JPH0340546Y2 - - Google Patents

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JPH0340546Y2
JPH0340546Y2 JP1984159585U JP15958584U JPH0340546Y2 JP H0340546 Y2 JPH0340546 Y2 JP H0340546Y2 JP 1984159585 U JP1984159585 U JP 1984159585U JP 15958584 U JP15958584 U JP 15958584U JP H0340546 Y2 JPH0340546 Y2 JP H0340546Y2
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【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、ナツトランナでボルトやナツト等の
ねじ部材を緩める際にそれらが確実に緩んだか否
かを判別するのに用いるナツトランナ制御装置に
関する。
(従来技術) 従来、例えばエンジンのシリンダブロツクにシ
リンダヘツドを組付ける際に、その取付ボルトは
仮締め工程で仮締めされ、本締め工程で仮締め状
態の取付ボルトをナツトランナで一旦緩めてから
全部の取付ボルトについて同一条件で本締めする
という手順で締付けられるのであるが、仮締め状
態の取付ボルトが確実に緩んだことを確認しない
で本締めすると、緩んでいない取付ボルトについ
ては過剰締付けという不具合が発生し、エンジン
の性能低下原因となる。
そこで、この種の組立工程においては、ボルト
やナツトが確実に緩んだことを自動的に検出する
必要に迫られ、例えば、仮締め状態のナツトを緩
める際の検出トルクが仮締めトルクに略等しいト
ルクまで増加したときにはナツトが緩んだものと
判定するようなナツトランナ制御装置が提案され
ている。
しかし、ナツトランナのソケツトがナツトに完
全に係合してナツトが緩められるときにも、ナツ
トランナのソケツトがナツトに係合せずに六角ナ
ツトの角々に衝突しながら空転するときにも、検
出トルクは仮締めトルクに略等しい大きさまで増
加するので、上記装置によつてはナツトが緩んだ
ことを確実に検出することは出来ない。上記ソケ
ツトがナツトに十分に係合せずに、ナツトの6角
の角々に衝突しつつ回転する場合にはトルクの変
化率が大きくなり、比較的短い周期でトルクのピ
ークが現れる。これに対して、ソケツトがナツト
に十分に係合して正しく緩められるときには、ト
ルクの変化率が上記の場合と比較して小さくなる
ことから、この違いに基づいて緩め作業の良否を
判定することが考えられる。
しかしながら、ナツトやボルトの熱処理の不良
によりそれらの硬度が低い場合には、ソケツトが
ナツトに十分に係合せずに、ナツトの6角の角々
に衝突しつつ回転する場合であつても、トルクの
変化率が小さくなることが多いので、緩め作業の
良否を確実に判定することは極めて困難である。
(考案の目的) 本考案は、ナツトランナのソケツトでボルトや
ナツトを緩める際にソケツトとの係合不良による
緩め不良を確実に検知し得るようなナツトランナ
制御装置を提供することを目的とする。
(考案の構成) 本考案のナツトランナ制御装置は、第1図に機
能ブロツク図で示すように、仮締めされたねじ部
材を緩めるナツトランナの制御装置において、ナ
ツトランナに設けたトルク検出器と、緩めの際に
生じる上昇トルクと下降トルクとからなる緩めト
ルク特性における上昇トルクのピークトルクに近
い第1トルク値を設定する第1トルク設定手段
と、上記緩めトルク特性における下降トルクの、
前記第1トルク値より十分に低い第2トルク値を
設定する第2トルク設定手段と、上記第2トルク
値よりも高い第3トルク値を設定する第3トルク
設定手段と、時間を図る時間計測手段と、上記ト
ルク検出器と第1、第2及び第3トルク設定手段
の出力を受け、時間計測手段と協働して、緩め作
業開始検出トルクが第1トルク値に上昇してから
第2トルク値に減少するまでの経過時間を求め、
この経過時間と予め設定された基準時間との時間
差の正負に応じて緩め作業の良否を判定し、且つ
時間差が正であつても検出トルクが第2トルク値
に減少後緩め許容時間満了までの間に第3トルク
値以上に増加したときには緩め作業を否と判定す
