JPH0341136B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0341136B2
JPH0341136B2 JP63068896A JP6889688A JPH0341136B2 JP H0341136 B2 JPH0341136 B2 JP H0341136B2 JP 63068896 A JP63068896 A JP 63068896A JP 6889688 A JP6889688 A JP 6889688A JP H0341136 B2 JPH0341136 B2 JP H0341136B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rice
glutinous rice
container
steaming
transport
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP63068896A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH01240158A (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP63068896A priority Critical patent/JPH01240158A/ja
Publication of JPH01240158A publication Critical patent/JPH01240158A/ja
Publication of JPH0341136B2 publication Critical patent/JPH0341136B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cereal-Derived Products (AREA)
  • Commercial Cooking Devices (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は赤飯や各種具素材のおこわを即席的に
量産する製造方法に関する。
〈従来の技術〉 本発明者は各種店舗での業務用として、赤飯を
自動機械的の大量に蒸す方法やその装置につき、
先に特願昭59−264699号、同60−58808号並びに
同60−56345号を提案した。
〈発明が解決しようとする課題〉 ところが、その後も鋭意研究を重ねてきた結果
によれば、上記公知発明の場合蒸し作用の中途過
程において、もち米に打ち水(所謂ビツクリ水)
を施し、その水切り後に引き続き再蒸しする必要
があるため、赤飯として蒸し上がりが完了するま
でに、未だ相当の時間がかかる。
それにもまして、もち米を前日から長時間に亘
つて浸水させることにより、これに予じめ水分を
含ませているため、例えば各種店舗において次々
と来店する顧客に対し、出き立ての赤飯を即席的
に食させたり、或いは温かい弁当として持ち帰ら
せることができない。前日から所謂仕込み作業し
ておくもち米の準備量と、当日の顧客に対する販
売量とを合致させることが、実際上至難の業だか
らである。
又、単なる水に浸漬させる方法では、仮りに一
昼夜の長時間浸水させたとしても、そのもち米に
吸収される水分には自づと限界があるため、蒸し
作用時間としても長時間を要することとなる。
このような問題は上記した打ち水に代えて、特
公昭55−11296号公報や同57−5145号公報、特開
昭56−51960号公報に記載のようなあづきの煮炊
き汁を採用したとしても、その冷水状態での煮炊
き汁中へもち米を浸漬させたり、或いは冷水状態
の煮炊き汁をもち米に散布する方法にとどまる限
り、到底改良することができない。
蓋し、あづきの煮炊き汁によれば、もち米の着
色や味付けを行なえることになると雖も、その冷
水状態にある限り上記打ち水と何等変りがなく、
もち米の全体に対してあづきの煮炊き汁を短時間
での積極的に、且つ効率良く均一に吸収させるこ
とができず、そのもち米を膨軟化させるべき後続
の蒸し作用としても、長時間を要することになる
からである。
そして、このような諸問題はもち米から蒸し作
用するものである以上、仮りに上記公知発明を山
菜おこわや、栗おこわ、鶏おこわ、その他の各種
おこわに適用したとしても、全く同様に起ること
であると言わねばならない。
〈課題を解決するための手段〉 本発明はこのような課題の改善を企図してお
り、そのために赤飯や各種おこわの製造方法とし
て、その構成上第1に据付機筐の内部に軸架され
