルボ
ン酸エステル(炭素数が通常20〜40のもの)があ
げられる。 上記カルボン酸エステルとしては()−価ア
ルコール(脂肪族など、以下同様)またはそのア
ルキレンオキシド〔エチレンオキシド(EOと
略)、プロピレンオキシド(POと略)など、以下
同様〕付加物とモノカルボン酸(脂肪族、芳香
族、以下同様)のエステルたとえばオレイルオレ
エート、オレイルラウレート、イソステアリルラ
ウレート、ブチルステアレート、イソオクチルパ
ルミテート、イソオクチルステアレート、ラウリ
ルアルコールEO2モル付加物ベンゾエート、ラウ
リルアルコールEO2モル付加物ラウレート、()
−価アルコールまたはそのアルキレンオキシド付
加物とジカルボン酸とのエステルたとえばラウリ
ルアルコールEO2モル付加物とフタル酸とのジエ
ステル()ビスフエノールのアルキレンオキシ
ド付加物とモノカルボン酸とのエステルたとえば
ビスフエノールAとPO・EO(合計4モル)ブロ
ツク付加物のジラウレートがあげられる。 界面活性剤としては、ポリオキシアルキレンア
ルキルエーテル、ポリオキシアルキレンアルキル
アリールエーテル、ポリオキシアルキレン脂肪酸
エステルなどの非イオン界面活性剤およびアルキ
ルサルフエート、スルホネート、脂肪酸石ケンな
どのアニオン界面活性剤があげられる。 その他の添加剤としては酸化防止剤、防腐剤、
金属摩耗防止剤などがあげられる。 本発明の処理剤の各成分の含量はたとえば下記
のとおりである。本発明におけるリン酸エステル
塩:通常2〜15%(好ましくは4〜10%)、平滑
剤:通常30〜70%(好ましくは40〜60%)、界面
活性剤:通常30〜70%(好ましくは40〜60%)。 本発明の処理剤はポリアミド、ポリエステル、
ポリプロピレン、ポリアクリルなどの合成繊維に
使用できる。 繊維の形態としては、フイラメント糸(マルチ
フイラメント糸)、未延伸糸−延伸糸、編織物な
どがあげられる。 本発明の処理剤の適用の時期としては、紡糸工
程、延伸工程、仕上工程などの種々の時期があげ
られる。 処理剤の付着量は処理目的に応じ種々変えるこ
とができるが、繊維に対し固形分として通常0.2
〜2重量%、好ましくは0.4〜1重量%である。 処理剤の繊維への適用方法は、水で乳化したエ
マルシヨンの形(処理剤の濃度は通常10〜20重量
%)でまたは非含水〔低粘度流動パラフイン(30
℃におけるレツドウツト秒が20〜30秒)または有
機溶剤溶液(低級アルコール、ハロゲン化炭化水
素、αオレフインオリゴマーなどの有機溶剤の20
〜50重量%溶液)〕の形でローラー給油法または
ノズル給油法などの給油法により適用できる。 本発明の処理剤は合成繊維用処理剤として糸に
高度の帯電防止性を付与し、各種の障害を軽減さ
せるものである。たとえば、ナイロン、ポリエス
テルなどの合成繊維は一般に溶融紡糸により得ら
れた未延伸糸に繊維処理剤を付与せしめた後、数
倍に延伸され、性質固定のため熱セツトされる。
これらの延伸糸はさらに嵩高、編立、製織加工な
どの高次加工工程を経て繊維製品となる。しかし
ながらこれらの工程たとえば嵩高加工工程で帯電
防止効果が充分でないと加工糸を製造して捲き取
る場合、静電気の障害によりローラーに糸が捲き
つくという障害が発生する。 上記の場合、本発明の処理剤を使用するとロー
ラー捲きつきなどの障害がおこらない。 また本発明の処理剤は糸にすぐれた耐熱性を付
与する。たとえば嵩高加工工程での熱セツトを行
うヒータープレート上に付着するタール状物質の
量を少なくする。 また、平滑性および白粉脱落防止性の効果も有
する。 以下に実施例、比較例および試験例により本発
明をさらに説明するが、本発明はこれに限定され
るものではない。配合量は純分当りの重量%であ
る。 実施例1〜7、比較例1〜4 表1に本発明処理剤(実施例1〜7)および比
較処理剤(比較例1〜4)を示す。
【表】
