JPH0342022A - 気体透過性膜の製造方法 - Google Patents

気体透過性膜の製造方法

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JPH0342022A
JPH0342022A JP17656689A JP17656689A JPH0342022A JP H0342022 A JPH0342022 A JP H0342022A JP 17656689 A JP17656689 A JP 17656689A JP 17656689 A JP17656689 A JP 17656689A JP H0342022 A JPH0342022 A JP H0342022A
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JP
Japan
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gas
membrane
film
porous support
oligomer
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Application number
JP17656689A
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English (en)
Inventor
Koji Hirota
廣田 好治
Toshihiro Nakabo
年宏 中坊
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Nissin Electric Co Ltd
Original Assignee
Nissin Electric Co Ltd
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Publication date
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  • Separation Using Semi-Permeable Membranes (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は、気体透過速度の差を利用して、気体の分離
、たとえば空気からの酸素の濃縮を行なう気体透過性膜
の製造方法に関する。
(従来の技術) この種気体透過性膜に要求される具備すべき特性として
は、気体透過性と分離選択性に優れていることがあげら
れる。この種膜素材として高分子素材の利用が考えられ
ているが、気体透過性と分離選択性はある程度高分子素
材に固有の性質であるが、気体透過速度は、膜の厚さが
薄くなるほど増大する。
したがって気体透過性1分離選択性に優れた素材を、そ
の特性を低下させることなく薄膜化することが要求され
る。
従来ではその薄膜化のために、例えばキャスト法、水面
展開法、プラズマ重合法などが試みられている。キャス
ト法は、適当な多孔質支持体の表面に、高分子溶液を流
延し、脱溶媒することによって膜を形成する方法である
。しかしこの方法は。
サブミクロンオーダーの薄膜化は困難である。
水面展開法は、いったん水面上にキャストした膜を、多
孔質支持体の表面にすくい取る方法である。この方法に
よると、サブミクロンオーダーの膜厚制御は可能である
が、ピンホールが発生し易く、その工程はかなり複雑で
あり、精密な制御が要求される。
(発明が解決しようとする課題) しかしキャスト法によると、成る厚さ以下の薄膜化は困
難であり、ピンホールができやすい欠点がある。また水
面展開法によると、成る程度の薄膜化は可能であるが、
その工程はかなり複雑であり、しかも精密な制御が必要
である。
更に前記両方法は、成膜性の悪い膜素材には適用できな
い欠点がある。この欠点を補うために、素材を変性ある
いは共重合して成膜性を良くする努力がなされているが
、この場合逆に気体透過性。
分離性能が衰える結果となり、好ましくない。
プラズマ重合法とは、真空容器中にモノマーガスを導入
し、一定圧力のもとでグロー放電を起こさせ、容器中に
設置した多孔質支持体の表面に薄膜を形成する方法であ
る。
しかしこの方法による場合、使用されるモノマーが気体
か、またはせいぜい低沸点の液体に限定されるうえ、分
子設計が難しく、所望の組成の高分子膜を得ることが困
難である。しかもこの方法によって作成された薄膜は、
架橋構造が多く、気体透過性が著しく低下する欠点があ
る。
