JPS6359483A - 高速延伸摩擦仮撚加工用原糸及び該原糸の仮撚方法 - Google Patents

高速延伸摩擦仮撚加工用原糸及び該原糸の仮撚方法

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JPS6359483A
JPS6359483A JP1248987A JP1248987A JPS6359483A JP S6359483 A JPS6359483 A JP S6359483A JP 1248987 A JP1248987 A JP 1248987A JP 1248987 A JP1248987 A JP 1248987A JP S6359483 A JPS6359483 A JP S6359483A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は高速度で延伸摩擦仮撚加工を行うのに有用な原
糸、および該原糸の仮撚方法に関するものである。
本発明の目的はr!J擦仮撚用原糸を高速度で紡糸する
に当り接触体との摩擦変動が小さく、かつ掌擦抵抗を低
下させ、加えて高速仮撚加工時における初動糸掛性を向
上させ、しかも摩擦仮撚装置によって高速で加工するに
さいし機械周辺に発生しやすい白粉を著しく低減させる
ことにより作業性を高め、これにより捲縮加工系の強伸
度、捲縮性、均染性等安定した加工性を得ることのでき
る原糸、更には該原糸の仮撚方法を提供するにある。
最近ポリアミド繊維やポリエステル繊維糸条を延伸と同
時に仮、撚加工する方法が実施されているが、この延伸
仮撚加工の速度も従来のスピンドル方式から摩擦仮撚法
(以後フリクションと呼称する)が採用されるに至り飛
躍的にスピードアップされてきた。そしてフリクション
方式でさえも諸機械設備の進歩からさらにスピードアッ
プされ最近では400m/min以上1000m/1a
inの方向に急速に進みつつある。しかし、加ニスピー
ドのアップにともなって糸条と各種接触体(例えばガイ
ド、ローラー、ヒーターなど)との接圧の増大、加工速
度の増大にとらなう熱処理温度のアップ等で糸条がます
ます苛酷な条件に漂される場合が多い。
例えば加ニスピードの増大にともなって各種接触体との
間のr!J擦が非常に増大する結果繊維損傷による白粉
の発生や毛羽の発生、断糸の発生などが増加し、加工性
が低下する。また糸条スピードの増大に伴い当然回転部
のスピードが増大するために糸掛は性など作業性がきわ
めて低下する。また、高速度加工になるとより顕著にあ
られれる現象として仮撚遠度も当然それに対応して増大
してくるために糸条には非常に大きな遠心力が働き従来
よく知られる処理剤では処理剤が繊維表面からしぼられ
てふり切られその結果ヒーター上に飛散する量も多くな
る。その結果ヒーターが著しく汚染されることになり極
端な場合にはヒーターの消をっなって流下するといった
、いわゆるタールが流れるという不都合を生じる。また
処理剤中に熱分解しやすい成分が含有されるとヒーター
上でゲル化をおこしたり不揮発性のスラッジのようなも
のが残るために糸条の通過性を極端に低下させ、加工糸
に毛羽を発生させたり、捲縮異常品を発生させたり、つ
いには断糸に至る。したがって生産性を高めるためには
ヒーターの清掃をひんばんに実施しなればならない。し
かし、ヒーターを頻ばんに清掃することは逆に生産性を
低下させることになり、結局コストアップを招来するこ
とになる。このうよな問題を解決するために近時、耐熱
性の油剤が検討されているがその一つとして種々のポリ
エーテル系化合物を主成分とする油剤がさかんに提案さ
れてきている。すなわち、プロピレンオキシドとエチレ
ン、オキシドの共重合体からなる潤滑剤はすでに古くか
らよく知られているもので一般的な特性も明らかである
。しかしより詳細に検討してみると一般に共重合比率が
変化するとプロピレンオキシドとエチレンオキシドの共
重合体でもその特性が大きく変化する9例えば末端基の
数、プロピレンオキシドとエチレンオキシドの共重合比
、分子量さらには配合される物によって夫々可成り異な
った挙動を示す、またプロピレンオキシドとエチレンオ
キシドの共重合体は一般には水可溶性でエチレンオキシ
ドの共重合比が大きくなれば水溶性が高くなるが一方で
は加熱後の残渣が多くなるといった傾向が実験的に確認
されている。
逆にプロピレンオキシドの共重合比が大きくなるとある
一定比率以上では曇点が非常に低くなり水溶液として非
常に不安定になり、ついには乳化剤を混合しなければ安
定な水溶液が得られないといった特性を示す、したがっ
てプロピレンオキシドとエチレンオキシドの共重合体に
ついては本来、解決しようとする個々の技術的課題に対
応して限定されるべき巾広い内容を包含している。
更にこの点について具体的に説明すると、エチレンオキ
シドとプロピレンオキシドとの共重合体は一般に200
℃以下では酸化や熱分解には安定であるが、200℃以
上の高温で長時間さらされると分解し、分解後にスラッ
ジやワニスのような残渣としてさらに沈着物を形・成す
る。しかし、鉱物油や合成エステル系化合物に比してス