て、駆動モーターにより水平軸線の廻りに循環回
走される無端搬送帯と、 その無端搬送帯から隣り合う一定の前後間隔ピ
ツチを保つて吊り下げられ、且つ目孔を有する多
数の材料搬送容器と、 その搬送容器の回走経路に臨む上向き開口状態
として、上記据付機筐の下部位置に付属設置され
た各種具素材の煮炊き汁貯溜浴槽と、 その煮炊き汁を常時熱湯状態に維持すべく、上
記貯溜浴槽との作用的に接続されたボイラーやバ
ーナー、その他の加熱源と、 上記搬送容器の回走経路に臨む加湿蒸気の供給
管が配列固定されることにより、据付機筐内の上
部位置に上記煮炊き汁との輻射伝熱状態として形
成された蒸し作用室とを備えた製造装置を用い
て、予じめ水分を含ませたもち米に、或る程度ま
で予備的に煮炊きしたささげやその他の各種具素
材を混入させて成る材料を、上記各搬送容器内へ
充填した上、その無端搬送帯による循環回走過程
において、 先づ、上記材料をその搬送容器と一縮に、上記
貯溜浴槽内の熱湯状態にある煮炊き汁中へ一定時
間だけ浸漬させて、そのもち米にもち米量の約6
割に相当する分量の煮炊き汁を吸収させることに
より、上記具素材のほぼ完全な煮炊き、もち米の
膨軟化並びに着色を一挙に行ない、 引き続き、上記搬送容器を蒸し作用室内に通過
させて、その材料を打ち水することなく、上記供
給管から供給される加湿蒸気により、一定時間だ
け蒸し上げた後、その搬送容器と一緒に据付機筐
から取り出すことを特徴とし、 又、第2に同じく据付機筐の内部に軸架され
て、駆動モーターにより自己の周縁位置が水平軸
線の廻りに循環回走される回転円板と、 その回転円板の周縁位置から隣り合う一定の前
後間隔ピツチを保つて吊り下げられ、且つ目孔を
有する多数の材料搬送容器と、 その搬送容器の回走経路に臨む上向き開口状態
として、上記据付機筐の下部位置に付属設置され
た各種具素材の煮炊き汁貯溜浴槽と、 その煮炊き汁を常時熱湯状態に維持すべく、上
記貯溜浴槽との作用的に接続されたボイラーやバ
ーナー、その他の加熱源と、 上記搬送容器の回走経路に臨む加湿蒸気の供給
管が配列固定されることにより、据付機筐内の上
部位置に上記煮炊き汁との輻射伝熱状態として形
成された蒸し作用室とを備えた製造装置を用い
て、 予じめ水分を含ませたもち米に、或る程度まで
予備的に煮炊きされたささげやその他の各種具素
材を混入させて成る材料を、上記各搬送容器内へ
充填した上、その回転円板による循環回走過程に
おいて、 先づ、上記材料をその搬送容器と一緒に、上記
貯溜浴槽内の熱湯状態にある煮炊き汁中へ一定時
間だけ浸漬させて、そのもち米にもち米量の約6
割に相当する分量の煮炊き汁を吸収させることに
より、上記具素材のほぼ完全な煮炊き、もち米の
膨軟化並びに着色を一挙に行ない、 引き続き、上記搬送容器を蒸し作用室内に通過
させて、その材料を打ち水することなく、上記供
給管から供給される加湿蒸気により、一定時間だ
け蒸し上げた後、その搬送容器と一緒に据付機筐
から取り出すことを特徴とするものである。
〈実施例〉 以下、図面に基いて本発明の詳細を説明する
と、第1図は本発明において使う赤飯製造装置の
第1実施例を表わしており、10は作業床への据
付機筐、11はその内部に左右一対づつとして軸
架された複数(図では合計6個)のスプロケツト
ホイール、12はそのホイール11の全体に亘つ
て捲き掛けられることにより、水平軸線廻りに循
環回走し得る左右一対のチエンやその他から成る
無端搬送帯であり、そのスプロケツトホイール1
1や伝動チエン13などを介して、駆動モーター
14により第1図の矢印A方向へ回走駆動される
ようになつている。
その両無端搬送帯12の左右相互間には、多数
(図では合計31個)の材料搬送容器15が隣り合
う一定の前後間隔ピツチPをおいて、吊り下げ枢
支状態に付属設置されているため、その搬送容器
15も上記矢印Aの方向へ悉く循環回走されるこ
ととなる。aはその回走経路を示唆しているが、
これに臨む機筐10の壁面一部は搬送容器15の
出し入れ口16として、その搬送容器15を無端
搬送帯12から取りはずし、これにもち米とささ
げ(小豆)との混合材料を投入したり、又これか
ら蒸し上がりの赤飯を取り出せるようになつてい
る。
その場合、図示省略してあるが、無端搬送帯1
2の一部を出し入れ口16から機筐10の外部へ
導出させて、その導出位置に臨ませた材料収容ホ
ツパーや、これに付属する定量充填機を介して、
その搬送容器15を無端搬送帯12から取りはず
すことなく、そのままでこれに材料を自動機械的
に充填したり、又同じく導出位置において搬送容
