JPH0340465A - 光電変換方法 - Google Patents

光電変換方法

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JPH0340465A
JPH0340465A JP2172602A JP17260290A JPH0340465A JP H0340465 A JPH0340465 A JP H0340465A JP 2172602 A JP2172602 A JP 2172602A JP 17260290 A JP17260290 A JP 17260290A JP H0340465 A JPH0340465 A JP H0340465A
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semiconductor region
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Tadahiro Omi
忠弘 大見
Nobuyoshi Tanaka
田中 信義
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、光電変換方法に係り、特に光入射により発生
したキャリアを蓄積し、蓄積されたキャリアに基づいて
信号を読み出す光電変換方法に関する。
[従来の技術] 近年、光電変換装置殊に、固体撮像装置に関する研究が
、半導体技術の進展と共に積極的に行われ、一部では実
用化され始めている。
これらの固体撮像装置は、大きく分けるとCCD型とM
OS型の2つに分類される。CCD型撮像装置は、MO
Sキャパシタ電極下にポテンシャルの井戸を形成し、光
の入射により発生した電荷をこの井戸に蓄積し、読出し
時には、これらのポテンシャルの井戸を、電極にかける
パルスにより順次動かして、蓄積された電荷を出力アン
プ部まで転送して読出すという原理を用いている。
またCCD型撮像装置の中には、受光部はpn接合ダイ
オード構造を使い、転送部はCOD構造で行うというタ
イプのものもある。また一方、MOS型撮像装置は、受
光部を構成するpn接合よりなるフォトダイオードの夫
々に光の入射により発生した電荷を蓄積し、読出し時に
は、それぞれのフォトダイオードに接続されたMOSス
イッチングトランジスタを順次オンすることにより蓄積
された電荷を出力アンプ部に読出すという原理を用いて
いる。
CCD型撮像装置は、比較的簡単な構造をもち、また、
発生し得る雑音からみても、最終段におけるフローティ
ング・デイフュージョンよりなる電荷検出器の容量値だ
けがランダム雑音に寄与するので、比較的低雑音の撮像
装置であり、低照度撮影が可能である。ただし、CCD
型撮像装置を作るプロセス的制約から、出力アンプとし
てMOS型アンプがオンチップ化されるため、シリコン
と、S i O!膜との界面から画像上、目につきやす
い、1/f雑音が発生する。従って、低雑音とはいいな
がら、その性能に限界が存在している。また、高解像度
化を図るためにセル数を増加させて高密度化すると、一
つのポテンシャル井戸に蓄積できる最大の電荷量が減少
し、ダイナミックレンジがとれなくなるので、今後、固
体撮像装置が高解像度化されていく上で大きな問題とな
る。また、CCD型の撮像装置は、ポテンシャルの井戸
を順次動かしながら蓄積電荷を転送していくわけである
から、セルの一つに欠陥が存在してもそこで電荷転送が
ストップしたり、あるいは、極端に悪くなってしまい、
製造歩留りが上がらないという欠点も有している。
これに対してMOS型撮像装置は、構造的にはCCD型
撮像装置、特にフレーム転送型の装置に比較して少し複
雑ではあるが、蓄積容量を大きくし得る様に構成でき、
ダイナミックレンジを広くとれるという優位性をもつ。
また、たとえセルの1つに欠陥が存在しても、X−Yア
ドレス方式のためその欠陥による他のセルへの影響がな
く、製造歩留り的には有利である。しかしながら、この
MOS型撮像装置では、信号読出し時に各フォトダイオ
ードに配線容量が接続されるため、きわめて大きな信号
電圧ドロップが発生し、出力電圧が下がってしまうこと
、配線容量が大きく、これによるランダム雑音の発生が
大きいこと、また各フォトダイオードおよび水平スキャ
ン用のMOSスイッチングトランジスタの寄生容量のば
らつきによる固定パターン雑音の混入等があり、CCD
型撮像装置に比較して低照度撮影はむずかしいこと等の
欠点を有している。
また、将来の撮像装置の高解像度化においては各セルの
サイズが縮小され、蓄積電荷が減少していく。これに対
しチップサイズから決まってくる配線容量は、たとえ線
幅を細くしてもあまり下がらない。このため、MOS型
撮像装置は、ますますS/N的に不利になる。
CCD型およびMOS型撮像装置は、以上の様な一長一
短を有しながらも次第に実用化レベルに近ずいてきては
いる。しかし、さらに将来必要とされる高解像度化を進
めていくうえで本質的に大きな問題を有しているといえ
る。
これに対して、固体撮像装置に関し、特開昭56−15
0878号公報“半導体撮像装置。
特開昭56−157073号公報“半導体撮像装置°°
、特開昭56−165473号公報“半導体撮像装置”
に新しい方式が提案されている。CCD型、MOS型の
撮像装置が、光入射により発生した電荷を主電極(例え
ばMOSトランジスタのソース)に蓄積するのに対して
、ここで提案されている方式は、光入射により発生した
電荷を、制御電極(例えばバイポーラ・トランジスタの
ベース、5IT(静電誘導トランジスタ)あるいはMO
S)ランジスタのゲート)に蓄積し、光により発生した
電荷により、流れる電流をコントロールするという新し
い考え方にもとずくものである。すなわち、CCD型、
MOS型が、蓄積された電荷そのものを外部へ読出して
くるのに対して、ここで提案されている方式は、各セル
の増幅機能により電荷増幅してから蓄積された電荷を読
出すわけであり、また見方を変えるとインピーダンス変
換により低インピーダンス出力として読出すわけである
。従って、ここで提案されている方式ci、高出力、広
ダイナミツクレンジ、低雑音であり、かつ、光信号によ
り励起されたキャリア(電荷)は制御電極に蓄積するこ
とから、非破壊読出しができる等のいくつかのメリット
を有している。さらに将来の高解像度化に対しても可能
性を有する方式であるといえる。
[発明が解決しようとする技術課題] しかしながら、この方式は、基本的にX−Yアドレス方
式であり、上記公報に記載されている素子構造は、従来
のMOS型撮像装置の各セルにバイポーラトランジスタ
、5IT)ランジスタ等の増幅素子を複合化したものを
基本構成としている。そのため、比較的複雑な構造をし
ており、高解像化の可能性を有しながらも、そのままで
は高解像化には限界が存在する。
また以下に述べる点においても限界が存在している。上
記特開昭56−150878号公報、特開昭56−15
7073号公報、特開昭56−165473号公報及び
r SIT (Static Injection T
ransistor)イメージセンサへの応用、テレビ
ジョン学会技術報告(以下TV学会誌と称する)」は、
本願発明の発明者の内−人が係った従来技術の一代表例
を示すものである。
特開昭56−150878号公報、特開昭56−157
073号公報には、N”  P″″ I(又はP−、N
−)、N”領域からなるフック構造のP″″″領域荷を
蓄積し、接地電位との間でキャパシタを形成しているN
”領域の電位をスイッチングトランジスタで読み出す方
式の構成が記載されている。
しかしながら、この構成では逆バイアス蓄積ではないの
で飽和電圧を任意に設定できず、またベース電位をコン
トロールしていないので出力信号の高速且つ直線性が十
分な読み出しができない。また読み出し後のリセット動
作においてもP°領領域接地するだけで出力側のリセッ
トすらしておらず、目につくような残像が多く発生する
し、また固定パターンノイズも大きい。
一方、特開昭56−165473号公報には、N0領域
、浮遊状態のP”領域、高抵抗領域及びパルス電圧が印
加される透明電極に接続されたN+領領域で構成される
、N”  P″″  I (又はP−N−)、N”領域
のフック構造が示されている。
そして浮遊状態のN0領域は同時に読み出し用トランジ
スタの主電極領域の一つとなっており、読み出し動作時
にはトランジスタがオンして正に帯電したN°領領域電
子が流入してその電圧変化を信号として読み出しを行う
。しかしながら、これも前記特開昭56−150878
号公報、56−157073号公報に記載した光電変換
装置と同様に、飽和電圧を任意に設定できず、出力信号
の高速で直線性が十分な読出しができない。また、読み
出し後のリセット動作においても透明電極側のN゛領域
Oか僅かに負電位にセットするだけである。そうすると
ベース電位をコントロールしていないので、高速リフレ
ッシュが不可能であるし、出力側のリセットもないので
目につくような残像が多く発生してしまう。また固定パ
ターンノイズも大きい。
そして、TV学会誌には、ゲート蓄積型ホトセルとペー
ス蓄積型ホトセルとが示されている。このうちゲート蓄
積型ホトセルは、ゲートを浮遊状態として絶縁膜を介し
たリフレッシュ線を介してゲート領域を予め所定の電圧
に逆バイアスし、ソース接地抵抗負荷の出力回路に読み
出す構成である。しかしながら、この構成では、出力信
号を高速で読み出そうとすると十分な直線性が得られな
い。なぜならば、読み出し時に十分な順バイアスがかか
らない為に短時間では出力電圧が必要な値に到達しない
からである。又、出力側のリセットすらないので、リセ
ット動作が不十分で残像が多く発生してしまう。
また、一方、ベース蓄積型ホトセルは、NoP” 、N
” 、・N1ホトトランジスタ構造を有しており、浮遊
状態とされたベース(Pゝ)、パルス的に電圧が印加さ
れるコレクタ(No)と、容量とスイッチングMOS 
F ETとを含むエミッタホロアの出力回路が接続され
たエミッタ(No)と、で構成されている。しかしなが
ら、この構成ではコレクタに電圧を印加することで読み
出しを行っている為に、第5図や第6図で後述するよう
に高速動作で直線性を確保することが難しい。
また、以上の従来技術とは別に、米国特許第3、624
.428号明細書や特公昭50−38531号公報には
ベースに絶縁層を介して電極を設けたトランジスタにエ
ミッタ接地抵抗負荷の出力回路を接続し、ベースを逆バ
イアスにして蓄積動作を行い、該エミッタ接地抵抗負荷
の出力回路で電流読み出しを行う構成が示されている。
しかし破壊型の電流読み出しである為に直線性、残像特
性が悪い。ベースコレクタ間が比較的不純物濃度の高い
ものどうしの接合となっているので、感度とりわけ青色
感度が低い。
[発明の目的] 本発明の目的は、各セルに増幅機能を有するもきわめて
簡単な構造であり、将来の高解像度化にも十分対処しつ
る新しい光電変換方法を提供することを目的とする。
本発明の別の目的は、照射された光に対して直線性の良
好な出力信号な極短時間で得るここが可能となる高速性
に優れた光電変換方法を提供することにある。
更に本発明の別の目的は、直線性の良好な高速読み出し
を行っても残像や固定パターンノイズがほとんど問題と
ならないような優れた光電変換方法を提供することにあ
る。
本発明の更に他の目的は、青色光に対しても感度のよい
光電変換方法を提供することにある。
かかる目的は、第1導体と電気的に接続されている第1
導電型の第1半導体領域と、 前記第1半導体領域に隣接して配設され、該第1半導体
領域よりも高い抵抗率の第2半導体領域と、 前記第2半導体領域に隣接して配設され、第2導体に対
して絶縁領域を介して配設されている第1導電型と異な
る第2導電型の第3半導体領域と、 前記第3半導体領域に隣接して配設され、第3導体に電
気的に接続された第1導電型の第4半導体領域と、 を有するトランジスタを含む光電変換装置を用いた光電
変換方法であって、 前記第4半導体領域を接地電位に保持または浮遊状態と
し、前記第4半導体領域と前記第3半導体領域との接合
部を逆方向にバイアスし、前記第3半導体領域に入射光
に対応するキャリアを蓄積するために前記トランジスタ
を光照射することを含むキャリア蓄積工程と、 前記第4半導体領域を浮遊状態に保ち、前記第3半導体
領域と前記第4半導体領域との接合部を順方向にバイア
スし蓄積されたキャリアに対応する電気信号を出力する
ことを含む読み出し工程と、 前記第4半導体領域は接地電位に保持し、前記第3半導
体領域と前記第4半導体領域との接合部を順方向にバイ
アスし蓄積されたキャリアを除くことを含むリフレッシ
ュ工程と、 を順次行なうことを特徴とする光電変換方法により達成
される。
[作 用] 本発明によれば、蓄積、読み出し、リフレッシュの各動
作時に制御電極領域の電位を主電極領域とは独立的に制
御することができる。蓄積時には、制御電極領域と出力
回路に接続された主電極領域との間の接合は、逆方向に
バイアスされた状態から電荷の蓄積とともに制御電極領
域の電位が主電極領域の電位まで変化する。したがって
、この時のバイアス電圧により飽和電圧が決定されるの
で大きな飽和電圧を確保することができる。次の読み出
し時には、上記接合が順方向に深くバイアスできる。そ