【表】 試験例 1 本発明の処理剤(実施例1〜7)および比較処
理剤(比較例1〜4)を水系エマルシヨンでエマ
ルシヨン濃度10%(重量)として、紡出された6
−ナイロン未延伸糸に純分付着量が0.7%(重量)
になるように給油し、しかる後延伸を行い、70デ
ニール24フイラメントからなる延伸糸を得た。こ
の6ナイロン糸をスピンドル回転数35×104rpm、
撚数3250(T/M)、第1フイード率−1.9%、第
2フイード率+6.7%、ヒーター温度180℃の条件
で嵩高加工に供したところ本発明の処理剤(実施
例1〜7)は静電気による仮撚ドツフイング時ゴ
ムローラーへの糸の捲つきは認められなかつた。
また糸量5Kg通過後のヒータープレートを観察し
たがヒータープレート上にはタールおよび油剤分
解物の付着はほとんどなく操業性は極めて良好で
あつた。 比較処理剤(比較例1〜4)は静電気の発生が
多く仮撚スタート直後1時間でゴムローラーへの
捲つき現象が発生し円滑な操業が出来なかつた。
ゴムローラーへの捲つき、発生電気およびヒータ
ープレートに付着するタール物質の量を試験、評
価した結果を表2に示す。 評価方法は下記の通りである。 (1) ゴムローラーへの捲つき 上記嵩高加工条件で仮撚を行い、仮撚開始直
後および1時間操業後ドツフイングする際にゴ
ムローラーへ捲つくかどうかを判定する。○:
捲つき全く起こらない △:時々捲つく ×:
捲つきが多い。 (2) 発生電気 上記の方法で得られた6ナイロン延伸糸を20
℃相対湿度40%の条件下でμメーター(エイコ
ー測器製)にて初張力一定(10g)のもとに
100m/分、300m/分の糸速で金属摩擦体(梨
地クローム)と接触走行させ摩擦体から20cm離
れたフイラメントの上10cmの位置でフイラメン
ト糸の発生電気量を集電式電位測定器(春日電
気製)を使用して測定した。 (3) ヒータープレートに付着するタール物質の量 表1の本発明の処理剤および比較処理剤をヒ
ータープレート(長さ30cm、表面温度180℃、
傾斜角30゜)上に0.5g/時間×8時間滴下した
後のヒータープレート表面のタール化の状態を
肉眼にて判定した。 ○:極く微量の灰〜褐色の脱落物あり △:少量の灰〜褐色の脱落物あり ×:ヒータープレート下部全面に脱落物あり
【表】

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 炭素数が20以上の分岐炭化水素基を有する−
    価アルコール類のリン酸モノおよび/またはジエ
    ステル塩を含有してなることを特徴とする合成繊
    維用処理剤。 2 該−価アルコール類が炭化水素が20以上の分
    岐炭化水素基を有する−価アルコールおよび/ま
    たはそのアルキレンオキシド付加物である特許請
    求の範囲第1項記載の処理剤。
JP5032484A 1984-03-15 1984-03-15 合成繊維用処理剤 Granted JPS60194177A (ja)

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JP5032484A JPS60194177A (ja) 1984-03-15 1984-03-15 合成繊維用処理剤

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JPS6269881A (ja) * 1985-09-17 1987-03-31 花王株式会社 合成繊維処理用油剤
JPH0816310B2 (ja) * 1991-05-31 1996-02-21 信越化学工業株式会社 繊維処理剤
JP5038848B2 (ja) * 2007-10-11 2012-10-03 帝人ファイバー株式会社 エアレイド不織布用短繊維

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