ラッジが少ない特性を有することはよく知られている。
しかし、ポリエーテル系の潤滑剤の中でもエチレンオキ
シドのみからなるポリエチレングリコールはプロピンオ
キシドとエチレンオキシドの共重合体に比して加熱後の
スラッジ残量が高く高速加工用処理剤のベースとしては
用いられない、しがるに、スラッジ残量を少くするには
プロピレンオキシドの共重合比の高いところすなわち、
プロピレンオキシドとエチレンオキシドの共重合比(以
後P O/EOとする)が35/65 (モル%)以上
すなわちプロピレンオキシドの共重合比が35モル%以
上からなるものを使えばよいことか判った。しかし、こ
の特性がそのまま高速仮撚加工用原糸の処理物となると
いうことではなく、かかるポリエーテル系潤滑剤を単独
で用いたとしても作業性や加工性などが尚且つ不安定で
ある。したがって通常制電剤が混合されて使用される。
しかし一般に制電剤としてよく知られるアニオン活性剤
や非イオン活性剤その他力チオン、両性系の活性剤を従
来公知の油剤、例えば特公昭52−47079号公報や
特開昭50−155796号公報の実施例などで使用さ
れる量をそのまま使用すると本発明の現象となる高速加
工では数時間〜数日程度でヒーター上にスカムが蓄積す
るが、タール化の現象が生じ糸条の通過性がきわめて不
良になる。したがってヒーター上に蓄積されるスカムを
低減させるために単に制電剤の量を減少すればする程、
ヒータースカムは低減させることができる。しかし、4
.0%以下になるとヒータースカムは10〜15%程度
使用したものに比しては減少するが初動糸械は性や加工
性が不安定になる6例えば、特公昭52−47079号
公報に提案されているアニオン活性剤例えば、ラウリン
酸、パルミチン酸、オレイン酸なとのN aおよびに塩
であられされる一般式 R−C−OM [1]および/又はオクチルホスホン酸
、ラウリルホスホン酸、ラウリルホスホン酸、オレイル
ホスホン酸なとのNa塩およびに塩、ポリオキシエチレ
ン(3モル)ラウリルホスホン酸のNa塩およびに塩で
あられされる一般式%式%[2 および/又はポリオキシエチレン(3モル)セチルサル
フェートのNa塩そしてに塩で示される一般式RO(C
H2CHzO) n 803 M  [3]の1種また
は2種以上をポリエーテル系潤滑剤に対して2〜50%
以下配合する組成物が示されているが、添加量が多い場
合には当然ヒータースカムは増大するし、4%(重量)
以下〜2.0%(重量)の範囲では高速下での制電性の
不足するためか加工安定性がよくない、したがって安定
に加工を行うには讐通は6.0%(重量)以上のアニオ
ン性の制電剤が一般によく用、いられるところである。
また、特開昭50−155796号公報にはポリエーテ
ル系潤滑剤35〜95%(重量)に長鎖アルキルを含有
するポリオキシエチレンのエーテル又はエステルからな
る通常の非イオン活性剤の4〜50%(重量)、そして
さらにエチレンオキシドとプロピレンオキシドを付加し
た高級アルコールのホスエート金属塩1〜30%(重量
)、さらにアルキルスルホネートの金属塩1〜30%(
重量)からなる油剤が提案されている。しかし、該発明
ではアニオン活性剤と非イオン活性剤が必ず併存し、ア
ニオン塩として1〜4%(重量)用いても高速加工時に
おけるヒータースカムを低減されることは困難である。
そこで本発明者らは可及的に少量の制電剤を用いてかつ
高速加工においてもなお、ヒーター上にカスムの蓄積が
ほとんどなく、しかも加工性、作業性にすぐれ制電性な
どの問題点を克服すべく検討を進めた結果、特に油剤全
体としての静電気的安定性あるいは使用する制電剤のポ
リエーテル中への溶解分散性等の要因が極めて臨界的に
作用していることを究明した。そしてこの観点から更に
ポリエーテルと理想的に併用し得る制電剤について更に
追求した所、驚くべきことに長錯のモノオレフィンジカ
ルボン酸類の金属塩等とフォスフェート系またはスルホ
ネート系のアニオン活性剤を併用するとき、油剤全体と
して所望の作用を奏することを見出した本発明に到達し
たのである。
かくして、本発明によれば、 合成繊維糸条として複屈折率が0.03〜0.08であ
り且つ伸度が30〜250%であるポリエステルマルチ
フィラメントに下記の処理組成物を0,20〜0.35
%(重量)付与せしめた高速延伸摩擦仮撚用原糸、更に
は原糸を400m/分以上の速度で延伸摩擦仮撚加工に
付することを特徴とする仮撚方法が提供される。
[処理組成物] 実質的にポリエーテル系潤滑剤とアニオン成分とより成
り、その際 [^]該ポリエーテル系潤滑剤は、プロピレンオキシド
とエチレンオキシドの共重合比が35/ 65/〜90
/10(モル%)で平均分子量が1,000〜15.0
00の範囲にあるランダムもしくはブロック共重合体の
一種また二種以上で構成されると共に処理組成物中に9
6%(重厚)以上配合され、他方、 [B]該アニオン成分は (1)  アミノジカルボン酸又はその誘導体に脂肪族
アシルハライドあるいはスルホクロリドを反応させて得