うすると極めて短い時間で照射された光に対して直線性
の良い出力信号を得ることができる。この場合制御電極
に蓄積された電荷は非破壊であるため、非破壊読み出し
が可能であって且つセル自体がスイッチング作用をもつ
ので読み出し用スイッチングトランジスタを省略するこ
とができる。またリフレッシュ時には、読み出し時と同
様に制御電極領域の電位を独立的に制御して制御電極領
域と主電極領域との接合部を順方向に深くバイアスする
ことで出力回路に接続された主電極領域を通じてリフレ
ッシュができ高速動作で残像やノイズ除去が可能となる
[実施例] 以下に本発明の実施態様例を図面を用いて詳細に説明す
る。
第1図は、本発明の一実施態様例に係る光電変換装置を
構成する光センサセルの基本構造および動作を説明する
図である。
第1図(a)は、光センサセルの平面図を、第1図(b
)は、第1図(a)平面図のAA’部分の断面図を、第
1図(c)は、それの等他回路をそれぞれ示す。なお、
各部位において第1図(a)、(b)、(c)に共通す
るものについては同一の番号をつけている。
第1図では、整列配置方式の平面図を示したが、水平方
向解像度を高くするために、画素ずらし方式(補間配置
方式)にも配置できることはもちろんのことである。
この光センサセルは、第1図(a)、(b)に示すごと
く、 リン(P)、アンチモン(Sb)、ヒ素(As)等の不
純物をドープしてn型又はnゝ型とされた第1半導体領
域としてのコレクタを構成するシリコン基板1の上に、
通常PSG膜等で構成されるパシベーション膜2; シリコン酸化膜(Sin、)より成る絶縁酸化膜3; となり合う光センサセルとの間を電気的に絶縁するため
の5iO=あるいは5isN4等よりなる絶縁膜又はポ
リシリコン膜等で構成される素子分離領域4; エピタキシャル技術等で形成される不純物濃度の低く、
基板1よりも高い抵抗率の第2半導体領域としてのn”
領域5; その上の例えば不純物拡散技術又はイオン注入技術を用
いてボロン(B)等の不純物をドープした第3半導体領
域としてのバイポーラトランジスタのベースとなるp領
域6; 不純物拡散技術、イオン注入技術等で形成される第4半
導体領域としてのバイポーラトランジスタのエミッタと
なる00領域7; 信号を外部へ読出すための、例えばアルミニウム(Al
2) 、 Al2−5 L、 Ag−Cu−5i等の導
電材料で形成される第3導体としての配線8;絶縁膜3
を通して、浮遊状態になされたp領域6にパルスを印加
するための第2導体としての電極9; それの配!1110; 基板lの裏面にオーミックコンタクトをとるために不純
物拡散技術等で形成された不純物濃度の高いn0領域1
1゜ 基板の電位を与える、すなわちバイポーラトランジスタ
のコレクタ電位を与えるためのアルミニウム等の導電材
料で形成される第1導体としての電極12; より構成されている。
なお、第1図(a)の19はn0領域7と配線8の接続
をとるためのコンタクト部分である。又配線8および配
線10の交互する部分はいわゆる2層配線となっており
、S i Oz等の絶縁材料で形成される絶縁領域で、
それぞれ互いに絶縁されている。すなわち、金属の2層
配線構造になっている。
第1図(c)の等価回路のコンデンサCox13は電極
9.絶縁膜3.p領域6のMOS構造より構成され、又
バイポーラトランジスタ14はエミッタとしてのn0領
域7、ベースとしてのp領域6、不純物濃度の小さいn
−領域5、コレクタとしてのn又はn0領域1の各部分
より構成されている。これらの図面から明らかなように
、p領域9は浮遊領域になされている。
第1図(c)の第2の等価回路は、バイポーラトランジ
スタ14をベース・エミッタの接合容量Cbe 15、
ベース・エミッタのpn接合ダイオードDbe 16、
ベース・コレクタの接合容量Cbc 17、ベース・コ
レクタのpn接合ダイオードDbc l 8を用いて表
現したものである。
ここでは、本来等価回路図として、pn接合ダイオード
Dbe l 6及びpn接合ダイオードDbc l 8
と並列に記されるべき2つの異なる向きの電流源を示す
記号は省略しである。
ここで、本発明の光電変換方法における、キャリア蓄積
工程、読み出し工程、リフレッシュ工程について、簡単
に説明する。
キャリア蓄積工程においては、予め、例えばバイポーラ
トランジスタのエミッタを接地、コレクタを正電位とし
、ベースを負電位としてエミッタに対して逆バイアス状
態としておく。この状態で光が照射されると、エレクト
ロン・ホール対が発生してベース領域にホールが蓄積さ
れていき、ベース電位は、ベースに蓄積されたホールが
エミッタに流出し始める電位(ここでは接地電位)まで
上昇する。この場合の光センサセルの飽和電圧は、ベー
スを負電位にバイアスした時のバイアス電位と接地電位
との電位差で与えられるため、バイアス電位の設定によ
り大きな飽和電圧を得ることができる。
次に読み出し工程においては、エミッタを浮遊状態、コ
レクタを所定の正電位とし、第1図(b)の電極9に読
み出し用の正の電圧を印加し、ベース電位を上昇させて
、エミッタに対して順バイアス状態として、信号読み出
しを行う。なおベースに蓄積されたホールは第1図(b
)のp領域6における再結合確率が極めて小さいので非
破壊読み出しが可能である。
次にリフレッシュ工程においては、エミッタを接地、コ
レクタを接地または正電位とし、第1図(b)の電極9
に正の電圧を印加し、ベース電位を上昇させて、エミッ
タに対して順バイアス状態とし、ベース電位を低下させ
る。かかる動作でベースに蓄積されていた電荷がリフレ
ッシュされる。なお、第1図(b)の電極9に印加して
いた正の電圧をゼロボルトにもどすとベース電位は負電
位となり、電荷蓄積工程で述べた逆バイアス状態となる
第2図及び第4図を参照して回路構成について説明する
と、第4図の符号30で示されるようなトランジスタを
含む光電変換セルの主電極領域の一方には出力回路が接
続されている。この出力回路は垂直ライン38.38′
、38″、水平シフトレジスタ39、Mosトランジス
タ40゜40’ 、40″、出力ライン41、Mosト
ランジスタ42、出力トランジスタ44、負荷抵抗45
等で構成され、垂直ライン38.38′38″は各々容
量負荷としての配線容量を有している。
また蓄積された電荷に基づき光電変換された信号を読み
出す為の読み出し手段として垂直シフトレジスタ32、
バッファMOSトランジスタ33.33’ 、33″、
端子34、水平ライン31.31’ 、31“が設けら
れた回路構成を採っている。
そして、制御電極領域は主電極領域とは独立的に読み出
し手段によって、その電位が制御される。この時の動作
を第2図を参照して説明する。
読み出し時には浮遊状態にある主電極領域としてのエミ
ッタ及び正の電位に保持されている主電極領域としての
コレクタに対して、独立的に配線10より正の電圧■8
を印加することでエミッタ電位に対してベース電位を上
昇させることにより、制御電極領域と出力回路に接続さ
れた主電極領域との間の接合について順方向電位が正方
向にバイアスされる。このようにして、エミッタ電位が
ベース電位即ち光照射により発生した蓄積電圧に等しく
なるまで、電流が流れるのであるが、このときに要する
時間は、電圧vlIの作用により短縮され高速読み出し
においても、優れた直線性が確保できるのである。
一方、第1の主電極領域としてのエミッタはスイッチ手
段としてのMOS)ランジスタ48゜48’ 、48″
によりアース記号をもって示される第1の基準電圧源に
接続され接地される。
このとき第2主電極領域としてのコレクタは第2の基準
電圧源に接続、即ち正電位または接地電位にされるこの
ような状態において正電位V□なる電圧を印加して制御
電極領域としてのベースの電位を制御することにより少
なくともベース・エミッタ間が順方向バイアスされてベ
ース領域に蓄積されたホールが流れ出したり、ベース領
域内に電子が流入したりして蓄積された電荷が消滅する
。このような順バイアスを与える為の順バイアス手段と
しては上記読み出し手段に加えて、例えば第1図のバッ
ファMOSトランジスタ35゜35’ 、35″、端子
36.37等を設けることで構成される。
以下、光センサセルの基本動作を第1図を用いて説明す
る。
この光センサセルの基本動作は、光入射による電荷蓄積
動作、読出し動作およびリフレッシュ動作より構成され
る。
まず、電荷蓄積動作について説明する。
電荷蓄積動作においては、例えばエミッタは、配線8を
通して接地され、コレクタは配線12を通して正電位に
バイアスされている。またベースは、あらかじめコンデ
ンサCox13に、配線10を通して正のパルス電圧を
印加することにより負電位、すなわち、エミッタ7に対
して逆バイアス状態にされているものとする。このCo
x13にパルスを印加してベース6を負電位にバイアス
する動作については、後にリフレッシュ動作の説明のと
き、くわしく説明する。
この状態において、第1図に示す様に光センサセルの表
側から光20が入射してくると、半導体内においてエレ
クトロン・ホール対が発生する。
この内、エレクトロンは、n領域lが正電位にバイアス
されているのでn領域1側に流れだしていってしまうが
、ホールはp領域6にどんどん蓄積されていく。このホ
ールのp領域への蓄積によりp領域6の電位は次第に正
電位に向かって変化していく。
第1図(a)、(b)でも各センサセルの受光面下面は
、はとんどp領域で占められており、部n゛領域7とな
っている。当然のことながら、光により励起されるエレ
クトロン・ホール対濃度は表面に近い程大きい。このた
めp領域6中にも多くのエレクトロン・ホール対が光に
より励起される。p領域中に光励起されたエレクトロン
が再結合することなくp領域6からただちに流れ出て、
n領域に吸収されるような構造にしておけば、p領域6
で励起されたホールはそのまま蓄積されて、p領域6を
正電位方向に変化させる。p領域6の不純物濃度が均一
になされている場合には、光で励起されたエレクトロン
は拡散で、p領域6とn−領域5とのpn−接合部まで
流れ、その後はn−領域に加わっている強い電界による
ドリフトでnコレクタ領域1に吸収される。もちろん、
p領域6内の電子の走行を拡散だけで行ってもよいわけ
であるが、表面から内部に行くほどpベースの不純物濃
度が減少するように構成しておけば、この不純物濃度差
により、ベース内に内部から表面に向う電界Ed、 が発生する。ここで、Waはp領域6の光入射側表面か
らの深さ、kはボルツマン定数、Tは絶対温度、qは単
位電荷、N□はpベース領域6の表面不純物濃度、NA
Iはp領域6のn−高抵抗領域5との界面における不純
物濃度である。
ここで、N AS/ N a l> 3とすれば、p領
域6内の電子の走行は、拡散よりはドリフトにより行わ
れるようになる。すなわち、p領域6内に光により励起
されるキャリアを信号として有効に動作させるためには
、p領域6の不純物濃度は光入射側表面から内部に向っ
て減少しているようになっていることが望ましい、拡散
でp領域6を形成すれば、その不純物濃度は光入射側表
面にくらべ内部に行くほど減少している。
センサセルの受光面下の一部は、n0領域7により占ら
れている。n1領域7の深さは、通常0.2〜0.3μ
m程度、あるいはそれ以下に設計されるから、n0領域
7で吸収される光の量は、もともとあまり多くはないの
でそれ程問題はない。ただ、短波長側の光、特に青色光
に対しては、n4領域7の存在は感度低下の原因になる
n0領域7の不純物濃度は通常1×10″’cm−”程
度あるいはそれ以上に設計される。こうした高濃度に不
純物がドープされたn0領域7におけるホールの拡散距
離は0.15〜0.2μm程度である。したがって、n
0領域7内で光励起されたホールを有効にp領域6に流
し込むには、n0領域7も光入射表面から内部に向って
不純物濃度が減少する構造になっていることが望ましい
。n9領域7の不純物濃度分布が上記の様になっていれ
ば、光入射側表面から内部に向う強いドリフト電界が発
生して、n4領域7に光励起されたホールはドリフトに
よりただちにp領域6に流れ込む。
n0領域7、p領域6の不純物濃度がいずれも光入射側
表面から内部に向って減少するように構成されていれば
、センサセルの光入射側表面側に存在するn3領域7、
p領域6において光励起されたキャリアはすべて光信号
として有効に働くのである。As又はPを高濃度にドー
プしたシリコン酸化膜あるいはポリシリコン膜からの不
純物拡散により、このn+領域7を形成すると、上記に
述べたような望ましい不純物傾斜をもつn1領域を得る
ことが可能である。
最終的には、ホールの蓄積によりベース電位はエミッタ
電位まで変化し、この場合は接地電位まで変化して、そ
こでクリップされることになる。
より厳密に言うと、ベース・エミッタ間が順方向に深く
バイアスされて、ベースに蓄積されたホールがエミッタ
に流出し始める電圧でクリップされる。つまり、この場
合の光センサセルの飽和電位は、最初にp領域6を負電
位にバイアスしたときのバイアス電位と接地電位との電
位差で略々与えられるわけである。nゝ領域7が接地さ
れず、浮遊状態において光入力によって発生した電荷の
蓄積を行う場合には、p領域6はn領域lと略々同電位