器15から赤飯を取り出し作業するように定めて
も良い。
何れにしても、搬送容器15の各個は第2図に
抽出するように、多数の目孔17を備えた籠形態
に作成されており、その内部へ収容させた材料の
全体に対して、ささげ(小豆)の煮炊き汁や蒸気
が支障なく浸透し得るようになつている。しか
も、その搬送容器15は材料の計量容器を兼ねて
いる。つまり、弁当などの商品包装容器や1食分
などの容量を予じめ見越して、これに相対する赤
飯となるもち米の必要量を、その言わば生米状態
のもとに各搬送容器15内へ充填しておくのであ
り、その充填の必要量が各搬送容器15によつ
て、自づと正確に計量されることとなつているわ
けである。
この点、各搬送容器15の内部をやはり目孔付
きの抜き差し可能な仕切り板18によつて、複数
の小室15aに等しく区画細分するならば、赤飯
の全体製造量が増減変化しても、これに対処しや
すくなると共に、その搬送容器15を安定良く回
走作用させ得る点で、一層有利であると言える。
但し、第3図の変形例から示唆されるように、
搬送容器15のそれ自身はこれをただ単なる縁枠
形態として、無端搬送帯12へ着脱不能に吊り下
げると共に、その区画枠内に別個独立する複数の
材料計量小容器15bを、所謂カセツト式又はカ
ートリツジ式の出し入れ自在として、且つ脱落不
能に装填させるように構成しても良い。その小容
器15b内へ材料を収容させ、又これから蒸し上
がりの赤飯を取り出すのである。第4図の別な変
形例に示すように、その各小容器15bの内部を
やはり抜き差し自在の仕切り板19によつて、更
に細かく区画等分することも考えられる。その小
容器15bも目孔17を備えた籠形態であるこ
と、勿論である。
更に、別な変形例を示す第5図から明白なよ
うに、搬送容器15が多数の目孔17を具備する
限りでは、これう柔軟な布袋形態として、上記無
端搬送帯12から枢支状態に吊り下げると共に、
これから蒸し上がりの赤飯を取り出すに当り、同
図のように開封した搬送容器15を裏返し反転
させるように定めても良い。
尚、搬送容器15を上記無端搬送帯12に対し
て着脱自在に懸架するならば、その所要数を取り
はずして、上記隣り合う前後間隔ピツチPを大小
変化させたり、或いは両無端搬送帯12の左右相
互間隔Wを広狭変化させることによつて、赤飯の
全体製造量を増減させることも可能であると言え
る。
20は上記材料搬送容器15の回走経路aに臨
む上向き開口状態として、機筐10の下部位置に
付属設置されたささげ煮炊き汁の浴槽であり、こ
れにはささげ汁が一定の液面レベルLに貯溜され
ていると共に、そのささげ汁が常時煮炊きの熱湯
状態に保たれている。21はその浴槽20内に導
入された加熱蒸気の供給管であり、図外のボイラ
ーと着脱自在に接続配管されるが、そのささげ汁
の煮炊き用加熱源としては、バーナーやその他の
各種を自由自在に採用設置することができる。
22は湯水の補給管であつて、やはり浴槽20
内に導入されており、これは水道管などと着脱自
在に接続配管され、液面レベルLの一定を保つこ
とに奉仕する。浴槽20は機筐10に対する着脱
自在に組み付けユニツト化されているため、これ
を取りはずことにより、その清掃やささげ汁の調
製などを簡便に行なうことができる。
そして、上記搬送容器15内に収容の材料が、
その経路aを循環回走する作用過程において、浴
槽20内の熱湯状態にあるささげ煮炊き汁中へ一
定時間だけ浸漬されることにより、その煮炊き汁
がもち米に吸収され、そのもち米が膨軟化すると
共に着色され、併せて具素材もほぼ完全に煮炊さ
れるようになつているのである。
又、23は同じく浴槽20の回走経路aに臨む
配列状態の複数(図では3本)として、機筐10
内の上部位置に固定配管された加湿蒸気の供給管
である。つまり、機筐10内の上部位置が上記浴
槽20との輻射伝熱状態にあるもち米の蒸し作用
室bとして形成されているわけであり、上記浴槽
20内に浸漬後の搬送容器15が、引き続く経路
aの循環回走中において、その収容のもち米に対
し、加湿蒸気による一定時間の蒸し作用が付与さ
れるようになつているのである。そして、その蒸
し作用室bと上記浴槽20とは機筐10の内部に
おいて、相互の輻射伝熱状態にあるため、その浴
槽20内の煮炊き汁がさめてしまうことも、自づ
と効果的に防止されることになる。
その加湿蒸気の供給管23には図示省略してあ
るが、何れも搬送容器15を指向する多数の蒸気
噴出ノズルや、各供給管23への開閉弁などが付
属設置されているほか、その加熱源としてのボイ
ラーと接続配管されているため、その開閉弁の操