られる下記の一般式(1)で示される化合物 R−Z−NH−CH−COOH I(1) (CHz )n  C0OH のアルカリ金属、アンモニウム、アルカノールアミンま
たはアルキルアミンの塩および/又は前記縮合ジカルボ
ン酸又はその無水物と分子内にヒドロキシル基を有する
化合物と反応して得られる少なくとも1ヶ以上のカルボ
キシル基を有するエステル化合物のアルカリ金属、アン
モニウム、アルカノールアミンまたはアルキルアミンの
塩、及び (II)  高級アルキルまたはアラアルキルのポリオ
キシアルキレンエーテル基を含有する燐酸エステルのア
ルカリ金属塩、アンモニウム塩、有機アミン塩および/
または(至)分子内に少なくとも1ヶ以上のアルキル基
とスルホン酸基を有するスルホネート化合物のアミン塩
、有機アミン塩、アルカリ金属塩の少なくとも1種以上 より構成され、且つ(1)と■および/または(至)が
処理組成物中に0.5%(重量)以上で且つ4.0%以
下(重量)の範囲で配合されていることを特徴とする高
速延伸摩擦仮撚加工用原糸の処理組成物。
本発明に用いられる油剤中の潤滑剤としては、従来から
よく知、られているプロピレンオキシドとエチレンオキ
シドの共重合体からなるポリエーテル系化合物は既に述
べたようにどんなポリエーテル類でもよいということで
はなく、プロピレンオキシドとエチレンオキシドの共重
合比は配合されるポリエーテル類に配合される他の化合
物とくに前記(1)式で示す化合物の塩またはエステル
塩を併用されるアニオン化合物との関係において、PO
/BO比35/ 65〜90/10(モル%)でかつ平
均分子量は1,000〜15,000からなるランダム
もしくはブロックの共重合体の1種または2種以上から
なり、とくに本発明では高速加工においても、なおヒー
ター上のスカム蓄積を極端に低減させるということから
通常配合油剤としてよく使用されて′いる乳化剤は使用
しないことに特徴がある。すなわち、自己乳化特性を有
する範囲のものか自己乳化に近いもので[B]のアニオ
ンio、5〜4.0%(重量)で分散可能な範囲のもの
が用いられる。しかし、乳化のためということではなく
全く別の目的では揮発性のある乳化剤ならば少量添加す
ることは同等差支えない、一方、P O/E O比率で
EOの共重合比が著しく高くなると基本的に乳化剤は何
等加える必要のない水溶性が得られる。しかしポリエチ
レングリコールやEO比の低いポリエーテル系化合物は
仮撚加工時において実質的にヒータースカムの蓄積が大
きくなることからいたづらにEO比率を大きくすること
は好ましくない、したがって本発明に用いられるポリエ
ーテル系潤滑剤[^]としてP O/E O比は90/
 10〜35/65 (モル%)のポリエーテル類に限
定される。さらに詳しくは本発明の好ましい例において
はポリエーテルは平均分子量とし約1,000〜15,
000の範囲、好ましくは2,000〜10,000の
ランダム共重合体、及び/又はブロック共重合体の1種
または2種以上が混合されて用いられるが室温から高温
に至る領域での繊維表面の摩擦挙動をより円滑にするた
めに分子量の比較的低いi 、 ooo〜4,000程
度のものと5 、000〜15,000程度のものが夫
々少なくとも1種以上が10〜91 : 90〜10の
比率で配合して用いられる。平均分子量が1,000未
満のものでは発煙性が大きくなり5.平均分子量が15
,000を超えるとヒーター上のスカムが大巾に低減さ
せることが困難になり、さらには粘性がアップするため
に作業性が著しく不良となり好ましくない、さらにラン
ダム共重合体とブロック共重合体については転相粘度の
小さいランダム体の方が有利であるが特に限定するもの
ではない。
尚、本発明で用いられるポリエーテル類は従来公知の方
法で1価乃至多価アルコールあるいはモノカルボン酸乃
至多価カルボン酸あるいはモノアミン類乃至多価アミン
類、メルカプタン類、さらにはエチレンオキシドあるい
はプロピレンオキシドと反応し得るような活性基をもつ
ものを末端基として用い得られる。これらのポリエーテ
ルの末端基の種類、数などは特に限定するものではない
が、特に好ましくは末端基の化合物としては沸点が20
0”C以下のもの例えば1価アルコール乃至多価アルコ
ールの末端基を比較するならば低級1価アルコールとし
て例えばブタノールと6価のアルコールであるソルビト
ールを比較するならば前者の方がよりすぐれている。ま
た末端基の数については少ない方がより好ましくn>・
・・6>5>4>3・・・〉1のものが好ましい。
該ポリエーテル系潤滑剤[^]と併用される必須成分[
B]としては アミノジカルボン酸又はその誘導体に脂肪酸アシルハラ
イドあるいはスルホクロリドを反応させて得られる下記
の一般式(1)で示される化合物RZ  NH−CHC
00H (CHz )n  C0OH のアルカリ金属、アンモニウム、アルカノールアミンま
たはアルキルアミンの塩(またはそれらの混合物)およ
び/又は前記縮合ジカルボン酸又はその無水物と分子内
にヒドロキシル基を有する化合物と反応して得られる少
なくとも1ヶ以上のカルボキシル基を、有するエステル