これらの欠点を克服すべく、真空中で高分子素材を蒸発
させ、プラズマ中を通して多孔質支持体上に重合膜を形
成する方法をさきに提案した。
この方法によれば、所望の高分子素材の薄膜化が可能と
なり、気体透過性複合膜の形成方法として極めて有用で
ある。
特に気体透過性に優れているポリ−4−メチルペンテン
−1あるいはポリ−2,6−シメチルー1.4−フェニ
レンオキサイドを素材として用いた場合。
優れた効果を発揮することが確かめられている。
しかしながらこれらの素材を用いた場合にも。
サブミクロンオーダーまで膜厚を下げたとき、多孔質支
持体の孔すなわちピンホールを完全に塞ぎきれないこと
がある。このような場合気体分離性能は全く認められな
いようになり、この方法による効果が発揮されないこと
となる。
この発明は気体透過性および気体分離性に優れた重合膜
を、多孔質支持体上に薄膜化して成膜することを目的と
する。
(課題を解決するための手段) この発明は、真空容器中にシリコン系もしくはフッ素系
モノマーまたはそれらのオリゴマーのガスを導入すると
ともに、前記真空容器中で気体透過性でかつ分離選択性
の高分子物質を蒸発させ、その蒸発物質をプラズマ中に
通して励起させて。
上方に設置した多孔質支持体の表面に共重合膜を成膜す
ることを特徴とする。
(作用) シリコン系もしくはフッ素系モノマーまたはそれらのオ
リゴマーのガスは、放電によって膜となるので、その成
膜性は極めてよい、そのためこのガスの介在の下で、気
体透過性でかつ分離選択性の高分子物質を蒸発させ、そ
の蒸発物質をプラズマ中に通して励起させて成膜すると
、気体透過性および分離選択性に優れている薄膜化され
た共重合膜が生成できるようになる。
(実施例) この発明において使用するシリコン系モノマーまたはそ
のオリゴマーとしては、気体透過性のものが望ましく、
たとえばヘキサメチルジシロキサン、ジメトキシジメチ
ルシラン、ジェトキシジメチルシランなどの有機珪素モ
ノマーの他、シロキサンオリゴマーなどが好適である。
これらは常温常圧では、液体状のものが多く。
減圧によって蒸気化するか、あるいは外部加熱によって
蒸気化する。その蒸気を真空容器内に導入すればよい。
またフッ素系モノマーまたはそのオリゴマーとしては、
これも気体透過性のものが望ましく、たとえばテトラフ
ルオロエチレン、テトラフルオロメタン、ヘキサフルオ
ロエタンなどのようなガス状のフルオロカーボンの他、
パーフルオロベンゼンなどのような、液体状のフルオロ
カーボンなどが好適である。
この場合、ガス状のフルオロカーボンはそのまま、液体
状のフルオロカーボンは、減圧によって蒸気化するか、
あるいは外部加熱によって蒸気化する。その蒸気を真空
容器内に導入すればよい。
成膜に使用される高分子素材としては、いずれの高分子
物質でも使用可能であるが、特に気体透過性および分離
選択性に優れているものが望ましい、たとえばその気体
透過係数が、 10−”〜10−”(d−c鵬/d−8
8cmalHg以下単位は同じ)以上であり、酸素分離
係数が3以上であることが望ましい。
このような目的に適した素材としては、フッ素系のもの
では、ポリスチレン、ポリエチレン、ブチルゴム、ポリ
ブタジェン、ポリ−4−メチルペンテン−1,ポリ−2
,6−シメチルー1.4−フェニレンオキサイドなどが
あげられる。
多孔質支持体としては、ポリスルフォン、ポリイミド、
ポリプロピレン、芳香族ポリアミド、ポリフッ化ビニリ
デン、ポリ−4−フッ化エチレン。
ポリカーボネートなどの多孔質高分子フィルムの他、多
孔質ガラス、多孔質セラミックなど、任意のものが使用
できる。
この発明による製造方法を図によって説明する。
図に示す例は、真空中で薄膜を形成する乾式プロセスに
属するものであり、1は接地されている真空容器で、そ
の内部には、表面に成膜される多孔質支持体をホールド
している基板ホルダー2(これは接地されている。)、
膜素材である高分子物質3を収納しているルツボ4.ル
ツボ4を加熱するためのフィラメント5、シャッター6
およびプラズマ放電を発生させる高周波コイル7が設置
されている。
真空容器1内を高真空(10−’ torr程度あるい
はそれ以下)に排気後、マスフローコントローラ8によ
って一定流量に保たれながら、ガス入口9より、シリコ
ン系またはフッ素系の七ツマ−またはそのオリゴマーが
導入される。
更にキャリヤーガス入口10より適当なキャリヤーガス
(たとえばヘリウム、ネオン、アルゴンその他の不活性
ガス、または窒素、酸素、空気、二酸化炭素などの無機
ガスなど)を投入し、真空度を10−’torr程度に
調整する。
