JPH0816310B2 - 繊維処理剤 - Google Patents

繊維処理剤

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JPH0816310B2
JPH0816310B2 JP3155388A JP15538891A JPH0816310B2 JP H0816310 B2 JPH0816310 B2 JP H0816310B2 JP 3155388 A JP3155388 A JP 3155388A JP 15538891 A JP15538891 A JP 15538891A JP H0816310 B2 JPH0816310 B2 JP H0816310B2
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fiber
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phosphoric acid
hydrocarbon group
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芳人 大沢
博司 大橋
敏 桑田
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Shin Etsu Chemical Co Ltd
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Shin Etsu Chemical Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は繊維処理剤、特には天然
繊維、合成繊維などの糸、織物、綿などに柔軟性と難燃
性を付与するための、オルガノポリシロキサンを主材と
する繊維処理剤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】繊維に柔軟的風合を与えるための繊維処
理剤としてはアミノ変性オルガノポリシロキサンを使用
することが公知とされている(特公昭48-1480 号、特開
昭49-69999号、特公昭54-43617号、特公昭59-26707号公
報参照)が、これらで処理された繊維素材は柔軟効果は
上がるけれども燃焼性も上がるという不利がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そのため、繊維に柔軟
効果と難燃効果を与える繊維処理剤も開発されており、
これについてはアミノ変性オルガノポリシロキサン(特
開昭53-98499号公報参照)、りん変性オルガノポリシロ
キサン(特公昭62-61219号、特開昭61-278561 号、特開
昭61-278562 号各公報参照)が提案されているが、これ
らはいずれも柔軟効果、難燃効果が不充分であるという
不利があり、この難燃剤については各種のりん化合物も
提案されている(特公昭47-24200号公報参照)が、これ
で処理された繊維素材はその風合いがわるくなるという
欠点がある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような不
利、欠点を解決した繊維処理剤に関するものであり、こ
れはA)一般式
【化3】 (ここにRは1価炭化水素基、水酸基、アルコキシ基
から選択される基、Rは1価炭化水素基、Rは2価
炭化水素基、Rは水素原子または1価炭化水素基、a
は1〜10の整数、bは0〜3の整数、mは平均数10
〜10,000の正数、nは平均数0.1〜400の正
数)で示されるアミノアルキル基含有オルガノポリシロ
キサンと、(B)一般式
【化4】 (ここにRは1価炭化水素基)で示されるりん酸モノ
エステルとを、(A)と(B)が混合重量比で1/3〜
1/0.5となるように混合してなることを特徴とする
ものである。
【0005】すなわち、本発明者らは繊維材料に柔軟性
と難燃性を付与する繊維処理剤を開発すべく種々検討し
た結果、上記一般式(1) で示されるアミノアルキル基含
有オルガノポリシロキサンと、上記一般式(2) で示され
るりん酸モノエステルとの混合物で繊維を処理すると、
これで処理された繊維が柔軟的風合と難燃効果の両方を
付与されたものになるということを見出し、ここに使用
されるアミノアルキル基含有オルガノポリシロキサンと
りん酸モノエステルの種類およびこれらの配合比などに
ついての研究を進めて本発明を完成させた。以下にこれ
をさらに詳述する。
【0006】
【作用】本発明は繊維に柔軟的風合いと難燃効果を付与
するための繊維処理剤に関するものであり、これは前記
した一般式(1)で示されるアミノアルキル基含有オル
ガノポリシロキサンと上記一般式(2)で示されるりん
酸モノエステルとを混合重量比が1/3〜1/0.5と
なるように混合してなるものである。
【0007】本発明の繊維処理剤を構成する(A) 成分と
してのアミノアルキル基含有オルガノポリシロキサンは