作によつて、加湿蒸気の噴出量を調整したり、又
その蒸気の供給を停止させることもできる。上記
もち米におけるささげ煮炊き汁の吸収程度に応じ
て、そのもち米の蒸し作用程度を制御できるよう
になつているわけである。尚、24,25は蒸気
の抜き口と排水ドレンを各々示している。
次に、第6図は本発明において使う赤飯製造装
置の第2実施例を示しており、これではその構成
上搬送容器15の多数を循環回走させるに当つ
て、駆動モーター14により回転される区板26
を用いると共に、その円板26の周縁位置へ隣り
合う一定の前後間隔ピツチPをおいて、多数の搬
送容器15をやはり吊り下げ状態に枢支させてい
る。そのため、その搬送容器15はやはり循環回
走作用することになる。又、蒸し用の加湿蒸気を
円板26の回転中心部から導入すると共に、これ
を複数の放射管27により、搬送容器15に向か
う供給管23へ分配させている。
尚、その余の構成は第1〜5図の第1実施例と
実質的に同一であるため、第6図に第1〜5図と
の対応符号を記入するにとどめて、その詳細な説
明を省略する。
〈作 用〉 第1図の製造装置を用いて赤飯を製造するに当
つては、次の工程順序によつて行なう。
先づ、製造量に相応するもち米を、その必要量
の多少に拘らず平均的に約30分〜1時間だけ浸水
させて、その重量比として生米の約1.4倍となる
状態に、予じめ水分を含ませたもち米を用いる。
他方、予備的に或る程度まで軽く煮炊き膨潤化さ
せたささげの必要量も準備しておく。
そして、そのもち米を製造開始の約10分前に水
切り完了の上、これにささげを適当に添加し、そ
の混合状態の材料として各搬送容器15やその小
容器15b内へ充填し、これを機筐10に出し入
れ口16から無端搬送帯12に懸架させるのであ
る。その充填は手作業によつて行なつても良く、
又上記した材料収容ホツパーからの定量充填機に
よつて、その自動機械的に実行しても良い。
その場合、ささげは言わば生米に近い状態のも
ち米と混合されることとなるため、その全体的に
均一な混合状態を極めて容易・円滑に得ることが
できる。又、搬送容器15の各個は上記したよう
に、材料の計量容器を兼ねているため、その搬送
容器15に対する計量充填も正確に行なえ、その
言わば自動機械化も可能となり、蒸し上がり後で
の困難な赤飯の小分け計量作業を要しない。
そこで、材料の収容された搬送容器15を無端
搬送帯12への懸架状態において、駆動モーター
14により矢印Aの方向へ連続的又は間歇的に回
走駆動するのであり、その回走作用過程において
材料を搬送容器15と一緒に、浴槽20の熱湯状
態にあるささげ煮炊き汁中へ約2.5〜4分間だけ
浸漬させ、そのもち米に煮炊き汁を吸収させると
同時に、そのささげ汁による着色とささげのほぼ
完全な煮炊きを行なう。その煮炊き汁の吸収量と
しては、もち米量の約6割に保つことが良質の赤
飯を得る意味から最も効果的であり、上記搬送容
器15の浸漬時間はこれとほぼ対応している。
その場合、ささげ煮炊き汁の濃度がその液面レ
ベルLなどの経時的変化は、その浴槽20内へ供
給管23から補給する湯水などによつて、常時一
定に保つておくこと勿論である。その所謂熱湯状
態にある煮炊き汁中には、もち米に混入のささげ
も浸漬されることとなるため、そのささげも実質
上完全な煮炊き性状に膨潤化する。この時の状態
を見越して、ささげを予じめ若干程度に煮炊きし
ておく旨を、上記したわけである。
その後、搬送容器15は浴槽20から自づと浮
上して、機筐10内の上部位置へ引き続き搬送さ
れることになる処、その上部位置の蒸し作用室b
内において、次に加湿蒸気供給管23からもち米
に向けて加湿蒸気を投射し、その加湿蒸気によつ
てもち米を約15〜25分間だけ蒸すのであり、その
重量比を生米の約1.8〜2.1倍に膨軟化させる。
その場合、もち米は爾前にささげ煮炊き汁を吸
収しているため、その蒸し作用の途中に所謂ビツ
クリ水を打つて、再度蒸し作用を継続させたとし
ても、それ以上に吸収して体積を膨潤化すること
が殆んどなく、むしろ却つて蒸し作用に要する時
間をいたづらに長くするだけであり、従いそのよ
うな打ち水はこれを一切施すことなく、専ら加湿
蒸気による上記時間の蒸し作用のみに終始する。
又、ささげ煮炊き汁の吸収程度が上記した約6割
よりも過多である時には、その後の蒸し作用程度
を過少化し、逆に煮炊き汁の吸収程度が過少であ
る時には、引き続く蒸し作用を過多にすると云う
ように、その加湿蒸気の供給量や蒸し作用時間の
制御を、上記開閉弁やタイマーによつて行なう。