化合物のアルカリ金属、アンモニウム、アルカノールア
ミンまたはアルキルアミンの塩、(またはそれらの混合
物)からなるものである。
さらに詳しくは製造法の一例を示せば本発明の化合物は
下記の一般式(2)からなる通常公知のアミノジカルボ
ン酸類と NHz  CHC00H (CHz )n  C0OH 但し[n=1又は2の正の整数を示す]一般式(3)と R−COCI又はR5OzC1(3) [Rは炭素数8〜22のアルキル基、アルケニル基、フ
ルオロアルキル基を示す] からなる脂肪酸のハロゲン化合物または脂肪族スルホク
ロリド化合物を公知の方法によって反応させることによ
り得られる0例えば具体的にはアミノジカルボン酸類と
してはアスパラギン酸、グルタミン酸などが挙げられる
。また一方脂肪酸のクロリドは炭素数が8以上からなる
通常の高級脂肪酸の酸クロリド化合物が用いられ、同様
に水素原子がフッ素で置換されたフルオロ脂肪酸誘導体
も用いられる。またスルホクロリドの場合には相当する
スルホン酸を通常公知の方法でハロゲン化して得られる
スルホクロリド化合物が用いられる。
一般式(1)で示される化合物は一般式(2)および(
3)を脱塩酸剤の存在下に反応させることによって一般
式(1)の未中和化合物を合成せしめさらに水酸化リチ
ウム、苛性ソーダ、苛性カリなどのアルカリ水酸化物あ
るいはアンモニアまたモノエタノールアミン、ジェタノ
ールアミン、トリエタノールアミンなどのアルカノール
アミン類さらにはトリメチルアミン、トリエチルアミン
、トリブチルアミン、ラウリルアミン等のアルキルアミ
ンを用いて中和させて製造することができる。勿論その
池の方法、例えばアミノジカルボン敢エステル類を用い
てあと加水分解によって得ることもでき、製造法自体は
本発明では同等限定するものではない。
さらに上記の一般式(1)の化合物はヒドロキシル基を
有する化合、物とのエステルの形で用いることらできる
。この場合前記(1)の化合物から誘導されるエステル
を得るなめのしドロキシ基を有する化合物は分子内に少
なくとも1ケのヒドロキシ基を有する化合物であってそ
れらの単一又は混合物である。すなわち、各種のアルコ
ール、例えばブタノール、オクタツール、2−エチルヘ
キサノール、デシルアルコール、トリデシルアルコール
、テトラデシルアルコール、オクタデシルアルコールな
どであって、やし油、牛脂を原料とする天然アルコール
やチーグラー法、オキソ法などによる合成アルコールを
使用することができる。又ヒドロキシル基を2ケ以上有
する各種のポリヒドロキシ化合物、例えば1.6−ヘキ
サンジオール、ネオペンチルグリコール、9.10−ジ
ヒドロキシステアリルアルコール、トリメチロールプロ
パン、ペンタエリスリトールや分子中に不飽和結合を有
するリシルイルアルコール、アセチレンジオール類など
も使用できる。最も望ましくは1分子中にヒドロキシル
基及びカルボキシル基を有するオキシ酸又はそのアルコ
ールのエステルを使用することで達せられ、例えばモノ
オキシカルボン酸であるグリコール酸、乳酸、その他の
モノオキシ多価カルボン酸類、例えばリンゴ酸、クエン
酸などその他ジオキシカルボン酸類としてグリセリン酸
、酒石酸などを挙げることができる。さらにオキシ酸の
アルコールとのエステル例えばりシルイン酸メチルなど
も使用できる。そして所望の効果を得るためには該エス
テル化合物は少なくとも1ケ以上のカルボキシル基を有
し、そのカルボキシル基を中和するか又はエステル部分
をケン化することにより得られる塩であることが必要で
ある。またそのの中和度または、ケン化度は完全、部分
いづれでも良い、ここでは塩としてはアルカリ金属塩、
アンモニウム塩、有機アミン塩などが挙げられ、または
これらの2種以上の塩を同一分子内にもつ混合塩であっ
ても良い、アルカリ金属塩としては例えばNa、に、L
iがあげられるがなかでもN a 。
Kが良好である。また有機アミン塩としては例えばアル
カノールアミンであるモノエタノールアミン、ジェタノ
ールアミン、ジブチルエタノールアミン、トリエタノー
ルアミンまたはアルキルアミンであるトリエチルアミン
、トリブチルアミン、オレイルアミン、オクチルアミン
などが挙げられる。
次に本発明で好適な前記化合物類を列挙する。
但し、本発明は何等これに限定されるものではない。例
えばN−ラウロイルグルタミン酸ジナトリウム塩、N−
ラウロイルアスパラギン酸ジカリウム塩、N−オクタノ
イルアスパラギン酸ジカリウム塩、N−パーフルオロオ
クタンスルホニルグルタミン酸ジナトリウム塩、N−ラ
ウロイルグルタミン酸と乳酸のエステルのジカリウム塩
、N−オレオイルグルタミン酸と2−エチルヘキサノー
ルとのモノエステル塩のナトリウム塩などをあげること
ができる。
本発明の化合物に併用される池のアニオン性の界面活性
剤としては高級アルキルまたはアラアルキルのポリオキ
シアルキレンエーテル基を含有する燐酸エステルのアル
カリ金属塩、アンモニウム塩、有機アミン塩(n)およ
び/または分子内に少なくとも1ケ以上のアルキル基と
スルホン酸基を有するスルホネート化合物のアミン塩、
