JPH0340600Y2 - - Google Patents

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JPH0340600Y2
JPH0340600Y2 JP1917885U JP1917885U JPH0340600Y2 JP H0340600 Y2 JPH0340600 Y2 JP H0340600Y2 JP 1917885 U JP1917885 U JP 1917885U JP 1917885 U JP1917885 U JP 1917885U JP H0340600 Y2 JPH0340600 Y2 JP H0340600Y2
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  • Protection Of Pipes Against Damage, Friction, And Corrosion (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)
  • Shaping By String And By Release Of Stress In Plastics And The Like (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案はポリプロピレン被覆防食鋼管の溶接接
続部および被覆損傷部の防食被覆に使用される熱
収縮性被覆材料に係る。
[従来技術およびその問題点] 従来、重防食被覆鋼管にはポリエチレンが被覆
材料として使用されてきたが、近年、原油、天然
ガス等流体の輸送効率向上のため、高温、高圧で
輸送される傾向にあり、より耐熱性の高い材料と
してポリプロピレンが使用され始めた。しかし、
溶接接続部あるいは被覆損傷部の被覆材料として
は好適なものがなく、従来ポリエチレン被覆に使
用されてきた材料がそのまま流用されてきた。と
ころが、これら材料は耐熱性が低く、また、ポリ
プロピレンとの接着力が十分でないとの欠点があ
つた。
熱収縮性架橋ポリプロピレン層とポリプロピレ
ンを主成分とする接着剤層との二層からなる被覆
材料も考えられるが、ポリプロピレンは本質的に
架橋し難く、耐炎性も低い材料であるため、被覆
時の熱劣化が激しく、被覆後の物性が著しく低下
して実用に供し得ないものであつた。
[問題点を解決するための手段] 本考案は、前記欠点を解決した、鋼管とポリプ
ロピレン被覆との両者に接着性が良好であつて、
しかも、高温においても充分な剥離強度を保持
し、被覆時の加熱によつても劣化しない、防食性
能の高い被覆材料を提供するものである。
以下、本考案の一実施例を図面により詳細に説
明する。
第1図において、1は熱収縮性被覆材料、2は
熱収縮性架橋変性ポリエチレン層、3はエポキシ
樹脂層、4は接着剤層である。
熱収縮性架橋変性ポリエチレン層2の素材とし
て用いられるポリエチレンは、低密度ポリエチレ
ン、高密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレ
ンなどのエチレンホモポリマーの他に、エチレン
−ビニルアセテート共重合体、エチレン−エチル
アクリレート共重合体などの共重合体、およびそ
れらの混合物を包含する。
熱収縮性架橋変性ポリエチレン層2を構成する
ポリマーとしては、前記ポリエチレンに不飽和カ
ルボン酸を付加重合させて得られる変性物が好ま
しい。不飽和カルボン酸の例としては、マレイン
酸、イタコン酸、フマール酸、メサコン酸、シト
ラコン酸、1,2,3,6−テトラヒドロフタル
酸およびそれらの無水物などが挙げられる。その
中でも、無水マレイン酸が最も好ましい。
熱収縮性の付与は、軟化点近傍での延伸など公
知の方法が採用される。架橋は化学架橋、電子線
などの照射による架橋など従来公知の方法が採用
される。
架橋度はゲル分率で表して、20〜70%、特に30
〜60%程度が好ましい。
上記のゲル分率とは、試料(架橋変性ポリエチ
レンシート)を、キシレン中に入れて、約10時
間、約130℃の温度で還流しながら溶解させ、そ
のキシレンに溶解しなかつた試料の重量Agを、
使用した全試料の重量Bgで割つて得られた値を
100倍したものである。
ゲル分率=(A/B)×100(%) ゲル分率が20%以下では、十分な耐熱性が得ら
れず、加熱収縮時に溶融破損する恐れがあり、70
%以上では、エポキシ樹脂層3との積層接着が困
難となり好ましくない。
熱収縮性架橋変性ポリエチレン層2の厚さは
0.5〜3mm、特に0.7〜2.5mmであるものが好まし
い。0.5mmより薄い場合には、外部からの衝撃に
対して、内層を保護するという機能を果たし得
ず、2mmを越える厚さの場合は、熱収縮作業に長
時間を要し、表面層の劣化を生ずる恐れがあるた
め好ましくない。
エポキシ樹脂層3に用いられるポリマーの種類