そして、最後に蒸し上がつた赤飯を機筐10の
出し入れ口16において、その搬送容器15から
取り出すのである。つまり、無端搬送帯12から
取りはずした搬送容器15やその小容器15bを
反転させることにより、これから落下する赤飯を
ほぐすように万遍なく空気と触れさせ、その効果
的に内部の放熱を図り乍ら、弁当やその他の販売
容器などへ包装する。これによつて、商品として
の艷や味を良好に維持し得るのである。
このような作用工程を搬送容器15の各個に対
して、言わば自動連続的に付与することにより、
1回当りの赤飯製造量を得るわけであるが、その
搬送容器15毎の材料について言えば、製造装置
の運転による上記回走作用の開始後、長くとも約
30分間で赤飯に蒸し上げ完了できると共に、その
爾前準備として生米状態のもち米を水に浸漬させ
る時間についても、最大1時間程度で足りるた
め、その全体として著しく効率良く且つ即席的に
赤飯を量産できることとなる。
因みに、搬送容器の1個について上記製造方法
をバツチ式に実験した結果は、次の通りである。
即ち、予じめ330gの生米状態から1時間浸水
させることにより、460gに増量したもち米と、
同じく予備的に50gの生豆状態から軽く煮炊きす
ることにより、100gに膨軟化したささげとを籠
形態の搬送容器に収容させた上、その混合材料を
沸騰したささげ煮炊き汁中に4分間だけ浸漬させ
た後、引き続き25分間だけ加湿蒸気によつて蒸し
た結果、その蒸し上がり赤飯としての重量が、生
米・生豆状態下における重量の約2.02倍に相当す
る770gとなつた。
又、上記の条件下において、そのささげ煮炊き
汁への浸漬時間だけを3分と、2分に各々変えて
蒸し上げた結果、その赤飯としての重量は生米・
生豆状態下における重量の各々約1.92倍に相当す
る730gと、約1.86倍に相当する710gであつた。
更に、同じく上記の条件下において、今度は加
湿状態による蒸し作用時間だけを30分間に延長さ
せた結果、その赤飯としての重量は生米・生豆状
態下における重量の約2.10倍に相当する800gと
なつた。何れにしても、蒸し作用は加熱の乾燥し
た蒸気によらず、終始加湿蒸気によつて行なわれ
たことから、赤飯としての表面が一早く焼け焦げ
て、硬くなるようなこともなく、好適な食感が得
られた。
生米・生豆状態に対する上記重量比の膨軟化は
蒸し上がり赤飯として、その従来品と全く遜色が
ない良質であるこを意味している。又、上記実験
結果によれば、その一定な重量比に膨軟化した赤
飯を得るに当つて、熱湯状態にあるささげ煮炊き
汁中への浸漬時間と、その後の加湿蒸気による蒸
し作用時間は、その前者が長ければ後者が短かく
て良く、逆に後者が長ければ前者が短かくても足
りる相関々係にあると言え、その全体として長く
とも約30分間あれば、従来品と同等の良質な赤飯
を得られることを意味している。
熱湯状態にあるささげ煮炊き汁中へ、一旦もち
米を浸漬させていることにより、その極めて短時
間での積極的に効率良くさげ汁を充分吸収させる
ことができ、そのためその爾前準備としてもち米
を浸水させておく時間や、引き続く爾後の蒸し作
用時間を悉く短縮でき、その打ち水も施す必要が
なくなるのである。
尚、赤飯の製造方法として説明してきたが、各
種おこわを製造する場合には、その具素材となる
山菜や栗、鶏などの各種を、上記赤飯用のささげ
(小豆)と代替させて使用すると共に、その浴槽
20内の煮炊き汁についても、これらの各種具素
材から成るものとして貯溜させれば良い。これに
よつて、上記した製造装置をそのまま使用しつ
つ、赤飯におけると全く同様の工程順序を経て、
その各種具素材におこわもやはり短時間で効率良
く、しかも自動機械的に量産できるのである。
〈発明の効果〉 以上を要するに、本発明では赤飯や各種おこわ
の製造方法として、据付機筐10の内部に軸架さ
れて、駆動モーター14により水平軸線の廻りに
循環回走される無端搬送帯12と、 その無端搬送帯12から隣り合う一定の前後間
隔ピツチPを保つて吊り下げられ、且つ目孔17
を有する多数の材料搬送容器15と、 その搬送容器15の回走経路aに臨む上向き開
口状態として、上記据付機筐10の下部位置に付
属設置された各種具素材の煮炊き汁貯溜浴槽20
と、 その煮炊き汁を常時熱湯状態に維持すべく、上
記貯溜浴槽20との作用的に接続されたボイラー
やバーナー、その他の加熱源と、 上記搬送容器15の回走経路aに臨む加湿蒸気
の供給管23が配列固定されることにより、据付
機筐10内の上部位置に上記煮炊き汁との輻射伝
熱状態として形成された蒸し作用室bとを備えた