、まで電荷を蓄積することができる。
以上は電荷蓄積動作の定性的な概略説明であるが、以下
に少し具体的かつ定量的に説明する。
この光センサセルの分光感度分布は次式で与えられる。
x(l−exp(−αy))  ・T [A/W] 但し、えは光の波長〔μm〕、αはシリコン結晶中での
光の減衰係数【μm−’) 、xは半導体表面における
、再結合損失を起こし感度に寄与しない“dead  
1ayer  (不感領域〉の厚さtμml 、yはエ
ピタキシャル層の厚さ(LLml 、Tは透過率すなわ
ち、入射してくる光量に対して反射等を考慮して有効に
半導体中に入射する光量の割合をそれぞれ示している。
この光センサセルの分光感度S(λ)および放射照度E
e(λ)を用いて光電流Ipは次式で計算される。
Ip−1”S(λ)−Ee(λ)−dλ【μA/cm”
1 但し、放射照度Ee(尤’)[μW−cm−2゜nm”
”]は次式で与えられる。
[μW−cm−”−nm−’] 但しEvはセンサの受光面の照度[Lux〕、P(L)
はセンサの受光面に入射している光の分光分布、■(λ
)は人間の目の比視感度である。
これらの式を用いると、エビ厚の層4μmをもつ光セン
サセルでは、A光源(2854°K)で照射され、セン
サ受光面照度が1 [Lux)のとき、約280nA/
cm−”の光電流が流れ、入射してくるフォトンの数あ
るいは発生するエレクトロン・ホール対の数は1.8X
10”ケ/ c m ”・sec程度である。
又、この時、光により励起されたホールがベースに蓄積
することにより発生する電位VpはVp=Q/Cで与え
られる。Qは蓄積されるホールの電荷量であり、CはC
be 15とCbc 17を加算した接合容量である。
今、n″″領域7の不純物濃度を10”cm−”p領域
6の不純物濃度を5XlO”cm“3n領域5の不純物
濃度を1013c m−”、n“領域7の面積を16μ
mW  p領域6の面積を64μm2、n−領域5の厚
さを3μmにしたときの接合容量は、約0.014pF
位になり、一方、p領域6に蓄積されるホールの個数は
、蓄積時間1 / 60 s e c、有効受光面積、
すなわちp領域6の面積から電極8および9の面積を引
いた面積を56μm2程度とすると、1.7X10’ケ
となる。従って光入射により発生する電位Vpは190
mV位になる。
ここで注目すべきことは、高解像度化され、セルサイズ
が縮小化されていった時に、一つの光センサセルあたり
に入射する光量が減少し、蓄積電荷量Qが共に減少して
いくが、セルの縮小化に伴ない接合容量もセルサイズに
比例して減少していくので、光入射により発生する電位
Vpはほぼ一定に保たれるということである。これは本
発明における光センサセルが第1図に示すごとく、きわ
めて簡単な構造をしており有効受光面がきわめて大きく
とれる可能性を有しているからである。
インターラインタイプのCCDの場合と比較して本発明
における光電変換装置が有利な理由の一つはここにあり
、高解像度化にともない、インターラインタイプのCC
D型撮像装置では、転送する電荷量を確保しようとする
と転送部の面積が相対的に大きくなり、このため有効受
光面が減少するので、感度、すなわち光入射による発生
電圧が減少してしまうことになる。また、インターライ
ンタイプのCCD型撮像装置では、飽和電圧が転送部の
大きさにより制限され、どんどん低下していってしまう
のに対し、本発明における光センサセルでは、先にも書
いた様に、最初にp領域6を負電位にバイアスした時の
バイアス電圧により飽和電圧は決まるわけであり、大き
な飽和電圧を確保することができる。
以上の様にしてp領域6に蓄積された電荷により発生し
た電圧を外部へ読出す動作について次に説明する。
読出し動作状態では、エミッタ、配線8は浮遊状態に、
コレクタは正電位Vccに保持される。
第2図に等他回路を示す。
ここでも、本来等価回路として、pn接合ダイオードD
be l 6及びpn接合ダイオードDbcl・8と並
列に記されるべき2つの異なる向きの電流源を示す記号
は省略しである。
今、光を照射する前に、ベース6を負電位にバイアスし
た時の電位を−V、とじ、光照射により発生した蓄積電
圧なVPとすると、ベース電位は、−Va +v、なる
電位になっている。この状態で配線10を通して電極9
に読出し用の正の電圧VRを印加すると、この正の電位
V、Iは酸化膜8mCo x l 3とベース・エミッ
タ間接合容量Cbe15.ベース・コレクタ間接合容量
Cbc7により容量分割され、ベースには電圧が加算さ
れる。従ってベース電位は となる。ここで、 となる条件が成立するようにしておくと、ベース電位は
光照射により発生した蓄積電圧Vpそのものとなる。こ
のようにしてエミッタ電位に対してベース電位が正方向
にバイアスされると、エレクトロンは、エミッタからベ
ースに注入され、コレクタ電位が正電位になっているの
で、ドリフト電界により加速されて、コレクタに到達す
る。この時に流れる電流は、次式で与えられる。
X (exp±(vP−v、)−1) kT 但しAJはベース・エミッタ間の接合面積、qは単位電
荷量(1,6X10−”クーロン)、Dnはベース中に
おけるエレクトロンの拡散定数、n2.@はpベースの
エミッタ端における少数キャリヤとしてのエレクトロン
濃度、W8はベース幅、Noはベースのエミッタ単にお
けるアクセプタ濃度、N ACはベースのコレクタ端に
おけるアクセプタ濃度、kはボルツマン定数、Tは絶対
温度、■、はエミッタ電位である。
この電流は、エミッタ電位V、がベース電位、すなわち
ここでは光照射により発生した蓄積電圧Vpに等しくな
るまで流れることは上式から明らかである。この時エミ
ッタ電位V、の時間的変化は次式で計算される。
x(e x p h −r (v p −v −) −
1)但し、ここで配線容量Csはエミッタに接続されて
いる配線8のもつ容量21である。
第5図は、上式を用いて計算したエミッタ電位の時間変
化の一例を示している。
第5図によればエミッタ電位がベース電位に等しくなる
ためには、約1秒位を要することになる。これはエミッ
タ電位V、がVpに近くなるとあまり電流が流れなくな
ることに起因しているわけである。したがって、これを
解決する手段は、先に電極9に正電圧V7を印加すると
きに、なる条件を設定したが、この条件の代りになる条
件を入れ、 ベース電位なV alasだけ、 余分 に順方向にバイアスしてやる方法が考えられる。
この時に流れる電流は次式で与えられる。
X (exp±(v p + v m r −@ −V
 −) −1)T 第6図(a)に、V、、、、=0.6Vとした場合、あ
る一定時間の後、電極9に印加していたvRをゼロボル
トにもどし、流れる電流を停止させたときの蓄積電圧V
pに対する、読出し電圧、すなわちエミッタ電位の関係
を示す。但し、第6図(a)では、読出し電圧はバイア
ス電圧成分による読出し時間に依存する一定の電位が必
ず加算されてくるがそのゲタ分をさし引いた値をプロッ
トしている。電極9に印加している正電圧vRをゼロボ
ルトにもどした時には、印加したときとは逆に なる電圧がベース電位に加算されるので、ベース電位は
、正電圧V8を印加する前の状態、すなわち、−V、に
なり、エミッタに対し逆バイアスされるので電流の流れ
が停止するわけである。第6図(a)によれば100n
s程度以上の読出し時間(すなわち■8を電極9に印加
している時間)をとれば、蓄積電圧Vpと読出し電圧は
4行程度の範囲にわたって直線性は確保され、高速の読
出しが可能であることを示している。第6図(a)で、
45°の線は読出しに十分の時間をかけた場合の結果で
あり、上記の計算例では、配線8の容量Csを4pFと
しているが、これはCbe+Cbcの接合容量のO,0
14pFと比較して約300倍も大きいにもかかわらず
、p領域6に発生した蓄積電圧Vpが何らの減衰も受け
ず、かつ、バイアス電圧の効果により、きわめて高速に
読出されていることを第6図(a)は示している。これ
は上記構成に係る光センサセルのもつ増幅機能、すなわ
ち電荷増幅機能が有効に働らいているからである。
これに対して従来のMO3型撮像装置では、蓄積電圧V
Pは、このような読出し過程において配線容量Csの影
響でCj−VP/(Cj+C3)(但しCjはMOS型
撮像装置の受光部のpn接合容量)となり、2桁位読出
し電圧値が下がってしまうという欠5点を有していた。
このためMOS型撮像装置では、外部へ読出すためのス
イッチングMOS)ランジスタの寄生容量のばらつきに
よる固定パターン雑音、あるいは配線容量すなわち出力
容量が大きいことにより発生するランダム雑音が大きく
、S/N比がとれないという問題があったが、第1図(
a)、(b)、(c)で示す構成の光センサセルでは、
p領域6に発生した蓄積電圧そのものが外部に読出され
るわけであり、この電圧はかなり大きいため固定パター
ン雑音、出力容量に起因するランダム雑音が相対的に小
さくなり、きわめてS/N比の良い信号を得ることが可
能である。
先に、バイアス電圧■□、、を0.6Vに設定したとき
、4行程度の直線性が100nsec程度の高速読出し
時間で得られることを示したが、この直線性および読出
し時間とバイアス電圧V3、。
の関係を計算した結果をさらにくわしく、第6図(b)
に示す。
第6図(b)において、横軸はバイアス電圧v1□であ
り、また、縦軸は読出し時間をとっている。またパラメ
ータは、蓄積電圧が1mVのときに、読出し電圧が1m
Vの80%、90%。
95%、98%になるまでの時間依存性を示している。
第6図(a)に示される様に、蓄積電圧1mVにおいて
、それぞれ80%、90%、95%、98%になってい
る時は、それ以上の蓄積電圧では、さらに良い値を示し
ていることは明らがである。
この第6図(b)によれば、バイアス電圧V B I 
It mが0.6Vでは、読出し電圧が蓄積電圧の80
%になるのは読出し時間が0.12μs、90%になる
のは0.27μ5195%になるのは0.54μs、9
8%になるのは1.4μsであるのがわかる。また、バ
イアス電圧Vat□を0.6vより大きくすれば、さら
に高速の読出しが可能であることを示している。この様
に、撮像装置の全体の設計から読出し時間および必要な
直線性が決定されると、必要とされるバイアス電圧V1
1.が第6図(b)のグラフを用いることにより決定す
ることができる。
上記構成に係る光センサセルのもう一つの利点は、p領
域6に蓄積されたホールはp領域6におけるエレクトロ
ンとホールの再結合確率がきわめて小さいことから非破
壊的に読出し可能なことである。すなわち読出し時に電
極9に印加していた電圧■5をゼロボルトにもどした時
、p領域6の電位は電圧■□を印加する前の逆バイアス
状態になり、光照射により発生した蓄積電圧Vpは、新
しく光が照射されない限り、そのまま保存されるわけで
ある。このことは、上記構成に係る光センサセルを光電
変換装置として構成したときに、システム動作上、新し
い機能を提供することができることを意味する。
このp領域6に蓄積電圧Vpを保持できる時間は、きわ
めて長く、最大の保持時間は、むしろ、接合の空乏層中
において熱的に発生する暗電流によって制限を受ける。
すなわち、この熱的に発生する暗電流により光センサセ
ルが飽和してしまうからである。しかしながら、上記構
成に係る光センサセルでは、空乏層の広がっている領域
は、低不純物濃度領域であるn−領域5であり、このn
−領域5は10”cm−”〜l O”cm−”程度と、
きわめて不純物濃度が低いため、その結晶性が良好であ
り、MOS型、CCD型撮像装置に比較して熱的に発生
するエレクトロン・ホール対は少ない。このため、暗電
流は、他の従来の装置に比較して小さい。すなわち、上
記構成に係る光センサセルは本質的に暗電流雑音の小さ
い構造をしているわけである。
次いでp領域6に蓄積された電荷をリフレッシュする動
作について説明する。
上記構成に係る光センサセルでは、すでに述べたごとく
、p領域6に蓄積された電荷は、読出し動作では消滅し
ない。このため新しい光情報を入力するためには、前に
蓄積されていた電荷を消滅させるためのリフレッシュ動
作が必要である。また同時に、浮遊状態になされている
p領域6の電位を所定の負電圧に帯電させておく必要が
ある。
上記構成に係る光センサセルでは、リフレッシュ動作も
読出し動作と同様、配線10を通して電極9に正電圧を
印加することにより行う。このとき、配線8を通してエ
ミッタを接地する。コレクタは、電極12を通して接地
又は正電位にしておく、第3図にリフレッシュ動作の等
他回路を示す。但しコレクタ側を接地した状態の例を示
している。
この状態で正電圧v、l)lなる電圧が電極9に印加さ
れると、ベース22には、酸化膜容量Cox13、ベー
ス・エミッタ間接合容量Cbe 15、ベース・コレク
タ間接合容量Cbc17の容量分割により、 なる電圧が、前の読出し動作のときと同様瞬時的にかか
る。この電圧により、ベース・エミッタ間接合ダイオー
ドDbe 16およびベース・コレクタ間接合ダイオー
ドDbc 18は順方向バイアスされて導通状態となり
、電流が流れ始め、ベース電位は次第に低下していく。
この時、浮遊状態にあるベースの電位Vの変化は近似的
に次式で表わされる。