有機アミン塩、アルカリ金属塩■の少なくとも1種以上
をアニオン成分の総計が0,5〜4.0%になるように
配合する。
一般式(1)で示される化合物の塩またはエステル塩に
、併用されるアニオン性化合物の中でホスフェート系化
合物からなる含燐化合物としては高級アルコール又は高
級アルキル、アルキル置換芳香族化合物のポリオキシア
ルキレンエーテルからなる末端の水酸基が水酸基よりな
る化合物の燐酸エステルのアンモニウム塩、有機アミン
塩、アルカリ金属塩からなり下記一般式で示される。
(R−o+CH2−co−O+−)−P−fOX)3−
lP 具体的にはn=oの場合には公知の高級アルキル基をふ
くむアルキル燐酸エステルの塩を示し、オクチル、ラウ
リル、オレイルなどのリン酸エステルのアンモニウム塩
、トリエタノールアミン塩、ナトリウム、カリウム塩、
さらにはりチニウム塩が代表的である。また、高級アル
コールやアルキルフェノールにエチレンオキシドあるい
はプロピレンオキシド、さらにはエチレンオキシドとプ
ロピレンオキシドとを付加したポリオキシアルキレンエ
ーテルからなるリン酸エステルの塩類も用いられる。こ
れらのリン酸エステルの塩類0)の中でも本発明の効果
として最も有効的であるのは理由は不明であるが、高級
アルコール又はアルキル基の置換された芳香族化合物に
エチレンオキシドとプロピレンオキシドに付加されたポ
リオキシアルキレンエーテルから得られるリン酸エステ
ルのナトリウム、カリウムなどのアルカリ金属塩が最も
好ましくついで有機アミン塩、アンモニウム塩の順であ
る。
また、併用される他の成分としてのスルホネート化合物
(至)としては1分子中に少なくとも1ヶ以上のアルキ
ル基とスルホン酸を有するスルホネート化合物のアンモ
ニウム塩、有機アミン塩、アルカリ金属塩からなり、具
体的には最も簡単なスルホネート化合物として炭素数が
8〜18のアルキル基を含有するアルキルスルホネート
、アルカンスルホネート、ドデシルベンゼン、ラウリル
ベンゼンなどのスルホネート、ノニルフェノールのスル
ホネート、ジアルキルナフタレン、モノアルキルナフタ
レンなどのスルホネート、アルキルジフェニルエーテル
のスルホネート、アルキルヒドロキシフェニルエーテル
スルホネートなどのアンモニウム塩、有機アミン塩、ア
ルカリ金属塩などがある。また炭素数が6〜14のアル
キルフェノキシポリオキシアルキ、レンのグロビルスル
ホネートあるいは2−ヒドロキシプロピルスルホネート
、スルホ酢酸エステルのスルホネート塩さらに炭素数が
8〜18のアルキル又はアルケニルのポリオキシアルキ
レンのアルキルエーテルホネートやスルホ酢酸エステル
さらに炭素数が8〜18のアルコキシ又はアルゲノキシ
スルホアルキルエーテル、アルコキシ又はアルケノキシ
−2−ヒドロキシプロピルスルホネート、アルキル又は
アルケニルカルボキシ−2−ヒドロキシプロピルスルホ
ネート、スルホアルキルエステル、スルホアセテートな
どのアミン塩、有機アミン塩、アルキル金属塩をあげる
ことができる。しかし何等これらに限定するものではな
く界面活性能をもち、かつ1分子中に少なくとも1ヶ以
上の高級アルキル基とスルホン酸基を有するスルホネー
ト化合物のアミン塩、有機アミン塩、アルカリ金属塩が
用いられる。これらのスルホネート塩において塩の種類
としてはアルカリ金属塩が最も望ましく、ついで有機ア
ミン塩ついでアンモニウム塩である。
[^1成分と(1)の成分との混合物に(It)の成分
および/または(至)の成分を少なくとも1種以上、そ
して該アニオン系化合物の総量は0.5〜4.0%(重
量)好ましくは1.0〜3.0%(重量)になるように
配合される。したがってアニオン成分のみからすると2
種以上配合されることになる0本発明はとくに最小のア
ニオン成分の添加量で高速延伸仮撚加工を可能ならしめ
るための制電性とヒータースカムを極少に低減させると
いった相矛盾する問題点の解決のために2種以上のアニ
オンを配合し、その相乗効果を把握したものである。何
故相乗効果が発揮されるのか詳細は不明であるが、ポリ
エーテル系潤滑剤は糸条に付着されてI!:!擦される
と静電気にマイナンの電荷が大きい、これに対しく1)
の成分を加えることによって糸条のT!J擦静電気は中
和の方向にすなわち電気的には安定方向にもっていくこ
とができ、したがって加工性を良好ならしめるものと考
える。したしく1)の成分を単独で使用したのでは4,
0%以下の、添加量では加工性がなお不安定である。そ
のため単に増量するとかえってヒータースカムを増大さ
せるので好ましくない、そこで[^1成分と(1)成分
との混合物にさらにQl)の成分および/、または(至
)の成分を少なくとも1種以上加えることによって、ア
ニオン総量としては4.0%以下で本発明のような安定
した効果が得られることがわかった。すなわち、アニオ
ンとしては(i)の成分をベースとしてこれに(II)
の成分か(至)の成分を加えるが、さらに好ましくは両
者を併用することによって最小量のアニオン成分量で高
速加工時における制電性、耐熱性などが改良される。
なお添加量についてはアニオン成分としての総量は0.
