JPH034155B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は民生用カメラを利用した光学測定器に
関するものである。

従来よりセンサを用い光学的方法で物体の測定
を行うことは広く知られているが、センサを取付
けるために特製のボツクス型カメラを作製し使用
していた。このように特注のカメラを製造するこ
とはコストが嵩むという欠点と共に、高精度が得
られず。部品もすべて汎用性がなく高価となつて
いた。

本発明はこのような従来の欠点を除去したもの
で、民生用カメラを利用することにより、安価
で、精度が高く、使い易い光学測定器を提供する
ことを目的とする。

本発明の実施例を添付の図面に基づいて説明す
る。第１図は側面図、第２図は裏蓋を開いた状態
の背面図、第３図は裏蓋の斜視図、第４図及び第
５図は測定例の説明図である。

カメラ１は民生用カメラとして市販されている
一眼レフカメラを用い、その裏蓋２の内側にイメ
ージセンサ３を固定する。このセンサ３はカメラ
１のレンズを通過してきた光が結像する位置すな
わちフイルム押え板の位置に設ける。図中９は信
号処理装置、８はコードである。なおイメージセ
ンサ３はCCD、BBDその他の固体撮像装置等と
することができ、使用領域も可視光のみならず用
途目的に応じて、赤外線用や紫外線用等とするこ
とができる。

このように構成した本実施例を使用するとき
は、まず被測定物体１０にカメラのピントを合せ
る。次にシヤツターをＢで開放にして、信号処理
装置９により微調整を行い焦点を合せ、しぼりも
調整する。

このようにして被測定物体１０からの光を解析
することにより様々の測定を行うことができる。
例えば、第４図のように側方より光をあてたカン
ヅメのカン１１を回転させ、その光をセンサ３で
受け、その信号を信号処理装置に送ることによ
り、カン１１の表面に存する、目に見えない小さ
なキズなどをチエツクできる。

また、例えば第５図のように有色部分に挾まれ
た白地の距離ｌなどを検出することができる。

このように本発明では民生用カメラの測光機能
を利用したものであるから、上述のような使用方
法の他にもカメラの照度を管理することもでき
る。また、望遠レンズ、接写レンズ、広角レンズ
などを自由に取換ることにより１mmから10ｍ以上
という広い範囲の測定機能を有し、その分解能は
センサにより数ミクロンまで求められるのであ
る。

このように本発明によれば、大量に生産されか
つ精度が高く、安価な民生用カメラを光学測定器
として使用することができる。民生用カメラは兼
価で操作や修理容易で精度が高く、かつ汎用性に
とみ、裏蓋をとりかえるのみで格別の改造なしに
光学測定器として使用でき、しかも市販の望遠レ
ンズなどのカメラアクセサリーがすべてそのまま
使用できるなどの効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の実施例を示すもので、第１図は
側面図、第２図は裏蓋を開いた状態の背面図、第
３図は裏蓋の斜視図、第４図、第５図は測定例の
説明図である。 １…カメラ、２…裏蓋、３…センサ、８…コー
ド、９…信号処理装置、１０…被測定物体。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 民生用カメラの裏蓋の結像位置に光電変換装
   置を配設し、この光電変換装置上に結像した光学
   像に比例する電気信号を取出可能にした光学測定
   器。 ２ 特許請求の範囲第１項記載の光学測定器にお
   いて、 光電変換装置がイメージセンサであるもの。