但し、 X (exp C±V)−1) T x (exp (±V)−1) T i+はダイオードDbcを流れる電流、i2はダイオー
ドDbeを流れる電流である。A、はベース面積、Ae
はエミッタ面積、Dpはコレクタ中におけるホールの拡
散定数、po、はコレクタ中における熱平衡状態のホー
ル濃度、Lpはコレクタ中におけるホールの平均自由行
程、n、、はベース中における熱平衡状態でのエレクト
ロン濃度である。1□で、ベース側からエミッタへのホ
ール注入による電流は、エミッタの不純物濃度がベース
の不純物濃度にくらべて充分高いので、無視できる。
上に示した式は、段階接合近似のものであり実際のデバ
イスでは段階接合からはずれており、又ベースの厚さが
薄く、かつ複雑な濃度分布を有しているので厳密なもの
ではないが、リフレッシュ動作をかなりの近似で説明可
能である。
上式中のベース・コレクタ間に流れる電流i。
の内、q−Dp−p、、、/Lpはホールによる電流、
すなわちベースからホールがコレクタ側へ流れだす成分
を示している。このホールによる電流が流れやすい様に
上記構成に係る光センサセルでは、コレクタの不純物濃
度は、通常のバイポーラトランジスタに比較して少し低
めに設計される。
この式を用いて計算した、ベース電位の時間依存性の一
例を第7図に示す。横軸は、リフレッシュ電圧V RH
が電極9に印加された瞬間からの時間経過すなわちリフ
レッシュ時間を、縦軸は、ベース電位をそれぞれ示す。
また、ベースの初期電位をパラメータにしている。ベー
スの初期電位とは、リフレッシュ電圧V□が加わった瞬
間に、浮遊状態にあるベースが示す電位であり、V R
H。
Cox、Cbe、Cbc及びベースに蓄積され−ている
電荷によってきまる。
この第7図をみれば、ベースの電位は初期電位によらず
、ある時間経過後には必ず、片対数グラフ上で一つの直
線にしたがって下がっていく。
第7図(b)に、リフレッシュ時間に対するベース電位
変化の実験値を示す。第7図(a)に示した計算例に比
較して、この実験で用いたテストデバイスは、ディメン
ションがかなり大きいため、計算例とはその絶対値は一
致しないが、リフレッシュ時間に対するベース電位変化
が片対数グラフ上で直線的に変化していることが実証さ
れている。この実験例ではコレクタおよびエミッタの両
者を接地したときの値を示している。
今、光照射による蓄積電圧Vpの最大値を0.4 [V
l 、リフレッシュ電圧■8□によりベースに印加され
る電圧■ を0.4 (Vl とすると、第7図に示す
ごとく初期ベース電位の最大値はO,S (V)となり
、リフレッシュ電圧印加後1O−1s [5ecl後に
は直線にのってベース電位が下がり始め、10−’[5
ecl後には、光があたらなかった時、すなわち初期ベ
ース電位が0.4 [Vlのときの電位変化と一致する
n領域6が、MOSキャバシクCoxを通して正電圧を
ある時間印加し、その正電圧を除去すると負電位に帯電
する仕方には、2通りの仕方がある。一つは、n領域6
から正電荷を持つホールが、主として接地状態にあるn
領域lに流れ出すことによって、負電荷が蓄積される動
作である。
n領域6からホールが、n領域1に一方的に流れ、n領
域lの電子があまりn領域6内に流れ込まないようにす
るためには、n領域6の不純物密度をn領域1の不純物
密度より高くしておけばよい。一方、n0領域7やn領
域1からの電子が、n領域6に流れ込み、ホールと再結
合することによって、n領域6に負電荷が蓄積する動作
も行える。この場合には、n領域lの不純物密度はn領
域6より高くなされている。n領域6からホールが流出
することによって、負電荷が蓄積する動作の方が、n領
域6ベースに電子が流れ込んでホールと再結合すること
により負電荷が蓄積する動作よりはるかに速い、しかし
、これまでの実験によれば、電子なn領域6に流し込む
リフレッシュ動作でも、光電変換装置の動作に対しては
、十分に速い時間応答を示すことが確認されている。
上記構成に係る光センサセルをXY方向に多数ならべて
光電変換装置を構成したとき、画像により各センサセル
で、蓄積電圧VPは、上記の例ではO〜0.4 [Vl
の間でばらついているが、リフレッシュ電圧VIIH印
加後10−’(seclには、全てのセンサセルのベー
スには約0.3[V]程度の一定電圧は残るものの、画
像による蓄積電圧Vpの変化分は全て消えてしまうこと
がわかる。すなわち、上記構成に係る光センサセルによ
る光電変換装置では、リフレッシュ動作により全てのセ
ンサセルのベース電位をゼロボルトまで持っていく完全
リフレッシュモードと(このときは第7図(a)の例で
は10 (sec)を要する)、ベース電位にはある一
定電圧は残るものの蓄積電圧VPによる変動成分が消え
てしまう過渡的リフレッシュモードの二つが存在するわ
けである(このときは第7図(a)の例では、10[u
secl 〜10 (seclのリフレッシュパルス)
。以上の例では、リフレッシュ電圧■RHによりベース
に印加される電圧VAを0.4 [Vlとしたが、この
電圧vAを0.6 (Vlとすれば、上記、過渡的リフ
レッシュモードは、第7図によれば、1(nseclで
おこり、きわめて高速にリフレッシュすることができる
。完全リフレッシュモードで動作させるか、過渡的リフ
レッシュモードで動作させるかの選択は光電変換装置の
使用目的によって決定される。
この過渡的リフレッシュモードにおいてベースに残る電
圧を■8とすると、リフレッシュ電圧V RHを印加後
、■、をゼロボルトにもどす瞬間の過渡的状態において
、 なる負電圧がベースに加算されるので、リフレッシュパ
ルスによるリフレッシュ動作後のベース電位は となり、ベースはエミッタに対して逆バイアス状態にな
る。
先に光により励起されたキャリアを蓄積する蓄積動作の
とき、蓄積状態ではベースは逆バイアス状態で行われる
という説明をしたが、このリフレッシュ動作により、リ
フレッシュおよびベースを逆バイアス状態に持っていく
ことの2つの動作が同時に行われるわけである。
第7図(C)にリフレッシュ電圧V□に対するリフレッ
シュ動作後のベース電位 の変化の実験値を示す。パラメータとしてCoxの値を
5pFから100pFまでとっている。丸印は実験値で
あり、実線は より計算される計算値を示している。このときVx=0
.52Vであり、また、Cbc十Cbe=4pFである
。但し観測用オシロスコープのプローグ容量13pFが
Cbc+Cbeに並列に接続されている。この様に、計
算値と実験値は完全に一致しており、リフレッシュ動作
が実験的にも確認されている。
以上のリフレッシュ動作においては、第3図に示す様に
、コレクタを接地したときの例について説明したが、コ
レクタを正電位にした状態で行うことも可能である。こ
のときは、ベース・コレクタ間接合ダイオードDbc 
18が、リフレッシュパルスが印加されても、このリフ
レッシュパルスによりベースに印加される電位よりも、
コレクタに印加されている正電位の方が大きいと非導通
状態のままなので、電流はベース・エミッタ間接合ダイ
オードDbe 16だけを通して流れる。このため、ベ
ース電位の低下は、コレクタを接地した時より相対的に
ゆっくりしたものとはなるが、基本的には、前に説明し
たのと、まったく同様な高速リフレッシュ動作が行われ
るわけである。
すなわち第7図(a)のリフレッシュ時間に対するベー
ス電位の関係は、第7図(a)のベース電位が低下する
時の斜めの直線が右側の方、つまり、より時間の要する
方向ヘシフトすることになる。したがって、コレクタを
接地した時と同じリフレッシュ電圧VRHを用いると、
リフレッシュに時間を要することになるが、リフレッシ
ュ電圧■□、をわずか高めてやればコレクタを接地した
時と同様、高速のリフレッシュ動作が可能である。
以上が光入射による電荷蓄積動作、読出し動作、リフレ
ッシュ動作よりなる上記構成に係る光センサセルの基本
動作の説明である。
以上説明したごとく、上記構成に係る光センサセルの基
本構造は、すでにあげた特開昭56−150878号公
報、特開昭56−157073号公報、特開昭56−1
65473号公報と比較してきわめて簡単な構造であり
、将来の高解像度化に十分対応できるとともに、それら
のもつ優れた特徴である増幅機能からくる低雑音、高出
力、広ダイナミツクレンジ、非破壊読出し等のメリット
をそのまま保存している。
次に、以上説明した構成に係る光センサセルを二次元に
配列して構成した本発明の光電変換装置の一実施例につ
いて図面を用いて説明する。
基本光センサセル構造を二次元的に3×3に配列した光
電変換装置の回路構成図を第4図に示す。
すでに説明した点線で囲まれた基本光センサセル30(
この時バイポーラトランジスタのコレクタは基板及び基
板電極に接続されることを示している。)、読出しパル
ス□・およびリフレッシュパルスを印加するための水平
ライン31.31’31″、読出しパルスを発生させる
ための垂直シフトレジスタ32、垂直シフトレジスタ3
2と水平ライン31.31’ 、31″の間のバッファ
MOSトランジスタ33.33’ 、33″のゲートに
パルスを印加するための端子34、リフレッシュパルス
を印加するためのバッファMOS)−ランラスタ35,
35’ 、35″、それのゲートにパルスを印加するた
めの端子36、リフレッシュパルスを印加するための端
子37、基本光センサセル30から蓄積電圧を読出すた
めの垂直ライン38.38’ 、38″、各垂直ライン
を選択するためのパルスを発生する水平シフトレジスタ
39、各垂直ラインを開閉するためのゲート用MOSト
ランジスタ40.40’ 、40″、蓄積電圧をアンプ
部に読出すための出力ライン41、読出し後に、出力ラ
インに蓄積した電荷をリフレッシュするためのMOSト
ランジスタ42、MOSトランジスタ42ヘリフレツシ
ユパルスを印加するための端子43、出力信号を増幅す
るためのバイポーラ、MOS、FET%J−FET等の
トランジスタ44.負荷抵抗45、トランジスタと電源
を接続するための端子46、トランジスタの出力端子4
7、読出し動作において垂直ライン40.40’ 、4
0″に蓄積された電荷をリフレッシュするためのMOS
トランジスタ48゜48’  48“、およびMOSト
ランジスタ48.48’ 、48″のゲートにパルスを
印加するための端子49によりこの光電変換装置は構成
されている。
この光電変換装置の動作について第4図および第8図に
示すパルスタイミング図を用いて説明する。
第8図において、区間61はリフレッシュ動作、区間6
2は蓄積動作、区間63は読出し動作にそれぞれ対応し
ている。
時刻t、において、基板電位、すなわち光センサセル部
のコレクタ電位64は、接地電位または正電位に保たれ
るが、第8図では接地電位に保たれているものを示して
いる。接地電位または正電位のいずれにしても、すでに
説明した様に、リフレッシュに要する時間が異なってく
るだけであり、基本動作に変化はない。端子49の電位
65はhigh状態であり、MOSトランジスタ48.
48’ 、48″は導通状態に保たれ、各光センサセル
は、垂直ライン38.38’ 、38″を通して接地さ
れている。また端子36には、波形66のごとくバッフ
ァMOSトランジスタが導通する電圧が印加されており
、全画面−括リフレッシュ用バッファMOSトランジス
タ35゜35’  35″は導通状態となっている。こ
の状態で端子37に波形67のごとくパルスが印加され
ると、水平ライン31.31’ 、31″を通して各光
センサセルのベースに電圧がかかり、すでに説明した様
に、リフレッシュ動作に入り、それ以前に蓄積されてい
た電荷が、完全リフレッシュモード又は過渡的リフレッ
シュモードにしたがってリフレッシュされる。完全リフ
レッシュモードになるか又は過渡的リフレッシュモード
になるかは波形67のパルス幅により決定されるわけで
ある。
t2時刻において、すでに説明したごとく、各光センサ
セルのトランジスタのベースはエミッタに対して逆バイ
アス状態となり、次の蓄積区間62へ移る。このリフレ
ッシュ区間61においては、図に示すように、他の印加
パルスは全てlow状態に保たれている。
蓄積動作区間62においては、基板電圧、すなわちトラ
ンジスタのコレクタ電位波形64は正電位にする。これ
により光照射により発生したエレクトロン・ホール対の
うちエレクトロンを、コレクタ側へ早く流してしまうこ
とができる。しかし、このコレクタ電位を正電位に保つ
ことは、ベースをエミッタに対して逆方向バイアス状態
、すなわち負電位にして撮像しているので必須条件では
なく、接地電位あるいは若干負電位状態にしても基本的
な蓄積動作に変化はない。
蓄積動作状態においては、MOSトランジスタ48.4
8’ 、48″のゲート端子49の電位65は、リフレ
ッシュ区間と同様、highに保たれ、各MOSトラン
ジスタは導通状態に保たれる。このため、各光センサセ
ルのエミッタは垂直ライン38.38’ 、38″を通
して接地されている。強い光の照射により、ベースにホ
ールが蓄積され、飽和してくると、すなわちベース電位
がエミッタ電位(接地電位)に対して順方向バイアス状
態になってくると、ホールは垂直ライン38.38’ 
、38″を通して流れ、そこでベース電位変化は停止し
、クリップされることになる。したがって、垂直方向に
となり合う光センサセルのエミッタが垂直ライン38.
