JPH0435071Y2 - - Google Patents

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JPH0435071Y2
JPH0435071Y2 JP9627086U JP9627086U JPH0435071Y2 JP H0435071 Y2 JPH0435071 Y2 JP H0435071Y2 JP 9627086 U JP9627086 U JP 9627086U JP 9627086 U JP9627086 U JP 9627086U JP H0435071 Y2 JPH0435071 Y2 JP H0435071Y2
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tightening
torque
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  • Details Of Spanners, Wrenches, And Screw Drivers And Accessories (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、ACモータを用いたナツトランナの
改良に関する。
〔従来の技術〕
例えば、自動車等の組立てラインには、ボルト
ナツト等の締付け工程が数多くある。
このボルトナツト等の締付けにおいて、その締
付力は、製品の安全保証上、所定のトルクで締付
けなければならない。
従来の電気モータを用いたナツトランナは、第
6図及び第7図に示すように、トルクセンサ26
にてその締付けトルクを検出し、この検出信号を
コントローラ27に入力してフイードバツク制御
を行なうようにしていた。
なお、図中1は電気モータ、2は減速部、4は
ドライバである。
又、締付トルクと電動機の負荷電流との関係を
利用して、締付けトルクをコントロールするもの
として特開昭57−1675号公報に開示されている。
ここに示されているナツトランナは、適正な締付
トルクに対応して設定された電流値と電気モータ
の負荷電流とを電気的に比較する時、外乱(例え
ばタツピンねじの初期ねじ込み時に大きな電流が
発生する)によつて電気モータが停止するという
不具合を解決するために、ドライブヘツドの上下
動をリミツトスイツチで確認し、ねじが着座して
後に発生する負荷電流との間で比較できるように
し、この負荷電流が設定電流値と一致した時に電
動モータを停止するようにしたものである。
又別のナツトランナとして、特開昭55−18312
号公報に開示されたものがある。このナツトラン
ナは、トルク遮断機構とリミツトスイツチの組合
せにより、一定のトルクになつたとき、リミツト
スイツチを働かせ、電動モータを停止させるよう
にしたものである。
〔考案が解決しようとする問題点〕
上記従来のナツトランナにおいて、トルクセン
サとコントローラを用いてフイードバツク制御を
行う方式は、高価なものとなり、特に自動車の組
立ラインのように締付工程が数多くある場合は、
その設備費が嵩むという問題があつた。
又、特開昭57−1675号及び特開昭55−18312号
公報に示されたナツトランナは、設定した電流値
と電流負荷又は、トルク遮断機構により、所定の
トルクになつた時、電気モータは同時に(又は瞬
時に)停止されるので、例えば多軸ナツトランナ
の場合は、その内の一つのナツトランナの締付ト
ルクが所定のトルクになつたとき、他のナツトラ
ンナの締付トルクに関係なく、電動モータが停止
される。そのため、締付トルクが不足する部分が
生じ、製品安全上好ましくないという問題があ
る。
本考案は、上記問題を解決したナツトランナを
提供せんとするものである。
〔問題点を解決するための手段〕
上記問題を解決するために本考案は、ACモー
タを用いたナツトランナにおいて、ナツトランナ
の主軸部に締付トルクの下限検知器を設け、一方
ACモータの締付時における適性な電流値を設定
する電流設定器と、該電流設定器で設定した電流
値とACモータの締付時における電流値とを比較
して当該電流値が設定した電流値に達したとき締
付完了の出力信号を出力する比較演算器と、上記
比較演算器からの信号により作動し設定した電流
値でACモータを一定時間保持する保持装置とを
内蔵するドライバを設け、該ドライバからの締付
完了信号と、上記下限検知器からの信号により適
性な締付が達成されたことを判断する外部シーケ