5〜4.0%(重量)好ましくは1.Q〜3.0%(重
量)であるが、その際アニオン性成分が2成分の場合に
はその中で(1)の成分はアニオン成分の総量に対し常
に50%(重量)以上が用いられる。
まな3成分の以上の場合には30%(重量)以上が用い
られる。また■の成分と(1)の成分との比率は1:1
程度でよい、しかし同等制限するものではない、このよ
うに(It)の成分および/または(至)の成分を併用
すると安定した効果が発揮できる原理は明らかではない
が、アニオン成分のポリエーテル中への溶解分散性を良
好ならしめるということと推定される。なお本発明にお
いてはヒータースカムの蓄積が増大しない程度に従来か
らよく使用されている公知の非イオン活性剤(ポリオキ
シエチレンとして15モル以下のエステル又はエーテル
系の活性剤)を併用することができる。
本発明でいう高速延伸摩擦仮撚加工とは400m/ni
n以上好ましくはBoom/iin以上の糸条スピード
からなる加工をさし、本発明の効果は600m/sin
以上1,000 m / l1in程度の摩擦仮撚加工
においても従来公知の油剤に比して卓越した効果が認め
られる。
本発明の組成物を糸条に処理する付着方式は普通5.0
〜15.0%(重量)の水性エマルジョンで行なわれ処
理物の付着量は繊維の種類によっても異なるが、例えば
ポリエステル繊維糸条で0.1〜0.5%(重量) (
対繊維重量)の範囲におさえるのがよい、0.1%未満
では本発明の処理組成物がむらに付着するために捲縮む
らができやすくまたは0.5%を越え、ると高速加工時
における本発明組成物がふり切られるなめ生じるヒータ
ースカムが発生しやすくなる傾向にある。なお本発明の
高速延伸牽擦仮撚加工原糸処理剤は本発明以外の目的で
例えばスピンドル方式仮撚加工原糸麩理刑や合成繊維の
紡糸(スピンテクスチュアも含む)延伸処理前に使用し
ても差しつかえない。
以上の如く、本発明によればポリエーテルと特定の組み
合せの二種以上のアニオン系制電剤とを共存せしめるこ
とにより制電性とヒータースカムにまつわる二律背反性
を排除し、高速下に安定且つ高能率の仮撚加工を可能な
らしめることができる。
次いで実施例によって本発明を具体的に説明するが、い
ささかもこれに限定されるものではない。
なお、実施例中の部は重量部を示し、パーセントは重量
パーセントをあられす。
実施例1〜5および比敦例1〜12 ポリエチレンテレフタレートを3,300 m/分の紡
糸速度で溶融紡糸するにさいし、紡糸糸条に表−1に記
載したような組成物を水系エマルジョンでエマルジョン
:a度10%(重量)として純分付着量が0.3%(重
量)になるように付着させた。得られた115デニール
/36フイラメントの未延伸糸(複屈折率0.043 
、伸度145%)を直径45市の円板をそなえたセラミ
ック製の外接式摩擦仮撚装置を用いて延伸倍率165、
ヒーター温度220°C5摩擦円板回転数6.25Or
、p、Il、加工速度700m/分で延伸しながら仮撚
加工を行った。その結果を表−1に示した。
ヒーター のスカムの   ′ ヒーター上のスカムの発生状況は3週間後の加工後にヒ
ーター上に発生したスカムの1の大小を肉眼判定し、5
〜1級の判定を行った。5級(艮)〜1級(不可)であ
る、また発煙およびタールの有無についても加工時に判
定した。
旌工支生並 加工中における毛羽の発生の大小ならびに断糸率、捲縮
性などからO良好、Δやや劣る、×劣るの5段階で示し
、た。
おな、表中の(1)α)及び(1)の成分は下記に示す
ものを用いた。
(1)の化合物類 aの化合物二N−ラウロイルグルタミン酸ジナトリウム
塩 すの化合物:N−オクタノイルアスパラギン酸ジカリウ
ム塩 Cの化合物:N−パーフルオロオクタンスルホニルグル
タミン酸ジナトリウム塩 dの化合物二N−ラウロイルグルタミン酸と乳酸のエス
テルのジカリウム塩 (n)の化合物類 高級アルキル又はアラアルキルのポリオキシアルキレン
エーテル基を含有する燐酸エステルのアルカリ金属塩、
アンモニウム塩、有機アミン塩 eの化合物:オクチルホスフェートのに塩fの化合物:
 PO/EO2/3ラウリルホスフエートのに塩 gの化合物: (EO)2ラウリルホスフエートのに塩 ■の化合物類 分子内に少なくとも1ヶ以上のアルキル基とスルホン酸
基を有するスルホネート化合物のアミン塩、有機アミン
塩、アルカリ金属塩りの化合物:アルキルスルホネート
のNa塩(C12〜18) iの化合物:オクチルヒドロキシフェニルエーテルスル
ホネートのNa塩 以上の結果から次のことが言える。
本発明例■〜■においてはヒータースカムが少なく加工
安定性も十分であった。それに対して比較例■〜@にお