38’38“により共通に接続されていても、この様に
垂直ライン38.38’ 、38″を接地しておくと、
ブルーミング現象を生ずることはない。
このプルーミング現象をさける方法は、MOSトランジ
スタ48.48’ 、48″を非導通状態にして、垂直
ライン38.38’ 、38″を浮遊状態にしていても
、基板電位、すなわちコレクタ電位64を若干負電位に
しておき、ホールの蓄積によりベース電位が正電位方向
に変化してきたとき、エミッタより先にコレクタ側の方
へ流れ出す様にすることにより達成することも可能であ
る。
蓄積区間62に次いで、時刻t、より読出し区間63に
なる。この時刻t、において、MOSトランジスタ48
.48’ 、48″のゲート端子49の電位65をlo
wにし、かつ水平ライン31.31’ 、31″のバッ
ファMOS)ランジスタ33.33’ 、33″のゲー
ト端子の電位68をhighにし、それぞれのMOS)
ランジスタを導通状態とする。但し、このゲート端子3
4の電位68をhighにするタイミングは、時刻t、
であることは必須条件ではなく、それより早い時刻であ
れば良い。
時刻t4では、垂直シフトレジスタ32の出力のうち、
水平ライン31に接続されたものが波形69のごと(h
ighとなり、このとき、MOSトランジスタ33が導
通状態であるから、この水平ライン31に接続された3
つの各光センサセルの読出しが行・なわれる。この読出
し動作はすでに前に説明した通りであり、各光センサセ
ルのベース領域に蓄積された信号電荷により発生した信
号電圧は、そのまま、垂直ライン38.38′38″に
現われる。このときの垂直シフトレジスタ32からのパ
ルス電圧のパルス幅は、第6図に示した様に、蓄積電圧
に対する読出し電圧が、十分直線性を保つ関係になるパ
ルス幅に設定される。またパルス電圧は先に説明した様
に、V el l a s分だけエミッタに対して順方
向バイアスがかかる様調整される。
次いで、時刻t、において、水平シフトレジスタ39の
出力のうち、垂直ライン38に接続されたMOSトラン
ジスタ40のゲートへの出力だけが波形70のごと<h
ighとなり、MOSトランジスタ40が導通状態とな
り、出力信号は出力ライン41を通して、出力トランジ
スタ44に入り、電流増幅されて出力端子47から出力
される。この様に信号が読出された後、出力ライン41
には配線容量に起因する信号電荷が残っているので、時
刻t6において、MOSトランジスタ42のゲート端子
43にパルス波形71のごとくパルスを印加し、MOS
)ランラスタ42を導通状態にして出力ライン41を接
地して、この残留した信号電荷をリフレッシュしてやる
わけである。以下同様にして、スイッチングMOSトラ
ンジスタ40.40’ 、40″を順次導通させて垂直
ライン38.38’ 、38″の信号出力を読出す。こ
の様にして水平に並んだ−ライン分の各光センサセルか
らの信号を読出した後、垂直ライン38.38’ 、3
8〜には、出力ライン41と同様、それの配線容量に起
因する信号電荷が残留しているので、各垂直ライン38
.38’ 、38″に接続されたMOSトランジスタ4
8.48’48″を、それのゲート端子49に波形65
で示される様にhighにして導通させ、この残留信号
電荷をリフレッシュする。
次いで、時刻taにおいて、垂直シフトレジスタ32の
出力のうち、水平ライン31’に接続された出力が波形
69′のごと<highとなり、水平ライン31′に接
続された各光センサセルの蓄積電圧が、各垂直ライン3
8.38’38″に読出されるわけである。以下、順次
前と同様の動作により、出力端子47から信号が読出さ
れる。
以上の説明においては、蓄積区間62と読出し区間63
が明確に区分される様な応用分野、例えば最近研究開発
が積極的に行なわれているスチルビデオに適用される動
作状態について説明したが、テレビカメラの様に蓄積区
間62における動作と読出し区間63における動作が同
時に行なわれている様な応用分野に関しても、第8図の
バルスタイミングを変更することにより適用可能である
。但し、この時のリフレッシュは全画面−括リフレッシ
ュではなく、−ライン毎のリフレッシュ機能が必要であ
る。例えば、水平ライン31に接続された各光センサセ
ルの信号が読出された後、時刻t、において各垂直ライ
ンに残留した電荷を消去するためMOSトランジスタ4
8.48’48″を導通にするが、このとき水平ライン
31にリフレッシュパルスを印加する。すなわち、波形
69において時刻t7においても時刻t4と同様、パル
ス電圧、パルス幅の異なるパルスを発生する様な構成の
垂直シフトレジスタを使用することにより達成すること
ができる。この様にダブルパルス的動作以外には、第4
図の右側に設置したー括リフレッシュパルスを印加する
機器の代わりに、左側と同様の第2の垂直シフトレジス
タを右側にも設け、タイミングを左側に設けられた垂直
レジスタとずらせながら動作させることにより達成させ
ることも可能である。
この時は、すでに説明したような蓄積状態において、各
光センサセルのエミッタおよびコレクタの各電位を操作
してブルーミングを押えるという動作の自由度が少なく
なる。しかし、基本動作の所で説明した様に、読出し状
態では、ベースにv1□なるバイアス電圧を印加したと
きに高速読出しができる様な構成としているので、第5
図のグラフかられかる様に、V a+amを印加しない
時に、各光センサセルの飽和により、垂直ライン28.
28’ 、28″に流れ出す信号型荷分はきわめてわず
かであり、ブルーミング現象は、まったく問題にはなら
ない。
また、スミア現象に対しても、本実施例に係る光電変換
装置は、きわめて優れた特性を得ることができる。スミ
ア現象は、CCD型撮像装置、特にフレーム転送型にお
いては、光の照射されている所を電荷転送されるという
、動作および構造上発生する問題であり、インクライン
型においては、特に長波長の光により半導体の深部で発
生したキャリアが電荷転送部に蓄積されるために発生す
る問題である。
また、MO3型撮像装置においては、各光センサセルに
接地されたスイッチングMOSトランジスタのドレイン
側に、やはり長波長の光により半導体深部で発生したキ
ャリアが蓄積されるために生じる問題である。
これに対して本実施例に係る光電変換装置では、動作お
よび構造上発生するスミア現象はまったくなく、また長
波長の光により半導体深部で発生したキャリアが蓄積さ
れるという現象もまったく生じない。但し、光センサセ
ルのエミッタにおいて比較的表面近傍で発生したエレク
トロンとホールのうち、エレクトロンが蓄積されるとい
う現像が心配されるが、これは、−括リフレッシュ動作
のときは蓄積動作状態において、エミッタが接地されて
いるため、エレクトロンは蓄積されず、スミア現象が生
じない。また通常のテレビカメラのとき応用されるライ
ンリフレッシュ動作のときは、水平ブランキングの期間
において、垂直ラインに蓄積電圧を読出す前に、垂直ラ
インを接地してリフレッシュするので、この時同時にエ
ミッタに一水平走査期間に蓄積されたエレクトロンは流
れ出してしまい、このため、スミア現象はほとんど発生
しない、この様に、本実施例に係る光電変換装置では、
その構造上および動作上、スミア現像はほとんど本質的
に無視し得る程度しか発生せず、本実施例に係る光電変
換装置の大きな利点の一つである。
また、蓄積動作状態において、エミッタおよびコレクタ
の各電位を操作して、ブルーミング現象を押えるという
動作について前に記述したが、これを利用してγ特性を
制御することも可能である。
すなわち、蓄積動作の途中において、−時的にエミッタ
またはコレクタの電位をある一定の負電位にし、ベース
に蓄積されたキャリアのうち、この負電位を与えるキャ
リア数より多く蓄積されているホールをエミッタまたは
コレクタ側へ流してしまうという動作をさせる。これに
より、蓄積電圧と入射光量に対する関係は、入射光量の
小さいときはシリコン結晶のもつγ=1の特性を示し、
入射光量の大きい所では、γが1より小さくなる様な特
性を示す。つまり、折線近似的に通常テレビカメラで要
求されるγ=0.45の特性をもたせることが可能であ
る。蓄積動作の途中において上記動作を一度やれば一折
線近似となり、エミッタ又はコレクタに印加する負電位
を三鷹適宜変更して行なえば、二指線タイプのγ特性を
持たせることも可能である。
また、以上の実施側においては、シリコン基板を共通コ
レクタとしているが通常バイポーラトランジスタのごと
く埋込n9領域を設け、各ライン毎にコレクタを分割さ
せる様な構造としてもよい。
なお、実際の動作には第8図に示したパルスタイミング
以外に、垂直シフトレジスタ32、水平シフトレジスタ
39を駆動するためのクロックパルスが必要である。
第9図に出力信号に関係する等価回路を示す。
容量Cv80は垂直ライン38.38’ 、38−の配
線容量であり、容量C881は出力ライン41の配線容
量をそれぞれ示している。また第9図右側の等価回路は
、読出し状態におけるものであり、スイッチング用MO
Sトランジスタ40゜40’  40″は導通状態であ
り、それの導通状態における抵抗値を抵抗R282で示
している。
また増幅用トランジスタ44を抵抗r、83および電流
源84を用いた等価回路で示している。出力ライン41
の配線容量に起因する電荷蓄積をリフレッシュするため
のMO3I−ランラスタ42は、読出し状態では非導通
状態であり、インピーダンスが高いので、右側の等価回
路では省略している。
等価回路の各パラメータは、実際に構成する光電変換装
置の大きさにより決定されるわけであるが、例えば、容
量Cv80は約4pF位、容量CH31は約4pF位、
MOSトランジスタの導通状態の抵抗R,82は3にΩ
程度、バイポーラトランジスタ44の電流増幅率βは約
100程度として、出力端子47において観測される出
力信号波形を計算した例を第10図に示す。
第10図において横軸はスイッチングMOSトランジス
タ40.40’ 、40″が導通した瞬間からの時間[
μS]を、縦軸は垂直ライン38゜38′、38″の配
線容量Cv80に、各光センサセルから信号電荷が読出
されてlボルトの電圧がかかっているときの出力端子4
7に現われる出力電圧[V]をそれぞれ示している。
出力信号波形85は負荷抵抗RE45が10にΩ、86
は負荷抵抗R245が5にΩ、87は負荷抵抗R145
が2にΩのときのものであり、いずれにおいてもピーク
値は、Cv80とCH31の容量分割により0.5V程
度になっている。当然のことながら、負荷抵抗R,45
が大きいほうが減衰量は小さく、望ましい出力波形にな
っている。立ち上がり時間は、上記のパラメータ値のと
き、約20nsecと高速である。スイッチングMOS
トランジスタ40.40”40″の導通状態における抵
抗RMを小さくすることにより、および、配線容icv
、c、を小さくすることにより、さらに高速の読出しも
可能である。
上記構成に係る光センサセルを利用した光電変換装置で
は、各光センサセルのもつ増幅機能により、出力に現わ
れる電圧が大きいため、最終段の増幅アンプも、MO3
型撮像装置に比較してかなり簡単なものでよい。上記例
ではバイポーラトランジスタ1段のタイプのものを使用
した例について説明したが、2段構成のもの等、他の方
式を使うことも当然のことながら可能である。この例の
様にバイポーラトランジスタを用いると、CCD撮像装
置における最終段のアンプのMOSトランジスタから発
生する画像上目につきゃすいl/f雑音の問題が、本実
施例の光電変換装置では発生せず、きわめてS/N比の
良い画質を得ることが可能である。
上に述べた様に、上記構成に係る光センサセルを利用し
た光電変換装置では、最終段の増幅アンプがきわめて簡
単なもので良いことから、最終段の増幅アンプを一つだ
け設ける第4図に示した実施例のごときタイプではなく
、増幅アンプを複数個設置して、一つの画面を複数に分
割して読出す様な構成とすることも可能である。
第11図に、分割読出し方式の一例を示す。第11図に
示す実施例は、水平方向を3分割とし最終段アンプを3
つ設置した例である。基本的な動作は第4図の実施例お
よび第8図のタイミング図を用いて説明したものとほと
んど同じであるが、この第11図の実施例では、3つの
等価な水平シフトレジスタ1OO1101,102を設
け、これらの始動パルスを印加するための端子103に
始動パルスが入ると、1列目、(n+1)列目、(2n
+1)列目(nは整数であり、この実施例では水平方向
絵素数は3n個である。)に接続された各センサセルの
出力が同時に読出されることになる。次の時点では、2
列目、(n+2)列目、(2n+2)列目が読出される
ことになる。
この実施例によれば、−本の水平ライン分を読出す時間
が固定されている時は、水平方向のスキャンニング周波
数は、一つの最終段アンプをつけた方式に比較して1/