製造装置を用いて、 予じめ水分を含ませたもち米に、或る程度まで
予備的に煮炊きしたささげやその他の各種具素材
を混入させて成る材料を、上記各搬送容器15内
へ充填した上、その無端搬送帯12による循環回
走過程において、 先づ、上記材料をその搬送容器15と一緒に、
上記貯溜浴槽20内の熱湯状態にある煮炊き汁中
へ一定時間だけ浸漬させて、そのもち米にもち米
量の約6割に相当する分量の煮炊き汁を吸収させ
ることにより、上記具素材のほぼ完全な煮炊き、
もち米の膨軟化並びに着色を一挙に行ない、 引き続き、上記搬送容器15を蒸し作用室b内
に通過させて、その材料を打ち水することなく、
上記供給管23から供給される加湿蒸気により、
一定時間だけ蒸し上げた後、その搬送容器15と
一緒に据付機筐10から取り出すようになつてい
るため、冒頭に述べた従来技術の諸問題を確実に
改善でき、その良質な赤飯や各種具素材のおこわ
を即席的に能率良く量産し得る効果がある。
即ち、ささげやその他の各種具素材から成る煮
炊き汁は常時熱湯状態に貯溜されており、その浴
槽20内へ各種具素材の混入するもち米が浸漬さ
れるようになつているため、そのもち米には煮炊
き汁が短時間での効率良く積極的にしかも充分に
吸収されることとなり、その浸漬中にもち米が膨
軟化すると共に、具素材もほぼ完全に煮炊き状態
になる。その結果、爾前準備としてもち米を浸水
させ、これに予じめ水分を含ませるための時間
も、従来のように前日からの一昼夜に亘る長時間
を要さず、又爾後の蒸し作用時間としても、その
中途で打ち水を施す必要なく、極めて短時間で終
了し得ることになる。
そして、そのための使用する製造装置として、
煮炊き汁貯溜浴槽20にはボイラーやバーナーな
どの加熱源を作用的に接続しており、これによつ
て上記煮炊き汁を常時熱湯状態に保つているわけ
である。しかも、その浴槽20と蒸し作用室bと
は据付機筐10の内部において、相互の輻射伝熱
状態にあり、そのため上記煮炊き汁のさめてしま
うおそれもない。
上記を換言すれば、従来方法の場合打ち水を施
す前に、約20〜30分の蒸し作用を行なつていた
処、本発明ではこの作用工程を完全に省略するこ
とができるわけであり、又もち米を前日から洗つ
て、その洗米をささげ汁中に長時間(通常5〜6
時間)浸漬させておく仕込み準備作業も不要とな
るため、蒸し上がりの製品として即刻に且つ大量
に提供できる製造方法であと言える。
又、打ち水に代る冷水状態のあづき煮炊き汁中
へ浸漬させる従来方法では、そのもち米に着色を
与えることができると雖も、その冷水状態にある
限り打ち水と何等変りがなく、もち米に対してそ
の煮炊き汁を短時間での積極的に効率良く吸収さ
せて、そのもち米を膨軟化させたり、更にはあづ
き(ささげ)を煮炊き作用することは不可能であ
つて、その後の蒸し作用に長時間を要することに
なるが、本発明では熱湯状態の煮炊き汁中へ浸漬
させるようになつているため、このような問題も
改善される効果があり、このことは請求項2の構
成を採用するも、全く同様に達成される。
更に、本発明の場合、ささげなどの各種具素材
はその生米状態に近いもち米と混合された上、搬
送容器15内へ充填されるようになつているた
め、その均一な混合状態を容易な作業のもとに確
保することができる。しかも、その搬送容器15
は蒸し上がり製品に対応する材料の計量容器を兼
ねており、そのため蒸し上がり後にこれを例えば
1食当りの分量や、弁当などの商品包装容器に小
分け計量作業する必要がなく、その言わば生米状
態での爾前計量として、容易に自動機械化するこ
とも可能となる。
殊更請求項3に記載のように、搬送容器15の
各個を単なる縁枠形態として、無端搬送帯12か
ら吊り下げ一体化すると共に、その区画枠内へ別
個な所要数の計量用小容器15bをカセツト式又
はカートリツジ式の出し入れ自在に装填させるな
らば、その小容器15bに対するもち米などの充
填や、蒸し上がり製品の取り出しを手作業で行な
う場合に、これらを簡便に行なえるばかりでな
く、その小容器15bの出し入れ使用数によつ
て、製造量の増減変化に対しても容易に対応し得
ることとなる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明において用いる製造装置の第1
実施例を示す断面図、第2図はその搬送容器を抽
出して示す斜面図、第3〜5図は同じく搬送容器
の変形例を3種示す各斜面図、第6図は製造装置
の第2実施例を示す断面図である。 10……据付機筐、12……無端搬送帯、14
……駆動モーター、15……搬送容器、15b…