そのあと加熱用電源11よりフィラメント5に電力を投
入し、ルツボ4を加熱する。ルツボ4が充分に昇温し、
内部の高分子物質3が蒸発を開始する時点で、高周波電
源12よりマツチングボックス13を介して高周波コイ
ル7に13.56 M)Izの高周波を投入し、その後
直ちにシャッター6を開く。
高周波コイル7と基板ホルダー2との間でプラズマ放電
が発生し、これによって上方に設置されである基板ホル
ダー2の多孔質支持体の表面に、モノマーガスあるいは
オリゴマーガス成分と高分子素材成分とからなる共重合
高分子薄膜が形成される。
適当な時間成膜したあと、シャッタ6を閉じ、高周波電
源12および加熱用電源11を切って、成膜を終る。
なお成膜時に投入される高周波の電力は、使用する薄膜
材料によっても異なるが、おおよそ10〜300w、好
ましくは10〜100wである。また成膜時間(シャッ
ター6が開かれている時間、放電時間、モノマーなとの
ガスの流量などを調節することにより、任意の気体透過
性能を有する薄膜を形成することができる。
次にこの発明によって製造した気体透過性膜の各特性を
次表に示す、試料番号1のものは次のようにして製作し
たものである。すなわち、真空容器内に、多孔質支持体
としてジュラガード2400(セラニーズ社製)を設置
し、真空排気後、シリコン系のモノマーガスとして、ヘ
キサメチルジシロキサン蒸気を、流量0.1 cc/w
inで導入し、更にアルゴンガスを導入して 7X10
−’torrに保った。
モしてルツボからポリ−4−メチルペンテン−1を加熱
蒸発させ、 13.56 MHz、 10 Mの高周波
を印加させると同時にシャッターを開き、4分間にわた
って成膜した。
試料番号2のものは、シリコン系のオリゴマーガスとし
て、ジメチルシロキサンオリゴマーを導入したもので、
その他の条件は試料番号1と同じである。
試料番号3のものは、フッ素系のモノマーガスとして、
テトラフルオロエチレンを導入したもので、その他の条
件は試料番号1と同じである。
試料番号4のものは、モノマーガスとして、テドラフル
オロメタ・ンを導入したもので、その他の条件は試料番
号1と同じである。
試料番号5のものは、モノマーガスとして、パーフルオ
ロベンゼン蒸気を導入したもので、その他の条件は試料
番号1と同じである。
比較のために、導入ガスをアルゴンのみとし。
ルツボからポリ−4−メチルペンテン−1を加熱蒸発さ
せ、5分間成膜し、他の条件は試料番号1と同じとした
もの(試料番号6)、および試料番号6と同じで、成膜
時間のみを10分間に変更したもの(試料番号7)を併
示しである。
なお表において、1厚の単位はμ曽であり、酸素透過速
度の単位は、(al/cd−sec−備Hg)である。
試料番号 膜 厚 1    G、05 2   0.06 3   0.0? 4   0.05 5    G、06 酸素透過速度 ?、8X1G−’ 7.3X10”” 6.5 X 10−’ 6.4 X 1G−’ 6、B X 10−’ 酸素分離係数 4.0 4.0 4.1 4.3 4.1 6     o、os   ピンホールあり7    
0.10  4.8 X 10−’    4.0前記
の表から理解されるように、薄膜をもって酸素透過速度
および酸素分離係数の大きい気体透過性膜が得られるこ
とが理解される。
(発明の効果) 以上詳述したようにこの発明によれば、気体透過速度、
酸素分離係数などの諸特性が何れも優れた薄膜化された
気体透過性膜が得られる効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
図はこの発明の実施例方法を説明するための製造装置の
断面図である。 1・・・真空容器、2・・・基板ホルダー 3・・・高
分子物質、7・・・高周波コイル、9・・・モノマーガ
ス入口。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 真空容器中にシリコン系もしくはフッ素系モノマーまた
    はそれらのオリゴマーのガスを導入するとともに、前記
    真空容器中で気体透過性でかつ分離選択性の高分子物質
    を蒸発させ、その蒸発物質をプラズマ中に通して励起さ
    せて、上方に設置した多孔質支持体の表面に共重合膜を
    成膜する気体透過性膜の製造方法。
JP17656689A 1989-07-07 1989-07-07 気体透過性膜の製造方法 Pending JPH0342022A (ja)

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