いてはヒータースカムが増大したり加工安定性が不十分
であった。更に比較例について詳細に説明すると比較例
■〜■は本発明で必須とする(1)成分が欠如している
ため加工安定性が著しく悪く、しかもヒータースカムも
単にアニオン量が少ないだけの効果に過ぎず不良であっ
た。
比較例■〜■は比較例■〜■に含まれているポリエーテ
ルの一部を非イオン活性剤で置換しただけであるため、
さらにヒータースカムが増加した。
比較例■はポリエーテルがポリエチレンオキサイドであ
るのでヒータースカムが増大し明らかに本発明と区別さ
れた。比較例■は本発明■のポリエーテルを低分子量ポ
リエーテルにしたものであるが、この場合ヒータースカ
ムは少なくなるが、−方では発煙が多く、加工安定性(
作業性)も不良であった。比較3例■は本発明実施例■
のポリエーテルの一部を非イオン活性剤で置換したもの
゛であるがヒータースカムは増大した。比較例■は本発
明の成分の組合せと同じであるが、アニオン量が本発明
の上限を越えて多いのでヒータースカムがやや増加した
。また比較例[相]はアニオンが(1)成分のみであり
、この場合も比較例■とほぼ同じ結果しか得られなかっ
た。比較例■、■はポリエーテルの変わりに鉱物油、エ
ステルにしたため、ヒータースカムは短時間で増大し加
工そのものが極めて難しくなった0以上の如く本発明実
施例かられかるようにB成分(1)と1)あるいは(1
)と(ト)あるいは(1)とω)と(1)を組合わせる
ことによって予期し難い相乗効果があることがわかる。
実施例6〜8 ポリエチレンテレフタレートを3,500 m/分の紡
糸速度で?J融紡糸するさいし、紡糸糸条に表−2に記
載したような組成物を水系エマルジョンで、エマルジョ
ン濃度10%(重量)として純分付着量が0.25〜0
.4 %及ヒ0.60% (重1k ) 以上ニナルJ
:うに付着させた。得られた78デニール/36フイラ
メントの未延伸糸(複屈折率0.051 、伸度123
%)を直径45 ms+、硬度88°のウレタンゴム円
板をそなえた外接式摩擦仮撚装置を用いて延伸倍率1.
5倍、ヒーター温度225°C,摩擦円板回転数9,3
75r、p、n、加工速度900m/分で延伸しなから
仮撚加工を行った。その結果を表−2に示した。
表−2 表中(i)  Ql)  l:し瀉ヒ台斗塀よ表−1に
記載した化合物と同じである。
以上の結果から次のことが言える。
本発明の処理組成物でも付与量が0.1〜0.5%の範
囲であればスータースカムは非常に少なく加工性も良好
であったが付与量が0.5越えるとややヒータースカム
が増加の傾向にある。
実施例9,10.比較例13〜15 ポリエチレンテレフタレートを3,500 m7分の紡
糸速度で溶融紡糸するにさいし、紡糸糸条に表−3に記
載したような組成物を水系エマルジョン濃度10%(重
量)として純分付着量が0.3%になるように付着させ
た。得られた78デニール/36フイラメントの未延伸
糸を直径45++m、硬度88°のウレタンゴム円板を
そなえた外接式牽擦仮撚装置を用いて延伸倍率1.5倍
、ヒーター温度225℃、掌擦円板回転数9.375r
、り、l、加工速度900m/分で延伸しながら仮撚加
工を行った。その結果を表−3に示した。
表−3 木表中■ ■ Mヒ合物は表−1に記載した化合物と同
じである。
以上の結果から次のことが言える。
本発明例■、[株]はヒータースカムが少なく加工安定
性も十分であった。それに対して比較例@は[^]酸成
分ポリエーテルの分子量が2万と高くし−タースカムが
増大し、加工安定性も不良であった。比較例■は特公昭
52−47079号公報に提案された処理剤であるがア
ニオン成分としては3%であるものの[B1−(i)成
分が欠如しているためにヒータースカム、加工安定性共
に悪かった。比較例■は特公昭50−155796号公
報に提案された処理剤であるが、アニオン成分としては
3%であるものの[B]−(i)成分が欠如してしかも
非イオン活性剤が10%入っているためヒータースカム
が増大し、しかも加工安定性が不良であった。
つ 手続補正書(ハ) 昭和62年9月必日

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)合成繊維糸条として複屈折率が0.03〜0.0
    8であり且つ伸度が30〜250%であるポリエステル
    マルチフィラメントに下記の処理組成物を0.20〜0
    .35%(重量)付与せしめた高速延伸摩擦仮撚用原糸 [処理組成物] 実質的にポリエーテル系潤滑剤とアニオン成分とより成
    り、その際 [A]該ポリエーテル系潤滑剤は、プロピレンオキシド
    とエチレンオキシドの共重合比が35/65/〜90/