3の周波数で良く、水平シフトレンジスタが簡単になり
、かつ光電変換装置からの出力信号をアナログディジタ
ル変換して、信号処理する様な用途には、高速のアナロ
グ・ディジタル変換器は不必要であり、分割読出し方式
の大きな利点である。
第11図に示した実施例では、等価な水平シフトレジス
タを3つ設けた方式であったが、同様な機能は、水平シ
フトレジスタ1つだけでももたせることが可能である。
この場合の実施例を第12図に示す。
第12図の実施例は、第11図に示した実施例のうちの
水平スイッチングMO3)ランジスタと、最終段アンプ
の中間の部分だけを書いたものであり、他の部分は、第
11図の実施例と同じであるから省略している。
この実施例では、1つの水平シフトレジスタ104から
の出力を1列目、(n+1)列目、(2n+1)列目の
スイッチングMOSトランジスタのゲートに接続し、そ
れらのラインを同時に読出すようにしている。次の時点
では、2列目、(n+2)列目、(2n+2)列目が読
出されるわけである。
この実施例によれば、各スイッチングMOSトランジス
タのゲートへの配線は増加するものの、水平シフトレジ
スタとしては1つだけで動作が可能である。
第11図、12図の例では出力アンプを3個設けた例を
示したが、この数はその目的に応じてさらに多くしても
よいことはもちろんである。
第11図、第12図の実施例ではいずれも、水平シフト
レジスタ、垂直シフトレジスタの始動パルスおよびクロ
ックパルスは省略しているが、これらは、他のリフレッ
シュパルスと同様、同一チップ内に設けたクロックパル
ス発生器あるいは、他のチップ上に設けられたクロック
パルス発生器から供給される。
この分割読出し方式では、水平ラインー括又は全画面−
括リフレッシュを行なうと、n列目と(n+1)列目の
光センサセル間では、わずか蓄積時間が異なり、これに
より、暗電流成分および信号成分に、わずかの不連続性
が生じ、画像上目についてくる可能性も考えられるが、
これの量はわずかであり、実用上問題はない。また、こ
れが、許容限度以上になってきた場合でも、外部回路を
用いて、それを補正することは、キヨシ状波を発生させ
、これと暗電流成分との減算およびこれと信号成分の乗
除算により行なう従来の補正技術を使用することにより
容易に可能である。
この様な光電変換装置を用いて、カラー画像を撮像する
時は、光電変換装置の上に、ストライブフィルタあるい
は、モザイクフィルタ等をオンチップ化したり、又は、
別に作ったカラーフィルタを貼合わせることによりカラ
ー信号を得ることが可能である。
一例として、R,G、Bのストライプ・フィルタを使用
した時は、上記構成に係る光センサセルを利用した光電
変換装置ではそれぞれ別々の最終段アンプよりR信号、
G信号、B信号を得ることが可能である。これの一実施
例を第13図に示す。この第13図も第12図と同様、
水平シフトレジスタのまわりだけを示している。他は第
4図および第11図と同じであり、ただ1列目はRのカ
ラーフィルタ、2夕1j目はGのカラーフィルタ、3列
目はBのカラーフィルタ、4夕1」目はRのカラーフィ
ルタという様にカラーフィルタがついているものとする
。第13図に示すごとく、1列目、4列目、7列目・・
・の各垂直ラインは出力ライン110に接続され、これ
はR信号をとりだす。
又2列目、5列目、8列目・・・の各垂直ラインは出力
ライン111に接続され、これはG信号をとりだす。又
同様にして、3列目、6列目、9列目・・・の各垂直ラ
インは出力ライン112に接続されたB信号をとりだす
。出カラインiio、iii。
112はそれぞれオンチップ化されたリフレッシュ用M
OSトランジスタおよび最終段アンプ、例えばエミッタ
フォロアタイプのバイポーラトランジスタに接続され、
各カラー信号が別々に出力されるわけである。
本発明の他の実施例に係る光電変換装置を構成する光セ
ンサセルの他の例の基本構造および動作を説明するため
の図を第14図に示す。またそれの等価回路および全体
の回路構成図を第15図(a)に示す。
第14図に示す光センサセルは、同一の水平スキャンパ
ルスにより読出し動作、およびラインリフレッシュを同
時に行なうことを可能とした光センサセルである。第1
4図において、すでに第1図で示した構成と異なる点は
、第1図の場合水平ライン配Am 10に接続されるM
OSキャパシタ電極9が一つだけであったものが上下に
隣接する光センサセルの側にもMOSキャパシタ電極1
20が接続され、1つの光センサセルからみた時に、ダ
ブルコンデンサタイプとなっていること、および図にお
いて上下に隣接する光センサセルのエミッタ7.7′は
2層配線にされた配線■8.および配線■121、(第
14図では、垂直ラインが1本に見えるが、絶縁層を介
して2本のラインが配置されている)に交互に接続、す
なわちエミッタ7はコンタクトホール19を通して配線
■8に、エミッタ7′はコンタクトホール19′を通し
て配線■121にそれぞれ接続されていることが異なっ
ている。
これは第15図(a)の等価回路をみるとより明らかと
なる。すなわち、光センサセル152のベースに接続さ
れたMOSキャパシタ150は水平ライン31に接続さ
れ、MOSキャパシタ151は水平ライン31′に接続
されている。
また光センサセル152の図において下に隣接する光セ
ンサセル152′のMOSキャパシタ150′は共通す
る水平ライン31′に接続されている。
光センサセル152のエミッタは垂直ライン38に、光
センサセル152′のエミッタは垂直ライン138に、
光センサセル152″のエミッタは垂直ライン38とい
う様にそれぞれ交互に接続されている。
第15図(a)の等価回路では、以上述べた基本の光セ
ンサセル部以外で、第4図の撮像装置と異なるのは、垂
直ライン38をリフレッシュするためのスイッチングM
o5t−”ンジスタ48のほかに垂直ライン138をリ
フレッシュするためのスイッチングMOSトランジスタ
148、および垂直ライン38を選択するスイッチング
MOSトランジスタ40のほか垂直ライン138を選択
するためのスイッチングMOSトランジスタ148が追
加され、また出力アンプ系が一つ増設されている。この
出力系の構成は、各ラインをリフレッシュするためのス
イッチングMOSトランジスタ48、および148が接
続されている様な構成とし、さらに水平スキャン用のス
イッチングMOSトランジスタを用いる第15図(b)
に示す様にして出力アンプを一つだけにする構成もまた
可能である。第15図(b)では第15図(a)の垂直
ライン選択および出力アンプ系の部分だけを示している
二の第14図の光センサセルおよび第15図(a)に示
す実施例によれば、次の様な動作が可能である。すな−
わち、全水平ライン31に接続された各光センサセルの
読出し動作が終了し、テレビ動作における水平ブランキ
ング期間にある時、垂直シフトレジスタ32からの出力
パルスが水平ライン31’に出力されるMOSキャパシ
タ151を通して、読出しの終了した光センサセル15
2をリフレッシュする。このとき、スイッチングMOS
トランジスタ48は導通状態にされ、垂直ライン38は
接地されている。
また、水平ライン31゛に接続されたMOSキャパシタ
150′を通して光センサセル152′の出力が垂直ラ
イン138に読出される。このとき当然のことながらス
イッチングMOSトランジスタ148は非導通状態にな
され、垂直ライン13gは浮遊状態となっているわけで
ある。この様に一つの垂直スキャンパルスにより、すで
に読出しを終了した光センサセルのリフレッシュと、次
のラインの光センサセルの読出しが同一のパルスで同時
的に行なうことが可能である。このときすでに説明した
様にリフレッシュする時の電圧と読出しの時の電圧は、
読出し時には、高速読出しの必要性からバイアス電圧を
かけるので異なってくるが、これは第14図に示すごと
く、MOSキャパシタ電極9およびMOSキャパシタ電
極120の面積を変えることにより各電極に同一の電圧
が印加されても各光センサセルのベースには異なる電圧
がかかる様な構成をとることにより達成されている。
すなわち、リフレッシュ用MOSキャパシタの面積は、
読出し用MOSキャパシタの面積にくらべて小さくなっ
ている。この例のように、センサセル全部を一括リフレ
ッシュするのではなく、ラインずつリフレッシュしてい
く場合には、第1図(b)に示される様にコレクタをn
型あるいはn基板で構成しておいてもよいが、水平ライ
ンごとにコレクタを分離して設けたほうが望ましいこと
がある。コレクタが基板にグっている場合には、全光セ
ンサセルのコレクタが共通領域となっているため、蓄積
および受光読出し状態ではコレクタに一定のバイアス電
圧が加わった状態になっている。もちろん、すでに説明
したようにコレクタにバイアス電圧が加わった状態でも
浮遊ベースのリフレッシュは、エミッタの間で行なえる
。ただし、この場合には、ベース領域のリフレッシュが
行なわれると同時に、リフレッシュパルスが印加された
セルのエミッタコレクタ間に無駄な電流が流れ、消費電
力を大きくするという欠点が伴う。こうした欠点を克服
するためには、全センサセルのコレクタを共通領域とせ
ずに、各水平ラインに並ぶセンサセルのコレクタは共通
になるが、各水平ラインごとのコレクタは互いに分離さ
れた構造にする。すなわち、第1図の構造に関連させて
説明すれば、基板はp型にして、p型基板中にコレクタ
各水平ラインごとに互いに分離されたn+埋込領域を設
けた構造にする。隣り合う水平ラインのn゛埋込領域の
分離は、p領域を間に介在させる構造でもよい。水平ラ
インに沿って埋込まれるコレクタのキャパシタを減少さ
せるには、絶縁物分離の方が優れている。第1図では、
コレクタが基板で構成されているから、センサセルを囲
む分離領域はすべてほとんど同じ深さまで設けられてい
る。一方、各水平ラインごとのコレクタを互いに分離す
るには、水平ライン方向の分離領域を垂直ライン方向の
分離領域より必要な値だけ深くしておくことになる。
各水平ラインごとにコレクタが分離されていれば、読出
しが終って、リフレッシュ動作が始まる時に、その水平
ラインのコレクタの電圧を接地すれば、前述したような
エミッタコレクタ間電流は流れず、消費電力の増加をも
たらさない。リフレッシュが終って光信号による電荷蓄
積動作に入る時に、ふたたびコレクタ領域には所定のバ
イアス電圧を印加する。
また第15図(a)の等他回路によれば、各水平ライン
ごとに出力は出力端子47および147に交互に出力さ
れることになる。これは、すでに説明したごとく、第1
5図(b)の様な構成にすることにより一つのアンプか
ら出力をとりだすことも可能である。
以上説明した様に本実施例によれば、比較的簡単な構成
で、ラインリフレッシュが可能となり、通常のテレビカ
メラ等の応用分野にも適用することができる。
本発明の他の実施例としては、光センサセルに複数のエ
ミッタを設けた構成あるいは、一つのエミッタに複数の
コンタクトを設けた構成により、一つの光センサセルか
ら複数の出力をとりだすタイプが考えられる。
これは本発明による光電変換装置の各光センサセルが増
幅機能をもつことから、一つの光センサセルから複数の
出力をとりだすために、各光センサセルに複数の配線容
量が接続されても、光センサセルの内部で発生した蓄積
電圧Vpが、まったく減衰することなしに各出力に読出
すことが可能であることに起因している。
この様に、各光センサセルから複数の出力をとりだすこ
とができる構成により、各光センサセルを多数配列して
なる光電変換装置に対して信号処理あるいは雑音対策等
に対して多くの利点を付加することが可能である。
次に本発明に係る光電変換装置の一製法例について説明
する。第16図に、選択エピタキシャル成長(N、  
Endo et al 、“Novel device
isolation technology with
 5elected epitaxialgrowth
 ” Tech、 Dig、 of 1982  I 
E DM、 pp。
241−244参照)を用いたその製法の一例を示す。
1〜l OX 10”cm−”程度の不純物濃度のn形
Si基板lの裏面側に、コンタクト用のn゛領域11を
、AsあるいはPの拡散で設ける。n′″領域からのオ
ートドーピングを防ぐために、図には示さないが酸化膜
及び窒化膜を裏面に通常は設けておく。
基板lは、不純物濃度及び酸素濃度が均一に制御された
ものを用いる。すなわち、キャリアラインタイムがウェ
ハで十分に長くかつ均一な結晶ウェハを用いる。その様
なものとしては例えばMCZ法による結晶が適している
。基板1の表面に略々1μm程度の酸化膜をウェット酸
化により形成する。すなわち、H20雰囲気かあるいは
(H+++Oa)雰囲気で酸化する。積層欠陥等を生じ
させずに良好な酸化膜を得るには、900℃程度の温度
での高圧酸化が適している。
その上に、たとえば2〜4μm程度の厚さの5iOa膜