…小容器、16……出し入れ口、17……目孔、
20……浴槽、21,23……蒸気供給管、a…
…回走経路、b……蒸し作用室、P……前後間隔
ピツチ。
【特許請求の範囲】
1 米粒に熱湯浸漬処理を施し、次いで、該米粒
に10〜2000cpsの粘度を有する調味液を付着させ
た後、蒸煮処理を施し、その後該米粒に香味オイ
ルを添加混合することを特徴とする味付け米飯の
製造法。

Claims (1)

  1. へ一定時間だけ浸漬させて、そのもち米にもち米
    量の約6割に相当する分量の煮炊き汁を吸収させ
    ることにより、上記具素材のほぼ完全な煮炊き、
    もち米の膨軟化並びに着色を一挙に行ない、 引き続き、上記搬送容器15を蒸し作用室b内
    に通過させて、その材料を打ち水することなく、
    上記供給管23から供給される加湿蒸気により、
    一定時間だけ蒸し上げた後、その搬送容器15と
    一緒に据付機筐10から取り出すことを特徴とす
    る赤飯や各種おこわの製造方法。 2 据付機筐10の内部に軸架されて、駆動モー
    ター14により自己の周縁位置が水平軸線の廻り
    に循環回走される回転円板26と、 その回転円板26の周縁位置から隣り合う一定
    の前後間隔ピツチPを保つて吊り下げられ、且つ
    目孔17を有する多数の材料搬送容器15と、 その搬送容器15の回走経路aに臨む上向き開
    口状態として、上記据付機筐10の下部位置に付
    属設置された各種具素材の煮炊き汁貯溜浴槽20
    と、 その煮炊き汁を常時熱湯状態に維持すべく、上
    記貯溜浴槽20との作用的に接続されたボイラー
    やバーナー、その他の加熱源と、 上記搬送容器15の回走経路aに臨む加湿蒸気
    の供給管23が配列固定されることにより、据付
    機筐10内の上部位置に上記煮炊き汁との輻射伝
    熱状態として形成された蒸し作用室bとを備えた
    製造装置を用いて、 予じめ水分を含ませたもち米に、或る程度まで
    予備的に煮炊きされたささげやその他の各種具素
    材を混入させて成る材料を、上記各搬送容器15
    内へ充填した上、その回転円板26による循環回
    走過程において、 先づ、上記材料をその搬送容器15と一緒に、
    上記貯溜浴槽20内の熱湯状態にある煮炊き汁中
    へ一定時間だけ浸漬させて、そのもち米にもち米
    量の約6割に相当する分量の煮炊き汁を吸収させ
    ることにより、上記具素材のほぼ完全な煮炊き、
    もち米の膨軟化並びに着色を一挙に行ない、 引き続き、上記搬送容器15を蒸し作用室b内
    に通過させて、その材料を打ち水することなく、
    上記供給管23から供給される加湿蒸気により、
    一定時間だけ蒸し上げた後、その搬送容器15と
    一緒に据付機筐10から取り出すことを特徴とす
    る赤飯や各種おこわの製造方法。 3 搬送容器15の各個を縁枠形態として、その
    枠内へ目孔17を備えた別個独立する所要数の材
    料計量用小容器15bを、カセツト式の出し入れ
    自在に装填することを特徴とする請求項1又は2
    記載の赤飯や各種おこわの製造方法。
JP63068896A 1988-03-22 1988-03-22 赤飯や各種おこわの製造方法 Granted JPH01240158A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63068896A JPH01240158A (ja) 1988-03-22 1988-03-22 赤飯や各種おこわの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63068896A JPH01240158A (ja) 1988-03-22 1988-03-22 赤飯や各種おこわの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH01240158A JPH01240158A (ja) 1989-09-25
JPH0341136B2 true JPH0341136B2 (ja) 1991-06-21

Family

ID=13386878