ンスを設けたことを特徴とするものである。
〔作用〕
以上のように構成したので、ナツトランナの主
軸部に設けた締付トルクの下限検知器により、減
速機の負荷によつて変動する電流の変化(外乱)
により、下限トルクを下まわることなく所定の締
付トルクが保証されたナツトランナの主軸トルク
の下限値が検知され、一方においてドライバによ
りACモータの締付時における適正な電流値を電
流設定器で設定し、この設定した電流値とACモ
ータの締付時における電流値とを比較して当該電
流値が設定した電流値に達したとき比較演算器か
ら締付完了の信号を出力して保持装置を作動し、
設定した電流値でACモータを一定時間保持され
る。
そして、ドライバからの一定時間経過後の締付
完了信号と、上記下限検知器からの信号の両方を
外部シーケンスに入力して適正な締付が達成され
たことを判断するようにしたので、ナツトランナ
の主軸トルクの下限値が保証され、かつ、多軸ナ
ツトランナの場合でも各主軸の締付トルクを一定
にし、多軸ナツトランナの締付を保証することが
可能になる。
〔実施例〕
以下本考案の一実施例について詳細に説明す
る。第1図において、1はACモータ、2は減速
部、3は下限検知器である。6は発信器であり、
この発信器6を介して、下限検知器3で検知した
下限締付トルクの信号が外部シーケンス5に入力
される。4は、ドライバである。第2図は、下限
検知器3の詳細を示す図であり、減速部2からの
回転は、シヤフト7に伝達され、こんシヤフト7
と連結されている上部クラツチ8、ボール11及
び下部クラツチ9を介してメインシヤフト10に
伝えられる。13は、下限締付けトルクを調節す
るロツクナツトであり、例えば、締付けられる部
品の安全を保証するのに必要な最低限のトルクに
なるように調整される。
即ち、ロツクナツト13を締めつけることによ
り、スプリング12の弾性力によつて、上部クラ
ツチ8と下部クラツチ9との間に挟まれたボール
11が押しつけられ、この押付け力により、下限
トルクが調整される。この押付力とトルクの関係
を第3図で説明すると、上部クラツチ8と下部ク
ラツチ9との間に挟まれて、Fという力で押付け
られたボール11は、締付トルクが増につれてそ
のトルクの方が押付力Fに打ち勝つて、矢印X方
向に押し出される。このボール11の矢印X方向
への移動により、上部クラツチ8は、スプリング
12の弾性力に抗して押し上げられる。このよう
に上部クラツチ8が押し上げられていくと、上部
クラツチ8に形成した凸部と、リミツトスイツチ
14の凸とが接触し、リミツトスイツチ14を押
す。
このようにして、下限締付トルクと、ボール1
1を押付ける力Fとのバランスにより上部クラツ
チ8が押上げられ、上部クラツチ8に設けた凸部
とリミツトスイツチ14の凸部とが接触したと
き、ちようど下限締付トルクになるようにロツク
ナツト13によりスプリング12を介してボール
11の押付力を調節する。6は、このリミツトス
イツチ14の動作によつて作動する発信器であ
る。図中、15,16は軸受、17はケーシング
である。次に、第4図を用いてドライバ4につい
て説明すると、18は、ACモータ26の電流値
を設定するための電流設定器である。
この電流設定器18で設定される設定電流は、
最適な締付トルク(以下設定ねらいトルクとい
う)時に流れる、ACモータ26の電機子電流で
ある。19は、比較演算器であり、上記電流設定
器18で設定した電流値と実際に駆動している
ACモータ26の電機子電流との比較を行ない、
ACモータ26の電機子電流が設定した電流値に
達した時点で信号(締付完了検出)を出すように
なつている。この設定ねらいトルクの設定電流
は、調整範囲をもたせてあり、ボルトナツトの強
度や被締結物の強度を考慮して決められる。20
は、上記電流設定器18で設定した設定電流と、
実際に駆動しているACモータ26の電機子電流
との比較を行い、その電流が設定電流の1.3倍に
なつたときアラーム信号を出力して、ACモータ
26の保護及び締付過ぎによる被締結物の保護を
行うための演算回路である。
21は保持装置(タイマー)であり、ACモー
タ26が、設定電流値を保つて一定時間トルクを
かけた状態で保持される。22は、比較演算器1
9から締付完了(逆転指令)の信号が出され、か
つ、保持装置21にて一定時間経過後に電気的に
継る回路、23は正転指令回路、24は逆転指令
回路である。25は、ナツトランナの回転方向を
切換えるための接点、27は、ACモータ26の