をCVD”l?堆積する。(N*+5iHA+02)ガ
ス系で300〜500℃程度の温度で所望の厚さのS 
i Os膜を堆積する。0□/SiH4のモル比は温度
にもよるが4〜40程度に設定する。フォトリソグラフ
ィ工程により、セル間の分離領域となる部分の酸化膜を
残して他の領域の酸化膜は、(CF4 +Ht )、C
m F4 。
CH2F2等のガスを用いたりアクティブイオンエツチ
ングで除去する(第16図の工程(a))、例えば、1
0X101.Lm”に1画素を設ける場合には、10g
mピッチのメツシュ状に5toilllIを残す。5i
O−膜の幅はたとえば2μm程度に選ばれる。リアクテ
ィブイオンエツチングによる表面のダメージ層及び汚染
層を、A r / Cl□ガス系プラズマエツチングか
ウェットエツチングによって除去した後、超高真空中に
おける蒸着かもしくは、ロードロック形式で十分に雰囲
気が清浄になされたスパッタ、あるいは、SiH4ガス
にCOxレーザ光線を照射する減圧光CVDで、アモル
ファスシリコン301を堆積する(第16図の工程(b
)) 、CBrFa 、CCl* Ft、C12等のガ
スを用いたりアクティブイオンエ・ソチングによる異方
性エッチにより5iO2層側面に堆積している以外のア
モルファスシリコンを除去する(第16図の工程(c)
)、前と同様に、ダメージ層と汚染層を十分除去した後
、シリコン基板表面を十分清浄に洗浄し、(Hz +S
 iHz。
Cl +HC1)ガス系によりシリコン層の選択成長を
行なう。数10Torrの減圧状態で成長は行ない、基
板温度は900〜1000℃、HCIのモル比をある程
度以上高い値に設定する。HCIの量が少なすぎると選
択成長は起こらない。シリコン基板上にはシリコン結晶
層が成長するが、S i Oz層上のシリコンはHCI
によってエツチングされてしまうため、S i Ow層
上にはシリコンは堆積しない(第16図(d))。
n”層5の厚さは例えば3〜5μm程度である。
不純物濃度は好ましくは10′2〜10”cm−”程度
に設定する。もちろん、この範囲をずれてもよいが、p
n−接合の拡散電位で完全に空乏化するかもしくはコレ
クタに動作電圧を印加した状態では、少なくともn−領
域が完全に空乏化するような不純物濃度および厚さに選
ぶのが望ましい。
通常入手できるHCIガスには大量の水分が含まれてい
るため、シリコン基板表面で常に酸化膜が形成されると
いうようなことになって、側底高品質のエピタキシャル
成長は望めない。水分の多いHClは、ボンベに入って
いる状態でボンベの材料と反応し鉄分を中心とする重金
属を大量に含むことになって、重金属汚染の多いエピタ
キシャル層になり易い。光センサセルに使用するエピタ
キシャル層は、暗電流成分が少ない程望ましいわけであ
るから、重金属による汚染は極限まで抑える必要がある
a SiH寥C1iに超高純度の材料を使用することは
もちろんであるが、HCIには特に水分の少ない、望ま
しくは少なくとも水分含有量が0.5ppm以下のもの
を使用する。もちろん、水分含有量は少ない程よい。エ
ピタキシャル成長層をさらに高品質にするには、基板を
まず1150〜1250℃程度の高温処理で表面近傍か
ら酸素を除去して、その後800℃程度の長時間熱処理
により基板内部にマイクロディフェクトを多数発生させ
、デヌーデットゾーンを有するインドリシックゲッタリ
ングの行える基板にしておくこともきわめて有効である
。分離領域としての5iOa層4が存在した状態でのエ
ピタキシャル成長を行なうわけであるから、5iO−か
らの酸素のとり込みを少なくするため、成長温度は低い
ほど望ましい。通常よく使われる高周波加熱法では、カ
ーボンサセプタからの汚染が多くて、より一層の低温化
は難しい。反応室内にカーボンサセプタなど持込まない
ランプ加熱によるウェハ直接加熱法が成長雰囲気をもつ
ともクリーンにできて、高品質エピタキシャル層を低温
で成長させられる。
反応室におけるウェハ支持具は、より蒸気圧の低い超高
純度溶融サファイアが適している。原材料ガスの予熱が
容易に行え、かつ大流量のガスが流れている状態でもウ
ェハ面内温度を均一化し易い、すなわちサーマルストレ
スがほとんど発生しないランプ加熱によるウェハ直接加
熱法は、高品質エピタキシャル層を得るのに適している
。成長時にウェハ表面への紫外線照射は、エピタキシャ
ル層の品質をさらに向上させる。
分離領域4となる5iOi層の側壁にはアモルファスシ
リコンが堆積している(第16図の工程(C))。アモ
ルファスシリコンは固相成長で単結晶化し易いため、S
 i Oz分離領域4との界面近傍の結晶が非常に優れ
たものになる。高抵抗n−一層を選択エピタキシャル成
長により形成した後(第16図の工程(d)) 、表面
濃度1〜20 X 10 ”cm−”程度のP領域6を
、ドープトオキサイドからの拡散か、あるいは低ドーズ
のイオン注入層をソースとした拡散により所定の深さま
で形成する。p領域6の深さはたとえば0.6〜1μm
程度である。
p領域6の厚さと不純物濃度は以下のような考えで決定
する。感度を上げようとすれば、p領域6の不純物濃度
を下げてCbeを小さくすることが望ましい。Cbeは
略々次のように与えられる。
ただし、Vbiはエミッタ・ベース間拡散電位であり、 で与えられる。ここで、εはシリコン結晶の誘電率、N
oはエミッタの不純物濃度、NAはベースのエミッタに
隣接する部分の不純物密度、nlは真性キャリア濃度で
ある。NAを小さくするほどCbeは小さくなって、感
度は上昇するが、NAをあまり小さくしすぎるとベース
領域が動作状態で完全に空乏化してパンチングスルー状
態になってしまうため、あまり低くは出来ない。ベース
領域が完全に空乏化してパンチングスルー状態にならな
い程度に設定す・る。
その後、シリコン基板表面に(H2+o’a)ガス系ス
チーム酸化により数10人から数100人程度の厚さの
熱酸化膜3を、800〜900℃程度の温度で形成する
。その上に、(siH4+NHI )系ガスのCVDで
窒化膜(St、N、)302を500〜1500人程度
の厚さで形成する。形成温度は700〜900℃程度で
ある。
N Hsガスも、MCIガスと並んで通常入手できる製
品は、大量に水分を含んでいる。水分の多いN H3ガ
スを原材料に使うと、酸素濃度の多い窒化膜となり、再
現性に乏しくなると同時に、その後の510g膜との選
択エツチングで選択比が取れないという結果を招く。N
H,ガスも、少なくとも水分含有量が0.5ppm以下
のものにする。水分含有量は少ない程望ましいことはい
うまでもない。窒化膜302の上にさらにPSG膜30
0をCVDにより堆積する。ガス系は、たとえば、(N
s +s i H4+O* +PHa )を用いて、3
00〜450℃程度の温度で2000〜3000人程度
の厚さのPSG膜をCVDにより堆積する(第16図の
工程(e))。2度のマスク合わせ工程を含むフォトリ
ソグラフィー工程により、n0領域7上と、リフレッシ
ュ及び読出しパルス印加電極上に、Asドープのポリシ
リコン膜304を堆積する。この場合pドープのポリシ
リコン膜を使ってもよい。たとえば、2回のフォトリソ
グラフィー工程により、エミッタ上は、PSG膜、5i
sN4膜、S i Oa膜をすべて除去し、リフレッシ
ュおよび読出しパルス印加電極を設ける部分には下地の
5iOi膜を残して、PSG!IIと5iiN4膜のみ
エツチングする。その後、Asドープのポリシリコンを
、(N2+S i H4+AsHa )もしくは(H!
 +S i H4十AsHs)ガスでCVD法により堆
積する。
堆積温度は550℃〜700℃程度、膜厚は1000〜
2000人である。ノンドープのポリシリコンをCVD
法で堆積しておいて、その後As又はPを拡散してもも
ちろんよい。エミッタとリフレッシュ及び読出しパルス
印加電極上を除いた他の部分のポリシリコン膜をマスク
合わせフォトリソグラフィー工程の後エツチングで除去
する。さらに、PSG膜をエツチングすると、リフトオ
フによりPSG膜に堆積していたポリシリコンはセルフ
ァライン的に除去されてしまう(第16図の工程(f)
)。ポリシリコン膜のエツチングはCa Cl z F
4、(CB r F a + Cl m )等のガス系
でエツチングし、5L3N4膜はCH,F、等のガスで
エツチングする。
次に、PSG膜305を、すでに述べたようなガス系の
CVD法で堆積した後、マスク合わせ工程とエツチング
工程とにより、リフレッシュパルス及び読出しパルス電
極用ポリシリコン膜上にコンタクトホールを開ける。こ
うした状態で、Al、Al−5L、At−Cu−3i等
の金属を真空蒸着もしくはスパッタによって堆積するか
、あるいは(CH,)、AlやAlCl2を原材料ガス
とするプラズマCVD法、あるいはまた上記原材料ガス
のAl−CボンドやA 1−Clボンドを直接光照射に
より切断する光照射CVD法によりAlを堆積する。C
CHs )、AtやA I Cl sを原材料ガスとし
て上記のようなCVD法を行なう場合には、大過剰に水
素を流しておく。細くてかつ急峻なコンタクトホールに
A1を堆積するには、水分や酸素混入のまったくないク
リーン雰囲気の中で300〜400″C11l厚に基板
温度を上げたCVD法が優れている。第1図に示された
金属配線10のパターニングを終えた後、眉間絶縁膜3
06をCVD法で堆積する。
306は、前述したPSG膜、あるいはCVD法5iO
i膜、あるいは耐水性等を考慮しする必要がある場合に
は、(S i H4+NHs )ガス系のプラズマCV
D法によって形成したS h s N 4膜である。5
isN+膜中の水素の含有量を低く抑えるためには、(
S i H4+Na )ガス系でのプラズマCVD法を
使用する。
プラズマCVD法によるダメージを現象させ形成された
5liN4膜の電気的耐圧を大きくし、かつリーク電流
を小さくするには光CVD法による5isN4膜がすぐ
れている。光CVD法には2通りの方法がある。(S 
i H4+NHs +Hg’)ガス系で外部から水銀ラ
ンプの2537人の紫外線を照射する方法と、(S I
 H4+ N H)sガス系に水銀ランプの1849人
の紫外線を照射する方法である。いずれも基板温度は1
50〜350℃程度である。
マスク合わせ工程及びエツチング工程により、エミッタ
7上のポリシリコンに、絶縁膜305゜306を貫通し
たコンタクトホールをリアクティブイオンエッチで開け
た後、前述した方法でAl、Al−8i、Al−Cu−
5t等の金属を堆積する。この場合には、コンタクトホ
ールのアスペクト比が大きいので、CVD法による堆積
の方がすぐれている。第1図における金属配線8のバタ
ーニングを終えた後、最終パッシベーション膜としての
5isN4膜あるいはPSG膜2をCVD法により堆積
する(第16図(g))。
この場合も、光CVD法による膜がすぐれている。12
は裏面のAI、Al−5t等による金属電極である。
本発明の光電変換装置の製法には、実に多彩な工程があ
り、第16図はほんの一例を述べたに過ぎない。
本発明の光電変換装置の重要な点は、p領域6とn−領
域5の間及びp領域6とn9領域7の間のリーク電流を
如何に小さく抑えるかにある。
n−領域5の品質を良好にして暗電流を少なくすること
はもちろんであるが、酸化膜などよりなる分離領域4と
n−領域5の界面こそが問題である。第16図では、そ
のために、あらかじめ分離領域4の側壁にアモルファス
Siを堆積しておいてエピタキシャル成長を行なう方法
を説明した。
この場合には、エピタキシャル成長中に基板SLからの
固相成長でアモルファスSiは単結晶化されるわけであ
る。エピタキシャル成長は、850℃〜1000℃程度
と比較的高い温度で行なわれる。そのため、基板Siか
らの固相成長によりアモルファスSiが単結晶化される
前に、アモルファスSi中に微結晶が成長し始めてしま
うことが多く、結晶性を悪くする原因になる。温度が低
い方が、固相成長する速度がアモルファスSi中に微結
晶が成長し始める速度より相対的にずっと大きくなるか
ら、選択エピタキシャル成長を行なう前に、550℃〜
700℃程度の低温処理で、アモルファスSiを単結晶
しておくと、界面の特性は改善される。この時、基板S
iとアモルファスSiの間に酸化膜等の層があると固相
成長の開始が遅れるため、両者の境界にはそうした層が
含まれないような超高清浄プロセスが必要である。
アモルファスSiの固相成長には上述したファーナス成
長の他に、基板をある程度の温度に保っておいて、フッ
シュランプ加熱あるいは赤外線ランプによる、たとえば
数秒から数10秒程度のラビッドアニール技術も有効で
ある。こうした技術を使うときには、S L 02層側
壁に堆積するSiは、多結晶でもよい。ただし、非常に
クリーンなプロセスで堆積し、多結晶体の結晶粒界に酸
素、炭素等の含まれない多結晶SLにしておく必要があ
る。
こうしたSin、側面のSiが単結晶化された後、St
の選択成長を行うことになる。