る判定手段とを備えたものである。
(作用) 本考案に係るナツトランナ制御装置において
は、第1トルク設定手段を介して緩めの際に生じ
る上昇トルクと下降トルクとからなる緩めトルク
特性における上昇トルクのピークトルクに近い第
1トルク値が設定され、また第2トルク設定手段
を介して上記緩めトルク特性における下降トルク
の、前記第1トルク値より十分に低い第2トルク
値が設定され、また第3トルク設定手段を介して
上記第2トルク値よりも高い第3トルク値が設定
される。
上記判定手段は、ナツトランナに設けたトルク
検出器と第1、第2及び第3トルク設定手段の出
力を受け、時間計測手段と協働して、緩め作業開
始検出トルクが第1トルク値に上昇してから第2
トルク値に減少するまでの経過時間を求め、この
経過時間と予め設定された基準時間との時間差の
正負に応じて緩め作業の良否を判定し、且つ時間
差が正であつても検出トルクが第2トルク値に減
少後緩め許容時間満了までの間に第3トルク値以
上に増加したときには緩め作業を否と判定する。
即ち、ナツトランナのソケツトがボルトやナツ
トに正しく係合して緩められるときには、検出ト
ルクが第1トルク値に上昇してから第2トルク値
に減少するまでの経過時間がある程度長くなる。
これに対して、ソケツトがボルトやナツトに正
しく係合せずにボルトやナツトの6角の角々に衝
突しつつ回転するときにはトルクの上昇と下降の
変化率が大きくなることから、検出トルクが第1
トルク値に上昇してから第2トルク値に減少する
までの経過時間が小さくなる。
従つて、上記経過時間を予め設定した基準時間
と比較することで、緩め作業の良否を判定するこ
とが出来る。
ところで、ソケツトがボルトやナツトに正しく
係合しない場合であつても、ボルトやナツトの熱
処理が不十分でその硬度が低い場合には、ボルト
やナツトの6角の角部の変形を伴うためトルク変
化が緩慢となり、上記経過時間が基準時間よりも
長くなることがあるが、この場合には上記係合不
良の場合と同様、トルクが下降しその後再び上昇
することから、上記経過時間と基準時間との比較
によつて緩め作業を良と判定としたときでも、検
出トルクが第2トルク値に減少後緩め許容時間満
了までの間に第3トルク値以上に増加したときに
は緩め作業を否と判定するようにしてある。
従つて、上記判定手段により、緩め作業の良否
を確実に判定することが出来る。
(考案の効果) 本考案に係るナツトランナ制御装置によれば、
上記作用の項で説明したように、トルク検出器と
第1トルク設定手段と第2トルク設定手段と第3
トルク設定手段と時間計測手段と判定手段を設け
たことにより、検出トルクが第1トルク値から第
2トルク値に変化する間の経過時間と基準時間と
の正負に基づく緩め作業の良否判定に加えて、第
2トルク値まで下降後における第3トルク値以上
へのトルク上昇に基づく緩め作業の不良判定とを
介して、ナツトランナのソケツトとねじ部材との
係合不良に起因する緩め作業の不良を確実にかつ
即座に検知することが出来るうえ、所定の緩めト
ルク特性でなされた合格の緩め作業を確実かつ即
座に検知することが出来る。
(実施例) 以下、本考案の実施例を図面に基いて説明す
る。
本考案のナツトランナ制御装置は、ナツトラン
ナ1(第3図参照)で予め仮締めされたナツトや
ボルト(以下ねじ部材という)を緩める際にねじ
部材が緩んだか否かを確実に判別するためのもの
で、最初にその基本技術思想について第2図に基
いて説明しておくものとする。
ナツトランナ1でねじ部材を緩める場合、ナツ
トランナ1のソケツト1aが直ちにねじ部材に係
合すれば、略確実にねじ部材が緩められることに
なるが、ねじ部材の方向が一定していないために
ソケツト1aがねじ部材に係合せずに初めから終
りまで空転したり、初めのうちは空転していて緩
め工程の終り頃にソケツト1aがねじ部材に係合
したりする場合には、ねじ部材が確実に緩まない
ことになる。
第2図において縦軸はナツトランナ1のソケツ
ト1aに連結されたトルク検出器で検出される検
出トルクを示し、横軸は時間を示す。
曲線Aはねじ部材が確実に緩められるときの正
規の緩め特性曲線であり、横軸方向へ多少前後に
シフトすることはあるが、概ねこのような特性と
なる。これに対して、曲線Bはソケツト1aが空
転するときの特性曲線であり、ソケツト1aがね
じ部材の六角形の頭部の角々に衝突するため図示
のように比較的短周期で山谷が繰り返し表れる特