電機子電流の監視装置、28はホール素子であ
る。
以上のように構成した本実施例の作用を第5図
を参照しながら説明する。締付初期は無負荷であ
るのでトルク曲線口は、t1時間の間は変化しな
い。然しながら電流曲線イは、減速部2の負荷が
かかるので、変動する。このように、電流が変動
しても、トルクは無負荷状態であるので、下限検
知器3は作動せず、従つて、外部シーケンス5へ
の出力信号は発信しない。これにより、外部シー
ケンス5への外乱は防止される。
次に時間t1後、ボルトは着座し、トルクが発生
する。このトルクがトルク範囲ハの下限aに達し
たとき、下限検知器3は、この下限トルクaを検
知してその信号を外部シーケンス5に出力し、更
にナツトランナにより締付けられ、トルクが上昇
し、これに比例してACモータ26の電機子電流
も上昇する。この電流の変化は、比較演算器19
にて電流設定器18で設定された設定電流と比較
され、時間t2後にACモータ26の電機子電流が
設定電流に達したとき、保持装置21によつて、
その電流を保持したまま、(設定電流におけるAC
モータ26のトルクを付与したまま)t3時間保持
される。この時点でドライバ4から外部シーケン
ズ5へ締結完了の信号を出力し、外部シーケンス
5は、下限検知器3からの信号とドライバ4から
の締付完了の信号の両方を受けた時点で、適性な
締付が達成されたと判断する。
又、ACモータ26の電機子電流が、トルク範
囲ハの上限bに相当する電流になつたときは、演
算回路20によつて警報が出される。
このように、t3時間トルクを付与した状態で保
持した後に、回路22が働き、ナツトランナは逆
転させられて締付工程が完了する。
〔効果〕
以上詳述した通り、本考案によるナツトランナ
によれば、ナツトランナの主軸部に下限検知器を
設け、この下限検知器からの信号とドライバから
の信号の両方を外部シーケンスで判断することに
より、締付トルクの最低トルクは確実に保証され
て、締付けられる部品の安全性は保証されると共
に、外部シーケンスへの外乱が防止され、その制
御性も一段と向上させることができた。
又、ドライバに設定電流値にてACモータを一
定時間保持する機能をもたせたので、多軸ナツト
ランナへの適用が可能であり、従つて締付工程の
時間が短縮され生産性を大巾に向上することがで
きた。
更には、トルクセンサやコントローラを使用し
ないので安価であり組立設備に要する費用も少な
いなど優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第5図は、本考案の一実施例を示す
図であり、第1図は、ナツトランナの構成図、第
2図は、下限検知器の縦断面図、第3図は、第2
図のA−A線における縦断面図、第4図は、ドラ
イバの結線図、第5図は、トルクと電流との関係
を示す線図である。第6図及び第7図は、従来の
ナツトランナの概略構成図である。 1……ACモータ、2……減速部、3……下限
検知器、5……外部シーケンス、18……電流設
定器、19……比較演算器、21……保持装置。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. ACモータを用いたナツトランナにおいて、ナ
    ツトランナの主軸部に締付トルクの下限検知器を
    設け、一方ACモータの締付時における適正な電
    流値を設定する電流設定器と、該電流設定器で設
    定した電流値とACモータの締付時における電流
    値とを比較して当該電流値が設定した電流値に達
    したとき締付完了の出力信号を出力する比較演算
    器と、上記比較演算器からの信号により作動し設
    定した電流値でACモータを一定時間保持する保
    持装置とを内蔵するドライバを設け、該ドライバ
    からの締付完了信号と、上記下限検知器からの信
    号により適正な締付が達成されたことを判断する
    外部シーケンスを設けたことを特徴とするナツト
    ランナ。
JP9627086U 1986-06-24 1986-06-24 Expired JPH0435071Y2 (ja)

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JP9627086U JPH0435071Y2 (ja) 1986-06-24 1986-06-24

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