5iOz分離領域4と高抵抗n−領域5界面のリーク電
流がどうしても問題になる時は、高抵抗n−領域5のS
iO□分離領域4に隣接する部分だけ、n形の不純物濃
度を高くしておくとこのリーク電流の問題はさけられる
。たとえば、分離5iO=領域4に接触するn−領域5
の0.3〜lLLm程度の厚さの領域だけ、たとえば1
〜10X I O”cm””程度にn形の不純物濃度を
高くするのである。この構成は比較的容易に形成できる
。基板1上に略々IILm程度熱酸化膜を形成した後、
その上にCVD法で堆積する。S I Oz膜をまず所
要の厚さだけ、所定の量のPを含んだSiO□膜にして
おく。さらにその上に5in2をCVD法で堆積すると
いうことで分離領域4を作っておく。その後の高温プロ
セスで分離領域4中にサンドイッチ状に存在する燐を含
んだS i O2膜から、燐が高抵抗n−領域5中に拡
散して、界面がもっとも不純物濃度が高いという良好な
不純物分布を作る。
すなわち、第17図のような構造に構成するわけである
。分離領域4が、3層構造に構成されていて、308は
熱酸化膜SfO*、309は燐を含んだCVD法5iO
a膜、301はCVD法Sing膜である。分離領域4
に隣接して、n領域5中との間に、n領域307が、燐
を含んだS i Oz膜309からの拡散で形成される
307はセル周辺全部に形成されている。この構造にす
ると、ベース・コレクタ間容量Cbcは大きくなるが、
ベース・コレクタ間リーク電流は激減する。
第16図では、あらかじめ分離用絶縁領域4を作ってお
いて、選択エピタキシャル成長を行なう例について説明
したが、基板上に必要な高抵抗n−層のエビキタシャル
成長をしておいてから、分離領域となるべき部分をリア
クティブイオンエツチングによりメツシュ状に切り込ん
で分離領域を形成する、Uグループ分離技術(A、Ha
yasakaet al、” U−groove  1
solation technique forhig
h 5peed bipolar VLSI ’  S
 ”  、Tech、  Dig、  ofIEDM、
 P、62.19g2.参照)を使って行なうことも出
来る。
本発明に係る光電変換装置は、絶縁物より構成される分
離領域に取り囲まれた領域に、その大部分の領域が半導
体ウェハ表面に隣接するベース領域が浮遊状態になされ
たバイポーラトランジスタを形成し、浮遊状態になされ
たベース領域の電位を薄い絶縁層を介して前記ベース領
域の一部に設けた電極−により制御することによって、
光情報な光電変換する装置である。高不純物濃度領域よ
りなるエミッタ領域が、ベース領域の一部に設けられて
おり、このエミッタは水平スキャンパルスにより動作す
るMOS)ランジスタに接続されている。前述した、浮
遊ベース領域の一部に薄い絶縁層を介して設けられた電
極は、水平ラインに接続されている。ウェハ内部に、設
けられるコレクタは、基板で構成されることもあるし、
目的によっては反対導電型高抵抗基板に、各水平ライン
ごとに分離された高濃度不純物理込み領域で構成される
場合もある。絶縁層を介して設けられた電極で、浮遊ベ
ース領域のリフレッシュを行なう時のパルス電圧に対し
て、信号を読出す時の印加パルス電圧は実質的に大きい
。実際に、2種類の電圧を待つパルス列を用いてもよい
し、ダブルキャパシタ構造で説明したように、リフレッ
シュ用MOSキャパシタ電極の容量Cox  にくらべ
て読出し用MOSキャパシタ電極の容量C,つを大きく
しておいてもよい。リフレッシュパルス印加により、逆
バイアス状態になされた浮遊ベース領域に光励起された
キャリアを蓄積して光信号に基づいた信号を記憶させ、
該信号読出し時には、ベース・エミッタ間が順方向に深
くバイアスされるように読出し用パルス電圧を印加して
、高速度で信号を読出せるようにしたことが特徴である
。こうした特徴を備えていれば、本発明の光電変換装置
はいかなる構造で実現してもよく、前記の実施例に述べ
られた構造に限定されないことはもちろんである。
たとえば、前記の実施例で説明した構造と導電型がまっ
たく反転した構造でも、もちろん同様である。ただし、
この時には印加電圧の極性を完全に反転する必要がある
。導電型がまったく反転した構造では、領域はn型にな
る。すなわち、ベースを構成する不純物はAsやPにな
る。AsやPを含む領域の表面を酸化すると、AsやP
はS i / S i O*界面のSi側にパイルアッ
プする。すなわち、ベース内部に表面から内部に向う強
いドリフト電界が生じて、光励起されたホールはただち
にベースからコレクタ側に抜け、ベースにはエレクトロ
ンが効率よく蓄積される。
ベースがp型の場合には、通常使われる不純物はボロン
である。′ボロンを含むp領域表面を熱酸化すると、ボ
ロンは酸化膜中に取り込まれるため、Si/Sin、界
面近傍のSi中におけるボロン濃度はやや内部のボロン
濃度より低くなる。
この深さは、酸化膜厚にもよるが、通常数100人であ
る。この界面近傍には、エレクトロンに対する逆ドリフ
ト電界が生じ、この領域に光励起されたエレクトロンは
、表面に集められる傾向にある。このままだと、この逆
ドリフト電界を生じている領域は不感領域になるが、表
面に沿った一部にn゛領域、本発明の光電変換装置では
存在しているため、p領域のS i / S i Ow
界面に集まったエレクトロンは、このn+領領域再結合
される前に流れ込む。そのために、たとえばボロンがS
i/SiO,界面近傍で減少していて、逆ドリフト電界
が生じるような領域が存在しても、はとんど不感領域に
はならない。むしろ、こうした領域がSi/5iOa界
面に存在すると、蓄積されたホールをS i / S 
i 02界面から引き離して内部に存在させるようにす
るために、ホールが界面で消滅する効果が無くなり、p
ilのベースにおけるホール蓄積効果が良好となり、き
わめて望ましい。
以上説明してきたように本発明の光電変換装置は、浮遊
状態になされた制御電極領域であるベース領域に光によ
り励起されたキャリアを蓄積するものである。すなわち
、Ba5e  StoreImage  5ensor
と呼ばれるべき装置であり、BAS I Sと略称する
なお、本発明に係る光電変換装置は以上述べた固体撮像
装置の外に、たとえば、画像入力装置、ファクシミリ、
ワークスティジョン、デジタル複写機、ワープロ等の画
像入力装置、OCR、バーコード読取り装置、カメラ、
ビデオカメラ、8ミリカメラ等のオートフォーカス用の
光電変換被写体検出装置等にも応用できる。
[発明の効果] 本発明によれば、第3半導体領域としての制御電極領域
の電位が、第1、第4半導体領域としての主電極領域と
は独立的に制御されるので、出力電圧信号の良好な直線
性を確保しつつ高速での読み出しが可能となる。
又、蓄積時には、第3半導体領域を第4半導体領域に対
して逆バイアスする電圧により飽和電圧を決定でき、リ
フレッシュ時には第3半導体領域を第4半導体領域に対
して順方向に深くバイアスできるので、高速動作でダイ
ナミックレンジの広い、残像、ノイズのない良好な出力
信号を得ることができる。更には青感度特性が向上する
本発明の光電変換装置は、1個のトランジスタで1画素
を構成できるため高密度化がきわめて容易であり、同時
にその構造からブルーミング、スミアが少なく、かつ高
感度である、そのダイナミックレンジは広く取れ、内部
増幅機能を有するため配線容量によらず大きな信号電圧
を発生するため低録音でかつ周辺回路が容易になるとい
う特徴を有している。例えば将来の高品質固体撮像装置
として、その工業的価値はきわめて高い。
【図面の簡単な説明】
第1図から第3図及び第5図から第7図までは、本発明
の一実施例に係る光センサセルの主要構造及び基本動作
を説明するための図である。 第1図(a)は平面図、(b)は断面図、(c)は等価
回路図であり、第2図は読出し動作時の等価回路図、第
3図はリフレッシュ動作時の等価回路図、第5図は読出
し時間と読出し電圧との関係を示すグラフ、第6図(a
)は蓄積電圧と読出し時間との関係を、第6図(b)は
バイアス電圧と読出し時間との関係をそれぞれ示すグラ
フ、第7図(a)〜(C)はリフレッシュ時間とベース
電位との関係を示すグラフである。 第4図は第1図に示す光センサにより構成した光電変換
装置の回路図である。 第8図から第1O図までは、第1図に示す光センサによ
り構成した第4図の光電変換装置の説明図であり、第8
図はパルスタイミング図である。 第9図は出力信号に関係する等価回路図、第10図は導
通した瞬間からの出力電圧を時間との関係で示すグラフ
である。 第11.12及び第13図は他の光電変換装置を示す回
路図である。 第14図は本発明の変形例の主要構造を説明するための
平面図である。 第15図は第14図に示す光センサセルにより構成した
光電変換装置の回路構成図である。 第16図及び17図は本発明の光電変換装置の一製造方
法例を示すための断面図である。 1・・・シリコン基板、2・・・PSG膜、3・・・絶
縁酸化膜、4・・・素子分離領域、5・・・n−領域(
コレクタ領域)、6・・・p領域(ベース領域)、7.
7’・・・n°領領域エミッタ領域)、8・・・配線、
9・・・電極、10・・・配線、11・・・n+領領域
12・・・電極、13・・・コンデンサ、14・・・バ
イポーラトランジスタ、15.17・・・接合容量、1
6.18・・・ダイオード、19.19’ ・・・コン
タクト部、20・・・光、28・・・垂直ライン、30
・・・光センサセル、31・・・水平ライン、32・・
・垂直シフトレジスタ、33.35・・・MOSトラン
ジスタ、36.37・・・端子、38・・・垂直ライン
、39・・・水平シフトレジスタ、40・・・MOSト
ランジスタ、41・・・出力ライン、42・・・MOS
トランジスタ、43・・・端子、44・・・トランジス
タ、45・・・負荷抵抗、46・・・端子、47・・・
端子、48・・・MOSトランジスタ、49・・・端子
、61,62.63・・・区間、64・・・コレクタ電
位、67・・・波形、80.81・・・容量、82.8
3・・・抵抗、84・・・電流源、100゜101.1
02・・・水平シフトレジスタ、111゜112・・・
出力ライン、138・・・垂直ライン、140・・・M
OSトランジスタ、148・・・MOS)ランジスタ、
150,150’・・・MOSコンデンサ、152,1
52′・・・光センサセル、300・・・アモルファス
シリコン、302・・・窒化膜、303・・・PSG膜
、304・・・ポリシリコン、305・・・PSG膜、
306・・・層間絶縁膜。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)第1導体と電気的に接続されている第1導電型の
    第1半導体領域と、 前記第1半導体領域に隣接して配設され、該第1半導体
    領域よりも高い抵抗率の第2半導体領域と、 前記第2半導体領域に隣接して配設され、第2導体に対
    して絶縁領域を介して配設されている第1導電型と異な
    る第2導電型の第3半導体領域と、 前記第3半導体領域に隣接して配設され、第3導体に電
    気的に接続された第1導電型の第4半導体領域と、 を有するトランジスタを含む光電変換装置を用いた光電
    変換方法であって、 前記第4半導体領域を接地電位に保持または浮遊状態と
    し、前記第4半導体領域と前記第3半導体領域との接合
    部を逆方向にバイアスし、前記第3半導体領域に入射光
    に対応するキャリアを蓄積するために前記トランジスタ
    を光照射することを含むキャリア蓄積工程と、 前記第4半導体領域を浮遊状態に保ち、前記第3半導体
    領域と前記第4半導体領域との接合部を順方向にバイア
    スし蓄積されたキャリアに対応する電気信号を出力する
    ことを含む読み出し工程と、 前記第4半導体領域は接地電位に保持し、前記第3半導
    体領域と前記第4半導体領域との接合部を順方向にバイ
    アスし蓄積されたキャリアを除くことを含むリフレッシ
    ュ工程と、 を順次行なうことを特徴とする光電変換方法。
  2. (2)前記キャリア蓄積工程において、少なくとも一時
    的に前記第1半導体領域または前記第4半導体領域の電
    位を所定の負電位とすることを特徴とする特許請求の範
    囲第1項記載の光電変換方法。
JP2172602A 1990-07-02 1990-07-02 光電変換方法 Granted JPH0340465A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2002349117A (ja) * 2001-05-22 2002-12-04 Hoshizaki Electric Co Ltd 扉のヒンジ構造

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