性となる。但し、緩め工程の当初のうちはソケツ
ト1aがねじ部材に係合せずに曲線Bの特性を示
し、途中でソケツト1aが係合して曲線Aの特性
となることもある。この場合、緩め工程の許容時
間(緩め許容時間)内にねじ部材が完全に緩めら
れることもあるし、時間切れのために完全には緩
められないこともある。曲線Aでは、上昇トルク
カーブa1の勾配が緩やかで、下降トルクカーブ
a2の勾配が急であるのに対し、曲線Bでは上記
上昇トルクカーブa1の約2倍程の勾配でトルク
が上昇してから上記下降トルクカーブa2と略同
程度の勾配でトルクが下降する。
従つて、曲線Aと曲線Bとでは、ピークトルク
に近い第1設定トルクT1(これが、第1トルク値
に相当する)に到達後この第1設定トルクT1
比べて十分に小さな第2設定トルクT2(これが、
第2トルク値に相当する)まで下降するのに要す
る時間(以下、T1〜T2時間という)が異なり、
曲線AのT1〜T2時間をtA、曲線BのT1〜T2時間
をtBとすると、tB<tAとなり、tA及びtBはねじ部材
の寸法との関係において実験的に求めることが出
来る。
そして、多少のばらつきを加味してtAが取り得
る値の最小値よりも明らかに短い基準時間t0を設
定し、上記T1〜T2時間が基準時間t0より小さい
ときには曲線Aに該当せずに曲線Bに分類される
ものであるから、ねじ部材が緩んでいないものと
判断し、上記T1〜T2時間が基準時間t0よりも大
きいときにはねじ部材が緩んだものと判断する。
更に確実性を一層期するために、上記T1〜T2
時間が基準時間t0よりも大きい場合であつても、
曲線Cで示すように検出トルクが第2設定トルク
T2まで減少してからこの第2設定トルクT2より
も大きな第3設定トルクT3まで再び増加した場
合には、曲線Bの特異例であるとしてねじ部材が
緩んでいないものと判断する。すなわち、ねじ部
材の熱処理のバラツキにより、ソケツトと係合す
るねじ部材の角部の硬度が低く、多少変形を伴つ
てソケツトとの係合時の衝撃が緩慢となり、結果
的にT1〜T2時間が基準時間t0より大きくなるこ
とがある。このため、ソケツトとの係合不良の場
合にトルクの後に再び上昇トルクが生ることに着
目して第2設定トルクT2より大きな第3トルク
を設定するものである。
但し、上記の諸条件はナツトランナ1の作動開
始からねじ部材緩めの1サイクルとして許容され
る緩め許容時間T0の時限内に満されることが必
要である。
次に、ナツトランナ制御装置2の構成の一実施
例について、第3図のブロツク図に基いて説明す
る。
ナツトランナ1はモータ1eとロータリエンコ
ーダ1dと減速機1cとトルク検出器1bとソケ
ツト1aとを同軸状に直結したもので、トルク検
出器1bからの検出トルク信号はナツトランナ制
御装置2へ出力され、ロータリエンコーダ1dか
らの検出角度信号はナツトランナ1の本締め制御
回路3へ出力される。
上記ナツトランナ制御装置2は、第1設定トル
クT1を設定する為のT1トルク設定器4と、第2
設定トルクT2を設定する為のT2トルク設定器5
と、第3設定トルクT3を設定する為のT3トルク
設定器6と、T1トルク検出器4の設定値とトル
ク検出器1bからの出力を各々+端子と−端子と
に受ける第1比較器7と、T2トルク設定器5の
設定値とトルク検出器1bからの出力とを各々+
端子と−端子とに受ける第2比較器8と、T3
ルク設定器6の設定値とトルク検出器1bからの
出力を各々+端子と−端子とに受ける第3比較器
9と、制御回路10からの指令信号で開作動して
第2比較器8からの出力を制御回路10へ出力す
る第1ゲート11と、制御回路10からの指令信
号で開作動して第3比較器9からの出力を制御回
路10へ出力する第2ゲート12と、制御回路1
0から後述のような各種信号を受けるとともに制
御回路10へ後述のような各種信号を出力するク
ロツク回路13と、制御回路10とから構成され
る。
上記制御回路10は第1比較器7・第1ゲート
11・第2ゲート12・クロツク回路13から
各々出力を受けるとともに、第1・第2ゲート1
1,12及びクロツク回路13へ出力する一方、
実験的に求めたT1〜T2時間、つまり基準時間t0
を記憶し、クロツク回路13からの出力(実際の
時間)と比較して判定し、さらにナツトランナ1
のモータ1eへ作動信号を、警報装置14へ警報
信号を、また本締め制御回路3へ緩み確認信号を