下記の一般式(1)
【化5】 で示され、このR1はメチル基、エチル基、プロピル基、
ブチル基、ヘキシル基、オクチル基、デシル基、ドデシ
ル基、テトラデシル基、オクタデシル基などのアルキル
基、ビニル基、アリル基などのアルケニル基、フェニル
基、トリル基などのアリ−ル基、シクロヘキシル基など
のシクロアルキル基などの炭素数1〜20の1価炭化水素
基、水酸基またはメトキシ基、エトキシ基、プロポキシ
基などのアルコキシ基から選択される基、R2はこのR1
おける1価炭化水素基と同じ1種または2種以上の50%
以上がメチル基であることが好ましい1価の炭化水素
基、R3は-CH2CH2-、-CH2CH2CH2-、 、-CH2CH2CH2CH2-、-CH2
CH2-φ- などで例示される、好ましくは-CH2CH2CH2- と
される2価の炭化水素基、R4は水素原子またはR1におけ
る1価炭化水素基と同じの1価炭化水素基とされるもの
であり、a は1〜10、好ましくは2〜6の整数、b は0
〜3、好ましくは0または1である整数、m は平均値10
〜10,000、n は平均数0.1〜400 の正数とされるもので
ある。
【0008】また、本発明の繊維処理剤を構成するB)成
分としてのりん酸モノエステルは下記の一般式(2)
【化6】 で示され、このR5が前記したR1における1価炭化水素基
と同様の炭素数が1〜20で1価炭化水素基で、好ましく
はアルキル基、特に好ましくはドデシル基とされるもの
である。
【0009】本発明の繊維処理剤は上記した一般式
(1)で示されるA)アミノアルキル基含有オルガノポ
リシロキサンと一般式(2)で示されるB)りん酸モノ
エステルとを混合したものであるが、この両者の混合重
量比はそれが1/3未満では柔軟性が劣るように、1/
0.5より大きいと難燃性効果が劣るようになるので、
これは1/3〜1/0.5の範囲となるようにすること
必要とされる。
【0010】本発明の繊維処理剤は上記したようにA)ア
ミノアルキル基含有オルガノポリシロキサンとB)りん酸
モノエステルとの混合物とされるが、これらを混合させ
る際にアミノアルキル基含有オルガノポリシロキサンの
アミノ基の一部または全部がアミノりん酸モノエステル
塩:
【化7】
【化8】 となるためにオルガノポリシロキサンの粘度が上昇して
取り扱い難いものになる場合があるので、これはアミノ
アルキル基含有オルガノポリシロキサンとりん酸モノエ
ステルとを予じめ別々に適当な溶剤で希釈しておいて混
合するか、界面活性剤を用いて別々に水中で乳化分散し
てエマルジョンの形態にしたのちに混合することがよ
い。
【0011】このようにして得られた本発明の繊維処理
剤はそのまま使用してもよいが、これには必要に応じて
その特性を阻害しない範囲において他の繊維用の処理薬
品、例えば撥水剤、防シワ剤、帯電防止剤などを添加し
てもよい。
【0012】本発明の繊維処理剤による繊維の処理は、
この繊維処理剤を適当な溶剤で希釈して所望の濃度に調
整するか、または界面活性剤を用いて水中に乳化分散し
てエマルジョンの形態にしたのち水で希釈して所望の濃
度に調整したのち、この処理液に繊維製品を浸漬する
か、ロ−ルコ−ト、スプレ−などでこのものを繊維製品
に付着させ、ついでこれを乾燥すればよいが、この繊維
処理剤の繊維への付着量に特に制限はないものの、これ
は通常繊維製品に対して0.1〜10重量%程度となるよう
にすればよい。
【0013】なお、本発明の繊維処理剤は種々の繊維に
適用することができるが、これは綿、麻、絹、ウ−ルな
どの天然繊維または繊維製品、ポリエステル、ナイロ
ン、アクリロニトリルなどの合成繊維または繊維製品の
いずれにも適用することができる。しかし、これはこれ
らの繊維、繊維製品に限定されるものではなく、あらゆ
る繊維、繊維製品にに対して有効とされる。
【0014】
【実施例】つぎに本発明の繊維処理剤および比較例とし
てのは繊維処理剤を製造した合成例、比較合成例および
本発明の実施例、比較例をあげる。 合成例1〜3 式
【化9】 で示されるアミノアルキル基含有オルガノポリシロキサ
ン、および式
【化10】 で示されるりん酸モノエステルとを、それぞれテトラヒ
ドロフランでそれぞれ10重量%に希釈した溶液を作り、
これらをオルガノポリシロキサンとりん酸モノエステル
とが重量比で1/2、1/3、1/0.5 であり、ポリシロキサンの
濃度が2重量%となるようにテトラヒドロフランを用い
て調整して両者の混合溶液を作った(以下これを繊処剤
A、B、Cと略記する)
【0015】合成例4 式
【化11】 で示されるアミノアルキル基含有オルガノポリシロキサ
ンと合成例1〜3で使用したりん酸モノエステルとを、
合成例1〜3と同様の方法でオルガノポリシロキサンと
りん酸モノエステルの混合重量比が1/2で、オルガノ
ポリシロキサンの濃度が2重量%となるようにテトラヒ
ドロフランを用いて調整して繊維処理剤Dを作った。
【0016】比較合成例1〜2 合成例1〜3で使用したアミノアルキル基含有オルガノ