は特に限定はされないが、硬化が速く、被着体と
の密着性が良好である、ビスフエノールA系エポ
キシ樹脂が好適である。また、硬化剤としては、
脂肪族ポリアミン、脂環族ポリアミンおよびこれ
らの変性物やポリアミド樹脂などが挙げられる
が、複素環状変性アミン硬化剤、例えば3,9−
ビス(2−シアノエチル)−2,4,8,10テト
ラオキサスピロ(5,5)ウンデセンを主体とす
る化合物が硬化性および密着性の点で特に優れて
おり好ましい。かかるエポキシ樹脂と硬化剤との
組合せは、速硬化性で、他の層との積層工程を速
やかに、効率良く完了させることができ好適であ
る。
上記エポキシ樹脂層3は、本来極めて接着し難
い熱収縮性架橋変性ポリエチレン層2および接着
剤層4の両層に強固に接着し一体化することがで
きる。
エポキシ樹脂層4の厚さは1〜500μ、特に5
〜50μであるものが好ましい。エポキシ樹脂層4
は熱硬化性であるため、500μを越える厚さの場
合はその剛性のため、やはり熱収縮の妨げとな
る。
接着剤層4は変性ポリプロピレンを含有してお
り、鋼管およびポリプロピレン被覆の両者に強固
に接着することができる。
変性ポリプロピレンは、ポリプロピレン、エチ
レン−プロピレンランダム共重合体、エチレン−
プロピレンブロツク共重合体、エチレン−プロピ
レン共重合体ゴム(EPR)、エチレン−プロピレ
ン非共役ジエン共重合体ゴム(EPDM)などの
プロピレン系重合体を、ポリエチレンの変性の際
に使用されると同様の不飽和カルボン酸により変
性したものが使用される。また、変性ポリプロピ
レンには、重量比でその70%以下の未変性プロピ
レン系重合体を添加することもできる。
接着剤層4はその他の成分として、ロジンおよ
びロジン誘導体、ピネン系樹脂、脂肪族炭化水素
樹脂(C5留分、ペンテン、イソプレン、1,3
−ペンタジエンなどの単独または共重合体)、芳
香族炭化水素樹脂(C9留分、スチレン類、イン
デン類などの単独または共重合体)、脂環族炭化
水素樹脂、クマロン樹脂、クマロン・インデン樹
脂、フエノール樹脂、ナフテン系油、改質テルペ
ンなどの粘着付与剤を接着剤組成物に対して10〜
70重量%、タルク、炭酸カルシウム、シリカ、ア
ルミナ、マイカ、カーボンブラツクなどの無機充
填剤を接着剤組成物に対して20重量%以下、ポリ
イソブテンゴム(IIR;ブチルゴム)、エチレン
−ビニルアセテート共重合体などのオレフイン系
エラストマー、ポリブタジエンゴム、ポリイソプ
レンゴム、スチレン−ブタジエン共重合体ゴム、
アクリロニトリル−ブタジエン共重合体ゴムなど
の共役ジエン系エラストマー、クロロスルホン化
ポリエチレンゴム、アクリルゴム、エピクロルヒ
ドリンゴム、塩素化ポリエチレンゴム、フツ素化
ポリエチレンゴムなどのその他の非共役ジエン系
のエラストマー成分を接着剤組成物に対して30重
量%以下含有することができる。
粘着付与剤が10重量%より少ない場合は、接着
剤は十分流動せず、被着体面上に空隙を生じた
り、接着強度が十分でなかつたりして好ましくな
く、70重量%より多い場合は、接着剤自身の凝集
力が低下し、ポリプロピレン被覆との接着性も不
良となるため好ましくない。
また、エラストマーは、プロピレン系重合体と
共に不飽和カルボン酸で変性してもよく、変性ポ
リプロピレンに添加してもよい。
接着剤層5の厚さは、0.3〜2mm、特に0.7〜1.5
mmであるのが好ましい。厚さが0.3mmより薄い場
合には、被着体面全面を均一にしかも効果的に防
食被覆することが困難となり、2mmを越える厚さ
は不必要である。
本考案になる防食被覆材料は以上述べた三層か
らなるが、その全厚さは、1〜4.5mm、特に1.5〜
3.5mmであることが好ましい。1mmより薄い場合
には、外部からの衝撃によつて、鋼管表面にまで
達する損傷を被る可能性があり、防食性能の致命
的な低下を招く恐れがある。また、4.5mmより厚
い場合には、その剛性と重量のため取り扱いが極
めて不便であり、加熱収縮に長時間を要し、熱収
縮性架橋変性ポリエチレン層2の劣化を招くため
好ましくない。
次に、本考案になる熱収縮性被覆材料1の製造
方法の一例を説明する。
ポリエチレンに酸無水物および過酸化物を添加
し、二軸押出機などにより混練、変性を行い、こ
の変性ポリエチレンを押出方法によりシートに成
形し、電子線照射によつて架橋した後軟化点近傍
で延伸し、熱収縮性架橋変性ポリエチレン層2を
形成する。
一方、変性ポリプロピレン、エラストマー成
分、粘着付与剤、無機充填剤などからなる接着剤
組成物を、混練押出機によりシート状に成形す
る。次いで、接着剤層4の上にエポキシ樹脂層と
硬化剤とを混合したものを塗布し、エポキシ樹脂
層3が未硬化のうちに、上記各層を、熱収縮性架
橋変性ポリエチレン層2、エポキシ樹脂層3、接
着剤層4の順番になるように重ね合せ、プレスな
どにより、加熱、加圧して、積層接着する。