出力するようになつている。
上記T1トルク設定器4、T2トルク設定器5、
T3トルク設定器6には各々既述の第1設定トル
クT1、第2設定トルクT2、第3設定トルクT3
設定される。
但し、上記第1設定トルクT1、第2設定トル
クT2、第3設定トルクT3はナツトやボルトを仮
締めするときの締付けトルクと関連づけて予め実
験的に求められるものであるが、第1設定トルク
T1は緩める為に最低必要なピークトルクに近い
トルク値、第2設定トルクT2はピークトルクを
経て緩められてから空回り状態になつたときのト
ルク値よりも若干高いトルク値(これは、緩めら
れたときに必らず通過するトルク値である)であ
つても第1設定トルクT1よりも十分に小さなト
ルク値、第3設定トルクT3は第2設定トルクT2
よりも大きなトルク値として設定される。尚、例
えば、仮締めトルクが8.0Kg・mのときに、第1
設定トルクT1=4.0Kg・m、第2設定トルクT2
2.0Kg・m、第3設定トルクT3=3.0Kg・mと設定
することが出来る。
上記クロツク回路13は、制御回路10からモ
ータ1eが作動開始したことを表す信号を受け
て、ナツトランナ1の緩め作動開始からの経過時
間をカウントする一方、制御回路10からトルク
検出器1bにより第1設定トルクT1が検出され
たことを表わす信号と第2設定トルクT2が検出
されたことを表す信号を受けてT1〜T2時間を求
め、このT1〜T2時間を表わす信号を制御回路1
0へ出力する。また、ナツトランナ1の作動開始
からの経過時間が予め設定されている緩め許容時
間T0になつたときには、その信号がクロツク回
路13から制御回路10へ出力され、モータ1e
への作動信号が停止される。
次に、上記ナツトランナ制御装置2の作動につ
いて詳しく説明する。
先ず、ナツトランナ1aが制御回路10から作
動信号を受けて作動開始すると、クロツク回路1
3においては作動開始からの経過時間がカウント
されていく。
当初、第1ゲート11及び第2ゲート12は閉
じて不導通となつており、トルク検出器1bから
の検出トルクが第1設定トルクT1になるまでは
第1比較器7の出力は「0」である。
その後、検出トルクが第1設定トルクT1にな
ると、第1比較器7の出力が「1」となり、これ
に対応する信号が制御回路10からクロツク回路
13へ出力される。
それと同時に、制御回路10から第1ゲート1
1へ指令信号が出力され第1ゲート11が導通と
なる。
その後、検出トルクが減少していつて第2設定
トルクT2まで減少すると、第2比較器8の出力
が「1」となりその信号が制御回路10へ出力さ
れ、これに対応する信号が制御回路10からクロ
ツク回路13へ出力される。
クロツク回路13においては、T1〜T2時間を
表わす信号を制御回路10へ出力する。
また、上記第2比較器8の出力が「1」となつ
た後で第2ゲート12へ指令信号が出力され、第
2ゲート12が導通となる。
ところで、ナツトランナ1のソケツト1aがね
じ部材に係合しないときには、通常の場合既に説
明したようにT1〜T2時間が基準時間t0よりも小
さくなるが、この場合には制御回路10からは警
報装置14へ緩め許容時間経過後に警報信号が出
力される。
また、T1〜T2時間が基準時間t0よりも大きい
場合であつても、第3比較器9から出力「1」が
出力されたときには、ねじ部材が緩んでいないこ
とから、この場合にも制御回路10から警報装置
14へ緩め許容時間経過後に警報信号が出力され
る。
これに対して、T1〜T2時間が基準時間t0より
も大きい場合であつて、第3比較器9から出力
「1」が出力されないきには、ねじ部材が緩めら
れたことが確実なので、この場合には制御回路1
0から本締め制御回路3へ緩め許容時間経過後に
緩み確認信号が出力される。
次に、上記ナツトランナ制御装置2で実行され
る制御手順について第4図のフローチヤートに基
いて説明するが、図中S1〜S14は各ステツプ
を示す。尚、前記第1設定トルクT1、第2設定
トルクT2、第3設定トルクT3を夫々T1トルク、
T2トルク、T3トルクと略記するものとする。
S1においてスタート後、S2において検出ト
ルク信号としてT1トルクが出力したか否かが判
定され、それが出力されたときにはS3へ移行し
またねじ部材が存在しなかつたりソケツト1aが
破損したりしてT1トルクが出力されないときに
はS9へ移行する。
S9においては緩め許容時間T0だけ時間経過