    10(モル%)で平均分子量が1,000〜15,00
    0の範囲にあるランダムもしくはブロック共重合体の一
    種また二種以上で構成されると共に処理組成物中に96
    %(重量)以上配合され、他方、 [B]該アニオン成分は (i)アミノジカルボン酸又はその誘導体に脂肪族アシ
    ルハライドあるいはスルホクロリ ドを反応させて得られる下記の一般式(1)で示される
    化合 ▲数式、化学式、表等があります▼〔1〕 〔但し、Rは炭素数8〜22のアルキル基、アルケニル
    基、フルオロアルキル基を示 しn=1又は2の正の整数、Zは −CO−、−SO_2−を示す。〕 のアルカリ金属、アンモニウム、アルカノ ールアミンまたはアルキルアミンの塩およ び/又は前記縮合ジカルボン酸又はその無 水物と分子内にヒドロキシル基を有する化 合物と反応して得られる少なくとも1ケ以 上のカルボキシル基を有するエステル化合 物のアルカリ金属、アンモニウム、アルカ ノールアミンまたはアルキルアミンの塩、 及び (ii)高級アルキルまたはアラアルキルのポリオキシ
    アルキレンエーテル基を含有する燐 酸エステルのアルカリ金属塩、アンモニウ ム塩、有機アミン塩および/または(iii)分子内に
    少なくとも1ケ以上のアルキル基とス ルホン酸基を有するスルホネート化合物の アミン塩、有機アミン塩、アルカリ金属塩 の少なくとも1種以上 より構成され、且つ(i)と(ii)および/または(
    iii)が処理組成物中に0.5%(重量)以上で且つ
    4.0%以下(重量)の範囲で配合されていることを特
    徴とする高速延伸摩擦仮撚加工用原糸の処理組成物。
  2. (2)ポリエステル糸条として複屈折率が0.03〜0
    .08であり且つ伸度が30〜250%であるマルチフ
    ィラメントに下記の処理組成物を付与した原糸を400
    m/分以上の速度で延伸摩擦仮撚加工に付することを特
    徴とする仮撚方法。 [処理組成物] 実質的にポリエーテル系潤滑剤とアニオン成分とより成
    り、その際 [A]該ポリエーテル系潤滑剤は、プロピレンオキシド
    とエチレンオキシドの共重合比が35/65/〜90/
    10(モル%)で平均分子量が1,000〜1,500
    0の範囲にあるランダムもしくはブロック共、重合体の
    一種また二種以上で構成されると共に処理組成物中に9
    6%(重量)以上配合され、他方、 [B]該アニオン成分は (i)アミノジカルボン酸又はその誘導体に脂肪族アシ
    ルハライドあるいはスルホクロリ ドを反応させて得られる下記の一般式(1)で示される
    化合物 ▲数式、化学式、表等があります▼〔1〕 〔但し、Rは炭素数8〜22のアルキル基、アルケニル
    基、フルオロアルキル基を示 しn=1又は2の正の整数、Zは −CO−、−SO_2−を示す。〕 のアルカリ金属、アンモニウム、アルカノ ールアミンまたはアルキルアミンの塩およ び/又は前記縮合ジカルボン酸又はその無 水物と分子内にヒドロキシル基を有する化 合物と反応して得られる少なくとも1ケ以 上のカルボキシル基を有するエステル化合 物のアルカリ金属、アンモニウム、アルカ ノールアミンまたはアルキルアミンの塩、 及び (ii)高級アルキルまたはアラアルキルのポリオキシ
    アルキレンエーテル基を含有する燐 酸エステルのアルカリ金属塩、アンモニウ ム塩、有機アミン塩および/または(iii)分子内に
    少なくとも1ケ以上のアルキル基とス ルホン酸基を有するスルホネート化合物の アミン塩、有機アミン塩、アルカリ金属塩 の少なくとも1種以上 より構成され、且つ(i)と(ii)および/または(
    iii)が処理組成物中に0.5%(重量)以上で且つ
    4.0%以下(重量)の範囲で配合されている¥ことを
    特徴とする高速延伸仮撚加工用原糸¥処理組成物。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02145869A (ja) * 1988-11-14 1990-06-05 Teijin Ltd 高強力ポリエステル繊維
JPH02199710A (ja) * 1989-01-27 1990-08-08 Optec Dai Ichi Denko Co Ltd 滑性絶縁電線
JP2001146684A (ja) * 1999-11-24 2001-05-29 Takemoto Oil & Fat Co Ltd 合成繊維用処理剤及び合成繊維の処理方法

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