製造例 熱収縮性架橋変性ポリエチレン層2: 線状低密度ポリエチレン(メルトインデツク
ス:1.5g/10分、密度:0.922g/cm3)にt−ブ
チルハイドロパーオキサイドおよび無水マレイン
酸を添加し、二軸押出機により180℃の温度で混
練、変性を行つた。付加したマレイン酸(マレイ
ン化当量)は8×10-6モル/g・PEであつた。
このマレイン酸変性ポリエチレンに酸化防止剤を
3500ppm、カーボンブラツクを10重量%添加した
組成物を、押出成形によりシート状となし、電子
線照射により架橋した後軟化点近傍の温度で延伸
することにより、熱収縮率30%、ゲル分率55%の
熱収縮性架橋変性ポリエチレン層2を形成した。
接着剤層4: エチレン−プロピレンコポリマー(エチレン含
有量:3%、メルトフローインデツクス:4g/
10分、密度:0.910g/cm3)とエチレン−ビニル
アセテートコポリマー(メルトインデツクス:
150g/10分、ビニルアセテート含有量:28%)
とを、7:3(重量比)にドライブレンドした後、
二軸押出機を用い、樹脂温度約220℃で混練、変
性を行い、アンダーウオーターカツトにより変性
ペレツトを得た。変性にはt−ブチルハイドロパ
ーオキサイドおよび無水マレイン酸を使用した。
その後、変性ペレツトに粘着付与剤としてクマロ
ン樹脂を10重量%、無機充填剤としてタルクを5
重量%添加し、加熱ロールにより200℃で5分間
混練し、そのままロールにより1mm厚のシートに
成形した。
上記接着剤層4の上に、ビスフエノールA型エ
ポキシ樹脂と複素環状変性アミン系硬化剤(商
標:エポメート、油化シエルエポキシ社製)とを
2:1に混合したエポキシ樹脂層3を30μの厚さ
にコーテイングし、熱収縮性架橋変性ポリエチレ
ン層2をさらにエポキシ樹脂層4の上に重ね合わ
せて、加熱プレスにより、温度180℃、圧力0.2
Kg/cm2で3分間加熱し、加圧して熱収縮性被覆材
料1を形成した。
次いで、ポリプロピレン被覆鋼管(外径:508
mm、内圧:9mm、溶接接続による裸部の管軸方向
長さ:300mm)の溶接接続部を180℃に加熱し、長
さ1700mm×巾600mmの熱収縮性被覆材料1を巻き
回し、端部を重ね合わせてヒートシールテープで
固定した後、ガスバーナーの炎で加熱収縮を行つ
た。
加熱収縮後の外観には全く異常はみられず、ふ
くれ、しわ、焦げなどもなかつた。さらに、バネ
秤で剥離強度を測定したところ、20℃で鋼管面が
12Kg/cm、ポリプロピレン被覆面が10Kg/cm、
100℃の高温においても鋼管面が1.2Kg/cm、ポリ
プロピレン被覆面が1.1Kg/cmの強度があつた。
また、収縮被覆後のシートを鋼管から引き剥が
し、ダンベル状の試片を切り出して引張試験を行
つたところ、管周方向(収縮方向)で500%(収
縮前:460%)、管軸方向で550%(収縮前:590
%)の伸びを保持しており、ガスバーナーの直火
による加熱によつても物性の低下は全くみられな
かつた。
[考案の効果] 本考案になる熱収縮性被覆材料1は、ポリプロ
ピレン被覆層に強固に接着すると共に、100℃程
度の高温においても充分な剥離強度を保持し、被
覆時の加熱によつても劣化を生ずることがなく、
高い防食性能を発揮できるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案になる熱収縮性被覆材料の斜
視図である。 1:熱収縮性被覆材料、2:熱収縮性架橋変性
ポリエチレン層、3:エポキシ樹脂層、4:接着
剤層。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 熱収縮性架橋変性ポリエチレン層、エポキシ樹
    脂層、変性ポリプロピレンを含有する接着剤層
    が、この順番に積層接着されてなる熱収縮性被覆
    材料。
JP1917885U 1985-02-15 1985-02-15 Expired JPH0340600Y2 (ja)

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JP1917885U JPH0340600Y2 (ja) 1985-02-15 1985-02-15

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JP1917885U JPH0340600Y2 (ja) 1985-02-15 1985-02-15

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JPS61135633U JPS61135633U (ja) 1986-08-23
JPH0340600Y2 true JPH0340600Y2 (ja) 1991-08-27

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