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP63068896A Granted JPH01240158A (ja) 1988-03-22 1988-03-22 赤飯や各種おこわの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH01240158A (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7060913B1 (ja) * 2021-09-16 2022-04-27 株式会社ソディック 食品撹拌装置

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5511296A (en) * 1979-07-05 1980-01-26 Canon Inc Exposure value display device
JPS5651960A (en) * 1979-10-03 1981-05-09 Fujio:Kk Raw material for festive red rice, and its preparation
JPS575145A (en) * 1980-06-10 1982-01-11 Canon Inc Electronic equipment equipped with key word locking device

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5511296A (en) * 1979-07-05 1980-01-26 Canon Inc Exposure value display device
JPS5651960A (en) * 1979-10-03 1981-05-09 Fujio:Kk Raw material for festive red rice, and its preparation
JPS575145A (en) * 1980-06-10 1982-01-11 Canon Inc Electronic equipment equipped with key word locking device

Also Published As

Publication number Publication date
JPH01240158A (ja) 1989-09-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
AU765282B2 (en) Heating, cooking and disinfecting apparatus
US4068572A (en) Apparatus for heating food
JP6531333B2 (ja) 低塩キムチの製造システム
EP0722669B1 (en) Method and apparatus for the continuous processing of rice
CN108850847B (zh) 杂粮米饭生产线及杂粮米饭生产方法
JP2015503910A (ja) クリスプ食品の調製のための方法及び装置
US4437395A (en) Spaghetti and food cooker
JPS59156256A (ja) 食品の減圧油揚げ法
US4600596A (en) Automatic food cooking machine
KR101798893B1 (ko) 장어구이용 조리 시스템
US3972277A (en) Defrosting apparatus
JPH0341136B2 (ja)
US5073393A (en) Automatic proportioning pasta system
KR101030181B1 (ko) 유과 제조장치 및 제조방법
CN209171356U (zh) 手抓饭生产线
CN108850846B (zh) 自热米饭生产线及自热米饭生产方法
CN108813322B (zh) 手抓饭生产线以及制备方法
JPS6213492Y2 (ja)
JPS5844343B2 (ja) 急速減圧油揚げ法による膨化食品の製造方法
JPH0536014B2 (ja)
JPH06311870A (ja) ゆで卵製造装置
JPS60199356A (ja) 玄米を用いた栄養食品の製造方法及びそれに使用する装置
JPH09238623A (ja) 早炊米連続製造方法およびその装置
JP2023163715A (ja) 蒸気炊飯装置及び米飯の製造方法
JPH10218254A (ja) 包装食品の製造方法及び調理方法

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080621

Year of fee payment: 17