したか否かが判定され、緩め許容時間T0内のと
きにはS2へ戻り、時間経過したときにはS12
へ移行し、S12において警報信号が出力され
る。
S3においては検出トルクとしてT2トルクが
出力したか否かが判定され、それが出力されたと
きにはS4へ移行しまたT2トルクが出力されな
いときにはS10へ移行する。
S10においては緩め許容時間T0だけ時間経
過したか否かが判定され、緩め許容時間T0内の
ときにはS3へ戻り、時間経過したときにはS1
2へ移行する。
S4においてはT1トルク出力からT2トルク出
力までの時間即ちT1〜T2時間が基準時間t0より
も小さいか否かが判定され、小さくないときには
緩んだ可能性が高いためS5へ移行しまた小さい
ときにはS13へ移行する。
S13においては緩め許容時間T0だけ時間経過
したか否かが判定され、緩め許容時間T0内のと
きにはS2へ戻りまた時間経過したときにはS1
4へ移行し、S14において警報信号が出力され
る。
S5においては検出トルクとしてT3トルクが
出力したか否かが判定され、T3トルクが出力し
ていないときにはS6へ移行しまたT3トルクが
出力したときにはS11へ移行する。
S11においては緩め許容時間T0だけ時間経
過したか否かが判定され、緩め許容時間T0内の
ときには再びS11へ移行して時間経過するまで
これを繰り返し、時間経過したときにS12へ移
行する。
S6においては緩め許容時間T0だけ時間経過
したか否かが判定され、緩め許容時間T0内のと
きには再びS6へ移行して時間経過するまでこれ
を繰り返し、時間経 過したときにS7へ移行
し、S7において緩み確認信号が本締め制御回路
3へ出力される。
S7,S12及びS14からはS8へ移行し、
S8において1工程の制御が終了する。
尚、上記実施例のナツトランナ制御装置2はア
ナログ制御方式によるものであるが、トルク検出
器1bからの検出トルク信号をAD変換するA/
D変換器とマイクロコンピユータとROMと
RAM等を用いてデイジタル制御方式のものとし
て構成することも出来ることは勿論である。そし
て、この場合検出トルクの増加開始時点をナツト
ランナ1の作動開始時点とすることも考えられ
る。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の実施例を示すもので、第1図は
本考案の機能ブロツク図、第2図はねじ部材を緩
めるときの検出トルクと時間との関係を示す線
図、第3図はナツトランナ制御装置とその関連装
置のブロツク図、第4図はナツトランナ制御装置
でなされる制御のフローチヤートである。 1……ナツトランナ、1b……トルク検出器、
2……ナツトランナ制御装置、T0……緩め許容
時間、t0……基準時間、T1……第1設定トルク、
T2……第2設定トルク、4……第1トルク設定
器、5……第2トルク設定器、10……制御回
路、13……クロツク回路。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 仮締めされたねじ部材を緩めるナツトランナの
    制御装置において、 ナツトランナに設けたトルク検出器と、 緩めの際に生じる上昇トルクと下降トルクとか
    らなる緩めトルク特性における上昇トルクのピー
    クトルクに近い第1トルク値を設定する第1トル
    ク設定手段と、 上記緩めトルク特性における下降トルクの、前
    記第1トルク値より十分に低い第2トルク値を設
    定する第2トルク設定手段と、 上記第2トルク値よりも高い第3トルク値を設
    定する第3トルク設定手段と、 時間を図る時間計測手段と、 上記トルク検出器と第1、第2及び第3トルク
    設定手段の出力を受け、時間計測手段と協働し
    て、緩め作業開始後検出トルクが第1トルク値に
    上昇してから第2トルク値に減少するまでの経過
    時間を求め、この経過時間と予め設定された基準
    時間との時間差の正負に応じて緩め作業の良否を
    判定し、且つ時間差が正であつても検出トルクが
    第2トルク値に減少後緩め許容時間満了までの間
    に第3トルク値以上に増加したときには緩め作業
    を否と判定する判定手段と、 を備えたことを特徴とするナツトランナ制御装
    置。
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