ポリシロキサンだけをその濃度が2重量%となるように
テトラヒドロフランを用いて調整して繊維処理剤Eを作
ると共に、合成例1〜3で使用したりん酸モノエステル
だけをその濃度が2重量%となるようにテトラヒドロフ
ランを用いて調整して繊維処理剤Fを作った。
【0017】比較合成例3〜4 合成例1〜3で使用したアミノアルキル基含有オルガノ
ポリシロキサンとりん酸モノエステルとの混合重量比を
1/0.3 または1/4 で、オルガノポリシロキサンの濃度が
2重量%となるようにテトラヒドロフランを用いて調整
して繊維処理剤G、Hを作った。
【0018】比較合成例5 式
【化12】 で示されるりん変性オルガノポリシロキサンを濃度が2
重量%となるようにトルエンを用いて調整して繊維処理
剤Jを作った。
【0019】実施例1〜4、比較例1〜5 上記した合成例1〜4、比較合成例1〜5で得られた繊
維処理剤A〜Jを用いて、この溶液にポリエステル布
(20×15cm) を浸漬し、ロ−ルで絞り率が 100%になる
ように絞り、100 ℃で2分、さらに120 ℃で2分加熱処
理を行なったのち、この布の柔軟性を手触りで評価し、
つぎにこの布を45度傾斜した金網上に置き、布の左右を
金網に固定してから、布の下端中央にマッチで6秒間着
火し、着火後の炭化長(5回試験を行なったときの平均
値、縦×横cm) を測定してその燃焼性をしらべたとこ
ろ、後記する表1に示したとおりの結果が得られた。
【0020】
【表1】
【0021】このようにアミノアルキル基含有オルガノ
ポリシロキサンのみの処理(比較例1)では柔軟性は良
好であるが燃焼性が高く、りん酸モノエステルのみの処
理(比較例2)では燃焼性が低下するが柔軟性が損なわ
れるのに対し、本発明の繊維処理剤によるものは柔軟性
と難燃性のバランスのとれた良好な結果が与えられるこ
とが確認された。
【0022】
【発明の効果】本発明は繊維処理剤に関するものであ
り、これは前記したようにA)一般式(1)で示される
アミノアルキル基含有オルガノポリシロキサンとB)一
般式(2)で示されるりん酸モノエステルとを、(A)
と(B)が混合重量比で1/3〜1/0.5となるよう
混合してなることを特徴とするものであるが、これで
繊維を処理するとこの繊維には柔軟的風合いと難燃効果
の両方が付与されるという有利性が与えられる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 桑田 敏 群馬県碓氷郡松井田町大字人見1番地10 信越化学工業株式会社 シリコーン電子材 料技術研究所内 (56)参考文献 特開 昭57−161170(JP,A) 特開 昭60−194177(JP,A) 特開 昭46−3840(JP,A) 特開 平4−57975(JP,A)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A) 一般式 【化1】 (ここにRは1価炭化水素基、水酸基、アルコキシ基
    から選択される基、Rは1価炭化水素基、Rは2価
    炭化水素基、Rは水素原子または1価炭化水素基、a
    は1〜10の整数、bは0〜3の整数、mは平均数10
    〜10,000の正数、nは平均数0.1〜400の正
    数)で示されるアミノアルキル基含有オルガノポリシロ
    キサンと、 (B)一般式 【化2】 (ここにRは1価炭化水素基)で示されるりん酸モノ
    エステルとを、(A)と(B)が混合重量比で1/3〜
    1/0.5となるように混合してなることを特徴とする
    繊維処理剤。
JP3155388A 1991-05-31 1991-05-31 繊維処理剤 Expired - Lifetime JPH0816310B2 (ja)

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WO2003038182A1 (fr) * 2001-11-02 2003-05-08 Matsumoto Yushi-Seiyaku Co., Ltd. Agent de traitement pour fibres elastiques et fibres elastiques obtenues au moyen dudit agent

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS5926707B2 (ja) * 1981-03-31 1984-06-29 信越化学工業株式会社 繊維質物用処理剤
JPS60194177A (ja) * 1984-03-15 1985-10-02 三洋化成工業株式会社 合成繊維用処理剤
JP2935874B2 (ja) * 1990-06-27 1999-08-16 帝人株式会社 深色化ポリエステル繊維布帛およびその製造方法

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